JP2016195175A - 光発電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】光発電モジュールの色調を黒またはグレー系統の統一感のあるものとすることで、高級感のあるデザイン性の良い、光発電モジュールを提供する。
【解決手段】実施形態の光発電モジュール10は、第1の電極層102と第2の電極層105とからなる一対の電極、および一対の電極間に挟持される活性層103aを有する光電変換層103を備える光発電セル100が、透明基板101上に少なくとも1以上配置された光発電モジュールにおいて、第2の電極層105と光電変換層103との間に、光発電セル100部分を黒色化する黒色化層104を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池用の光発電モジュールに関する。
腕時計や電卓などのデバイスでは、電源として環境に存在するエネルギーを収集し使用するエネルギーハーベスティング技術が用いられている。代表的なエネルギーハーベスターとしては光発電モジュール(太陽電池)が実用的である。中でも有機薄膜太陽電池モジュールは室内光源でのエネルギー変換効率が20%程度と高いので、室内で用いることが多い時計や電卓、センサー用の電源として期待されている。
このような有機薄膜太陽電池に適用される発電層の材料としては、例えば、ポリフェニレン、ポリビニレン、ポリアニリン、ポリチオフェン等が知られている。これらの材料はいずれも色調は赤みを帯びていたり、緑色であったりと材料ごとに様々な色調を呈している。
また、意匠性向上のためカラー化バリア層をバックシートパシベーション層上に積極的に設置した構造の光発電モジュールも知られている。
特開2012−182370号公報 特開2014−192188号公報
デザイン性が重視される腕時計などに使用する太陽電池において、太陽電池の色調が赤みや、緑みを帯びていたりすると、それが光発電セルの色調に反映され、周囲(光発電セル同士のギャップ部分や光発電モジュールの外側部分等)との色目が不自然になり見た目のバランスが崩れて、デザイン性を阻害してしまう。
上記したように、デザイン性を考慮したカラー化バリア層を有する構造の光発電モジュールも知られているが、これは第2の電極層の下部にカラー化バリア層が設置される構造であるため、第2の電極層上の光発電セルの色調を調整することはできず、同様の問題は解消されない。
本発明は、かかる実情に鑑みて鋭意検討して完成されたもので、その目的は光発電モジュールの色調を黒またはグレー系統の統一感のあるものとすることで、高級感のあるデザイン性の良い、光発電モジュールを提供することである。
上記課題を解決するため、本実施形態の光発電モジュールは、第1の電極層と第2の電極層とからなる一対の電極、および前記一対の電極間に挟持され、活性層を有する光電変換層を備える光発電セルが、透明基板上に少なくとも1以上配置された光発電モジュールにおいて、前記第2の電極層と前記光電変換層との間に、前記光発電セル部分を黒色化する黒色化層を有する。
第1の実施形態の光発電モジュールの概略構成を示す図である。 第1の実施形態の光発電モジュールの具体的構成を模式的に示した平面図である。 図2の光発電モジュールのA−A断面図である。 図3のA−A断面における一部拡大図である。 第2の実施形態の他の光発電モジュールの概略構成を示す図である。 図5の光発電モジュールの変形例を示す図である。
実施形態の光発電モジュールは、上記したように、第1の電極層と第2の電極層とからなる一対の電極、および前記一対の電極間に挟持される活性層を有する光電変換層を備える光発電セルが、透明基板上に少なくとも1以上配置された光発電モジュールである。そして、この光発電モジュールは、第2の電極層と光電変換層との間に、光発電セル部分を黒色化する黒色化層を有する。
以下、本実施形態の光発電モジュールについて、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
<光発電モジュール>
実施形態の光発電モジュールは、上記したように、第1の電極層と第2の電極層とからなる一対の電極、およびこの一対の電極間に挟持され、活性層を有する光電変換層を備える光発電セルが、透明基板上に少なくとも1以上配置された光発電モジュールにおいて、第2の電極層と光電変換層との間に、光発電セル部分を黒色化する黒色化層を有する。
図1は、一実施形態である光発電モジュールの概略構成を示した図である。図1に示した光発電モジュール10は、透明基板101上に光発電セル100を少なくとも1以上配列してなる。この光発電セル100は、透明基板101上に、陰極層である第1の電極層102、活性層103aを有する光電変換層103、光発電セル100部分を黒色化する黒色化層104、陽極層である第2の電極層105、がこの順番で積層されて構成されている。ここで、光電変換層103は、活性層103aと、第1の電極層102と活性層103aとの間に形成される電子輸送層103bと、第2の電極層105と活性層103aとの間に形成される正孔輸送層103cと、で構成されてなる。また、一般に、複数配置された光発電セル100間にはギャップ106が設けられている。
上記した構造は一般的に逆構造型セルと呼ばれる。以下、各要素についてそれぞれ説明する。なお、以下実施形態の光発電セルとしては逆構造型セルを例に説明するが、順構造型の光発電セルであってもよい。
透明基板101は、光透過性を有する材料により構成される。透明基板101の構成材料としては、無アルカリガラス、石英ガラス、サファイア等の無機材料、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、液晶ポリマー、シクロオレフィンポリマー等の有機材料、高分子フィルム等が挙げられる。透明基板101は、光透過性の高い材料で構成することが好ましい。また、透明基板101は、電極の形成が可能であり、熱や有機溶剤によって変質しにくいことが好ましい。このとき、透明基板101の平面の少なくとも一部は、絶縁表面を有することが好ましい。透明基板101の厚さは、その他の構成部材を支持するために十分な強度を有するのであれば特に限定されない。
実施形態の光発電モジュール10においては、第1の電極層102側(透明基板101側)から光が照射される。そのため、第1の電極層102は、光透過性と導電性とを有する材料により構成される。また、第1の電極層102をアノード(陰極)として機能させる場合、第1の電極層102は電子の捕集に適した材料で構成することが好ましい。第1の電極層102は、太陽光を40%以上透過させることが好ましく、太陽光を70%以上透過させることがより好ましい。これによって、第1の電極層102を透過させて光電変換層103に光を到達させやすくなる。
第1の電極層102の構成材料としては、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化錫、酸化インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide:ITO)、フッ素がドープされた酸化錫(Fluorine−doped Tin Oxide:FTO)、インジウム−亜鉛酸化物(IZO)、インジウム−ガリウム−亜鉛酸化物(IGZO)等からなる導電性ガラスを用いて作成された膜(FESA等)の導電性金属酸化物や、金、白金、銀、銅、アルミニウム、モリブデン、チタン、タングステン、マンガン、コバルト、ニッケル、錫、ジルコニウム、インジウム等の金属やそれら金属を含む合金等が挙げられる。第1の電極層102は、ITOやFTOで構成することが好ましい。第1の電極層102は、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法、塗布法等により形成される。
第1の電極層102の膜厚は、特に制限はないが、10nm以上1μm以下が好ましく、さらに好ましくは30nm以上300nm以下である。第1の電極層102の膜厚が薄すぎると、シート抵抗が高くなる。第1の電極層102の膜厚が厚すぎると、光透過率が低下すると共に、可撓性が低くなることで応力によりひび割れ等が生じやすくなる。第1の電極層102は、高い光透過率と低いシート抵抗との双方が得られるように、膜厚を選択することが好ましい。第1の電極層102のシート抵抗に特段の制限はないが、通常1000Ω/□以下であり、500Ω/□以下が好ましく、より好ましくは200Ω/□以下である。大きな電流を取り出す観点から、第1の電極層102のシート抵抗は小さいことが好ましい。
光電変換層103は、太陽光等の照射により光信号を電気信号に変換する機能を有するもので、活性層103aと、電子輸送層103bと、ホール輸送層103cと、から構成される。以下各層について説明する。
活性層103aは、照射された光により電荷分離を行う機能を有し、公知の活性材料が使用できる。この活性層103aとしては、p型半導体層とn型半導体層とが積層された薄膜積層構造やp型半導体材料とn型半導体材料との混合物を含むバルクヘテロ接合構造を用いることができる。これらのうち、p型半導体とn型半導体との相界面を拡大することが可能なバルクヘテロ接合構造を適用することが好ましい。
バルクヘテロ接合型の光活性層は、光活性層中で混合されたp型半導体とn型半導体とのミクロ層分離構造を有する。この光活性層では、混合されたp型半導体とn型半導体が活性層103a内で互いに相分離しており、ナノオーダーのサイズのpn接合を形成している。光が入射して活性層103aが光を吸収することにより接合面で生じる正電荷(正孔)と負電荷(電子)との分離を利用して電流を得ることができる。
p型半導体は、電子供与性を有する材料で構成される。n型半導体は、電子受容性を有する材料で構成される。活性層103aを構成するp型半導体およびn型半導体は、それらが共に有機材料であってもよいし、一方が有機材料であってもよい。p型半導体は、有機材料(有機半導体)であることが好ましい。
p型半導体としては、例えばポリチオフェンおよびその誘導体、ポリピロールおよびその誘導体、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体、オリゴチオフェンおよびその誘導体、ポリビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリシランおよびその誘導体、側鎖または主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体、ポリアニリンおよびその誘導体、フタロシアニン誘導体、ポルフィリンおよびその誘導体、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリチエニレンビニレンおよびその誘導体等を、単独でまたは2種以上を併せて用いることができる。また、これらの共重合体を使用してもよく、例えば、チオフェン−フルオレン共重合体、フェニレンエチニレン−フェニレンビニレン共重合体等を用いてもよい。
p型半導体としては、例えばπ共役を有する導電性高分子であるポリチオフェンおよびその誘導体を用いることができる。ポリチオフェンおよびその誘導体は、優れた立体規則性を確保することができ、溶媒への溶解性が比較的高い。ポリチオフェンおよびその誘導体は、チオフェン骨格を有する化合物であれば特に限定されない。
ポリチオフェンおよびその誘導体の具体例としては、ポリ3−メチルチオフェン、ポリ3−ブチルチオフェン、ポリ3−ヘキシルチオフェン、ポリ3−オクチルチオフェン、ポリ3−デシルチオフェン、ポリ3−ドデシルチオフェン等のポリアルキルチオフェン;ポリ3−フェニルチオフェン、ポリ3−(p−アルキルフェニルチオフェン)等のポリアリールチオフェン;ポリ3−ブチルイソチオナフテン、ポリ3−ヘキシルイソチオナフテン、ポリ3−オクチルイソチオナフテン、ポリ3−デシルイソチオナフテン等のポリアルキルイソチオナフテン;ポリエチレンジオキシチオフェン等が挙げられる。
また、カルバゾール、ベンゾチアジアゾールおよびチオフェンからなる共重合体であるPCDTBT(ポリ[N−9”−ヘプタ−デカニル−2,7−カルバゾール−アルト−5,5−(4’,7’−ジ−2−チエニル−2’,1’,3’−ベンゾチアジアゾール)])などのポリチオフェン誘導体を用いてもよい。上記誘導体を用いることにより、光電変換効率を高めることができる。
活性層103aに含まれるn型半導体としては、例えばフラーレンおよびその誘導体が好適に使用される。フラーレン誘導体は、フラーレン骨格を有する誘導体であれば特に限定されない。フラーレンおよびフラーレン誘導体としては、例えば、C60、C70、C76、C78、C84等のフラーレン、これらフラーレンの炭素原子の少なくとも一部が酸化された酸化フラーレン、これらのフラーレン骨格の一部の炭素原子を任意の官能基で修飾した化合物、これら官能基同士が互いに結合して環を形成した化合物等が挙げられる。フラーレン誘導体には、フラーレン結合ポリマーも含まれる。n型半導体には、溶剤に親和性の高い官能基を有し、溶媒への可溶性を高めたフラーレン誘導体を用いることが好ましい。
フラーレン誘導体における官能基としては、例えば、水素原子;水酸基;フッ素原子、塩素原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基等のアルキル基;ビニル基等のアルケニル基;シアノ基;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;フェニル基、ナフチル基等の芳香族炭化水素基、チエニル基、ピリジル基等の芳香族複素環基等が挙げられる。具体的には、C6036、C7036等の水素化フラーレン、C60、C70等のオキサイドフラーレン、フラーレン金属錯体等が挙げられる。フラーレン誘導体としては、60PCBM([6,6]−フェニルC61酪酸メチルエステル)または70PCBM([6,6]−フェニルC71酪酸メチルエステル)、インデン−C60ビス付加物(60ICBA)、ジヒドロナフチル−C60ビス付加物(60NCBA)、ジヒドロナフチル−C70ビス付加物(70NCBA)、インデン−C60ビス付加物(60ICBA)、ジヒドロナフチル−C60ビス付加物(60NCBA)、ジヒドロナフチル−C70ビス付加物(70NCBA)等を用いることが好ましい。
未修飾のフラーレンを使用する場合、C70を使用することが好ましい。フラーレンC70は、光キャリアの発生効率が高く、有機薄膜太陽電池に適している。また、フラーレン誘導体としては、60PCBM([6,6]−フェニルC61酪酸メチルエステル)または70PCBM([6,6]−フェニルC71酪酸メチルエステル)を使用することが特に好ましい。
光活性層におけるn型半導体とp型半導体の混合比率(n:p)は、質量比で、1:0.1〜1:1が好ましく、形成する半導体の組み合わせに応じて混合比率を適宜決定すればよい。例えば、n型半導体とp型半導体の混合比率は、p型半導体がP3AT系の場合、およそ1:1であることが好ましい。またp型半導体がPCDTBT系の場合、およそ4:1であることが好ましい。
活性層103aは、p型半導体とn型半導体を溶媒に溶解させた溶液を、それぞれ単独でまたは混合して塗布することにより形成される。従って、印刷法等により安価な装置を用いて、低コストでかつ大面積の光発電モジュール10を形成することが可能になる。この活性層103aの形成方法は、特に限定されるものではないが、スピンコート法、ディップコート法、キャスティング法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、スプレー法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、グラビア・オフセット印刷法、ディスペンサー塗布法、ノズルコート法、キャピラリーコート法、インクジェット法等が挙げられ、これらの塗布法を単独で、もしくは組み合わせて用いることができる。
p型半導体とn型半導体を溶解させる溶媒の種類は、半導体材料を均一に溶解できるものであれば特に限定されない。溶媒としては、例えばトルエン、キシレン、テトラリン、デカリン、メシチレン、n−ブチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン等の不飽和炭化水素系溶媒、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン等のハロゲン化芳香族炭化水素系溶媒、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロブタン、ブロモブタン、クロロペンタン、クロロヘキサン、ブロモヘキサン、クロロシクロヘキサン等のハロゲン化飽和炭化水素系溶媒、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等のエーテル類が挙げられる。これらのうちでも、ハロゲン化芳香族炭化水素系溶媒が好ましく用いられる。これらの溶媒は単独または混合して使用することができる。
活性層103aを形成するにあたって、溶液中のn型半導体とp型半導体との混合比率(n:p)は、1:0.1〜1であることが好ましい。
活性層103aの厚さは特に限定されないが、10nm〜1000nmが好ましく、50nm〜250nmがさらに好ましい。活性層103aの厚さを10nm以上とすることで層の均一性が保たれ、短絡が起こりにくくなる。活性層103aの厚さを1000nm以下とすることによって、内部抵抗を小さくすることができ、さらに電極102、105間の距離が近くなることで電荷の拡散を良好にすることができる。
電子輸送層103bは、活性層103aで生成された正孔をブロックし、電子を選択的にかつ効率的に第1の電極層102に輸送する機能や、活性層103aとの界面で生じた励起子(エキシトン)の消滅を防ぐ機能を有する。逆構成型セルの場合、電子輸送層103bは第1の電極層102の表面凹凸をレベリングし、光発電セルの短絡を抑制する機能も有する。
電子輸送層103bの構成材料としては、酸化亜鉛(ZnO)、酸化チタン(TiO)、酸化ガリウム(GaO)等の金属酸化物が挙げられる。金属酸化物は、アモルファスであっても、また結晶物であってもよい。電子輸送層103bの具体例としては、ゾルゲル法にてチタンアルコキシドを加水分解して得たアモルファス状の酸化チタンが挙げられる。電子輸送層103bは金属酸化物を含んでいればよく、それ以外の材料、例えばアルカリ金属の塩や有機化合物材料等を含んでいてもよい。
電子輸送層103bは、例えばスパッタ法のような真空成膜法、ゾルゲル法、スピンコート法等により形成される。電子輸送層103bの膜厚は、1nm以上50nm以下であることが好ましく、2nm以上20nm以下であることがより好ましい。電子輸送層103bが薄すぎると、ホールブロック効果が減少し、発生したエキシトンが電子と正孔(ホール)に解離する前に失活してしまうため、効率的に電流を取り出すことができないおそれがある。電子輸送層103bが厚すぎると膜抵抗が大きくなり、発生した電流を制限してしまうために光変換効率が低下するおそれがある。
正孔輸送層103cは、活性層103aで生成された電子をブロックし、正孔を選択的にかつ効率的に第2の電極層105に輸送する機能や、活性層103aとの界面近傍で発生した励起子(エキシトン)の消滅を防ぐ機能を有する。順構成型セルの場合、正孔輸送層103cは下部の電極層の表面凹凸をレベリングし、光発電セルの短絡を抑制する機能も有する。
正孔輸送層103cの構成材料としては、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアセチレン、トリフェニレンジアミンポリピロール、ポリアニリン等や、それらにスルホン酸やヨウ素をドープした有機導電性ポリマーが挙げられる。それらの中でも、スルホン酸をドープした有機導電性ポリマーが好ましく、さらにはポリチオフェン誘導体にポリスチレンスルフォン酸をドーピングしたPEDOT/PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホネート))がより好ましい。正孔輸送層103cの構成材料は、酸化バナジウム、酸化タンタル、酸化モリブデン等の無機材料でもよい。
正孔輸送層103cは、例えば、真空蒸着法やスパッタ法のような真空成膜法、ゾルゲル法、スピンコート法等により形成される。正孔輸送層103cの膜厚は、1nm以上100nm以下であることが好ましく、より好ましくは2nm以上30nm以下である。なお、ここで説明する電子輸送層103bと正孔輸送層103cの配置位置は、逆構成型の光発電モジュールの場合である。
第2の電極層105は、導電性を有する材料により構成される。また、第2の電極層105をカソード(陽極)として機能させる場合、第2の電極層105は正孔の捕集に適した材料で構成することが好ましい。第2の電極層105の構成材料としては、例えば白金、金、銀、銅、ニッケル、コバルト、鉄、マンガン、タングステン、チタン、ジルコニウム、錫、亜鉛、アルミニウム、インジウム、クロム、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、サマリウム、テルビウム、イッテルビウム等の金属、あるいはそれらの合金が挙げられる。
第2の電極層105は、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法、塗布法等により形成される。第2の電極層105の膜厚は特に制限はないが、1nm以上1μm以下が好ましく、2nm以上500nm以下がより好ましく、さらに好ましくは100nm以上300nm以下である。第2の電極層105が薄すぎると、抵抗が大きくなりすぎて、発生した電荷を十分に外部回路へ伝達できない。第2の電極層105が厚すぎると、その成膜に長時間要し、材料温度が上昇して活性層103aがダメージを受けるおそれがある。第2の電極層105のシート抵抗は特に制限されないが、500Ω/□以下が好ましく、より好ましくは200Ω/□以下である。
上記説明した、第1の電極層102、光電変換層103、第2の電極層105を積層して構成された光発電モジュールは、従来よく知られた光発電モジュールの構成である。本実施形態においては、光電変換層103と第2の電極層105との間に黒色化層104を設けている。
この黒色化層104は、光発電セル100が配置された部分を外部観察した際、黒またはグレー系統の色調を有するように色合いを調節する機能を有する。上記従来の技術でも記載したように、有機薄膜太陽電池の活性層の材料は赤や緑といった色調を有する材料が多い。この実施形態においては、そのような材料を用いた場合でも、光発電モジュールの外観色を黒色化するものである。なお、本明細書で黒色化とは、黒色化層104を設けなかった場合の光発電セルの色調を、黒またはグレー系統の色調へと近づける方向へ色度座標を変化させることを意味し、本実施形態においては、黒色化層104を設けることでそれを達成する。
また、黒色化のより好ましい態様は、光発電モジュール10の光発電セル100部分を外部観察した際、その色度が、L表色系における色度座標で、|a|<3、|b|<3、L<10の範囲を満たすようにすることである。なお、L表色系は、国際照明委員会(CIE)で規格化されたCIE1976(L)色空間(CIELAB)である。
人間の目は微妙な色相の違いを鋭敏に見分けることができるが、印刷業界における経験的な数値として、上記した色度座標を満たす範囲がグレー色(黒も含む)と定義されている。そのためこの範囲内に光発電セル100の色味を調整することが望ましい。これによってデザイン性の優れる光発電モジュールを提供できる。例えば、腕時計用に有機薄膜太陽電池用の発電材料を用いた光発電モジュールを用いるとすると、これまでは文字盤等の光発電セル以外の部材の色調の調整、つまり補色を文字盤等に混合して調整していた。この方法だと文字盤のデザインもしにくく、太陽電池の色味が変わってしまうとそれに応じて再度色味調整を行わなければならず、コストアップになってしまう。本実施形態の光発電モジュールは、光発電セル自体が黒またはグレー系統の色調であるので文字盤色を光発電セルの種類に応じて調整する必要はなく、設計の自由度が高くなる。
また、黒色化層104は、光電変換層103と第2の電極層105との間に設けられる層であるため、光発電をできるだけ阻害しないように導電性を有する材料を用いる。例えば、この黒色化層104の電気抵抗率は104Ω・m以下とすることが好ましい。電気抵抗率が104Ω・m超であると、光発電モジュールの直列抵抗が上昇してしまい、変換効率が低下してしまう。
上記のような特性を有する黒色化層104を形成する材料としては、導電性を有する金属酸化物やカーボン等の無機材料や、導電性を有する有機顔料、樹脂等の有機材料が挙げられ、いわゆる半導体領域以下の電気抵抗を有する材料を用いる。この無機材料としては、例えば、CuO、AgO、二酸化マンガン、二酸化鉛、四酸化三鉄、B4C、酸化チタン黒(三酸化二チタン、五酸化三チタン)、硫化銅、硫化銀、硫化鉛などの金属硫化物、導電性カーボン等が挙げられる。有機材料としては、例えば、アニリンブラックやニグロシン等の有機顔料、導電性樹脂等が挙げられる。これら無機材料と有機材料は単独で使用してもよいが、無機材料、有機顔料等を導電性樹脂との混合物等としてもよい。導電性カーボンとしては、グラフェン、カーボンナノチューブ等も挙げられる。また、混合物としては、導電性カーボンとポリチオフェン誘導体にポリスチレンスルフォン酸をドーピングしたPEDOT/PSS等の導電性樹脂との混合物が好ましいものである。これらの材料は、1種を単独で用いても、2種以上を混合して用いてもよい。
黒色化層104の膜厚は、20nm〜200nmであることが好ましい。20nmよりも薄いと、隠蔽力がなく、目標の色度座標を達成できないおそれがある。200nmよりも厚い場合は抵抗が高くなり、それによって素子の直列抵抗が上昇して変換効率が低下してしまうおそれがある。
黒色化層104は、例えば、抵抗加熱、電子ビーム、高周波誘導、レーザーなどの方法で加熱される真空蒸着法やスパッタ法のような真空成膜法、ゾルゲル法、金属アルコキシ度分解法で作製した塗布液を、スピンコート法、メニスカス法等で塗布印刷することにより成膜できる。
なお、光発電セル100の外部観察における色度を上記範囲にするには、黒色化層104自体を、L表色系における色度座標で、|a|<3、|b|<3、L<10の範囲を満たすものとすればよい。ただし、黒色化層104の黒色化度合が弱い場合などは、有機薄膜太陽電池の活性層の材料の色調に影響される場合がある。そのため、該活性層の材料の色調を考慮し、その補色としての機能を発揮するようにして光発電セルの色調を調整することもできる。
このとき、黒色化層104を形成する材料としては、それ自体は黒またはグレー系統の色度座標を有しないが、活性層と重ねることにより黒色化するものであればよい。ここで用いられる補色剤としては、銅など各種金属、酸化鉄などの金属酸化物、フタロシアニンなどの有機半導体などが挙げられる。この黒色化層104を活性層103aの補色となる色調の膜とし、組み合わせて用いることで光発電セル100の外観色を黒またはグレー系統のものとできる。
次に、図2〜4を参照することにより、本実施形態の光発電モジュールについてより具体的に説明する。図2は第1の実施形態の光発電モジュールの具体的構成を模式的に示した平面図、図3はその光発電モジュールのA−A断面図、図4はそのA−A断面における一部拡大図、をそれぞれ示したものである。
図2および図3に示す光発電モジュール10は、透明基板101と、その上に設けられた複数個の光発電セル100と、封止基板107と、取り出し電極108と、を有してなる。透明基板101と光発電セル100は、上記したものであり、ここでは省略する。
封止基板107は、少なくとも光発電セル100を挟んで透明基板101に対向するように設けられる。図3では、封止基板107は、封止する光発電セル110に対応して溝を有するように加工されているが、これに限定されず、板状であってもよい。封止基板107としては、例えば、透明基板101に適用可能な材料の基板を用いることができ、さらに、透光性を有しない基板を用いることもできる。透光性を有しない基板としては、例えば、ステンレス鋼(SUS)、シリコン基板、金属基板等が挙げられる。なお、透明基板101を介して光を入射させる場合、封止基板107は透光性を有することが好ましい。
取り出し電極108は、光発電セル100に電気的に接続される。例えば、透明基板101上に封止される光発電セル100から外部に延在する導電層を設け、当該導電層を介して光発電セル100と取り出し電極108とを電気的に接続すればよい。
取り出し電極108は、2つ以上設けられ、一方はプラス極、他方はマイナス極となる。上記プラス極およびマイナス極となる取り出し電極108は、リード等の配線を介して電源制御回路に電気的に接続され、発電した電気を外部に取り出せるようになっている。取り出し電極108は、例えば、金属蒸着膜、金属ペースト、金属テープを用いて形成される。
取り出し電極108としては、例えば、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide:ITO)、フッ素を含む酸化錫(Fluorine−doped Tin Oxide:FTO)、インジウム−亜鉛酸化物等からなる導電性ガラスを用いて作製された膜(NESA等)等の金属酸化物材料や、金、白金、銀、銅、アルミニウム、モリブデン、チタン、タングステン、マンガン、コバルト、ニッケル、錫等の金属材料を用いることができる。また、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法、塗布法等により上記材料の膜を成膜することにより単層膜または積層膜からなる取り出し電極108を形成すればよい。
透明基板101と封止基板107との間に封着層を設けてもよい。封着層は、例えば複数の光発電セル100を囲むように設けられる。封着層としては、例えばガラスフリットや熱硬化性や光硬化性の樹脂等を用いることができる。また、このとき封止領域内に乾燥剤を設けてもよい。
さらに、光発電セル100の具体的構造例について図4を参照して説明する。図4は図3のA−A断面における一部拡大図である。図4に示す光発電セル100は、図1で示したのと同様、第1の電極層102と、光電変換層103と、黒色化層104と、第2の電極層105と、が積層して構成されている。光電変換層103は、活性層103a、電子輸送層103b、正孔輸送層103c、を有してなる。この光電変換層103は、照射された太陽光等の光のエネルギーにより電荷分離を行う機能を有し、封止されている。
図2〜4に示したように、基本的に光発電セル100はセル毎に独立して形成されており、第2の電極層105が、光発電セル100間のギャップ108を確保しつつ、隣接する光発電セル100の第1の電極層102と接続されている。光発電セル100を全て同様の構造とし、複数の光発電セル100が直列に接続される。ここで示した構造は一般的に逆構造型セルと呼ばれる。順構造型セルの光発電モジュールとは電子の移動が逆方向になる。また、順構造型セルとは正孔輸送層と電子輸送層が逆に配置され、層構成も逆の積層体となる。逆構造型セルの場合、電極に非腐食性金属である銀を用いることで、電極の腐食を抑えられるので耐久性を向上させることができる。
なお、上記の通り、順構成型の光発電モジュールの場合には、図1における電子輸送層103bと正孔輸送層103cの配置位置は逆になる。また、順構成型の場合、第1の電極層102は陽極(カソード)として、第2の電極105は陰極(アノード)として機能することとなり、いずれも電極であることに変わりはないが機能的には逆になる。
順構成型の光発電モジュールにおいて、陽極である第1の電極層に仕事関数の高い材料を用いた場合、陰極である第2の電極層は仕事関数の低い材料で構成することが好ましい。仕事関数の低い材料としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属等が挙げられる。具体的には、Li、In、Al、Ca、Mg、Sm、Tb、Yb、Zr、Na、K、Rb、Cs、Ba、およびこれらの合金等が挙げられる。
第2の電極層105は、単層膜であってもよいし、仕事関数が異なる材料の積層膜であってもよい。第2の電極層105には、仕事関数が異なる材料の合金を用いてもよい。そのような合金としては、仕事関数の低い材料のうちの1つ以上と、金、銀、白金、銅、マンガン、チタン、コバルト、ニッケル、タングステン、錫などとの合金が挙げられる。このような合金の例としては、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム−インジウム合金、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−インジウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金、インジウム−銀合金、カルシウム−アルミニウム合金等が挙げられる。
上記のように、光発電セル100には、順構造と逆構造と呼ばれる、積層構造が正反対の構造があり、いずれの構造でも光電変換による発電が可能である。このことから、電子輸送層103bとホール輸送層103cは、その積層位置が逆転するため、特別に区別をつけることなく両層を中間層もしくはバッファ層と呼ぶこともある。
光発電セル100は、上記の層構造で透明基板101上に複数配置される。これら複数の光発電セル100は、一般に、互いに直列接続となるように電気的に接続される。これにより、出力電圧を大きくすることができる。なお、光発電セル100の数は、図2および図3に示す数に限定されない。
なお、上記説明では光電変換層として有機材料を用いた有機薄膜太陽電池モジュールを中心に説明したが、従来良く知られたペロブスカイト構造を有する化合物を用いた太陽電池モジュールとしてもよい。ペロブスカイト構造とは、結晶構造のひとつであり、ペロブスカイトと同じ結晶構造をいう。典型的には、ペロブスカイト構造はイオンA、B、およびXからなり、イオンBがイオンAに比べて小さい場合にペロブスカイト構造をとる場合がある。この結晶構造の化学組成は、下記一般式(1)で表すことができる。
ABX (1)
ここで、Aは1級アンモニウムイオンであり、具体的にはCHNH 、CNH 、CNH 、およびCNH などが挙げられ、CHNH が好ましい。また、Bは2価の金属イオンであり、Pb2−またはSn2−、が好ましい。また、Xはハロゲンイオンであり、例えばF、Cl、Br、I、およびAtから選択され、Cl、BrまたはIが好ましい。イオンA、B、およびXを構成する材料は、それぞれ単一であっても混合されていてもよい。
この結晶構造は、立方晶系の単位格子をもち、立方晶の各頂点にAが、体心にB、これを中心として立方晶の各面心にXが配置している。この結晶構造において、単位格子に包含される、1つのBと6つのXとからなる八面体は、Aとの相互作用により容易にひずみ、対称性の結晶に相転移する。この相転移が結晶の物性を劇的に変化させ、電子または正孔が結晶外に放出され、発電が起こるものと推定されている。
ペロブスカイト化合物は、ぺロブスカイト構造の前駆体化合物を含む溶液から形成させる。ここで、ぺロブスカイト構造の前駆体とは、塗布および乾燥によってペロブスカイト構造を形成できるものであれば特に限定されず、従来知られている任意のものから選択することができる。このような前駆体の一例として上記一般式(1)で表すことができるペロブスカイト型化合物が挙げられる。また、前駆体として、一般式(1)の構造を形成することができる化合物の組み合わせ、例えばAXとBXとの組み合わせが挙げられる。このとき、AXとBXとの配合比はモル比で1:0.5〜1:4であることが好ましい。好ましくは1:3がより好ましい。AXは一般的にはハロゲン化モノアルキルアンモニウムであり、例えばヨウ化メチルアンモニウム、臭化メチルアンモニウム、塩化メチルアンモニウム、ヨウ化エチルアンモニウムなどを挙げることができる。また、BXは、一般的には鉛またはスズのハロゲン化物であり、例えばヨウ化鉛、ヨウ化スズ、臭化鉛、臭化スズ、塩化鉛、および塩化スズがあげられる。実施形態においては、ヨウ化メチルアンモニウムと塩化鉛との組み合わせが好ましい。
<光発電モジュールの製造方法>
実施形態の光発電モジュールは、透明基板上に、第1の電極層を形成し、該第1の電極層上に、有機物を含む活性層を有する光電変換層を形成し、該光電変換層上に第2の電極層を形成することで光発電セルを少なくとも1以上配置して設ける光発電モジュールの製造方法であって、光電変換層を形成した後、第2の電極層を形成する前に、光電変換層上に光発電セル部分を黒色化する黒色化層を形成して、製造できる。このように、各層を順次積層することで本実施形態の光発電モジュールを製造できる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態である光発電モジュールについて、以下説明する。この実施形態の光発電モジュールの概略構成については図5に示した。図5の光発電モジュール20は、基本的に、第1の実施形態と同一の構成を有しており、光発電セル100間のギャップ部分106に第2の黒色化層201が設けられている点が異なる。
第2の黒色化層201は、第1の実施形態とは形成する位置が異なるが、その目的は同一である。すなわち、第2の黒色化層201を設けるギャップ部分を外部観察した際、黒またはグレー系統の色調を有するように色合いを調節する機能を有する。なお、ギャップ部分には活性層の材料がないため、この第2の黒色化層201の色調が、ほぼそのままギャップ部分の色調として外観される。したがって、第2の実施形態においては、第1の実施形態における光発電セル部分を黒色化することに加え、ギャップ部分をも黒色化できる。
この第2の黒色化層201における黒色化においても、その好ましい態様は、ギャップ部分を外部観察した際、その色度が、L表色系における色度座標で、|a|<3、|b|<3、L<10の範囲を満たすようにすることである。
なお、このとき光発電セル100部分とギャップ106部分との色調が同等であることが好ましい。これらの色調が同等のものとなることで、光発電モジュールにおける光発電セル100部分とギャップ106部分の境界が識別しづらくなり、一体化した領域と認識させることができる。これらの色調を同等のものとする場合、通常は、黒色化層104と第2の黒色化層201は、他の層の色調の影響を受けるか否かにより層単独では異なる色調のもので構成される。
また、第2の黒色化層201は、黒色化層104とは異なり導電性は求められない。したがって、第2の黒色化層201を形成する材料としては、黒色化層104で説明したのと同一の材料を使用することができるが、さらに、導電性を有さない顔料、樹脂等も使用でき、例えば、亜酸化銅、絶縁性カーボンブラック等を用いることもできる。図5に示したように、光発電セルの側面に接触する場合は、第2の黒色化層201は絶縁性であることが好ましい。
また、図5の光発電モジュール20の変形例として、図6に示したように第2の黒色化層201を光発電セル100の積層体とは離間して設けることが好ましい。この場合、平面視したとき、光発電セル100と第2の黒色化層201とが接触しないように形成されることとなる。このように、第2の黒色化層201を光発電セル100の積層側面と接触させないようにすることで、光発電モジュール20の発電効率が低下することを抑制できる。
(実施例1)
厚さ0.7mmのガラス基板上に透明電極としてITOをスパッタ法により150nm成膜した。次に、ITO電極上に、電子輸送層として酸化亜鉛微粒子溶液をスピンコーティング法で乾燥膜厚10nmとなるように塗布し、成膜した。次に、乾燥窒素を満たしたグローブ中で、p型半導体としてPTB7([ポリ{4,8−ビス[(2−エチルヘキシル)オキシ]ベンゾ[1,2−b:4,5−b’]ジチオフェン−2,6−ジイル−1t−alt−3−フルオロ−2−[(2−エチルヘキシル)カルボニル]チエノ[3,4−b]チオフェン−4,6−ジイル}])、n型半導体としてPC70PM(フェニル C71 ブチル酸メチルエスター)を1:1.5の質量比率でジクロロベンゼン溶液に溶質量20mg/ccとして溶解した溶液を作製した。この溶液を、電子輸送層上にスピンコーティング法を用いて乾燥膜厚120nmとなるように塗布し、活性層を形成した。次に、活性層上に、正孔輸送層として酸化モリブデンを抵抗加熱蒸着法で膜厚10nmとなるように蒸着した。その後、正孔輸送層上に、黒色化層としてCuOを抵抗加熱蒸着法で膜厚50nmとなるように蒸着した。最後に、黒色化層上に、電極として銀を膜厚120nmになるように抵抗加熱蒸着法で蒸着し、光発電セルを形成した。さらに、この光発電セルの複数個を直列に接続して光発電モジュールを製造した。
作製した光発電モジュールの特性を調べたところ、その変換効率はエアマス(AM)1.5、放射照度100mW/cm、室温(25℃)の条件で7.6%であった。また、光発電セル部分の色味は色度座標がL表色系において、a=−2.8、b=−2.5、L=8であり、色濁りのないきれいなグレー系の外観色であった。
(比較例1)
実施例1に対して黒色化層を形成していない光発電セル(従来公知の光発電セル)を作成した例である。
厚さ0.7mmのガラス基板上に透明電極としてITOをスパッタ法により150nm成膜した。次に、ITO電極上に、電子輸送層として酸化亜鉛微粒子溶液をスピンコーティング法で乾燥膜厚10nmとなるように塗布し、成膜した。次に、乾燥窒素を満たしたグローブ中で、p型半導体としてPTB7、n型半導体としてPC70PMを1:1.5の質量比率でジクロロベンゼン溶液に溶質量20mg/ccとして溶解した溶液を作製した。この溶液を、電子輸送層上にスピンコーティング法を用いて乾燥膜厚120nmとなるように塗布し、活性層を形成した。次に、活性層上に、正孔輸送層として酸化モリブデンを抵抗加熱蒸着法で膜厚10nmとなるように蒸着した。最後に、正孔輸送層上に、電極として銀を膜厚120nmになるように抵抗加熱蒸着法で蒸着し、光発電セルを形成した。さらに、この光発電セルの複数個を直列に接続して光発電モジュールを製造した。
実施例1と同様に、作製した光発電モジュールの特性を調べたところ、その変換効率はAM1.5、放射照度100mW/cm、室温(25℃)の条件で7.8%であった。光発電セル部分の色味は色度座標がL表色系においてa=−15.4、b=12.2、L=12であり、緑に偏った色濁りのある外観色であった。
(実施例2)
この実施例は、補色による色補正を行った例である。
厚さ0.7mmのガラス基板上に透明電極としてITOをスパッタ法により150nm成膜した。次に、ITO電極上に、電子輸送層として酸化亜鉛微粒子溶液をスピンコーティング法で乾燥膜厚10nmとなるように塗布し、成膜した。次に、乾燥窒素を満たしたグローブ中で、p型半導体としてPTB7、n型半導体としてPC70PMを1:1.5の質量比率でジクロロベンゼン溶液に溶質量20mg/ccとして溶解した溶液を作製した。この溶液を、電子輸送層上にスピンコーティング法を用いて乾燥膜厚120nmとなるように塗布し、活性層を形成した。次に、活性層上に、正孔輸送層として酸化モリブデンを抵抗加熱蒸着法で膜厚10nmとなるように蒸着した。その後、黒色化層として、黒色剤であるCuOと、補色剤である金属銅と、を抵抗加熱蒸着法を用いた共蒸着法で膜厚50nmとなるように成膜した。最後に、黒色化層上に、電極として銀を膜厚120nmになるように抵抗加熱蒸着法で蒸着し、光発電セルを形成した。さらに、この光発電セルの複数個を直列に接続して光発電モジュールを製造した。
実施例1と同様に、作製した光発電モジュールの特性を調べたところ、その変換効率はAM1.5、放射照度100mW/cm、室温(25℃)の条件で7.7%であった。活性層の色味は緑系なので、黒色化層に用いる材料は、その補色として赤系の金属銅を選んだ。
光発電セル部分の色味は色度座標がL表色系においてa=−2.1、b=2.2、L=9であり、色濁りのないきれいなグレー系の外観色であった。
(実施例3)
実施例3は、正孔輸送層と電極の間に黒色化層を設けた例である。
厚さ0.7mmのガラス基板上に透明電極としてITOをスパッタ法により150nm成膜し7分割した。次に、ITO電極上に、電子輸送層として酸化亜鉛微粒子溶液をメニスカス塗布法で乾燥膜厚10nmとなるように塗布し、成膜した。次に、乾燥窒素を満たしたグローブ中で、p型半導体としてPTB7、n型半導体としてPC70PMを1:1.5の質量比率でジクロロベンゼン溶液に溶質量20mg/ccとして溶解した溶液を作製した。この溶液を、電子輸送層上にメニスカス塗布法を用いて乾燥膜厚120nmとなるように塗布し、活性層を形成した。次に、活性層上に、正孔輸送層として酸化モリブデンを抵抗加熱蒸着法で膜厚10nmとなるように蒸着した。その後、セル間のギャップ部はマスクして、黒色化層としてCuOを抵抗加熱蒸着法で50nm蒸着した。最後に、黒色化層上に、電極として銀を膜厚120nmになるように抵抗加熱蒸着法で蒸着し、光発電セルを形成した。さらに、この光発電セルの複数個を直列に接続して光発電モジュールを製造した。
実施例1と同様に、作製した光発電モジュールの特性を調べたところ、その変換効率はAM1.5、放射照度100mW/cm、室温(25℃)の条件で5.5%であった。 光発電セル部分の色味は色度座標がL表色系においてa=−2.9、b=2.1、L=7であり、色濁りのないきれいなグレー系の外観色であった。
(実施例4)
実施例4は、正孔輸送層と電極の間に黒色化層を設けた例である。
厚さ0.7mmのガラス基板上に透明電極としてITOをスパッタ法により150nm成膜し7分割した。次に、ITO電極上に、電子輸送層として酸化亜鉛微粒子溶液をメニスカス塗布法で乾燥膜厚10nmとなるように塗布し、成膜した。次に、乾燥窒素を満たしたグローブ中で、p型半導体としてPTB7、n型半導体としてPC70PMを1:1.5の質量比率でジクロロベンゼン溶液に溶質量20mg/ccとして溶解した溶液を作製した。この溶液を、電子輸送層上にメニスカス塗布法を用いて乾燥膜厚120nmとなるように塗布し、活性層を形成した。次に、活性層上に、正孔輸送層として酸化モリブデンを抵抗加熱蒸着法で膜厚10nmとなるように蒸着した。その後、セル間のギャップ部はマスクせずにして、黒色化層としてCuOを抵抗加熱蒸着法で膜厚50nmとなるように蒸着した。最後に、黒色化層上に、電極として銀を所定の位置に膜厚120nmになるように抵抗加熱蒸着法で蒸着し、光発電セルを形成した。さらに、この光発電セルの複数個を直列に接続して光発電モジュールを製造した。
実施例1と同様に、作製した光発電モジュールの特性を調べたところ、その変換効率はAM1.5、放射照度100mW/cm、室温(25℃)の条件で5.4%であった。光発電セル部分の色味は色度座標がL表色系においてa=−1.9、b=2.0、L=7.1であり、色濁りのないきれいなグレー系の外観色であった。またギャップ部の色味は色度座標がL表色系においてa=−1.9、b=2.0、L=7.1であった。光発電セル部とギャップ部は実施例3と比較して、色味の差が小さく、全体的にセル間ギャップが目立たない均一な光発電モジュールを得ることができた。
(実施例5)
実施例5は、黒色化層にカーボンブラックを用いた例である。
厚さ0.7mmのガラス基板上に透明電極としてITOをスパッタ法により150nm成膜した。次に、ITO電極上に、電子輸送層として酸化亜鉛微粒子溶液をスピンコーティング法で乾燥膜厚10nmとなるように塗布し、成膜した。次に、乾燥窒素を満たしたグローブ中で、p型半導体としてPTB7、n型半導体としてPC70PMを1:1.5の質量比率でジクロロベンゼン溶液に溶質量20mg/ccとして溶解した溶液を作製した。この溶液を、電子輸送層上にスピンコーティング法を用いて乾燥膜厚120nmとなるように塗布し、活性層を形成した。次に、活性層上に、正孔輸送層として酸化モリブデンを抵抗加熱蒸着法で膜厚10nmとなるように蒸着した。その後、黒色化層としてカーボンブラックを抵抗加熱蒸着法で膜厚50nmとなるように蒸着した。最後に、黒色化層上に、電極として銀を膜厚120nmになるように抵抗加熱蒸着法で蒸着し、光発電セルを形成した。さらに、この光発電セルの複数個を直列に接続して光発電モジュールを製造した。
実施例1と同様に、作製した光発電モジュールの特性を調べたところ、その変換効率はAM1.5、放射照度100mW/cm、室温(25℃)の条件で7.2%であった。光発電セル部分の色味は色度座標がL表色系においてa=−1.8、b=2.1、L=5.5であり、色濁りのないきれいなグレー系の外観色であった。
(実施例6)
実施例6は、黒色化層に膜厚の厚いカーボンブラック膜を用いた例である。
厚さ0.7mmのガラス基板上に透明電極としてITOをスパッタ法により150nm成膜した。次に、ITO電極上に、電子輸送層として酸化亜鉛微粒子溶液をスピンコーティング法で乾燥膜厚10nmとなるように塗布し、成膜した。次に、乾燥窒素を満たしたグローブ中で、p型半導体としてPTB7、n型半導体としてPC70PMを1:1.5の質量比率でジクロロベンゼン溶液に溶質量20mg/ccとして溶解した溶液を作製した。この溶液を、電子輸送層上にスピンコーティング法を用いて乾燥膜厚120nmとなるように塗布し、活性層を形成した。次に、活性層上に、正孔輸送層として酸化モリブデンを抵抗加熱蒸着法で膜厚10nmとなるように蒸着した。その後、黒色化層としてカーボンブラックを抵抗加熱蒸着法で膜厚210nmとなるように蒸着した。最後に、黒色化層上に、電極として銀を膜厚120nmになるように抵抗加熱蒸着法で蒸着し、光発電セルを形成した。さらに、この光発電セルの複数個を直列に接続して光発電モジュールを製造した。
光発電セル部分の色味は色度座標がL表色系においてa=−1.4、b=1.6、L=4.5であり、色濁りのないきれいなグレー系の外観色であった。しかし、実施例1と同様に、作製した光発電モジュールの特性を調べたところ、その変換効率はAM1.5、放射照度100mW/cm、室温(25℃)の条件で1.2%であった。この例では、黒色化層の膜厚が厚すぎるため直列抵抗が増加して、変換効率が低下したものと推察される。
本実施形態により、光発電モジュールの色調を黒またはグレー系統とすることで、高級感のあるデザイン性の良い、光発電モジュールを提供できる。本実施形態の光発電モジュールは、特に、活性層が有機物で構成される有機薄膜太陽電池モジュールにおいて好適である。これにより、光発電モジュールの応用製品が増え新たな市場が創造される。なお、上記実施例では光電変換層として有機材料を用いた例を説明しているが、ペロブスカイト化合物を用いた場合も同様の効果が得られることを確認した。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、上記実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施し得るものであり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…光発電モジュール、100…光発電セル、101…透明基板、102…第1の電極層、103…光電変換層、103a…活性層、103b…電子輸送層、103c…ホール輸送層、104,109…黒色化層、105…第2の電極層、106…ギャップ、107…封止基板、108…取り出し電極、201…第2の黒色化層

Claims (5)

  1. 第1の電極層と第2の電極層とからなる一対の電極、および前記一対の電極間に挟持され、活性層を有する光電変換層を備える光発電セルが、透明基板上に少なくとも1以上配置された光発電モジュールにおいて、
    前記第2の電極層と前記光電変換層との間に、前記光発電セル部分を黒色化する黒色化層を有することを特徴とする光発電モジュール。
  2. 前記光発電セルが複数配置されており、さらに、前記光発電セル間のギャップに第2の黒色化層を有することを特徴とする請求項1記載の光発電モジュール。
  3. 前記光発電モジュールが、有機薄膜太陽電池モジュールであることを特徴とする請求項1または2記載の光発電モジュール。
  4. 前記光発電モジュールはぺロブスカイト系太陽電池モジュールであることを特徴とする請求項1または2記載の光発電モジュール。
  5. 前記光発電モジュールの前記黒色化層が形成された部分の色度座標がL表色系で、|a|<3、|b|<3、L<10の範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の光発電モジュール。
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