JP5537636B2 - 太陽電池及び太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、太陽電池及び太陽電池モジュールに関する。
導電性ポリマーやフラーレンなどを組み合わせた有機半導体を用いた太陽電池がある。有機半導体を用いた太陽電池においては、塗布法や印刷法などの簡便な方法で光電変換膜を形成できる。有機半導体を用いた太陽電池において、光電変換効率の向上が求められている。
特開2012−156423号公報
本発明の実施形態は、光電変換効率が高い太陽電池及び太陽電池モジュールを提供する。
本発明の実施形態によれば、基板と、下部電極と、下部中間層と、光電変換膜と、上部電極と、備えた太陽電池が提供される。前記基板は、主面を有する。前記下部電極は、前記主面の上に設けられ前記主面と非平行な側面を有する。前記下部中間層は、前記主面の上及び前記下部電極の上に設けられる。前記下部中間層は、前記主面と平行な平面に投影したときに、前記下部電極に重なる重畳部分と、前記下部電極に重ならず前記下部電極の前記側面を覆う非重畳部分と、を含む。前記非重畳部分の前記主面に対して垂直な第1方向に沿う厚さは、前記重畳部分の前記第1方向に沿う厚さと前記下部電極の前記第1方向に沿う厚さとの和の厚さよりも厚い。前記光電変換膜は、前記下部中間層の上に設けられ、有機半導体を含む。前記上部電極は、前記光電変換膜の上に設けられる。
第1の実施形態に係る太陽電池を示す模式的断面図である。 第1の実施形態に係る太陽電池を示す模式的断面図である。 第1の実施形態に係る太陽電池の特性を示すグラフ図である。 図4(a)〜図4(c)は、第1の実施形態に係る別の太陽電池を示す模式的断面図である。 第2の実施形態に係る太陽電池を示す模式的断面図である。 図6(a)及び図6(b)は、第3の実施形態に係る太陽電池モジュールを示す模式図である。 第3の実施形態に係る太陽光発電パネルを示す模式的平面図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る太陽電池を示す模式的断面図である。
図1に表したように、本実施形態に係る太陽電池110は、基板5と、下部電極10と、上部電極20と、光電変換膜30と、下部中間層40と、を備える。この例において、太陽電池110は、上部中間層50を、さらに備える。太陽電池110は、入射した光の光量に応じた電圧を下部電極10と上部電極20との間に生じさせる光電変換装置である。光電変換膜30は、有機半導体を含む。太陽電池110は、例えば、有機薄膜太陽電池である。なお、太陽電池110の発電に寄与する光は、太陽光に限らない。太陽電池110は、例えば、電球などの光源から発せられる光でも発電する。
基板5は、第1主面5a(主面)と第2主面5bとを有する。第2主面5bは、第1主面5aに対して反対側の面である。下部電極10は、第1主面5aの上に設けられる。下部電極10は、第1主面5aと非平行な側面10sを有する。下部中間層40は、第1主面5aの上及び下部電極10の上に設けられる。光電変換膜30は、下部中間層40の上に設けられる。上部電極20は、光電変換膜30の上に設けられる。上部中間層50は、光電変換膜30と上部電極20との間に設けられる。すなわち、光電変換膜30の上に上部中間層50が設けられ、上部中間層50の上に上部電極20が設けられる。
ここで、第1主面5aに対して垂直な第1方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な別の1つの方向をY軸方向とする。
下部中間層40は、重畳部分40aと、非重畳部分40bと、を含む。重畳部分40aは、第1主面5aと平行な平面(X−Y平面)に投影したときに、下部電極10に重なる部分である。非重畳部分40bは、X−Y平面に投影したときに、下部電極10に重ならない部分である。非重畳部分40bは、下部電極10の側面10sを覆う。
非重畳部分40bは、下部電極10の側面のうちの一部の側面10sを覆っている。すなわち、非重畳部分40bは、下部電極10の側面のうちの少なくとも一部を覆う。非重畳部分40bは、下部電極10の全ての側面を覆ってもよい。非重畳部分40bは、例えば、重畳部分40aを囲む環状でもよい。
光電変換膜30の一部30aは、第1主面5aの上に設けられ、下部中間層40の非重畳部分40bを覆う。光電変換膜30の一部30aは、例えば、X軸方向において側面10sと対向する。上部電極20の一部20aは、第1主面5aの上に設けられ、光電変換膜30の一部30aを覆う。上部電極20の一部20aは、例えば、X軸方向において側面10sと対向する。
この例では、基板5及び下部電極10が、光透過性を有する。基板5及び下部電極10は、例えば、透明である。下部電極10は、例えば、透明電極である。この例では、第2主面5bから入射した光が、基板5及び下部電極10を透過して光電変換膜30に入射する。なお、光は、上部電極20側から光電変換膜30に入射させてもよい。この場合には、上部電極20が、透明電極となる。ここで、光透過性とは、例えば、光電変換膜30が吸収することによってエキシトンを生じ得る各波長の光を70%以上の透過率で透過させる性質である。
基板5、下部電極10、下部中間層40、光電変換膜30、上部中間層50、及び、上部電極20は、例えば、Y軸方向に延在する。太陽電池110は、例えば、第1主面5aに対して平行な平面(X−Y平面)に投影したとき(Z軸方向に見たとき)に、矩形状である。
基板5は、他の構成部材を支持する。基板5には、例えば、下部電極10などの形成にともなう熱や有機溶剤などにより、実質的に変質しない材料が用いられる。基板5の材料には、例えば、無アルカリガラスや石英ガラスなどの無機材料が用いられる。基板5の材料は、例えば、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、液晶ポリマー、または、シクロオレフィンポリマーなどの樹脂材料や高分子フィルムでもよい。基板5には、光透過性を有する材料が用いられる。上部電極20側から光を入射させる場合には、光透過性を有しない材料を基板5に用いてもよい。この場合、基板5の材料は、例えば、ステンレス鋼(SUS)やシリコンなどの金属基板でもよい。基板5の厚さ(Z軸方向に沿う長さ)は、特に限定されない。基板5の厚さは、その他の構成部材の支持に必要な強度を基板5に持たせることが可能な任意の厚さでよい。
第2主面5bの上や、基板5と下部電極10との間などに、入射光の反射を抑える反射防止層を設けてもよい。反射防止層には、例えば、反射防止コーティング、反射防止フィルムまたは反射防止シートなどを用いることができる。反射防止層の材料には、例えば、酸化チタンなどの無機材料が用いられる。反射防止層の材料は、例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの有機材料でもよい。
この例において、下部電極10は、例えば、陽極である。下部電極10には、光透過性と導電性とを有する材料が用いられる。下部電極10には、例えば、導電性の金属酸化物膜や半透明の金属薄膜などが用いられる。金属酸化物膜には、例えば、インジウム・スズ・オキサイド(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、または、インジウム・亜鉛・オキサイドなどからなる導電性ガラスを用いて作製された膜(NESAなど)などが挙げられる。ITOは、酸化インジウム、酸化亜鉛及び酸化スズを含む化合物である。金属薄膜の材料には、例えば、金、白金、銀、または、銅などが挙げられる。下部電極10の材料は、ITOまたはFTOが特に好ましい。下部電極10の材料には、有機系の導電性ポリマーであるポリアニリン及びその誘導体や、ポリチオフェン及びその誘導体などを用いてもよい。
下部電極10にITOを用いた場合、下部電極10の厚さは、30nm〜300nmであることが好ましい。30nmよりも薄くすると、導電性が低下して抵抗が高くなり、光電変換効率の低下の原因となる。300nmよりも厚くすると、ITOの可撓性が低下し、応力が作用した際にひび割れ易くなってしまう。下部電極10のシート抵抗は、可能な限り低いことが好ましい。下部電極10のシート抵抗は、例えば、10Ω/square以下であることが好ましい。
下部電極10は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法または塗布法などで上記の材料を成膜することにより、形成することができる。下部電極10は、単層でもよいし、異なる仕事関数の材料で構成される層を積層させた積層体でもよい。上部電極20側から光を入射させる場合、下部電極10の材料は、光透過性を有しなくてもよい。すなわち、下部電極10の材料としては、導電性を有していれば特に限定されない。
下部中間層40は、例えば、第1の電荷輸送層である。この例において、下部中間層40は、正孔輸送層である。下部中間層40は、例えば、正孔を効率的に輸送し、電子をブロッキングする。下部中間層40は、例えば、光電変換膜30の界面近傍で発生した励起子の消滅を抑制する。また、下部中間層40は、例えば、下部電極10の凹凸をレベリング(平滑化)して太陽電池110の短絡を防ぐ。
下部中間層40には、例えば、ポリチオフェン系ポリマー、ポリアニリンまたはポリピロールなどの有機導電性ポリマーが用いられる。ポリチオフェン系ポリマーには、例えば、PEDOT/PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホネート))などが用いられる。ポリチオフェン系ポリマーの代表的な製品としては、例えば、スタルク社のClevios PH500(登録商標)、CleviosPH、CleviosPV P Al 4083、及び、CleviosHIL1.1などが挙げられる。無機物では、酸化モリブテンが好適な材料である。
下部中間層40の材料としてClevios PH500を用いる場合、下部中間層40の重畳部分40aの厚さは、例えば、20nm〜100nmであることが好ましい。薄すぎる場合は、下部電極10の短絡を防止する作用が低下し、ショートが発生し易くなってしまう。厚すぎる場合は、膜抵抗が大きくなり、光電変換膜30で発生した電流を制限してしまうため、光電変換効率が低下する。
下部中間層40の形成方法は、薄膜を形成できる方法であれば特に限定されない。下部中間層40は、例えば、スピンコート法などで塗布することができる。下部中間層40の材料を所望の厚さに塗布した後、ホットプレートなどで加熱乾燥する。例えば、140℃〜200℃で、数分〜10分間程度加熱乾燥することが好ましい。塗布する溶液は、予めフィルターでろ過したものを使用することが望ましい。
上部中間層50は、例えば、第2の電荷輸送層である。この例において、上部中間層50は、電子輸送層である。上部中間層50は、例えば、正孔をブロッキングし、電子を効率的に輸送する。また、上部中間層50は、例えば、光電変換膜30と上部中間層50との界面近傍で生じたエキシトンの消滅を抑制する。なお、下部中間層40を電子輸送層とし、上部中間層50を正孔輸送層としてもよい。
上部中間層50の材料には、例えば、金属酸化物が用いられる。金属酸化物としては、例えば、ゾルゲル法にてチタンアルコキシドを加水分解して得たアモルファス性の酸化チタンなどが挙げられる。上部中間層50の成膜方法は、薄膜を形成できる方法であれば特に限定されないが、例えば、スピンコート法が挙げられる。上部中間層50の材料として酸化チタンを使用する場合、上部中間層50の厚さは、例えば、5nm〜20nmの厚さに成膜することが望ましい。膜厚が上記範囲より薄い場合は、ホールブロック効果が減少してしまうため、発生したエキシトンが電子とホールに解離する前に失活してしまい、効率的に電流を取り出すことが難しくなってしまう。膜厚が厚すぎる場合は、膜抵抗が大きくなり、発生した電流を制限してしまうため光変換効率が低下する。塗布溶液は、あらかじめフィルターで濾過したものを使用することが望ましい。規定の膜厚に塗布した後、ホットプレートなどを用いて加熱乾燥する。50℃〜100℃で数分〜10分間程度、空気中にて加水分解を促進させながら加熱乾燥する。無機物では金属カルシウムなどが好適な材料である。
この例において、上部電極20は、例えば、陰極である。なお、下部電極10を陰極とし、上部電極20を陽極としてもよい。上部電極20の形成では、例えば、導電性を有する材料を真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法、または、塗布法などで成膜する。上部電極20の材料としては、例えば、導電性の金属薄膜、または、金属酸化物膜などが挙げられる。下部電極10に仕事関数の高い材料を用いた場合、上部電極20には仕事関数の低い材料を用いることが好ましい。仕事関数の低い材料としては、例えば、アルカリ金属やアルカリ土類金属などが挙げられる。具体的には、Li、In、Al、Ca、Mg、Sm、Tb、Yb、Zr、Na、K、Rb、Cs、及び、Baの少なくともいずれか、及び、これらの合金を挙げることができる。また、上部電極20側から光を光電変換膜30に入射させる場合、上部電極20には、導電性と光透過性とを有する材料が用いられる。
上部電極20は、単層でもよいし、異なる仕事関数の材料で構成される層を積層させた積層体でもよい。また、上部電極20の材料は、例えば、前記仕事関数の低い材料のうちの1つ以上と、他の金属材料との合金でもよい。添加する他の金属材料としては、例えば、金、銀、白金、銅、マンガン、チタン、コバルト、ニッケル、タングステン、または、錫などが挙げられる。合金の例としては、例えば、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム−インジウム合金、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−インジウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金、インジウム−銀合金、または、カルシウム−アルミニウム合金などが挙げられる。
上部電極20の厚さは、例えば、10nm〜300nmである。膜厚が上記範囲より薄い場合は、抵抗が大きくなりすぎ、発生した電荷を外部回路へ伝達することが難しくなる。膜厚が厚い場合には、上部電極20の成膜に長時間を要するため材料温度が上昇し、光電変換膜30(有機層)にダメージを与えて性能が劣化してしまう場合がある。さらに、材料を大量に使用するため、成膜装置の占有時間が長くなり、コストアップに繋がる。
図2は、第1の実施形態に係る太陽電池を示す模式的断面図である。
図2に表したように、本実施形態に係る太陽電池110の光電変換膜30は、第1導電形の第1半導体層30nと、第2導電形の第2半導体層30pと、を含む。第2半導体層30pは、下部中間層40と第1半導体層30nとの間に設けられる。すなわち、下部中間層40の上に第2半導体層30pが設けられ、第2半導体層30pの上に第1半導体層30nが設けられ、第1半導体層30nの上に上部中間層50が設けられる。例えば、第1導電形はn形であり、第2導電形はp形である。第1導電形がp形であり、第2導電形がn形でもよい。以下では、第1導電形がn形、第2導電形がp形である場合として説明を行う。
光電変換膜30は、例えば、第1半導体層30nと第2半導体層30pとがバルクヘテロ接合した構造の薄膜である。バルクへテロ接合型の光電変換膜30の特徴は、第1半導体層30n(n形半導体)と第2半導体層30p(p形半導体)とがブレンドされ、ナノオーダーのpn接合が光電変換膜30の全体に広がっていることである。この構造は、例えば、ミクロ層分離構造と呼ばれる。
バルクへテロ接合型の光電変換膜30では、混合されたp形半導体とn形半導体との接合面において生じる光電荷分離を利用して電流を得る。そして、バルクへテロ接合型の光電変換膜30では、従来の積層型有機薄膜太陽電池よりもpn接合領域が広く、実際に発電に寄与する領域も光電変換膜30の全体に広がっている。従って、バルクへテロ接合型有機薄膜太陽電池における発電に寄与する領域は、積層型有機薄膜太陽電池と比べて厚くなる。これにより、光子の吸収効率も向上し、取り出せる電流も増加する。
第1半導体層30nには、例えば、電子受容性の性質を有する材料が用いられる。第2半導体層30pには、例えば、電子供与性の性質を有する材料が用いられる。本実施形態に係る光電変換膜30においては、第1半導体層30n及び第2半導体層30pの少なくとも一方に有機半導体が用いられる。なお、光電変換膜30は、例えば、平面ヘテロ接合型などでもよい。
光電変換膜30では、例えば、第1半導体層30nまたは第2半導体層30pが光Linを吸収することにより、エキシトンEXが発生する。この発生効率をη1とする。発生したエキシトンEXは、pn接合面30f(第1半導体層30nと第2半導体層30pとの接合面)へ拡散により移動する。この拡散効率をη2とする。エキシトンEXには寿命があるため、拡散長程度しか移動できない。pn接合面30fに到達したエキシトンEXは、電子Ceと正孔Chとに分離される。このエキシトンEXの分離の効率をη3とする。正孔Chは、下部電極10に輸送される。電子Ceは、上部電極20に輸送される。これにより、電子Ce及び正孔Ch(光キャリア)が、外部に取り出される。この光キャリアの輸送効率をη4とする。
照射された光子に対する発生した光キャリアの外部取り出し効率ηEQEは、次の式で表すことができる。この値が太陽電池110の量子効率に相当する。
ηEQE=η1・η2・η3・η4
第1半導体層30nには、例えば、n形有機半導体が用いられる。第2半導体層30pには、例えば、p形有機半導体が用いられる。
p形有機半導体としては、例えば、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリピロールおよびその誘導体、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体、オリゴチオフェンおよびその誘導体、ポリビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリシランおよびその誘導体、側鎖または主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体、ポリアニリンおよびその誘導体、フタロシアニン誘導体、ポルフィリンおよびその誘導体、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体、または、ポリチエニレンビニレンおよびその誘導体などを使用することができる。これらを併用してもよい。また、これらの共重合体を使用してもよい。共重合体としては、例えば、チオフェン−フルオレン共重合体や、フェニレンエチニレン−フェニレンビニレン共重合体などが挙げられる。
好ましいp形有機半導体は、π共役を有する導電性高分子であるポリチオフェンおよびその誘導体である。ポリチオフェンおよびその誘導体は、優れた立体規則性を確保することができ、溶媒への溶解性が比較的高い。ポリチオフェンおよびその誘導体は、チオフェン骨格を有する化合物であれば特に限定されない。ポリチオフェンおよびその誘導体の具体例としては、例えば、ポリアルキルチオフェン、ポリアリールチオフェン、ポリアルキルイソチオナフテン、及び、ポリエチレンジオキシチオフェンなどが挙げられる。ポリアルキルチオフェンとしては、例えば、ポリ3−メチルチオフェン、ポリ3−ブチルチオフェン、ポリ3−ヘキシルチオフェン、ポリ3−オクチルチオフェン、ポリ3−デシルチオフェン、及び、ポリ3−ドデシルチオフェンなどが挙げられる。ポリアリールチオフェンとしては、例えば、ポリ3−フェニルチオフェンや、ポリ3−(p−アルキルフェニルチオフェン)などが挙げられる。ポリアルキルイソチオナフテンとしては、例えば、ポリ3−ブチルイソチオナフテン、ポリ3−ヘキシルイソチオナフテン、ポリ3−オクチルイソチオナフテン、及び、ポリ3−デシルイソチオナフテンなどが挙げられる。
また近年では、カルバゾール、ベンゾチアジアゾールおよびチオフェンからなる共重合体であるPCDTBT(ポリ[N−9"−ヘプタ−デカニル−2,7−カルバゾール−アルト−5,5−(4',7'−ジ−2−チエニル−2',1',3'−ベンゾチアジアゾール)])などの誘導体が、優れた光電変換効率を得られる化合物として知られている。
これらの導電性高分子は、溶媒に溶解させた溶液を塗布することにより成膜可能である。従って、大面積の有機薄膜太陽電池を、印刷法などにより、安価な設備にて低コストで製造できるという利点がある。
n形有機半導体としては、フラーレンおよびその誘導体が好適に使用される。ここで、使用されるフラーレン誘導体は、フラーレン骨格を有する誘導体であれば特に限定されない。具体的には、C60、C70、C76、C78、及び、C84などを基本骨格として構成される誘導体が挙げられる。フラーレン誘導体は、フラーレン骨格における炭素原子が任意の官能基で修飾されていてもよく、この官能基同士が互いに結合して環を形成していてもよい。フラーレン誘導体には、フラーレン結合ポリマーも含まれる。また、フラーレン誘導体は、例えば、溶剤に親和性の高い官能基を有し、溶媒への可溶性が高いことが好ましい。
フラーレン誘導体における官能基としては、例えば、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、シアノ基、アルコキシ基、及び、芳香族複素環基などが挙げられる。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素原子や塩素原子などが挙げられる。アルキル基としは、例えば、メチル基やエチル基などが挙げられる。アルケニル基としては、例えば、ビニル基などが挙げられる。アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基やエトキシ基などが挙げられる。芳香族複素環基としては、例えば、芳香族炭化水素基、チエニル基、及び、ピリジル基などが挙げられる。また、芳香族炭化水素基としては、例えば、フェニル基やナフチル基などが挙げられる。
より具体的には、水素化フラーレン、オキサイドフラーレン、及び、フラーレン金属錯体などが挙げられる。水素化フラーレンとしては、例えば、C60H36やC70H36などが挙げられる。オキサイドフラーレンとしては、例えば、C60やC70などが挙げられる。
上述した中でも、フラーレン誘導体として、60PCBM([6,6]-フェニルC61酪酸メチルエステル)または70PCBM([6,6]-フェニルC71酪酸メチルエステル)を使用することが特に好ましい。
未修飾のフラーレンを使用する場合、C70を使用することが好ましい。フラーレンC70は、光キャリアの発生効率が高く、有機薄膜太陽電池に使用するのに適している。
p形半導体がP3AT系である場合、光電変換膜30におけるn形有機半導体とp形有機半導体との混合比率は、およそn:p=1:1とすることが好ましい。また、p形半導体がPCDTBT系である場合、混合比率は、およそn:p=4:1とすることが好ましい。
有機半導体を塗布するためには、溶媒に溶解する必要がある。塗布に用いる溶媒としては、例えば、不飽和炭化水素系溶媒、ハロゲン化芳香族炭化水素系溶媒、ハロゲン化飽和炭化水素系溶媒、及び、エーテル類などが挙げられる。不飽和炭化水素系溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、テトラリン、デカリン、メシチレン、n−ブチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、及び、tert−ブチルベンゼンなどが挙げられる。ハロゲン化芳香族炭化水素系溶媒としては、例えば、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、及び、トリクロロベンゼンなどが挙げられる。ハロゲン化飽和炭化水素系溶媒としては、例えば、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロブタン、ブロモブタン、クロロペンタン、クロロヘキサン、ブロモヘキサン、及び、クロロシクロヘキサンなどが挙げられる。エーテル類としては、例えば、テトラヒドロフランやテトラヒドロピランなどが挙げられる。特に、ハロゲン系の芳香族溶剤が好ましい。これらの溶剤を単独、もしくは混合して使用してもよい。
溶液を塗布し成膜する方法としては、例えば、スピンコート法、ディップコート法、キャスティング法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、スプレー法、スクリーン印刷、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、グラビア・オフセット印刷、ディスペンサー塗布、ノズルコート法、キャピラリーコート法、及び、インクジェット法などが挙げられる。これらの塗布法を単独、もしくは組み合わせて用いてもよい。
この例において、下部中間層40の非重畳部分40bは、重畳部分40aと連続している。非重畳部分40bの材料は、重畳部分40aの材料と実質的に同じである。また、この例において、非重畳部分40bの厚さt2(Z軸方向に沿う長さ)は、重畳部分40aの厚さt1よりも厚い。これにより、本実施形態では、非重畳部分40bの第1主面5aと平行な方向における抵抗値を、重畳部分40aの第1主面5aと平行な方向における抵抗値よりも低くしている。ここで、第1主面5aと平行な方向における抵抗値とは、例えば、第1主面5aに対して平行な面内のシート抵抗である。すなわち、非重畳部分40bの材料が重畳部分40aの材料と実質的に同じである場合、非重畳部分40bの厚さt2を重畳部分40aの厚さt1よりも厚くすることは、非重畳部分40bの抵抗値(例えば、シート抵抗)を重畳部分40aの抵抗値(例えば、シート抵抗)よりも低くすることと同義である。
非重畳部分40bの第1主面5aに対して平行な方向における長さLg1は、例えば、重畳部分40aの厚さt1の1000倍以上5000倍以下である。長さLg1は、例えば、100μm以上500μm以下である。長さLg1は、例えば、第1主面5aと平行で、側面10sに対して垂直な方向に沿う非重畳部分40bの長さである。この例において、長さLg1は、X軸方向に沿う非重畳部分40bの長さである。
重畳部分40aの厚さt1は、例えば、重畳部分40aにおける平均の厚さである。重畳部分40aにおける厚さの変動率は、例えば、平均の厚さに対して±5%以下である。重畳部分40aの厚さは、実質的に一定であることが好ましい。厚さが実質的に一定とは、例えば、重畳部分40aにおける厚さの最大値と最小値との差の絶対値が、5nm以下であることをいう。
非重畳部分40bの厚さt2は、例えば、重畳部分40aの厚さt1の1.2倍以上3倍以下である。厚さt2は、重畳部分40aの厚さと下部電極10の厚さとの和の厚さt3よりも厚い。非重畳部分40bの厚さt2は、例えば、非重畳部分40bの長さLg1の半分の位置における非重畳部分40bの厚さである。厚さt2は、例えば、側面10sからX軸方向に100μm離間した位置における非重畳部分40bの厚さである。下部中間層40の厚さは、例えば、電子顕微鏡などで太陽電池110の断面を観察することによって求めることができる。
図3は、第1の実施形態に係る太陽電池の特性を示すグラフ図である。
図3は、非重畳部分40bにおいて、下部電極10の側面10sからの距離と、その位置から下部電極10に向かって下部中間層40内を流れる電流の量と、の関係を電気的なシミュレーションで求めた結果を表す。シミュレーションでは、非重畳部分40bの厚さt2を変化させ、距離と電流との関係をそれぞれの厚さt2毎に求める。
シミュレーションでは、基板5にガラスを用い、下部電極10にITOを用い、下部中間層40にPEDOT/PSS膜を用い、上部中間層50にTiOx膜を用い、上部電極20にAl膜を用いる。光電変換膜30は、pnバルクへテロジャンクション膜とする。第1半導体層30nには、C70のフラーレンを用い、第2半導体層30pには、PCDTBT系を用いる。
図3の縦軸は、光電変換膜30から下部電極10に流れる電流の電流密度CD(A/m)であり、横軸は、下部電極10の側面10sからの距離Dis(mm)である。
図3に表したように、非重畳部分40bの厚さt2を厚くすることで、下部電極10の側面10sからより離れたところからも電流が下部電極10に流れていることがわかる。
下部中間層40の重畳部分40aの厚さt1は、光電変換膜30からの電流の取り出しに対して最適な値となるように設定される。下部中間層40の厚さがこの最適値よりも厚くなると、光電変換膜30から取り出せる電流の最大値が減る傾向になる。しかしながら、下部電極10からはみ出た非重畳部分40bは、もとより発電が期待されていない部分なので、多少取りだせる電流の最大値が減っても構わない。
それよりも、非重畳部分40bを厚くして面平行方向(X−Y平面に平行な方向)の抵抗値(例えば、シート抵抗)を減らし、光電変換膜30の下部電極10から外れた部分において発生した電流が、下部中間層40を通過して下部電極10に流れやすくする。これにより、厚さt2が厚さt1以下である場合に比べて、光電変換膜30から取り出せる電流の総量を増やすことができる。すなわち、本実施形態に係る太陽電池110では、高い光電変換効率を得ることができる。
上述した下部中間層40の膜厚形状は、例えば、塗布方式、塗布溶液の粘度、または、乾燥速度などを調節することで得られる。例えば、メニスカス法と呼ばれる塗布方法を用いることができる。この塗布方法は、アプリケータと呼ばれる部品を基板に近接して配置し、その間で微少量の塗布溶液を保持させる。そして、アプリケータもしくは基板を移動させることにより、塗布を行うものである。メニスカス法において、塗布の際の設定を変えることで、本実施形態のように下部中間層40の端部での膜厚分布を調節することが可能である。塗布の際の設定とは、例えば、塗布溶液の量や、アプリケータまたは基板の移動速度などである。また、塗布した溶液の乾燥条件も重要なファクターであり、例えば、塗布後の基板温度や、塗布した膜の周辺の気流などを調節することで、非重畳部分40bの膜厚を調整することが可能である。メニスカス法のほかにも、例えば、ダイコート法やキャピラリーコート法などの方法でも、設定を最適化することで、本実施形態のように塗布膜の端部が厚くなる現象を得ることができる。
図4(a)〜図4(c)は、第1の実施形態に係る別の太陽電池を示す模式的断面図である。
図4(a)に表したように、太陽電池111においては、上部中間層50が省略されている。このように、上部中間層50は、必要に応じて適宜設けられ、省略可能である。
図4(b)に表したように、太陽電池112は、封止膜60をさらに備えている。封止膜60は、上部電極20の上に設けられる。封止膜60は、例えば、熱硬化型や紫外線硬化型のエポキシ樹脂などによって、上部電極20に貼り付けられる。封止膜60は、例えば、酸素や水分などから光電変換膜30などを保護する。封止膜60を設けることにより、例えば、太陽電池112の耐久性を向上させることができる。
封止膜60には、例えば、金属板または樹脂フィルムの表面に無機物または金属からなる層を設けてなるフィルムを使用することができる。樹脂フィルムとしては、例えば、PET、PEN、PI、EVOH、CO、EVA、PC若しくはPESからなるフィルム、または、それらの2つ以上を含んだ多層フィルムを使用することができる。無機物または金属としては、例えば、シリカ、チタニア、ジルコニア、窒化珪素、窒化ホウ素及びAlの少なくともいずれかを使用することができる。例えば、乾燥剤や酸素吸収剤などを封止膜60にさらに含めてもよい。これにより、例えば、太陽電池112の耐久性をさらに向上させることができる。
図4(c)に表したように、太陽電池113では、下部中間層40の非重畳部分40bの厚さの最大となる部分が、非重畳部分40bのX軸方向に沿う幅の中央付近に設定されている。太陽電池113では、非重畳部分40bの重畳部分40aと接する部分の厚さが、重畳部分40aの厚さと下部電極10の厚さとの和の厚さと実質的に同じである。そして、重畳部分40aの厚さが、X−Y平面と平行な方向に沿って実質的に一定である。これにより、重畳部分40aの厚さを最適に保ちつつ、光電変換膜30の下部電極10から外れた部分において発生した電流を下部電極10に流れやすくすることができる。従って、太陽電池113では、光電変換効率をより高めることができる。
(第2実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る太陽電池を示す模式的断面図である。
図5に表したように、太陽電池120の下部中間層40の非重畳部分40bの厚さt1は、重畳部分40aの厚さと下部電極10の厚さとの和の厚さt3と実質的に同じである。この例では、非重畳部分40bの抵抗率が、重畳部分40bの抵抗率よりも低い。これにより、本実施形態では、非重畳部分40bの第1主面5aと平行な方向における抵抗値(例えば、シート抵抗)を、重畳部分40aの第1主面5aと平行な方向における抵抗値(例えば、シート抵抗)よりも低くしている。すなわち、非重畳部分40bの抵抗率を重畳部分40aの抵抗率よりも低くすることは、非重畳部分40bの抵抗値を重畳部分40aの抵抗値よりも低くすることと同義である。
例えば、非重畳部分40bに重畳部分40aよりも低い抵抗率の材料を用いる。これにより、非重畳部分40bの抵抗率を、重畳部分40bの抵抗率よりも低くすることができる。例えば、PEDOT:PSSは、添加物を加えることで、導電率をコントロールできることが、PEDOT:PSSの製造元から提示されている。この知見より、例えば、PEDOT:PSSを下部中間層40に用いる場合には、加える添加物の量を調整することで、重畳部分40aと非重畳部分40bとを形成することができる。
例えば、PEDOT:PSSは、ジメチルフォルムアミド、エチレングリコール、ジメチルサルフォキシド、または、N−メチルピロリドンなどを添加することで導電率をコントロールできることが知られている。例えば、PEDOT:PSSに対してエチレングリコールを5wt%(質量百分率)の割合で添加することで、導電率を2桁程度上げることが出来る。前述のPH500において、エチレングリコールを未添加の場合の導電率は、1S/m(Siemens/meter)程度である。これに対して、5wt%のエチレングリコールを添加した場合の導電率は、100S/m程度になる。
非重畳部分40bの抵抗率は、例えば、重畳部分40aの抵抗率の1/1000以上1/5以下である。重畳部分40aの抵抗率は、例えば、0.5Ωm以上5Ωm以下であり、非重畳部分40bの抵抗率は、例えば、10−3Ωm以上0.1Ωm以下である。これにより、太陽電池120においても、光電変換膜30から取り出せる電流の総量を増やし、高い光電変換効率を得ることができる。下部中間層40の抵抗率は、例えば、SIMSなどによって下部中間層40の材料を分析することによって求めることができる。
太陽電池120の構成において、非重畳部分40bの厚さt2を、重畳部分40aの厚さと下部電極10の厚さとの和の厚さt3より厚くしてもよい。これにより、太陽電池120の光電変換率をより高めることができる。
重畳部分40aと非重畳部分40bとで材料の異なる下部中間層40の形成は、メニスカス法でも可能であるが、インクジェット法がより適している。
(第3実施形態)
図6(a)及び図6(b)は、第3の実施形態に係る太陽電池モジュールを示す模式図である。
図6(a)は、太陽電池モジュールを示す模式的平面図であり、図6(b)は、太陽電池モジュールを示す模式的断面図である。図6(b)は、図6(a)のA1−A2線断面を模式的に表す。
図6(a)及び図6(b)に表したように、太陽電池モジュール210は、基板5と、複数の太陽電池130(いわゆるセル)と、を備える。基板5は、第1主面5aと第2主面5bとを有する。第2主面5bは、第1主面5aに対して反対側の面である。基板5(第1主面5a)のZ軸方向に投影した形状は、例えば、矩形状である。
複数の太陽電池130は、第1主面5aの上に並べて設けられる。この例において、太陽電池130のZ軸方向に投影した形状は、Y軸方向に沿って延びる長方形状である。そして、この例では、複数の太陽電池130が、所定の間隔を空けてX軸方向に並べられている。太陽電池130のX軸方向の幅(X軸方向に沿う長さ)は、例えば、10mm〜15mm程度である。基板5の一辺の長さは、例えば、30cmである。この場合、例えば、20個程度の太陽電池130が、X軸方向に並べて設けられる。
複数の太陽電池130は、例えば、直列に接続される。上記第1実施形態で説明しているように、太陽電池には、透明電極が用いられる。透明電極に用いられる材料の抵抗値は、金属などと比較すると高い。太陽電池モジュールでは、複数の太陽電池を設け、それらを直列に接続する。これにより、例えば、透明電極の面積の増大にともなう透明電極の抵抗値の増加を抑えることができる。太陽電池モジュールでは、太陽電池に透明電極を用いる場合、一般的に、10cm〜20cmの大きさの基板に対して、10個〜15個ほどの太陽電池を直列に接続している。
基板5の形状は、矩形状に限らず、任意の形状でよい。太陽電池130の形状及び配列は、上記に限らない。太陽電池130の形状及び配列は、例えば、基板5の形状などに合わせて適宜設定すればよい。太陽電池130の数は、例えば、基板5のサイズなどに応じた任意の数でよい。複数の太陽電池130の一部は、並列に接続してもよい。例えば、20個の太陽電池130を含む場合、10個ずつ直列に接続し、それらを並列に接続してもよい。太陽電池モジュール210は、直列に接続された少なくとも2つの太陽電池130を有していればよい。
複数の太陽電池130のうちの1つを第1太陽電池131とする。複数の太陽電池130のうちの別の1つを第2太陽電池132とする。第2太陽電池132は、第1太陽電池131と隣り合っている。
第1太陽電池131は、第1下部電極11と、第1上部電極21と、第1光電変換膜31と、第1下部中間層41と、を含む。この例において、第1太陽電池131は、第1上部中間層51をさらに含む。第1下部電極11は、第1主面5aの上に設けられる。第1下部電極11は、第1主面5aと非平行な第1側面11sを有する。第1下部中間層41は、第1主面5aの上及び第1下部電極11の上に設けられる。第1光電変換膜31は、第1下部中間層41の上に設けられる。第1上部電極21は、第1光電変換膜31の上に設けられる。第1上部中間層51は、第1光電変換膜31と第1上部電極21との間に設けられる。第1上部中間層51は、必要に応じて適宜設けられ、省略可能である。
第1下部中間層41は、第1重畳部分41aと、第1非重畳部分41bと、を含む。第1重畳部分41aは、第1主面5aと平行な平面(X−Y平面)に投影したときに、第1下部電極11に重なる部分である。第1非重畳部分41bは、X−Y平面に投影したときに、第1下部電極11に重ならない部分である。第1非重畳部分41bは、第1下部電極11の第1側面11sを覆う。
第1光電変換膜31の一部31aは、第1主面5aの上に設けられ、第1下部中間層41の第1非重畳部分41bを覆う。第1光電変換膜31の一部31aは、例えば、X軸方向において第1側面11sと対向する。第1上部電極21の一部21aは、第1主面5aの上に設けられ、第1光電変換膜31の一部31aを覆う。第1上部電極21の一部21aは、例えば、X軸方向において第1側面11sと対向する。
第1下部電極11は、第1部分11aと、第2部分11bと、を有する。第2部分11bは、X軸方向において第1部分11aと並置される。第1部分11aは、X軸方向において、第2部分11bと第1非重畳部分41bとの間に配置される。第1下部中間層41は、第1部分11aの上に設けられる。第1部分11aは、第1下部電極11のうちの、X−Y平面に投影したときに、第1下部中間層41と重なる部分である。第2部分11bは、第1下部電極11のうちの、X−Y平面に投影したときに、第1下部中間層41と重ならない部分である。第2部分11bは、X−Y平面に投影したときに、第1光電変換膜31、第1上部中間層51及び第1上部電極21にも重ならない。
第2太陽電池132は、第2下部電極12と、第2上部電極22と、第2光電変換膜32と、第2下部中間層42と、を含む。この例において、第2太陽電池132は、第2上部中間層52をさらに含む。第2下部電極12は、第1主面5aの上に設けられる。第2下部電極12は、第1主面5aと非平行な第2側面12sを有する。第2下部中間層42は、第1主面5aの上及び第2下部電極12の上に設けられる。第2光電変換膜32は、第2下部中間層42の上に設けられる。第2上部電極22は、第2光電変換膜32の上に設けられる。第2上部中間層52は、第2光電変換膜32と第2上部電極22との間に設けられる。第2上部中間層52は、必要に応じて適宜設けられ、省略可能である。
第2下部中間層42は、第2重畳部分42aと、第2非重畳部分42bと、を含む。第2重畳部分42aは、第1主面5aと平行な平面(X−Y平面)に投影したときに、第2下部電極12に重なる部分である。第2非重畳部分42bは、X−Y平面に投影したときに、第2下部電極12に重ならない部分である。第2非重畳部分42bは、第1下部電極11と第2下部電極12との間に配置される。第2非重畳部分42bは、第2下部電極12の第2側面12sを覆う。
第2光電変換膜32の一部32aは、第1主面5aの上に設けられ、第2下部中間層42の第2非重畳部分42bを覆う。第2光電変換膜32の一部32aは、例えば、X軸方向において第2側面12sと対向する。第2上部電極22の一部22aは、第1主面5aの上に設けられ、第2光電変換膜32の一部32aを覆う。第2上部電極22の一部22aは、例えば、X軸方向において第2側面12sと対向する。
第2上部電極22は、一部22aからX軸方向に延び、第1下部電極11の第2部分11bに接する延在部22bを有する。延在部22bは、第2部分11bの上を覆う。これにより、第2上部電極22が、第1下部電極11と電気的に接続される。すなわち、第2太陽電池132が、第1太陽電池131と直列に接続される。
第1非重畳部分41bの厚さt12は、第1重畳部分41aの厚さt11よりも厚い。第1非重畳部分41bの厚さt12は、第1重畳部分41aの厚さと第1下部電極11の厚さとの和の厚さt13よりも厚い。これにより、第1非重畳部分41bの第1主面5aと平行な方向における抵抗値(例えば、シート抵抗)を、第1重畳部分41aの第1主面5aと平行な方向における抵抗値(例えば、シート抵抗)よりも低くしている。
第2非重畳部分42bの厚さt22は、第2重畳部分42aの厚さt21よりも厚い。第2非重畳部分42bの厚さt22は、第2重畳部分42aの厚さと第2下部電極12の厚さとの和の厚さt23よりも厚い。これにより、第2非重畳部分42bの第1主面5aと平行な方向における抵抗値(例えば、シート抵抗)を、第2重畳部分42aの第1主面5aと平行な方向における抵抗値(例えば、シート抵抗)よりも低くしている。
第1太陽電池131及び第2太陽電池132の構成は、上記第1実施形態で示している太陽電池110の構成と実質的に同じである。第1太陽電池131及び第2太陽電池132の構成は、例えば、2つの太陽電池110を並べて配置し、それぞれを直列に接続した構成ということもできる。第1太陽電池131及び第2太陽電池132の各部の機能や材料などは、第1実施形態に関して説明している太陽電池110と実質的に同じとすることができる。従って、これらについての詳細な説明は省略する。
第1下部電極11と第2下部電極12との間のX軸方向に沿う距離D1は、例えば、600μm(400μm以上1000μm以下)である。第2非重畳部分42bのX軸方向に沿う長さLg2は、例えば、100μm以上500μm以下である。長さLg2は、例えば、距離D1の半分に設定される。第2非重畳部分42bの厚さt22は、例えば、第2非重畳部分42bの長さLg2の半分の位置における第2非重畳部分42bの厚さである。厚さt22は、例えば、距離D1の1/4の長さの分だけ第2側面12sからX軸方向に離間した位置における第2非重畳部分42bの厚さである。厚さt22は、例えば、第2側面12sからX軸方向に100μm離間した位置における第2非重畳部分42bの厚さである。
複数の太陽電池130は、それぞれ直列に接続される。複数の太陽電池130において、直列に接続された部分の構成は、第1太陽電池131及び第2太陽電池132に関して説明した構成である。
有機薄膜太陽電池を用いた太陽電池モジュールは、CIGSやa−Siなどの無機材料を光電変換膜に含む太陽電池を用いた太陽電池モジュールに比べて低い。有機薄膜太陽電池を用いた太陽電池モジュールの光電変換効率を低下させる要因の1つは、開口率である。開口率とは、モジュールの面積に対する、発電に寄与する部分の面積の割合である。複数の太陽電池を直列に接続する際に、基板の直上に設けられた下部電極から、最上層の上部電極まで配線を通す必要がある。この配線を通すスペースを設けるために、太陽電池モジュールにおいて発電に寄与しない領域が増える。太陽電池モジュールの開口率が低下する。
無機系の太陽電池を用いた太陽電池モジュールでは、スクライビング(溝加工)という技術で配線の通り道を形成している。しかしながら、有機薄膜太陽電池では、材料の光吸収特性や剛性などの違いから、既存のスクライビング技術が有効ではない。特に、高分子有機材料を用いた場合、スクライビング技術の適用が難しい。このため、高分子有機材料を用いた複数の太陽電池を直列に接続する場合には、各太陽電池を分離させた状態で各層を成膜する。
高分子有機材料を用いる場合、有機材料を溶媒に溶かし、それを塗布技術で成膜している。この手法は蒸着やスパッタによる成膜と比較して、真空装置が要らない点から初期コストを抑制できるという利点がある。その反面、塗布技術のパターン精度は、蒸着などと比較して低い。このため、各太陽電池を分離して成膜する際に、各太陽電池の間隔が広くなってしまう。結果として、有機薄膜太陽電池を用いた太陽電池モジュールの開口率が、無機系の太陽電池を用いた太陽電池モジュールの開口率よりも低くなってしまう。
本実施形態に係る太陽電池モジュール210では、第1非重畳部分41b及び第2非重畳部分42bの抵抗値を低くすることにより、第1下部電極11及び第2下部電極12からはみ出た部分でも発電に寄与するようにしている。これにより、太陽電池モジュール210では、実効的な開口率を向上させることができる。太陽電池モジュール210では、第1光電変換膜31及び第2光電変換膜32から取り出せる電流の総量を増やし、高い光電変換効率を得ることができる。
例えば、第1非重畳部分41bの抵抗値が、第1重畳部分41aの抵抗値と実質的に同じ、または、それ以上である場合、第1太陽電池131の発電に寄与する部分は、第1下部電極11と第1上部電極21とがZ軸方向において対向している部分である。この場合、第1太陽電池131と第2太陽電池132との間の発電に寄与しない領域は、AR1である。
これに対して、本実施形態に係る太陽電池モジュール210では、第1太陽電池131と第2太陽電池132との間の発電に寄与しない領域を、AR2とすることができる。このように、太陽電池モジュール210では、実効的な開口率を向上させ、高い光電変換効率を得ることができる。
第1太陽電池131及び第2太陽電池132の構成は、例えば、上記各実施形態で示している太陽電池111、太陽電池112、太陽電池113、または、太陽電池120と実質的に同じとしてもよい。
図7は、第3の実施形態に係る太陽光発電パネルを示す模式的平面図である。
図7に表したように、太陽光発電パネル310は、複数の太陽電池モジュール210を有する。この例において、太陽光発電パネル310は、X軸方向に3個ずつ、Y軸方向に4個ずつ並べられた計12個の太陽電池モジュール210を有する。太陽電池モジュール210の一辺の長さは、30cm程度である。太陽光発電パネル310の大きさは、例えば、1m×1.2m程度である。複数の太陽電池モジュール210は、直列または並列に接続される。これにより、太陽光発電パネル310が、所定の電圧及び電流を出力する。このように、太陽電池モジュール210は、複数の太陽電池モジュール210を電気的に接続した太陽光発電パネル310として用いてもよい。太陽光発電パネル310に含まれる太陽電池モジュール210の数及び配列は、任意に設定すればよい。
以上では、下部中間層40〜42が正孔輸送層、上部中間層50〜52が電子輸送層の場合を説明しているが、下部中間層40〜42が電子輸送層で、上部中間層50〜52が正孔輸送層の場合も有りうる。例えば、逆型構造と呼ばれる構成がある。逆型構造では、下部電極10〜12(透明電極)が陰極で、上部電極20〜22(対向電極)が陽極となる。この場合、基板5側から順に、陰極である下部電極10〜12、電子輸送層である下部中間層40〜42、光電変換膜30〜32、正孔輸送層である上部中間層50〜52、及び、陽極である上部電極20〜22という構成になる。この場合においても、下部中間層40〜42の非重畳部分40b〜42bの抵抗値を下げることで、高い光電変換効率を得ることができる。太陽電池モジュールの場合には、実効的な開口率を向上できる。
実施形態によれば、光電変換効率が高い太陽電池及び太陽電池モジュールが提供される。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれは良い。本願明細書において、「上に設けられる」状態は、直接接して設けられる状態の他に、間に他の要素が挿入されて設けられる状態も含む。「積層される」状態は、互いに接して重ねられる状態の他に、間に他の要素が挿入されて重ねられる状態も含む。「対向する」状態は、直接的に面する状態の他に、間に別の要素が挿入されて面する状態も含む。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。
しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、太陽電池及び太陽電池モジュールに含まれる、基板、下部電極、下部中間層、光電変換膜、上部電極、上部中間層、第1下部電極、第1下部中間層、第1光電変換膜、第1上部電極、第2下部電極、第2下部中間層、第2光電変換膜、及び、第2上部電極などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した太陽電池及び太陽電池モジュールを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての太陽電池及び太陽電池モジュールも、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
5…基板、 5a…第1主面(主面)、 5b…第2主面、 10…下部電極、 10s…側面、 11…第1下部電極、 11s…第1側面、 12…第2下部電極、 12s…第2側面、 20…上部電極、 20a…一部、 21…第1上部電極、 21a…一部、 22…第2上部電極、 22a…一部、 22b…延在部、 30…光電変換膜、 30a…一部、 30f…pn接合面、 30n…第1半導体層、 30p…第2半導体層、 31…第1光電変換膜、 31a…一部、 32…第2光電変換膜、 32a…一部、 40…下部中間層、 40a…重畳部分、 40b…非重畳部分、 41…第1下部中間層、 41a…第1重畳部分、 41b…第1非重畳部分、 42…第2下部中間層、 42a…第2重畳部分、 42b…第2非重畳部分、 50…上部中間層、 51…第1上部中間層、 52…第2上部中間層、 60…封止膜、 110、111、112、113、120、130…太陽電池、 131…第1太陽電池、 132…第2太陽電池、 210…太陽電池モジュール、 310…太陽光発電パネル、 AR1、AR2…領域、 Ce…電子、 Ch…正孔、 D1…距離、 EX…エキシトン、 Lg1、Lg2…長さ、 Lin…光、 t1〜t3、t11〜t13、t21〜t23…厚さ

Claims (4)

  1. 主面を有する基板と、
    前記主面の上に設けられ前記主面と非平行な側面を有する下部電極と、
    前記主面の上及び前記下部電極の上に設けられた下部中間層であって、前記主面と平行な平面に投影したときに、前記下部電極に重なる重畳部分と、前記下部電極に重ならず前記下部電極の前記側面を覆う非重畳部分と、を含み、前記非重畳部分の前記主面に対して垂直な第1方向に沿う厚さは、前記重畳部分の前記第1方向に沿う厚さと前記下部電極の前記第1方向に沿う厚さとの和の厚さよりも厚い下部中間層と、
    前記下部中間層の上に設けられ有機半導体を含む光電変換膜と、
    前記光電変換膜の上に設けられた上部電極と、
    を備えた太陽電池。
  2. 前記非重畳部分の抵抗率は、前記重畳部分の抵抗率よりも低い請求項1記載の太陽電池。
  3. 前記光電変換膜と前記上部電極との間に設けられた上部中間層をさらに備えた請求項1又は2に記載の太陽電池。
  4. 主面を有する基板と、
    前記主面の上に設けられた複数の太陽電池と、
    を備え、
    前記複数の太陽電池のうちの1つは、
    前記主面の上に設けられ前記主面と非平行な第1側面を有する第1下部電極と、
    前記主面の上及び前記第1下部電極の上に設けられた第1下部中間層であって、前記主面と平行な平面に投影したときに、前記第1下部電極に重なる第1重畳部分と、前記第1下部電極に重ならず前記第1下部電極の前記第1側面を覆う第1非重畳部分と、を含み、前記第1非重畳部分の前記主面に対して垂直な第1方向に沿う厚さは、前記第1重畳部分の前記第1方向に沿う厚さと前記第1下部電極の前記第1方向に沿う厚さとの和の厚さよりも厚い第1下部中間層と、
    前記第1下部中間層の上に設けられ有機半導体を含む第1光電変換膜と、
    前記第1光電変換膜の上に設けられた第1上部電極と、
    を含み、
    前記複数の太陽電池のうちで前記1つの隣りの別の1つは、
    前記主面の上に設けられ前記主面と非平行な第2側面を有する第2下部電極と、
    前記主面の上及び前記第2下部電極の上に設けられた第2下部中間層であって、前記主面と平行な平面に投影したときに、前記第2下部電極に重なる第2重畳部分と、前記第2下部電極に重ならず前記第2下部電極の前記第2側面を覆う第2非重畳部分と、を含み、前記第2非重畳部分の前記主面に対して垂直な第1方向に沿う厚さは、前記第2重畳部分の前記第1方向に沿う厚さと前記第2下部電極の前記第1方向に沿う厚さとの和の厚さよりも厚い第2下部中間層と、
    前記第2下部中間層の上に設けられ有機半導体を含む第2光電変換膜と、
    前記第2光電変換膜の上に設けられ前記第1下部電極と電気的に接続された第2上部電極と、
    を含む太陽電池モジュール。
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