JP2016066645A - 光電変換素子および光電変換素子の製造方法 - Google Patents

光電変換素子および光電変換素子の製造方法 Download PDF

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斉藤 三長
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Abstract

【課題】変換効率を向上させることができる光電変換素子および光電変換素子の製造方法を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、第1の電極と、第2の電極と、光電変換層と、第1のバッファ層と、を備えた光電変換素子が提供される。前記第2の電極は、前記第1の電極と離隔して設けられる。前記光電変換層は、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられる。前記第1のバッファ層は、前記第1の電極と前記光電変換層との間および前記第2の電極と前記光電変換層との間のいずれか一方に設けられポリエチレンジオキシチオフェンを含む。前記第1のバッファ層の仕事関数は、前記光電変換層のp形半導体材料のHOMOよりも深い。前記第1のバッファ層の下層の最大高さに対する前記第1のバッファ層の厚さの比率は、1倍以上、2倍以下である。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、光電変換素子および光電変換素子の製造方法に関する。
有機光電変換材料または有機物と無機物とを含む光電変換材料を用いた太陽電池やセンサーなどが研究開発されている。光電変換材料を塗布あるいは印刷することにより太陽電池等を生産できると、比較的低コストでデバイスを作製できる可能性がある。光電変換素子の変換効率を向上させることができる、あるいは光電変換材料を塗布することにより形成することができる光電変換素子および光電変換素子の製造方法が望まれる。
特開2013−65814号公報
本発明の実施形態は、変換効率を向上させることができる光電変換素子および光電変換素子の製造方法を提供する。
実施形態によれば、第1の電極と、第2の電極と、光電変換層と、第1のバッファ層と、を備えた光電変換素子が提供される。前記第2の電極は、前記第1の電極と離隔して設けられる。前記光電変換層は、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられる。前記第1のバッファ層は、前記第1の電極と前記光電変換層との間および前記第2の電極と前記光電変換層との間のいずれか一方に設けられポリエチレンジオキシチオフェンを含む。前記第1のバッファ層の仕事関数は、前記光電変換層のp形半導体材料のHOMOよりも深い。前記第1のバッファ層の下層の最大高さに対する前記第1のバッファ層の厚さの比率は、1倍以上、2倍以下である。
実施形態にかかる光電変換素子を表す模式図である。 実施形態にかかる光電変換素子の製造方法を説明する模式的平面図である。 実施形態にかかる光電変換素子の第1の実施例を説明する表およびグラフ図である。 実施形態にかかる光電変換素子の第2の実施例を説明するグラフ図である。 実施形態にかかる光電変換素子の第3の実施例を説明するグラフ図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態にかかる光電変換素子を表す模式図である。
図1(a)は、実施形態にかかる光電変換素子を表す模式的平面図である。図1(b)は、図1(a)に表した切断面A−Aにおける模式的断面図である。図1(c)は、図1(a)に表した切断面B−Bにおける模式的断面図である。図1(d)は、図1(c)に表した領域A1を拡大した模式的拡大図である。
実施形態にかかる光電変換素子10は、第1の電極1と、第1のバッファ層2と、光電変換層3と、第2のバッファ層4と、第2の電極5と、基板6と、第3のバッファ層7と、を備える。実施形態にかかる光電変換素子10としては、例えば、太陽電池やセンサなどが挙げられる。光電変換層3は、塗布で形成され、有機半導体の材料およびペロブスカイト構造の材料の少なくともいずれかを含む。
図1(b)に表したように、第2の電極5は、第1の電極1と離隔して設けられる。第1の電極1は、基板6と、第2の電極5と、の間に設けられる。第1のバッファ層2は、第1の電極1と、第2の電極5と、の間に設けられる。光電変換層3は、第1のバッファ層2と、第2の電極5と、の間に設けられる。第2のバッファ層4は、光電変換層3と、第2の電極5と、の間に設けられる。
図1(a)および図1(c)に表したように、第3のバッファ層7は、第1の電極1の端部1aに設けられる。
より具体的には、図1(d)に表したように、第2の電極5は、第1の部分5aと、第2の部分5bと、を有する。第1の部分5aは、第2のバッファ層4の上に設けられる。第2の部分5bは、第1の部分5aから基板6へ延在する。第3のバッファ層は、第1のバッファ部分7aと、第2のバッファ部分7bと、を有する。第1の電極1、第1のバッファ層2、光電変換層3、および第2のバッファ層4は、基板6と、第2の電極5の第1の部分5aと、の間に設けられる。第3のバッファ層7の第1のバッファ部分7aは、第1の電極1と、第2の電極5の第1の部分5aと、の間に設けられる。第3のバッファ層7の第2のバッファ部分7bは、第1の電極1と、第2の電極5の第2の部分5bと、の間に設けられる。
第1の電極1および第2の電極5のいずれか一方は、陽極となる。第1の電極1および第2の電極5のいずれか他方は、陰極となる。第1の電極1および第2の電極5により、電気が取り出される。光電変換層3は、基板6と第1の電極1と第1のバッファ層2とを通して入射した光、または第2の電極5と第2のバッファ層4とを通して入射した光によって励起され、第1の電極1および第2の電極5のいずれか一方に電子を生じ、第1の電極1および第2の電極5のいずれか他方に正孔を生ずる。
以下、実施形態に係る光電変換素子10の構成部材について説明する。
(基板6)
基板6は、ほかの構成部材(基板6以外の構成部材)を支持する。基板6は、電極を形成することができる。基板6としては、熱や有機溶媒によって変質しないものが好ましい。基板6の材料としては、例えば、無機材料、プラスチック、高分子フィルム、あるいは金属基板等が挙げられる。無機材料としては、無アルカリガラス、石英ガラス等が挙げられる。プラスチックおよび高分子フィルムの材料としては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、液晶ポリマー、シクロオレフィンポリマー等などが挙げられる。金属基板の材料としては、ステンレス鋼(SUS)、シリコン等が挙げられる。
基板6は、光が入射する側に配置される場合、透明なものを使用する。つまり、光が入射する側に基板6が配置される場合には、基板6の材料として、光透過性を有する材料が用いられる。基板6とは反対側の電極(実施形態では第2の電極5)が透明または半透明である場合、基板6として不透明な基板を使用してもよい。基板6が他の構成部材を支持するために十分な強度を有していれば、基板6の厚さは、特に限定されない。
基板6は、光が入射する側に配置される場合、例えばモスアイ構造の反射防止膜を光入射面に設置することで光を効率的に取り込み、セルのエネルギー変換効率を向上させることが可能である。モスアイ構造は、100ナノメートル(nm)程度の規則的な突起配列を表面に有する。モスアイ構造の突起構造により、厚み方向の屈折率が連続的に変化する。そのため、無反射フィルムを媒介させることで屈折率の不連続的な変化面を減少させることができる。これにより、光の反射が減少し、セル効率が向上する。
(第1の電極1および第2の電極5)
ここでは、第1の電極1を例に挙げ説明する。第2の電極5の材料、第2の電極5の形成方法、および第2の電極5の厚さ等は、第1の電極1の場合と同様である。
第1の電極1は、導電性を有するものであれば特に限定されない。光を透過させる側の電極(例えば第1の電極1)の材料としては、透明または半透明の導電性を有する材料が用いられる。第1の電極1は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法、塗布法等で形成される。透明または半透明の電極の材料としては、導電性の金属酸化物、半透明の金属等が挙げられる。具体的には、透明または半透明の電極の材料としては、導電性ガラスや、金、白金、銀、銅等が用いられる。導電性ガラスの材料としては、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、およびそれらの複合体であるインジウム・スズ・オキサイド(ITO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)、インジウム・亜鉛・オキサイド等が挙げられる。例えば、第1の電極1は、導電性ガラスを含む膜(NESA等)あるいは層として作製される。第1の電極1の材料としては、例えばITOまたはFTOが好ましい。第1の電極1の材料は、有機系の導電性ポリマーであるポリアニリンおよびその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体等であってもよい。
第1の電極1の材料がITOの場合には、第1の電極1の厚さは、30nm以上、300nm以下であることが好ましい。第1の電極1の厚さを30nmよりも薄くすると、導電性が低下して抵抗が高くなる。導電性の低下は、光電変換効率の低下の原因のひとつとなる。第1の電極1の厚さを300nmよりも厚くすると、ITOの可撓性が低下する。ITOの可撓性が低下すると、応力が作用したときにITOが割れることがある。
第1の電極1のシート抵抗は可能な限り低いことが好ましく、10Ω/□以下であることが好ましい。第1の電極1は、単層であってもよく、異なる仕事関数の材料を含む層が積層された構造を有していてもよい。
第1の電極1を電子輸送層と接して形成する場合には、第1の電極1の材料として仕事関数の低い材料を用いることが好ましい。仕事関数の低い材料としては、例えば、アルカリ金属、アルカリ土類金属等が挙げられる。具体的には、仕事関数の低い材料としては、Li、In、Al、Ca、Mg、Sm、Tb、Yb、Zr、Na、K、Rb、Cs、Ba、およびこれらの合金を挙げることができる。第1の電極1は、単層であってもよく、異なる仕事関数の材料を含む層が積層された構造を有していてもよい。また、第1の電極1の材料は、前述した仕事関数の低い材料のうちの少なくともいずれかと、金、銀、白金、銅、マンガン、チタン、コバルト、ニッケル、タングステン、および錫のうちの少なくともいずれかと、の合金でもよい。合金の例としては、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−マグネシウム合金、リチウム−インジウム合金、マグネシウム−銀合金、カルシウム−インジウム合金、マグネシウム−アルミニウム合金、インジウム−銀合金、カルシウム−アルミニウム合金等が挙げられる。
第1の電極1を電子輸送層と接して形成する場合には、第1の電極1の厚さは、1nm以上、500nm以下であることが好ましい。第1の電極1の厚さは、10nm以上、300nm以下であることがより好ましい。第1の電極1の厚さが1nmよりも薄い場合には、第1の電極1の厚さが1nm以上の場合と比較して、抵抗が大きくなり、発生した電荷を十分に外部回路へ伝達できないことがある。第1の電極1の厚さが500nmよりも厚い場合には、第1の電極1の形成に比較的長い時間を要する。そのため、材料温度が上昇し、他の材料にダメージを与えて性能が劣化することがある。さらに、材料を大量に使用するため、第1の電極1を形成する装置(例えば成膜装置)の占有時間が長くなり、コストアップに繋がる。
第1の電極1を正孔輸送層と接して形成する場合には、第1の電極1の材料として仕事関数の高い材料を用いることが好ましい。仕事関数の高い材料としては、例えば、Au、Ag、Cuおよびこれらの合金等が挙げられる。第1の電極1は、単層であってもよく、異なる仕事関数の材料を含む層が積層された構造を有していてもよい。
第1の電極1を正孔輸送層と接して形成する場合には、第1の電極1の厚さは、1nm以上、500nm以下であることが好ましい。第1の電極1の厚さは、10nm以上、300nm以下であることがより好ましい。第1の電極1の厚さが1nmよりも薄い場合には、第1の電極1の厚さが1nm以上の場合と比較して、抵抗が大きくなり、発生した電荷を十分に外部回路へ伝達できないことがある。第1の電極1の厚さが500nmよりも厚い場合には、第1の電極1の形成に比較的長い時間を要する。そのため、材料温度が上昇し、他の材料にダメージを与えて性能が劣化することがある。さらに、材料を大量に使用するため、第1の電極1を形成する装置(例えば成膜装置)の占有時間が長くなり、コストアップに繋がる。
(第1のバッファ層2、第2のバッファ層4、第3のバッファ層7)
第1のバッファ層2および第2のバッファ層4のいずれか一方は、光電変換層3と第1の電極1との間に設けられる。第1のバッファ層2および第2のバッファ層4のいずれか他方は、光電変換層3と第2の電極5との間に設けられる。図1(a)〜図1(d)に表した例では、第1のバッファ層2は、光電変換層3と第1の電極1との間に設けられる。図1(a)〜図1(d)に表した例では、第2のバッファ層4は、光電変換層3と第2の電極5との間に設けられる。
第1のバッファ層2および第2のバッファ層4のいずれか一方は、正孔輸送層である。第1のバッファ層2および第2のバッファ層4のいずれか他方は、電子輸送層である。PEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)は、正孔輸送層の材料として利用できる。ポリチオフェン系ポリマーの代表的な製品としては、例えば、スタルク社のClevios PH500、CleviosPH、CleviosPV P Al 4083、CleviosHIL1,1が挙げられる。
正孔輸送層の形成方法は、薄膜を形成できる方法であれば特に限定されない。例えば、スピンコート等で正孔輸送層の材料を塗布することが可能である。例えば、正孔輸送層の材料を含む溶液(例えばアルコール水溶液など)をスピンコート等により第1の電極1の面に塗布する。正孔輸送層の材料を所望の厚さに塗布した後、ホットプレート等で加熱し乾燥させる。140℃以上、200℃以下で数分間以上、10分間以下程度、塗布した正孔輸送層の材料を加熱し乾燥させることが好ましい。塗布する溶液は、予めフィルターでろ過したものを使用することが望ましい。
PEDOTの仕事関数は、−4.4eV(electron volt:電子ボルト)である。但し、PEDOTに別種の材料を混合することで、仕事関数を調整可能である。例えば、PEDOTにPSSを混合することで、−5.0eV以上、−5.8eV以下の間において仕事関数を調整できる。これにより、第1のバッファ層2の仕事関数を、光電変換層3のp形有機半導体材料のHOMO(最高被占軌道)よりも深くすることができる。例えば、正孔輸送層の材料としては、PEDOT:PSS(ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホネート))等のポリチオフェン系ポリマー、ポリアニリン、ポリピロール等の有機導電性ポリマーを使用することができる。
第2のバッファ層4の材料および第3のバッファ層7の材料としては、ハロゲン化合物または金属酸化物が好ましい。第2のバッファ層4の材料は、第3のバッファ層7の材料と同じであることが好ましい。
ハロゲン化合物の例としては、LiF、LiCl、LiBr、LiI、NaF、NaCl、NaBr、 NaI、KF、KCl、KBr、KI、CsFが挙げられる。ハロゲン化合物のより好ましい例としては、LiFが挙げられる。
金属酸化物の例としては、チタン酸化物、モリブデン酸化物、バナジウム酸化物、亜鉛酸化物、ニッケル酸化物、リチウム酸化物、カルシウム酸化物、セシウム酸化物、アルミニウム酸化物が挙げられる。
電子輸送層は、電子を効率的に輸送する機能を有する。電子輸送層の材料としては、金属酸化物が挙げられる。金属酸化物としては、たとえばゾルゲル法にてチタンアルコキシドを加水分解して得たアモルファス性の酸化チタンなどが挙げられる。
電子輸送層の形成方法は、薄膜を形成できる方法であれば特に限定されない。例えば、電子輸送層の形成方法としては、スピンコート法が挙げられる。電子輸送層の材料として酸化チタンを使用する場合、電子輸送層の厚さは、5nm以上、20nm以下であることが望ましい。電子輸送層の厚さが5nmよりも薄い場合には、ホールブロック効果が減少する。そのため、発生したエキシトンが電子とホールに解離する前に失活し、効率的に電流を取り出すことができない。電子輸送層の厚さが20nmよりも厚い場合には、電子輸送層の厚さが20nm以下の場合と比較して、電子輸送層の抵抗が大きくなり、発生した電流を制限する。そのため、光変換効率が低下する。塗布する溶液は、あらかじめフィルターで濾過したものを使用することが望ましい。
電子輸送層の材料を規定の厚さに塗布した後、ホットプレートなどを用いて加熱し乾燥させる。50℃以上、100℃以下で数分間以上、10分間以下程度、空気中にて加水分解を促進しながら塗布した電子輸送層の材料を加熱し乾燥させる。無機物の材料としては、金属カルシウムなどが挙げられる。
(光電変換層3)
光電変換層3には、有機半導体からなるヘテロ接合またはバルクヘテロ接合を用いることができる。バルクヘテロ接合は、p形半導体とn形半導体とが光電変換層3の中で混合してミクロ層分離構造をとる。混合されたp形半導体とn形半導体とは、光電変換層3の内でナノオーダーのサイズのpn接合を形成し、接合面において生じる光電荷分離を利用して電流を得る。p形半導体は、電子供与性の性質を有する材料を含む。一方、n形半導体は、電子受容性の性質を有する材料を含む。実施形態においては、p形半導体およびn形半導体の少なくとも一方が有機半導体であってよい。
p形有機半導体としては、例えば、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリピロールおよびその誘導体、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体、オリゴチオフェンおよびその誘導体、ポリビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリシランおよびその誘導体、側鎖または主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体、ポリアニリンおよびその誘導体、フタロシアニン誘導体、ポルフィリンおよびその誘導体、ポリフェニレンビニレンおよびその誘導体、ポリチエニレンビニレンおよびその誘導体等を使用することができ、これらを併用してもよい。また、これらの共重合体を使用してもよい。共重合体としては、例えば、チオフェン−フルオレン共重合体、フェニレンエチニレン−フェニレンビニレン共重合体等が挙げられる。
p形有機半導体としては、π共役を有する導電性高分子であるポリチオフェンおよびその誘導体が好ましい。ポリチオフェンおよびその誘導体は、比較的優れた立体規則性を確保することができる。ポリチオフェンおよびその誘導体の溶媒への溶解性は、比較的高い。ポリチオフェンおよびその誘導体は、チオフェン骨格を有する化合物であれば特に限定されない。ポリチオフェンおよびその誘導体の具体例としては、ポリアルキルチオフェン;ポリ3−フェニルチオフェン、ポリアリールチオフェン;ポリ3−ブチルイソチオナフテン、ポリアルキルイソチオナフテン;ポリエチレンジオキシチオフェン等が挙げられる。ポリアルキルチオフェン;ポリ3−フェニルチオフェンとしては、ポリ3−メチルチオフェン、ポリ3−ブチルチオフェン、ポリ3−ヘキシルチオフェン、ポリ3−オクチルチオフェン、ポリ3−デシルチオフェン、ポリ3−ドデシルチオフェン等が挙げられる。ポリアリールチオフェン;ポリ3−ブチルイソチオナフテンとしては、ポリ3−(p−アルキルフェニルチオフェン)等が挙げられる。ポリアルキルイソチオナフテン;ポリエチレンジオキシチオフェンとしては、ポリ3−ヘキシルイソチオナフテン、ポリ3−オクチルイソチオナフテン、ポリ3−デシルイソチオナフテン等が挙げられる。
また、カルバゾール、ベンゾチアジアゾールおよびチオフェンを含む共重合体であるPCDTBT(ポリ[N−9"−ヘプタ−デカニル−2,7−カルバゾール−アルト−5,5−(4',7'−ジ−2−チエニル−2',1',3'−ベンゾチアジアゾール)])などの誘導体が、比較的優れた光電変換効率を得られる化合物として知られている。
これらの導電性高分子は、溶媒に溶解させた溶液を塗布することにより膜あるいは層として形成可能である。従って、大面積の有機薄膜太陽電池を、印刷法等により、安価な設備にて低コストで製造できる。
n形有機半導体としては、フラーレンおよびその誘導体が好ましい。ここで使用されるフラーレン誘導体は、フラーレン骨格を有する誘導体であれば特に限定されない。具体的には、C60、C70、C76、C78、C84等を基本骨格として構成される誘導体が挙げられる。フラーレン誘導体は、フラーレン骨格における炭素原子が任意の官能基で修飾されていてもよく、この官能基同士が互いに結合して環を形成していてもよい。フラーレン誘導体には、フラーレン結合ポリマーが含まれる。溶剤に親和性の高い官能基を有し、溶媒への可溶性が高いフラーレン誘導体が好ましい。
フラーレン誘導体における官能基としては、例えば、水素原子;水酸基;フッ素原子、ハロゲン原子;メチル基、アルキル基;アルケニル基;シアノ基;メトキシ基、アルコキシ基;フェニル基、芳香族炭化水素基、チエニル基、芳香族複素環基等が挙げられる。ハロゲン原子としては、塩素原子等が挙げられる。アルキル基としては、エチル基等が挙げられる。アルケニル基としては、ビニル基等が挙げられる。アルコキシ基としては、エトキシ基等が挙げられる。芳香族炭化水素基としては、ナフチル基等があげられる。芳香族複素環基としては、ピリジル基等が挙げられる。具体的には、C6036、C7036等の水素化フラーレン、C60、C70等のオキサイドフラーレン、フラーレン金属錯体等が挙げられる。
前述した中でも、フラーレン誘導体として、60PCBM([6,6]−フェニルC61酪酸メチルエステル)または70PCBM([6,6]−フェニルC71酪酸メチルエステル)を使用することが好ましい。
n形有機半導体として未修飾のフラーレンを使用する場合、C70を使用することが好ましい。フラーレンC70の光キャリアの発生効率は、比較的高い。フラーレンC70を有機薄膜太陽電池に使用することが、好ましい。
光電変換層3において、n形有機半導体とp形有機半導体との間の混合比率は、p形半導体がPAT系の場合には、およそn形有機半導体:p形有機半導体=1:1であることが好ましい。また、n形有機半導体とp形有機半導体との間の混合比率は、p形半導体がPCDTBT系の場合には、 およそn形有機半導体:p形有機半導体=4:1であることが好ましい。
有機半導体を塗布するためには、有機半導体を溶媒に溶解する必要がある。それに用いる溶媒としては、例えば、不飽和炭化水素系溶媒、ハロゲン化芳香族炭化水素系溶媒、ハロゲン化飽和炭化水素系溶媒、エーテル類等が挙げられる。不飽和炭化水素系溶媒としては、トルエン、キシレン、テトラリン、デカリン、メシチレン、n−ブチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン等が挙げられる。ハロゲン化芳香族炭化水素系溶媒としては、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン等が挙げられる。ハロゲン化飽和炭化水素系溶媒としては、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロブタン、ブロモブタン、クロロペンタン、クロロヘキサン、ブロモヘキサン、クロロシクロヘキサン等が挙げられる。エーテル類としては、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等が挙げられる。ハロゲン系の芳香族溶剤が、より好ましい。これらの溶剤を単独、もしくは混合して使用することが可能である。
溶液を塗布し膜あるいは層を形成する方法としては、スピンコート法、ディップコート法、キャスティング法、バーコート法、ロールコート法、ワイアーバーコート法、スプレー法、スクリーン印刷、グラビア印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、グラビア・オフセット印刷、ディスペンサー塗布、ノズルコート法、キャピラリーコート法、インクジェット法等が挙げられる。これらの塗布法を単独で、もしくは組み合わせて用いることができる。
光電変換層3には、ペロブスカイトを用いることができる。ペロブスカイトは、イオンA、イオンB、イオンXからなるABXで表すことができる。イオンBがイオンAに比べて小さい場合には、ABXは、ペロブスカイト構造を有する場合がある。ペロブスカイト構造は、立方晶系の単位格子をもつ。ペロブスカイト構造では、立方晶の各頂点にイオンAが配置され、体心にイオンBが配置され、これを中心として立方晶の各面心にイオンXが配置されている。BX八面体の向きは、イオンAとの相互作用により容易にひずみやすい。BX八面体は、対称性の低下により、モット転移を起こす。BX八面体では、イオンMに局在していた価電子がバンドとして広がることができる。イオンAは、CHNHであることが好ましい。イオンBは、PbおよびSnの少なくともいずれかであることが好ましい。イオンXは、Cl、Br、およびIの少なくともいずれかであることが好ましい。イオンA、イオンB、およびイオンXを構成する材料は、単一であっても混合であっても良い。
図2は、実施形態にかかる光電変換素子の製造方法を説明する模式的平面図である。
実施形態では、基板6には、ガラス板を用いることができる。第1の電極1には、ITOを用いることができる。第1のバッファ層2には、PEDOT:PSSを用いることができる。第2のバッファ層および第3のバッファ層7には、LiFを用いることができる。光電変換層3のp形有機半導体の材料としてPCE−10(1−マテリアル社)を用いることができる。光電変換層3のn形有機半導体の材料として、[70]PCBMを用いることができる。第2の電極4として、AgMgを用いることができる。
図2(a)に表したように、ガラス板と接する位置に、ITO(第1の電極1)をスパッタで形成する。次に、図2(b)に表したように、第3のバッファ層7としてLiFをITOの端部1aに蒸着で形成する。次に、図2(c)に表したように、第1のバッファ層2としてPEDOT:PSSをスピンコートで形成する。例えば、PEDOT:PSSを含む溶液(例えばアルコール水溶液など)をスピンコートにより第1の電極1および第3のバッファ層7と接する位置に塗布する。次に、120℃で10分間、第1のバッファ層2を形成した素子を乾燥させる。
次に、図2(d)に表したように、光電変換層3として、PCE−10と[70]PCBMとを含む溶液をスピンコートする。PCE−10と[70]PCBMとの重量比については、PCE−10:[70]PCBM=1:2で調整する。溶解液としては、DIOを3%含むCBを利用する。
次に、図2(e)に表したように、第2のバッファ層4として蒸着器で0.02nmのLiFを形成する。ここで成膜するLiFの膜厚(蒸着機の膜厚計の指示値)は、Liの原子の直径0.34nmよりも小さい。連続膜とは考えにくく、平均膜厚を意味している。
次に、図2(f)に表したように、第2の電極5として100nmのAgMg(Mg:90wt%)を形成する。
このようにして、図1(a)〜図1(d)に関して前述した光電変換素子10が製造される。
図3は、実施形態にかかる光電変換素子の第1の実施例を説明する表およびグラフ図である。
図3(a)は、第1の実施例および第1の比較例の特性を表す表である。図3(b)は、電圧と電流密度との間の関係を例示するグラフ図である。図3(b)に表したグラフ図の横軸は、電圧Vを表す。図3(b)に表したグラフ図の縦軸は、電流密度CDを表す。
本実施例では、基板6にはガラス板を用い、第1の電極1にはITOを用いている。第1のバッファ層2としてPEDOT:PSSを形成し、第2のバッファ層4としてLiFを形成する。第1のバッファ層2は、正孔輸送層として機能する。光電変換層3のp形有機半導体材料としてPCE−10を形成し、n型有機半導体材料として[70]PCBMのバルクヘテロを形成する。
ガラス基板にITOをスパッタで形成した後、第1のバッファ層2としてPEDOT:PSSをスピンコートで形成する。PCE−10のHOMOは、−5.2eVである。第1の実施例のPEDOT:PSSのHOMOを、−5.8eVとした。つまり、第1の実施例では、第1のバッファ層2の仕事関数は、光電変換層3のp形有機半導体材料のHOMOよりも深い。一方で、第1の比較例のPEDOT:PSSのHOMOを、−5.0eVとした。つまり、第1の比較例では、第1のバッファ層2の仕事関数は、光電変換層3のp形有機半導体材料のHOMOよりも高い。第1の実施例のPEDOT:PSSの厚さは、ITO(第1の電極1)の最大高さRzの約1倍程度とした。第1の比較例のPEDOT:PSSの厚さは、ITO(第1の電極1)の最大高さRzの約5倍程度とした。
「最大高さRz」とは、基準長さにおいて、山頂と谷底との間隔をいう。
次に、120℃で10分間、第1のバッファ層2を形成した素子を乾燥させる。次に、光電変換層3として、PCE−10と[70]PCBMとを含む溶液をスピンコートする。PCE−10と[70]PCBMとの間の重量比は、1:2である。溶解液は、DIOを3%含むCBである。次に、第2のバッファ層4として、蒸着機で0.02nmのLiFを形成し、第2の電極5として、100nmのAgMg(Mg:90wt%)を形成する。ここで形成するLiFの膜厚(蒸着機の膜厚計の指示値)は、Liの原子の直径0.34nmよりも小さい。連続膜とは考えにくく、平均膜厚を意味している。
第1の実施例にかかる光電変換素子および第1の比較例にかかる光電変換素子において、AM(Air Mass)1.5で100mW/cmの入射光で発生する特性を測定した結果の一例は、図3(a)および図3(b)に表した通りである。図3(b)に表したグラフ図により、PEDOT:PSSのHOMOを−5.0eVとした第1の比較例と比較すると、PEDOT:PSSのHOMOを−5.8eVとした第1の実施例において、電流密度CDが増加していることを確認できた。また、図3(a)に表した表により、第1の実施例の光電変換素子の変換効率ηが第1の比較例の光電変換素子の変換効率ηよりも高いことを確認できた。
図4は、実施形態にかかる光電変換素子の第2の実施例を説明するグラフ図である。
図4に表したグラフ図の横軸は、下層の最大高さRzに対する第1のバッファ層の厚さの比率を表す。図4に表したグラフ図の縦軸は、変換効率を表す。
本実施例では、図3(a)および図3(b)に関して前述した第1の実施例における−5.0eVのPEDOT:PSSのとしてPH500を使用する。その他の構造は、図3(a)および図3(b)に関して前述した第1の実施例と同様である。ITO(第1の電極1)の最大高さRzに対するPH500厚さの比率を変化させた光電変換素子を、第1の実施例の場合と同様に、AM1.5で100mW/cmの入射光で発生する特性を測定した。その結果の例は、図4に表した通りである。図4に表したグラフ図により、より好ましいPH500の厚さは、下層(本実施例ではITO)の最大高さRzの5倍以上、10倍以下であることが確認できる。言い換えれば、下層(本実施例ではITO)の最大高さRzに対するPH500の厚さの比率が5倍未満および10倍よりも大きい場合には、変換効率の低下が起こっている。
図5は、実施形態にかかる光電変換素子の第3の実施例を説明するグラフ図である。
図5(a)は、厚さの倍率と変換効率との間の関係を例示するグラフ図である。図5(b)は、厚さの倍率と曲線因子との間の関係を例示するグラフ図である。図5(c)は、厚さの倍率と開放電圧との間の関係を例示するグラフ図である。図5(d)は、厚さの倍率と短絡電流密度との間の関係を例示するグラフ図である。図5(e)は、厚さの倍率と直列抵抗との間の関係を例示するグラフ図である。図5(f)は、厚さの倍率と並列抵抗(シャント抵抗)との間の関係を掲示するグラフ図である。
本実施例では、図3(a)および図3(b)に関して前述した第1の実施例における−5.8eVのPEDOT:PSSを使用する。その他の構造は、図3(a)および図3(b)に関して前述した第1の実施例の構造と同様である。ITO(第1の電極1)の最大高さRzに対するPEDOT:PSSの厚さの比率を変化させた光電変換素子を、第1の実施例の場合と同様に、AM1.5で100mW/cmの入射光で発生する特性を測定した。その結果の例は、図5(a)〜図5(f)に表した通りである。図5(c)に表したように、下層(本実施例ではITO)の最大高さRzに対するPEDOT:PSSの厚さの比率が1倍未満の場合には、開放電圧Vocの低下が起こっている。図5(d)に表したように、下層(本実施例ではITO)の最大高さRzに対するPEDOT:PSSの厚さの比率が2倍よりも大きい場合には、短絡電流密度Jscの低下が起こっている。図5(a)に表したように、下層(本実施例ではITO)の最大高さRzに対するPEDOT:PSSの厚さの比率が1倍未満および2倍よりも大きい場合には、変換効率の低下が起こっている。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 第1の電極、 1a 端部、 2 第1のバッファ層、 3 光電変換層、 4 第2のバッファ層、 5 第2の電極、 5a 第1の部分、 5b 第2の部分、 6 基板、 7 第3のバッファ層、 7a 第1のバッファ部分、 7b 第2のバッファ部分、 10 光電変換素子

Claims (7)

  1. 第1の電極と、
    前記第1の電極と離隔して設けられた第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた光電変換層と、
    前記第1の電極と前記光電変換層との間および前記第2の電極と前記光電変換層との間のいずれか一方に設けられポリエチレンジオキシチオフェンを含む第1のバッファ層と、
    を備え、
    前記第1のバッファ層の仕事関数は、前記光電変換層のp形半導体材料のHOMOよりも深く、
    前記第1のバッファ層の下層の最大高さに対する前記第1のバッファ層の厚さの比率は、1倍以上、2倍以下である光電変換素子。
  2. 前記第1のバッファ層の材料は、PEDOT:PSSである請求項1記載の光電変換素子。
  3. 前記第1の電極と前記光電変換層との間および前記第2の電極と前記光電変換層との間のいずれか他方に設けられた第2のバッファ層をさらに備えた請求項1または2に記載の光電変換素子。
  4. 前記第2のバッファ層の材料は、ハロゲン化合物または金属酸化物である請求項3記載の光電変換素子。
  5. 前記第2のバッファ層の材料は、LiFである請求項4記載の光電変換素子。
  6. 第1の電極と、
    前記第1の電極と離隔して設けられた第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた光電変換層と、
    前記第1の電極と前記光電変換層との間および前記第2の電極と前記光電変換層との間のいずれか一方に設けられポリエチレンジオキシチオフェンを含む第1のバッファ層と、
    を備えた光電変換素子の製造方法であって、
    前記ポリエチレンジオキシチオフェンを含むアルコール水溶液を塗布する工程と、
    前記アルコール水溶液を塗布した層を加熱する工程と、
    を備えた光電変換素子の製造方法。
  7. 前記第1のバッファ層の材料は、PEDOT:PSSである請求項6記載の光電変換素子の製造方法。
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