JP2016193641A - ブレーキ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ブレーキ制御装置1において、電動モータ3および電子制御装置5は、基体10の外面に形成される取付面としての右側面13aに取り付けられている。電子制御装置5は、コネクタ52aが設けられたハウジング52を有しており、コネクタ52aは、ハウジング52における基体10の右側面13a側の面である底面52bから突出して設けられている。
【選択図】図4
Description
このブレーキ制御装置では、電動モータの出力軸の回転力がボールねじ機構によって入力部材の軸方向の入力に変換され、入力部材がマスタシリンダのピストンを押し出すように構成されている。
また、従来のブレーキ制御装置では、電子制御装置のハウジングが電動モータの径方向の外側に配置されるとともに、ハウジングのコネクタが該ハウジングの側面から突出している。このため、ブレーキ制御装置は、入力部材の径方向のみならずハウジングの幅方向に大型化してしまい、車両に搭載するときのレイアウト性が低くなるという問題がある。
すなわち、本発明によれば、小型化および軽量化するとともに、車両への搭載性を向上させることができるブレーキ制御装置を提供できる。
本実施形態のブレーキ制御装置1は、車両のマスタシリンダ(ブレーキシステム)への出力を制御する制動倍力装置(ブレーキブースター)である。
なお、本実施形態において、前後方向、左右方向および上下方向とは、ブレーキ制御装置1を車両に搭載したときの方向である。
マスタシリンダ8のシリンダ本体8bの上面には、図1に示すように、リザーバ9が取り付けられている。リザーバ9は、ブレーキ液を貯溜する容器であり、リザーバ9内のブレーキ液はマスタシリンダ8内の圧力室に補給される。
取付部13は、前後方向よりも上下方向が大きく形成されている(図5参照)。取付部13は、基体10の上端部よりも上方に突出するとともに、基体10の下端部よりも下方に突出している。
ギヤ収容部16の内部空間の底部は収容室15に連通している。また、ギヤ収容部16の右端部は、取付部13の右側面13aに開口している。つまり、取付部13の右側面13aにはギヤ収容部16の開口部16aが形成されている。
基体10をダッシュボードの前面に取り付けるときには、円筒部14をダッシュボードの開口部に挿入するとともに、各スタッドボルトB2をダッシュボードの取付穴に挿入する。各スタッドボルトB2は車体フレームに固着する。
基体10の前面10aの中央部には、図6に示すように、収容室15に通じる開口部10gが形成されている。この開口部10gは、マスタシリンダ8のシリンダ穴(図示せず)の後端部に連通している。マスタシリンダ8のピストン8aは、基体10の開口部10gを通じて収容室15内に突出している。
入力ロッド22の後端部は円筒部14の連通穴14bに挿入されている。入力ロッド22の後端面の凹部には、プッシュロッドP1の前端部が内嵌されている。
磁石ホルダ25は、円筒部14の連通穴14bに挿通されており、連通穴14bに対して前後方向に摺動自在である。
磁石ホルダ25の外周面には、磁石25a(図5参照)が取り付けられている。
伝達部材21は、円筒状の部材であり、中心部に挿通穴21aが貫通している。伝達部材21は、入力ロッド22の前部に外嵌されている。
伝達部材21の後端面の中央部には、後側凹部21cが形成されている。挿通穴21aの後端部は、後側凹部21cの底面の中央部に開口している。
伝達部材21の後側凹部21c内には、入力ロッド22のフランジ部22aが収容されている。
後側凹部21cの底面と、入力ロッド22のフランジ部22aの前面との間には、第二コイルばね24bが介設されている。第二コイルばね24bは、伝達部材21に対して前方に移動した入力ロッド22を後方に押し戻すものである。
出力部材7は、伝達部材21の前側凹部21bに保持されており、伝達部材21の前面から前方に向けて突出している。そして、出力部材7の前端部は、マスタシリンダ8のピストン8aに当接している。
出力部材7の後端面と前側凹部21bの底面との間には、ゴム製の弾性部材23が介設されている。
ストロークセンサ6は、磁石ホルダ25が前後方向に移動したときの磁石25aによる磁力線の変化を検出することで、入力部材2の移動量を検出する。ストロークセンサ6で検出された移動量は、電子制御装置5に出力される。
電動モータ3は、取付部13の右側面13aの上部領域に取り付けられている。また、電動モータ3から突出した出力軸3aは、取付部13の開口部16aを通じてギヤ収容部16に挿入されている。
出力軸3aの軸方向L2は左右方向に延びており、出力部材7および入力部材2の軸方向L1(前後方向)に対して直交している(図2参照)。
円筒部材42は、前側基体11の内面にベアリング42aを介して取り付けられており、ウォームホイール41は前後方向の軸線回りに回転自在である。ウォームホイール41は、出力部材7の外周を囲んでいる。
ウォームギヤ43の左右の両端部は、ギヤ収容部16の内面にベアリング49,49を介して取り付けられている。ウォームギヤ43は、ギヤ収容部16内で左右方向の軸線回りに回転自在である。
ウォームギヤ43の右端部は、円筒状の連結部材48を介して、電動モータ3の出力軸3aの先端部に接続されている。これにより、ウォームギヤ43は、出力軸3aに連動して左右方向の軸線回りに回転する。
回転筒体44の中心軸とウォームホイール41の中心軸とは同一軸線上に配置されている。回転筒体44は、伝達部材21の外周を囲んでいる。伝達部材21のフランジ部21eは、回転筒体44よりも前側に配置されている。
直動筒体45は、基体10(後側基体12)に対して回転不可かつ前後方向に移動自在に取り付けられている。
ボールねじ機構46aは、回転筒体44の内周面に形成された保持溝と、直動筒体45の外周面に形成されたねじ溝と、保持溝およびねじ溝の間に挿入された複数のボールと、を備えている。
また、変換機構46では、回転筒体44が前後方向の軸線回りに逆回転すると、ボールねじ機構46aによって直動筒体45が後方に押し出されて、直動筒体45が後方に移動する。
回路基板51は、ストロークセンサ6から得られた情報や予め記憶させておいたプログラムなどに基づいて電動モータ3の駆動を制御する。
ハウジング52内の下部空間には、回路基板51が収容され、ハウジング52内の上部空間には電動モータ3が収容されている。
ハウジング52は、基部55と、モータハウジング部56と、電子制御装置ハウジング部57と、蓋部材58とを備えている。基部55、モータハウジング部56および電子制御装置ハウジング部57は、一体成形されている。
このように、本実施形態のハウジング52は、回路基板51を収容するケースであるとともに、電動モータ3を収容するケースも兼ねている。ただし、モータハウジング部56と電子制御装置ハウジング部57とは、別々のケースから構成されていてもよい。
すなわち、図3に示すマスタシリンダ8と基体10との連結状態から、マスタシリンダ8に対して基体10の取り付け向き(周方向位置)を前後方向の軸線回りに半周移動させると、基体10の左側(マスタシリンダ8の左側の領域)に電動モータ3および電子制御装置5を配置することができる(図8参照)。
ただし、図3では、連結部は二つ設けられているが、これに限定されるものではない。連結部は、例えば同一円周上に等角度間隔に4つ設けられていてもよく、この場合、基体10がマスタシリンダ8の中心軸X1回りに90°の倍数だけ向きを変えてマスタシリンダ8に取付可能となる。
車両の非制動時には、図6に示すように、ブレーキ制御装置1の伝達部材21および直動筒体45は、第一コイルばね24aの付勢力よって、後方に向けて押し出されており、収容室15の後壁部の内面に設けたストッパ45aに当接している。また、入力ロッド22のフランジ部22aは、第二コイルばね24bの付勢力によって、伝達部材21に対して後方に押し出されている。これにより、フランジ部22aと後側凹部21cの底面との間に隙間が形成されるとともに、入力ロッド22の前端部と弾性部材23との間に隙間が形成されている。
すなわち、本実施形態によれば、小型化および軽量化するとともに、車両への搭載性を向上させることができるブレーキ制御装置1を提供できる。
2 入力部材
3 電動モータ(電動アクチュエータ)
3a 出力軸
4 駆動伝達機構
5 電子制御装置
7 出力部材
8 マスタシリンダ
8a ピストン
10 基体
13 取付部
13a 右側面(取付面)
13b 逃げ部
13c ねじ孔(固定部)
46 変換機構
47 ウォームギヤ機構
52 ハウジング
52a コネクタ
52b 底面
52f 周溝
53 電気配線部材
54 接続部
82 挿通孔(連結部)
B3 ボルト(連結部)
P ブレーキペダル(ブレーキ操作子)
P1 プッシュロッド
S1 シール部材
Claims (12)
- マスタシリンダへの出力を制御するブレーキ制御装置であって、
基体と、
ブレーキ操作子に接続された入力部材と、
電力の供給によって駆動力を発生する電動アクチュエータと、
前記電動アクチュエータの駆動力を前記マスタシリンダに出力する出力部材と、
前記入力部材の移動量に応じて前記電動アクチュエータを制御する電子制御装置と、を備え、
前記電子制御装置は、電気配線部材の接続部に接続するコネクタが設けられたハウジングを有し、
前記電動アクチュエータおよび前記電子制御装置は、前記基体の外面に形成される取付面に取り付けられており、
前記コネクタは、前記ハウジングの前記取付面側の面である底面から突出して設けられていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 前記基体の前記取付面には、前記コネクタとの干渉を避ける逃げ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ制御装置。
- 前記コネクタは、前記ハウジングの前記底面の一端側に設けられており、
前記基体の前記取付面と前記ハウジングとの固定部は、少なくとも前記コネクタを挟んで両側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のブレーキ制御装置。 - 前記ハウジングの前記底面と前記基体の前記取付面との間をシールする無端状のシール部材を備え、
前記コネクタは、前記シール部材の外側に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のブレーキ制御装置。 - 前記電動アクチュエータおよび前記電子制御装置は、前記マスタシリンダの中心軸を含む平面で区画した二つの領域のうちの一方の領域に隣り合って配置されており、
前記コネクタは、前記ハウジングの前記底面における前記電動アクチュエータ側とは反対側に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のブレーキ制御装置。 - 前記電動アクチュエータおよび前記電子制御装置の両方が、共通の前記取付面に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のブレーキ制御装置。
- 前記取付面は、前記出力軸の軸方向と平行に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のブレーキ制御装置。
- 前記取付面は、前記基体の右側面または左側面に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のブレーキ制御装置。
- 前記電動アクチュエータの重心は、前記電子制御装置の重心よりも前記ブレーキ制御装置の車体への取付け側に近い方に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のブレーキ制御装置。
- 前記電動アクチュエータの駆動力を前記出力部材に伝達する駆動伝達機構を備え、
前記電動アクチュエータは電動モータであり、
前記電動モータの出力軸の軸方向と、前記出力部材の軸方向とが直交していることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のブレーキ制御装置。 - 前記駆動伝達機構は、
前記電動モータの前記出力軸の回転力を前記出力部材の軸線回りの回転力に変換するウォームギヤ機構と、
前記出力部材の軸線回りの回転力を前記出力部材の軸方向の力に変換し、前記出力部材を軸方向に移動させる変換機構と、を有していることを特徴とする請求項10に記載のブレーキ制御装置。 - 前記基体と前記マスタシリンダとは、複数の連結部において連結されており、
前記複数の連結部は、前記基体が前記マスタシリンダの中心軸回りに向きを変えて前記マスタシリンダに取付可能に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のブレーキ制御装置。
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KR102625382B1 (ko) * | 2017-02-02 | 2024-01-15 | 엘지이노텍 주식회사 | 파킹 브레이크 엑츄에이터 |
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