JP6338083B2 - 車両用ブレーキシステム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ブレーキシステムに関する。
従来、車両用ブレーキシステムに用いられる入力装置としては、ブレーキ操作子の操作量に応じてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダを内蔵したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の入力装置において、ブレーキ操作子には、ストロークセンサが接続されている。ストロークセンサは、ブレーキ操作子の操作量となる実ストローク量(原位置からの踏み込み量)を検出する。検出された操作量は、電気信号に変換されてモータを駆動源とするピストンによってブレーキ液圧を発生させるモータシリンダ装置等に出力される。
特開2012−210879号公報
前記した従来の入力装置では、ストロークセンサがブレーキ操作子に接続されていたため、ストロークセンサを搭載するためのスペースを車両に確保する必要があるとともに、車両に搭載するときの組み付け工数が多いという課題があった。
本発明は、車両に搭載するためのスペースを確保し易くなるとともに、車両への組み付け工数を少なくすることができる車両用ブレーキシステムを提供することを課題とする。
このような課題を解決するため、本発明の車両用ブレーキシステムは、操作者のブレーキ操作が入力されるブレーキシステム用入力装置を備えた車両用ブレーキシステムであって、前記ブレーキシステム用入力装置は、基体と、前記基体に設けられ、ブレーキ操作子に連結されたピストンによってブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、前記基体に取り付けられるハウジングと、前記ハウジング内に収容される制御基板と、前記制御基板に搭載され、前記ピストンの摺動ストロークを検出するためのストロークセンサと、前記ピストンに取り付けられ、前記ストロークセンサにより検出される被検出部材と、を具備しており、前記ストロークセンサで検出された電気信号に基づいてモータを駆動してブレーキ液圧を発生させるモータシリンダを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、車両に搭載するためのスペースを確保し易い構成とされているので、レイアウトの自由度を高めることのできる車両用ブレーキシステムが得られる。
また、ブレーキシステム用入力装置によれば、操作者のブレーキ操作による入力をハウジング内のストロークセンサで検出することができる。また、ストロークセンサにより検出された操作量の検出信号は、制御基板に直接入力される。このように、本発明では、ストロークセンサが基体に取り付けられたハウジング内に備わるため、ストロークセンサを有しながらも基体の小型化が可能となり、車両に搭載するためのスペースを確保し易いという利点が得られる。
また、ブレーキシステム用入力装置にストロークセンサが備わることで、ストロークセンサがブレーキシステム用入力装置と別体に構成される場合に比べて、ストロークセンサの設置および信号線の配索を必要としないため、ブレーキシステム用入力装置を車両に搭載するときの組み付け工数が少なくなるとともに、部品点数を少なくして製造コストの低減を図ることができる。
前記したブレーキシステム用入力装置において、前記制御基板をメイン基板とサブ基板とから構成し、前記サブ基板に前記ストロークセンサを配置した場合には、ハウジング内におけるストロークセンサの配置の自由度が高まるとともに、メイン基板における部品レイアウトの自由度も高まる。また、ストロークセンサをサブ基板に配置することにより、仕様の異なる他の入力装置との間でメイン基板を共通化したりメイン基板の小面積化を図ったりすることができ、低コスト化が可能である。
また、ハウジング内においてサブ基板の取付位置を調節することにより、マスタシリンダ側に備わる被検出部材との相対的な位置関係を容易に調節することができる。このことは、検出精度の向上に寄与する。
前記したブレーキシステム用入力装置において、前記メイン基板と、前記サブ基板とが、前記ハウジングの側壁に埋設されたバスバーで接続されている構成とすることにより、基板同士の電気的接続を簡略化して行うことができるとともに、ハウジングに対するメイン基板およびサブ基板の組み付けが簡単になる。
前記したブレーキシステム用入力装置において、前記ストロークセンサが、前記制御基板のうち前記基体に対向する面に取り付けられている構成とすることにより、ストロークセンサと被検出部材との距離を近づけることができ、検出精度の向上を図ることができる。望ましくは、ストロークセンサと被検出部材とを基体を挟んで対向配置することによって、より距離を近づけて配置することができる。
本発明によれば、車両に搭載するためのスペースを確保し易くなるとともに、車両への組み付け工数を少なくすることができる車両用ブレーキシステムが得られる。
本発明の第1実施形態に係るブレーキシステム用入力装置を用いた車両用ブレーキシステムを示した全体構成図である。 第1実施形態のブレーキシステム用入力装置の横断面図である。 第2実施形態のブレーキシステム用入力装置の横断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態では、本発明のブレーキシステム用入力装置(以下、「入力装置」という)を、図1に示す車両用ブレーキシステムAに適用した場合を例として説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、車両用ブレーキシステムAは、原動機(エンジンや電動モータ等)の起動時に作動するバイ・ワイヤ(By Wire)式のブレーキシステムと、原動機の停止時などに作動する油圧式のブレーキシステムの双方を備えるものである。
車両用ブレーキシステムAは、ブレーキペダルP(特許請求の範囲における「ブレーキ操作子」)の操作量に応じてブレーキ液圧を発生させる入力装置1と、車両挙動の安定化を支援する液圧制御装置2と、を備えている。
車両用ブレーキシステムAは、エンジン(内燃機関)のみを動力源とする自動車のほか、モータを併用するハイブリッド自動車やモータのみを動力源とする電気自動車・燃料電池自動車等にも搭載することができる。
入力装置1は、基体10と、ブレーキペダルPの踏力によってブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ20と、ブレーキペダルPに擬似的な操作反力を付与するストロークシミュレータ30と、モータ46を駆動源としてブレーキ液圧を発生させるモータシリンダ40と、電子制御装置50と、を備えている。電子制御装置50は、ストロークセンサ60を有している。
なお、以下の説明における各方向は、入力装置1を説明する上で便宜上設定したものであるが、本実施形態においては、入力装置1を車両に搭載したときの方向と概ね一致している。
基体10は、車両に搭載される金属部品(非磁性の金属部品、例えば、アルミニウム合金製)であり、略直方体状を呈している。基体10の内部には三つのシリンダ穴21,31,41および複数の液圧路11a,11b,12,14a,14bが形成されている。また、基体10には、リザーバ26およびモータ46等の部品、電子制御装置50が取り付けられる。
基体10の前面10bには収容溝10hが形成されている。この収容溝10hには駆動ギア46bおよび従動ギア47cが収容される。また、基体10の下面10eの前部には、下方に突出したモータ取付部10iが形成されている。さらに、収容溝10hの底面からモータ取付部10iの後面に亘って挿通穴10jが前後方向に貫通している。
第一シリンダ穴21は、有底円筒状の穴であり、基体10の後面10cに形成されたシリンダ延出部10g(図2参照)の端面に開口している。第一シリンダ穴21の軸線L1は、前後方向に延在している。
第二シリンダ穴31は、第一シリンダ穴21の左側方に配置された有底円筒状の穴であり(図2参照)、基体10の後面10cに開口している。第二シリンダ穴31の軸線L2は、第一シリンダ穴21の軸線L1に平行である。
第三シリンダ穴41は、第一シリンダ穴21の下方に配置された有底円筒状の穴であり、収容溝10hの底面に開口している。第三シリンダ穴41の軸線L3は、第一シリンダ穴21の軸線L1に平行である。
マスタシリンダ20は、第一シリンダ穴21に挿入された二つの第一ピストン22,23と、第一シリンダ穴21内に収容された二つの弾性部材24,25と、を備えている。マスタシリンダ20には、リザーバ26が接続されている。
第一シリンダ穴21の底面21aと、底面21a側の第一ピストン22との間には第一圧力室21cが形成されている。第一圧力室21cにはコイルばねである第一弾性部材24が介設されている。
底面21a側の第一ピストン22と、開口部41b側の第一ピストン23との間には第二圧力室21dが形成されている。また、第二圧力室21dにはコイルばねである第二弾性部材25が介設されている。
開口部21b側の第一ピストン23の後部は、プッシュロッド28を介してブレーキペダルPに連結されている。両第一ピストン22,23は、ブレーキペダルPの踏力を受けて第一シリンダ穴21内を摺動し、両圧力室21c,21d内のブレーキ液を加圧する。
プッシュロッド28は、連結部28aと、鍔部28bと、球状先端部28cと、を備えている。連結部28aにはブレーキペダルP(図1参照)が連結される。鍔部28bは、被覆部材としてのブーツ27の後端部27aが係合される部分である。球状先端部28cは、第一ピストン23の後部内側に連結される部分であり、第一ピストン23の内側部に形成された凹部23bに当接し、止め輪29で第一ピストン23に抜け止め保持される。止め輪29は、ばね性を有しており、後端部が第一ピストン23の後部内面に形成された凸部23aに係止され、球状先端部28cを凹部23bに向けて付勢するように作用する。第一ピストン23の内側において、球状先端部28cの周囲には、被検出部材としてのマグネット65が配置されている。
マグネット65は、円筒状を呈しており、第一ピストン23の後面と球状先端部28cと前記止め輪29とにより囲われて形成される空間内に保持されている。これによりマグネット65は、第一ピストン23の摺動とともに、第一シリンダ穴21の軸線L1に沿って前後方向に移動する。
なお、ブーツ27の前端部27bは、シリンダ延出部10gに形成された周溝10rに係合されている。
リザーバ26は、図1に示すように、ブレーキ液を貯溜する容器であり、基体10の上面10dに取り付けられている。リザーバ26の下面に突設された二つの給液部26aは、基体10の上面10dに形成された二つのリザーバユニオンポート17に挿入されている。
リザーバユニオンポート17の底面には、第一シリンダ穴21の内周面に通じている連通穴17aが開口している。
また、リザーバ26の給液管26bにはメインリザーバ(図示せず)から延ばされたホース26c(図1参照)が連結されている。
ストロークシミュレータ30は、図1,図2に示すように、第二シリンダ穴31に挿入された第二ピストン32と、第二シリンダ穴31の開口部31bを閉塞する蓋部材33と、第二ピストン32と蓋部材33との間に介設されたコイルばねである弾性部材34と、を備えている。
第二シリンダ穴31の底面31aと第二ピストン32との間には圧力室31cが形成されている。第二シリンダ穴31内の圧力室31cは、後記する分岐液圧路12および第二メイン液圧路11bを介して、第一シリンダ穴21内の第二圧力室21dに通じている。したがって、マスタシリンダ20の第二圧力室21dで発生したブレーキ液圧によって、ストロークシミュレータ30の第二ピストン32が弾性部材34の付勢力に抗して移動し、付勢された第二ピストン32によってブレーキペダルPに擬似的な操作反力が付与される。
モータシリンダ40は、図1に示すように、第三シリンダ穴41に挿入された二つの第三ピストン42,43と、第三シリンダ穴41内に収容された二つの弾性部材44,45とを備えている。モータシリンダ40には、駆動伝達部47を介してモータ46が接続されている。
第三シリンダ穴41の底面41aと、底面41a側の第三ピストン42との間には第一圧力室41cが形成されている。また、第一圧力室41cにはコイルばねである第一弾性部材44が介設されている。
モータシリンダ40の第一圧力室41cは、後記する第一連絡液圧路14aを介して、第一メイン液圧路11aに通じている。
底面41a側の第三ピストン42と、開口部41b側の第三ピストン43との間には第二圧力室41dが形成されている。また、第一圧力室41dには第二弾性部材45が介設されている。
モータシリンダ40の第二圧力室41dは、後記する第二連絡液圧路14bを介して、第二メイン液圧路11bに通じている。
モータ46は、電子制御装置50によって駆動制御される電動サーボモータである。モータ46の前端面の中心部から前方に向けて出力軸46aが突出している。
モータ46の前端面は、基体10のモータ取付部10iの後面に取り付けられている。出力軸46aは挿通穴10jに挿通され、収容溝10h内に突出している。出力軸46aの前端部には、平歯車である駆動ギア46bが取り付けられている。
モータ46は、基体10の下面10eの直下に配置され、基体10の最下部(モータ取付部10i)に取り付けられている。また、出力軸46aの軸線L4は、軸線L3に平行である。
駆動伝達部47は、モータ46の出力軸46aの回転駆動力を直線方向の軸力に変換するものである。
駆動伝達部47は、開口部41b側の第三ピストン43に当接しているロッド47aと、ロッド47aを取り囲むように配置された平歯車である従動ギア47cと、を備えている。
ロッド47aは開口部41bから第三シリンダ穴41内に挿入されており、ロッド47aの後端部が開口部41b側のピストン43に当接している。ロッド47aの前部は、収容溝10hの底面から前方に突出している。従動ギア47cは収容溝10h内に収容されている。
ロッド47aと従動ギア47cとは、図示しないボールねじ機構を介して連結されている。また、従動ギア47cは、出力軸46aの駆動ギア46bに噛み合っている。
したがって、出力軸46aが回転すると、その回転駆動力が駆動ギア46bおよび従動ギア47cに入力される。そして、ボールねじ機構を介して、ロッド47aに直線方向の軸力が付与され、ロッド47aが前後方向に進退移動する。
ロッド47aが後方に移動したときには、両第三ピストン42,43がロッド47aからの入力を受けて第三シリンダ穴41内を摺動し、両圧力室41c,41d内のブレーキ液を加圧する。
電子制御装置50は、図2に示すように、基体10の右側面10a1に取り付けられた樹脂製の箱体であるハウジング51を有している。ハウジング51は、図示しないシール部材を介して右側面10a1に取り付けられており、シール部材で囲われたシールエリアSA内(ハウジング51内の内部空間)には、制御基板52が収容されている。
制御基板52には、ストロークセンサ60が搭載されている。ストロークセンサ60は、右側面10a1に対向する制御基板52の内面(裏面)52aに実装されており、基体10と第一ピストン23の周壁とを挟んでマグネット65に対向している。ストロークセンサ60は、基体10の右側面10a1に近接しており、ハウジング51内においてマグネット65に一番近づけられている。これにより、ストロークセンサ60は、ハウジング51内においてマグネット65から最短位置となっている。
このようなストロークセンサ60は、マグネット65の前後方向の移動を検出することで、第一ピストン23の摺動ストロークを検出する。
なお、ストロークセンサ60は、図2において、基体10の右側面10a1に近接するものを示したが、右側面10a1との間に所定の隙間を設けてもよい。
また、ストロークセンサ60は、基体10と第一ピストン23の周壁を挟んでマグネット65に対向するものを示したが、これに限られることはなく、例えば、ブレーキペダルPが踏み込まれていないマスタシリンダ20の初期位置において対向していなくてもよい。
電子制御装置50は、図1に示すように、両圧力センサ18a,18bやストロークセンサ60等の各種センサから得られた情報や予め記憶させておいたプログラム等に基づいて、モータ46の作動、常閉型電磁弁13の開閉および両切換弁15a,15bの連結状態を制御する。
液圧制御装置2は、図1に示すように、車輪ブレーキの各ホイールシリンダWに付与するブレーキ液圧を適宜制御することで、アンチロックブレーキ制御や挙動安定化制御等の各種液圧制御を実行し得る構成を備えており、配管を介して各ホイールシリンダWに接続されている。
なお、図示は省略するが、液圧制御装置2は、電磁弁やポンプ等が設けられた液圧ユニット、ポンプを駆動するためのモータ、電磁弁やモータ等を制御するための電子制御装置等を備えている。
次に、基体10内に形成された各液圧路について説明する。
二つのメイン液圧路11a,11bは、図1に示すように、マスタシリンダ20の第一シリンダ穴21を起点とする液圧路である。
第一メイン液圧路11aは、マスタシリンダ20の第一圧力室21cに通じている。また、第二メイン液圧路11bは、マスタシリンダ20の第二圧力室21dに通じている。両メイン液圧路11a,11bの終点である二つの出力ポート16には、液圧制御装置2に至る配管Ha,Hbが連結されている。
分岐液圧路12は、ストロークシミュレータ30の圧力室31cから第二メイン液圧路11bに至る液圧路である。分岐液圧路12には常閉型電磁弁13が設けられている。常閉型電磁弁13は分岐液圧路12を開閉するものである。
二つの連絡液圧路14a,14bは、モータシリンダ40の第三シリンダ穴41を起点とする液圧路である。第一連絡液圧路14aは第一圧力室41cから第一メイン液圧路11aに通じている。また、第二連絡液圧路14bは第二圧力室41dから第二メイン液圧路11bに通じている。
第一メイン液圧路11aと第一連絡液圧路14aとの連通部位には、第一切換弁15aが設けられている。
第一切換弁15aは、第一メイン液圧路11aの下流側(出力ポート16側)を、第一メイン液圧路11aの上流側(マスタシリンダ20側)または第一連絡液圧路14aに連通させる三方向電磁弁であり、後記する電子制御装置50によって連通状態が切り換わる。
第二メイン液圧路11bと第二連絡液圧路14bとの連通部位には、第二切換弁15bが設けられている。
第二切換弁15bは、第一切換弁15aと同様な三方向電磁弁であり、第二メイン液圧路11bの下流側を、第二メイン液圧路11bの上流側または第二連絡液圧路14bに連通させる。
二つの圧力センサ18a,18bは、ブレーキ液圧の大きさを検知するものであり、メイン液圧路11a,11bに通じるセンサ装着穴(図示せず)に装着されている。両圧力センサ18a,18bで取得された情報は電子制御装置50に出力される。
第一圧力センサ18aは、第一切換弁15aよりも上流側に配置されており、第一切換弁15aによって、第一メイン液圧路11aの下流側と上流側とが通じた状態にあるときには、マスタシリンダ20で発生したブレーキ液圧を検知する。
第二圧力センサ18bは、第二切換弁15bよりも下流側に配置されており、第二切換弁15bによって、第二メイン液圧路11bの下流側と第二連絡液圧路14bとが通じた状態にあるときには、モータシリンダ40で発生したブレーキ液圧を検知する。
次に車両用ブレーキシステムAの動作について概略説明する。
車両用ブレーキシステムAでは、車両のイグニッションスイッチがONになったり、ブレーキペダルPが僅かに操作されたことをストロークセンサ60が検知したりすると、図1に示すように、第一切換弁15aにより、第一メイン液圧路11aの上流側と下流側とが遮断されるとともに、第一メイン液圧路11aの下流側と第一連絡液圧路14aとが連通される。また、第二切換弁15bにより、第二切換弁15bの上流側と下流側とが遮断されるとともに、第二メイン液圧路11bの下流側と第二連絡液圧路14bとが連通される。また、常閉型電磁弁13は開弁する。
この状態では、ブレーキペダルPの操作によってマスタシリンダ20で発生したブレーキ液圧は、ホイールシリンダWに伝達されずに、ストロークシミュレータ30に伝達される。そして、圧力室31cのブレーキ液圧が大きくなり、第二ピストン32が弾性部材34の付勢力に抗して蓋部材33側に移動することで、ブレーキペダルPのストロークが許容される。このとき、弾性部材34によって付勢された第二ピストン32によって擬似的な操作反力がブレーキペダルPに付与される。
また、ストロークセンサ60によって、ブレーキペダルPの踏み込みが検知されると、モータシリンダ40のモータ46が駆動され、両第三ピストン43,44が底面41a側に移動することで、両圧力室41c,41d内のブレーキ液が加圧される。
電子制御装置50は、モータシリンダ40から出力されたブレーキ液圧(第二圧力センサ18bで検知されたブレーキ液圧)と、マスタシリンダ20から出力されたブレーキ液圧(第一圧力センサ18aで検知されたブレーキ液圧)とを対比し、その対比結果に基づいてモータ46の回転数等を制御する。このようにして、入力装置1ではブレーキペダルPの操作量に応じてブレーキ液圧を発生させる。
入力装置1で発生したブレーキ液圧は、液圧制御装置2を介して各ホイールシリンダWに伝達され、各ホイールシリンダWが作動することにより、各車輪に制動力が付与される。
なお、モータシリンダ40が作動しない状態(例えば、電力が得られない場合など)においては、第一切換弁15aによって、第一メイン液圧路11aの下流側と第一連絡液圧路14aとが遮断されるとともに、第一メイン液圧路11aの上流側と下流側とが連通される。また、第二切換弁15bによって、第二メイン液圧路11bの下流側と第二連絡液圧路14bとが遮断されるとともに、第二メイン液圧路11bの下流側と上流側とが連通される。また、常閉型電磁弁13は閉弁する。この状態では、マスタシリンダ20で発生したブレーキ液圧が各ホイールシリンダWに伝達される。
以上説明した本実施形態の入力装置1では、操作者のブレーキ操作による入力をハウジング51内のストロークセンサ60で検出することができる。また、ストロークセンサ60により検出された操作量の検出信号は、制御基板52に直接入力される。このように、本実施形態では、ストロークセンサ60が基体10に取り付けられたハウジング51内に備わるため、ストロークセンサ60を有しながらも基体10の小型化が可能となり、車両に搭載するためのスペースを確保し易いという利点が得られる。
また、入力装置1にストロークセンサ60が備わることで、ストロークセンサ60が入力装置1と別体に構成される場合に比べて、ストロークセンサ60の設置および信号線の配索を必要としないため、入力装置1を車両に搭載するときの組み付け工数が少なくなるとともに、部品点数を少なくして製造コストの低減を図ることができる。
また、入力装置1において、ストロークセンサ60が、ハウジング51内において、マグネット65に近い側で制御基板52に搭載されているので、ストロークセンサ60とマグネット65との距離を近づけることができ、検出精度の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、入力装置1は、車両に搭載するためのスペースを確保し易い構成とされているので、レイアウトの自由度を高めることができる車両用ブレーキシステムAが得られる。
(第2実施形態)
図3を参照して第2実施形態の入力装置について説明する。本実施形態が前記第1実施形態と異なるところは、制御基板52がメイン基板53と、メイン基板53と階層上に配置されたサブ基板54とから構成されており、ストロークセンサ60がサブ基板54に配置されて(実装されて)いる点である。サブ基板54は、メイン基板53と基体10との間に配置されている。
ストロークセンサ60は、右側面10a1に対向するサブ基板54の内面(裏面)54aに実装されており、上においてマスタシリンダ20のマグネット65に対向する位置に配置されており、基体10と第一ピストン23の周壁とを挟んでマグネット65に対向している。これにより、ストロークセンサ60は、ハウジング51内においてマグネット65に一番近づけられている。つまり、ストロークセンサ60は、ハウジング51内においてマグネット65から最短位置となっている。
ハウジング51の側壁51aには、メイン基板53とサブ基板54とを接続するバスバー55が埋設されている。このバスバー55を介してメイン基板53からサブ基板54に電力が供給され、また、バスバー55を介してストロークセンサ60の検出信号がサブ基板54からメイン基板53に入力される。
なお、メイン基板53は、基体10の右側面10a1と間隔を空けて配置されており、その間隔を開けた空間にはコイルC等が配置される。サブ基板54は、このようなコイルC等の配置されるスペースを利用して配置されている。
なお、ストロークセンサ60は、図3において、基体10の右側面10a1に近接するものを示したが、右側面10a1との間に隙間を設けてもよい。
また、ストロークセンサ60は、基体10と第一ピストン23の周壁を挟んでマグネット65に対向するものを示したが、これに限られることはなく、例えば、ブレーキペダルPが踏み込まれていないマスタシリンダ20の初期位置において対向していなくてもよい。
マグネット65は、第1実施形態のものと同様に、第一ピストン23の内側において、球状先端部28cの周囲に配置されている。
本実施形態の車両用ブレーキシステムによれば、車両に搭載するためのスペースを確保し易い構成とされているので、レイアウトの自由度を高めることができる。また、入力装置1によれば、ハウジング51内におけるストロークセンサ60の配置の自由度が高まるとともに、メイン基板53における部品レイアウトの自由度も高まる。また、ストロークセンサ60をサブ基板54に配置することにより、仕様の異なる他の入力装置との間でメイン基板53を共通化したりメイン基板53の小面積化を図ったりすることができ、低コスト化が可能である。
また、ハウジング51内においてサブ基板54の取付位置を調節することにより、マスタシリンダ20側に備わるマグネット65との相対的な位置関係を容易に調節することができる。このことは、検出精度の向上に寄与する。
また、ハウジング51の側壁51aのバスバー55を介してメイン基板53とサブ基板54とが接続されているので、基板同士の電気的接続を簡略化して行うことができるとともに、ハウジング51に対するメイン基板53およびサブ基板54の組み付けが簡単になる。
また、ストロークセンサ60が、ハウジング51内において、マグネット65に近い側でサブ基板54に搭載されているので、ストロークセンサ60とマグネット65との距離を近づけることができ、検出精度の向上を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
前記各実施形態において、マグネット65は、第一ピストン23の大気側に設けられるものを示したが、第一ピストン23と一体的に保持されていればこれに限定されない。例えば、第一ピストン23の外周面に周溝を設けてマグネットを配置してもよい。
また、前記各実施形態では、マスタシリンダ20およびモータシリンダ40が二つのピストンを有するタンデム型のシリンダとなっているが、一つのピストンを用いたシリンダによってマスタシリンダおよびモータシリンダを構成してもよい。
1 入力装置
2 液圧制御装置
10 基体
20 マスタシリンダ
40 モータシリンダ
51 ハウジング
51a 側壁
52 制御基板
53 メイン基板
54 サブ基板
55 バスバー
50 電子制御装置
60 ストロークセンサ
65 マグネット(被検出部材)
A 車両用ブレーキシステム
P ブレーキペダル(ブレーキ操作子)

Claims (4)

  1. 操作者のブレーキ操作が入力されるブレーキシステム用入力装置を備えた車両用ブレーキシステムであって、
    前記ブレーキシステム用入力装置は、
    基体と、
    前記基体に設けられ、ブレーキ操作子に連結されたピストンによってブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダと、
    前記基体に取り付けられるハウジングと、
    前記ハウジング内に収容される制御基板と、
    前記制御基板に搭載され、前記ピストンの摺動ストロークを検出するためのストロークセンサと、
    前記ピストンに取り付けられ、前記ストロークセンサにより検出される被検出部材と、
    を具備しており、
    前記ストロークセンサで検出された電気信号に基づいてモータを駆動してブレーキ液圧を発生させるモータシリンダを備えたことを特徴とする車両用ブレーキシステム
  2. 前記制御基板は、メイン基板とサブ基板とからなり、
    前記サブ基板に前記ストロークセンサが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキシステム
  3. 前記メイン基板と、前記サブ基板とは、前記ハウジングの側壁に埋設されたバスバーで接続されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ブレーキシステム
  4. 前記ストロークセンサは、前記制御基板のうち前記基体に対向する面に取り付けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用ブレーキシステム
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