JP6627050B2 - ブレーキ制御装置 - Google Patents
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Description
このブレーキ制御装置では、電動モータの出力軸の回転力がボールねじ機構によって入力部材の軸方向の入力に変換され、入力部材がマスタシリンダのピストンを押し出すように構成されている。
また、従来のブレーキ制御装置では、電子制御装置を電動モータの径方向の外側に配置しているため、車両に搭載するときのレイアウト性が低くなるという問題がある。
(第1実施形態)
本実施形態のブレーキ制御装置1は、車両のマスタシリンダ8(ブレーキシステム)への出力を制御する制動倍力装置(ブレーキブースター)である。
なお、本実施形態において、前後方向、左右方向および上下方向とは、ブレーキ制御装置1を車両に搭載したときの方向である。
マスタシリンダ8のシリンダ本体8bの上面には、図1に示すように、リザーバ9が取り付けられている。リザーバ9は、ブレーキ液を貯溜する容器であり、リザーバ9内のブレーキ液はマスタシリンダ8内の圧力室に補給される。
フランジ部81の両端部には、固定用のボルトB3が挿通されるボルト挿通孔82,82が形成されている。ボルトB3は、フランジ部81のボルト挿通孔82を通じて基体10の前部に設けられた螺合穴(不図示)に螺合される。ボルトB3で締着することによってマスタシリンダ8の後部にブレーキ制御装置1が取り付けられる。
取付部13は、前後方向よりも上下方向が大きく形成されている(図5参照)。取付部13は、基体10の上端部よりも上方に突出するとともに、基体10の下端部よりも下方に突出している。
コネクタ174は、図6に示すように、基体10の取付部13の下端部に形成されたコネクタ用凹部13bを通じて、基体10の直下に突出している。
回路基板Pは、ストロークセンサから得られた情報や予め記憶させておいたプログラムなどに基づいて電動モータ3の駆動を制御する。
ギヤ収容部16の内部空間の底部は収容室15に連通している。また、ギヤ収容部16の右端部は、取付部13の右側面13aに開口している。つまり、取付部13の右側面13aにはギヤ収容部16の開口部16aが形成されている。
基体10をダッシュボードの前面に取り付けるときには、円筒部14をダッシュボードの開口部に挿入するとともに、各スタッドボルトB2をダッシュボードの取付穴に挿入する。各スタッドボルトB2は車体フレームに固着する。
基体10の前面10aの中央部には、図6に示すように、収容室15に通じる開口部10gが形成されている。この開口部10gは、マスタシリンダ8のシリンダ穴(図示せず)の後端部に連通している。マスタシリンダ8のピストン8aは、基体10の開口部10gを通じて収容室15内に突出している。
入力ロッド22の後端部は円筒部14の連通穴14bに挿入されている。入力ロッド22の後端面の凹部には、プッシュロッドP1の前端部が内嵌されている。
磁石ホルダ25は、円筒部14の連通穴14bに挿通されており、連通穴14bに対して前後方向に摺動自在である。
磁石ホルダ25の外周面には、磁石25a(図5参照)が取り付けられている。
伝達部材21は、円筒状の部材であり、中心部に挿通穴21aが貫通している。伝達部材21は、入力ロッド22の前部に外嵌されている。
伝達部材21の後端面の中央部には、後側凹部21cが形成されている。挿通穴21aの後端部は、後側凹部21cの底面の中央部に開口している。
伝達部材21の後側凹部21c内には、入力ロッド22のフランジ部22aが収容されている。
後側凹部21cの底面と、入力ロッド22のフランジ部22aの前面との間には、第二コイルばね24bが介設されている。第二コイルばね24bは、伝達部材21に対して前方に移動した入力ロッド22を後方に押し戻すものである。
出力部材7は、伝達部材21の前側凹部21bに保持されており、伝達部材21の前面から前方に向けて突出している。そして、出力部材7の前端部は、マスタシリンダ8のピストン8aに当接している。
出力部材7の後端面と前側凹部21bの底面との間には、ゴム製の弾性部材23が介設されている。
ストロークセンサ6は、磁石ホルダ25が前後方向に移動したときの磁石25aによる磁力線の変化を検出することで、入力部材2の移動量を検出する。ストロークセンサ6で検出された移動量は、電子制御装置5に出力される。
電動モータ3は、取付部13の右側面13aの上部領域に取り付けられている。また、電動モータ3から突出した出力軸3aは、取付部13の開口部16aを通じてギヤ収容部16に挿入されている。
出力軸3aの軸方向L2は左右方向に延びており、出力部材7および入力部材2の軸方向L1(前後方向,X1)に対して直交している(図2参照)。
円筒部材42は、前側基体11の内面にベアリング42aを介して取り付けられており、ウォームホイール41は前後方向の軸線回りに回転自在である。ウォームホイール41は、出力部材7の外周を囲んでいる。
ウォームギヤ43の左右の両端部は、ギヤ収容部16の内面にベアリング49,49を介して取り付けられている。ウォームギヤ43は、ギヤ収容部16内で左右方向の軸線回りに回転自在である。
ウォームギヤ43の右端部は、円筒状の連結部材48を介して、電動モータ3の出力軸3aの先端部に接続されている。これにより、ウォームギヤ43は、出力軸3aに連動して左右方向の軸線回りに回転する。
回転筒体44の中心軸とウォームホイール41の中心軸とは同一軸線上に配置されている。回転筒体44は、伝達部材21の外周を囲んでいる。伝達部材21のフランジ部21eは、回転筒体44よりも前側に配置されている。
直動筒体45は、基体10(後側基体12)に対して回転不可かつ前後方向に移動自在に取り付けられている。
ボールねじ機構46aは、回転筒体44の内周面に形成された保持溝と、直動筒体45の外周面に形成されたねじ溝と、保持溝およびねじ溝の間に挿入された複数のボールと、を備えている。
また、変換機構46では、回転筒体44が前後方向の軸線回りに逆回転すると、ボールねじ機構46aによって直動筒体45が後方に押し出されて、直動筒体45が後方に移動する。
図14,図15を参照して第2実施形態のブレーキ制御装置ついて説明する。図14に示すように、本実施形態では、電子制御装置ハウジング部172の上下方向の略中央部に挿通孔17d1を配置したものである。電子制御装置ハウジング部172の上下方向の略中央部には、内方へ凹状とされた周壁部172j,172jが形成されている。各周壁部172jの側方には、フランジ状(平板状)のボス部17kが形成されている。各ボス部17kには、挿通孔17d1が形成されている。
また、蓋部材173(この図では不図示)も、周壁部172g,172jに対応したコンパクトな形状になる。この場合にも、蓋部材173は、電子制御装置ハウジング部172と同様に合成樹脂製として、接着剤や超音波溶着等の取付手段によって開口縁に固着される。
また、共通のケース部材17で電動モータ3および電子制御装置5を収容した場合に、電動モータ3および電子制御装置5を別々のシール部材でシールしてもよい。また、共通のシール部材は、電動モータ3と電子制御装置5とに亘って取付面との間に二重に配置してもよい。また、共通のシール部材は、他のシール部材と二重のシールとなるように配置してもよい。
また、前後方向(軸方向L1方向)に電動モータ3と電子制御装置5とを配置してもよい。
2 入力部材
3 電動モータ
3a 出力軸
4 駆動伝達機構
5 電子制御装置
7 出力部材
8 マスタシリンダ
10 基体
13 取付部
13a 右側面(取付面)
17 ケース部材
46 変換機構
47 ウォームギヤ機構
171 モータハウジング部
172 電子制御装置ハウジング部
P 回路基板
52 ハウジング
BP ブレーキペダル
Claims (10)
- マスタシリンダへの出力を制御するブレーキ制御装置であって、
基体と、
ブレーキ操作子に接続された入力部材と、
前記マスタシリンダに接続された出力部材と、
前記出力部材に駆動力を与える電動アクチュエータと、
前記入力部材の移動量に応じて前記電動アクチュエータを制御する電子制御装置と、を備え、
前記電動アクチュエータおよび前記電子制御装置は、前記マスタシリンダの軸線および前記軸線に交差する鉛直線を含む仮想平面を基準面として設定したときに当該基準面の一方側の領域において前記基体の取付面に配置されており、
前記電動アクチュエータは、電動モータであり、
前記取付面は、前記基準面と平行に形成されており、
前記電動モータの出力軸は、前記取付面に直交しているとともに、前記出力部材の軸方向と直交していることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項1に記載のブレーキ制御装置であって、
前記電動アクチュエータおよび前記電子制御装置は、互いに隣接して配置されていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載のブレーキ制御装置であって、
前記電動アクチュエータおよび前記電子制御装置は、共通のケース部材に収容されていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項3に記載のブレーキ制御装置であって、
前記電動アクチュエータからのハーネスは、前記ケース部材の内部にて前記電子制御装置の部品に電気的に接続されていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項3または請求項4に記載のブレーキ制御装置であって、
前記取付面に前記ケース部材が取り付けられていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項5に記載のブレーキ制御装置であって、
前記ケース部材と前記取付面との間が、シール部材でシールされていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置であって、
前記取付面は、前記基体の側面に形成されていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置であって、
車両に固定するための固定部を備え、
前記電動アクチュエータの重心は、前記電子制御装置の重心に比べて前記固定部側に配置されていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置であって、
前記電動モータの駆動力を前記出力部材に伝達する駆動伝達機構を備え、
前記駆動伝達機構は、
前記電動モータの前記出力軸の回転力を前記出力部材の軸線回りの回転力に変換するウォームギヤ機構と、
前記出力部材の軸線回りの回転力を前記出力部材の軸方向の力に変換し、前記出力部材を軸方向に移動させる変換機構と、を備えていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置であって、
前記基体は、前記マスタシリンダの軸線周りに向きを変えて前記マスタシリンダに取付可能であることを特徴とするブレーキ制御装置。
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