JP2017178108A - ブレーキ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基体の内部を加工する工数や部品点数および組み付け工数を低減することができるブレーキ制御装置を提供する。
【解決手段】マスタシリンダへの出力を制御するブレーキ制御装置である。ブレーキ制御装置は、車体のダッシュボードに取り付けられる基体と、ブレーキ操作子に接続された入力部材と、マスタシリンダに接続された出力部材と、出力部材に駆動力を付与する電動モータ3(電動アクチュエータ)と、入力部材の移動量に応じて電動モータ3を制御する電子制御装置5と、を備えている。電子制御装置5は、箱状のケース部材17の壁部に収容されており、ケース部材17の外面および内面に開口している通気路180が形成されている。通気路180の外面の開口部181は、ダッシュボードに対向しており、通気路180の内面の開口部182は、防水通気部材185によって覆われている。
【選択図】図8
【解決手段】マスタシリンダへの出力を制御するブレーキ制御装置である。ブレーキ制御装置は、車体のダッシュボードに取り付けられる基体と、ブレーキ操作子に接続された入力部材と、マスタシリンダに接続された出力部材と、出力部材に駆動力を付与する電動モータ3(電動アクチュエータ)と、入力部材の移動量に応じて電動モータ3を制御する電子制御装置5と、を備えている。電子制御装置5は、箱状のケース部材17の壁部に収容されており、ケース部材17の外面および内面に開口している通気路180が形成されている。通気路180の外面の開口部181は、ダッシュボードに対向しており、通気路180の内面の開口部182は、防水通気部材185によって覆われている。
【選択図】図8
Description
本発明は、ブレーキ制御装置に関する。
ブレーキ制御装置や入力装置などの車両用ブレーキシステムに用いられる電子制御装置は、ケース部材に収容されている。このケース部材は基体の外面に取り付けられている。
前記したケース部材には、内部空間と外部空間とを通気させるための通気構造が設けられている。従来の通気構造としては、基体に通気路を形成し、通気路の一端部を基体の外面に開口させるとともに、通気路の他端部をケース部材の内部空間に連通させているものがある(例えば、特許文献1参照)。
前記した電子制御装置の通気構造では、外面の開口部をダッシュボードに対向させるとともに、外面の開口部をゴアテックス(登録商標)などの防水通気部材によって覆うことで、通気路に水や異物が入るのを抑制している。
従来の通気構造では、外面の開口部に拡径部を形成し、この拡径部に防水通気部材およびストッパを組み付けている。
したがって、従来の通気構造では、基体の内部を加工する工数や部品点数および組み付け工数が増加するという問題がある。
従来の通気構造では、外面の開口部に拡径部を形成し、この拡径部に防水通気部材およびストッパを組み付けている。
したがって、従来の通気構造では、基体の内部を加工する工数や部品点数および組み付け工数が増加するという問題がある。
本発明は、前記した問題を解決し、基体の内部を加工する工数や部品点数および組み付け工数を低減することができるブレーキ制御装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、マスタシリンダへの出力を制御するブレーキ制御装置である。前記ブレーキ制御装置は、車体のダッシュボードに取り付けられる基体と、ブレーキ操作子に接続された入力部材と、前記マスタシリンダに接続された出力部材と、を備えている。また、前記ブレーキ制御装置は、前記出力部材に駆動力を付与する電動アクチュエータと、前記入力部材の移動量に応じて前記電動アクチュエータを制御する電子制御装置と、を備えている。前記電子制御装置は、前記基体に取り付けられる箱状のケース部材に収容されている。前記ケース部材の壁部に通気路が形成され、前記壁部の外面および内面に前記通気路の開口部が形成されている。前記通気路の外面の開口部は、前記ダッシュボードに対向しており、前記通気路の内面の開口部は、防水通気部材によって覆われている。
本発明のブレーキ制御装置では、通気路の外面の開口部を車体のダッシュボードに対向させることで、外部から通気路に水や異物が入るのを抑制している。
本発明のブレーキ制御装置によれば、防水通気部材がケース部材に収容されているため、防水通気部材に水や異物が直接当たるのを防ぐことができる。
また、本発明のブレーキ制御装置によれば、ケース部材に通気路が形成されているため、基体の内部を加工する工数を低減することができる。
本発明のブレーキ制御装置では、ストッパなどの固定手段を用いて防水通気部材をケース部材の外面に取り付ける場合に比べて、防水通気部材の取付構造を簡略化することができ、部品点数および組み付け工数を低減することができる。
本発明のブレーキ制御装置によれば、防水通気部材がケース部材に収容されているため、防水通気部材に水や異物が直接当たるのを防ぐことができる。
また、本発明のブレーキ制御装置によれば、ケース部材に通気路が形成されているため、基体の内部を加工する工数を低減することができる。
本発明のブレーキ制御装置では、ストッパなどの固定手段を用いて防水通気部材をケース部材の外面に取り付ける場合に比べて、防水通気部材の取付構造を簡略化することができ、部品点数および組み付け工数を低減することができる。
前記したブレーキ制御装置において、前記壁部には、前記ケース部材の内部に突出している中間壁部が形成され、前記通気路は、前記中間壁部内に延びており、前記通気路に所定の角度で屈曲した屈曲部を少なくとも一箇所に形成することが望ましい。このようにすると、通気路がラビリンス形状になるので、水や異物が通気路を通過するのを効果的に防ぐことができる。
前記したブレーキ制御装置において、前記外面の開口部の軸線方向と、前記内面の開口部の軸線方向とを交差させた場合には、基体および電子制御装置のレイアウト性を高めることができる。したがって、ケース部材内に電子部品を組み付け易くすることができるとともに、ケース部材内に防水通気部材を直接取り付けることができ、部品点数を低減することができる。
前記したブレーキ制御装置において、前記ケース部材の前記壁部の外面にリブを突設し、前記外面の開口部が前記リブに囲まれているように構成した場合には、外面の開口部に直接水や異物が当たるのを効果的に防ぐことができる。
前記したブレーキ制御装置において、前記ケース部材には、蓋部材によって覆われた開口部が形成されており、前記ケース部材の開口部に対向している前記壁部の内面に前記防水通気部材を貼り付けることが望ましい。この場合には、防水通気部材をケース部材の開口部から容易に組み付けることができる。
前記したブレーキ制御装置において、前記ケース部材の開口部に対向している前記壁部の内面が車両搭載時に略鉛直になるように構成した場合には、水滴や異物が防水通気部材上に留まるのを防ぐことができる。
前記したブレーキ制御装置において、前記電動アクチュエータおよび前記電子制御装置は、互いに隣接して配置した場合には、電動アクチュエータと電子制御装置とをコンパクトにレイアウトすることができる。また、電動アクチュエータと電子制御装置との電気的接続を短い距離で効率良く行うことができる。
前記したブレーキ制御装置において、前記電動アクチュエータおよび前記電子制御装置は、共通の前記ケース部材に収容されていることが望ましい。この構成では、電子制御装置の収容空間とともに、電動アクチュエータの収容空間も通気路を通じて通気することができる。
本発明のブレーキ制御装置では、基体の内部を加工する工数や部品点数および組み付け工数を低減することができ、ひいては、製造コストを低減することができる。
本発明のブレーキ制御装置の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態のブレーキ制御装置1は、車両のマスタシリンダ(ブレーキシステム)への出力を制御する制動倍力装置(ブレーキブースター)である。
本実施形態のブレーキ制御装置1は、車両のマスタシリンダ(ブレーキシステム)への出力を制御する制動倍力装置(ブレーキブースター)である。
本実施形態のブレーキ制御装置1は、モータを併用するハイブリッド自動車やモータのみを動力源とする電気自動車・燃料電池自動車等のほか、エンジン(内燃機関)のみを動力源とする自動車にも搭載することができる。
ブレーキ制御装置1は、図6に示すように、基体10と、入力部材2と、伝達部材21と、出力部材7と、電動モータ3と、電動モータ3の駆動力を出力部材7に伝達する駆動伝達機構4と、電動モータ3を制御する電子制御装置5と、を備えている。
なお、本実施形態において、前後方向、左右方向および上下方向とは、ブレーキ制御装置1を車両に搭載したときの方向である。
なお、本実施形態において、前後方向、左右方向および上下方向とは、ブレーキ制御装置1を車両に搭載したときの方向である。
ブレーキ制御装置1は、図1に示すように、マスタシリンダ8の後端部に取り付けられる。ブレーキ制御装置1は、通常のブレーキ操作時に電動モータ3の駆動力をマスタシリンダ8に出力することで、ブレーキペダルBP(特許請求の範囲における「ブレーキ操作子」)に対する操作力(踏力)を軽減する。また、ブレーキ制御装置1は、自動ブレーキ制御時に電動モータ3の駆動力をマスタシリンダ8に出力することで、ブレーキ装置に制動力を発生させる。
マスタシリンダ8は、図6に示すように、シリンダ本体8b内に形成されたシリンダ穴内をピストン8aが摺動することで、ブレーキシステムの液圧路にブレーキ液圧を発生させる。
マスタシリンダ8のシリンダ本体8bの上面には、図1に示すように、リザーバ9が取り付けられている。リザーバ9は、ブレーキ液を貯溜する容器であり、リザーバ9内のブレーキ液はマスタシリンダ8内の圧力室に補給される。
マスタシリンダ8の後端面と基体10の前面10aとは、図2および図3に示すように、二つのボルトB3,B3によって連結されている。
マスタシリンダ8のシリンダ本体8bの上面には、図1に示すように、リザーバ9が取り付けられている。リザーバ9は、ブレーキ液を貯溜する容器であり、リザーバ9内のブレーキ液はマスタシリンダ8内の圧力室に補給される。
マスタシリンダ8の後端面と基体10の前面10aとは、図2および図3に示すように、二つのボルトB3,B3によって連結されている。
基体10は、金属製の箱体である。基体10の内部には、図6に示すように、収容室15が形成されている。収容室15は、入力部材2、出力部材7および駆動伝達機構4が収容される空間である。
基体10は、前側基体11と後側基体12とに分割されている。後側基体12の前端部は、前側基体11の後端開口部に挿入されている。後側基体12の前端開口部は、前側基体11内に開口している。前側基体11の内部空間と後側基体12の内部空間とによって、収容室15が形成されている。
また、前側基体11の外周面に形成された連結用フランジ部11aと、後側基体12の外周面に形成された連結用フランジ部12aとが前後方向に重ね合わされており、前後の連結用フランジ部11a,12aは複数の取付ボルトB1によって連結されている(図5参照)。
図3に示すように、前側基体11の右側部には、平板状の取付部13が形成されている。取付部13は、後記するケース部材17の取付座となる部位である。取付部13はフランジ状(板状)を呈している。
取付部13の右側面13a(外面)の法線は、左右方向に延びており、前後方向に対して直交している。取付部13の右側面13a(外面)は、基体10の軸方向(前後方向)に平行に配置されている。取付部13の右側面13aは、電動モータ3および電子制御装置5を取り付けるための取付面となる。
取付部13は、前後方向よりも上下方向が大きく形成されている(図6参照)。取付部13は、基体10の上端部よりも上方に突出するとともに、基体10の下端部よりも下方に突出している。
取付部13には、電動モータ3の出力軸3aが挿入される挿入孔13c(図4参照)が形成されている。
取付部13は、前後方向よりも上下方向が大きく形成されている(図6参照)。取付部13は、基体10の上端部よりも上方に突出するとともに、基体10の下端部よりも下方に突出している。
取付部13には、電動モータ3の出力軸3aが挿入される挿入孔13c(図4参照)が形成されている。
図6に示すように、前側基体11の前後方向の中間部の上端部には、ギヤ収容部16が形成されている。ギヤ収容部16内には、図4に示すように、左右方向に延びている円筒状の空間が形成されている。ギヤ収容部16には、電動モータ3の出力軸3aおよび駆動伝達機構4のウォームギヤ43が収容される。
ギヤ収容部16の内部空間の底部は収容室15に連通している。また、ギヤ収容部16の右端部は、取付部13の右側面13aに開口している。つまり、取付部13の右側面13aにはギヤ収容部16の開口部16aが形成されている。
ギヤ収容部16の内部空間の底部は収容室15に連通している。また、ギヤ収容部16の右端部は、取付部13の右側面13aに開口している。つまり、取付部13の右側面13aにはギヤ収容部16の開口部16aが形成されている。
図5に示すように、基体10の後面10bの中央部には、円筒部14が突出している。円筒部14には、図6に示すように、収容室15の後端部が形成されている。円筒部14の後端面14aの中央部から収容室15に通じる連通穴14bが形成されている。
基体10の後面10bは、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュボードD(図2参照)の前面に取り付けられる。図1に示すように、基体10の後面10bには複数のスタッドボルトB2が立設されている。後面10bは、車両に固定するための固定部として機能する。
図2に示すように、基体10をダッシュボードDの前面に取り付けるときには、円筒部14をダッシュボードDの開口部に挿入するとともに、各スタッドボルトB2をダッシュボードDの取付穴に挿入する。各スタッドボルトB2は車体フレームに固着する。
図2に示すように、基体10をダッシュボードDの前面に取り付けるときには、円筒部14をダッシュボードDの開口部に挿入するとともに、各スタッドボルトB2をダッシュボードDの取付穴に挿入する。各スタッドボルトB2は車体フレームに固着する。
基体10の前面10aは、複数のボルトB3によってマスタシリンダ8の後端面に取り付けられている(図3参照)。
基体10の前面10aの中央部には、図6に示すように、収容室15に通じる開口部10gが形成されている。この開口部10gは、マスタシリンダ8のシリンダ穴(図示せず)の後端部に連通している。マスタシリンダ8のピストン8aは、基体10の開口部10gを通じて収容室15内に突出している。
基体10の前面10aの中央部には、図6に示すように、収容室15に通じる開口部10gが形成されている。この開口部10gは、マスタシリンダ8のシリンダ穴(図示せず)の後端部に連通している。マスタシリンダ8のピストン8aは、基体10の開口部10gを通じて収容室15内に突出している。
入力部材2は、ブレーキペダルBPに入力された踏力を、伝達部材21を介して出力部材7に伝達するための軸部材である。入力部材2は、基体10の収容室15内に収容されている。
入力部材2は、ブレーキペダルBPのプッシュロッドP1の前端部が接続されている入力ロッド22と、入力ロッド22の後部に外嵌されている磁石ホルダ25と、を備えている。
入力ロッド22は、前後方向に延びている軸部材であり、軸方向の略中間部にはフランジ部22aが形成されている。
入力ロッド22の後端部は円筒部14の連通穴14bに挿入されている。入力ロッド22の後端面の凹部には、プッシュロッドP1の前端部が内嵌されている。
入力ロッド22の後端部は円筒部14の連通穴14bに挿入されている。入力ロッド22の後端面の凹部には、プッシュロッドP1の前端部が内嵌されている。
磁石ホルダ25は、入力ロッド22の後部を囲む円筒状の部材である。磁石ホルダ25は、入力ロッド22および磁石ホルダ25を貫いているピン25bによって入力ロッド22に接続されている。
磁石ホルダ25は、円筒部14の連通穴14bに挿通されており、連通穴14bに対して前後方向に摺動自在である。
磁石ホルダ25の外周面には、磁石25a(図5参照)が取り付けられている。
磁石ホルダ25は、円筒部14の連通穴14bに挿通されており、連通穴14bに対して前後方向に摺動自在である。
磁石ホルダ25の外周面には、磁石25a(図5参照)が取り付けられている。
伝達部材21は、ブレーキペダルBPに入力された踏力および電動モータ3の駆動力を出力部材7に伝達するための軸部材である。
伝達部材21は、円筒状の部材であり、中心部に挿通穴21aが貫通している。伝達部材21は、入力ロッド22の前部に外嵌されている。
伝達部材21は、円筒状の部材であり、中心部に挿通穴21aが貫通している。伝達部材21は、入力ロッド22の前部に外嵌されている。
伝達部材21の前端面の中央部には、前側凹部21bが形成されている。挿通穴21aの前端部は、前側凹部21bの底面の中央部に開口している。
伝達部材21の後端面の中央部には、後側凹部21cが形成されている。挿通穴21aの後端部は、後側凹部21cの底面の中央部に開口している。
伝達部材21の後端面の中央部には、後側凹部21cが形成されている。挿通穴21aの後端部は、後側凹部21cの底面の中央部に開口している。
伝達部材21の挿通穴21aには、入力ロッド22の前部が挿入されている。入力ロッド22は、伝達部材21の挿通穴21aに対して前後方向に摺動自在である。
伝達部材21の後側凹部21c内には、入力ロッド22のフランジ部22aが収容されている。
後側凹部21cの底面と、入力ロッド22のフランジ部22aの前面との間には、第二コイルばね24bが介設されている。第二コイルばね24bは、伝達部材21に対して前方に移動した入力ロッド22を後方に押し戻すものである。
伝達部材21の後側凹部21c内には、入力ロッド22のフランジ部22aが収容されている。
後側凹部21cの底面と、入力ロッド22のフランジ部22aの前面との間には、第二コイルばね24bが介設されている。第二コイルばね24bは、伝達部材21に対して前方に移動した入力ロッド22を後方に押し戻すものである。
入力ロッド22のフランジ部22aの後方には、入力ロッド22の抜け止めとなるストッパリング22bが設けられている。ストッパリング22bの外周縁部は、後側凹部21cの内周面に形成された溝部に嵌合されている。ストッパリング22bに入力ロッド22が挿通されている。ストッパリング22bの内径は、入力ロッド22のフランジ部22aの外径よりも小さく形成されている。
入力ロッド22のフランジ部22aがストッパリング22bに当接した状態では、入力ロッド22の前端部は、前側凹部21bの底面よりも後方に位置する。つまり、入力ロッド22の後退限では、入力ロッド22の前端部は、挿通穴21a内に収容された状態(挿通穴21a内に没入した状態)となる。
伝達部材21の前端部には、フランジ部21eが形成されている。伝達部材21のフランジ部21eの前面と、収容室15の前壁部の内面との間には、第一コイルばね24aが介設されている。第一コイルばね24aは、前方に移動した伝達部材21を後方に押し戻すものである。
出力部材7は、伝達部材21に入力された踏力および電動モータ3の駆動力をマスタシリンダ8のピストン8aに伝達するための軸部材である。出力部材7は、前後方向に延びており、後端部は拡径されている。出力部材7の後端部は、伝達部材21の前側凹部21bに内嵌されている。
出力部材7は、伝達部材21の前側凹部21bに保持されており、伝達部材21の前面から前方に向けて突出している。そして、出力部材7の前端部は、マスタシリンダ8のピストン8aに当接している。
出力部材7の後端面と前側凹部21bの底面との間には、ゴム製の弾性部材23が介設されている。
出力部材7は、伝達部材21の前側凹部21bに保持されており、伝達部材21の前面から前方に向けて突出している。そして、出力部材7の前端部は、マスタシリンダ8のピストン8aに当接している。
出力部材7の後端面と前側凹部21bの底面との間には、ゴム製の弾性部材23が介設されている。
基体10の円筒部14の後端面14aには、図5に示すように、ストロークセンサ6が複数のボルトB4によって取り付けられている。ストロークセンサ6は、入力部材2の移動量を検出している。つまり、ストロークセンサ6は、ブレーキペダルBPの操作量(ストローク量)を検出している。
ストロークセンサ6は、磁石ホルダ25が前後方向に移動したときの磁石25aによる磁力線の変化を検出することで、入力部材2の移動量を検出する。ストロークセンサ6で検出された移動量は、電子制御装置5に出力される。
ストロークセンサ6は、磁石ホルダ25が前後方向に移動したときの磁石25aによる磁力線の変化を検出することで、入力部材2の移動量を検出する。ストロークセンサ6で検出された移動量は、電子制御装置5に出力される。
基体10の円筒部14の後端部には、図6に示すように、円筒状の保護ブーツ26が取り付けられている(図1参照)。保護ブーツ26は、前後方向に伸縮自在なゴム製のカバーである。磁石ホルダ25およびストロークセンサ6は保護ブーツ26に覆われている。
電動モータ3は、図4に示すように、基体10の右側部の取付部13に取り付けられている。電動モータ3は、電子制御装置5によって制御される電動アクチュエータ(電動サーボモータ)である。
電動モータ3は、取付部13の右側面13aの上部領域に取り付けられている。また、電動モータ3から突出した出力軸3aは、取付部13の開口部16aを通じてギヤ収容部16に挿入されている。
出力軸3aの軸方向L2は左右方向に延びており、出力部材7および入力部材2の軸方向L1(前後方向)に対して直交している(図2参照)。
電動モータ3は、取付部13の右側面13aの上部領域に取り付けられている。また、電動モータ3から突出した出力軸3aは、取付部13の開口部16aを通じてギヤ収容部16に挿入されている。
出力軸3aの軸方向L2は左右方向に延びており、出力部材7および入力部材2の軸方向L1(前後方向)に対して直交している(図2参照)。
駆動伝達機構4は、図6に示すように、電動モータ3の出力軸3aの回転力を出力部材7および入力部材2の軸線回りの回転力に変換するウォームギヤ機構47と、出力部材7および入力部材2の軸線回りの回転力を出力部材7の軸方向の力に変換し、出力部材7を軸方向に移動させる変換機構46と、を備えている。
ウォームギヤ機構47は、ウォームホイール41と、電動モータ3の出力軸3a(図4参照)に接続されたウォームギヤ43と、を備えている。
ウォームホイール41は、円筒部材42と、円筒部材42の外周面の全周に設けられた歯部41aとを備えている。
円筒部材42は、前側基体11の内面にベアリング42aを介して取り付けられており、ウォームホイール41は前後方向の軸線回りに回転自在である。ウォームホイール41は、出力部材7の外周を囲んでいる。
円筒部材42は、前側基体11の内面にベアリング42aを介して取り付けられており、ウォームホイール41は前後方向の軸線回りに回転自在である。ウォームホイール41は、出力部材7の外周を囲んでいる。
ウォームギヤ43は、図4に示すように、左右方向に延びており、ギヤ収容部16内に収容されている。
ウォームギヤ43の左右の両端部は、ギヤ収容部16の内面にベアリング49,49を介して取り付けられている。ウォームギヤ43は、ギヤ収容部16内で左右方向の軸線回りに回転自在である。
ウォームギヤ43の右端部は、円筒状の連結部材48を介して、電動モータ3の出力軸3aの先端部に接続されている。これにより、ウォームギヤ43は、出力軸3aに連動して左右方向の軸線回りに回転する。
ウォームギヤ43の左右の両端部は、ギヤ収容部16の内面にベアリング49,49を介して取り付けられている。ウォームギヤ43は、ギヤ収容部16内で左右方向の軸線回りに回転自在である。
ウォームギヤ43の右端部は、円筒状の連結部材48を介して、電動モータ3の出力軸3aの先端部に接続されている。これにより、ウォームギヤ43は、出力軸3aに連動して左右方向の軸線回りに回転する。
ウォームギヤ43の軸方向(左右方向)と、ウォームホイール41の軸方向(前後方向)とは直交している。ウォームギヤ43はウォームホイール41の上部に噛み合っている。そして、ウォームギヤ43の左右方向の軸線回りの回転がウォームホイール41の前後方向の軸線回りの回転に変換される。
変換機構46は、図6に示すように、ウォームホイール41に接続された回転筒体44と、伝達部材21に外嵌されている直動筒体45と、回転筒体44と直動筒体45との間に設けられたボールねじ機構46aと、を備えている。
回転筒体44は、後側基体12の内面にベアリング44aを介して取り付けられており、回転筒体44は前後方向の軸線回りに回転自在である。
回転筒体44の中心軸とウォームホイール41の中心軸とは同一軸線上に配置されている。回転筒体44は、伝達部材21の外周を囲んでいる。伝達部材21のフランジ部21eは、回転筒体44よりも前側に配置されている。
回転筒体44の中心軸とウォームホイール41の中心軸とは同一軸線上に配置されている。回転筒体44は、伝達部材21の外周を囲んでいる。伝達部材21のフランジ部21eは、回転筒体44よりも前側に配置されている。
回転筒体44とウォームホイール41とは、キー部材である接続部材44bによって回転方向に係合されている。したがって、回転筒体44とウォームホイール41とは、前後方向の軸線回りに連動して回転する。なお、回転筒体44とウォームホイール41とを一体に成形してもよい。
直動筒体45は、伝達部材21に外嵌されている円筒状の部材である。直動筒体45は、伝達部材21のフランジ部21eよりも後方に配置されている。直動筒体45の前端面は、伝達部材21のフランジ部21eの後面に当接している。
直動筒体45は、基体10(後側基体12)に対して回転不可かつ前後方向に移動自在に取り付けられている。
直動筒体45は、基体10(後側基体12)に対して回転不可かつ前後方向に移動自在に取り付けられている。
ボールねじ機構46aは、回転筒体44の回転運動を直動筒体45の直線運動に変換するものである。
ボールねじ機構46aは、回転筒体44の内周面に形成された保持溝と、直動筒体45の外周面に形成されたねじ溝と、保持溝およびねじ溝の間に挿入された複数のボールと、を備えている。
ボールねじ機構46aは、回転筒体44の内周面に形成された保持溝と、直動筒体45の外周面に形成されたねじ溝と、保持溝およびねじ溝の間に挿入された複数のボールと、を備えている。
変換機構46では、回転筒体44が前後方向の軸線回りに正回転すると、ボールねじ機構46aによって直動筒体45が前方に押し出されて、直動筒体45が前方に移動する。
また、変換機構46では、回転筒体44が前後方向の軸線回りに逆回転すると、ボールねじ機構46aによって直動筒体45が後方に押し出されて、直動筒体45が後方に移動する。
また、変換機構46では、回転筒体44が前後方向の軸線回りに逆回転すると、ボールねじ機構46aによって直動筒体45が後方に押し出されて、直動筒体45が後方に移動する。
電子制御装置5は、入力部材2の移動量に応じて電動モータ3の駆動を制御するものである。電子制御装置5は、図4に示すように、回路基板Pおよび電子部品を備えており、回路基板Pおよび電子部品はケース部材17に収容されている。
本実施形態のブレーキ制御装置1では、図3に示すように、基体10の右側の取付部13に電動モータ3および電子制御装置5が取り付けられている。つまり、マスタシリンダ8の右側の領域に電動モータ3および電子制御装置5が配置されている。
本実施形態では、基体10とマスタシリンダ8とは、二つのボルトB3,B3によって着脱自在に連結されている。そして、基体10とマスタシリンダ8との二つの連結位置(ボルトB3,B3)は、マスタシリンダ8の中心位置に対して点対称に配置されている。
したがって、ブレーキ制御装置1では、マスタシリンダ8に対して基体10の取り付け向きを前後方向の軸線回りに半周移動させた状態でも、基体10とマスタシリンダ8とは、二つのボルトB3,B3によって連結することができる。
本実施形態におけるマスタシリンダ8と基体10との連結状態から、マスタシリンダ8に対して基体10の取り付け向きを前後方向の軸線回りに半周移動させると、基体10の左側(マスタシリンダ8の左側の領域)に電動モータ3および電子制御装置5を配置することができる。
したがって、ブレーキ制御装置1では、マスタシリンダ8に対して基体10の取り付け向きを前後方向の軸線回りに半周移動させた状態でも、基体10とマスタシリンダ8とは、二つのボルトB3,B3によって連結することができる。
本実施形態におけるマスタシリンダ8と基体10との連結状態から、マスタシリンダ8に対して基体10の取り付け向きを前後方向の軸線回りに半周移動させると、基体10の左側(マスタシリンダ8の左側の領域)に電動モータ3および電子制御装置5を配置することができる。
電動モータ3および電子制御装置5は上下に隣接している。電動モータ3および電子制御装置5は共通のケース部材17に収容されている。つまり、取付部13に対して一つのケース部材17を取り付けることで、基体10に電動モータ3および電子制御装置5を組み付けることができる。また、取付部13からケース部材17を取り外すことで、基体10から電動モータ3および電子制御装置5を取り外すことができる。
ケース部材17は、図4に示すように、電動モータ3および電子制御装置5の両方を液密に覆う合成樹脂製の箱体である。
ケース部材17の左側面には、開口が形成されている。この開口は基体10の取付部13の右側面13aによって閉塞される(ケース部材17が右側面13a全体を覆っている)。
ケース部材17は、基部170と、モータハウジング部171と、電子制御装置ハウジング部172と、蓋部材173とを備えている(図7参照)。基部170、モータハウジング部171および電子制御装置ハウジング部172は、一体成形されている。
ケース部材17の左側面には、開口が形成されている。この開口は基体10の取付部13の右側面13aによって閉塞される(ケース部材17が右側面13a全体を覆っている)。
ケース部材17は、基部170と、モータハウジング部171と、電子制御装置ハウジング部172と、蓋部材173とを備えている(図7参照)。基部170、モータハウジング部171および電子制御装置ハウジング部172は、一体成形されている。
基部170は、図3に示すように、基体10の取付部13に取り付けられる部位である。基部170は、フランジ状を呈しており、取付部13の外形状に対応する外形状を有している。
基部170の上部には、図8に示すように、前方に張り出すボス部17eおよび後方に張り出すボス部17eが形成されている。各ボス部17eには、固定用のボルトB4(図5参照)が挿通される挿通孔17cが形成されている。各挿通孔17cには、金属製の円筒状のカラーが埋設されている。基体10の取付部13には、挿通孔17cに対応して、図示しない雌ねじが形成されている。
基部170の上部には、図8に示すように、前方に張り出すボス部17eおよび後方に張り出すボス部17eが形成されている。各ボス部17eには、固定用のボルトB4(図5参照)が挿通される挿通孔17cが形成されている。各挿通孔17cには、金属製の円筒状のカラーが埋設されている。基体10の取付部13には、挿通孔17cに対応して、図示しない雌ねじが形成されている。
基部170には、図9に示すように、ケース部材17の開口を囲むように、周溝17aが形成されている。周溝17aは、モータハウジング部171と電子制御装置ハウジング部172とに亘って形成されている。
周溝17aには、合成ゴム製の無端状のシール部材17bが装着される。つまり、ケース部材17は、図4に示すように、取付部13の右側面13aに対して共通のシール部材17bでシールされている。
周溝17aには、合成ゴム製の無端状のシール部材17bが装着される。つまり、ケース部材17は、図4に示すように、取付部13の右側面13aに対して共通のシール部材17bでシールされている。
ケース部材17の左側面175(基体10側の側面)の下端部には、図4および図9に示すように、筒状のコネクタ174が左方に向けて突出している。コネクタ174は、シール部材17bの外側の領域に配置されている。コネクタ174には、給電ケーブル等の各種ケーブルの端子が接続される。
コネクタ174は、図6に示すように、基体10の取付部13の下端部に形成されたコネクタ用凹部13bを通じて、基体10の直下に突出している。
コネクタ174は、図6に示すように、基体10の取付部13の下端部に形成されたコネクタ用凹部13bを通じて、基体10の直下に突出している。
モータハウジング部171は、電動モータ3を収容する部位である。モータハウジング部171の上部の内側形状は、図9に示すように、電動モータ3の略三角状のフランジ頂部35aが配置される形状とされている。フランジ頂部35aにはモータ固定用の図示しないボルト締結部(ボルト孔)が形成されている。
また、モータハウジング部171の前側部の内側形状は、電動モータ3の前フランジ部35bが配置される形状とされている。
さらに、モータハウジング部171の後側部の内側形状は、電動モータ3の後フランジ部35cが配置される形状とされている。前フランジ部35bおよび後フランジ部35cには、モータ固定用の図示しないボルト締結部(ボルト孔)がそれぞれ形成されている。
一方、基体10の取付部13には、図3に示すように、前記した各ボルト締結部に対応して3つのボルト挿入部13e(図では二つのみ図示)が突設されている。電動モータ3は、各ボルト挿入部13eから挿通される固定用のボルトを各ボルト締結部に螺合することによって、基体10の取付部13に固定される。
また、モータハウジング部171の前側部の内側形状は、電動モータ3の前フランジ部35bが配置される形状とされている。
さらに、モータハウジング部171の後側部の内側形状は、電動モータ3の後フランジ部35cが配置される形状とされている。前フランジ部35bおよび後フランジ部35cには、モータ固定用の図示しないボルト締結部(ボルト孔)がそれぞれ形成されている。
一方、基体10の取付部13には、図3に示すように、前記した各ボルト締結部に対応して3つのボルト挿入部13e(図では二つのみ図示)が突設されている。電動モータ3は、各ボルト挿入部13eから挿通される固定用のボルトを各ボルト締結部に螺合することによって、基体10の取付部13に固定される。
モータハウジング部171の下部は、図4に示すように、連結部176を介して電子制御装置ハウジング部172に連結されている。連結部176の内側には連通空間177が形成されている。連通空間177を通じて、モータハウジング部171の収容空間と電子制御装置ハウジング部172とが連通している。
連通空間177には、電動モータ3へのハーネス31が配置されている。ハーネス31は、連通空間177を通じてモータハウジング部171の収容空間から電子制御装置ハウジング部172の収容空間に延在している。
ハーネス31は、電子制御装置5の給電コネクタ接続端子172cに電気的に接続されている(図7参照)。電動モータ3を駆動するための電力(電流)は、ハーネス31を通じて電子制御装置5から電動モータ3に供給される。
連通空間177には、電動モータ3へのハーネス31が配置されている。ハーネス31は、連通空間177を通じてモータハウジング部171の収容空間から電子制御装置ハウジング部172の収容空間に延在している。
ハーネス31は、電子制御装置5の給電コネクタ接続端子172cに電気的に接続されている(図7参照)。電動モータ3を駆動するための電力(電流)は、ハーネス31を通じて電子制御装置5から電動モータ3に供給される。
ブレーキ制御装置1では、電動モータ3および電子制御装置5が互いに隣接して配置されているため、電動モータ3と電子制御装置5とをコンパクトにレイアウトすることができる。また、電動モータ3と電子制御装置5との電気的接続を短い距離で効率良く行うことができる。
なお、連結部176の左側部は、図4に示すように、前記した連通空間177を形成しつつ基体10の右側面13aに近接配置されている。これによって、電動モータ3の大部分がモータハウジング部171によって覆われる状態となっている。
また、モータハウジング部171の下端部と電子制御装置ハウジング部172の上端部との間には隙間が形成されている。これによって、前記した両収容空間が連通空間177を通じて連通している構造でありながら、電動モータ3で生じた熱が電子制御装置5側に伝わり難い構造となっている。
また、モータハウジング部171の下端部と電子制御装置ハウジング部172の上端部との間には隙間が形成されている。これによって、前記した両収容空間が連通空間177を通じて連通している構造でありながら、電動モータ3で生じた熱が電子制御装置5側に伝わり難い構造となっている。
電子制御装置ハウジング部172は、電子制御装置5として機能する回路基板Pや電子部品を収容する部位である。
電子制御装置ハウジング部172は、基部170に立設された周壁部172aと、周壁部172aの内側に設けられた中間壁部172bと、を備えている。周壁部172aは矩形の筒状に形成されており、上下前後の四つの面が形成されている。電子制御装置ハウジング部172の右側面には、周壁部172aの右側縁部に囲まれた開口部172kが形成されている。
中間壁部172bの右側面は、電子制御装置ハウジング部172の底面172gであり、開口部172に対して左右方向に対向している。底面172gは、ブレーキ制御装置1を車両に搭載したときに略鉛直となる。つまり、ブレーキ制御装置1を車両に搭載したときに、底面172gの法線が略水平となる。
電子制御装置ハウジング部172は、基部170に立設された周壁部172aと、周壁部172aの内側に設けられた中間壁部172bと、を備えている。周壁部172aは矩形の筒状に形成されており、上下前後の四つの面が形成されている。電子制御装置ハウジング部172の右側面には、周壁部172aの右側縁部に囲まれた開口部172kが形成されている。
中間壁部172bの右側面は、電子制御装置ハウジング部172の底面172gであり、開口部172に対して左右方向に対向している。底面172gは、ブレーキ制御装置1を車両に搭載したときに略鉛直となる。つまり、ブレーキ制御装置1を車両に搭載したときに、底面172gの法線が略水平となる。
電子制御装置ハウジング部172内において、中間壁部172bよりも右側の空間には回路基板Pが収容されている。
回路基板Pは、ストロークセンサから得られた情報(入力部材2(図6参照)の移動量)や予め記憶させておいたプログラムなどに基づいて電動モータ3の駆動を制御する。
周壁部172aの内側には、給電コネクタ接続端子172c、ストロークセンサ接続端子172d、コモンコイル172eおよびコネクタ端子172f等が収容されている。これらの部品は、中間壁部172bに取り付けられている。
回路基板Pは、ストロークセンサから得られた情報(入力部材2(図6参照)の移動量)や予め記憶させておいたプログラムなどに基づいて電動モータ3の駆動を制御する。
周壁部172aの内側には、給電コネクタ接続端子172c、ストロークセンサ接続端子172d、コモンコイル172eおよびコネクタ端子172f等が収容されている。これらの部品は、中間壁部172bに取り付けられている。
図5に示すように、周壁部172aの後面172hの上下左右の縁部および上下の中間部には、リブ172iが突設されている。このリブ172iによって、後面172hは上下二つの領域に区画されている。
周壁部172aの後面172hは、図2に示すように、基体10をダッシュボードDの前面に取り付けたときに、ダッシュボードDの前面に対向して配置される(図10参照)。このとき、周壁部172aの後面172hとダッシュボードDの前面との間に隙間が形成される。
周壁部172aの後面172hは、図2に示すように、基体10をダッシュボードDの前面に取り付けたときに、ダッシュボードDの前面に対向して配置される(図10参照)。このとき、周壁部172aの後面172hとダッシュボードDの前面との間に隙間が形成される。
電子制御装置ハウジング部172の各隅部には、図8に示すように、固定用のボルトB5(図5参照)が挿通される挿通孔17dが形成されている。各挿通孔17c,17dには、金属製のカラーが埋設されている。
基体10の取付部13(図4参照)には、挿通孔17dに対応して、図示しない雌ねじが形成されている。なお、図5に示すように、基体10の取付部13にケース部材17を固着する際には、前記したモータハウジング部171側のボルトB4を含めて、各ボルトB4,B5を均等に締め付ける。
基体10の取付部13(図4参照)には、挿通孔17dに対応して、図示しない雌ねじが形成されている。なお、図5に示すように、基体10の取付部13にケース部材17を固着する際には、前記したモータハウジング部171側のボルトB4を含めて、各ボルトB4,B5を均等に締め付ける。
蓋部材173は、図7に示すように、周壁部172aの開口部172kの縁部にシール部材173cを介して取り付けられる。
蓋部材173は、金属製の部材、例えば、アルミニウム部材から形成されている。周壁部172aの開口縁は、蓋部材173の外形に対応した形状とされている。
蓋部材173の角部には、ボルト挿入孔173aが形成されている。ボルト挿入孔173aには、図5に示すように、ボルトB5が挿入される。蓋部材173は、ボルトB5によって、ケース部材17とともに取付部13に取り付けられる。
蓋部材173は、金属製の部材、例えば、アルミニウム部材から形成されている。周壁部172aの開口縁は、蓋部材173の外形に対応した形状とされている。
蓋部材173の角部には、ボルト挿入孔173aが形成されている。ボルト挿入孔173aには、図5に示すように、ボルトB5が挿入される。蓋部材173は、ボルトB5によって、ケース部材17とともに取付部13に取り付けられる。
電子制御装置ハウジング部172の壁部(周壁部172aおよび中間壁部172b)には、図8および図10に示すように、通気路180が形成されている。電子制御装置ハウジング部172の壁部の外面および内面に通気路180の開口部181,182が形成されている。
通気路180は、矩形断面の通気流路である。通気路180の外面の開口部181は、周壁部172aの後面172hに開口している。外面の開口部181は、後面172hの上側の領域に開口しており、リブ172iに囲まれている。
通気路180の外面の開口部181は、基体10をダッシュボードD(図2参照)の前面に取り付けたときに、ダッシュボードDの前面に対向する。
通気路180は、矩形断面の通気流路である。通気路180の外面の開口部181は、周壁部172aの後面172hに開口している。外面の開口部181は、後面172hの上側の領域に開口しており、リブ172iに囲まれている。
通気路180の外面の開口部181は、基体10をダッシュボードD(図2参照)の前面に取り付けたときに、ダッシュボードDの前面に対向する。
通気路180は、外面の開口部181から前方に向けて中間壁部172b内を直線状に延びている。なお、中間壁部172bは、通気路180が形成されている部位の厚さが大きく形成されている。つまり、中間壁部172bの下面に通気路180の周壁部の略半周が突出しているように構成されている。
また、通気路180は、底面172g側(右側)に向けて直角に屈曲している。このように、通気路180に屈曲部180aを形成することで、通気路180はラビリンス形状となっている。
また、通気路180は、底面172g側(右側)に向けて直角に屈曲している。このように、通気路180に屈曲部180aを形成することで、通気路180はラビリンス形状となっている。
通気路180の内面の開口部182は、中間壁部172bの底面172gに開口している。本実施形態では、図8に示すように、底面172gの後側(図8の左側)に内面の開口部182が開口している。
通気路180は、図10に示すように、中間壁部172b内で直角に屈曲しているため、外面の開口部181の軸線方向L3と、内面の開口部182の軸線方向L4とが直交している。
通気路180は、図10に示すように、中間壁部172b内で直角に屈曲しているため、外面の開口部181の軸線方向L3と、内面の開口部182の軸線方向L4とが直交している。
中間壁部172bの底面172gには、内面の開口部182を囲む円筒状の貼付部183(図8参照)が形成されている。この貼付部183内の底面172gには、円形膜である防水通気部材185が貼り付けられている。通気路180の内面の開口部182は、防水通気部材185によって覆われている。
防水通気部材185は、空気の出入りを許容しつつ水の出入りを阻止する機能を有する。防水通気部材185は、例えば、ゴアテックス(登録商標)等のガス透過性多孔質膜からなり、通気路180から電子制御装置ハウジング部172内への水や塵埃等の進入を防止することができる。
本実施形態では、図8に示すように、防水通気部材185が円形形状であるが、これに限定されるものではなく、例えば、矩形やその他の形状であってもよい。
本実施形態では、図8に示すように、防水通気部材185が円形形状であるが、これに限定されるものではなく、例えば、矩形やその他の形状であってもよい。
本実施形態のブレーキ制御装置1では、図10に示すように、通気路180を通じて、ケース部材17の内部空間と、ケース部材17の外部空間とが通気している。これにより、ケース部材17の内部に結露が生じるのを防ぐとともに、ケース部材17の内部が大気圧に保持される。
以上のようなブレーキ制御装置1では、図10に示すように、通気路180の外面の開口部181を車体のダッシュボードDに対向させることで、外部から通気路180に水や異物が入るのを抑制している。
ブレーキ制御装置1では、ケース部材17に防水通気部材185が収容されている。さらに、通気路180はラビリンス形状であるため、水や異物が通気路180を通過するのを効果的に防ぐことができる。また、通気路180の外面の開口部181は、ケース部材17の外面に形成されたリブ172iに囲まれている。したがって、ブレーキ制御装置1では、防水通気部材185に水や異物が直接当たるのを効果的に防ぐことができる。
ブレーキ制御装置1では、図8に示すように、車両搭載時にケース部材17の底面172gが略鉛直になるため、水滴や異物が防水通気部材185上に留まるのを防ぐことができる。
ブレーキ制御装置1では、ケース部材17に通気路180が形成されているため、基体10の内部を加工する工数を低減することができる。
また、防水通気部材185は、ケース部材17の底面172gに貼り付けられている。この構成では、防水通気部材185をケース部材17の開口部172kから容易に組み付けることができる。
さらに、底面172gに形成された筒状の貼付部183内に防水通気部材185を貼り付けるため、防水通気部材185を底面172gの所定位置に容易かつ正確に位置決めすることができる。
したがって、ブレーキ制御装置1では、基体10(図1参照)の内部を加工する工数や部品点数および組み付け工数を低減することができ、ひいては、製造コストを低減することができる。
また、防水通気部材185は、ケース部材17の底面172gに貼り付けられている。この構成では、防水通気部材185をケース部材17の開口部172kから容易に組み付けることができる。
さらに、底面172gに形成された筒状の貼付部183内に防水通気部材185を貼り付けるため、防水通気部材185を底面172gの所定位置に容易かつ正確に位置決めすることができる。
したがって、ブレーキ制御装置1では、基体10(図1参照)の内部を加工する工数や部品点数および組み付け工数を低減することができ、ひいては、製造コストを低減することができる。
ブレーキ制御装置1では、図10に示すように、外面の開口部181の軸線方向L3と、内面の開口部182の軸線方向L4とを交差させることで、基体10に対するケース部材17のレイアウト性を高めることができる。したがって、ケース部材17内に電子部品を組み付け易くすることができるとともに、ケース部材17内に防水通気部材185を直接貼り付けることができ、部品点数を低減することができる。
ブレーキ制御装置1では、図4に示すように、電動モータ3および電子制御装置5が共通のケース部材17に収容されているため、電子制御装置5の収容空間とともに、電動モータ3の収容空間も通気路180を通じて通気することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、図8に示す通気路180の長さや断面形状は限定されるものではなく、ケース部材17の形状や電子部品のレイアウトに応じて適宜に設定される。
例えば、図8に示す通気路180の長さや断面形状は限定されるものではなく、ケース部材17の形状や電子部品のレイアウトに応じて適宜に設定される。
本実施形態のブレーキ制御装置1では、図10に示すように、通気路180に一箇所の屈曲部180aが形成されているが、通気路180に複数の屈曲部を形成してもよい。また、通気路180を屈曲させる角度は限定されるものではないが、通気路180を鋭角または直角に屈曲させることで、通気路180を水や異物が通過するのを効果的に防ぐことができる。
本実施形態のブレーキ制御装置1では、共通のケース部材17を用いているが、別々のケース部材に電動モータ3と電子制御装置5とを収容してもよい。
本実施形態のブレーキ制御装置1では、図3に示すように、基体10の右側に電動モータ3および電子制御装置5が配置されているが、基体10の左側に電動モータ3および電子制御装置5を配置してもよい。
また、本実施形態のブレーキ制御装置1では、上側に電動モータ3が配置され、下側に電子制御装置5が配置されているが、上側に電子制御装置5を配置し、下側に電動モータ3を配置してもよい。また、前後方向(軸方向L1方向)に電動モータ3と電子制御装置5とを配置してもよい。
また、本実施形態のブレーキ制御装置1では、上側に電動モータ3が配置され、下側に電子制御装置5が配置されているが、上側に電子制御装置5を配置し、下側に電動モータ3を配置してもよい。また、前後方向(軸方向L1方向)に電動モータ3と電子制御装置5とを配置してもよい。
1 ブレーキ制御装置
2 入力部材
3 電動モータ(電動アクチュエータ)
4 駆動伝達機構
5 電子制御装置
7 出力部材
8 マスタシリンダ
10 基体
13 取付部
17 ケース部材
170 基部
171 モータハウジング部
172 電子制御装置ハウジング部
172a 周壁部
172b 中間壁部
172g 底面
172h 後面
172i 凹部
172k 開口部
173 蓋部材
180 通気路
180a 屈曲部
181 外面の開口部
182 内面の開口部
183 貼付部
185 防水通気部材
BP ブレーキペダル(ブレーキ操作子)
D ダッシュボード
P 回路基板
2 入力部材
3 電動モータ(電動アクチュエータ)
4 駆動伝達機構
5 電子制御装置
7 出力部材
8 マスタシリンダ
10 基体
13 取付部
17 ケース部材
170 基部
171 モータハウジング部
172 電子制御装置ハウジング部
172a 周壁部
172b 中間壁部
172g 底面
172h 後面
172i 凹部
172k 開口部
173 蓋部材
180 通気路
180a 屈曲部
181 外面の開口部
182 内面の開口部
183 貼付部
185 防水通気部材
BP ブレーキペダル(ブレーキ操作子)
D ダッシュボード
P 回路基板
Claims (8)
- マスタシリンダへの出力を制御するブレーキ制御装置であって、
車体のダッシュボードに取り付けられる基体と、
ブレーキ操作子に接続された入力部材と、
前記マスタシリンダに接続された出力部材と、
前記出力部材に駆動力を付与する電動アクチュエータと、
前記入力部材の移動量に応じて前記電動アクチュエータを制御する電子制御装置と、を備え、
前記電子制御装置は、前記基体に取り付けられる箱状のケース部材に収容されており、
前記ケース部材の壁部に通気路が形成され、
前記壁部の外面および内面に前記通気路の開口部が形成され、
前記通気路の外面の開口部は、前記ダッシュボードに対向しており、
前記通気路の内面の開口部は、防水通気部材によって覆われていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項1に記載のブレーキ制御装置であって、
前記壁部には、前記ケース部材の内部に突出している中間壁部が形成され、
前記通気路は、前記中間壁部内に延びており、
前記通気路には、所定の角度で屈曲した屈曲部が少なくとも一箇所に形成されていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項2に記載のブレーキ制御装置であって、
前記外面の開口部の軸線方向と、前記内面の開口部の軸線方向とが交差していることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のブレーキ制御装置であって、
前記ケース部材の前記壁部の外面には、リブが突設されており、
前記外面の開口部は前記リブに囲まれていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のブレーキ制御装置であって、
前記ケース部材には、蓋部材によって覆われた開口部が形成されており、
前記ケース部材の開口部に対向している前記壁部の内面に前記防水通気部材が貼り付けられていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項5に記載のブレーキ制御装置であって、
前記ケース部材の開口部に対向している前記壁部の内面は、車両搭載時に略鉛直になることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のブレーキ制御装置であって、
前記電動アクチュエータおよび前記電子制御装置は、互いに隣接して配置されていることを特徴とするブレーキ制御装置。 - 請求項7に記載のブレーキ制御装置であって、
前記電動アクチュエータおよび前記電子制御装置は、共通の前記ケース部材に収容されていることを特徴とするブレーキ制御装置。
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