JP2016191424A - 冷熱回収用ガス気化器 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造により、低温液化ガスを気化させるとともに当該低温液化ガスの有する冷熱を回収することが可能な冷熱回収用ガス気化器及びこれを用いた冷熱回収機能付きガス気化装置を提供すること。
【解決手段】冷熱回収用ガス気化器(10)であって、中間媒体(14)を封入可能なケーシング(12)と、液相の中間媒体(14)と熱源媒体とを熱交換させることにより当該中間媒体(14)の少なくとも一部を蒸発させる中間媒体蒸発部(E1)と、中間媒体蒸発部(E1)において熱源媒体と熱交換することにより蒸発した気相の中間媒体(14)と低温液化ガスとを熱交換させることにより低温液化ガスを気化させる低温液化ガス蒸発部(E2)と、ケーシング(12)内に配置されており、中間媒体(14)と冷媒とを熱交換させることにより当該冷媒を冷却する冷媒冷却部(E4)と、を備えること。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷熱回収用ガス気化器及びこれを用いた冷熱回収機能付きガス気化装置に関するものである。
従来、液化天然ガス(LNG)等の低温液化ガスを中間媒体(プロパン等)を用いて気化させるとともに、中間媒体を介して低温液化ガスの冷熱を回収する冷熱回収機能付きガス気化装置が知られている。例えば、特許文献1には、中間媒体を用いて低温液化ガスを気化させるガス気化器と、中間媒体流路と、中間媒体流路に設けられた循環ポンプと、冷媒が循環する冷媒循環回路と、中間媒体により冷媒を冷却する冷媒冷却用熱交換器と、を備える冷熱回収機能付きガス気化装置が開示されている。
ガス気化器は、ケーシングと、ケーシング内に充填された中間媒体と、液相の中間媒体と熱源媒体とを熱交換させることにより当該中間媒体の少なくとも一部を蒸発させる中間媒体蒸発用伝熱管と、気相の中間媒体と低温液化ガスとを熱交換させることにより当該低温液化ガスを気化させる低温液化ガス蒸発用伝熱管と、を有している。中間媒体蒸発用伝熱管は、ケーシング内のうち液相の中間媒体に浸る位置に配置されている。低温液化ガス蒸発用伝熱管は、ケーシング内のうち液相の中間媒体の液面よりも上方(気相の中間媒体が存在する空間)に配置されている。
中間媒体流路は、低温液化ガス蒸発用伝熱管で液化した中間媒体をケーシングの外部に取り出し、その中間媒体をケーシング内に戻す流路である。循環ポンプは、液相の中間媒体を中間媒体流路の下流側に向けて送る。
冷媒冷却用熱交換器は、中間媒体流路及び冷媒循環回路に接続されている。冷媒冷却用熱交換器は、ガス気化器のケーシングの外部に存在する中間媒体流路を流れる中間媒体と冷媒循環回路を循環する冷媒とを熱交換させることにより冷媒を冷却する。すなわち、低温液化ガスの冷熱は、中間媒体を介して冷媒によってケーシング外に設けられた冷媒冷却用熱交換器において回収される。
特開2015−10683号公報
上記特許文献1に記載される冷熱回収機能付きガス気化装置では、中間媒体を介して低温液化ガスの冷熱を回収するための設備として、中間媒体流路、循環ポンプ及び冷媒冷却用熱交換器が必要であり、しかもこれらはケーシングの外部に設けられており、構造が複雑である。このため、コストの低減が困難である。
本発明の目的は、簡単な構造により、低温液化ガスを気化させるとともに当該低温液化ガスの有する冷熱を回収することが可能な冷熱回収用ガス気化器及びこれを用いた冷熱回収機能付きガス気化装置を提供することである。

前記課題を解決する手段として、本発明は、低温液化ガスを気化させるとともに当該低温液化ガスの冷熱を回収するための冷熱回収用ガス気化器であって、中間媒体を封入可能なケーシングと、液相の中間媒体と熱源媒体とを熱交換させることにより当該中間媒体の少なくとも一部を蒸発させる中間媒体蒸発部と、前記中間媒体蒸発部において前記熱源媒体と熱交換することにより蒸発した気相の中間媒体と低温液化ガスとを熱交換させることにより当該低温液化ガスを気化させる低温液化ガス蒸発部と、前記ケーシング内に配置されており、前記中間媒体と冷媒とを熱交換させることにより当該冷媒を冷却する冷媒冷却部と、を備える、冷熱回収用ガス気化器を提供する。
本冷熱回収用ガス気化器では、冷媒を冷却する冷媒冷却部がケーシング内に配置されているので、換言すれば、中間媒体を介した冷媒による低温液化ガスの冷熱の回収がケーシング内において行われるので、従来のような設備、つまり、中間媒体を介して低温液化ガスの冷熱を回収するためにケーシング外に設けられた設備が不要となる。このため、冷媒冷却部に対して冷熱の利用機器(冷凍庫等)を含む冷熱回収回路を接続することにより、その利用機器において、中間媒体を介して冷媒が低温液化ガスから回収した冷熱を利用することができる。
本発明において、前記冷媒冷却部は、前記ケーシング内のうち液相の中間媒体に浸る位置に配置されてもよい。
この態様では、液相の中間媒体と冷媒との熱交換が行われる。具体的に、冷媒は、液相の中間媒体に気化熱を奪われることにより冷却される。つまり、冷媒と液相の中間媒体との間で中間媒体の潜熱を利用した熱交換が行われるので、中間媒体を介した冷媒による低温液化ガスの冷熱の回収効率が高まる。
この場合において、前記中間媒体蒸発部を前記液相の中間媒体に浸る位置に支持する支持部材をさらに備え、前記支持部材は、前記冷媒冷却部を支持する冷媒冷却部支持部を有することが好ましい。
このようにすれば、中間媒体蒸発部を液相の中間媒体に浸る位置に支持する支持部材を利用して冷媒冷却部も液相の中間媒体に浸る位置に支持することができる。
また、本発明において、前記冷媒冷却部は、前記ケーシング内において前記低温液化ガス蒸発部の下方に配置されており、かつ、前記低温液化ガス蒸発部を水平面に投影したときの投影面内に収まる形状を有していてもよい。
この態様では、少なくとも低温液化ガス蒸発部から滴下した液相の中間媒体と冷媒との熱交換が行われるので、中間媒体を介した冷媒による低温液化ガスの冷熱の回収効率が高まり、さらに、冷媒冷却部が低温液化ガス蒸発部の投影面内に収まる形状を有するので、ケーシングの大型化を回避することができる。
また、本発明は、前記中間媒体蒸発部に前記熱源媒体を供給するための熱源媒体供給流路と、前記低温液化ガス蒸発部に前記低温液化ガスを供給するための低温液化ガス供給流路と、前記低温液化ガス蒸発部で気化した低温液化ガスを回収するための低温液化ガス回収流路と、前記冷媒冷却部において前記中間媒体と熱交換することによって冷却された冷媒から冷熱を回収する冷熱回収回路と、を備える、冷熱回収機能付きガス気化装置を提供する。
以上のように、本発明によれば、簡単な構造により、低温液化ガスを気化させるとともに当該低温液化ガスの有する冷熱を回収することが可能な冷熱回収用ガス気化器及びこれを用いた冷熱回収機能付きガス気化装置を提供することができる。
本発明の一実施形態の冷熱回収用ガス気化器を備えた冷熱回収機能付きガス気化装置の構成の概略を示す図である。 冷熱回収用ガス気化器の断面図である。 中間媒体蒸発部及び冷媒冷却部の平面図である。 冷熱回収用ガス気化器の変形例の断面図である。 冷熱回収用ガス気化器の変形例の断面図である。
本発明の好ましい実施形態について、以下、図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の一実施形態の冷熱回収機能付きガス気化装置が示されている。本装置は、低温液化ガスである液化天然ガス(LNG)を気化させることによって天然ガス(NG)を得るとともに、液化天然ガスの冷熱を回収可能な装置である。なお、本装置は、液化天然ガスに限らず、エチレン、液化酸素、液化窒素等の低温液化ガスを気化することも可能である。
本冷熱回収機能付きガス気化装置は、冷熱回収用ガス気化器10と、熱源媒体供給流路32と、熱源媒体排出流路34と、低温液化ガス供給流路36と、低温液化ガス回収流路38と、冷熱回収回路40と、を有している。
冷熱回収用ガス気化器10は、低温液化ガスを気化させるとともに当該低温液化ガスの冷熱を回収するための機器である。この冷熱回収用ガス気化器10は、ケーシング12と、中間媒体14と、中間媒体蒸発部E1と、低温液化ガス蒸発部E2と、冷媒冷却部E4と、を有している。つまり、この冷熱回収用ガス気化器10は、中間媒体式の気化器である。本実施形態では、中間媒体14としてプロパンが用いられている。ただし、中間媒体14は、プロパンに限られない。中間媒体14は、常温で蒸発し、かつ、常用の温度(低温)で固化しないもの(大気の温度よりも沸点の低い媒体)であればよい。例えば、中間媒体14として、プロパン以外に、プロピレンや代替フロンが用いられてもよい。
ケーシング12は、中間媒体14を封入可能な形状を有する。ケーシング12内には、中間媒体蒸発部E1、低温液化ガス蒸発部E2及び冷媒冷却部E4が配置されている。本実施形態では、ケーシング12は、円筒状の胴部12aと、胴部12aの軸方向の両端に接続された円板状の側板12bと、を有している。このケーシング12内に、中間媒体14が封入される。
中間媒体蒸発部E1は、ケーシング12内において液相の中間媒体14と熱源媒体とを熱交換させることにより中間媒体14の少なくとも一部を蒸発させる。図1及び図2に示されるように、中間媒体蒸発部E1は、ケーシング12内のうち液相の中間媒体14に浸る位置に配置されている。具体的に、中間媒体蒸発部E1は、ケーシング12の中心よりも下方に配置されている。本実施形態では、中間媒体蒸発部E1は、複数の伝熱管を有している。中間媒体蒸発部E1の一端16a及び他端16bは、ケーシング12外に位置している。なお、図2には、複数の伝熱管の束の外形が示されている。
中間媒体蒸発部E1の一端16aは、中間媒体蒸発部E1内に熱源媒体を供給するための熱源媒体供給流路32の接続端部32aに接続されており、中間媒体蒸発部E1の他端16bは、中間媒体蒸発部E1から熱源媒体を排出するための熱源媒体排出流路34の接続端部34aに接続されている。熱源媒体供給流路32には、熱源媒体ポンプ33が設けられている。熱源媒体ポンプ33が駆動されることにより、熱源媒体供給流路32を通じて熱源媒体が中間媒体蒸発部E1に供給され、当該中間媒体蒸発部E1において液相の中間媒体14と熱交換することにより冷却された熱源媒体は、熱源媒体排出流路34から排出される。本実施形態では、熱源媒体として海水が用いられている。ただし、熱源媒体は、海水に限られない。
熱源媒体排出流路34には、開閉弁V1が設けられている。この開閉弁V1の開度は、調整部13により調整される。調整部13は、ケーシング12内の圧力(ケーシング12に設けられた圧力センサ13aの検出値)が所定範囲内に維持されるように開閉弁V1の開度を調整する。なお、調整部13は、圧力センサ13aの検出値が所定範囲内に維持されるように、開閉弁V1の開度ではなく熱源媒体ポンプ33の回転数を調整してもよい。また、調整部13は、ケーシング12内の温度が所定範囲内に維持されるように開閉弁V1の開度を調整してもよい。この場合、ケーシング12には、圧力センサ13aに代えて温度センサが設けられ、調整部13は、その温度センサの検出値に基づいて開閉弁V1の開度を調整する。
図2に示されるように、本実施形態では、中間媒体蒸発部E1は、支持部材17に支持されている。支持部材17は、中間媒体蒸発部E1を液相の中間媒体14に浸る位置に支持する。支持部材17は、それぞれが平板材からなり伝熱管の延びる方向に間隔を置いて配置された複数の支持板を有している。支持部材17(各支持板)は、ケーシング12の胴部12aの内周面に固定されている。支持部材17(各支持板)には、中間媒体蒸発部E1を構成する各伝熱管を挿通可能な複数の挿通孔が形成されている。
低温液化ガス蒸発部E2は、ケーシング12内において、中間媒体蒸発部E1で熱源媒体と熱交換することにより蒸発した気相の中間媒体14と低温液化ガスとを熱交換させることにより当該低温液化ガスを気化させる。詳細には、低温液化ガスは、低温液化ガス蒸発部E2において、気相の中間媒体14の凝縮熱の供給を受けることにより気化する。図1及び図2に示されるように、低温液化ガス蒸発部E2は、ケーシング12内のうち液相の中間媒体14の液面よりも上方(気相の中間媒体14が存在する空間)に配置されている。具体的に、低温液化ガス蒸発部E2は、ケーシング12の中心よりも上方に配置されている。本実施形態では、低温液化ガス蒸発部E2は、複数の伝熱管により構成されている。低温液化ガス蒸発部E2の一端18a及び他端18bは、ケーシング12外に位置している。なお、図2には、複数の伝熱管の束の外形が示されている。
低温液化ガス蒸発部E2の一端18aは、低温液化ガス蒸発部E2内に低温液化ガスを供給するための低温液化ガス供給流路36の接続端部36aに接続されており、低温液化ガス蒸発部E2の他端18bは、低温液化ガス蒸発部E2において気化したガスを回収するための低温液化ガス回収流路38の接続端部38aに接続されている。つまり、低温液化ガス供給流路36を通じて低温液化ガスが低温液化ガス蒸発部E2に供給され、当該低温液化ガス蒸発部E2において気相の中間媒体14と熱交換することにより気化した低温液化ガスは、低温液化ガス回収流路38を通じて回収される。
低温液化ガス供給流路36には、流量調整弁V2が設けられている。この流量調整弁V2の開度は、調整部37により調整される。調整部37は、低温液化ガス供給流路36を流れる低温液化ガスの流量(低温液化ガス供給流路36に設けられた流量センサ37aの検出値)に基づいて流量調整弁V2の開度を調整する。
低温液化ガス回収流路38には、低温液化ガス蒸発部E2から流出した低温液化ガスと熱源媒体とを熱交換させることにより低温液化ガスを加熱(加温)する熱交換器E3が設けられている。本実施形態では、熱交換器E3に供給される熱源媒体として海水が用いられている。ただし、この熱源媒体は、海水に限られない。なお、熱交換器E3に供給される熱源媒体として、熱源媒体供給流路32を流れる熱源媒体から一部分岐したものが用いられてもよい。なお、熱源媒体温度が高いとき熱交換器E3は、省略されてもよい。
冷媒冷却部E4は、ケーシング12内において中間媒体14と冷媒とを熱交換させることにより当該冷媒を冷却する。図1及び図2に示されるように、本実施形態では、冷媒冷却部E4は、ケーシング12内のうち液相の中間媒体14に浸る位置(ケーシング12の中心よりも下方)に配置されている。このため、冷媒冷却部E4では、液相の中間媒体14と冷媒との熱交換が行われる。詳細には、冷媒冷却部E4において、冷媒は、液相の中間媒体14に気化熱を奪われることにより冷却される。つまり、冷媒と液相の中間媒体14との間で中間媒体の潜熱を利用した熱交換が行われる。本実施形態では、冷媒として、ブラインが用いられている。ただし、冷媒は、ブラインに限られない。
図2に示されるように、冷媒冷却部E4は、支持部材17の冷媒冷却部支持部17aに支持されている。冷媒冷却部支持部17aは、冷媒冷却部E4を中間媒体蒸発部E1よりも上方でかつ液相の中間媒体14に浸る位置に支持する。冷媒冷却部支持部17aは、支持部材17のうち中間媒体蒸発部E1を支持する部位の上端から上方に突出する形状を有しており、冷媒冷却部E4を下方から支持する。
図3に示されるように、冷媒冷却部E4は、複数の伝熱管22と、各伝熱管22に冷媒を分配させる第1ヘッダ23と、各伝熱管22を通過した冷媒を合流させる第2ヘッダ24と、を有している。第1ヘッダ23の流入端部23a及び第2ヘッダ24の流出端部24aは、ケーシング12外に位置している。
冷熱回収回路40は、冷媒冷却部E4において中間媒体14と熱交換することによって冷却された冷媒から冷熱を回収する回路である。冷熱回収回路40は、冷熱回収部42と、冷媒循環流路44と、を有する。
冷熱回収部42は、冷媒が回収した冷熱を利用する機器(冷凍庫等)内に配置される。冷熱回収部42として、例えば、前記機器内に配置された熱交換器が挙げられる。
冷媒循環流路44は、冷媒冷却部E4と冷熱回収部42との間で冷媒が循環するように冷媒冷却部E4と冷熱回収部42とを接続している。具体的に、冷媒循環流路44の第1接続端部44aは、第1ヘッダ23の流入端部23aに接続されており、冷媒循環流路44の第2接続端部44bは、第2ヘッダ24の流出端部24aに接続されている。この冷媒循環流路44には、冷熱回収部42から流出した冷媒を冷媒冷却部E4に送る冷媒ポンプ46が設けられている。また、冷媒循環流路44のうち冷媒冷却部E4の下流側でかつ冷熱回収部42の上流側の部位には、流量調整弁V3が設けられている。この流量調整弁V3の開度は、調整部47により調整される。調整部47は、前記冷熱の利用機器内の温度(当該利用機器に設けられた温度センサ47aの検出値)が所定範囲内に収まるように流量調整弁V3の開度を調整する。また、調整部47は、冷媒循環流路44に設けられた流量センサ47bの検出値に基づいて流量調整弁V3の開度を微調整する。
本実施形態では、冷媒循環流路44には、冷媒冷却部E4をバイパスするバイパス流路48が設けられている。このバイパス流路48の下流側の端部と冷媒循環流路44との接続部には、三方弁V4が設けられている。三方弁V4は、冷媒循環流路44からバイパス流路48への冷媒の流入量を調整可能である。この三方弁V4の開度は、調整部49により調整される。調整部49は、冷熱回収部42の上流側の冷媒の温度(冷媒循環流路44のうち冷媒冷却部E4と冷熱回収部42との間の部位に設けられた温度センサ49aの検出値)が一定範囲内に収まるように三方弁V4の開度(冷媒循環流路44からバイパス流路48への冷媒の流入量)を調整する。具体的に、冷媒循環流路44からバイパス流路48への冷媒の流入量を増加させると、冷媒の冷媒冷却部E4での冷却量が減少するので、温度センサ49aの検出値が増加し、逆に、冷媒循環流路44からバイパス流路48への冷媒の流入量を減少させると、冷媒の冷媒冷却部E4での冷却量が増加するので、温度センサ49aの検出値が低下する。
以上に説明したように、本実施形態の冷熱回収用ガス気化器10では、冷媒を冷却する冷媒冷却部E4がケーシング12内に配置されている。このため、中間媒体14を介した冷媒による低温液化ガスの冷熱の回収がケーシング12内において行われる。したがって、従来のような設備、つまり、中間媒体14を介して低温液化ガスの冷熱を回収するためにケーシング12外に設けられた設備が不要となる。よって、冷媒冷却部E4に対して冷熱の利用機器(冷凍庫等)を含む冷熱回収回路40を接続することにより、その利用機器内の冷熱回収部42において、中間媒体14を介して冷媒が低温液化ガスから回収した冷熱を利用することができる。
また、本実施形態では、冷媒冷却部E4がケーシング12内のうち液相の中間媒体14に浸る位置に配置されているので、冷媒冷却部E4において、液相の中間媒体14と冷媒との熱交換が行われる。具体的に、冷媒は、液相の中間媒体14に気化熱を奪われることにより冷却される。つまり、冷媒と液相の中間媒体14との間で中間媒体の潜熱を利用した熱交換が行われるので、中間媒体14を介した冷媒による低温液化ガスの冷熱の回収効率が高まる。
また、本実施形態では、中間媒体蒸発部E1を支持する支持部材17は、冷媒冷却部E4を支持する冷媒冷却部支持部17aを有している。このため、中間媒体蒸発部E1を液相の中間媒体14に浸る位置に支持する支持部材17を利用して冷媒冷却部E4をも液相の中間媒体14に浸る位置に支持することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、図4に示されるように、冷媒冷却部支持部17aは、冷媒冷却部E4が低温液化ガス蒸発部E2の下方でかつ液相の中間媒体14の液面よりも上方に位置するように当該冷媒冷却部E4を支持してもよい。この場合、冷媒冷却部E4は、低温液化ガス蒸発部E2を水平面に投影したときの投影面内に収まる形状に形成されることが好ましい。この態様では、低温液化ガス蒸発部E2から滴下した液相の中間媒体14と冷媒との間で中間媒体の潜熱を利用した熱交換が行われるとともに、液相の中間媒体14の液面よりも上方に存在する気相の中間媒体14と冷媒との間で顕熱を利用した熱交換が行われる。このため、中間媒体14を介した冷媒による低温液化ガスの冷熱の回収効率が高まり、さらに、冷媒冷却部E4が低温液化ガス蒸発部E2の投影面内に収まる形状を有するので、ケーシング12の大径化を回避することができる。
あるいは、図5に示されるように、冷媒冷却部E4は、低温液化ガス蒸発部E2と水平方向に重なる位置に配置されていてもよい。例えば、冷媒冷却部E4は、冷媒冷却部E4を低温液化ガス蒸発部E2と水平方向に重なる位置に支持可能な支持台17b上に固定される。この態様では、液相の中間媒体14の液面よりも上方に存在する気相の中間媒体14と冷媒との間で顕熱を利用した熱交換が行われる。そして、この態様では、冷媒と気相の中間媒体との間で中間媒体の顕熱を利用した熱交換が行われるので冷熱の回収効率は低くなるが、冷媒冷却部E4と低温液化ガス蒸発部E2とが鉛直方向に重なる場合に比べて、鉛直方向における各熱交換部(低温液化ガス蒸発部、中間媒体蒸発部、冷媒冷却部)の干渉有無のチェックの必要がない。
また、冷媒冷却部E4のケーシング12内に位置は、冷媒冷却部支持部17aや支持台17bにより規定されるものに限られない。冷媒冷却部E4のケーシング12内の位置は、当該冷媒冷却部E4がケーシング12の胴部12aの内周面に溶接等により固定されることにより規定されてもよい。
10 冷熱回収用ガス気化器
12 ケーシング
14 中間媒体
17 支持部材
17a 冷媒冷却部支持部
32 熱源媒体供給流路
34 熱源媒体排出流路
36 低温液化ガス供給流路
38 低温液化ガス回収流路
40 冷熱回収回路
42 冷熱回収部
44 冷媒循環流路
E1 中間媒体蒸発部
E2 低温液化ガス蒸発部
E4 冷媒冷却部

Claims (5)

  1. 低温液化ガスを気化させるとともに当該低温液化ガスの冷熱を回収するための冷熱回収用ガス気化器であって、
    中間媒体を封入可能なケーシングと、
    液相の中間媒体と熱源媒体とを熱交換させることにより当該中間媒体の少なくとも一部を蒸発させる中間媒体蒸発部と、
    前記中間媒体蒸発部において前記蒸発した中間媒体と低温液化ガスとを熱交換させることにより当該低温液化ガスを気化させる低温液化ガス蒸発部と、
    前記ケーシング内に配置されており、前記中間媒体と冷媒とを熱交換させることにより当該冷媒を冷却する冷媒冷却部と、を備える、冷熱回収用ガス気化器。
  2. 請求項1に記載の冷熱回収用ガス気化器において、
    前記冷媒冷却部は、前記ケーシング内のうち液相の中間媒体に浸る位置に配置されている、冷熱回収用ガス気化器。
  3. 請求項2に記載の冷熱回収用ガス気化器において、
    前記中間媒体蒸発部を前記液相の中間媒体に浸る位置に支持する支持部材をさらに備え、
    前記支持部材は、前記冷媒冷却部を支持する冷媒冷却部支持部を有する、冷熱回収用ガス気化器。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の冷熱回収用ガス気化器において、
    前記冷媒冷却部は、前記ケーシング内において前記低温液化ガス蒸発部の下方に配置されており、かつ、前記低温液化ガス蒸発部を水平面に投影したときの投影面内に収まる形状を有している、冷熱回収用ガス気化器。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の冷熱回収用ガス気化器と、
    前記中間媒体蒸発部に前記熱源媒体を供給するための熱源媒体供給流路と、
    前記低温液化ガス蒸発部に前記低温液化ガスを供給するための低温液化ガス供給流路と、
    前記低温液化ガス蒸発部で気化した低温液化ガスを回収するための低温液化ガス回収流路と、
    前記冷媒冷却部において前記中間媒体と熱交換することによって冷却された冷媒から冷熱を回収する冷熱回収回路と、を備える、冷熱回収機能付きガス気化装置。
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