JP2021021433A - 液化ガス気化器 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気の凝固温度以下の温度を有する液化ガスであっても、液化ガスを安定して気化させる。【解決手段】液化ガス気化器10は、液体水素と中間媒体との間で熱交換を行う熱交換器18と、中間媒体と熱媒体との間で熱交換を行い、中間媒体を加温する加温器20と、熱交換器18と加温器20との間で中間媒体を循環させる循環流路14と、熱交換器18で液体水素が蒸発することによって得られた水素ガスと第2中間媒体との間で熱交換を行う第2熱交換器34と、を備える。中間媒体として、ヘリウムガスが使用されている。【選択図】図2

Description

本発明は、液化ガス気化器に関する。
従来、極低温の液化ガスを気化させる気化器が知られているが、この種の気化器には、例えば、特許文献1、2及び3に開示されているように、空気を熱源として液化ガスを気化させる気化器がある。例えば特許文献1には、空気を熱源とする気化器として、空気を循環させる空気循環配管と、空気循環配管に接続された昇温装置と、空気循環配管に接続されたハウジングに収容された蒸発管と、を備えた気化器が開示されている。蒸発管内には液化天然ガス(LNG)が流れ、この液化天然ガスは蒸発管の外側を流通する空気によって加熱されて気化する。特許文献2及び3に開示された気化器も、空気を熱源として液化天然ガスを気化させる点で、特許文献1に開示された気化器と共通している。
特開平11−294694号公報 特開2001−182894号公報 特開2003−314794号公報
特許文献1〜3に開示された気化器のように、液化天然ガスを気化させる気化器においては空気を熱源として使用することができる。一方で、液体水素等の液化天然ガスよりも低温の液化ガスのように、空気の凝固温度よりも低い温度を有する液化ガスを気化させる場合においては、空気を熱源として使用すると、空気が凍結する虞がある。したがって、このような低温の液化ガスを気化させる気化器を安定して運転するには、空気を熱源とするのはふさわしくない。
本発明の目的は、空気の凝固温度以下の温度を有する液化ガスであっても、液化ガスを安定して気化させることができる気化器を提供することにある。
前記の目的を達成するため、本発明に係る液化ガス気化器は、空気の凝固温度以下の温度を有する液化ガスの気化器であって、前記液化ガスと中間媒体との間で熱交換を行う熱交換器と、中間媒体と熱媒体との間で熱交換を行い、前記中間媒体を加温する加温器と、前記熱交換器と前記加温器との間で前記中間媒体を循環させる循環流路と、を備えている。前記中間媒体として、ヘリウムガスが使用されている。
本発明に係る液化ガス気化器では、中間媒体としてヘリウムガスが使用されており、この中間媒体によって、熱交換器において、空気の凝固温度以下の温度を有する液化ガスを加温する。ヘリウムは−270℃でも凝固しないため、液化ガスが空気の凝固温度以下の温度を有していても、凍結することはない。したがって、本気化器では、液化ガスを安定して気化させる運転を行うことができる。そして、熱交換器において液化ガスによって冷却された中間媒体は、加温器において、熱媒体によって加温され、循環流路において、中間媒体は加温器と熱交換器との間で循環する。このため、中間媒体の温度が、熱交換器において下がったとしても、中間媒体の温度は加温器において戻り、再度熱交換器において液化ガスの加熱に利用することができる。
前記液化ガス気化器は、前記熱交換器を通過した前記液化ガス又は前記熱交換器で前記液化ガスが蒸発することによって得られたガスと、第2中間媒体と、の間で熱交換を行う第2熱交換器をさらに備えていてもよい。
この態様では、熱交換器で中間媒体によって加熱された液化ガスが第2熱交換器において更に加熱される。言い換えると、液化ガスは、熱交換器においては所望の温度よりも低い温度まで加熱される。このため、熱交換器においては、ヘリウムガスからなる中間媒体による液化ガスの加熱量を減らした状態で、液化ガス気化器の運転を行うことが可能となる。このため、中間媒体が循環する循環流路を小型化でき、その結果、中間媒体の循環流路への封入量を減らすことができる。一方で、第2熱交換器において、液化ガスが更に加熱されるため、所望の温度のガスを得ることができる。
前記液化ガス気化器は、前記第2中間媒体と第2熱媒体との間で熱交換を行い、前記第2中間媒体を加温する第2加温器と、前記第2熱交換器と前記第2加温器との間で前記第2中間媒体を循環させる第2循環流路と、をさらに備えていてもよい。
この態様では、第2熱交換器において第2熱媒体との熱交換によって温度が下がった第2中間媒体が、第2加温器おいて加熱され、その後、第2循環流路を通して第2熱交換器に戻る。したがって、第2熱交換器において温度が下がった第2中間媒体を再利用することができる。
前記熱交換器において、前記液化ガスは、前記第2中間媒体の凝固点以上の温度になるように前記中間媒体によって加熱されてもよい。
この態様では、熱交換器において液化ガスが加熱されて、第2中間媒体の凝固点以上の温度を有するガスとなる。したがって、このガスが導入される第2熱交換器において、第2中間媒体が凍結することを防止することができる。
前記熱交換器において、前記液化ガスは、液化天然ガスの温度以上の温度になるように前記中間媒体によって加熱されてもよい。
この態様では、第2熱交換器において、液化天然ガスの温度以上の温度の液化ガス又はガスが導入される。このため、第2熱交換器は、液化天然ガスを気化させる程度の気化熱量を有する構成であればよい。したがって、第2熱交換器を、液化天然ガスの気化器と同様の構成とすることが可能となるため、第2熱交換器として公知の気化器を使用することが可能となる。
前記液化ガス気化器は、前記加温器と冷熱回収器との間で前記熱媒体を循環させる循環配管をさらに備えていてもよい。
この態様では、加温器において中間媒体によって冷却された熱媒体を循環配管を通じて冷熱回収器に送ることができる。したがって、液化ガスの冷熱を、冷熱需要先で有効に利用することができる。また、中間媒体を循環させる循環流路を冷熱回収器まで延出させる必要がないため、ヘリウムガスが使用される中間媒体の循環流路への封入量が大きくなってしまうことを防止することができる。
前記液化ガス気化器は、前記第2加温器と冷熱回収器との間で前記第2熱媒体を循環させる第2循環配管をさらに備えていてもよい。
この態様では、第2加温器において第2中間媒体によって冷却された第2熱媒体を循環配管を通じて冷熱回収器に送ることができる。
前記液化ガス気化器は、前記加温器と前記冷熱回収器との間で前記熱媒体を循環させる循環配管をさらに備えてもよい。前記熱媒体と前記第2熱媒体は、同じ種類の流体で構成されてもよい。前記循環配管及び前記第2循環配管には、前記加温器で冷却された熱媒体及び前記第2加温器で冷却された第2熱媒体が流入するタンクが設けられてもよい。この場合、前記タンクに溜められた前記熱媒体及び前記第2熱媒体が前記冷熱回収器に送られてもよい。
この態様では、タンクには、循環配管を通して流れてきた熱媒体と、第2循環配管を通して流れてきた第2熱媒体とが溜められる。そして、タンクに溜められた熱媒体及び第2熱媒体が冷熱回収器に送られて、熱媒体及び第2熱媒体の冷熱が利用される。すなわち、冷熱回収器において、熱媒体及び第2熱媒体の冷熱を利用することができる。このため、循環配管に繋がる第1の冷熱回収器と第2循環配管に繋がる第2の冷熱回収器とが相異なる場合と異なり、熱媒体の冷熱量と第1の冷熱回収器における冷熱負荷とマッチングさせ、且つ、第2熱媒体の冷熱量と第2の冷熱回収器における冷熱負荷とをマッチングさせておく、という必要がない。したがって、液化ガス気化器として、汎用性を持たせることができる。
前記液化ガス気化器は、前記熱交換器の出口側に配置された温度センサと、前記温度センサの計測温度に基づいて、前記熱交換器における熱交換量をコントロールする制御器と、を備えてもよい。
この態様では、熱交換器の出口側における液化ガス又はガスの温度、すなわち、第2熱交換器に導入される液化ガス又はガスの温度を所定の温度レンジにコントロールすることが可能となる。したがって、熱交換器における負荷が過大にならないように液化ガス気化器の運転を行うことができるため、液化ガス気化器の運転動力が過大になることを抑制することが可能となる。
前記液化ガスは、液体水素であってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、空気の凝固温度以下の温度を有する液化ガスであっても、液化ガスを安定して気化させることができる。
第1実施形態に係る液化ガス気化器を概略的に示す図である。 第2実施形態に係る液化ガス気化器を概略的に示す図である。 第3実施形態に係る液化ガス気化器を概略的に示す図である。 第4実施形態に係る液化ガス気化器を概略的に示す図である。 第5実施形態に係る液化ガス気化器を概略的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る液化ガス気化器10は、常温常圧では気体状である液化ガスとしての液体水素を気化させるための気化器である。図1に示すように、液化ガス気化器10は、液体水素タンク12と、循環流路14と、循環配管16と、熱交換器18と、加温器20と、を備えている。液体水素タンク12には、液体水素が貯留されている。
液体水素タンク12には、当該タンク12に溜められた液体水素から得られる水素ガスを需要先に送るための供給配管22が接続されている。需要先としては、例えば、水素ガスを燃料として用いるガスタービン等を挙げることができる。
循環流路14には、中間媒体が封入されており、中間媒体には、ヘリウムガスが使用されている。
循環流路14には、ファン、ブロア等の加圧器24が設けられており、循環流路14に封入された中間媒体は、加圧器24の作動によって、熱交換器18と加温器20との間で循環流路14内を循環する。
循環配管16には、液体状の熱媒体が流れるようにポンプ等の送液ユニット26が設けられている。送液ユニット26の作動により、熱媒体は、加温器20と冷熱需要先である冷熱回収器28との間で循環配管16内を循環する。熱媒体として、水、ブライン等を用いることができる。
熱交換器18は、供給配管22と循環流路14とに接続されており、供給配管22を流れる液化水素と循環流路14を流れる中間媒体とを熱交換させるように構成されている。熱交換器18では、この熱交換により、液体水素が加熱されて、需要先にて要求される所定の温度の水素ガスとなり、中間媒体は冷却される。熱交換器18で得られた水素ガスは、供給配管22を通して需要先に送られる。
加温器20は、循環流路14と循環配管16とに接続されており、循環流路14を流れる中間媒体と循環配管16を流れる熱媒体とを熱交換させるように構成されている。加温器20では、この熱交換により、中間媒体が加温され、熱媒体が冷却される。冷却された熱媒体は、冷熱回収器28において、例えば空気等の被冷却流体を冷却する。この冷却された被冷却流体は、例えば、発電用ガスタービンの冷却、室内空調等に用い得る。すなわち、冷熱回収器28は、液体水素が有していた冷熱を需要側で回収するための回収器である。
なお、中間媒体は、熱交換器18において液体水素によって冷却されるが、熱交換器18においては、中間媒体が例えば0℃よりも高い温度を維持するように液体水素と熱交換される。したがって、加温器20において、中間媒体と熱交換する熱媒体が凍結することはない。
以上説明したように、本実施形態では、熱交換器18において、中間媒体としてヘリウムガスが使用されており、この中間媒体によって、空気の凝固温度以下の温度を有する液体水素を加温する。ヘリウムは、−270℃でも凝固しないため、液体水素が空気の凝固温度以下の温度を有していても凍結することはない。したがって、本気化器10では、液体水素を安定して気化させる運転を行うことができる。そして、熱交換器18において液体水素によって冷却された中間媒体は、加温器20において、熱媒体によって加温され、循環流路14において、中間媒体は加温器20と熱交換器18との間で循環する。このため、中間媒体の温度が熱交換器18において下がったとしても、中間媒体の温度は加温器20において戻り、再度熱交換器18において液体水素の加熱に利用することができる。
また本実施形態では、加温器20において中間媒体によって冷却された熱媒体を循環配管16を通じて冷熱回収器28に送ることができる。したがって、液化ガスの冷熱を、冷熱需要先で有効に利用することができる。また、中間媒体を循環させる循環流路14を冷熱回収器28まで延出させる必要がないため、ヘリウムガスが使用される中間媒体の循環流路14への封入量が大きくなってしまうことを防止することができる。
(第2実施形態)
図2は本発明の第2実施形態を示す。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、液体水素タンク12に接続された供給配管22に熱交換器18が接続され、この熱交換器18において、液体水素が、需要先において要求される所望の温度まで加熱される。これに対し、第2実施形態では、供給配管22における熱交換器18の下流側に第2熱交換器34が設けられている。このため、熱交換器18においては、需要先において要求される所望の温度まで液体水素を加熱する必要はなく、それもよりも低い温度まで加熱される。ただし、本実施形態では、後述するように、第2中間媒体としてドライエアが用いられており、熱交換器18においては、液体水素はドライエアの凝固点(−216℃)以上の温度まで加熱される。そして、第2熱交換器34において、水素ガスが需要先において要求される所望の温度まで加熱される。
第2熱交換器34には、第2中間媒体が封入された第2循環流路36が接続されている。第2中間媒体として、例えばドライエアが用いられており、第2循環流路36には、第2中間媒体を循環させるためのファン、ブロア等の加圧器38が設けられている。第2循環流路36には、第2加温器40が接続されており、加圧器38の作動により、第2中間媒体は、第2熱交換器34と第2加温器40との間で第2循環流路36内を循環する。
第2加温器40は、第2循環流路36と第2循環配管42とに接続されており、第2循環流路36を流れる第2中間媒体と第2循環配管42を流れる第2熱媒体とを熱交換させるように構成されている。第2加温器40では、この熱交換により、第2中間媒体が加温され、第2熱媒体が冷却される。第2熱媒体は、熱媒体と同じ種類の流体が用いられており、例えば水、ブライン等が用いられている。
熱媒体が循環する循環配管16には、低温側タンク44と高温側タンク46とが設けられている。また、循環配管16には、第1ポンプ48が設けられている。低温側タンク44には、循環配管16において加温器20から流出して冷熱回収器28に向かう熱媒体が流入する。高温側タンク46には、冷熱回収器28で空気等の被冷却流体を冷却して加熱された熱媒体が流入する。高温側タンク46に溜められた熱媒体は加温器20に戻り、中間媒体を再度加熱するのに用いられる。
低温側タンク44及び高温側タンク46には、第2循環配管42も接続されている。第2循環配管42には、第2ポンプ50が設けられている。このため、低温側タンク44には、循環配管16において加温器20から流出した熱媒体だけでなく、第2循環配管42において第2加温器40から流出した第2熱媒体も流入する。つまり、低温側タンク44には、加温器20で冷却された熱媒体と第2加温器40で冷却された第2熱媒体とが流入する。冷熱回収器28には、低温側タンク44に溜められた熱媒体及び第2熱媒体の混合流体が導入される。
高温側タンク46には、冷熱回収器28で被冷却流体によって暖められた混合流体が流入する。高温側タンク46に溜められた混合流体の一部は、熱媒体として循環配管16を通して加温器20に戻り、残部は第2熱媒体として第2循環配管42を通して第2加温器40に戻る。
したがって、本実施形態では、熱交換器18で中間媒体によって加熱された液体水素が第2熱交換器34において更に加熱される。言い換えると、液体水素は、熱交換器18においては需要先から要求される所望の温度よりも低い温度まで加熱される。このため、熱交換器18においては、ヘリウムガスからなる中間媒体による液体水素の加熱量を減らした状態で、液化ガス気化器10の運転を行うことが可能となる。このため、中間媒体の循環流路14への封入量を減らすことができる。一方で、第2熱交換器34において、水素ガスが更に加熱されるため、需要先から要求される所望の温度のガスにすることができる。また、第2中間媒体は第2加温器40おいて加熱された後、第2循環流路36を通して再び、第2熱交換器34に戻る。したがって、第2熱交換器34において温度が下がった第2中間媒体を再利用することができる。
また本実施形態では、熱交換器18において、液体水素が第2中間媒体の凝固点以上の温度になるように、中間媒体によって加熱される。したがって、熱交換器18で液体水素が蒸発することによって得られた水素ガスが導入される第2熱交換器34において、第2中間媒体が凍結することを防止することができる。
また本実施形態では、低温側タンク44には、循環配管16を通して流れてきた熱媒体と、第2循環配管42を通して流れてきた第2熱媒体とが溜められる。そして、低温側タンク44に溜められた熱媒体及び第2熱媒体の混合流体が冷熱需要先としての冷熱回収器28に送られて、混合流体の冷熱が利用される。すなわち、冷熱回収器28において、熱媒体及び第2熱媒体の冷熱を利用することができる。このため、循環配管16に繋がる冷熱回収器(第1の需要先)と第2循環配管42に繋がる冷熱回収器(第2の需要先)とが相異なる場合と異なり、熱媒体の冷熱量と第1の冷熱回収器における冷熱負荷とマッチングさせ、且つ、第2熱媒体の冷熱量と第2の冷熱回収器における冷熱負荷とをマッチングさせておく、という必要がない。したがって、液化ガス気化器10として、汎用性を持たせることができる。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが、前記第1実施形態の説明を第2実施形態に援用することができる。
(第3実施形態)
図3は本発明の第3実施形態を示す。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、第2循環流路36にドライエアが封入されていて、第2熱交換器34及び第2加温器40において、ドライエアが相変化を伴うことなく冷却及び加熱される構成となっている。これに対し、第3実施形態では、第2循環流路36を流れる第2中間媒体として、プロパン等の水やブラインの温度よりも沸点の低い流体が用いられ、第2熱交換器34に及び第2加温器40においては、第2中間媒体が相変化するように構成されている。
具体的には、第2熱交換器34は、水素ガスが流入する伝熱管群がケーシング54内に配置されるとともに、ケーシング54内にガス状の第2中間媒体が流入する構成である。そして、第2熱交換器34のケーシング54内においては、ガス状の第2中間媒体が伝熱管内の水素ガスによって冷却されて凝縮し、水素ガスは加熱される。
一方、第2加温器40には、第2熱媒体が流入する伝熱管群が設けられており、この伝熱管群は、第2熱交換器34のケーシング54とは別個に構成されたケーシング内に配置されている。第2循環流路36にはポンプ56が配置されており、液状の第2中間媒体は第2熱交換器34から第2加温器40に送られる。第2加温器40においては、第2熱交換器34において凝縮した第2中間媒体と、伝熱管内の第2熱媒体とが熱交換し、第2中間媒体が蒸発する。蒸発した第2中間媒体は、第2熱交換器34のケーシング54内に戻される。なお、第2加温器40の伝熱管群は、第2熱交換器34のケーシング54内に配置されていてもよく、この場合には、ポンプ56を設けなくても、ケーシング54内において、液状の第2中間媒体とガス状の第2中間媒体とが自然循環する。このような構成を有する第2熱交換器34、第2加温器40及び第2循環流路36は、従来知られている、液化天然ガス(LNG)の気化器としての中間媒体式気化器(IFV)によって構成することができる。この場合、熱交換器18においては、液体水素を、液化天然ガスの温度(−162℃)以上の温度に加熱する構成とすればよい。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが、第1及び第2実施形態の説明を第3実施形態に援用することができる。
(第4実施形態)
図4は本発明の第4実施形態を示す。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第2及び第3実施形態では、第2熱交換器34と第2加温器40との間で第2中間媒体が循環する構成となっている。これに対し、第4実施形態では、第2加温器40及び第2循環配管42が省略されており、第2中間媒体が第2熱交換器34を通過するだけの構成となっている。
具体的には、第2熱交換器34は、多数の伝熱管を有しており、水素ガスは、この伝熱管内を流れる構成となっている。伝熱管の外側には、第2中間媒体が存在している。これにより、伝熱管を介して水素ガスと第2中間媒体との間で熱交換が行われる。水素ガスを加熱した第2中間媒体は排出される。この場合、第2中間媒体は、海水等の水が使用される。この構成では、第2熱交換器34は、従来知られている、オープンラック型のLNG気化器(ORV)によって構成することができる。また、第2熱交換器34は、ORVに限られるものでもなく、空温式、温水式、燃焼式等のLNG気化器と同様の構成の気化器によって構成してもよい。これらの場合、熱交換器18においては、液体水素を、液化天然ガスの温度(−162℃)以上の温度に加熱する構成とすればよい。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが、第1〜第3実施形態の説明を第4実施形態に援用することができる。
(第5実施形態)
図5は本発明の第5実施形態を示す。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第5実施形態は、第2実施形態の液化ガス気化器10において、第2熱交換器34に導入される水素ガスの温度を制御する構成となっている。
具体的に、第5実施形態に係る液化ガス気化器10には、温度センサ58と、制御器60とが設けられている。温度センサ58は、供給配管22における第2熱交換器34よりも上流側で且つ熱交換器18の下流側の部位に配置されており、熱交換器18から流出した水素ガスの温度を検出する。温度センサ58は、検出温度を示す信号を出力し、この信号は制御器60に入力される。制御器60は、温度センサ58による検出値(計測温度)に基づいて、中間媒体の循環量を調整するための加圧器24を制御する。すなわち、制御器60は、熱交換器18における熱交換量をコントロールする信号を加圧器24に送る。例えば、熱交換器18から導出される水素ガスの温度は、第2中間媒体としてのドライエアの凝固点以上であればよいため、熱交換器18では、この温度よりも必要以上に高い温度まで液体水素を加熱する必要がない。このため、温度センサ58によって水素ガスの温度が監視され、熱交換器18における熱交換量が制御される。
本実施形態では、熱交換器18の出口側における水素ガスの温度、すなわち、第2熱交換器34に導入される水素ガスの温度を所定の温度レンジにコントロールすることが可能となる。したがって、熱交換器18における負荷が過大にならないように液化ガス気化器10の運転を行うことができるため、液化ガス気化器10の運転動力が過大になることを抑制することが可能となる。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが、前記第1〜第4実施形態の説明を第5実施形態に援用することができる。
(その他の実施形態)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、前記実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。例えば、前記実施形態では、何れも液体水素を気化させる気化器して構成されているが、これに限られない。例えば、液体ヘリウムなど空気の凝固温度以下の沸点をもつ液化ガスの気化器として構成してもよい。
前記実施形態では、加温器20と冷熱回収器28との間で熱媒体が循環する循環配管16が設けられた構成となっているが、熱媒体が循環する構成に限られない。つまり、加温器20を通過した熱媒体は、冷熱回収器28で被冷却流体を冷却した後、排出される構成であってもよい。また、冷熱回収器28が省略される構成であってもよい。
10 :液化ガス気化器
14 :循環流路
16 :循環配管
18 :熱交換器
20 :加温器
28 :冷熱回収器
34 :第2熱交換器
36 :第2循環流路
40 :第2加温器
42 :第2循環配管
44 :低温側タンク
58 :温度センサ
60 :制御器

Claims (10)

  1. 空気の凝固温度以下の温度を有する液化ガスの気化器であって、
    前記液化ガスと中間媒体との間で熱交換を行う熱交換器と、
    中間媒体と熱媒体との間で熱交換を行い、前記中間媒体を加温する加温器と、
    前記熱交換器と前記加温器との間で前記中間媒体を循環させる循環流路と、
    を備え、
    前記中間媒体として、ヘリウムガスが使用されている液化ガス気化器。
  2. 前記熱交換器を通過した前記液化ガス又は前記熱交換器で前記液化ガスが蒸発することによって得られたガスと、第2中間媒体と、の間で熱交換を行う第2熱交換器をさらに備えている請求項1に記載の液化ガス気化器。
  3. 前記第2中間媒体と第2熱媒体との間で熱交換を行い、前記第2中間媒体を加温する第2加温器と、
    前記第2熱交換器と前記第2加温器との間で前記第2中間媒体を循環させる第2循環流路と、をさらに備えている請求項2に記載の液化ガス気化器。
  4. 前記熱交換器において、前記液化ガスは、前記第2中間媒体の凝固点以上の温度になるように前記中間媒体によって加熱される請求項3に記載の液化ガス気化器。
  5. 前記熱交換器において、前記液化ガスは、液化天然ガスの温度以上の温度になるように前記中間媒体によって加熱される請求項2又は3に記載の液化ガス気化器。
  6. 前記加温器と冷熱回収器との間で前記熱媒体を循環させる循環配管をさらに備えている請求項1から5の何れか1項に記載の液化ガス気化器。
  7. 前記第2加温器と冷熱回収器との間で前記第2熱媒体を循環させる第2循環配管をさらに備えている請求項3又は4に記載の液化ガス気化器。
  8. 前記加温器と前記冷熱回収器との間で前記熱媒体を循環させる循環配管をさらに備え、
    前記熱媒体と前記第2熱媒体は、同じ種類の流体で構成され、
    前記循環配管及び前記第2循環配管には、前記加温器で冷却された熱媒体及び前記第2加温器で冷却された第2熱媒体が流入するタンクが設けられ、
    前記タンクに溜められた前記熱媒体及び前記第2熱媒体が前記冷熱回収器に送られる請求項7に記載の液化ガス気化器。
  9. 前記熱交換器の出口側に配置された温度センサと、
    前記温度センサの計測温度に基づいて、前記熱交換器における熱交換量をコントロールする制御器と、を備えている請求項2から5、7及び8の何れか1項に記載の液化ガス気化器。
  10. 前記液化ガスは、液体水素である請求項1から9の何れか1項に記載の液化ガス気化器。
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