JP2016191302A - 油圧ショベル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 車幅方向に離間して立設された一対の支柱6L,6Rと、一対の支柱6L,6Rの上端に架設されたルーフ7とを有するキャノピ仕様の油圧ショベルにおいて、一対の支柱6L,6R間、かつオペレータシートの背もたれの後方下側にて車体に設置された電装部品8と、前記電装部品を上方から覆うカバー10とを備え、カバー10の車幅方向の両端には、車幅方向の外方に向かって開放した第1凹部11および第2凹部12が設けられており、一対の支柱6L,6Rのうち一方の支柱6Lの車体に対する接合部分Pと他方の支柱6Rのルーフ7に対する接合部分Qとの間の内間寸法N2は、カバー10の一方の支柱6Lに対応した凹部12の最内端とカバー10の他方の支柱6Rに対応した側の最外端との間の長さ寸法M2よりも大きい。
【選択図】図2
Description
しかしながら、従来では、カバーを前後方向に移動させる際、電装部品との干渉を避けるために、一旦所定高さまで持ち上げ、その後に前後方向に移動させなければならず、動作が2段階となって繁雑さを十分に解消できないという問題がある。
このように、カバーの着脱にあたり作業者は、カバー全体を電装部品と干渉しない高さまで一旦上方に持ち上げ、そこから前後方向に移動させるといった2段階の従来のような動作ではなく、カバーの回動およびひねりの動作を連続的に行えばよく、電装部品との干渉を避けながらの着脱作業を容易にできる。
以下の説明において、前後・左右・上下方向とは、図1に示す状態において、油圧ショベル1のオペレータシート5に着座したオペレータが正面を向いた状態における前後・左右・上下方向を言い、左右方向は油圧ショベル1の車幅方向と同意である。
本実施形態に係る油圧ショベル1は、図1に示すように小型ショベルに分類される車両であり、下部走行体2と、下部走行体2の上に設けられた上部旋回体3と、土砂の掘削等を行う作業機4とを備えている。上部旋回体3は、下部走行体2に対して、図示しない旋回油圧モータにより旋回自在に設けられている。上部旋回体3の下部側は、上部旋回体3のフレームであるレボフレーム30で構成され、レボフレーム30の前端には、作業機4が設けられている。
カバー10は、電装部品8の上部よりも低い位置で一対の支柱6L,6Rの上部旋回体3に対する接合部分であるオペレータシート5の背もたれの後方のフロアに4本のボルト9(図6参照)によって取り付けられている。
カバー10は、電装部品8の上面全体を覆い下面が開口した箱状に形成されている。図4、図6に示すように、カバー10は、前縁が車幅方向に沿って延びており、後縁が上部旋回体3の後縁に沿って湾曲している。また、図2、図3、図5に示すように、カバー10は、車幅方向の両端部が中央部と比較して上下方向の寸法が小さい段付き形状に形成されており、前面にオペレータシート5の背もたれの最大リクライニング量に対応した傾斜部10Aが形成されている。傾斜部10Aが形成されていることによって、オペレータシート5に大きなリクライニング量を確保することができる。また、オペレータシート5の背もたれを直立または前方へ傾斜させれば、カバー10を車体から取り外す際の作業スペースを確保することができる。
また、図4に示すように、カバー10の第1凹部11と第2凹部12の最内端間の長さ寸法はM1になっている。この長さ寸法M1は、下端からの高さがH2の地点における一対の支柱6L,6R間の車幅方向に沿った内間寸法N1(図3参照)よりも小さくなっている(M1<N1)。
カバー10を取り外す方法について説明する。
初めに、カバー10を上部旋回体3に対して固定する4本のボルト9を抜いてから、
前述したように、カバー10の第2凹部12の最内端とカバー10の右方の最外端との間の長さ寸法M2は、前述したPQ間の内間寸法N2よりも小さい(M2<N2)ので、カバー10の第1凹部11側の端部がルーフ7に干渉する前に、第1凹部11を右方の支柱6Rから車幅方向の内方に外すことができる。
カバー10を取り付けるときには、上述の手順とは逆の手順で行う。
例えば、前記実施形態では、一対の支柱6L,6Rは、上方に向かうに従って互いに近接する向きで傾斜していたが、本発明では、一対の支柱6L,6Rが平行に延びていてもよい。
Claims (4)
- 車幅方向に離間して立設された一対の支柱と、前記一対の支柱の上端に架設されたルーフとを有するキャノピ仕様の油圧ショベルにおいて、
前記一対の支柱間、かつオペレータシートの背もたれの後方下側にて車体に設置された電装部品と、
前記電装部品を上方から覆うカバーとを備え、
前記カバーの車幅方向の両端には、当該車幅方向の外方に向かって開放した凹部が設けられており、
前記一対の支柱のうち一方の支柱の前記車体に対する接合部分と他方の支柱の前記ルーフに対する接合部分との間の内間寸法は、前記カバーの前記一方の支柱に対応した凹部の最内端と前記カバーの前記他方の支柱に対応した側の最外端との間の長さ寸法よりも大きい
ことを特徴とする油圧ショベル。 - 請求項1に記載の油圧ショベルにおいて、
前記一対の支柱は、上方に向かうに従って互いに近接する向きで傾斜し、
前記カバーを持ち上げることで当該カバーの下面が少なくとも前記電装部品の上部よりも高くなる高さ位置での、前記一対の支柱間の車幅方向に沿った内間寸法は、前記カバーの凹部同士の最内端間の長さ寸法よりも大きい
ことを特徴とする油圧ショベル。 - 請求項1または請求項2に記載の油圧ショベルにおいて、
前記カバーは、前面に前記オペレータシートの背もたれの最大リクライニング量に対応した傾斜部が形成されている
ことを特徴とする油圧ショベル。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の油圧ショベルにおいて、
前記カバーの両端に設けられた凹部のくぼみ量が異なっている
ことを特徴とする油圧ショベル。
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2016
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