JPH07323992A - 移動式クレーン - Google Patents

移動式クレーン

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JPH07323992A
JPH07323992A JP14240794A JP14240794A JPH07323992A JP H07323992 A JPH07323992 A JP H07323992A JP 14240794 A JP14240794 A JP 14240794A JP 14240794 A JP14240794 A JP 14240794A JP H07323992 A JPH07323992 A JP H07323992A
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Eiji Toda
英二 戸田
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Komatsu MEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動式クレーンの狭隘な場所での走行、作業
性を向上する。 【構成】 上部旋回体3のキャビン4の側方に前下がり
にブーム10が横切り、セカンドブーム13をブーム1
0の後部から突出する。ブーム10の先端は下部走行体
2の前端AA近傍、フートピン6はキャビン4の天井B
B近傍で、かつ、上部旋回体3の後部CC近傍、セカン
ドブーム13の後端はキャビン4の天井近傍にし、車両
全長は短く、ブーム長は長くして所要の吊り揚程を確保
する。ウインチ30、31はブーム10の側面に装着
し、ブームは走行姿勢から起立可能にし、起立時ウイン
チ30,31は上部旋回体3から突出しない。そのた
め、狭隘な場所での走行性、作業性は向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動式クレーンに係わ
り、特にはラフテレーンクレーン等のホイールクレーン
のブームの配置、ウインチの配置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の特公平3−69832号
公報に知られる移動式クレーン50の第1例の側面図で
あり、下部走行体51には上部旋回体52が下部走行体
51に対して旋回可能に装着されている。上部旋回体5
2にはキャビン53が装着され、また、上部旋回体52
に固着されたブラケット54の上端にはピン55により
ブーム56の基端部が軸着され、ブームシリンダ57に
より起伏される。図11は走行姿勢を示し、ブーム56
の先端は下部走行体51の前端よりS10け突出してい
る。ブーム56の先端(進行方向の前端側)は後端より
低く、先下がりの傾斜姿勢である。この状態ではブーム
56はアイポイントPより下方位置でキャビン53の側
面を横切っており、オペレータの側方視界を良好にして
いる。この移動式クレーン50では、フック巻き上げ、
巻き下げ用ウインチ58は、ブーム56の倒伏大状態で
の上面における上記運転室内の運転席よりも後方の位置
に、ブーム56の最大起立時に上部旋回体の後端よりも
前方に位置する様に設置されている。
【0003】図12は従来の移動式クレーン60の第2
例の側面図であり、下部走行体61には下部走行体61
に対して上部旋回体62が旋回可能に装着され、上部旋
回体62にはキャビン63が装着されている。また、上
部旋回体62に固着されたブラケット64の上端にはピ
ン65によりブーム66の基端部が軸着され、ブームシ
リンダ67により起伏される。図12は走行姿勢を示し
ており、ブーム66は先下がりの傾斜姿勢で、アイポイ
ントPより下方位置でキャビン63の側面を横切ってい
る。ブーム66の後端からはセカンドブーム以降のブー
ム68が突出しており、その分だけセカンドブーム以降
のブーム68の長さを長くすることができ、吊り揚程を
高くできる。この吊り揚程を確保しながら走行姿勢での
ブーム66の先端の突出量、即ち、下部走行体61の先
端からの突出量S2 を、図11に示す第1例の突出量S
1 より小さくして狭隘な場所での走行性と前方視界の向
上を図っている。この移動式クレーン60では、フック
巻き上げ、巻き下げ用ウインチ69はブーム66の上面
に装着されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1例
においては吊り揚程を高くするにはブームの長さを長く
する必要があり、そのため、ブーム先端の下部走行体先
端からの突出量S1 が大きくなり、狭隘な場所での走行
性が悪いとともに前方視界が悪く、また、突出量S1
多いため広い駐車スペースが必要となっている。またウ
インチ58は、ブーム上面かつ運転席よりも後方で、ブ
ームフート61の前方にあるので、結果的にアイポイン
トPとブームフート61の距離は、中間にウインチがあ
る分だけ長くせざるを得ない。このため、ウインチを中
間に入れない場合と比べて上部旋回体後端旋回半径が大
きくなるので、作業時はより広い旋回スペースを必要と
することになってしまい、ブーム56の最大起立時にウ
インチが上部旋回体後端から突出しないという効果自体
が意味をなさない。
【0005】第2例においては、ブーム先端の突出量S
2 がなお存在している。またウインチをブーム上面で、
かつアイポイントの横も含めてブームフート65との間
に配置する事により、アイポイント〜ブームフート65
の距離を小さくしてブラケット64を車両前方に配置さ
せることにより上部旋回体の最小後端旋回半径をより小
さくしている。しかし、こうすることにより、ウインチ
が側方視界の邪魔となり、また、図13に示すようにブ
ーム66最大起立時にウインチ69が上部旋回体62の
外縁よりTだけ突出し、狭隘な場所での作業性を悪くし
ている。さらに、ブーム66の後端からのセカンドブー
ム以降のブーム68の突出量を多くすると、ブーム68
の突出の軌跡がエンジンフード70に干渉するため、走
行姿勢からそのままブーム66の起立ができず、一度ブ
ームを伸長した後に起立するか、あるいは、上部旋回体
を旋回させた後に起立するか、を行うため操作が煩雑で
あるという問題がある。また、干渉しないようにする
と、突出量が大きくとれず吊り揚程が小さくなるという
問題がある。
【0006】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、移動式クレーンに係わり、特には、走行時の前
方および側方の視界、および狭隘な場所での走行性と作
業性とが良好で、十分な吊り揚程を確保でき、しかも、
駐車スペースが少なくて済む移動式クレーンを提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的達成のため、
本発明に係る移動式クレーンのブーム配置の第1の発明
においては、上部旋回体と下部走行体とよりなり、上部
旋回体にキャビンと、起伏自在に装着されたブームとを
備え、前記ブームが倒伏状態において基端部を上方に突
出させて形成したブームフートを、上部旋回体に固着し
たブラケットにフートピンにより軸着し、前記ブームが
走行姿勢においてアイポイントより下方位置でキャビン
の側方を横切り、セカンドブーム以降のブームが前記ブ
ーム後端より突出している移動式クレーンにおいて、前
記ブームが走行姿勢において、前記ブームの先端が前記
下部走行体の前端近傍にあり、前記フートピンが高さ方
向においては前記キャビンの天井高さ近傍にあるととも
に、前後方向においては上部旋回体の後部外縁近傍にあ
り、前記セカンドブーム以降のブームの後端上縁がが高
さ方向において前記キャビンの天井高さ近傍にあり、前
記ブームが走行姿勢からそのまま起立可能であることを
特徴としている。
【0008】第1の発明を主体とする第2の発明におい
ては、前記ブームに装着されたフックの巻き上げ、巻き
下げを行うウインチを、前記ブームの側面に装着したこ
とを特徴としている。
【0009】第3の発明においては、第1の発明におい
て、前記ブームに装着されたフックの巻き上げ、巻き下
げを行うウインチを、前記ブームの側方位置で、かつ、
非ブームである上部旋回体の一部に装着したことを特徴
としている。
【0010】第2の発明または第3の発明を主体とする
第4の発明においては、フックの巻き上げ、巻き下げを
行うウインチの軸芯がブームの長手方向に対して傾斜し
ていることを特徴とする。
【0011】第2の発明または第3の発明を主体とする
第5の発明においては、フックの巻き上げ、巻き下げを
行うウインチの軸芯をブームの長手方向に対して傾斜さ
せ、または/および、前記2個のウインチの軸芯に、倒
伏状態のブームの上下方向に対して段差を設けたことを
特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成によれば、上部旋回体にキャビンと起
伏自在なブームとを備え、ブーム倒伏状態で基端部を上
方に突出させてブームフートを形成し、走行姿勢でブー
ムがアイポイントの下方位置でキャビンの側方を横切
り、セカンドブーム以降のブームがブーム後端より突出
している移動式クレーンが走行姿勢にあるとき、ブーム
の先端を下部走行体の前端近傍にし、ブームフートを支
持するフートピンの位置をキャビンの天井高さ近傍と、
上部旋回体の後部外縁近傍にし、セカンドブーム以降の
ブームの後端上縁をキャビンの天井高さ近傍とした。
【0013】このため、ブームの前下がりの傾斜角がお
おきくなり、傾斜角の少ない場合よりブーム長さを長く
することができ、車両全長が短いにもかかわらず、十分
な吊り揚程を確保できる。また、ブームフートを支持す
るフートピンの位置を従来よりも高い位置のキャビンの
天井高さ近傍にしたために高い吊り揚程を確保すること
が可能となる。
【0014】さらに、ブームフートを支持するフートピ
ンの位置を従来よりも高い位置にするとともに、エンジ
ンフードを低くしたために、セカンドブーム以降のブー
ムのブーム後端より突出量が従来よりも多くても、走行
姿勢からそのままブームの起立が可能となり、ブームの
伸長、あるいは上部旋回体を旋回させる等、事前の作業
をすることなくブームを起立できる。
【0015】また、フック用ウインチをブーム側面に装
着するか、あるいは上部旋回体のブーム側方位置に装着
したために側方視界を妨げることがなく、また、ブーム
最大起立状態においてウインチを上部旋回体後部外縁よ
り突出しないようにすることが容易にでき、旋回半径を
小さくできるとともに、ウインチをフートピンの位置に
近い車体後方側に装着可能となる。これにより、ブーム
先端に装着したシーブとウインチとの間のフリートアン
グルを小さくとることができる。
【0016】ウインチをブーム側面に装着し、ウインチ
の軸芯をブーム長手方向に対して傾斜させたため、ブー
ム長を短くしても、ブーム先端に装着したシーブとウイ
ンチドラムとの間にフリートアングルを満足する距離を
確保できるし、シーブとウインチドラムのフリートアン
グルも確保できる。
【0017】2個のウインチをブーム側面に装着し、2
個のウインチの軸芯をブーム長手方向に対して傾斜さ
せ、または/および、2個のウインチの軸芯に、倒伏状
態のブームの上下方向に対して段差を設けた。そのた
め、ブーム先端に装着したシーブとウインチとの間の2
本のワイヤロープが互いに干渉することはない。
【0018】
【実施例】以下に本発明に係る移動式クレーンの実施例
について、図面を参照して詳述する。
【0019】図1は走行姿勢での移動式クレーン1の側
面図であり、図2は平面図である。下部走行体2には上
部旋回体3が下部走行体2に対して旋回自在に搭載され
ている。上部旋回体3にはキャビン4およびブラケット
5が固着されている。ブラケット5の上端にはフートピ
ン6によりブーム10のブームフート11が軸着されて
おり、ブーム10はブームシリンダ12により起伏され
る。フートピン6はブーム10が倒伏状態でブーム10
の基端部のブームフート11の上方で軸着されている。
【0020】ブーム10は図1に示す走行姿勢におい
て、前方が後方より下がった前下がりの状態で、オペレ
ータのアイポイントPより下方位置でキャビン4の側方
を横切っており、ブーム10の後端からはセカンドブー
ム以降のブーム13がXだけ突出している。
【0021】走行姿勢では図1に示すように、ブーム1
0の先端14は下部走行体1の先端A−Aライン近傍に
あり、フートピン6は高さ方向においてはキャビン4の
天井高さB−Bライン近傍にあるとともに、前後方向に
おいては上部旋回体3の後部外縁C−Cライン近傍にあ
る。また、セカンドブーム以降のブーム13の後端上縁
15は高さ方向においてキャビン4の天井高さB−Bラ
イン近傍にある。そのため、走行姿勢におけるブーム1
0の前傾角は大きくなり、同一範囲内においてはブーム
長を長くすることができる。また、ブームフート11を
支持するフートピン6の位置をキャビン4の天井高さB
−Bライン近傍にしたために高い吊り揚程にすることが
できる。
【0022】図3は移動式クレーン1の最小旋回時の状
況を示す平面図であり、半径Rは最小旋回半径を示す。
半径Rの値はブーム10の先端14の下部走行体2の前
端からの突出量Eに影響される。本発明の移動式クレー
ン1はブーム10の先端14が下部走行体2の前端近傍
にあるため、半径Rは最小となり、前方視界は良く、狭
隘な場所での走行性、作業性ともに良好である。なお、
前記突出量Eの値は図3から明らかなように、破線に示
す位置まで最小旋回半径Rには影響しないが、前方視界
や駐車スペースには影響し、少ないほど良いことはいう
までもない。
【0023】また、図1に示す走行姿勢におけるブーム
10をブームシリンダ12を伸長して起立させ、破線に
示す最大起立状態にする場合、セカンドブーム以降のブ
ーム13の後端の軌跡Dはエンジンフード7に干渉しな
いようになっている。ブーム全長を長くし、高い吊り揚
程を得るためにはセカンドブーム以降のブーム13の、
ブーム10の後端からの突出量Xをできるだけ長くし、
しかもエンジンフード7に干渉しないようにするために
はエンジンフード7の高さをできるだけ低くしている。
【0024】図4はエンジン部分の側面断面図であり、
図5は平面断面図である。エンジン20は下部走行体2
のフレーム8の後部に搭載されている。エンジン20の
下側には後車軸21があり、フレーム8の下面にはアウ
トリガーフレーム22が固着されている。アウトリガフ
レーム22の上下方向位置は背離角αを確保するために
制限される。したがって、これ以上エンジン20を下方
に下げることは不可能である。そこで従来は図4の細い
2点鎖線に示す位置にあったエアクリーナ23aを、図
5に示すようにエンジン20の側面のエアクリーナ23
の位置に配置し、図4に示す従来のエンジンフード7a
をエンジンフード7の位置まで低くすることを可能にし
た。
【0025】その結果、図1に示すセカンドブーム以降
のブーム13とエンジンフード7との隙間Mを大きくす
ることができ、高所に設けられたフートピン6の位置と
相まって、ブーム10およびセカンドブーム以降のブー
ム13は、下部走行体2の全長Lの近傍、および車両全
高Hの近傍の範囲において最大の長さを確保することが
でき、車両全長が短いにもかかわらず、所要の吊り揚程
を確保することができる。図1に示す、ブーム起立状態
におけるブーム10を、走行状態にする場合いフック1
6,17は、下部走行体2の前端部と干渉しない様にし
なければならない。ブーム全長を長くするためとは、ブ
ーム先端14は下部走行体の前端近傍にあり、かつ最低
地上高を損なわない範囲で、より下方にある事が望まし
い。このため走行状態におけるフック16,17が下部
走行体と重なる部分は、図7の様に切欠きUを設けて、
フックの収縮スペースとしても良い。
【0026】図1および図2に示すように、ブーム10
の先端に装着されたフック16、17の巻き上げ、巻き
下げを行うウインチ30、31はブーム10の側面に装
着されている。いま、走行姿勢のブーム10を最大起立
状態にすると図6に示す側面図、および図7に示す平面
図のようになる。図7に示すように、ウインチ30、3
1はブーム10の側面に装着した場合でも、容易に上部
旋回体3の後部外縁C−Cライン内に配置することがで
きる。そのため、旋回半径を小さくでき、狭隘な場所に
おいても周囲の物体に干渉する恐れはなく、作業性は良
好である。
【0027】また、図1に示す走行姿勢におけるブーム
10はアイポイントPの下方位置でキャビン4の側方を
横切る位置にあり、ウインチ30、31はブーム10の
側面に装着されているため、前方視界、側方視界ともに
良好である。
【0028】図8はウインチ30および31をブーム1
0を除く上部旋回体3の一部である例えば機器ボックス
38あるいはブラケット5の側面があってブーム10の
側方位置に装着した場合を示す平面図であり、この場合
にもブーム10の最大起立時においてもウインチ30、
31は上部旋回体2の外縁C−Cラインから突出するこ
とはなく、作業性も、側方の視界も良好である。
【0029】図9はウインチ30および31をブーム1
0の側面に装着した場合の平面図である。ブーム10の
先端には補フック用のシーブ34および主フック用のシ
ーブ35が装着されている。補フック用のウインチ30
および主フック用のウインチ31の軸芯F−FおよびG
−Gは、シーブ34とウインチ30、およびシーブ35
とウインチ31とを連結するワイヤロープ36および3
7に対してそれぞれほぼ直角になっている。したがっ
て、ウインチ30および31の軸芯F−FおよびG−G
はブーム10の長手方向の軸芯K−Kに対して傾斜して
いる。また、ウインチ30および31をブーム10の側
面に装着してシーブ34とウインチ30、シーブ35と
ウインチ31の間隔を長くし、また、前記のウインチ3
0および31の軸芯F−FおよびG−Gのブーム10の
長手方向の軸芯K−Kに対して傾斜させているので、ブ
ーム10の全長は短くとも必要なフリートアングルβを
確保することができる。
【0030】図10はウインチ30および31をブーム
10の側面に装着した場合の側面図である。ブーム10
の側面にブラケット32および33によりウインチ30
および31を装着しており、ウインチ31の軸芯Gはウ
インチ30の軸芯Fより、ブーム10倒伏状態での高さ
方向でNだけ高くなっている。そのため、ブーム10の
先端に装着されたシーブ34および35と、ウインチ3
0および31とを連結するワイヤロープ36および37
は互いに干渉することはなく、したがって、中間シーブ
も不要であり、構造簡単でコストも安い。
【0031】なお、ウインチ30および31の軸芯Fお
よびGをブーム10の長手方向に対して傾けることと、
軸芯FとGとに倒伏状態のブームの上下方向に段差をも
うけることとは、同時に実施しても、どららか一方を実
施しても差し支えない。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、上部旋
回体と下部走行体とよりなり、上部旋回体にキャビンと
ブームとを備え、ブーム倒伏状態で基端部を上に突出さ
せてブームフートを形成してブラケットにフートピンで
軸着し、ブームを走行姿勢でアイポイントより下の位置
でキャビン側方を横切り、セカンドブーム以降のブーム
がブーム後端より突出している移動式クレーンが走行姿
勢のときに、ブームの先端が下部走行体の前端近傍にあ
り、フートピンがキャビン天井高さ近傍であるとともに
上部旋回体の後部外縁近傍にあり、セカンドブーム以降
のブームの後端部上縁がキャビン天井高さ近傍にあるよ
うにしている。
【0033】このため、車両全長を短くすることがで
き、前方視界が良好で、狭隘な場所での走行性が良く、
駐車スペースも少なくて済む。また、走行姿勢でのブー
ムの前傾角が大きいためブーム長を長くでき、セカンド
ブーム以降のブーム長を車両全長、全高の近傍の範囲内
において最長にすることができ、所要の吊り揚程を確保
することが可能である。
【0034】また、走行姿勢からブームを起立可能とし
たため、ブーム起立時に上部旋回体を旋回させる等の事
前作業が不要であり、狭隘な場所での作業性が良い。
【0035】ウインチをブームの側面、あるいは上部回
転体のブームの側方位置に装着したため、走行姿勢にお
ける側方視界が向上する。また、ブーム最大起立時にウ
インチが上部旋回体の外縁より突出しないようにしたた
め、狭隘な場所での作業性が向上する。
【0036】ブーム側面に装着したウインチの軸芯をブ
ームの長手方向に対して傾斜させたので、ウインチとブ
ーム先端に装着されたシーブとの間の距離を長くするこ
とができ、結果としてブーム長さを短くでき、車両全長
を短くすることができる。
【0037】ブーム側面に装着した2個のウインチの軸
芯を、倒伏状態のブームの上下方向で段差を設けたた
め、ウインチとシーブとを連結するワイヤロープが干渉
することがなく、構造簡単でコストも安くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動式クレーンの側面図である。
【図2】上記のものの平面図である。
【図3】本発明の移動式クレーンの最小旋回時の状況を
示す平面図である。
【図4】本発明の移動式クレーンのエンジン付近の側面
断面図である。
【図5】上記のものの平面断面図である。
【図6】本発明の移動式クレーンのブーム最大起立状態
の側面図である。
【図7】上記のものの平面図である。
【図8】本発明の移動式クレーンの、上部旋回体の一部
である機器ボックス38にウインチを装着した場合の平
面図である。
【図9】本発明の移動式クレーンの、ブームの側面にウ
インチを装着した場合の平面図である。
【図10】上記のものの側面図である。
【図11】従来の移動式クレーンの第1例の側面図であ
る。
【図12】従来の移動式クレーンの第2例の側面図であ
る。
【図13】上記のもののブーム最大起立状態を示す側面
図である。
【符号の説明】
2‥‥下部走行体、3‥‥上部旋回体、4‥‥キャビ
ン、5‥‥ブラケット、6‥‥フートピン、7‥‥エン
ジンフード、10‥‥ブーム、13‥‥セカンドブーム
以降のブーム、30,31‥‥ウインチ、38‥‥機器
ボックス、FG‥‥ウインチの軸芯、P‥‥アイポイン
ト。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回体と下部走行体とよりなり、上
    部旋回体にキャビンと、起伏自在に装着されたブームと
    を備え、前記ブームが倒伏状態において基端部を上方に
    突出させて形成したブームフートを、上部旋回体に固着
    したブラケットにフートピンにより軸着し、前記ブーム
    が走行姿勢においてアイポイントより下方位置でキャビ
    ンの側方を横切り、セカンドブーム以降のブームが前記
    ブーム後端より突出している移動式クレーンにおいて、
    前記ブームが走行姿勢において、前記ブームの先端が前
    記下部走行体の前端近傍にあり、前記フートピンが高さ
    方向においては前記キャビンの天井高さ近傍にあるとと
    もに、前後方向においては上部旋回体の後部外縁近傍に
    あり、前記セカンドブーム以降のブームの後端上縁が高
    さ方向において前記キャビンの天井高さ近傍にあり、前
    記ブームが走行姿勢からそのまま起立可能であることを
    特徴とする移動式クレーン。
  2. 【請求項2】 前記ブームに装着されたフックの巻き上
    げ、巻き下げを行うウインチを、前記ブームの側面に装
    着したことを特徴とする請求項1の移動式クレーン。
  3. 【請求項3】 フックの巻き上げ、巻き下げを行うウイ
    ンチを、前記ブームの側方位置で、かつ、非ブームであ
    る上部旋回体の一部に装着したことを特徴とする請求項
    1の移動式クレーン。
  4. 【請求項4】 フックの巻き上げ、巻き下げを行うウイ
    ンチの軸芯がブームの長手方向に対して傾斜しているこ
    とを特徴とする請求項2又は3記載の移動式クレーン。
  5. 【請求項5】 フックの巻き上げ、巻き下げを行うウイ
    ンチの軸芯をブームの長手方向に対して傾斜させ、また
    は/および、前記2個のウインチの軸芯に、倒伏状態の
    ブームの上下方向に対して段差を設けたことを特徴とす
    る請求項2又は3記載の移動式クレーン。
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