JP5563493B2 - 作業機械 - Google Patents
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Description
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の作業機械において、被視認部材は、サイドフレームの周囲に巻装される履帯の前後方向の端部よりも内側に配設されることを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の作業機械において、被視認部材は、センタフレームの下端よりも上側に配設されることを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業機械において、被視認部材は、下部走行体の左右方向に延在する棒状または板状の部材であることを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業機械において、上部旋回体に設けられて運転室から視認可能な部材であって、下部走行体の前後方向に延在する中心線と上部旋回体の前後方向に延在する中心線とが平行であるか否かを確認するために被視認部材と比較するための指標部材をさらに備えることを特徴とする。
図1は、本実施の形態の作業機械の側面図であり、図2は、本実施の形態の作業機械の平面図である。図3は、本実施の形態の作業機械の下部走行体を上方から見た平面図である。以下の説明では、便宜上、作業機械の上下方向および前後左右方向を各図に示すように規定する。本実施の形態の作業機械1には、下部走行体2に上部旋回体3が旋回可能に取り付けられている。上部旋回体3には、上部旋回体3の前後方向に延在する中心線3c近傍に運転室4が取り付けられている。中心線3cを境として運転室4の前方左側および前方右側には第1作業フロントAおよび第2作業フロントBがそれぞれ設けられている。運転室4の側方および後部には不図示のエンジンや油圧ポンプ等が設けられている。
第1作業フロントAは、上部旋回体3の前部左側に左右方向に揺動自在に取り付けられたスイングポスト7aと、スイングポスト7aに上下方向に揺動自在に取り付けられたブーム10aと、ブーム10aに上下方向に揺動自在に取り付けられたアーム12aと、アーム12aに上下方向に回動自在に取り付けられた第1作業具であるグラップル20aとを備えている。第1作業フロントAは、スイングポスト7aと上部旋回体3とに連結され、スイングポスト7aを左右揺動させるスイングポスト用シリンダ6aと、スイングポスト7aとブーム10aとに連結され、ブーム10aを上下揺動させるブームシリンダ11aと、ブーム10aとアーム12aとに連結され、アーム12aを上下揺動させるアームシリンダ13aと、アーム12aとグラップル20aとに連結され、グラップル20aを上下回動させる作業具シリンダ15aとを備えている。なお、第1作業具は、作業内容に応じて、カッタ、ブレーカ、バケット、またはその他の作業具のうち任意の1つと交換可能である。
第2作業フロントBは、上部旋回体3の前部右側に設けられている。第2作業フロントBは、第1作業フロントAと同様に構成されており、同じ部材には符号の添字を「a」から「b」に変えて示すことにして、詳細な説明を省略する。
下部走行体2のセンタフレーム201には、左右それぞれにサイドフレーム202a,202bが設けられている。以下の説明では、左側のサイドフレーム202aについて説明を行うが、右側のサイドフレーム202bについても同様の構成である。なお、左側のサイドフレーム202aの各部には符号の添字として「a」を付し、右側のサイドフレーム202bの各部には符号の添字として「b」を付す。217aはサイドフレーム202aの前端側に回動自在に設けられたアイドラであり、218aはサイドフレーム202aの下部に回動自在に設けられた下ローラであり、219aはサイドフレーム202a上部に回動自在に設けられた上ローラである。220aはサイドフレーム202a後端側に設けられた駆動スプロケットであり、222aはアイドラ217aと下ローラ218aと上ローラ219aと駆動スプロケット220aとに巻回して設けられた履帯である。
図3,4,5に示すように、下部走行体2の後方に延在する棒状の2本の姿勢認識バー支持材240が、たとえばボルト止めや溶接によってセンタフレーム201の後部に対して、左右方向に離間して取り付けられている。姿勢認識バー支持材240の後端には棒状の姿勢認識バー241が左右方向に延在するように設けられている。なお、図4は、上部旋回体3の前部が下部走行体2の後方を向いた時の作業機械1の側面図であるが、下部走行体2について、左側のサイドフレーム202aの記載を省略している。図5は、上部旋回体3の前部が下部走行体2の後方を向いた時の作業機械1の平面図である。すなわち、図4,5では、下部走行体2の前後方向に延在する中心線2cと、上部旋回体3の前後方向に延在する中心線3cとが平行であるが、下部走行体2の前後方向と上部旋回体3の前後方向とが180度相違していて一致していない。
次に、姿勢認識バー241を用いた、下部走行体2に対する上部旋回体3の向き(姿勢)の認識(確認)方法について説明する。図6は、図5に示すように上部旋回体3の前部が下部走行体2の後方を向き、下部走行体2の前後方向に延在する中心線2cと、上部旋回体3の前後方向に延在する中心線3cとが略平行となった時の運転室4の内側からの視界を示す概略図である。運転室4の中央には運転席49が設けられており、運転室4の左側方には第1作業フロントAの操作装置84aが設けられており、運転室4の右側方には第2作業フロントBの操作装置84bが設けられている。運転室4の前部には運転室前窓242が設けられている。243は運転室前窓242の下部枠(運転室前窓下部枠)である。下部枠243の延在方向は、上部旋回体3の左右方向と一致している。85a,85bは走行操作用のペダルである。
(1) 上部旋回体3の前部が下部走行体2の後方を向いた時に運転室4内のオペレータの視界の範囲内に入るように、下部走行体2の後方に姿勢認識バー支持材240を介して姿勢認識バー241を設けるように構成した。これにより、ブレード230が設けられていない下部走行体2の後方に上部旋回体3の前部が向いている場合でも、下部走行体2の前後方向に延在する中心線2cと、上部旋回体3の前後方向に延在する中心線3cとが平行となっているか否かを認識できる。すなわち、下部走行体2に対する上部旋回体3の姿勢を認識できる。したがって、たとえば、下部走行体2に対して、上部旋回体3の姿勢を真っ直ぐ後方に向けることが可能となり、作業機械1のトレーラヘの積降し等の移動作業における作業性が向上する。
(4) 姿勢認識バー241および姿勢認識バー支持材240の配設位置を、センタフレーム201の下面の高さと同程度の高さよりも高い位置とすることで、作業機械1の最低地上高が下がることを防ぎ、路面から突起物があるような現場における踏破性を維持できる。
(1) 上述の説明では、姿勢認識バー241および姿勢認識バー支持材240がセンタフレーム201の後部に取り付けられているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、姿勢認識バー241および姿勢認識バー支持材240をセンタフレーム201の後部と前部の双方に取り付けるようにしてもよい。このとき、センタフレーム201の前方にブレード230が設けられている場合には、姿勢認識バー241および姿勢認識バー支持材240をブレードシリンダ231やブレード230と干渉しないようにセンタフレーム201の前部に取り付ければよい。
(4) 上述の説明では、姿勢認識バー支持材240がセンタフレーム201の後部に取り付けられているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図8に示すように、姿勢認識バー支持材240が、たとえばサイドフレーム202a,202bに取り付けられていてもよい。
1 作業機械 2 下部走行体
3 上部旋回体 4 運転室
49 運転席 91 マーカ
201 センタフレーム 202a,202b サイドフレーム
240 姿勢認識バー支持材 241 姿勢認識バー
242 運転室前窓 243 下部枠(運転室前窓下部枠)
Claims (5)
- 走行装置とセンタフレームとサイドフレームとを含む下部走行体と、
前記下部走行体の上部に旋回可能に設けられる上部旋回体と、
前記上部旋回体の左右方向略中央の前部に設けられる運転室と、
前記上部旋回体の前部の左右にそれぞれ設けられる、上下方向に揺動可能な2つの作業腕と、
前記作業腕を操作する操作装置と、
前記下部走行体に前記運転室内の運転者の視界の範囲内に設けられた部材であって、前記下部走行体の前後方向に延在する中心線と前記上部旋回体の前後方向に延在する中心線とが平行であるか否かを確認するための被視認部材とを備えることを特徴とする作業機械。 - 請求項1に記載の作業機械において、
前記被視認部材は、前記サイドフレームの周囲に巻装される履帯の前後方向の端部よりも内側に配設されることを特徴とする作業機械。 - 請求項1または請求項2に記載の作業機械において、
前記被視認部材は、前記センタフレームの下端よりも上側に配設されることを特徴とする作業機械。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の作業機械において、
前記被視認部材は、前記下部走行体の左右方向に延在する棒状または板状の部材であることを特徴とする作業機械。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業機械において、
前記上部旋回体に設けられて前記運転室から視認可能な部材であって、前記下部走行体の前後方向に延在する中心線と前記上部旋回体の前後方向に延在する中心線とが平行であるか否かを確認するために前記被視認部材と比較するための指標部材をさらに備えることを特徴とする作業機械。
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