JP2016190470A - 画像形成システム及びオプション装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、実施例1の画像形成装置1の構成を示す概略断面図である。図1において、像担持体である感光ドラム2は、その両端を黒色の現像剤(トナー)を備えたプロセスカートリッジ3に回転自在に支持されている。そして、感光ドラム2は、不図示の駆動モータ及び駆動伝達機構により、図1の矢印方向(時計回り方向)に回転駆動される。感光ドラム2は、表面に有機光導電体層が塗布されており、帯電ローラ4に帯電電圧を印加することにより、感光ドラム2の表面が一様に帯電され、露光手段であるレーザスキャナユニット5から出射されたレーザ光6により露光され、静電潜像が形成される。そして、現像ローラ7により、静電潜像にはトナーが付着し、トナー像として現像される。
給紙オプション装置23は、異なる種類の記録紙や、より多くの記録紙を供給できるようにするために設けられた増設給紙部であり、本実施例では最大4台の給紙オプション装置23を装着することができる。図1は給紙オプション装置23を3段積み重ね、カスケード接続された状態を示している。各給紙オプション装置23には、画像形成装置1の給紙部に対応する箇所の符号に、1段目(上段)には−a、2段目(中段)には−b、3段目(下段)には−cを付している。また、給紙オプション装置23−a、23−b、23−cは同一構成であり、積み重ねる順番は任意でよいが、2台以上の給紙オプション装置23を装着する場合には、上下方向に隣接させて装着しなければならない。なお、図1の矢印A−a、A−b、A−cは、それぞれ給紙オプション装置23−a、23−b、23−cの給紙カセット8−a、8−b、8−cの脱着時の移動方向を示す。
次に、本実施例や後述する従来例で使用する、アドレス設定端子を有する集積回路である拡張IOについて、図6を用いて説明する。図6は、拡張IOの内部構成を示す模式図である。拡張IOは、各給紙オプション装置23に備えられ、I2C通信インターフェースを介して、画像形成装置1のCPU1と通信を行う。拡張IOは、2ビットのアドレス設定端子(A1、A0)を有するI2Cバスコントローラ、シフトレジスタ、8ポートの汎用ポート(P7〜P0)から構成されている。拡張IOは、I2Cバスコントローラを介して、マスタである画像形成装置1のCPU1とI2C通信を行い、SCLラインから供給されるクロック信号に同期して、SDAラインを介してシリアルデータの送受信を行う。受信したシリアルデータは、シフトレジスタにより、シリアル−パラレル変換が行われ、受信したデータに基づいて汎用ポートが制御される構成となっている。
次に、後述する本実施例との比較のために、拡張IOを用いて、多段の給紙オプション装置を実現する従来の画像形成装置の構成について、図7を参照して説明する。図7は、画像形成装置のCPU1と、3台の給紙オプション装置23−a、23−b、23−cの拡張IOとの接続構成を示す模式図である。拡張IOはCPU1から送信されるデータに従って、各給紙オプション装置23のアドレスを設定するアドレス設定部として機能する。そして、上述したように、拡張IOは、入力ポートであるアドレス設定端子の他に、設定により入力ポートにも出力ポートにもなる汎用ポートの入出力端子を有し、I2C通信により入出力端子のデータ設定が可能なICである。なお、拡張IOの汎用ポートは8ポート(P0〜P7)設けられているが、従来例においては、そのうちのP0〜P2の3ポートを使用する。また、以下では拡張IOを例にして説明を行うが、拡張IOに限定されるものではなく、同様の機能を有する他の素子でもよい。
I2C通信には、通信路であるI2Cバスを構成する、クロック信号路であるシリアルクロックライン(SCL)と、データ信号路であるシリアルデータライン(SDA)の2本のバスラインが使用される。シリアルクロックラインには、画像形成装置1のCPU1からシリアルクロック信号(SCL信号)が出力され、各給紙オプション装置23の拡張IOのSCL端子に供給される。また、画像形成装置1のCPU1、各給紙オプション装置23の拡張IOでは、SCL信号に同期させて、シリアルデータライン上を流れるSDA信号の読み取り、SDA信号の出力(書き込み)が行われる。I2C通信手順に基づいた画像形成装置1のCPU1と各給紙オプション装置23の拡張IOとの通信は、以下の手順で行われる。後述するように、画像形成装置1のCPU1は、給紙オプション装置23の電源がオンされると、SDA信号を用いて、拡張IOのアドレス設定端子A0、A1に、各給紙オプション装置23を識別するための識別データであるアドレスデータを予め設定しておく。したがって、アドレスデータは給紙オプション装置毎に異なる。そして、各給紙オプション装置23の拡張IOとの通信を行う際には、通信相手の拡張IOを指定するため、画像形成装置1のCPU1は、通信相手の拡張IOを識別するためのアドレスデータをSDA信号に設定して出力する。アドレスデータを含んだSDA信号を受信した拡張IOは、自身の拡張IOに設定されたアドレスデータとの比較を行う。比較結果に従って、アドレスデータが一致した拡張IOは、CPU1に対してSDA信号に応答信号であるACK(アクノレッジ)信号(応答データ)を設定して送信する。ACK信号を受信したCPU1は、次に、データをSDA信号に設定して送信し、該当の拡張IOはSDA信号に設定されたデータを読み取る。
図7に示すように、拡張IOは、設定ポートであるアドレス設定端子A0、A1と、汎用の入出力ポートである汎用ポートP0、P1、P2を有している。拡張IOは、アドレス設定端子A0、A1により2ビットで構成されるアドレスデータが設定可能な構成である。各拡張IOのアドレス設定端子A0、A1は、プルアップ抵抗を介して、電源電圧に接続されると共に、同じ拡張IOの汎用ポートP0、P1にそれぞれ接続されている。すなわち、上段の給紙オプション装置23−aの拡張IO−aのアドレス設定端子A0−a、A1−aは、プルアップ抵抗を介して電源電圧に接続されると共に、それぞれ汎用ポートP0−a、P1−aに接続されている。また、中段の給紙オプション装置23−bの拡張IO―bのアドレス設定端子A0−b、A1−bは、電源電圧にプルアップ接続されるとともに、それぞれ汎用ポートP0−b、P1−bに接続されている。更に、下段の給紙オプション装置23−cの拡張IO―cのアドレス設定端子A0−c、A1−cは、電源電圧にプルアップ接続されるとともに、それぞれ汎用ポートP0−c、P1−cに接続されている。すなわち、アドレス設定端子の入力信号を、同じ拡張IOの汎用ポートから供給することを特徴としている。
次に、各給紙オプション装置23−a、23−b、23−cの拡張IOにアドレスデータを設定する制御シーケンスについて、図8を参照して説明する。図8は、画像形成装置1のCPU1が各給紙オプション装置の拡張IOにアドレスデータを設定する制御シーケンスを示すフローチャートである。以下では、給紙オプション装置23−a、23−b、23−cが装着された図7に示す構成に基づいて、各拡張IOのアドレスデータの設定手順について説明する。図8に示す制御シーケンスは、給紙オプション装置23の電源がオンされると、起動される。給紙オプション装置23の電源がオンされると、各給紙オプション装置23−a、23−b、23−cに内蔵された拡張IO内部のパワーオンリセット機能が動作する。これにより、各拡張IO内部のレジスタがクリアされ、汎用ポートP0〜P2はハイインピーダンス状態に設定され、アドレス設定端子A1、A0にはハイレベルが入力された状態となる。
そこで、本実施例では、上述した従来例ではゲート回路Gを制御するために用いていた拡張IOの汎用ポートP2を利用しない構成について、図2を用いて説明する。図2は、画像形成装置1のCPU1と、4台の給紙オプション装置23−a、23−b、23−c、23−dの拡張IOとの接続構成を示す模式図である。図2の画像形成装置において、上述した従来例の図7に記載の給紙オプション装置23と同じ構成の箇所に関しては、同じ番号を付与しており、説明を省略する。
次に、本実施例における各給紙オプション装置23の拡張IOにアドレスデータを設定する制御シーケンスについて、図3を参照して説明する。図3は、画像形成装置1のCPU1が各給紙オプション装置の拡張IOにアドレスデータを設定する制御シーケンスを示すフローチャートである。以下では、拡張IOのアドレス設定可能数で、最大の給紙オプション装置23−a、23−b、23−c、23−dが装着された図2に示す構成に基づいて、各拡張IOのアドレスデータの設定手順について説明する。図3に示す制御シーケンスは、給紙オプション装置23の電源がオンされると、起動される。給紙オプション装置23の電源がオンされると、各給紙オプション装置23−a、23−b、23−c、23−dに内蔵された拡張IO内部のパワーオンリセット機能が動作する。これにより、各拡張IO内部のレジスタがクリアされ、汎用ポートP0、P1はハイインピーダンス状態に設定され、アドレス設定端子A1、A0にはハイレベル信号が入力された状態となる。
図4は、画像形成装置のCPU1と、3台の給紙オプション装置23−a、23−b、23−cの拡張IOとの接続構成を示す模式図である。実施例1の図2と同じ構成については同一の符号を付し、説明を省略する。図4において、3台の給紙オプション装置23−a、23−b、23−cが装着されている。各給紙オプション装置23−a、23−b、23−cは、各々給紙カセット8−a、8−b、8−cを備えており、例えば記録紙9を追加するための開閉動作が可能となっている。更に、各給紙オプション装置23−a、23−b、23−cには、それぞれの給紙カセット8−a、8−b、8−cの開閉をCPU1が検知するために、スイッチ手段であるスイッチSW−a、SW−b、SW−cが設けられている。スイッチSW−a、SW−b、SW−cは共通の信号線に接続されており、共通の信号線は、画像形成装置1のCPU1の割り込みポートであるINT端子に接続されている。このような構成により、各給紙オプション装置23のいずれかの給紙カセット8の開閉が行われた場合には、該当する給紙オプション装置23のスイッチSWがオンし、画像形成装置1のCPU1のINT端子に割り込み信号が入力される。その結果、画像形成装置1のCPU1は、給紙オプション装置23の給紙カセット8の開閉を検知することができ、給紙カセット8の開閉操作に伴う処理をタイムリーに実行することができる。
23 給紙オプション装置
A0、A1 アドレス設定端子
G ゲート回路
P0、P1 汎用ポート
Tr0、Tr1 トランジスタ
Claims (19)
- 画像形成装置と、前記画像形成装置に接続可能なオプション装置と、からなる画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、通信路を介して前記オプション装置へのデータの送受信を行う送受信手段を備え、
前記オプション装置は、
前記通信路を介して前記画像形成装置から送信されたデータを受信する受信手段と、前記画像形成装置へデータを送信する送信手段と、前記画像形成装置に接続された状態で値が設定される設定ポートと、前記画像形成装置と接続された状態で値が設定される入出力ポートと、を有する設定部と、
前記通信路の他のオプション装置との接続又は遮断を行うゲート部と、
前記ゲート部の制御を行う制御部と、を備え、
前記設定部は、前記画像形成装置から受信した第一データと前記設定ポートに設定された値とを比較し、比較結果に従って前記画像形成装置に応答データを送信し、前記画像形成装置は、前記応答データに応じて前記オプション装置の識別データを前記オプション装置に送信し、前記設定部は、前記識別データに基づき前記入出力ポートの値を設定し、
前記制御部は、前記識別データに基づいて前記ゲート部を制御することを特徴とする画像形成システム。 - 前記設定部の前記入出力ポートと前記設定ポートは、電源に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
- 前記オプション装置は、カスケード接続されることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
- 前記識別データは、オプション装置毎に異なることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成システム。
- 前記通信路は、クロック信号を供給するクロック信号路とデータ信号を供給するデータ信号路とを含み、
前記画像形成装置と前記設定部とは、前記クロック信号に同期してシリアル通信を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記ゲート部は、前記クロック信号路に設けられ、前記クロック信号の出力又は遮断を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
- 前記制御部は、前記識別データが所定の値の場合には、前記ゲート部の前記クロック信号の出力を遮断し、前記識別データが前記所定の値でない場合には、前記ゲート部から前記クロック信号を出力することを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
- 前記画像形成装置は、前記オプション装置の電源がオンされると、前記オプション装置の前記設定部に前記識別データの設定を行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成システム。
- 前記オプション装置の電源がオンされると、前記設定部の前記設定ポートには前記所定の値が入力され、前記入出力ポートはハイインピーダンスの状態に設定されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
- 前記オプション装置は、前記オプション装置の状態変化に応じて、オン又はオフされるスイッチ手段を有し、
前記スイッチ手段は、前記画像形成装置と接続され、前記設定部を介さずに前記画像形成装置に前記状態変化を通知することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成システム。 - 前記画像形成装置から送信されたデータに応じて前記設定ポートの値が設定されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成システム。
- 前記オプション装置は、前記画像形成装置に記録材を供給するための給紙装置であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の画像形成システム。
- 画像形成装置に接続可能なオプション装置であって、
前記画像形成装置から送信されたデータを受信する受信手段と、前記画像形成装置へデータを送信する送信手段と、前記画像形成装置に接続された状態で値が設定される設定ポートと、前記画像形成装置と接続された状態で値が設定される入出力ポートと、を有する設定部と、
接続される他のオプション装置との通信路の接続又は遮断を行うゲート部と、
前記ゲート部の制御を行う制御部と、
を備え、
前記設定部は、前記画像形成装置から送信された第一データと前記設定ポートに設定された値とを比較し、比較結果に従って前記画像形成装置に応答データを送信し、前記画像形成装置から前記応答データに応じて送信された前記オプション装置の識別データに基づき前記入出力ポートの値を設定し、
前記制御部は、前記識別データに基づいて前記ゲート部を制御することを特徴とするオプション装置。 - 前記設定部の前記入出力ポートと前記設定ポートは、電源に接続されていることを特徴とする請求項13に記載のオプション装置。
- 前記通信路は、クロック信号を供給するクロック信号路とデータ信号を供給するデータ信号路とを含み、
前記ゲート部は、前記クロック信号路に設けられ、前記クロック信号の出力又は遮断を行うことを特徴とする請求項13又は14に記載のオプション装置。 - 前記制御部は、前記識別データが所定の値の場合には、前記ゲート部の前記クロック信号の出力を遮断し、前記識別データが前記所定の値でない場合には、前記ゲート部から前記クロック信号を出力することを特徴とする請求項15に記載のオプション装置。
- 電源がオンされると、前記設定部の前記設定ポートには前記所定の値が入力され、前記入出力ポートはハイインピーダンスの状態に設定されることを特徴とする請求項16に記載のオプション装置。
- 状態変化に応じて、オン又はオフされるスイッチ手段を備え、
前記スイッチ手段は、前記画像形成装置と接続され、前記設定部を介さずに前記画像形成装置に前記状態変化を通知することを特徴とする請求項13乃至17のいずれか1項に記載のオプション装置。 - 前記オプション装置は、前記画像形成装置に記録材を供給するための給紙装置であることを特徴とする請求項13乃至18のいずれか1項に記載のオプション装置。
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