JP2009115898A - 画像形成装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】活線挿抜を行ってもオプション装置側の素子、装置の破壊や本体側の誤動作の発生を容易かつ安価に防止する。
【解決手段】オプション装置が装着された画像形成装置等において、本体側に本体制御部8と、電源装置9と、電源線PL、グランド線GL、複数の信号線SLを繋げるための本体側コネクタC1が設けられ、オプション装置に、フィーダ制御部24等と、オプション側コネクタC2と、スイッチ部95とが設けられ、両コネクタの接続で、電源装置9からオプション装置への電力供給がなされるとともに、本体制御部8とフィーダ制御部24等が通信可能とされ、両コネクタの電源線PL及びグランド線GLは、両コネクタの両端に配され、オプション制御部は、電力供給開始後、本体制御部8に通信許可信号を送信し、本体制御部8は、通信許可信号を受信するまで、フィーダ制御部24等との送受信を行わない。
【選択図】図9

Description

本発明は、機能拡張のためのオプション装置を備えた画像形成装置、及び、電子機器におけるオプション装置と画像形成装置、電子機器の接続に関する。
従来、プリンタ、複合機、複写機、FAX装置等の画像形成装置や、パーソナルコンピュータ等の電子機器は、機能拡張のため、オプション装置が装着されることがある。例えば、画像形成装置では、シートの補給回数を減らす等の観点からペーパフィーダや、自動的に連続して原稿を読み取るための原稿自動送り装置や、両面印刷ユニット等のオプション装置が装置本体に装着される。これらのオプション装置と装置本体との電気的な接続(電源供給やデータの送受信)に、従来から、コネクタが用いられている。
このようなコネクタに関する発明が特許文献1に記載されている。具体的には、特許文献1には、電源コネクタの両端にそれぞれグランドピンを配置する電源コネクタ装置が記載されている。これにより、電源コネクタが相手側のコネクタに対して傾いた状態で差し込まれても、電源コネクタの両端に位置するグランドピンのいずれか一方が最初に差し込まれ、電源ピンが最初に差し込まれることが確実に防止される。これにより、電源回路をオンしたままの状態で電源コネクタの抜き差しによる逆電圧による電子部品の破壊を防止しようとする。(特許文献1、請求項1、段落0005、図1等参照)
特開2001−190746
ここで、一般に、コネクタには、本体側からオプション装置に電力を供給するための電源線、グランド線と信号の通信を行うための信号線を1つにまとめた形態のものが存在する。即ち、本体側のコネクタとオプション装置側のコネクタを接続すると、本体側からオプション装置に電力が供給されると同時に、データをやり取りするための信号線の接続もなされる。
このような電源線、グランド線、信号線が1つに集まっているコネクタについて、活線挿抜を行った場合(即ち、本体側の主電源はONの状態)、オプション装置側の装置、素子等が破壊されてしまうことがある。例えば、コネクタの斜め差しなど、信号線は接続されているが、電源線又はグランド線の両方が確実に接続されていない状態では、オプション装置側の制御基板上のCPUやICチップ等のさまざまな素子に電力供給が開始されていない。この状態で本体側からオプション装置側に向けて信号が出力され、この信号がオプション装置側のCPU等の端子に信号が入力されると、電源OFF状態であるにもかかわらずCPU等の端子に電圧が印加されることになり、その結果、CPU等の破壊を引き起こすことがあるという問題がある。又、本体側からはオプション装置の接続を確認するための信号等、何らかの信号をオプション装置に向けて出力し続けていることが通常であり、活線挿抜時にCPU等の破壊が起きやすい。又、反対に、上記の状態でコネクタの接続がなされると、本体側の信号線に、ノイズが入力されてしまうことがあり、このノイズが本体側の誤動作を引き起こすことがあるという問題がある。
尚、従来、活線挿抜時のオプション装置側のCPU等の破壊を防ぐため、オプション装置側の信号線上に、ツェナーダイオードや抵抗等の保護素子が通常設けられる。しかし、保護素子を設けると、設置スペースやコストの点で不利であるという問題があり、特に、接続する信号線の数が多くなるほど、問題が顕著化する。
ここで、特許文献1記載の発明を検討すると、特許文献1記載のコネクタは、信号線を含まないものであり、本体とオプション装置間で通信を行う場合には、電源コネクタ以外に、信号線用のコネクタが必要となり、コストが高くなるという問題がある。又、そもそも特許文献1記載のコネクタでは、活線挿抜時のCPU等の破壊の問題も生じ得ない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、画像形成装置や電子機器において、活線挿抜を行っても、オプション装置側の素子、装置の破壊の発生や本体側の誤動作の発生を容易かつ安価に防止することを目的とする。
請求項1に係る発明は、装置の機能拡張のためのオプション装置が装着された画像形成装置において、装置本体側には、装置本体の動作を制御する本体制御部と、本体及び前記オプション装置に電力供給を行うための電源装置と、装置本体と前記オプション装置とを電気的に接続するため、電源線、グランド線、及び複数の信号線を繋げるための本体側コネクタとが設けられ、前記オプション装置には、前記オプション装置の動作を制御するオプション制御部と、前記本体側コネクタと対応して接続されるオプション側コネクタと、前記電源線と前記グランド線とが、ともに接続されることで前記オプション制御部に電力供給を開始するためのスイッチ部とが設けられ、前記本体側コネクタと前記オプション側コネクタを接続することで、前記電源装置から前記オプション装置への電力供給がなされるとともに、前記本体制御部と前記オプション制御部が通信可能とされ、前記本体側コネクタと前記オプション側コネクタの前記電源線及び前記グランド線は、それぞれのコネクタの両端に配され、前記オプション制御部は、前記電源装置からの電力供給開始後、前記本体制御部に向けて通信許可信号を送信し、前記本体制御部は、前記通信許可信号を受信するまで、前記オプション制御部と信号の送受信を行わないこととした。
この構成によれば、装置本体の電源がONの状態で、本体とオプション装置を電気的に接続する際に、本体制御部は通信許可信号をオプション装置側から受信するまでオプション制御部との通信を行わないので、オプション制御部の電源OFF状態で、オプション制御部内のCPUやデータ送受信用のICチップ等の素子の端子に本体制御部からの信号が入力されることがなくなり、オプション制御部のCPU等の素子の破壊を確実に防ぐことができる。又、上記状態で、本体側の信号線にノイズが入力されても、そのノイズは無視されるから、装置本体に誤動作が生ずることもない。又、コネクタの電源線とグランド線が接続されることで、スイッチ部はオプション制御部に電力供給を開始するので、確実に電源線とグランド線が接続された状態でオプション制御部への電源供給を開始することができる。又、コネクタ部分の両端に電源線とグランド線が配されるので、オプション制御部に電力供給が開始された時点での各信号線の確実な接続を保証することができる。従って、オプション装置の電源がONされた状態では、電源線、グランド線、信号線のうち未接続のものはないから、オプション制御部やそのCPU等を安定して駆動させることができ、この点でもCPU等の素子の破壊を防ぐことができる。
又、従来のように、コネクタ接続時のオプション装置のCPU等の保護のためのツェナーダイオードや抵抗をオプション装置側の信号線上に設ける必要が無くなるので、コストダウンを図ることができる。又、電源線とグランド線を確実にするために、従来のドロアコネクタのような高コストのコネクタを用いる必要もなく、この点でもコストダウンを図ることができる。又、スイッチ部もオプション装置側に設けるので、本体のコストを上昇させることもない。
又、請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、前記オプション制御部は、前記本体制御部に向けて所定周期で前記通信許可信号を送信し続け、前記本体制御部は、前記所定周期以上、前記通信許可信号を検出できない場合、前記オプション制御部との信号の送受信を停止することとした。
この構成によれば、オプション装置からの通信許可信号を本体制御部が受信できなくなった場合、本体制御部は、オプション装置の電源がOFFされたと判断でき、本体制御部がオプション制御部に向けての信号送信を停止するので、本体からのオプション装置の取り外し時でも、オプション制御部のCPU等の素子の破壊を防ぐことができる。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2の発明において、前記電源装置から電力供給を受け、前記オプション制御部を駆動させるために必要な電圧を生成するためのオプション電源部が、前記オプション制御部と前記スイッチ部との間に設けられることとした。
この構成によれば、オプション装置側で別途電圧を生成するので、本体側で複数の電圧を生成した上でオプション装置に供給する必要が無くなり、コネクタを小型化することができ、コネクタのコストダウンや小型化を図ることができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の発明において、前記オプション電源部は、DC/DCコンバータ、又は、レギュレータを有して構成され、前記オプション制御部の駆動のために降圧を行うこととした。
この構成によれば、複数の電圧を生成する構成に、DC/DCコンバータやレギュレータを用いるので、非常に安価に複数の電圧をオプション装置で用いることができる。尚、本発明は、請求項3の発明の好適な1例を示す。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の発明において、前記スイッチ部は、pnp型トランジスタ又はp型チャネルFETと、抵抗で構成されることとした。
この構成によれば、電源線とグランド線が確実に接続されたことを確認するためのスイッチ部を非常に安価に得ることができるので、コストダウンを図ることができる。
又、請求項6に係る発明は、機器の機能拡張のためのオプション装置が装着された電子機器において、機器本体側には、機器本体の動作を制御する本体制御部と、本体及び前記オプション装置に電力供給を行うための電源装置と、装置本体と前記オプション装置とを電気的に接続するため、電源線、グランド線、及び複数の信号線を繋げるための本体側コネクタとが設けられ、前記オプション装置には、前記オプション装置の動作を制御するオプション制御部と、前記本体側コネクタと対応して接続されるオプション側コネクタと、電源線とグランド線とが、ともに接続されることで前記オプション制御部に電力供給を開始するためのスイッチ部とが設けられ、前記本体側コネクタと前記オプション側コネクタを接続することで、前記電源装置から前記オプション装置への電力供給がなされるとともに、前記本体制御部と前記オプション制御部が通信可能とされ、前記本体側コネクタと前記オプション側コネクタの前記電源線及び前記グランド線は、それぞれのコネクタの両端に配され、前記オプション制御部は、前記電源装置からの電力供給開始後、前記本体制御部に向けて通信許可信号を送信し、前記本体制御部は、前記通信許可信号を受信するまで、前記オプション制御部と信号の送受信を行わないこととした。
この構成によれば、請求項1と同様に、装置本体の電源がONの状態で、本体とオプション装置を電気的に接続する際に、オプション制御部の電源OFF状態で、オプション制御部内のCPU等の素子の端子に本体制御部からの信号が入力されず、CPU等の素子の破壊を確実に防ぐことができる。又、本体側の信号線にノイズが入力されても、装置本体に誤動作が生ずることもない。又、オプション装置の電源がONされた状態では、電源線、グランド線、信号線のうち未接続のものはないから、オプション制御部やそのCPU等を安定して駆動させることができ、この点でもCPU等の素子の破壊を防ぐことができる。又、コネクタ接続時のオプション装置のCPU等の保護のためのツェナーダイオードや抵抗をオプション装置側の信号線上に設ける必要が無く、又、電源線とグランド線を確実にするために、従来のドロアコネクタのような高コストのコネクタを用いる必要もなく、コストダウンを図ることができる。又、スイッチ部もオプション装置側に設けるので、本体のコストを上昇させることもない。
上述したように、本発明では、装置本体の主電源が投入された状態で活線挿抜を行っても、オプション装置のCPUやICチップ等の素子を破壊することがなく、しかも、その破壊の防止を、簡易な構成で低コストに達成することができる。
以下、本発明の実施形態について図1〜10を参照しつつ説明する。但し、各実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
まず、図1及び図2を用いて、本発明の実施形態における画像形成装置に相当)の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の概略構成を示す正面から見た模型的断面図である。図2は本発明の実施形態に係る1つの画像形成ユニット51の一例を示す部分拡大図である。尚、図1では、シートの搬送方向を破線矢印で示す。
まず、本実施形態のプリンタ1には、装置の機能拡張のためオプション装置として、フィーダ2(PF(Paper Feeder)と呼ばれることがある)と両面印刷ユニット3(Duplex Unitと呼ばれることがある)が装着される。又、フィーダ2は、500〜1000枚単位でシートを収容し、本実施形態では、両面印刷ユニット3の下方に重ねて設けられる。尚、フィーダ2は更に複数段(例えば、2〜4段程度)重ねることができる。一方、前記両面印刷ユニット3は、両面印刷を行うため接続され、プリンタ1の本体の左側面及び下面を覆うように、プリンタ1の本体に取り付けられる。
これらの構成の内、プリンタ1の本体を最初に説明する。
図1に示すように、本実施形態のプリンタ1は、タンデム型であり、中間転写ベルト61を用いてフルカラーの画像をシートに形成する。そのため、カセット1a、シート搬送路4、画像形成部5、中間転写部6、定着部7等を主な構成として有する。
前記カセット1aは、本体部内下方に引き出し可能に配置され、その内部にプリンタ用紙等の各種、各サイズのシートを収容する。カセット1aは、画像形成を行う旨がプリンタ1に入力されると、1枚ずつシートをシート搬送路4に送り出す。前記シート搬送路4は、本体内でのシート搬送を行う。シート搬送路4は、本体モータM1(図4参照)、ギア等からなる駆動機構(不図示)に接続され回転駆動する搬送ローラ対41やシートを破線矢印の方向に案内するためのガイド板(不図示)等が設けられる。
画像形成部5は、中間転写ベルト61上方に設けられ、シアン用の画像形成ユニット51C、マゼンタ用の画像形成ユニット51M、イエロー用の画像形成ユニット51Y、及びブラック用の画像形成ユニット51Bで構成される。具体的に、画像形成ユニット51C〜51Bは、中間転写ベルト61の上方かつ近接して並列配置される。
ここで、図2に基づき、各画像形成ユニット51C〜51Bの構成を説明しておく。尚、4色の各画像形成ユニット51C〜51Bは構造が共通するので、「C」「M」「Y」「B」の記号は省略し、1つの画像形成ユニット51を抽出して説明する。まず、各画像形成ユニット51は、像担持体としての感光体ドラム52と、帯電装置53、露光装置54、現像装置56、ドラムクリーニング装置57等で構成される。
前記感光体ドラム52は、外周面にアモルファスシリコン等の感光層が設けられた円筒状部材であり、画像データに対応するトナー像を担持する。帯電装置53は、感光体ドラム52の表面を均一に帯電させる。帯電装置53は、コロナ放電器、ローラ、ブラシ等帯電できればよい。露光装置54は、帯電装置53の感光体ドラム52の回転方向下流側に配され、帯電した感光体ドラム52表面に画像データに応じた光を照射して、照射部分の電位を光減衰させ感光体ドラム52表面に静電潜像を形成する。現像装置56は、トナーを帯電させて感光体ドラム52の静電潜像にトナーを供給し、静電潜像をトナー像として現像する。前記ドラムクリーニング装置57は、感光体ドラム52から中間転写ベルト61に転写されずに残留した現像剤を清掃する。
図1に戻り、説明を続ける。前記中間転写部6は、中間転写ベルト61、駆動ローラ62、2本の従動ローラ63、4本の1次転写ローラ64、ベルトクリーニング装置65、2次転写ローラ66等で構成される。中間転写体としての中間転写ベルト61は、例えば誘電体樹脂製の無端状ベルトであり、感光体ドラム52に接しつつ複数のローラに周回可能に張架される。駆動ローラ62は、2次転写ローラ66に対向して配される。この駆動ローラ62に本体モータM1(図4参照)の駆動がギア等を介し伝達され、駆動ローラ62が回転駆動することで、中間転写ベルト61は、図1では時計回りに周回する。
1次転写ローラ64は、中間転写ベルト61と感光体ドラム52との当接位置で感光体ドラム52に対向して回転可能に支持される。そして、1次転写ローラ64は、電源(不図示)により所定の電圧(電流)を印加され、この印加で、感光体ドラム52から中間転写ベルト61に、各画像形成ユニット51で形成された4色のトナー像が重畳され1次転写される。尚、ベルトクリーニング装置65は、画像形成ユニット51Bのベルト周回方向上流側に設けられ、中間転写ベルト61表面に残留するトナー等を除去し、回収する。
中間転写ベルト61上のトナー像は、中間転写ベルト61の周回により、2次転写ローラ66と中間転写ベルト61の当接部分に到達する。同時に、シートがこの当接部分に進入させられ、かつ、2次転写ローラ66に所定の電圧(電流)が印加されて、トナー像がシートに転写される。
前記定着部7は、2次転写されたトナー像をシートに定着させる。本実施形態では、トナー像を加熱する加熱ローラ71と、加熱ローラ71に圧接する加圧ローラ72とを有する。このニップに進入したシートのトナー像は、加熱、溶融し、定着される。尚、定着後のシートは、両面印刷を行わない場合、本体部上方の排出トレイ42に排出され、一方、両面印刷を行う場合、両面印刷ユニット3方向に搬送される。この搬送方向の切替を定着部7の出口近傍に設けられ回動する切替ガイド73が行う。
次に、両面印刷ユニット3について説明する。
上述のように、両面印刷ユニット3は、両面印刷のためのオプション装置としてプリンタ本体に取り付けられる。両面印刷ユニット3は、片面印刷済みのシートを表裏反転させ、再度2次転写ローラ66よりもシート搬送方向上流側のシート搬送路4にシートを再合流させる。尚、両面印刷ユニット3の電源はプリンタ本体から供給され、又、両面印刷ユニット3の動作指示はプリンタ本体から送信されるので、両面印刷ユニット3とプリンタ1の電気的な接続は、コネクタ同士を接続することでなされるが、詳細は後述する。
そして、両面印刷ユニット3は、切替ガイド31、搬送ローラ対32、スイッチバックローラ33、反転搬送路34、再合流搬送路35、両面排出トレイ36等を有する。まず、前記切替ガイド31は、複数設けられ、回動して両面印刷ユニット3内でのシートの搬送方向の切替を行う。前記搬送ローラ対32は、複数設けられ、両面印刷モータM3(図5参照)の駆動が伝達され回転してシートの搬送を行う。
前記スイッチバックローラ33は、両面印刷モータM3の回転駆動が伝達されて回転し、ギア等の駆動機構(不図示)により正逆回転可能である。前記反転搬送路34には、シートが進入し、その後、スイッチバックローラ33の回転方向を逆転させることで、スイッチバックによりシートの表裏が反転される。再合流搬送路35は、スイッチバック後のシートをプリンタ1の本体の搬送路に再合流させるため搬送路である。両面排出トレイ36は、前記両面印刷済みのシートを受け止める。
次に、図1に基づき、フィーダ2について説明する。
本実施形態のプリンタ1におけるフィーダ2は、例えば、大量の各サイズ(例えばA4、B4等)のシートを収容可能な大容量の給紙装置である。尚、図1では1段のみであるが、フィーダ2を複数段(例えば2〜4段)重ねることが可能である。フィーダ2内にはフィーダモータM2(図5参照)、ギア等の駆動装置に接続され、給紙指示を受けシートを搬送路に向けて送り出すピックアップローラ21、シートを上方へ向けて搬送する搬送ローラ対22、シートを積載しピックアップローラ21に最上位のシートを当接させる載置板23等が設けられる。そして、フィーダ2からのシートは、両面印刷ユニット3の再合流搬送路35と合流し、フィーダ2からもシートが2次転写部等に向けて搬送される。尚、フィーダ2の電源もプリンタ本体から供給され、その動作指示はプリンタ本体から送信されるので、フィーダ2とプリンタ1の電気的な接続は、コネクタ同士を接続することでなされるが、詳細は後述する。
次に、図3に基づき、本実施形態のプリンタ1のハードウェア構成について説明する。図3は、本発明の実施形態に係るプリンタ1のブロック図である。
まず、図3に示す外部コンピュータ100は、ネットワーク、各種インターフェイス等を介し画像データ等を送信できるようにプリンタ1と接続される。そして、本実施形態におけるプリンタ1は、外部コンピュータ100から送信される画像データに基づき画像形成を行うことができる。
そして、図3に示すように、本実施形態のプリンタ本体には、プリンタ1全体の動作の制御のため、プリンタ内部の制御基板上に設けられ、CPU81、記憶部82、計時部86等から構成される本体制御部8を有する。前記CPU81は、中央演算処理装置として機能し、記憶部82(制御のためのプログラムやデータ等)に基づき、プリンタ1の各部を制御する。尚、CPU81は、フィーダ2、両面印刷ユニット3等のオプション装置に対し、動作指示も行う。
記憶部82は、例えば、RAM83、HDD84、フラッシュROM85等のメモリで構成される。RAM83は、揮発性のメモリであり制御用プログラムや制御用データを一時的に展開する場合や、画像データを一時的に保存しておく場合などに用いられる。HDD84は、大容量の不揮発性の記憶装置であって、制御用プログラムや、画像データの保存や、使用者によるプリンタ1の設定情報を保存する場合などに使用される。フラッシュROM85は、プリンタ本体及びオプション装置の制御用プログラムや制御用データ等を記憶し、CPUは、プリンタ1の各部やオプション装置の制御のためフラッシュROM85からデータを読み出す。例えば、フラッシュROM85は、プリンタ1の電源投入時の起動に関する制御プログラム等を格納する。計時部86は、いわゆるタイマであり、プリンタ1の制御に必要となる各種時間の計時を行う。
そして、この本体制御部8には、プリンタ1を構成するカセット1a、シート搬送路4、画像形成部5、中間転写部6、定着部7、電源装置9等が接続され、各部の動作を、記憶部82に記憶されたプログラム等に基づき、的確にプリンタ1が動作するように制御する。又、本体制御部8には、1又は複数の本体モータM1が接続され、本体モータM1の動作を制御する。尚、本体モータM1は、感光体ドラム52やカセット1aの給紙ローラや定着部7のローラ、搬送ローラ対41等、シートの搬送機能を有する部材を回転させるためのモータの総称である。
ここで、図3に示す電源装置9は、プリンタ本体又はオプション装置に電力供給を行うためプリンタ内に適宜設けられ、例えば、商用電源に接続され、交流を直流に整流し、所定の電圧(例えば、DC24V)を生成する。フィーダ2や両面印刷ユニット3のオプション装置は、この電源装置9から電力の供給を受ける。
一方、フィーダ2や、両面印刷ユニット3等のオプション装置にも各オプション装置の動作を制御するためのオプション制御部(フィーダ制御部24、両面印刷ユニット制御部37)が設けられる。そして、各オプション制御部にも、CPU25、CPU38が搭載される。尚、フィーダ制御部24や両面印刷ユニット制御部37にもROMやRAM等の記憶素子や、場合によっては、本体制御部8とのデータ通信を司るコントローラ等の各種素子が配されるが、図3では、その記載を省略する。
そして、オプション装置側のCPU25、CPU38は、本体側のCPU81と通信可能とされる。本体側のCPU81は、必要に応じオプション装置側のCPU25、CPU38に、動作指示を与える等の処理を行う。例えば、本体側のCPU81は、CPU25にフィーダ2内のピックアップローラ21や搬送ローラ対22を回転させるためのフィーダモータM2(図5参照)や、CPU38に両面印刷ユニット3内のスイッチバックローラ33や切替ガイド31、や搬送ローラ対32を回転させるための両面印刷モータM3(図5参照)を回転させるタイミング等の指示を行いオプション装置の制御を行う。
そして、本体側と両面印刷ユニット3やフィーダ2等のオプション装置とを電気的に接続するために、コネクタが用いられる。このコネクタにより、CPU81とCPU25、CPU38が通信可能となるように接続されるとともに、プリンタ本体から、オプション装置に電力供給がなされる。
次に、図4に基づき、本体側の電源の取り扱いについて説明する。図4は、本実施形態のプリンタ1の本体における電源の扱いを示すブロック図である。
図4に示すように、プリンタ本体の電源装置9は、商用電源等の外部の電源に接続される。例えば、電源装置9は、トランス等を有するスイッチング電源を用いることができ、交流の商用電源を整流し、直流を出力する。電源装置9の出力電圧V1は、例えば、DC24Vとされるが、使用するトランス等の変更により適宜設定可能である。
電源装置9が出力したV1は、一般にCPU、各種メモリ等の素子の駆動電圧にそのまま使用できないので、V1の降圧を行う本体制御部用電源装置91が制御基板上に設けられる。この本体制御部用電源装置91は、例えばDC24Vの電圧の降下を行って、制御基板上の各素子駆動用の5V、3.3V等の電圧V1´を生成し出力・供給する。本体制御部用電源装置91には、DC/DCコンバータ92やレギュレータ93を用いることができ、本体制御部用電源装置91の構成を簡易かつ安価なものとすることができる。尚、本体制御部用電源装置91は、本体制御基板上に設けなければならないものではなく、別途設けるようにしても良い。
一方、電源装置9が生成したV1は、感光体ドラム52や定着部7の各ローラや、搬送ローラ対41等、シートの搬送を行う機能を有する回転する部材を回転させるためプリンタ本体内に複数設置される本体モータM1に供給される。この本体モータM1への電力供給のON/OFFのタイミングを本体制御部8のCPU81等が制御することにより、プリンタ内の各回転部材が適切なタイミングで駆動する。
次に、図5に、オプション装置側の電源の取り扱いについて説明する。図5は、本実施形態に係るオプション装置への電力供給の一例を説明するためのブロック図である。
図5に示すように、プリンタ本体に設置される電源装置9からの出力電圧V1は、本体側コネクタC1とオプション側コネクタC2の接続により、両面印刷ユニット3やフィーダ2に入力される。従って、電源装置9は、フィーダ2や両面印刷ユニット3の電力供給も行う。尚、プリンタ本体とオプション装置とを電気的に接続するため、本体側コネクタC1及びこれに対応して接続されるオプション側コネクタC2には、電源線PL、グランド線GL、及び複数の信号線SLが繋げられる。
従って、両面印刷ユニット3やフィーダ2等のオプション装置に電力供給を行うためには、プリンタ本体側に設けられる本体側コネクタC1と、オプション装置のオプション側コネクタC2が接続される必要がある。例えば、オプション側コネクタC2を各オプション装置に1つずつ設け、プリンタ本体側には、複数の対応する本体側コネクタC1を設けることができる。
そして、出力電圧V1は、各オプション装置内で分岐され、一方が、電源装置9から各コネクタを介し、各オプション装置の各オプション電源部94に入力される。各オプション電源部94は、各オプション制御部(フィーダ制御部24、両面印刷ユニット制御部37)とスイッチ部95との間に設けられ、オプション制御部のCPU、メモリ等の各素子を駆動させるために必要な電圧(例えば、DC5V、3.3V)を降圧により生成し、出力電圧V2を出力し、両面印刷ユニット制御部37やフィーダ制御部24に供給する。これにより、コネクタが複数種の電圧の接続を行わなくてすみ、コネクタの形状が簡易となり、又、本体側でオプション装置のため複数種の電圧を生成する必要が無く、コスト低減を図ることができる。尚、各オプション電源部94には、本体側と同様に、DC/DCコンバータ92やレギュレータ93を用いることができる。
一方、各オプション装置に入力された出力電圧V1は、両面印刷ユニット3におけるスイッチバックローラ33や、搬送ローラ対32、切替ガイド31等を回転、回動させるための両面印刷モータM3や、フィーダ2におけるピックアップローラ21や搬送ローラ対22を回転させるためのフィーダモータM2に供給される。そして、本体制御部8からの指示を受け、両面印刷ユニット制御部37が両面印刷モータM3の駆動を制御し、フィーダ制御部24がフィーダモータM2の駆動を制御することによって、両面印刷ユニット3、フィーダ2等のオプション装置が適切に動作する。
次に、図6に基づき、本体側とオプション装置側の通信について説明する。図6は、本実施形態のプリンタ1とオプション装置の通信の一例を示す模式図である。
図6の左側に示す、本体制御部8のCPU81と、オプション制御部のCPU25は、本体側コネクタC1とオプション側コネクタC2との接続により、信号線SLが接続されることで通信可能とされる。尚、図6では、オプション装置として、フィーダ2を例に挙げ説明する。尚、両面印刷ユニット3でも同様の扱いをすることができる。例えば、2〜n−1本(nは整数)の信号線SL2〜SLn−1を備えることができる(後述するように本実施形態では、信号線数は6本なので、n=8となる)。
ここで複数の信号線SLの内の1本を、オプション装置から本体のCPU81に向けて送信されるREADY信号(通信許可信号に相当)に割り当てることができる(例えばSL2)。本実施形態のCPU81は、オプション装置が接続されているかの確認信号を常時発信して、応答が合った場合に、オプション装置の接続を確認するものではなく、このオプション装置側のCPU25からのREADY信号があって初めて、オプション装置との通信を開始する。即ち、信号線SL2〜SLn−1に接続されるCPU81の端子の電圧はREADY信号を受信するまでHigh状態にならない。
そして、READY信号を受けた後、本体側のCPU81は、フィーダ2のCPU25と、信号線SL3〜SLn−1により、双方向通信を行う。例えば、CPU81は、CPU25に対し、シート供給を行う旨の指示する信号を発し、CPU25はこれを受けて、フィーダモータM2を駆動させて、フィーダ2からのシート供給動作を行う。即ち、CPU81が基本的な動作の指示をCPU25に与え、モータ駆動等の具体的なフィーダ2の動作をCPU25が制御する。
次に、図7に基づき、本実施形態のプリンタ1とオプション装置に用いられ得るコネクタの例について説明する。図7は、本実施形態のプリンタ1とオプション装置を電気的に接続するためのコネクタの例を示すものであり、(a)、(a´)は、一列状のもの、(b)、(b´)は、2列状のものである。
図7に示すように、例えば、本実施形態のプリンタ1とオプション装置の電気的な接続には、8ピンのコネクタを用いることができる。そして、この8ピンを、図7の(a)、(a´)に示すように直線上1列に配しても良いし、(b)、(b´)に示すように、2列状に配しても良い。
図7における(a)と(a´)、(b)と(b´)の関係は、オス型とメス型の関係であり、(a)と(b)がオス型コネクタCA、CBであり、(a´)、(b´)は、オス型のピンが差し込まれる接続孔を複数有するメス型コネクタCA´、CB´である。尚、例えば、プリンタ本体側をオス型としてもメス型としてもよく、本体側コネクタC1とオプション側コネクタC2がオス−メスの関係になっていればよい。
ここで、各ピンの配置について説明する。図7における(a)と(a´)の各コネクタにおいては、その左端に位置するピンを1番ピンP1、1番接続孔H1とすると、各コネクタの右端に位置するピンが8番ピンP8、8番接続孔H8とされる。一方、図7の(b)と(b´)のコネクタでは、図7(b)の左上端に位置するピンである1番ピンP1と、右端下に位置するピン8番ピンP8に対応して、図7(b´)の右上端に1番接続孔Hが、左下端に8番接続孔H8が配される。そして、いずれの場合もこの1番ピンP1、1番接続孔H1には、電源装置9の出力が接続される電源線PLが、8番ピンP8、8番接続孔H8には、グランド(GND)が割り当てられる。即ち、本体側コネクタC1とオプション側コネクタC2の電源線PL及びグランド線GLは、最も遠くなるようにそれぞれのコネクタの両端に配される。
一方、(a)と(a´)、(b)と(b´)のいずれも、電源線PLとグランド線GL以外のピン及び接続孔(2番ピンP2〜7番ピンP7、2番接続孔H2〜7番接続孔H7)は、CPU81とCPU25又はCPU38とが通信を行うための信号線SL(通信線)に割り当てられる。尚、この信号線SLの内1本は、READY信号の通信を行うためのものである。
このように、本体側コネクタC1とオプション側コネクタC2には、それぞれ、電源線PL、グランド線GL、信号線SLが配され、本体側コネクタC1とオプション側コネクタC2を接続することで、電源装置9から前記オプション装置への電力供給がなされるとともに、本体制御部8とオプション制御部が通信可能とされる。言い換えると、本体側とオプション装置側の電気的な接続は、両コネクタの接続だけで行うことができる。
次に、図8に基づき、本発明の実施形態に係る本体側コネクタC1とオプション側コネクタC2の接続の詳細について説明する。図8は、本発明の実施形態に係る本体側コネクタC1とオプション側コネクタC2の接続の詳細を説明するための回路図である。尚、本説明では、本体側コネクタC1がオス型、オプション側コネクタC2がメス型とし、オプション装置としてフィーダ2を例に挙げて説明するが、両面印刷ユニット3等のオプション装置でも同様に説明できる。
まず、図8の左側に示す、本体側コネクタC1をみると、コネクタの1番ピンP1には、電源装置9の出力電圧V1が接続され、8番ピンP8には、グランド線GLが接続される。そして、本体側コネクタC1の2番ピンP2〜7番ピンP7は、通信を行うため、CPU81の端子(端子T2〜T7)と接続される。一方、対となるオプション側コネクタC2には、同様に1番接続孔H1に電源線PLが、8番接続孔H8にグランド線GLが接続される。又、同様にオプション側コネクタC2の2番接続孔H2〜7番接続孔H7は、通信を行うため、CPU38の端子(端子T2〜T7)と繋げられる。
ここで、オプション側コネクタC2とオプション電源部94との間には、スイッチ部95が設けられる。スイッチ部95は、トランジスタQと2つの抵抗R1、R2で構成される。尚、トランジスタQは、バイポーラ型のpnp型トランジスタでもp型チャネルのFETのいずれでも良いが、図8ではバイポーラ型を示す。
トランジスタQのエミッタには、オプション側コネクタC2からの電源線PLが接続される。又、トランジスタQのベースとグランド線GLの間には抵抗R2が設けられて、トランジスタQのベースとグランド線GLが接続される。そして、エミッタとベースがつなげられており、この部分に抵抗R1が設けられる。又、トランジスタQのコレクタには、例えば、フィーダモータM2やオプション電源部94が接続される。
そして、オプション電源部94やフィーダモータM2に電力供給を行うためには、スイッチ部95のトランジスタQがON状態でなければならない。図8のトランジスタQがONするためには、ベースの電圧がエミッタの電圧よりも低くならなければならない。従って、電源線PLだけでなくグランド線GLも確実に接続されなければ、ベース−エミッタ間には電位差が生じないので、トランジスタQはONしない。言い換えると、本体側コネクタC1がオプション側コネクタC2に斜め状態で差し込まれている状態や、半差し状態では、トランジスタQがONせず、オプション電源部94がフィーダ制御部24にV2を出力することも、フィーダ制御部24が駆動することもない。即ち、電源線PLとグランド線GLとが、ともに接続されることでオプション制御部に電力供給を開始するためにスイッチ部95が設けられる。
尚、スイッチ部95の動作をみると、電源線PLとグランド線GLが確実に接続された場合、抵抗R1と抵抗R2の分圧でエミッタよりもベースの電圧の方が低くなる。そうすると、トランジスタQはON状態となり、エミッタとコレクタの電圧はほぼ同一となる。これにより、フィーダモータM2やオプション電源部94にV1が印加される。
又、スイッチ部95が駆動するためには、電源線PLとグランド線GLが確実に接続されている状態が必須であるが、本実施形態のコネクタは、電源線PLとグランド線GLが最も距離が離れる位置に配されるので、トランジスタQがONされた際には、信号線SL同士の接続も確実になされているということであり、オプション装置の制御部が立ち上がった状態では、コネクタ同士の確実な接続が保証される。
次に、図9に基づき、本体側のCPUとオプション装置側のCPUの通信確立までの制御について説明する。図9は、本実施形態のプリンタ1の本体とオプション装置の通信確立までの制御の一例を示すフローチャートである。
まず、図9におけるスタートは、本体側コネクタC1とオプション側コネクタC2を接続を行った時点であり、本体側の主電源が投入され、電源装置9がV1を出力している状態である。即ち、プリンタ本体の電源がON状態でオプション装置を取り付けようとしている状態である。
まず、本体制御部8のCPU81は、オプション装置が接続されているかを確認するための信号等、オプション装置との一切の信号の送受信を停止した状態となる(ステップ♯1)。本体側コネクタC1をオプション側コネクタC2に斜めに差した場合など、確実に入力電圧又はグランドが確保されていない状態で、CPU81からの信号がオプション装置のCPU25、CPU38の端子に信号が入力されると、CPU25(フィーダ制御部24)、CPU38(両面印刷ユニット制御部37)の電源OFF状態で、端子に電圧がかかり、CPU25やCPU38等の基板上の素子に破損が生じ得る。又、プリンタ本体の電源が投入されている状態で(=本体制御部8が駆動している状態で)、両コネクタの接続がされると、ノイズ等により、本体制御部8が誤動作してしまうことがある。そこで、本体制御部8は、オプション装置との一切の送受信を遮断する。
そして、スイッチ部95によって、本体側コネクタC1とオプション側コネクタC2が確実に接続されたか否かが確認される(ステップ♯2)。もし、コネクタ同士が確実に接続されていないならば(ステップ♯2のNo)、オプション装置はストップしたままであり(ステップ♯3)、確実にコネクタ同士が接続されるまで、この状態が続く。
もし、コネクタ同士が確実に接続されたならば(ステップ♯2のYes)、スイッチ部95がON状態となり(ステップ♯4)、オプション装置への電力供給が開始される(ステップ♯5)。電源供給が開始されると、オプション電源部94が駆動し(ステップ♯6)、オプション装置側のフィーダ制御部24、両面印刷ユニット制御部37等に対して電力供給を開始する(ステップ♯7)。
フィーダ制御部24、両面印刷ユニット制御部37に電源が供給されると、CPU25、CPU38を初め、制御基板上の各回路の駆動が開始される(ステップ♯8)。そして、フィーダ制御部24、両面印刷ユニット制御部37は、本体制御部8と通信を行える状態になったかを確認し(ステップ♯9)、確認できれば(ステップ♯9のYes)、本体制御部8のCPU81に向けて、READY信号(通信許可信号)を発信する(ステップ♯10)。このREADY信号を受けてから、CPU81は、CPU25やCPU38との通信を開始する(ステップ♯11)。即ち、オプション制御部は、電源装置9からの電力供給開始後、本体制御部8に向けて通信許可信号を送信し、本体制御部8は、通信許可信号を受信するまで、オプション制御部と信号の送受信を行わない。これにより、プリンタ本体の電源が入ったままで、コネクタ同士の接続を行っても、オプション装置側のCPU等の素子の破壊を防ぐことができる。
次に、図10に基づき、プリンタ本体からオプション装置を取り外す場合について説明する。図10は、本実施形態のプリンタ1の本体からオプション装置を取り外す際の制御の一例を示すフローチャートである。
ここで、説明するのは、プリンタ本体の主電源が投入されている状態で、オプション装置を取り外す場合である。従って、図10のスタートでは、プリンタ1の電源装置9はV1を出力し、本体制御部8は駆動中である。
取り外しの場合、本体側コネクタC1とオプション側コネクタC2の取り外しが行われるが、この場合、オプション装置側のCPU25、CPU38等の破損が生ずることがある。コネクタ同士の接合を外す場合、電源線PL又はグランド線GLを同時に外すことは難しい場合がある(例えば、オス型コネクタCA、CBを上下左右にずらしつつ外すなど。)。そして、両コネクタの結合を外している途中で、電源線PL、又は、グランド線GLの一方が外れた状態となると、フィーダ2、両面印刷ユニット3等への電力供給が停止される。しかし、例えば、コネクタが斜め差し状態であると信号線SLの一部は未だ接続されている状態であり、この時、本体側のCPU81からオプション装置側のCPU25、CPU38等に通信が行われると、フィーダ制御部24や両面印刷ユニット制御部37が電源OFF状態なのにCPU25、CPU38等の端子に電圧が印加されることになる。この電圧印加がCPU25、CPU38等の破損を引き起こす。
そこで、本実施形態のオプション装置のCPU25、CPU38は、本体側のCPU81に向けて所定の周期で、READY信号(通信許可信号)を送信し続ける(ステップ♯21)。一方で、CPU81は、READY信号の送信の有無を確認し続ける(ステップ♯22)。例えば、この所定周期は、CPU25、CPU38等の端子の破損に到るまでの時間を考慮して定めることができる。
そして、オプション装置の取り外しを行う場合(ステップ♯23のYes)、使用者がコネクタ同士の結合の取り外しを開始し(ステップ♯24)、使用者の取り外しにより、電源線PL又はグランド線GLの接続が外れる(ステップ♯25)。そうすると、スイッチ部95により確実にオプション装置への電源供給がOFFされ(ステップ♯26)、フィーダ制御部24、両面印刷ユニット制御部37への電源供給が遮断・停止される。この遮断・停止は、READY信号が、計時部86の計時等により所定周期以上、送信されていない状態であることにより確認できる(ステップ♯27)。その後、CPU81は、READY信号の送信のないオプション装置との信号の送受信を全て遮断する(ステップ♯28)。即ち、本体制御部8は、所定周期以上、READY信号を検出できない場合、オプション制御部との信号の送受信を停止する。これにより、プリンタ本体の電源がON時にコネクタの抜き挿しを行っても、フィーダ2、両面印刷ユニット3の制御基板上の素子が破壊されることを防ぐことができる。
このようにして、本実施形態によれば、装置本体の電源がONの状態で、本体とオプション装置(フィーダ2、両面印刷ユニット3等)を電気的に接続する際に、本体制御部8は通信許可信号をオプション装置側から受信するまでオプション制御部との通信を行わないので、オプション制御部の電源OFF状態で、オプション制御部(フィーダ制御部24、両面印刷ユニット制御部37等)内のCPU25、CPU38やデータ送受信用のICチップ等の素子の端子に本体制御部8からの信号が入力されることがなくなり、オプション制御部のCPU等の素子の破壊を確実に防ぐことができる。又、上記状態で、本体側の信号線SLにノイズが入力されても、そのノイズは無視されるから、装置本体に誤動作が生ずることもない。又、コネクタの電源線PLとグランド線GLの確実な接続のもと、スイッチ部95はオプション制御部に電力供給を開始するので、確実に電源線PLとグランド線GLが接続された状態でオプション制御部への電源供給を開始することができる。又、コネクタ部分の両端に電源線PLとグランド線GLが配されるので、オプション制御部に電力供給が開始された時点での各信号線SLの確実な接続を保証することができる。従って、オプション装置の電源がONされた状態では、電源線PL、グランド線GL、信号線SLのうち未接続のものはないから、オプション制御部やそのCPU等を安定して駆動させることができ、この点でもCPU等の素子の破壊を防ぐことができる。
又、従来のように、活線挿抜時のオプション装置のCPU等の保護のためのツェナーダイオードや抵抗R1、R2をオプション装置側の信号線SL上に設ける必要が無くなるので、コストダウンを図ることができる。又、電源線PLとグランド線GLを確実にするために、従来のドロアコネクタのような高コストのコネクタを用いる必要もなく、この点でもコストダウンを図ることができる。又、スイッチ部95もオプション装置側に設けるので、本体のコストを上昇させることもない。
又、オプション装置からの通信許可信号を本体制御部8が受信できなくなった場合、本体制御部8は、オプション装置の電源がOFFされたと判断でき、本体制御部8がオプション制御部に向けての信号送信を停止するので、本体からのオプション装置の取り外し時でも、オプション制御部のCPU等の素子の破壊を防ぐことができる。又、オプション装置側で別途電圧を生成するので、本体側で複数の電圧を生成した上でオプション装置に供給する必要が無くなり、コネクタを小型化することができ、コネクタのコストダウンや小型化を図ることができる。
又、複数の電圧を生成する構成に、DC/DCコンバータ92やレギュレータ93を用いるので、非常に安価に複数の電圧をオプション装置で用いることができる。又、トランジスタQと抵抗R1、R2だけで、電源線PLとグランド線GLが確実に接続されたことを確認するためのスイッチ部95も非常に安価に得ることができるので、コストダウンを図ることができる。
以下、他の実施形態について説明する。上記実施形態では、画像形成装置を例に示したが、例えば、パーソナルコンピュータ等の電子機器にも適用可能である。
又、オプション装置としては、上下積み重ね型のフィーダ2、両面印刷ユニット3を例に説明したが、例えば、画像形成装置に横付けされる数千枚単位でシートを収容する大容量給紙ユニットや、画像形成後のシートにステープル処理等を行うフィニッシャや、画像形成されるシートとシートの間に別途シートを挿入するインサータや、装置上面に載置される原稿自動送り装置等の他のオプション装置と画像形成装置本体との活線挿抜による接続に本発明を適用することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明はオプション装置を装着可能な画像形成装置、電子機器に利用可能である。
本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す正面から見た模型的断面図である。 本実施形態に係る1つの画像形成ユニットの一例を示す部分拡大図である。 本実施形態に係るプリンタのブロック図である。 本実施形態のプリンタの本体における電源の扱いを示すブロック図である。 本実施形態のオプション装置への電力供給の一例を示すブロック図である。 本実施形態のプリンタとオプション装置の通信の一例を示す模式図である。 本実施形態のプリンタとオプション装置を電気的に接続するためのコネクタの例を示すものであり、(a)、(a´)は、一列状のもの、(b)、(b´)は、2列状のものである。 本実施形態に係る本体側コネクタとオプション側コネクタの接続の詳細を説明するための回路図である。 本実施形態のプリンタの本体とオプション装置の通信確立までの制御の一例を示すフローチャートである。 本実施形態のプリンタの本体からオプション装置を取り外す際の制御の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ1(画像形成装置) 2 フィーダ(オプション装置)
24 フィーダ制御部(オプション制御部) 3 両面印刷ユニット(オプション装置)
37 両面印刷ユニット制御部(オプション制御部)
8 本体制御部 9 電源装置
92 DC/DCコンバータ 93 レギュレータ
94 オプション電源部 95 スイッチ部
C1 本体側コネクタ C2 オプション側コネクタ
PL 電源線 GL グランド線
SL 信号線 Q トランジスタ
R1、R2 抵抗

Claims (6)

  1. 装置の機能拡張のためのオプション装置が装着された画像形成装置において、
    装置本体側には、装置本体の動作を制御する本体制御部と、
    本体及び前記オプション装置に電力供給を行うための電源装置と、
    装置本体と前記オプション装置とを電気的に接続するため、電源線、グランド線、及び複数の信号線を繋げるための本体側コネクタとが設けられ、
    前記オプション装置には、前記オプション装置の動作を制御するオプション制御部と、
    前記本体側コネクタと対応して接続されるオプション側コネクタと、
    前記電源線と前記グランド線とが、ともに接続されることで前記オプション制御部に電力供給を開始するためのスイッチ部とが設けられ、
    前記本体側コネクタと前記オプション側コネクタを接続することで、前記電源装置から前記オプション装置への電力供給がなされるとともに、前記本体制御部と前記オプション制御部が通信可能とされ、
    前記本体側コネクタと前記オプション側コネクタの前記電源線及び前記グランド線は、それぞれのコネクタの両端に配され、
    前記オプション制御部は、前記電源装置からの電力供給開始後、前記本体制御部に向けて通信許可信号を送信し、前記本体制御部は、前記通信許可信号を受信するまで、前記オプション制御部と信号の送受信を行わないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記オプション制御部は、前記本体制御部に向けて所定周期で前記通信許可信号を送信し続け、
    前記本体制御部は、前記所定周期以上、前記通信許可信号を検出できない場合、前記オプション制御部との信号の送受信を停止することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記電源装置から電力の供給を受け、前記オプション制御部を駆動させるために必要な電圧を生成するためのオプション電源部が、前記オプション制御部と前記スイッチ部との間に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記オプション電源部は、DC/DCコンバータ、又は、レギュレータを有して構成され、前記オプション制御部の駆動のために降圧を行うものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記スイッチ部は、pnp型トランジスタ又はp型チャネルFETと、抵抗で構成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 機器の機能拡張のためのオプション装置が装着された電子機器において、
    機器本体側には、機器本体の動作を制御する本体制御部と、
    本体及び前記オプション装置に電力供給を行うための電源装置と、
    装置本体と前記オプション装置とを電気的に接続するため、電源線、グランド線、及び複数の信号線を繋げるための本体側コネクタとが設けられ、
    前記オプション装置には、前記オプション装置の動作を制御するオプション制御部と、
    前記本体側コネクタと対応して接続されるオプション側コネクタと、
    電源線とグランド線とが、ともに接続されることで前記オプション制御部に電力供給を開始するためのスイッチ部とが設けられ、
    前記本体側コネクタと前記オプション側コネクタを接続することで、前記電源装置から前記オプション装置への電力供給がなされるとともに、前記本体制御部と前記オプション制御部が通信可能とされ、
    前記本体側コネクタと前記オプション側コネクタの前記電源線及び前記グランド線は、それぞれのコネクタの両端に配され、
    前記オプション制御部は、前記電源装置からの電力供給開始後、前記本体制御部に向けて通信許可信号を送信し、前記本体制御部は、前記通信許可信号を受信するまで、前記オプション制御部と信号の送受信を行わないことを特徴とする電子機器。
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