JP2016190328A - 印刷装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態における印字装置1(印字ラベル・印字チューブ作成装置、印字ラベル作成装置、印刷装置に相当)の外観概略構成を図1に示す。また、上記印字装置1の内部構成を表す概念的構成図を図2に示す。これら図1及び図2において、印字装置1の装置本体11の外郭を構成する筐体2には、凹所としてのカートリッジホルダ部(図示せず)が設けられている。そして、このカートリッジホルダ部に、印字ラベルLを作成するための被印字テープ101(被印字媒体に相当)を供給可能なカートリッジ100が、着脱可能に取り付けられる。また、筐体2の背面(図1中の右奥側の面、図2中の右側の面)には、印字チューブTを作成するための被印字チューブ201(被印字媒体に相当)をユーザである操作者が筐体2の外部から挿入するためのチューブ挿入穴13が形成されている。印字装置1は、被印字テープ101、及び被印字チューブ201にそれぞれ所望の印字を形成する複数の動作機構を備える。
上記構成の印字装置1において、カートリッジ100がカートリッジホルダに装着されると、カートリッジ100から繰り出された被印字テープ101がテープ搬送ローラ18と印字ヘッド14との間に狭持される。上記搬送ローラ用モータ36bの駆動力によってテープ搬送ローラ18が回転し、被印字テープ101がテープ搬送ローラ18と印字ヘッド14との間を通って搬送される。このとき、制御回路40の上記印字制御部40Aによる印刷駆動回路33の制御により印字ヘッド14に設けられた複数の発熱素子(図示せず)が通電され、発熱する。この結果、印字ヘッド14により、被印字テープ101に所望の印字内容の印字が印刷される。その後、カッターソレノイド34bへの通電によってテープカッタ15が動作することにより、上記印字形成が終了した被印字テープ101が切断されて上記印字ラベルLが生成され、排出口17から筐体2外部へと排出される。
一方、上記構成の印字装置1において、上記チューブ挿入穴13を介して筐体2の外部から被印字チューブ201が挿入されると、被印字チューブ201がチューブ搬送ローラ19と印字ヘッド14との間に狭持される。上記搬送ローラ用モータ36aの駆動力によってチューブ搬送ローラ19が回転し、被印字チューブ201がチューブ搬送ローラ19と印字ヘッド14との間を通って搬送される。このとき、制御回路40の上記印字制御部40Aにより印字ヘッド14に設けられた複数の発熱素子(図示せず)が通電され、発熱する。この結果、印字ヘッド14により、被印字チューブ201に所望の印字内容の印字が印刷される。その後、カッターソレノイド34aへの通電によってチューブカッタ16が動作することにより、上記印字形成が終了した被印字チューブ201が切断されて上記印字チューブTが生成され、排出口17から筐体2外部へと排出される。
上記印字装置1で作成した印字ラベルLと印字チューブTの利用例を図3に示す。この図3において、例えば有線LANのネットワーク上で情報の中継を行うスイッチングハブ300が、上段、下段の各列でそれぞれ8つのスロット301(合計16のスロット)を有している。
本実施形態の印字装置1では、省エネルギを図るために、動作停止状態で予め定められた基準時間が経過すると、電源電圧の供給遮断状態に切り替えられる(いわゆるオートパワーオフ機能。後述の図6のステップS95、図7のステップS195等参照)。操作者は、このように電源電圧の供給遮断状態となっている印字装置に対し、適宜の復帰操作を行うことで、電源供給状態に復帰させることができる。本実施形態の特徴は、このように電源供給状態に復帰したときの、上記表示部3における表示内容にある。以下、その詳細を、比較例を参照しつつ順を追って説明する。
例えば図4(a)に示すように、操作者が、上記表示部3に編集画面が表示された状態で所望する印字内容を印字させるための編集を行い、所定枚数の印刷開始を指示すると(図4(a)、印刷が開始される(図4(b)。
上記を解消するための、本実施形態の手法を図5(a)〜(e)に示す。本実施形態では、上記図4(a)〜(d)と同様、印字内容の編集を行って操作者が印刷開始を指示し(図5(a))、印刷開始後に操作者が離れ(図5(b))、その不在状態でエラー事象(上記の例に沿うとバッテリーウィーク)が発生し(c)、所定時間が経過すると電源が自動的にオフになる(図5(d))。但しこの電源がオフされる際に上記発生したエラー事象の内容が保存されており、前述と同様にその後に操作者が電源を再投入したとき、上記保存されていたエラー事象の発生の有無、発生したエラー事象の内容(バッテリウィーク)をメッセージで表すエラー表示画面が表示される(図5(e))。この図5(e)の表示例では、電源を自動的にオフする前にエラー事象が発生したこと、発生したエラー事象がバッテリーウィークであること、その際、10枚の印字ラベルLの印刷作業のうちの6枚目を印刷完了したところで動作停止したこと、そのエラー事象の発生日時、等が表示されている。なお、印刷内容(操作者による編集結果であるテキスト文字や図像等)を併せて表示するようにしてもよい。
上記手法を実現するために、印字装置1の制御回路40の上記印字制御部40Aが実行する制御手順を、図6及び図7により説明する。上述のように印字装置1が印字ラベルL若しくは印字チューブTを選択的に作成できることに対応し、印字チューブTの作成時における上記手法実行のための制御手順を図6に示し、印字ラベルLの作成時における上記手法実行のための制御手順を図7に示す。
図6において、このフローが始まる前の段階で、前述のように表示部3に編集画面が表示された状態で操作者による編集操作が完了した状態であるとする。まず、ステップS2で、印字制御部40Aは、フラグFの値が1か否かを判定する。このフラグFは、上記オートパワーオフ機能が実行されたか否かを表すものであり、オートパワーオフが既に一度実行されていればF=1、まだ実行されていない場合はF=0である(後述のステップS85参照)。オートパワーオフがまだ実行されていないF=0の場合は、判定が満たされず(S2:NO)、ステップS5に移る。
ここで、本実施形態においては、エラー監視制御部140Bが発生を監視するエラー事象として、例えば以下の4つが想定されている。
すなわち、エラー事象の一例として既に上述したように、上記電池収納部41に収納された電池の出力電圧が、電池交換がまもなく必要となるレベルにまで下がった状態である。このことを検出するために、本実施形態では、予め所定のバッテリーウィーク電圧がしきい値として設定され記憶されている。そして、上記出力電圧の値が、上記バッテリーウィーク電圧以下まで降下したことが検出されたら、上記エラー事象としてのバッテリーウィークが生じたとみなされ、エラー監視制御部140Bが印刷制御部140Aに対し、上記一時停止指示信号を出力する(後述の図9のステップS230参照。以下同様)。なお、その後電池交換等により上記出力電圧が上記バッテリーウィーク電圧よりも高くなったことが検出されたら、エラー監視制御部140Bが印刷制御部140Aに対し、上記作成再開指示信号を出力する(後述の図9のステップS250参照。以下同様)。
すなわち、上記電池収納部41に収納された電池の出力電圧が、これ以上動作不可能となるレベルにまで下がった状態である。このことを検出するために、本実施形態では、予め所定のバッテリーエンプティ電圧がしきい値として設定され記憶されている。そして、上記出力電圧の値が、上記バッテリーエンプティ電圧以下まで降下したことが検出されたら、上記エラー事象としてのバッテリーエンプティが生じたとみなされ、エラー監視制御部140Bが印刷制御部140Aに対し、上記一時停止指示信号を出力する。なお、その後電池交換等により上記出力電圧が上記バッテリーエンプティ電圧よりも高くなったことが検出されたら、エラー監視制御部140Bが印刷制御部140Aに対し、上記作成再開指示信号を出力する。
すなわち、搬送経路において被印字チューブ201(又は被印字テープ101)被印字チューブ201が無くなった(あるいは詰まり等の搬送異常が起こった)状態である。被印字チューブ201については、上記センサ21からの検出信号に基づき上記エラー監視制御部140Bによって判定される。また、被印字テープ101については、カートリッジ100内において、テープエンドとなったこと(あるいはテープ詰まり等の搬送以上が起こったこと)を検出するためのテープセンサ(図示省略)が別途設けられており、上記テープセンサからの検出信号に基づき上記エラー監視制御部140Bによって判定される。なお、上記搬送ローラ18,19の駆動状況(空転しているか否か)によって判定してもよい。上記同様、これら被印字チューブ201又は被印字テープ101について、上記エラー事象としてのチューブ(テープ)供給不能・搬送不良が生じたと判定された場合は、エラー監視制御部140Bが印刷制御部140Aに対し、上記一時停止指示信号を出力する。なお、その後操作者の適宜の処理等により上記チューブ(テープ)供給不能・搬送不良が解消されたと判定されたら、エラー監視制御部140Bが印刷制御部140Aに対し、上記作成再開指示信号を出力する。
すなわち、連続的な印字動作によって印字ヘッド14に蓄熱され、過熱した状態(冷却処理としてのクーリングが必要な状態)である。このことを検出するために、本実施形態では、予め、所定のクーリング開始温度及びクーリング終了温度(クーリング開始温度よりも低い)がしきい値として設定され記憶されている。そして、上記温度センサで検出される印字ヘッド14の温度の値が、上記クーリング開始温度まで上昇したことが検出されたら、上記エラー事象としての印字ヘッド14の過熱が生じたとみなされ、エラー監視制御部140Bが印刷制御部140Aに対し、上記一時停止指示信号を出力する。なお、その後、自然冷却等により上記検出温度が上記クーリング終了温度まで低下したことが検出されたら、エラー監視制御部140Bが印刷制御部140Aに対し、上記作成再開指示信号を出力する。
すなわち、上記チューブカッタ16(又はテープカッタ15)による、印字形成後の上記被印字チューブ201(又は被印字テープ101)の切断ができなかった(あるいは切断動作途中でひっかかって停止した等の切断不良が起こった)状態である。例えば切断動作の開始又は終了を検出可能な適宜のセンサを設け、そのセンサ21からの検出信号に基づき上記エラー監視制御部140Bによって判定される。なお、上記カッターソレノイド34a,34bの駆動状況等によって判定してもよい。上記同様、これら被印字チューブ201又は被印字テープ101について、上記エラー事象としての切断不能や切断不良が生じたと判定された場合は、エラー監視制御部140Bが印刷制御部140Aに対し、上記一時停止指示信号を出力する。なお、その後操作者の適宜の処理(チューブカッタ1又はテープカッタ15周辺の紙詰まりの除去・清掃等)により上記切断不能や切断不良が解消されたと判定されたら、エラー監視制御部140Bが印刷制御部140Aに対し、上記作成再開指示信号を出力する。
図7において、この印字ラベルL作成時のフローチャートに示すステップS102〜ステップS195の各処理は、上記図6に示した上記印字チューブの作成時のステップS2〜ステップS95の各処理において、「被印字チューブ」「印字チューブ」を「被印字テープ」「印字ラベル」に置き換え、かつ前述の作成数K1及びカウンタ変数N1を同様の作成数K2及びカウンタ変数N2に置き換えるだけのほぼ同等の処理である。したがって、詳細な説明を省略する。
次に、印字装置1の制御回路40の上記エラー監視制御部40Bが実行する制御手順を、図8により説明する。
以上説明したように、本実施形態では、印刷途中にエラー事象が発生し、その後にオートパワーオフ状態(あるいは低電力消費状態)に切り替える場合に、発生したエラー事象に係わる内容を記憶する(ステップS90又はステップS190参照)。そして、通常の電源供給状態に復帰するときに、記憶したエラー事象に係わる内容(つまり中断の原因)を表示する(ステップS20又はステップS120参照)。これにより、操作者は、前述のように自らが離れていた間にエラー事象が発生したとしても、そのエラー事象が発生していたこと、及び、当該エラー事象の内容を知ることができるので、上記復帰後、印刷処理を再開させる前に、当該エラー事象を解消する対策を実行することができる。この結果、(発生したエラー事象に気付かずに)エラー事象が繰り返し発生するのを防止でき、利便性を向上することができる。
前述したように、本実施形態の印字装置1は、印字ラベルL又は印字チューブTを選択的に作成することができる。これに対応して、上記図5(e)に対応する図9(a)及び図9(b)に示すように、印字ラベルL又は印字チューブTのうちいずれを作成中にエラー事象が起こったかを上記エラー表示画面で併せて表示するようにしても良い。この場合、操作者は、印字ラベルL又は印字チューブTのうちいずれを作成中にエラー事象が起こったかを確実に認識できるので、エラー事象への対応をより容易に行えるようになる。
すなわち、前述のようにして印字装置1の電源がOFFされた状態となっていたとき、操作者が上記エラー事象の内容を推測し(又は手探り状態で)適宜の処理を行ってみたところ、当該エラー事象が解消したという場合である。印字装置1の使用に慣れている操作者の場合、エラー事象が発生する前にその予兆を感じていたり、当該印字装置1でよく起こるエラー事象を熟知しており、前述のようにして電源を再投入しエラー表示画面が表示されるより前に、上記処理を実行する場合がある。以下、そのような本変形例を、上記図6に対応する図10を用いて説明する。
なお、上記図5(e)、図9(a)、図9(b)に示したエラー表示画面が、その後の印刷動作再開によって(あるいは操作部4を介した適宜の操作によって)クリアされた後も、上記表示部5に所定のメニュー画面を表示させた状態で操作部4を介し適宜の操作を行うことで、上記図5(e)、図9(a)、図9(b)に示したエラー表示画面(又は同等の画面)が再度表示されるようにしてもよい。
但し、例えばしきい値や基準値等、所定の判定基準となる値あるいは区切りとなる値の記載がある場合は、それらに対しての「同一」「等しい」「異なる」等は、上記とは異なり、厳密な意味である。
3 表示部(表示手段)
4 操作部
14 印字ヘッド(印字手段)
15 テープカッタ
16 チューブカッタ
18 テープ搬送ローラ(搬送手段)
19 チューブ搬送ローラ(搬送手段)
21 センサ
40 制御回路
40A 印刷制御部
40B エラー監視制御部
100 カートリッジ
101 被印字テープ(被印字媒体)
201 被印字チューブ(被印字媒体)
L 印字ラベル(印字テープ)
T 印字チューブ
Claims (7)
- 被印字媒体を搬送させる搬送手段、前記被印字媒体に対して所望の印字を形成する印字手段、及び、所望の表示を行う表示手段を含み、供給された電源電圧により動作する複数の動作機構と、
印刷指示を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けた前記印刷指示に応じて前記複数の動作機構を制御し、所定量の前記被印字媒体への印刷処理を順次行う動作制御手段と、
を有する印刷装置であって、
前記複数の動作機構のうち少なくとも1つの動作に関わるエラー事象の発生を検出するエラー発生検出手段と、
前記印刷指令に対応した前記所定量の前記被印字媒体への印刷処理の途中で前記エラー検出手段により前記エラー事象の発生が検出された場合に、前記印刷処理を中断する中断制御手段と、
前記中断制御手段による前記印刷処理の中断後、基準時間を経過したことを契機に、前記電源電圧の供給遮断状態又は低電力消費状態に切り替える切替手段と、
前記切替手段により前記供給遮断状態又は前記低電力消費状態に切り替えられる際に、前記中断に対応した前記エラー事象の内容を記憶するエラー記憶手段と、
前記切替手段による切り替え後に復帰操作により通常の電源供給状態に復帰した場合に、前記表示手段を制御し、前記エラー記憶手段に記憶された前記エラー事象の内容を表すエラー表示画面を表示する表示制御手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1記載の印刷装置において、
前記表示手段は、前記表示制御手段の制御に基づき、
当該エラー事象が発生した時刻、当該エラー事象が発生するまでに印刷処理が完了した前記被印字媒体の量、及び、印刷内容、のうち少なくとも1つを、前記エラー事象の内容とともに前記エラー表示画面で表示する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1又は請求項2記載の印刷装置において、
前記表示手段は、前記表示制御手段の制御に基づき、
前記エラー表示画面の表示状態がクリアされた後に、前記エラー事象の内容を表示する画面に移行可能なメニュー画面を表示する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の印刷装置において、
前記切替手段により前記供給遮断状態又は前記低電力消費状態に切り替えられている間に、前記中断に対応した前記エラー事象が解消したことを検出するエラー解消検出手段をさらに有し、
前記表示制御手段は、
前記エラー解消検出手段により前記エラー事象の解消が検出された後に前記通常の電源供給状態に復帰した場合には、前記表示手段を制御し、前記エラー事象の内容とともに当該エラー事象の解消を前記エラー表示画面で表示する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の印刷装置において、
前記電源電圧を供給する電池を収納する電池収納部を有し、前記搬送手段により前記被印字媒体としての被印字テープを搬送しつつ前記印字手段により所望の印字形成を行い、当該印字形成された被印字テープにより印字ラベルを作成する印字ラベル作成装置である
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の印刷装置において、
前記電源電圧を供給する電池を収納する電池収納部を有し、前記搬送手段により前記被印字媒体としての被印字テープ及び被印字チューブを選択的に搬送しつつ前記印字手段により所望の印字形成を行い、当該印字形成された被印字テープ及び被印字チューブにより印字ラベル及び印字チューブを作成する印字ラベル・印字チューブ作成装置であり、
前記表示制御手段は、
前記通常の電源供給状態に復帰した場合に、前記表示手段を制御し、前記エラー記憶手段に記憶された前記エラー事象の内容を、前記印字ラベルの作成に関わるものか前記印字チューブの作成に関わるものかを識別可能に前記エラー表示画面で表示する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の印刷装置において、
前記エラー発生検出手段は、
前記エラー事象として、前記電源電圧を供給する電池の電圧不足、前記被印字媒体の供給不能、前記被印字媒体の搬送不良、及び、前記印字手段の過熱のうち、少なくとも1つを検出する
ことを特徴とする印刷装置。
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