JP2016185719A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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陽太 上坂
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    • B62D1/184Mechanisms for locking columns at selected positions

Abstract

【課題】空走区間を生じることなく、衝撃がインナーコラムに加わった直後から衝撃エネルギーを吸収することができるステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】クランプ部32間における操作軸51上の段部51aよりも小径側の部位が、積層方向に沿って衝撃吸収長孔53cを貫通し、操作レバー54を操作してカム手段52の操作軸方向の寸法を増大することによって、段部51aと他方のクランプ部32の内面との間で、可動側摩擦板53bが固定側摩擦板53aに圧接、保持されるとともに、可動側摩擦板53bが固定側摩擦板53aに圧接、保持された状態で設定値以上の荷重が加わった際に、可動側摩擦板53bが固定側摩擦板53a上を摺動する摩擦ロック手段53をステアリングコラム装置1に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、衝突事故の二次衝突の際に、衝撃荷重によって、コラムがステアリングシャフトとともに収縮し、衝撃エネルギーを吸収するステアリングコラム装置に関する。
この種のステアリングコラム装置として、図5に示すように、特許文献1のステアリングコラム装置101では、車体側に固定されるアウターコラム103と、アウターコラム103内を車両前後に移動可能に挿通され、筒形状を有するインナーコラム104と、インナーコラム104をアウターコラム103に締結する締結手段105と、衝突事故によって乗員がステアリングホイールに激突する二次衝突が生じた際に、衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収手段106とを備えている。
締結手段105は、インナーコラム104を間に挟むようにアウターコラム103から立設する一対のクランプ部132と、一対のクランプ部132を貫通する操作軸151と、インナーコラム104に筒軸方向に沿って配設される帯状の部材に、複数のロック孔161aが長手方向に連続し、梯子形状を有するロックプレート161と、操作軸151上に配設され、操作軸151を軸周りに回動操作することで、ロック孔161aに係脱するロック爪162とを備えている。ロック爪162が隣り合うロック孔161aを仕切る格163の部分に係合することで、ロックプレート161は任意の位置に保持される。
衝撃吸収手段106は、インナーコラム104が乗員の激突によって前方へ移動する際に、任意の位置に保持されたロックプレート161との間に設けられたエネルギー吸収部材が、扱くように曲げ変形することで、衝撃エネルギーを吸収する。
WO2012/000593A1
ところで、このような締結手段105では、ロック爪162が格163と重なる位置に、インナーコラム104が位置する場合には、ロック爪162は、格163上に乗上げた状態で、ロック孔161a側に付勢保持される。したがって、ロック爪162が格163に乗上げた状態で、インナーコラム104に衝撃荷重が加わった場合には、ロック爪162が隣の格163に係合するまでの間は、インナーコラム104とともに車両前方へ移動するため、衝撃エネルギーを吸収できない空走区間が生じてしまうという問題があった。
そこで、本願発明は上記事情を考慮し、空走区間を生じることなく、衝撃がインナーコラムに加わった直後から衝撃エネルギーを吸収することができるステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、筒形状を有し、車両前後方向に沿って配設されるアウターコラムと、該アウターコラムの筒壁を筒軸方向に沿って貫通するスリットと、該スリットの筒軸方向に沿った両縁部に立設された一対のクランプ部と、筒形状を有し、該アウターコラム内に筒軸方向に移動可能に挿入されるインナーコラムと、軸形状を有し、一端を一方のクランプ部の外面に係合させつつ、該一対のクランプ部を貫通して配置され、該一対のクランプ部間に位置する部位に、該一方のクランプ部側が他方のクランプ部側よりも大径に設定された段部を備える操作軸と、該他方のクランプ部の外面側に位置する該操作軸上に配置された操作レバー、該操作軸を軸周りに締結方向に回動操作することで、操作軸方向の寸法が増大して、該一対のクランプ部間が狭まり、該アウターコラムを縮径して、該インナーコラムに圧接するカム手段と、筒軸方向に沿って開口する衝撃吸収長孔を有する板状部材からなり、該インナーコラムに配設される可動側摩擦板と、板状部材からなり、該アウターコラムに配設される固定側摩擦板とを積層した積層体からなり、該一対のクランプ部間における該操作軸上の該段部よりも小径側の部位が、積層方向に沿って該衝撃吸収長孔を貫通し、該カム手段の操作軸方向の寸法を増大して、該操作軸がカム手段側に移動することによって、該段部と該他方のクランプ部の内面との間で、該可動側摩擦板が該固定側摩擦板に圧接、保持されるとともに、該可動側摩擦板が該固定側摩擦板に圧接、保持された状態で設定値以上の荷重が加わった際に、該可動側摩擦板が該固定側摩擦板上を摺動することで衝撃エネルギーを吸収する摩擦ロック手段とを備えることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載のステアリングコラム装置において、前記スリットは、前記アウターコラムの後端縁から、該アウターコラムの後端から挿入され、衝撃吸収後の最も収縮した状態における前記インナーコラムの前端に対応する該アウターコラムの部位まで切込んでいることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1、または請求項2に記載のステアリングコラム装置において、前記アウターコラムと前記インナーコラムのどちらか一方に、長手方向の寸法が前記衝撃吸収長孔よりも短く設定されたテレスコ長孔と、該アウターコラムと該インナーコラムの他方に、該テレスコ長孔内を長手方向に移動可能に挿嵌され、設定値以上の剪断荷重が加わった際に破断するように設定されたストッパとを備えることを特徴としている。
請求項1の発明において、可動側摩擦板と固定側摩擦板との間の摩擦力によって、アウターコラムにインナーコラムを締結するとともに、衝撃エネルギーを吸収する摩擦ロック手段を用いることで、空走区間を生じることなく、衝撃エネルギーがインナーコラムに加わった直後から衝撃エネルギーを吸収することができる。
また、摩擦ロック手段を設けることによって、アウターコラムとインナーコラムとの間の摩擦力を増大することができるため、アウターコラムにインナーコラムを小さな操作力で締結することができる。
さらに、締結解除持には、アウターコラムが弾性復元して、一対のクランプ部材の間隔が開くと同時に、可動側摩擦板と固定側摩擦板との間の隙間が確保される。これにより、締結を解除し、インナーコラムのテレスコ位置調整を行なう際に生じる摩擦抵抗を抑制し、優れた操作性を発揮することができる。
請求項2の発明において、スリットが、衝撃吸収後の最も収縮した状態におけるインナーコラムの前端に対応する部位まで切込んでいることで、インナーコラムが筒軸方向に移動する際に十分な剛性をアウターコラムが備えつつ、小さな操作力でアウターコラムを縮径することができるとともに、衝撃エネルギーを吸収するために必要なストロークを十分に確保することができる。
請求項3の発明において、テレスコ長孔とストッパを設けることで、通常時には、テレスコ位置調整範囲内でインナーコラムを位置調整しつつ、衝撃吸収時には、ストッパが破断して、衝撃エネルギーを吸収することができる。
本発明の一実施形態を示す左側面図である。 本発明の一実施形態を示す平面図である。 本発明の一実施形態を示す底面図である。 図1のIV-IV線に沿った断面図である。 従来技術を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4に示すように、本実施形態は、手動式のステアリングコラム装置1である。また、本実施形態のステアリングコラム装置1は、車体に固定するための取付ブラケット2と、車両上下方向に揺動可能(チルト位置調整可能)に取付ブラケット2に支持されるアウターコラム3と、車両前後方向に移動可能(テレスコ位置調整可能)にアウターコラム3に支持されるインナーコラム4と、取付ブラケット2とアウターコラム3とインナーコラム4を一体に締結する締結手段5と、インナーコラム4に掛かる衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収手段6とを備えている。
取付ブラケット2は、車体の天井面(図示せず)に固定される前側固定部21Aと、後側固定部21Bとを備え、後側固定部21Bの左右側縁部から垂下する一対の垂下部22とを備えている。前側固定部21Aは、その前端部分に、アウターコラム3を揺動可能に軸支する軸支部23を備えている。一対の垂下部22には、車両上下方向(チルト方向)に沿ったチルト位置調整範囲を規定するチルト長孔24が開口している。チルト長孔24は、軸支部23を中心とする円弧状の長孔で構成されている。
アウターコラム3は、筒形状を有し、一対の垂下部22の間に、車両前後方向に沿って配設される。アウターコラム3は、前端側上縁部分に軸支受部30を備えており、軸支受部30が、取付ブラケット2の軸支部23にボルト23aを介して軸支されることで、アウターコラム3の後端側が車両上下方向に揺動する。
また、アウターコラム3には、筒壁3aの下面を貫通しつつ、後端縁から筒軸方向に沿って延びるスリット31が設けられている。スリット31の筒軸方向の寸法は、アウターコラム3の後端から挿入されたインナーコラム4が、衝撃吸収後の最も収縮した状態で、インナーコラム4の前端に対応するアウターコラム3の部位まで切込むように設定されている。
また、スリット31の筒軸方向に沿った両縁部には、一対のクランプ部32が立設されている。一対のクランプ部32は、スリット31の後端側に位置し、各垂下部22の内面と対向する部位に車両上下方向に沿って立設されている。
さらに、アウターコラム3は、その天井部分に筒壁3aを貫通しつつ、筒軸方向に沿って延びるテレスコ長孔34を備えている。
インナーコラム4は、筒形状を有し、アウターコラム3の筒内を筒軸方向に移動可能に挿入される。なお、インナーコラム4とアウターコラム3の筒内には、ステアリングシャフト11が軸支されている。ステアリングシャフト11は、アウターコラム3内に軸支されるロアシャフト11Lと、インナーコラム4内に軸支されるアッパーシャフト11Uとで構成されている。アッパーシャフト11Uとロアシャフト11Lとをスプライン連結することで、軸周りにはアッパーシャフト11Uとロアシャフト11Lが一体に回転し、軸方向にはアッパーシャフト11Uがロアシャフト11Lに対して移動可能に構成されている。
また、インナーコラム4は、その外周面にストッパ34aが突設されている。ストッパ34aは、テレスコ長孔34内を長手方向に移動可能に挿嵌されるとともに、設定値以上の剪断荷重が加わった際に破断するように設定されている。そして、インナーコラム4が筒軸方向に移動し、テレスコ位置調整を行なう際に、ストッパ34aがテレスコ長孔34内を移動することで、テレスコ位置調整範囲が規定される。
締結手段5は、操作軸51と、カム手段52と、摩擦ロック手段53とを備えている。
操作軸51は、段部51aによって、一端側が他端側よりも大径に設定された段付きの軸形状を備えている。また、操作軸51は、車幅方向に沿って配設され、一対の垂下部22のチルト長孔24と、アウターコラム3の一対のクランプ部32を貫通するとともに、軸周りに回動しないように、大径側が異形(ここでは四角形)に形成され、右側クランプ部32Rの異形孔と嵌合している。操作軸51は、その一端側端部には、右側垂下部22Rの外面に係合するワッシャーがナットにより固定され、他端側端部は、左側垂下部22Lの外面側に突出し、カム手段52と操作レバー54が設置される。つまり、操作軸51の一端側端部が、右側垂下部22Rを介して、一方のクランプ部である右側クランプ部32Rの外面に係合する。また、操作レバー54と左側垂下部22Lとの間に位置する操作軸51上の部位には、カム手段52が配置されている。つまり、カム手段52は、他方のクランプ部である左側クランプ部32Lの外面側に配置されている。
カム手段52は、固定カム52aと回転カム52bとで構成されている。
固定カム52aは、その中心を操作軸51が貫通する幅広の円環形状を備え、固定カム面が操作レバー54側に面して配置されている。また、固定カム52aは、固定カム面の裏面側がチルト長孔24内に嵌め込まれ、操作軸51周りに回転せず、且つチルト長孔24内を上下に移動可能に配置されている。固定カム面には、その周方向に山部と谷部が交互に形成されている。
回転カム52bは、操作レバー54と一体結合されるとともに、その中心を操作軸51が貫通する幅広の円環形状を備え、回転カム面が固定カム面に面するように配置されている。また、回転カム52bを貫通する操作軸51の端部にスラスト軸受を介してナットが螺着されて、操作軸51周りに回転するように操作軸51に組付けられている。回転カム面には、その周方向に山部と谷部が交互に形成されている。なお、操作軸51の両端に螺着したナットには、緩み止めナットが用いられている。
そして、カム手段52は、固定カム52aの山部と回転カム52bの山部が重なることで、固定カム52aと回転カム52bの軸方向寸法が拡がる。これによって、一対の垂下部22L,22Rの間隔が狭まることで、アウターコラム3が縮径し、アウターコラム3の内周面がインナーコラム4の外周面に圧接、締結される。また、カム手段52は、固定カム52aの山部と回転カム52bの谷部が重なることで、カム手段52の軸方向寸法が狭まる。これによって、一対の垂下部22L,22Rの間隔が拡がることで、操作軸51が緩み、アウターコラム3に対してインナーコラム4が筒軸方向に移動可能となる。
摩擦ロック手段53は、共に板状部材からなる固定側摩擦板53aと可動側摩擦板53bとを交互に積層した積層体53sで構成される。また、摩擦ロック手段53は、操作軸51上の段部51aよりも小径側の部位が、積層体53sを積層方向に貫通するように、クランプ部32間のスリット31に対応する部位に配設される。なお、積層体53sの一番外側には固定側摩擦板53aが積層されている。また、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aの各枚数は、設定される操作レバーの操作力と、締結手段5によるインナーコラム4とアウターコラム3との間に設定される締結力、および衝撃吸収荷重とに応じて設定される。
固定側摩擦板53aは、座金状の幅広の円環形状を備えた薄板材からなり、中心孔には後述する操作軸51が貫通し、操作軸51を介してアウターコラム3に配置される。
可動側摩擦板53bは、車両前後方向に長い長方形の枠形状を備えた薄板材からなり、筒軸方向に沿って開口する衝撃吸収長孔53cには操作軸51が、衝撃吸収長孔53cの長手方向に移動可能に貫通する。なお、操作軸51の小径側の部位には、樹脂製のフランジ付筒状カラーが挿入されており、固定側摩擦板53aの中心孔、および可動側摩擦板53bの衝撃吸収長孔53cの内面が、操作軸51に直接接触して金属の打音が発生するのを防止している。また、可動側摩擦板53bは、その前側短辺枠部53dが前側支持部材41に支持され、その後側短辺枠部53eが支持ピン33bを介して、後側支持部材42に支持される。なお、前側支持部材41は、スリット31内に位置し、インナーコラム4の外周面上の部位である下縁部分から下方に立設している。後側支持部材42は、スリット31の延長線上に位置し、インナーコラム4の外周面上の部位である下縁部分から下方に立設している。つまり、可動側摩擦板53bは、前側支持部材41と後側支持部材42とを介して、インナーコラム4に配置されている。また、衝撃吸収長孔53cの筒軸方向に沿った方向の寸法は、テレスコ長孔34によって設定されるテレスコ位置調整範囲の全域に重なりつつ、テレスコ位置調整範囲よりも広くなるように設定されている。
次に、本実施形態のステアリングコラム装置1の組立手順を説明する。まず、インナーコラム4の前側支持部材41をアウターコラム3のスリット31に挿入しながら、アウターコラム3の筒内にインナーコラム4挿入する。アウターコラム3とインナーコラム4の間には、樹脂カラー3aが介在されている。樹脂カラー3aは、アウターコラム3の内面に係止しておく。
次に、取付ブラケット2の一対の垂下部22間にアウターコラム3を配設し、アウターコラム3の軸支受部30を取付ブラケット2の軸支部23に支持しつつ、懸架バネ14を用いてアウターコラム3を取付ブラケット2に懸架する。
また、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aを積層して、摩擦ロック手段53を組立て、組立てた摩擦ロック手段53を一対のクランプ部32間に配置し、操作軸51を摩擦ロック手段53に貫通させつつ、取付ブラケット2とアウターコラム3とに組付ける。操作軸51は、右側垂下部22Rのチルト長孔24、右側クランプ部32R、摩擦ロック手段53(可動側摩擦板53bの衝撃吸収長孔53c)、左側クランプ部32L、左側垂下部22Lのチルト長孔24の順に貫通し、さらに左側垂下部22Lの外側にカム手段52と操作レバー54を組付ける。操作軸51の端部には、それぞれナットが螺着されて、ロック時に必要な軸力を出すように締付けられている。
次に、可動側摩擦板53bの前側短辺枠部53dを前側支持部材41に配置した状態で、可動側摩擦板53bの後側短辺枠部53eを後側支持部材42に配置し、支持ピン33bで後側短辺枠部53eに後側支持部材42を固定する。そして、ロアシャフト11Lにアッパーシャフト11Uをスプライン連結した状態でアウターコラム3の前端側から挿入するようにして、アウター軸受12を介して、アウターコラム3の筒内にロアシャフト11Lを軸支するとともに、インナー軸受13を介して、インナーコラム4の筒内にアッパーシャフト11Uを軸支する。
次に、本実施形態のステアリングコラム装置1の操作手順を説明する。インナーコラム4を所望の位置に固定するには、まず、インナーコラム4をチルト方向(車両上下方向)とテレスコ方向(車両前後方向)に移動させて、操作レバー54を上方に揺動操作する。次に、操作レバー54を上方に揺動操作することによって、操作レバー54と一体に設けられたカム手段52の回転カム52bが回転して、固定カム52aの山部と回転カム52bの山部が重なり、操作軸方向の寸法が増大して、操作軸51が、図4における左側に引っ張られる。操作軸51が左側に引っ張られることで、一対の垂下部22の間の寸法が狭まるとともに、一対のクランプ部32間の寸法が狭まり、アウターコラム3を縮径する。そして、アウターコラム3が縮径することで、アウターコラム3の内周面がインナーコラム4の外周面に圧接される。
また、摩擦ロック手段53では、カム手段52を介して、操作軸51が、図4における左側に引っ張られることで、操作軸51の段部51aが左側クランプ部32L(他方のクランプ部)側に移動する。これにより、段部51aと左側クランプ部32Lの内面との間で、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aが圧接される。
アウターコラム3の内周面がインナーコラム4の外周面に圧接されるとともに、可動側摩擦板53bが固定側摩擦板53aに圧接、保持されることで、インナーコラム4がアウターコラム3に締結される。
また、インナーコラム4の位置調整を行なうには、インナーコラム4とアウターコラム3の締結を解除する。このためには、まず、操作レバー54を下方に揺動操作する。操作レバー54を下方に揺動操作することによって、操作レバー54と一体に設けられたカム手段52の回転カム52bが回転して、固定カム52aの山部と回転カム52bの谷部が重なり、操作軸方向の寸法が収縮し、操作軸51が緩む。これにより、アウターコラム3が弾性復元して、一対のクランプ部32間の間隔が拡がり、アウターコラム3の内周面とインナーコラム4の外周面との間の締結が解除される。
また、操作軸51が緩み、アウターコラム3の一対のクランプ部32が弾性復元することで、操作軸51が図4における右側へ引っ張られるため、摩擦ロック手段53では、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aの間の圧接が解除されるとともに、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aとの間の隙間が確保される。
アウターコラム3の内周面とインナーコラム4の外周面との圧接が解除されるとともに、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aが離間することで、インナーコラム4のチルト方向、およびテレスコ方向の位置調整を容易に行なうことができる。
そして、操作レバー54を締結操作し、インナーコラム4がアウターコラム3に締結された状態で、インナーコラム4に設定値を超える衝撃荷重が加わった場合には、固定側摩擦板53aと可動側摩擦板53bとの間に生じる摩擦力に抗って、インナーコラム4が筒軸方向に沿って前方に摺動する。このとき、アウターコラム3の内周面とインナーコラム4の外周面との間に生じる摩擦力と、固定側摩擦板53aと可動側摩擦板53bとの間に生じる摩擦力によって、衝撃エネルギーを吸収する。
以上、上記実施形態によれば、摩擦力によって、アウターコラム3にインナーコラム4を締結するとともに、衝撃エネルギーを吸収する摩擦ロック手段53を用いることで、空走区間を生じることなく、衝撃がインナーコラムに加わった直後から衝撃エネルギーを吸収することができる。
摩擦ロック手段53を設けることによって、アウターコラム3とインナーコラム4との間の摩擦力を容易に増大することができるため、アウターコラム3にインナーコラム4を小さな操作力で締結することができる。
また、締結解除持には、アウターコラム3が弾性復元して、一対のクランプ部32の間隔が開くと同時に、可動側摩擦板53bと固定側摩擦板53aとの間の隙間が確保される。これにより、締結を解除し、インナーコラム4のテレスコ位置調整を行なう際に生じる摩擦抵抗を抑制し、優れた操作性を発揮することができる。また、操作軸51を解除方向(図4における右側)に付勢する手段を別途設ける必要がないため、部品点数を削減することができる。
スリット31が、衝撃吸収後の最も収縮した状態におけるインナーコラム4の前端に対応する部位まで切込んでいることで、インナーコラム4が筒軸方向に移動する際に十分な剛性をアウターコラム3が備えつつ、小さな操作力でアウターコラム3を縮径することができる。
テレスコ長孔34とストッパ34aを設けることで、通常時には、テレスコ位置調整範囲内でインナーコラム4を位置調整しつつ、衝撃吸収時には、ストッパ34aが破断して、衝撃エネルギーを吸収することができる。
なお、アウターコラム3とインナーコラム4の間に樹脂カラー(図示せず)等の非通電部材を設定する場合に、インナーコラム4、可動側摩擦板53b、固定側摩擦板53a、アウターコラム3の順に通じる経路が、ステアリングコラム装置1周りに配設される電気部品(図示せず)の電気回路を構成する通電経路として利用できる。
本実施形態のステアリングコラム装置1では、アウターコラム3にテレスコ長孔34を設け、インナーコラム4にストッパ34aを配置する構成としているが、インナーコラム4にテレスコ長孔34を設け、アウターコラム3にストッパ34aを配置する構成としても、本実施形態と同様の作用効果が得られる。
1…ステアリングコラム装置
3…アウターコラム
3a…筒壁
4…インナーコラム
31…スリット
32…クランプ部
32L…クランプ部
32R…クランプ部
34…テレスコ長孔
34a…ストッパ
51…操作軸
51a…段部
52…カム手段
53…摩擦ロック手段
53a…固定側摩擦板
53b…可動側摩擦板
53c…衝撃吸収長孔
53s…積層体

Claims (3)

  1. 筒形状を有し、車両前後方向に沿って配設されるアウターコラムと、
    該アウターコラムの筒壁を筒軸方向に沿って貫通するスリットと、
    該スリットの筒軸方向に沿った両縁部に立設された一対のクランプ部と、
    筒形状を有し、該アウターコラム内に筒軸方向に移動可能に挿入されるインナーコラムと、
    軸形状を有し、一端を一方のクランプ部の外面に係合させつつ、該一対のクランプ部を貫通して配置され、該一対のクランプ部間に位置する部位に、該一方のクランプ部側が他方のクランプ部側よりも大径に設定された段部を備える操作軸と、
    該他方のクランプ部の外面側に位置する該操作軸上に配置された操作レバー、該操作軸を軸周りに締結方向に回動操作することで、操作軸方向の寸法が増大して、該一対のクランプ部間が狭まり、該アウターコラムを縮径して、該インナーコラムに圧接するカム手段と、
    筒軸方向に沿って開口する衝撃吸収長孔を有する板状部材からなり、該インナーコラムに配設される可動側摩擦板と、板状部材からなり、該アウターコラムに配設される固定側摩擦板とを積層した積層体からなり、該一対のクランプ部間における該操作軸上の該段部よりも小径側の部位が、積層方向に沿って該衝撃吸収長孔を貫通し、該カム手段の操作軸方向の寸法を増大して、該操作軸がカム手段側に移動することによって、該段部と該他方のクランプ部の内面との間で、該可動側摩擦板が該固定側摩擦板に圧接、保持されるとともに、該可動側摩擦板が該固定側摩擦板に圧接、保持された状態で設定値以上の荷重が加わった際に、該可動側摩擦板が該固定側摩擦板上を摺動することで衝撃エネルギーを吸収する摩擦ロック手段とを備えることを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 請求項1に記載のステアリングコラム装置において、
    前記スリットは、
    前記アウターコラムの後端縁から、
    該アウターコラムの後端から挿入され、衝撃吸収後の最も収縮した状態における前記インナーコラムの前端に対応する該アウターコラムの部位まで切込んでいることを特徴とするステアリングコラム装置。
  3. 請求項1、または請求項2に記載のステアリングコラム装置において、
    前記アウターコラムと前記インナーコラムのどちらか一方に、長手方向の寸法が前記衝撃吸収長孔よりも短く設定されたテレスコ長孔と、
    該アウターコラムと該インナーコラムの他方に、該テレスコ長孔内を長手方向に移動可能に挿嵌され、設定値以上の剪断荷重が加わった際に破断するように設定されたストッパとを備えることを特徴とするステアリングコラム装置。
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