JP2016187983A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置全体を大型化することなく、衝撃エネルギーを吸収することができるステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】インナーコラム4に対して筒軸方向に設定値以上の荷重が加わった際に、インナーコラム4とともにラック歯54aが筒軸方向前方に移動して、ラック歯54aに噛合するラック歯車55が偏心カム部材53周りを回動し、ラック歯車55とともに回転する巻取り部61が衝撃吸収部材62を巻取ることで、衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収手段6を設ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、衝突事故の二次衝突の際に、衝撃荷重によって、コラムがステアリングシャフトとともに収縮し、衝撃エネルギーを吸収するステアリングコラム装置に関する。
この種のステアリングコラム装置として、図7に示すように、特許文献1のステアリングコラム装置101では、車体側に固定されるアウターコラム103と、アウターコラム103内を車両前後方向に移動可能に配設されるインナーコラム104と、インナーコラム104をアウターコラム103に締結する締結手段105と、衝突事故によって乗員がステアリングホイールに激突する二次衝突が生じた際に、衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収手段106とを備えている。
締結手段105は、インナーコラム104を間に挟むようにアウターコラム103から立設する一対のクランプ部132と、一対のクランプ部132を貫通する操作軸151と、インナーコラム104に筒軸方向に沿って配設される帯状の部材に、複数のロック孔154aが長手方向に連続し、梯子形状を有するロックプレート154と、操作軸151上に配設され、操作軸151を軸周りに回動操作することで、ロック孔154aに係脱するロック爪155bとを備えている。ロック爪155bが隣り合うロック孔154aを仕切る格154bの部分に係合することで、ロックプレート154は任意の位置に保持される。
衝撃吸収手段106は、インナーコラム104が乗員の激突によって前方へ移動する際に、任意の位置に保持されたロックプレート154とインナーコラム104との間に設けられたエネルギー吸収部材をしごくように曲げ変形することで、衝撃エネルギーを吸収する。
また、特許文献2のステアリングコラム装置の衝撃吸収手段206では、図8に示すように、インナーコラムが乗員の激突によって前方へ移動する際に、ロックプレート254を引裂くことで、衝撃エネルギーを吸収する。
WO2012/000593A1 WO2009/121386A1
ところで、このような衝撃吸収手段の構成では、ロックプレート154,254を設置し、変形したり、引裂いたりするために、大きなスペースが必要となるため、装置全体の大型化を招いてしまうという問題があった。
そこで、本願発明は上記事情を考慮し、装置全体を大型化することなく、衝撃エネルギーを吸収することができるステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、筒形状を有し、車両前後方向に沿って配設されるアウターコラムと、該アウターコラムの筒壁を筒軸方向に沿って貫通するスリットと、該スリットの筒軸方向に沿った両縁部に立設された一対のクランプ部と、筒形状を有し、該アウターコラム内に筒軸方向に移動可能に挿入されるインナーコラムと、軸形状を有し、該一対のクランプ部を貫通して配置される操作軸と、該操作軸上に配置した操作レバーを軸周りに締結方向に回動操作することで、該一対のクランプ部間が狭まり、該インナーコラムを該アウターコラムに締結するロック手段と、該操作軸とともに軸周りに回動可能に該操作軸上に配置されるとともに、外周面に偏心カムを備える偏心カム部材と、該偏心カムの外周に、該偏心カム部材を回転軸として回動可能に配置されるラック歯車と、該インナーコラム外周面上に筒軸方向に沿って形成され、該ラック歯車と噛合可能に筒軸方向に連続するラック歯とを備え、該操作軸を締結方向に回動操作することで、該偏心カムによって、該ラック歯車がラック歯に押付けられつつ、噛合する噛合手段と、該ラック歯車の両側に配置され、該ラック歯車と一体で回動可能に該操作軸に軸支される巻取り部と、線条材からなり、一端が該巻取り部に固定され、他端側が該巻取り部に巻掛けられつつ、該インナーコラムに沿って配策される衝撃吸収部材とを備え、該インナーコラムに対して筒軸方向に設定値以上の荷重が加わった際に、該インナーコラムとともに該ラック歯が筒軸方向前方に移動して、該ラック歯に噛合する該ラック歯車が該偏心カム部材周りを回動し、該巻取り部が該衝撃吸収部材を巻取ることで、衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収手段とを備えることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載のステアリングコラム装置において、前記アウターコラムと前記インナーコラムのどちらか一方に、筒壁を貫通しつつ、筒軸方向に沿った長孔からなるテレスコ長孔と、該アウターコラムと該インナーコラムの他方に、該テレスコ長孔内を長手方向に移動可能に挿嵌され、設定値以上の剪断荷重が加わった際に破断するように設定されたストッパとを備えることを特徴としている。
請求項1の発明において、衝撃吸収部材に線条材を採用し、衝撃エネルギーを吸収する際に、衝撃吸収部材をラック歯車で巻取る構成とすることで、衝撃吸収手段を小さくすることができる。これにより、装置全体を大型化することなく、衝撃エネルギーを吸収することができる。
請求項2の発明において、テレスコ長孔とストッパを設けることで、通常時には、テレスコ位置調整範囲内でインナーコラムを位置調整しつつ、衝撃吸収時には、ストッパが破断して、衝撃エネルギーを吸収することができる。
本発明の一実施形態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態を示す左側面図である。 本発明の一実施形態を示す平面図である。 本発明の一実施形態を示す底面図である。 図2のV-V線に沿った断面図である。 本実施形態の衝撃吸収手段の構成を示す分解斜視図である。 従来技術ステアリングコラム装置を示す斜視図である。 従来技術の衝撃吸収手段を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図6に示すように、本実施形態は、手動式のステアリングコラム装置1である。また、本実施形態のステアリングコラム装置1は、車体に固定するための取付ブラケット2と、車両上下方向に揺動可能(チルト位置調整可能)に取付ブラケット2に支持されるアウターコラム3と、車両前後方向に移動可能(テレスコ位置調整可能)にアウターコラム3に支持されるインナーコラム4と、取付ブラケット2とアウターコラム3とインナーコラム4を一体に締結するロック手段5と、インナーコラム4に掛かる衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収手段6とを備えている。
取付ブラケット2は、車体の天井面(図示せず)に固定される前側固定部21aと、後側固定部21bとを備えている。前側固定部21aは、アウターコラム3を揺動可能に軸支する軸支部23を備え、後側固定部21bは、その左右側縁部から垂下する一対の垂下部22とを備えている。両垂下部22には、車両上下方向(チルト方向)に沿ったチルト位置調整範囲を規定するチルト長孔24が開口している。チルト長孔24は、軸支部23を中心とする円弧状の長孔で構成されている。
アウターコラム3は、筒形状を有し、一対の垂下部22の間に、車両前後方向に沿って配設される。アウターコラム3は、前端側上縁部分に軸支受部30を備えており、軸支受部30が、取付ブラケット2の軸支部23にボルト23aを介して軸支されることで、アウターコラム3の後端側が車両上下方向に揺動する。
また、アウターコラム3には、筒壁3aの下面を貫通しつつ、後端縁から筒軸方向に沿って延びるスリット31が設けられている。スリット31の筒軸方向の寸法は、アウターコラム3の後端から挿入されたインナーコラム4が、衝撃吸収後の最も収縮した状態で、インナーコラム4の前端に対応するアウターコラム3の部位まで切込むように設定されている。
また、スリット31の筒軸方向に沿った両縁部には、一対のクランプ部32が立設されている。両クランプ部32は、スリット31の後端側に位置し、各垂下部22に対向する部位に車両上下方向に沿って立設されている。また、両クランプ部32には、操作軸51が、軸周りに回動自在に貫通する。
さらに、アウターコラム3は、その天井部分に筒壁3aを貫通しつつ、筒軸方向に沿って延びるテレスコ長孔34を備えている。
インナーコラム4は、筒形状を有し、アウターコラム3の筒内を筒軸方向に移動可能に挿入される。なお、インナーコラム4とアウターコラム3の筒内には、ステアリングシャフト11が軸支されている。ステアリングシャフト11は、アウターコラム3内に軸支されるロアシャフト11Lと、インナーコラム4内に軸支されるアッパーシャフト11Uとで構成されている。アッパーシャフト11Uとロアシャフト11Lとをスプライン連結することで、軸周りにはアッパーシャフト11Uとロアシャフト11Lが一体に回転し、軸方向にはアッパーシャフト11Uがロアシャフト11Lに対して移動可能に構成されている。
また、インナーコラム4は、その外周面にストッパ41が突設されている。ストッパ41は、テレスコ長孔34内を長手方向に移動可能に挿嵌されるとともに、設定値以上の剪断荷重が加わった際に破断するように設定されている。そして、インナーコラム4が筒軸方向に移動し、テレスコ位置調整を行なう際に、ストッパ41がテレスコ長孔34内を移動することで、テレスコ位置調整範囲が規定される。
ロック手段5は、操作レバー51aと、操作軸51と、固定カム52aと、回転カム52bとを備えている。なお、操作軸51、偏心カム部材53、ロックプレート54、爪プレート55、サポートレバー56で結合手段5bを構成している。
操作軸51は、軸形状を備え、両垂下部22のチルト長孔24と、アウターコラム3の両クランプ部32を車幅方向に沿って貫通するとともに、軸周りに回動自在に支持されている。また、操作軸51は、その一端側端部に、右側垂下部22Rの外面に係合するワッシャーがスラスト軸受を介してナットにより固定されるとともに、他端側端部は、一体に設けた頭部と左側垂下部22Lの外面側の間にカム手段5aと、操作レバー51aが設置される。そして、操作レバー51aと左側垂下部22Lとの間に位置する操作軸51上のカム手段5aは、固定カム52aと回転カム52bから構成されている。また、操作軸51上の両クランプ部32間に位置する部位に、偏心カム部材53が操作軸51と一体で回転可能に配置される。
固定カム52aは、その中心を操作軸51が貫通する幅広の円環形状を備え、固定カム面が操作レバー51a側に面して配置されている。また、固定カム52aは、固定カム面の裏面側がチルト長孔24内に嵌め込まれ、操作軸51周りに回転せず、且つチルト長孔24内を上下に移動可能に配置されている。固定カム面には、その周方向に山部と谷部が交互に形成されている。
回転カム52bは、その中心を操作軸51が貫通する幅広の円環形状を備え、回転カム面が固定カム面に面するように配置されている。また、回転カム52bは、操作レバー51aと一体で回転可能に結合されるとともに、貫通する操作軸51とともに、操作軸51周りに回転するように操作軸51に組付けられている。回転カム面には、その周方向に山部と谷部が交互に形成されている。
ラックプレート54は、幅方向に円弧状に湾曲する帯状の板材からなり、インナーコラム4外周面に筒軸方向に沿って配設される。また、ラックプレート54には、ラック歯54aが長手方向に連続して形成されている。
偏心カム部材53は、操作軸51が貫通する中心孔53bの中心に対して、ずれたところに回転中心が設定された外周面53aを有し、その外周面が径方向に増減する偏心カム53aを構成する。偏心カム部材53は、中心孔53bに操作軸51が挿嵌され、操作軸51とともに軸周りに回動するようにセレーション嵌合している。また、偏心カム53aの外周には、ラック歯車55が配置されている。
ラック歯車55は、偏心カム53aの外周に、偏心カム部材53を回転軸としつつ、偏心カム部材53に対して回動可能に配置されている。また、ラック歯車55は、操作軸51を締結方向に回動操作することで、偏心カム53aによって、ラックプレート54に押付けられ、ラック歯54aと噛合する。そして、ラック歯車55は、ラック歯54aと噛合した状態で、筒軸方向前方にラックプレート54が移動する際に、ラックプレート54のラック歯54aと噛合しつつ、偏心カム部材53を中心に回転する。
衝撃吸収手段6は、結合手段5bと、巻取り部61と、衝撃吸収ワイヤー62とで構成されている。
巻取り部61は、偏心カム部材53が挿通する円筒形状を備え、偏心カム部材53上のラック歯車55の両脇に、ラック歯車55と一体に延設されている。
衝撃吸収ワイヤー62は、一対の線条材で構成されている。衝撃吸収ワイヤー62は、それぞれの一端が、巻取り部61に固定され、他端側は、巻取り部61に巻掛けられつつ、ラックプレート54の両側縁に沿って、筒軸方向前方から後方に配索される。そして、衝撃吸収ワイヤー62は、ラック歯車55とともに回転する巻取り部61に巻取られる際に、曲げ変形することで衝撃エネルギーを吸収する。
次に、本実施形態のステアリングコラム装置1の組立手順を説明する。
まず、インナーコラム4のラックプレート54をアウターコラム3のスリット31に挿入しながら、アウターコラム3の筒内にインナーコラム4挿入する。
次に、取付ブラケット2の垂下部22間にアウターコラム3を配設し、アウターコラム3の軸支受部30を取付ブラケット2の軸支部23に支持しつつ、懸架バネ14を用いてアウターコラム3を取付ブラケット2に懸架する。
次に、偏心カム部材53にラック歯車55と巻取り部61を組付け、巻取り部61に衝撃吸収ワイヤー62の一端を固定しつつ、巻掛ける。そして、偏心カム部材53、ラック歯車55、巻取り部61、衝撃吸収ワイヤー62からなる組立体をクランプ部32間に配置した状態で、操作軸51を偏心カム部材53を貫通しつつ、取付ブラケット2とアウターコラム3とに組付ける。操作軸51は、図5の図中左側から操作レバー51a、回転カム52b、固定カム52a、左側垂下部22Lのチルト長孔24、左側クランプ部32L、偏心カム部材53、右側クランプ部32R、右側垂下部22Rのチルト長孔24の順に貫通し、さらに右側垂下部22Rの外側に、ワッシャー、スラスト軸受を挿通し、ナットを螺着して組付ける。
そして、衝撃吸収ワイヤー62は、巻取り部61に巻き掛けられつつ折返され、巻取り部61とインナーコラム4との間の隙間に通して、平行部分後方に配索される。そして、ロアシャフト11Lにアッパーシャフト11Uをスプライン連結した状態でアウターコラム3の前端側から挿入し、アウター軸受12を介して、アウターコラム3の筒内にロアシャフト11Lを軸支するとともに、インナー軸受13を介して、インナーコラム4の筒内にアッパーシャフト11Uを軸支する。
次に、本実施形態のステアリングコラム装置1の操作手順を説明する。
インナーコラム4を所望の位置に固定するには、まず、インナーコラム4を所望する位置に、チルト方向(車両上下方向)とテレスコ方向(車両前後方向)へ移動させて、操作レバー51aを上方に揺動操作する。操作レバー51aを上方に揺動操作することによって、操作軸51が軸周りに締結方向に回動する。
操作軸51とともに、操作レバー51aと一体の回転カム52bが締結方向に回動することで、固定カム52aの山部と回転カム52bの山部が重なり、軸方向寸法が拡がる。これによって、操作軸51がカム手段52側に引っ張られ、垂下部22とクランプ部32とが圧接され、任意のチルト位置にアウターコラム3が保持されるとともに、一対のクランプ部32間が狭まることで、アウターコラム3が縮径し、インナーコラム4が任意のテレスコ位置に保持される。
また、操作軸51が締結方向に回動することで、偏心カム部材53が回転し、偏心カム53aによって、ラック歯車55がラックプレート54に押付けられ、ラック歯54aと噛合する。
また、インナーコラム4の位置調整を行なうには、インナーコラム4とアウターコラム3の締結を解除する。このためには、まず、操作レバー51aを下方(解除方向)に揺動操作する。操作レバー51aを下方に揺動操作することによって、操作軸51が軸周りに締結解除方向に回動する。
操作軸51とともに、操作レバー51aと一体の回転カム52bが締結解除方向に回動することで、固定カム52aの山部と回転カム52bの谷部が重なり、チルトロック手段5aの軸方向寸法が狭まる。これによって、操作軸51が緩み、垂下部22とクランプ部32との圧接が解消され、取付ブラケット2に対してアウターコラム3がチルト方向(車両上下方向)に移動可能となるとともに、一対のクランプ部32間が拡がることで、アウターコラム3が拡径し、インナーコラム4がテレスコ方向(車両前後方向)に移動可能となる。
また、操作軸51が締結解除方向に回動することで、偏心カム53aが回転して、ラック歯車55がラック歯54aから離間し、ロックが解除される。
操作レバー51aを締結操作し、インナーコラム4がアウターコラム3にロックされた状態で、インナーコラム4に設定値を超える衝撃荷重が加わった場合には、インナーコラム4とともに、ラックプレート54が、筒軸方向前方へ移動する。このとき、ラックプレート54のラック歯54aと噛合するラック歯車55が偏心カム53a周りを回転し、巻取り部61が衝撃吸収ワイヤー62を巻取り、衝撃吸収ワイヤー62が巻取られる際に曲げ変形することで、衝撃エネルギーを吸収する。
以上、上記実施形態によれば、衝撃吸収部材として、線条材からなる衝撃吸収ワイヤー62を採用し、衝撃エネルギーを吸収する際に、衝撃吸収ワイヤー62をラック歯車55で巻取る構成とすることで、衝撃吸収手段6を小さくすることができる。これにより、装置全体を大型化することなく、衝撃エネルギーを吸収することができる。
テレスコ長孔34とストッパ41を設けることで、通常時には、テレスコ位置調整範囲内でインナーコラム4を位置調整しつつ、衝撃吸収時には、ストッパ41が破断することで、インナーコラム4はテレスコ位置調整範囲を超えて車両前方側へ移動して、衝撃エネルギーを吸収することができる。
なお、本実施形態のステアリングコラム装置1では、アウターコラム3にテレスコ長孔34を設け、インナーコラム4にストッパ41を配置する構成としているが、インナーコラム4にテレスコ長孔34を設け、アウターコラム3にストッパ41を配置する構成としても、本実施形態と同様の作用効果が得られる。
1…ステアリングコラム装置
3…アウターコラム
3a…筒壁
4…インナーコラム
5…ロック手段
5a…カム手段
5b…結合手段
6…衝撃吸収手段
31…スリット
32…クランプ部
34…テレスコ長孔
41…ストッパ
51…操作軸
53…偏心カム部材
53a…偏心カム
54a…ラック歯
55…ラック歯車
61…巻取り部
62…衝撃吸収部材(衝撃吸収ワイヤー)

Claims (2)

  1. 筒形状を有し、車両前後方向に沿って配設されるアウターコラムと、
    該アウターコラムの筒壁を筒軸方向に沿って貫通するスリットと、
    該スリットの筒軸方向に沿った両縁部に立設された一対のクランプ部と、
    筒形状を有し、該アウターコラム内に筒軸方向に移動可能に挿入されるインナーコラムと、
    軸形状を有し、該一対のクランプ部を貫通して配置される操作軸と、
    該操作軸上に配置した操作レバーを軸周りに締結方向に回動操作することで、該一対のクランプ部間が狭まり、該インナーコラムを該アウターコラムに締結するロック手段と、
    該操作軸とともに軸周りに回動可能に該操作軸上に配置されるとともに、外周面に偏心カムを備える偏心カム部材と、該偏心カムの外周に、該偏心カム部材を回転軸として回動可能に配置されるラック歯車と、該インナーコラム外周面上に筒軸方向に沿って形成され、該ラック歯車と噛合可能に筒軸方向に連続するラック歯とを備え、該操作軸を締結方向に回動操作することで、該偏心カムによって、該ラック歯車がラック歯に押付けられつつ、噛合する噛合手段と、
    該ラック歯車の両側に配置され、該ラック歯車と一体で回動可能に該操作軸に軸支される巻取り部と、線条材からなり、一端が該巻取り部に固定され、他端側が該巻取り部に巻掛けられつつ、該インナーコラムに沿って配策される衝撃吸収部材とを備え、該インナーコラムに対して筒軸方向に設定値以上の荷重が加わった際に、該インナーコラムとともに該ラック歯が筒軸方向前方に移動して、該ラック歯に噛合する該ラック歯車が該偏心カム部材周りを回動し、該巻取り部が該衝撃吸収部材を巻取ることで、衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収手段とを備えることを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 請求項1に記載のステアリングコラム装置において、
    前記アウターコラムと前記インナーコラムのどちらか一方に、筒壁を貫通しつつ、筒軸方向に沿った長孔からなるテレスコ長孔と、
    該アウターコラムと該インナーコラムの他方に、該テレスコ長孔内を長手方向に移動可能に挿嵌され、設定値以上の剪断荷重が加わった際に破断するように設定されたストッパとを備えることを特徴とするステアリングコラム装置。
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