JP2016183013A - シート排出装置 - Google Patents

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【課題】落下するシートを確実に揃えて積載させることが可能なシート排出装置を提供する。【解決手段】シート2が積載される積載部33と、保持されているシート2を積載部33の上方で解放する爪竿35(搬送部材)を有する。積載部33の上端部で往復動し、積載されるシート2の端縁に接触、離反する横寄せ47を有する。シート落下空間Sに向けてエアーを吐出するエアー吹き装置51を備える。エアー吹き装置51は、積載部33の最上部に積載された積載シート2Bと、爪竿35から解放された落下シート2Aとの間に除電用エアー52を吐出することにより、落下シート2Aの落下速度を低下させるものである。【選択図】 図2

Description

本発明は、印刷機に使用可能なシート排出装置であって、シートを積載可能な状態で落下させて排出するシート排出装置に関する。
従来、印刷機によって印刷が施されたシートは、積載台の上に積載された状態で排出される。シートを積載台に積載させるにあたっては、積載台の上方でシートを搬送部材から解放させ、積載台に向けて落下させて行われている。
従来のこの種のシート排出装置としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。特許文献1に開示されたシート排出装置は、シートに上方からエアーを吹き付けるエアー吹きの構成を利用してシートを乱れることなく整列させて積載させるものである。
特許文献2に開示されたシート排出装置は、シートの搬送方向とは直交する両端部に横寄せ板を当接させることによってシートを整列させるものである。
実用新案登録第2503118号公報 特許第2514822号公報
しかしながら、シートは、シート排出装置に搬送される途中で静電気を帯びてしまうことが多く、特許文献1や特許文献2に記載されている構成を用いたとしても、静電気による影響により、シートを揃えて積載台の上に積載させることは難しかった。静電気による影響は、特に乾燥が激しい冬期において顕著に受ける。積載台上でシートが揃えられていないと、印刷後の打ち抜き工程や折り工程などの後工程で正しく加工を行うことができなくおそれがある。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、落下するシートを確実に揃えて積載させることが可能なシート排出装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るシート排出装置は、シートが積載される積載部と、シートを保持して搬送し、前記積載部の上方で、保持されているシートを解放する搬送部材と、前記積載部の上端部で往復動し、積載されるシートの端縁に接触、離反する横寄せと、前記搬送部材から解放されたシートが落下する落下空間に向けてエアーを吐出するエアー吹き装置とを備え、前記エアー吹き装置は、前記積載部の最上部に積載された積載シートと、前記搬送部材から解放された落下シートとの間にエアーを吐出することにより、前記落下シートの落下速度を低下させるものである。
本発明は、前記シート排出装置において、前記エアー吹き装置は、イオンを放出するものであってもよい。
本発明は、前記シート排出装置において、前記エアー吹き装置のエアーが吹き出す吹き出し口が、斜め上方を指向し、この吹き出し口から吹き出したエアーが前記落下シートの下面に吹き付けられてもよい。
本発明は、前記シート排出装置において、さらに、前記落下シートに向けてシートの搬送経路の上方からエアーを吹き降ろすファンを備えていてもよい。
本発明においては、シートの落下速度が低下した分だけ、従来のシート排出装置と較べて横寄せでシートが揃えられる回数が増す。このため、シートが静電気を帯びていたとしても、乱れることなくシートを揃えることが可能になる。
したがって、本発明によれば、落下するシートを確実に揃えて積載させることが可能なシート排出装置を提供することができる。
本発明に係るシート排出装置を備えた印刷機の構成を示す側面図である。 シート排出装置の構成を示す正面図である。 シート排出装置の構成を示す平面図である。 制御系の構成を示すブロック図である。
以下、本発明に係るシート排出装置の一実施の形態を図1〜図4によって詳細に説明する。
図1に示す印刷機1は、枚葉オフセット印刷機で、図1において右から左へ被印刷媒体としてのシート2を送り、このシート2に印刷とコーティングとを施すものである。この印刷機1は、シート2を供給するシート供給部3と、シート2に印刷を施す印刷部4と、シート2にコーティングを施すコーティング部5と、本発明に係るシート排出装置としてのシート排出部6などを備えている。
シート供給部3は、積載台3aの上に積み重ねられた多数のシート2を1枚ずつ吸い上げるサッカー装置(図示せず)と、このサッカー装置に吸着されたシート2を印刷部4に送るフィーダーボード7などを備えている。
印刷部4は、第1〜第4の印刷ユニット11〜14を備えている。第1〜第4の印刷ユニット11〜14は、それぞれ圧胴15と、ゴム胴16と、版胴17と、インキ供給装置18と、給水装置19などを備えている。
第1〜第4の印刷ユニット11〜14の圧胴15は、シート2をくわえる爪装置(図示せず)を備え、シート2を搬送方向の下流側へ送る機能を有している。第1〜第4の印刷ユニット11〜14の圧胴15どうしの間には、第1〜第3の渡胴21〜23が設けられている。第1〜第3の渡胴21〜23は、シート2をくわえる爪装置(図示せず)を有し、シート2を搬送方向の上流側に位置する圧胴15から下流側に位置する圧胴15へ送る。第4の印刷ユニット14の圧胴15は、後述するコーティング部5の圧胴24との間に位置する第4の渡胴25にシート2を送る。この第4の渡胴25は、第1〜第3の渡胴21〜23と同一の構成のものである。
コーティング部5は、第4の渡胴25からシート2が送られる圧胴24と、この圧胴24に対接するコーター胴26と、このコーター胴26にコーティング液を転写するコーティング液供給装置(図示せず)などを備えている。
シート排出部6は、シート2をコーティング部5から搬送する搬送部31と、シート2が積載される積載台32を有する積載部33とを備えている。搬送部31は、シート2をデリバリチェーン34と多数の爪竿35とによって積載台32の上方に搬送する。デリバリチェーン34は、図2に示すように、搬送方向(図2の紙面とは直交する方向)とは直交する水平方向(図2においては左右方向)に対をなす状態で設けられている。
爪竿35は、これら一対のデリバリチェーン34,34どうしの間に架け渡されるとともに、搬送方向に所定の間隔をおいて並ぶ状態で、デリバリチェーン34に設けられている。爪竿35には、シート2の搬送方向前側の端部を保持する複数のくわえ爪機構36が設けられている。この実施の形態においては、この爪竿35が本発明でいう「搬送部材」に相当する。爪竿35は、シート2を保持して搬送し、積載部33の上方で、保持されているシート2を解放する。
爪竿35から解放されたシート2は、搬送部31と積載部33との間に形成されているシート落下空間Sを落下し、下方の積載台32の上に積載される。以下においては、シート落下空間Sを落下している途中のシート2を単に落下シート2A(図2参照)という。図2中には、複数の落下シート2Aが図示されている。これらの落下シート2Aのうち、上に位置している落下シート2Aは、下に位置している落下シート2Aが爪竿35から解放された後に、搬送方向上流側に位置する次の爪竿35から解放されたものである。すなわち、シート落下空間Sには複数の落下シート2Aがそれぞれ落下することになる。
また、以下においては、積載台32の上に積載された多数のシート2を単に積載シート2Bという。このシート排出部6は、積載台32と積載シート2Bとからなるシートパイル37を形成し、印刷後のシート2をシートパイル37として排出する。
シート落下空間Sの上方であって一対のデリバリチェーン34の間には、図2に示すように、デリバリファン装置41が設けられている。このデリバリファン装置41は、図3に示すように、複数のファン41aによって構成されている。
複数のファン41aは、シート2の搬送方向(図3においては上下方向)と、この搬送方向とは直交する水平方向(図3においては左右方向)とにそれぞれ所定の間隔をおいて並べられている。以下においては、シート2の搬送方向とは直交する水平方向を単に左右方向という。これらのファン41aは、爪竿35から解放された落下シート2Aに向けてシート2の搬送経路の上方からエアー42(図2参照)を吹き降ろす。これらのファン41aの動作は、後述する制御装置43(図4参照)によって制御される。この実施の形態においては、これらのファン41aが請求項4に記載した「ファン」に相当する。
シート落下空間Sの前側(搬送方向の下流側)には、図3に示すように、複数の前当て44が設けられている。この前当て44は、爪竿35から解放された後に慣性によって進行する落下シート2Aを止めるためのものである。シート落下空間Sの後側(搬送方向の上流側)には、吸引車45と除電バー46とが設けられている。吸引車45は、爪竿35から解放された落下シート2Aの後部を吸引してこの落下シート2Aの進行速度を低下させる。除電バー46は、吸引車45より搬送方向の上流側に位置し、落下シート2Aの下面に接触することにより落下シート2Aの下面の静電気を除去する。
シート落下空間Sの底部、すなわち積載部33の上端部であって、左右方向の両側には、横寄せ47がそれぞれ設けられている。これらの横寄せ47は、図2および図3に示すように、シート2の搬送方向と上下方向とに延びる板状に形成されており、上方から見てシート2の搬送方向において下流側の端部に位置付けられている。これらの横寄せ47は、それぞれ所定の周期で左右方向に往復動し、積載部33に積載される落下シート2Aの左右方向の端縁に接触、離反する。落下シート2Aは、これらの横寄せ47に当たることによって、シート落下空間S内の左右方向の中央に寄せられる。図2に示す落下シート2Aは、帯電した静電気が原因で中央部が上方に向けて凸になる形状に歪んでいる状態で描いてある。
横寄せ47の近傍には、エアー吹き装置51が配置されている。このエアー吹き装置51は、図2に示すように、横寄せ47と較べて左右方向においてシート落下空間Sからの距離が長くなる位置であって、横寄せ47より僅かに下方に配置されている。また、エアー吹き装置51は、図3に示すように、横寄せ47より搬送方向の上流側に位置付けられている。この実施の形態によるエアー吹き装置51は、図2に示すように、積載部33の最上部に積載された積載シート2Bと、爪竿35から解放された落下シート2Aとの間にエアー52を吐出する。このエアー吹き装置51のエアー52が吹き出す吹き出し口51aは、斜め上方を指向している。ここでいう斜め上方とは、吹き出し口51aから吹き出したエアー52が落下シート2Aの下面に吹き付けられる方向である。なお、吹き出し口51aから吹き出したエアー52の全てが落下シート2Aの下面に当たることはなく、吹き出し口51aから吹き出したエアー52の一部は、落下シート2Aの上方や、落下シート2Aと積載シート2Bとの間に送られる。
このエアー52が落下シート2Aの下面に吹き付けられることによって、落下シート2Aに浮力が付与される。このため、落下シート2Aの落下速度は、このエアー52が吹き付けられていない状態と較べると低下する。すなわち、エアー吹き装置51は、積載シート2Bと落下シート2Aとの間にエアー52を供給し、落下シート2Aの落下速度を低下させる。
また、吹き出し口51aは、図3に示すように、上方から見て僅かに搬送方向の下流側を指向する状態に傾斜している。このため、エアー52は、搬送方向の下流側に相対的に多く吐出され、シート落下空間Sからシート2の搬送方向の下流側に排出される。
この実施の形態によるエアー吹き装置51は、エアー52とともにイオン53(図2参照)を放出する機能を有している。このイオン53は、エアー52によって運ばれて落下シート2Aと積載シート2Bとに送られる。このエアー吹き装置51から吹き出すエアー52の吹き出し量とイオン53の生成量は、後述する制御装置43によって制御される。以下においては、イオン53を含むエアー52を、デリバリファン装置41によって吹き降ろされるエアー42と区別するために除電用エアー52という。
制御装置43は、図4に示すように、複数の機能部を有し、上述したデリバリファン装置41と、エアー吹き装置51と、入力装置54とが接続されている。入力装置54は、作業者が後述する各種のデータを入力するためのものである。
制御装置43の機能部とは、シート情報特定部55と、イオン生成量制御部56と、ファン制御部57である。
この実施の形態によるシート情報特定部55は、シート2の落下速度に影響を与えるシート2の個別データを特定する。この個別データとしては、例えばシート2の重量や、シート2の材質、静電気の帯電の有無、静電気の帯電位置、シート2の正常ではない形状などである。個別データとしてシート2の重量を特定するにあたっては、2つの方法がある。第1の方法は、作業者が入力装置54を用いて入力した重量を用いる方法である。第2の方法は、作業者が入力装置54に入力したシート2の材質と、シート2の大きさおよび厚みなどを使用して演算によって重量を求める方法である。この演算は、シート情報特定部55で行われる。なお、シート2の重量を特定するためには、図4中に二点鎖線で示すように、入力装置54の代わりに制御装置43に検知部58を設けて行うことができる。この検知部58には、印刷機1の現在の印刷データからシート2の材質と大きさおよび厚みなどを読み出し、これらのデータをシート情報特定部55に送る機能をもたせる。
他の個別データ、すなわち、シート2の材質、静電気の帯電の有無、静電気の帯電位置、シート2の正常ではない形状などのデータは、作業者が入力装置54に入力したデータを用いることができる。静電気が帯電しやすい材質のシート2や、静電気が帯電しているシート2は、他のシート2に吸着されたり、他のシート2とは反発する可能性が高いから、イオン53による除電を充分に行う必要がある。
印刷機1内で搬送されるシート2は、周囲の温度や湿度の影響を受ける。このため、シート2に含まれる水分量は、シート2の全面にわたって均一であるとは限らない。このようにシート2の含有水分量が不均一になった場合は、シート2に静電気の帯電量が多い部位と少ない部位とが生じることになる。このようなシート2は、静電気の影響を受けて落下時に姿勢が水平状態ではなくなることがある。
シート2は、シート供給部3に供給される以前の保管されている期間中に例えば波状に曲がり、元に戻り難くなっていることがある。このような、いわゆる「くせ」のある正常ではない形状のシート2も、落下時に姿勢が水平状態でなくなる可能性が高い。
制御装置43のファン制御部57は、詳細は後述するが、このようなシート2の個別データに基づいて左右両側のエアー吹き装置51のエアー吹き出し量を個別に制御する。
制御装置43のイオン生成量制御部56は、エアー吹き装置51がイオン53を放出する状態と、イオン53を放出することがない状態とを切替える機能と、放出されるイオン53の量を制御する機能とを有している。
ファン制御部57は、2つの機能を有している。第1の機能は、デリバリファン装置41のファン41aのオン、オフを切替える機能である。
第2の機能は、シート情報特定部55によって特定されたシート2の個別データに基づいてエアー吹き装置51のエアー吹き出し量を制御する機能である。この吹き出し量が制御されることにより、落下シート2Aが除電用エアー52によって吹き上がる量を効率が良い吹き出し量に調整できるとともに、落下シート2Aの落下が終了するまでの時間を効率が良い落下時間に調整することができる。すなわち、落下シート2Aの落下速度を最適な速度に調整することができる。
上述したシート情報特定部55において、シート2の個別データとしてシート2の重量が特定された場合、ファン制御部57は、シート2の重量に比例して除電用エアー52の吹き出し量を変化させる。
個別データとして特定されたシート2の材質が静電気を帯電し易いものであった場合や、シート2が静電気を帯電していることが特定された場合、ファン制御部57は、除電用エアー52の吹き出し量を増大させる。
個別データとして静電気の帯電位置が特定された場合、ファン制御部57は、帯電量が多い帯電位置に近いエアー吹き装置51の吹き出し量およびイオン53の生成量を増大させる。
個別データとして正常ではない形状が特定された場合、ファン制御部57は、落下するシート2の姿勢が水平になる状態を目標として、左側のエアー吹き装置51の吹き出し量と、右側のエアー吹き装置51の吹き出し量とを個別に制御する。
このように構成された印刷機1において、印刷が施されたシート2は、デリバリチェーン34と爪竿35とによって積載部33の上方に搬送される。シート排出部6のデリバリファン装置41とエアー吹き装置51は、印刷時には制御装置43によって動作が制御され、両装置とも作動状態になる。すなわち、デリバリファン装置41からエアー42が下方に吹き降ろされるとともに、エアー吹き装置51から除電用エアー52がシート2の個別データに基づく吹き出し量で吹き出す。
積載部33の上方に搬送されたシート2は、爪竿35から解放され、シート落下空間S内を落下する。この落下シート2Aが落下する方向は、デリバリファン装置41から吹き降ろされるエアー42によって落下シート2Aが押されることにより、下方に規制される。一方、この落下シート2Aの下面には、除電用エアー52が斜め下方から吹き付けられる。このため、落下シート2Aに除電用エアー52によって浮力が付与されるから、落下シート2Aの落下速度が低下する。すなわち、落下シート2Aは、除電用エアー52が吹き付けられてない場合と較べて低速で下方に落下する。
除電用エアー52にはイオン53が含まれている。このため、落下シート2Aが静電気によって帯電していたとしても、シート落下空間S内を低速で落下しているときに静電気がイオン53によって中和されて充分に除去される。積載台32の上に多数のシート2が積載されている場合は、最上部に位置する積載シート2Bにもイオン53が常に送られ、この積載シート2Bに帯電している静電気が除去される。
シート落下空間Sを落下している落下シート2Aの左右方向の両端部には、左右方向に往復動する横寄せ47が当たる。
この実施の形態によるシート排出部6においては、シート2の落下速度が低下した分だけ、従来のシート排出装置と較べて横寄せ47でシート2が揃えられる回数が増す。このため、イオン53による静電気の除去が充分でなかったとしても、落下シート2Aを横寄せ47によって乱れることなく揃えることが可能になる。
したがって、この実施の形態によるシート排出部6は、落下するシート2を確実に揃えて積載させることが可能なものとなる。
この実施の形態によるエアー吹き装置51は、イオン53を放出するものである。このため、上述したように、落下中の落下シート2Aや、積載部33に積載された積載シート2Bにイオン53が吹き付けられ、これらのシート2に帯電した静電気をイオン53によって中和して除去することができる。
すなわち、この実施の形態によれば、静電気が充分に除去された積載シート2Bの上に、静電気が充分に除去された落下シート2Aが積載される。したがって、この実施の形態によれば、静電気による反発が原因でシート2の積載状態が乱れたり、静電気による吸着が原因でシート2間に空気だまり(気泡)が生じて積載状態が乱れることを防ぐことができる。
シート2どうしの間に空気たまりが生じた状態でシート2が積載されると、積載シート2Bは、空気たまりと対応する部分が上方に向けて凸なる状態に歪む。このような状態では、横寄せ47が当たらなくなるおそれがあり、シート2を揃えることが難しくなる。しかし、この実施の形態によるシート排出部6においては、積載シート2Bにもイオン53が供給されて積載シート2Bの静電気を除去できるから、空気たまりが解消され、横寄せ47によって積載シート2Bを正しく揃えることが可能になる。
この実施の形態によるエアー吹き装置51の吹き出す吹き出し口51aは、斜め上方を指向し、この吹き出し口51aから吹き出した除電用エアー52が落下シート2Aの下面に吹き付けられる。このため、落下シート2Aに除電用エアー52によって浮力が付与されて落下速度が低下する。
したがって、この実施の形態によれば、シート2の落下速度を簡単に変えることができるから、落下速度が低下するシート排出装置を簡単な構造で実現することができる。
この実施の形態によるシート排出部6は、爪竿35(搬送部材)から解放された落下シート2Aに向けてシート2の搬送経路の上方からエアー42を吹き降ろすファン41aを備えている。このため、この実施の形態によれば、落下シート2Aの下方に除電用エアー52が供給されているにもかかわらず、落下シート2Aの落下方向を規制することができ、落下シート2Aを下方に向けて落下させることができる。したがって、この実施の形態によれば、シート2をより一層揃え易いシート排出装置を提供することができる。
この実施の形態による印刷機1は、シート2の個別データに基づいてエアー吹き装置51のエアーの吹き出し量を制御する制御装置43を備えている。このため、シート2の重量や、シート2が落下するときの状態などに適した吹き出し量で除電用エアー52を落下シート2Aの下面に吹き付けることができるから、シート2の落下速度を常に最適な速度に低下させることが可能になる。
シート2が薄紙である場合は、落下シート2Aが落下しているときに静電気により容易に引き付けられてしまう。このシート排出部6によれば、このような落下シート2Aが落下を開始した直後から除電用エアー52によって落下シート2Aに浮力を付与することができるとともに、イオン53をこの落下シート2Aと他の落下シート2Aとの間に充満させることができる。このため、薄紙からなる落下シート2Aが落下している時間を長くとることができるから、静電気の除去が充分に行われるとともに横寄せ47が多く当たることとなり、横寄せ47がこのシート2を適正な位置に誘導して揃えることが容易になる。また、この落下シート2Aにイオン53が充分に供給されるから、この落下シート2Aの内部に静電気が残留することを防ぐこともできる。
シート2が厚紙である場合は、落下シート2Aの剛性が相対的に高いため、多少の静電気では、落下シート2Aどうしの吸着力よりも横寄せ47により誘導される力が勝る。このような落下シート2Aは、他の落下シート2aと静電気によって吸着している状態であっても横寄せ47で揃えることが可能である。このため、この種のシート2をこの実施の形態によるシート排出部6によって排出することにより、シート2の内部に滞留する静電気が充分に除去されて後工程で加工し易くなるという効果が得られる。
シート2がフィルムや特殊原反である場合、この種のシート2は、静電気レベルが高い状態でシート排出部6に搬送される。静電気レベルが高い落下シート2Aは、剛性が高い場合であっても横寄せ47で適正位置に誘導することはできず、積載台32上で不揃いになる。しかし、薄紙の場合と同様に、この種の落下シート2Aにおいても落下速度を低下させて除電を充分に行うとともに横寄せ47が当たる回数を増やすことにより、静電気レベルが高くても横寄せ47で揃えることは可能となる。そして、この種のシート2は、シートパイル37として積載された状態で連続的にイオン53を供給することにより、滞留する静電気のレベルを徐々に下げることができる。
この実施の形態によるシート排出部6は、シート2の個別データがシート2の重量であるときにシート2の重量に比例して除電用エアー52の吹き出し量を変化させる機能を有している。このため、シート2の落下速度をシート2の種類毎に調整できるから、どのようなシート2であっても正しく揃えることができるとともに、静電気を充分に除去することができる。
1…印刷機 2…シート、2A…落下シート、2B…積載シート、6…シート排出部(シート排出装置)、33…積載部、35…爪竿(搬送部材)、41a…ファン、47…横寄せ、51…エアー吹き装置、51a…吹き出し口、52…除電用エアー、53…イオン。

Claims (4)

  1. シートが積載される積載部と、
    シートを保持して搬送し、前記積載部の上方で、保持されているシートを解放する搬送部材と、
    前記積載部の上端部で往復動し、積載されるシートの端縁に接触、離反する横寄せと、
    前記搬送部材から解放されたシートが落下する落下空間に向けてエアーを吐出するエアー吹き装置とを備え、
    前記エアー吹き装置は、前記積載部の最上部に積載された積載シートと、前記搬送部材から解放された落下シートとの間にエアーを吐出することにより、前記落下シートの落下速度を低下させるものであることを特徴とするシート排出装置。
  2. 請求項1記載のシート排出装置において、
    前記エアー吹き装置は、イオンを放出するものであることを特徴とするシート排出装置。
  3. 請求項1または請求項2記載のシート排出装置において、
    前記エアー吹き装置のエアーが吹き出す吹き出し口は、斜め上方を指向し、
    この吹き出し口から吹き出したエアーが前記落下シートの下面に吹き付けられることを特徴とするシート排出装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちいずれか一つに記載のシート排出装置において、
    さらに、前記落下シートに向けてシートの搬送経路の上方からエアーを吹き降ろすファンを備えていることを特徴とするシート排出装置。
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