JP2013159417A - 印刷機の給紙部、印刷機および印刷機の給紙方法 - Google Patents

印刷機の給紙部、印刷機および印刷機の給紙方法 Download PDF

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Abstract

【課題】静電吸着力発生装置を用いることにより用紙の吸着力の数値化を容易に行うことができ、しかも静電吸着力発生装置で用紙が持ち上がらなかったり静電吸着力発生装置から用紙が剥がれてしまったりするというトラブルを防止することができる印刷機の給紙部、印刷機および印刷機の給紙方法を提供する。
【解決手段】印刷機の給紙部10は、静電吸着力を発生させることにより集積部12上の用紙を吸着して分離する第1の静電吸着力発生装置20と、第1の静電吸着力発生装置20により分離された用紙の下側に入り込み、当該用紙の下部に空気を送り込むことにより第1の静電吸着力発生装置20により分離された用紙を浮き上がらせる吹足30と、を備えており、第1の静電吸着力発生装置20により分離され吹足30により浮き上がった用紙が印刷ユニット部50に給紙される。
【選択図】図3

Description

本発明は、印刷機の給紙部、印刷機および印刷機の給紙方法に関する。
枚葉印刷機として、一般的に図1に示すような構成のものが用いられている。図1に示すように、枚葉印刷機は、給紙部(フィーダ部)40、印刷ユニット部50、および排紙部(デリバリ部)60から構成されている。このような枚葉印刷機では、給紙部40から印刷ユニット部50に用紙が供給され、印刷ユニット部50で用紙に印刷を行い、印刷ユニット部50により印刷された用紙は排紙部60に搬送され、当該排紙部60に積み上げられるようになっている。
給紙部40ではフィーダーパイルボード(集積部)12に用紙が積層状態で集積されるようになっており、このフィーダーパイルボード12からフィーダーボード14に用紙が送られるようになっている。また、給紙部40にはサッカー部16が設けられており、このサッカー部16により用紙が1枚ずつ分離されるようになっている。
印刷ユニット部50には、インキつぼ51aが設けられたインキング部51、湿し水(ダンプニング)部52、版胴53、ブラケット胴54、圧胴55、紙渡し胴56等が設けられている。また、印刷ユニット部50には、ブラケット胴54の洗浄を自動的に行うブラケット自動洗浄装置57や、圧胴55の洗浄を自動的に行う圧胴自動洗浄装置58が設けられている。
排紙部60には、排紙胴61、用紙を爪でくわえて搬送するデリバリチェーン62、デリバリチェーン62により搬送された用紙が積層状態で集積されるデリバリバイルボード63、パウダスプレー装置64等が設けられている。デリバリバイルボード63には紙降ろしファン65や紙揃え板(ジョガ)66が設けられている。また、排紙部60には排紙部操作盤67が設けられている。
給紙部40としては、ユニバーサルフィーダ方式(前さばき方式)とストリームフィーダ方式(後さばき方式)がある。ユニバーサルフィーダ方式では、フィーダーボード14上では用紙が重ならず、1枚ずつ用紙が印刷ユニット部50に搬送されるようになっている。一方、ストリームフィーダ方式では、用紙を20cm程度ずらしながら数枚重ねた状態でフィーダーボード14に用紙が送られるようになっている。このようなストリームフィーダ方式は、高速で給紙を行うことができるため、高速機や大型機ではこの方式を採用している。
従来の印刷機における、ストリームフィーダ方式の給紙部40の構成について図5を用いて説明する。図5は、従来の印刷機の給紙部40を上方から見たときの構成を示す上面図である。図5では、フィーダーパイルボード12に積層状態で集積された用紙のうち最上層にある用紙を参照符号Pで示している。また、図5において、紙幣の給紙方向、すなわちフィーダーパイルボード12からフィーダーボード14への紙幣の搬送方向を矢印で示している。
図5に示すように、従来の印刷機の給紙部40では、第1吸口70、第2吸口72および紙押さえバー74がそれぞれ設けられている。これらの第1吸口70、第2吸口72および紙押さえバー74は、フィーダーパイルボード12に積層状態で集積された用紙のうち最上層にある用紙の上方に位置するようになっている。また、第1吸口70、第2吸口72および紙押さえバー74は、鉛直方向(すなわち、図5の紙面に直交する方向)に移動可能となっている。また、第2吸口72は、用紙の給紙方向にも移動可能となっている。
また、紙幣の給紙方向における、フィーダーパイルボード12に積層状態で集積された用紙の後端縁近傍(図5における用紙Pの下縁部近傍)には、吹足76、2枚止め板バネ78、エアーさばき吹足80、2枚止めブラシ82、紙当てオモリ84がそれぞれ設けられている。また、紙幣の給紙方向における、フィーダーパイルボード12に積層状態で集積された用紙の側縁近傍(図5における用紙Pの左右縁部近傍)には、紙ズレ防止棒86および横さばき吹足88が設けられている。
エアーさばき吹足80は、フィーダーパイルボード12に積み上げられた用紙の上部に空気を送り込み、5〜10枚程度の用紙をバラけさせるようになっている。エアーさばき吹足80によってさばかれた用紙のうち、1枚の用紙が第1吸口70によって上方に持ち上げられるようになっている。このときに、2枚止め板バネ78により、吸い上げられた用紙の下にある用紙(そのまま給紙されると2枚差しになってしまう)を落とすようになっている。また、吹足76は、第1吸口70によって持ち上げられた用紙の下側に入り込み、当該用紙の下部に空気を送ってこの用紙全体を浮き上がらせるようになっている。このときに、用紙の分離を良くするために、紙押さえバー74が設けられている。吹足76は、フィーダーパイルボード12に積み上げられた用紙の高さ調整の機能も果たすようになっている。第1吸口70によって上方に持ち上げられ、吹足76によって浮き上がった用紙は、第2吸口72によって受け取られ、フィーダローラ(後述)まで送られるようになっている。
また、紙ズレ防止棒86は、フィーダーパイルボード12に積み上げられた用紙が左右にズレないようにするようになっている。また、2枚止めブラシ82は、2枚差し防止の補助を行うようになっている。また、紙当てオモリ84は、厚い用紙を印刷するときに紙尻に置いて用紙を安定させるようになっている。また、横さばき吹足88は、用紙をばらけさせる補助を行うようになっている。
次に、図5に示すような従来の印刷機の給紙部40による給紙方法について図6を用いて説明する。図6は、図5に示す給紙部40を側方から見たときの図である。
図6に示すように、給紙部40における用紙の排出口にはフィーダコロ90、フィーダローラ92およびペーパーストップ94がそれぞれ設けられている。そして、第2吸口72によって受け取られた用紙は、フィーダコロ90とフィーダローラ92との間の隙間を通ってフィーダーボード14へ送られるようになっている。
給紙部40による給紙を行うにあたり、まず、図6(a)に示すように、第1吸口70が下方に移動し、この第1吸口70が半分降りてきたときに吹足76が上昇し始める。ここで、第1吸口70の空気は、当該第1吸口70が下がりきるまで用紙を吸い付けないようになっている。
図6(b)に示すように、エアーさばき吹足80は、第1吸口70が下がり始めてから上がり始めるまで空気を吹き続け、第1吸口70に用紙を吸わせやすい条件をつくるようになっている。
図6(c)に示すように、第1吸口70は十分に降りた時点で一度静止し、用紙を吸着した後に上昇する。第1吸口70は一旦25mm程度上昇するが、またその点から12mm程度下がって停止する。この際に吹足76は第1吸口70が上昇するのと入れ替えに用紙の下に入って空気を吹く。ペーパーストップ94はこの時点から起立し始める(図6(c)の矢印参照)。
その後、図6(d)(e)に示すように、第2吸口72が紙面に降りて用紙を吸着し、上昇してから水平にフィーダローラ92側に移動して、保持した用紙をフィーダローラ92上まで送り込む。この際に、第1吸口70は同時に用紙をしばらく吸い、第2吸口72が十分に用紙を吸着した後で第1吸口70は空気を吹き出して瞬間的に用紙を放す。また、第2吸口72が完全に降下したときにペーパーストップ94は倒れる(図6(e)の矢印参照)。
そして、図6(f)に示すように、第2吸口72は用紙を吸着したままフィーダローラ92に向かって前進し、用紙の先端がフィーダローラ92上に達したときにフィーダコロ90が下がって用紙を挟む。この瞬間に第2吸口72の空気が切れて用紙を放す。このようにして、フィーダローラ92からフィーダーボード14に用紙が送られるようになる。
従来の印刷機の給紙部としては、例えば特許文献1、2に開示されるようなものも知られている。これらの特許文献1、2に開示される給紙部でも、吸口によって用紙を吸着することにより用紙の送り出しを行うようになっている。
ここで、図5および図6に開示される給紙部40や、特許文献1、2に開示される給紙部では、印刷ユニット部へ用紙を送り込む際に、用紙が曲がった状態や2枚重なった状態で印刷ユニット部へ送り込まれると、この印刷ユニット部は異常停止してしまう。生産中に印刷ユニット部が異常停止してしまうと、生産性が低下したり、印刷物の濃度ムラが発生することにより品質低下が生じたりしてしまう。用紙曲がりや2枚重なって用紙が搬送される原因としては、用紙を分離するためのセパレータ装置の構成部位の位置や風量調整、およびフィーダーボード上での搬送ベルトの張力値等の各要素が互いに影響し合うことが考えられる。また、同一の用紙であっても生産時の温度や湿度が変われば、給紙部の調整条件が同じであっても異常停止が生じてしまうため、停止原因の明確化が困難であるという問題がある。
このような問題に対して、フィーダーボードに関しては、搬送ベルトの速度制御を行う方法が従来から知られている(例えば、特許文献3参照)。また、セパレータ装置に関しても様々な技術が知られている(例えば、特許文献4、5参照)。このような技術によって印刷ユニット部の異常停止回数を減らすことが可能である。しかしながら、従来の給紙部では依然として異常停止が発生する場合がある。
従来の給紙部で依然として異常停止が発生する原因としては、空気の吸着力等の、生産現場で短時間に数値化することが困難な項目が多数存在し、個々の調整量が数値化できないことや、互いの調整量と異常停止との相関関係が明確化できない点が考えられる。このような課題に対しては、フィーダーパイルボードに積層された用紙を1枚ずつ電気的に分離して搬送する技術が知られている(例えば、特許文献6、7、8参照)。これらの文献には、静電吸着力(クーロン力)を発生させる装置を用いて、積層紙等の対象物を1枚ずつ繰り出す繰出装置等が開示されている。このような技術を用いることにより、空気による用紙の吸着方法では困難であった、用紙の吸着力の数値化が容易になる。
特許文献6、7に開示される技術では、静電吸着力発生装置は積層紙が接触している箇所にしか静電吸着力が働かないようになっている。このため、枚葉印刷機のような大きなサイズの用紙をストリームフィーダ方式で搬送するためには、静電吸着力発生装置は用紙の後端近傍に設置する必要がある。この場合、用紙の後端近傍でしか静電吸着力が発生しないため、用紙が持ち上がらない可能性があり、最悪の場合には静電吸着力発生装置から用紙が剥がれてしまい搬送不能になってしまうという問題がある。また、特許文献8に開示される技術では、静電吸着力発生装置を水平方向に移動させ、用紙を水平に保持したまま搬送するようになっている。しかしながら、このような方法では用紙を1枚ずつしか搬送できず、現在の枚葉印刷機の主流の搬送方法であるストリームフィーダ方式には対応できないという問題がある。
特開2004−155509号公報 特開2002−173238号公報 特開平7−215541号公報 特開平10−194484号公報 実開平7−30243号公報 特開2010−126317号公報 実開昭64−56430号公報 実開昭60−30134号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、静電吸着力発生装置を用いることにより用紙の吸着力の数値化を容易に行うことができ、しかも静電吸着力発生装置により吸着された用紙の下側に吹足が入り込み、分離された用紙の下部に吹足によって空気を送り込むことにより当該用紙を浮き上がらせることによって、静電吸着力発生装置で用紙が持ち上がらなかったり静電吸着力発生装置から用紙が剥がれてしまったりするというトラブルを防止することができる印刷機の給紙部、印刷機および印刷機の給紙方法を提供することを目的とする。
本発明は、用紙が積層状態で集積される集積部と、前記集積部の上方に設けられ、静電吸着力を発生させることにより前記集積部上の用紙を吸着して分離する第1の静電吸着力発生装置と、前記第1の静電吸着力発生装置により分離された用紙の下側に入り込み、当該用紙の下部に空気を送り込むことにより前記第1の静電吸着力発生装置により分離された用紙を浮き上がらせる吹足と、を備え、前記第1の静電吸着力発生装置により分離され前記吹足により浮き上がった用紙が印刷ユニット部に給紙されることを特徴とする、印刷機の給紙部である。
このような印刷機の給紙部によれば、静電吸着力を発生させることにより集積部上の用紙を吸着して分離する第1の静電吸着力発生装置と、第1の静電吸着力発生装置により分離された用紙の下側に入り込み、当該用紙の下部に空気を送り込むことにより第1の静電吸着力発生装置により分離された用紙を浮き上がらせる吹足とが設けられており、第1の静電吸着力発生装置により分離され吹足により浮き上がった用紙が印刷ユニット部に給紙されるようになっている。このように、第1の静電吸着力発生装置を用いることにより、従来の給紙部のような吸口を設ける場合と比較して、用紙の吸着力の数値化を容易に行うことができる。しかも第1の静電吸着力発生装置により吸着された用紙の下側に吹足が入り込み、分離された用紙の下部に吹足によって空気を送り込むことにより当該用紙を浮き上がらせることによって、静電吸着力発生装置で用紙が持ち上がらなかったり静電吸着力発生装置から用紙が剥がれてしまったりするというトラブルを防止することができる。
本発明の印刷機の給紙部においては、前記第1の静電吸着力発生装置は鉛直方向に移動可能となっていてもよい。
本発明の印刷機の給紙部においては、前記集積部の上方に設けられ、前記第1の静電吸着力発生装置により分離され前記吹足により浮き上がった用紙を静電吸着力によって吸着して前記印刷ユニット部に向かって移動させる第2の静電吸着力発生装置を更に備えたことが好ましい。
本発明の印刷機の給紙部においては、前記第2の静電吸着力発生装置は鉛直方向および用紙の給紙方向にそれぞれ移動可能となっていてもよい。
本発明は、上述のような印刷機の給紙部と、前記給紙部により給紙された用紙に印刷を行う印刷ユニット部と、前記印刷ユニット部により印刷された用紙を排紙する排紙部と、を備えたことを特徴とする、印刷機である。
本発明は、集積部に用紙を積層状態で集積する工程と、第1の静電吸着力発生装置によって静電吸着力により前記集積部上の用紙を吸着して分離する工程と、前記第1の静電吸着力発生装置によって静電吸着力により分離された用紙の下側に吹足が入り込み、分離された用紙の下部に前記吹足によって空気を送り込むことにより当該用紙を浮き上がらせる工程と、前記第1の静電吸着力発生装置によって静電吸着力により分離され前記吹足によって浮き上がった用紙を印刷ユニット部に給紙する工程と、を備えたことを特徴とする、印刷機の給紙方法である。
このような印刷機の給紙方法によれば、静電吸着力を発生させることにより集積部上の用紙を吸着して分離する第1の静電吸着力発生装置と、第1の静電吸着力発生装置により分離された用紙の下側に入り込み、当該用紙の下部に空気を送り込むことにより第1の静電吸着力発生装置により分離された用紙を浮き上がらせる吹足とが設けられており、第1の静電吸着力発生装置により分離され吹足により浮き上がった用紙が印刷ユニット部に給紙されるようになっている。このように、第1の静電吸着力発生装置を用いることにより、従来の給紙部のような吸口を設ける場合と比較して、用紙の吸着力の数値化を容易に行うことができる。しかも第1の静電吸着力発生装置により吸着された用紙の下側に吹足が入り込み、分離された用紙の下部に吹足によって空気を送り込むことにより当該用紙を浮き上がらせることによって、静電吸着力発生装置で用紙が持ち上がらなかったり静電吸着力発生装置から用紙が剥がれてしまったりするというトラブルを防止することができる。
本発明の印刷機の給紙方法においては、前記第1の静電吸着力発生装置によって静電吸着力により分離され前記吹足によって浮き上がった用紙を印刷ユニット部に給紙する工程において、第2の静電吸着力発生装置によって、前記第1の静電吸着力発生装置によって静電吸着力により分離され前記吹足によって浮き上がった用紙を、静電吸着力により吸着して前記印刷ユニット部に向かって移動させることが好ましい。
本発明の印刷機の給紙部、印刷機および印刷機の給紙方法によれば、静電吸着力発生装置を用いることにより用紙の吸着力の数値化を容易に行うことができ、しかも静電吸着力発生装置で用紙が持ち上がらなかったり静電吸着力発生装置から用紙が剥がれてしまったりするというトラブルを防止することができる。
枚葉印刷機の概略の構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態による枚葉印刷機の給紙部の構成を示す上面図である。 図2における給紙部における静電吸着力発生装置等の構成の詳細を示す上面図である。 図2および図3に示す給紙部を用いた給紙方法を示す図である。 従来の枚葉印刷機の給紙部の構成を示す上面図である。 図5に示す給紙部を用いた給紙方法を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一の実施の形態について説明する。図2乃至図4は、本実施の形態に係る枚葉印刷機の給紙部を示す図である。このうち、図2は、本実施の形態による枚葉印刷機の給紙部の構成を示す上面図であり、図3は、図2における給紙部における静電吸着力発生装置等の構成の詳細を示す上面図である。また、図4は、図2および図3に示す給紙部を用いた給紙方法を示す図である。
本実施の形態による給紙部10は、図1に示すような枚葉印刷機に用いられるものである。本実施の形態では、用紙を20cm程度ずらしながら数枚重ねた状態でフィーダーボード14に用紙が送られるようなストリームフィーダ方式の給紙部10が用いられるようになっている。
本実施の形態における、ストリームフィーダ方式の給紙部10の構成について図2および図3を用いて説明する。図2に示すように、給紙部10にはフィーダーパイルボード12およびフィーダーボード14が連なって設置されており、フィーダーパイルボード12に積み重ねられた用紙は図2の矢印方向に沿ってフィーダーボード14に送られるようになっている。また、フィーダーパイルボード12の上方には、第1の静電吸着力発生装置20および第2の静電吸着力発生装置22がそれぞれ設けられている。
図3は、図2における給紙部10における静電吸着力発生装置20、22等の構成の詳細を示す上面図である。図3では、フィーダーパイルボード12に積層状態で集積された用紙のうち最上層にある用紙を参照符号Pで示している。また、図3において、紙幣の給紙方向、すなわちフィーダーパイルボード12からフィーダーボード14への紙幣の搬送方向を矢印で示している。
図2および図3に示すように、本実施の形態の給紙部10では、第1の静電吸着力発生装置20および第2の静電吸着力発生装置22がそれぞれ設けられている。前述したように、これらの第1の静電吸着力発生装置20および第2の静電吸着力発生装置22は、フィーダーパイルボード12に積層状態で集積された用紙のうち最上層にある用紙の上方に位置するようになっている。また、第1の静電吸着力発生装置20および第2の静電吸着力発生装置22は、鉛直方向(すなわち、図2や図3の紙面に直交する方向)に移動可能となっている。また、第2の静電吸着力発生装置22は、用紙の給紙方向にも移動可能となっている。
また、紙幣の給紙方向における、フィーダーパイルボード12に積層状態で集積された用紙の後端縁近傍(図3における用紙Pの下縁部近傍)には、吹足30および紙当てオモリ32がそれぞれ設けられている。また、紙幣の給紙方向における、フィーダーパイルボード12に積層状態で集積された用紙の側縁近傍(図3における用紙Pの左右縁部近傍)には紙ズレ防止棒34が設けられている。
第1の静電吸着力発生装置20は、紙幣の給紙方向における、フィーダーパイルボード12に積層状態で集積された用紙の後端縁近傍(図3における用紙Pの下縁部近傍)に設置されている。第1の静電吸着力発生装置20にはガイドロール21が設けられており、このガイドロール21により第1の静電吸着力発生装置20は図3の左右方向に移動することができるようになっている。この第1の静電吸着力発生装置20は、静電吸着力を発生させることによりフィーダーパイルボード12上の用紙を吸着して分離するようになっている。
第2の静電吸着力発生装置22は、紙幣の給紙方向において第1の静電吸着力発生装置20よりも下流側(すなわち、図3における上方)に設置されている。この第2の静電吸着力発生装置22は、第1の静電吸着力発生装置20により分離され吹足30により浮き上がった用紙をフィーダーボード14に送るようになっている。第2の静電吸着力発生装置22にはガイドロール23が設けられており、このガイドロール23により第2の静電吸着力発生装置22は図3の左右方向に移動することができるようになっている。また、図3に示すように、ガイドロール23にはスライダ24が設けられており、このスライダ24にはモータ26が接続されている。そして、モータ26がスライダ24を駆動することにより、第2の静電吸着力発生装置22は用紙の給紙方向(すなわち、図3における上下方向)に移動するようになっている。
また、図3に示すように、第1の静電吸着力発生装置20および第2の静電吸着力発生装置22には、これらの静電吸着力発生装置20、22に電力を供給する専用コントローラ28が接続されている。
吹足30は、第1の静電吸着力発生装置20によって持ち上げられた用紙の下側に入り込み、当該用紙の下部に空気を送ってこの用紙全体を浮き上がらせるようになっている。また、吹足30は、フィーダーパイルボード12に積み上げられた用紙の高さ調整の機能も果たすようになっている。また、紙当てオモリ32は、厚い用紙を印刷するときに紙尻に置いて用紙を安定させるようになっている。また、紙ズレ防止棒34は、フィーダーパイルボード12に積み上げられた用紙が左右にズレないようにするようになっている。
また、本発明による印刷機は、図2および図3に示すような給紙部10と、給紙部10により給紙された用紙に印刷を行う印刷ユニット部50と、印刷ユニット部50により印刷された用紙を排紙する排紙部60とを備えている(図1参照)。
次に、図2および図3に示すような本実施の形態の印刷機の給紙部10による給紙方法について図4を用いて説明する。図4は、図3に示す給紙部10を側方から見たときの図である。なお、以下に示す給紙方法は、専用コントローラ28による静電吸着力発生装置20、22への電力の供給のオン/オフをそれぞれ切り替えることにより行われるようになっている。
図4に示すように、給紙部10における用紙の排出口にはフィーダコロ90、フィーダローラ92およびペーパーストップ94がそれぞれ設けられている。そして、第2の静電吸着力発生装置22に吸着された用紙は、フィーダコロ90とフィーダローラ92との間の隙間を通ってフィーダーボード14へ送られるようになっている。
給紙部10による給紙を行うにあたり、まず、図4(a)に示すように、第1の静電吸着力発生装置20が下方に移動し、フィーダーパイルボード12に積層状態で集積された用紙のうち最上層にある用紙に近接した位置に到達する。そして、図4(b)に示すように、専用コントローラ28による第1の静電吸着力発生装置20への電力の供給のオフからオンに切り替えることによって、第1の静電吸着力発生装置20に用紙を吸着させる。第1の静電吸着力発生装置20は、用紙を吸着した後に上昇する。この際に吹足76は第1の静電吸着力発生装置20が上昇するのと入れ替えに用紙の下に入って空気を吹く。ペーパーストップ94はこの時点から起立し始める(図4(b)の矢印参照)。
その後、図4(c)(d)に示すように、第2の静電吸着力発生装置22が下方に移動し、第1の静電吸着力発生装置20に吸着された用紙に近接した位置に到達する。そして、専用コントローラ28による第2の静電吸着力発生装置22への電力の供給のオフからオンに切り替えることによって、第2の静電吸着力発生装置22に用紙を吸着させる。そして、第2の静電吸着力発生装置22は上昇してから水平にフィーダローラ92側に移動して、保持した用紙をフィーダローラ92上まで送り込む。このときに、専用コントローラ28による第1の静電吸着力発生装置20への電力の供給のオンからオフに切り替えることによって、第1の静電吸着力発生装置20から用紙を放す。
そして、図4(e)に示すように、第2の静電吸着力発生装置22は用紙を吸着したままフィーダローラ92に向かって前進し、用紙の先端がフィーダローラ92上に達したときにフィーダコロ90が下がって用紙を挟む。この瞬間に専用コントローラ28による第2の静電吸着力発生装置22への電力の供給のオンからオフに切り替えることによって、第2の静電吸着力発生装置22から用紙を放す。このようにして、フィーダローラ92からフィーダーボード14に用紙が送られるようになる。
以上のように本実施の形態の印刷機の給紙部10および給紙方法によれば、静電吸着力を発生させることによりフィーダーパイルボード12上の用紙を吸着して分離する第1の静電吸着力発生装置20と、第1の静電吸着力発生装置20により分離された用紙の下側に入り込み、当該用紙の下部に空気を送り込むことにより第1の静電吸着力発生装置20により分離された用紙を浮き上がらせる吹足30とが設けられており、第1の静電吸着力発生装置20により分離され吹足30により浮き上がった用紙が印刷ユニット部50に給紙されるようになっている。このように、第1の静電吸着力発生装置20を用いることにより、従来の給紙部のような吸口(より詳細には、図5における第1吸口70、第2吸口72等)を設ける場合と比較して、用紙の吸着力の数値化を容易に行うことができる。しかも第1の静電吸着力発生装置20により吸着された用紙の下側に吹足30が入り込み、分離された用紙の下部に吹足30によって空気を送り込むことにより当該用紙を浮き上がらせることによって、静電吸着力発生装置で用紙が持ち上がらなかったり静電吸着力発生装置から用紙が剥がれてしまったりするというトラブルを防止することができる。
本実施の形態の印刷機の給紙部10および給紙方法においては、前述のように、第1の静電吸着力発生装置20は鉛直方向に移動可能となっている。
また、本実施の形態の印刷機の給紙部10および給紙方法においては、第1の静電吸着力発生装置20により分離され吹足30により浮き上がった用紙を静電吸着力によって吸着して印刷ユニット部50に向かって移動させる第2の静電吸着力発生装置22が設けられている。このことにより、第1の静電吸着力発生装置20により分離され吹足30により浮き上がった用紙を確実に印刷ユニット部50に送ることができるようになる。
本実施の形態の印刷機の給紙部10および給紙方法においては、前述のように、第2の静電吸着力発生装置22は鉛直方向および用紙の給紙方向に移動可能となっている。
なお、本発明における印刷機の給紙部や給紙方法は、上記の態様に限定されるものではなく、様々の変更を加えることができる。
例えば、変形例に係る印刷機の給紙部として、第2の静電吸着力発生装置22が設置されておらず、第1の静電吸着力発生装置20および吹足30のみが設けられるような構成のものを用いてもよい。
また、変形例に係る印刷機の給紙部において、図5に示す従来の給紙部40に設けられているような、2枚止め板バネ、エアーさばき吹足、2枚止めブラシ、横さばき吹足等が設けられていてもよい。
10 給紙部
12 フィーダーパイルボード
14 フィーダーボード
16 サッカー部
20 第1の静電吸着力発生装置
21 ガイドロール
22 第2の静電吸着力発生装置
23 ガイドロール
24 スライダ
26 モータ
28 専用コントローラ
30 吹足
32 紙当てオモリ
34 紙ズレ防止棒
40 給紙部
50 印刷ユニット部
51a インキつぼ
51 インキング部
52 湿し水部
53 版胴
54 ブラケット胴
55 圧胴
56 紙渡し胴
57 ブラケット自動洗浄装置
58 圧胴自動洗浄装置
60 排紙部
61 排紙胴
62 デリバリチェーン
63 デリバリバイルボード
64 パウダスプレー装置
65 紙降ろしファン
66 紙揃え板
67 排紙部操作盤
70 第1吸口
72 第2吸口
74 紙押さえバー
76 吹足
78 2枚止め板バネ
80 エアーさばき吹足
82 2枚止めブラシ
84 紙当てオモリ
86 紙ズレ防止棒
88 横さばき吹足
90 フィーダコロ
92 フィーダローラ
94 ペーパーストップ

Claims (7)

  1. 用紙が積層状態で集積される集積部と、
    前記集積部の上方に設けられ、静電吸着力を発生させることにより前記集積部上の用紙を吸着して分離する第1の静電吸着力発生装置と、
    前記第1の静電吸着力発生装置により分離された用紙の下側に入り込み、当該用紙の下部に空気を送り込むことにより前記第1の静電吸着力発生装置により分離された用紙を浮き上がらせる吹足と、
    を備え、
    前記第1の静電吸着力発生装置により分離され前記吹足により浮き上がった用紙が印刷ユニット部に給紙されることを特徴とする、印刷機の給紙部。
  2. 前記第1の静電吸着力発生装置は鉛直方向に移動可能となっていることを特徴とする、請求項1記載の印刷機の給紙部。
  3. 前記集積部の上方に設けられ、前記第1の静電吸着力発生装置により分離され前記吹足により浮き上がった用紙を静電吸着力によって吸着して前記印刷ユニット部に向かって移動させる第2の静電吸着力発生装置を更に備えたことを特徴とする、請求項1または2記載の印刷機の給紙部。
  4. 前記第2の静電吸着力発生装置は鉛直方向および用紙の給紙方向にそれぞれ移動可能となっていることを特徴とする、請求項3記載の印刷機の給紙部。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷機の給紙部と、
    前記給紙部により給紙された用紙に印刷を行う印刷ユニット部と、
    前記印刷ユニット部により印刷された用紙を排紙する排紙部と、
    を備えたことを特徴とする、印刷機。
  6. 集積部に用紙を積層状態で集積する工程と、
    第1の静電吸着力発生装置によって静電吸着力により前記集積部上の用紙を吸着して分離する工程と、
    前記第1の静電吸着力発生装置によって静電吸着力により分離された用紙の下側に吹足が入り込み、分離された用紙の下部に前記吹足によって空気を送り込むことにより当該用紙を浮き上がらせる工程と、
    前記第1の静電吸着力発生装置によって静電吸着力により分離され前記吹足によって浮き上がった用紙を印刷ユニット部に給紙する工程と、
    を備えたことを特徴とする、印刷機の給紙方法。
  7. 前記第1の静電吸着力発生装置によって静電吸着力により分離され前記吹足によって浮き上がった用紙を印刷ユニット部に給紙する工程において、第2の静電吸着力発生装置によって、前記第1の静電吸着力発生装置によって静電吸着力により分離され前記吹足によって浮き上がった用紙を、静電吸着力により吸着して前記印刷ユニット部に向かって移動させることを特徴とする、請求項6記載の印刷機の給紙方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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