JP2013249154A - シート搬送装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】重送防止対策の用紙先端にエアーを吹き付ける機構を備え、ベルトが用紙を吸着しきれないことによる不給紙を防ぐことが可能なシート搬送装置を提供する。
【解決手段】シート収納部11に収納されたシート束1の最上シート1A近傍位置でエアーを送風することにより、最上シート1Aとその近傍のシートを浮揚させて、シート間を分離させるエアー送風部14を備え、無端状の誘電体ベルト13aに静電吸着力を発生させて最上シート1Aを吸着して搬送するシート搬送装置である。最上シート1Aと誘電体ベルト13aの吸着面との間から排気するために、静電吸着ベルト13aの吸着面の電極発生部分以外の部分に排気孔13Fを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子写真方式、静電記録方式等を利用したファクシミリ、プリンタ、複写機、これらの少なくとも二つの機能を有する複合機等の画像形成装置に用いるシート搬送装置と、これを備えた画像形成装置に関する。
積載された原稿や記録紙等のシートを分離給送する方法としては、非摩擦分離方式の一種として、静電吸着による分離給送方法が知られているが、用いられるベルとしては、静電吸着ベルト帯電型と電極埋め込み型のものがある。
静電吸着分離方式は、誘電体性の無端のベルトに電界を形成し、これをシートに接触させて吸着し、分離するものであるが、この方式での重送防止対策としては、給送待機状態にある用紙の1枚目と2枚目を分離させるために、用紙先端にエアーを吹き付ける構成が知られている。そして、シートの吸着に静電吸着力(クーロン力)を用いるためシート表面へのダメージは無い。
しかし、従来の静電吸着分離方式において、給送待機状態にある用紙の先端にエアーを吹き付ける構成では、ベルトと、ベルトに吸着した用紙1枚目との間にエアーが当たり、ベルトが用紙を吸着しきれずに不給紙となることがあるという問題があった。
例えば特許文献1には、用紙同士が密着していても、用紙の分離が確実に行えるようにする目的で、孔を設けたベルトによるエアー吸引を用いた分離給送方法において、第一の吸着手段により吹き付けたエアーによって浮上した用紙先端部を、搬送ベルトの所定角度に傾斜した先端側部に吸着させるための第二の用紙吸着部を設ける構成が開示されている。しかし、ベルトと用紙1枚目の間にエアーが入り込んで用紙の吸着を阻害して不給紙となるという問題の解消はできていない。
そこで本発明は、重送防止対策の用紙先端にエアーを吹き付ける機構を備えつつ、ベルトが用紙を吸着しきれないことによる不給紙を防ぐことが可能なシート搬送装置、画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明に係るシート搬送装置は、シート束を収納するシート収納部と、前記シート束を垂直方向に昇降させるシート昇降手段と、前記シート収納部の上方に位置させ、シートを静電吸着する無端状の静電吸着ベルトと、前記シート収納部に収納されたシート束の一端にエアーを送風して該シート束の少なくとも最上シートの前記一端側を浮揚させて、前記静電吸着ベルトで吸着可能な状態まで前記シート束から分離させるエアー送風部と、を備え、前記静電吸着ベルトが、前記エアー送風部から送風されるエアーを、前記最上シートと前記静電吸着ベルトの吸着面との間から排気するための排気孔を、該静電吸着ベルトの前記吸着面に備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、エアー吸引や静電吸着による分離給送方法に用いるベルトに、吹き付けられたエアーが通り抜け得るようにする孔を備えるようにすることで、ベルトへの用紙の吸着を安定させることができ、ベルトが用紙を吸着しきれないことによる不給紙を防止することができる。
本発明に係るシート搬送装置を装備し得る画像形成装置の一例を示す概略構成図 重送防止用のエアー吹き付け手段を備えた電極埋込型(電荷付与式)の静電吸着によるシート搬送装置の構成を示す図 本発明の実施形態1に係るシート搬送装置が備える孔を備えた誘電体ベルトを示す図 帯電手段として本実施形態で用い得る帯電ローラの一例の形状を示す図 帯電手段として本実施形態で用い得る帯電ブレードを示す図 帯電ブレードと誘電体ベルトの接触部分と排気孔との位置関係を示す図 本発明の実施形態2に係る電極埋め込み型の静電吸着ベルトを用いたシート搬送装置の構成を示す図(A)と、最上シートに対する静電吸着ベルトの吸着面に設けた排気孔の位置を示した図(B) 図7(A)のように積載したシート束に対してエアーを吹きつけた状態を示す図 図8の矢印Z方向からみた図 図7の吸着面に支持した静電吸着ベルト内部の詳細図 図10の矢印X方向から見た静電吸着ベルトの表面の一部の拡大図 駆動ローラと従動ローラの位置(吸着位置と搬送位置)を示す図 駆動ローラと従動ローラの位置(吸着位置と搬送位置)を示す図 上質紙を代表とした非塗工紙とコート紙を代表とした塗工紙の異なる種類のシートに対し、シート坪量とシートサイズに応じた間隔とエアー量の組み合わせを示したテーブルを示す図
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
本発明の実施の形態は、静電吸着による分離給送方法に用いるベルトに、吹き付けられたエアーが通り抜け得るようにする孔を備えることが特徴になっている。これについて、以下、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明に係るシート搬送装置を装備し得る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。なお、本発明の実施対象とする画像形成装置は、図示のものには限定されず、複写機、ファクシミリ装置、複写機能とファクシミリ機能等を備えた複合機等の機能を有するもの等々、画像形成を行う種々の装置が対象となる。
図1において、画像形成装置の一例としての複写機100は、原稿トレイ110aに載置された原稿束から原稿を1枚分離して原稿読取部120上のコンタクトガラスに自動給紙する自動原稿搬送装置110と、自動原稿搬送装置110によってコンタクトガラス上に搬送された原稿を読み取る原稿読取部120と、給紙部130から給紙されたシート材に対して、原稿読取部120によって読み取った画像を形成する画像形成部(画像形成手段)140と、複数のシート材が積層されたシート束Sを有し、このシート束Sから最上位に位置するシート材S1を画像形成部140に給紙する給紙部130を備えている。なお、本実施の形態では、画像形成部140と給紙部130とは分割可能となっているが、そうでない構成でも良い。
給紙部130は、複数枚のシート材S1を積載するシート積載部材としての給紙カセット150と、給紙カセット150上の複数枚のシート材S1から最上位に位置するシート材を分離して搬送するシート分離給紙装置160とを含んで構成してある。
シート分離給紙装置160によって分離給紙されたシート材S1は、搬送経路170上を搬送されるようになっており、搬送経路170上を搬送されるシート材S1は、搬送ローラ対180により搬送され、転写ローラ190によって画像形成部140で形成されたトナー画像が転写され、このトナー画像が定着器200によって熱転写され、排紙ローラ対210により排紙トレイ220に排出する。
画像形成部140は、4つの作像部230(230Y(イエロー)、230C(シアン)、230M(マゼンタ)、230BK(ブラック))と、転写ベルトである中間転写ベルト240と、露光装置250とから構成してある。
露光装置250は、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等から入力される色分解された画像データや、原稿読取部120によって読み取られた原稿の画像データを光源駆動用の信号に変換し、それに従い各レーザ光源ユニット内の半導体レーザを駆動して光ビームを射出するようになっている。
作像部230Y、230C、230M、230BKは、それぞれ異なる色の画像(トナー像)を形成するようになっており、作像部230Y、230C、230M、230BKは、時計回転方向に回転駆動される像担持体である感光体260(260Y、260C、260M、260BK)、感光体260の周囲に配置された帯電部270、現像部280、クリーニング部290等により構成されている。
感光体260は、円筒状に形成され、図示しない駆動源により回転駆動される。感光体260の外周面部には感光層が設けられており、露光装置250から射出された破線で示す光ビームが感光体260の外周面にスポット照射されることにより、感光体260の外周面には画像情報に応じた静電潜像が書き込まれる。
帯電部270は、感光体260の外周面を一様に帯電するもので、感光体260に対して接触方式のものが採用されている。現像部280は、感光体260にトナーの供給を行い、供給されたトナーが感光体260の外周面に書き込まれた静電潜像に付着することにより、感光体260上の静電潜像がトナー像として顕像化させるもので、感光体260に対して非接触方式のものが採用されている。
クリーニング部290は、感光体260の外周面に付着している残留トナーをクリーニングするもので、感光体260の外周面にブラシを接触させるブラシ接触方式のものが採用されている。
中間転写ベルト240は、樹脂フィルム、または、ゴムを基体として形成された無端状ベルトから構成されており、感光体260上に形成されたトナー像が転写され、この中間転写ベルト240に転写されたトナー像が転写ローラ190によってシート材S1に転写される。
図2は、重送防止用のエアー吹き付け手段を備えた電荷付与式の静電吸着によるシート搬送装置の構成を示す図である。
この実施形態では、シート収納部11に積層収納したシート束1の最上部に位置する最上シート1Aを、帯電により生じる静電気力(図4で、「+」、「−」として示してある)を用いて吸着保持する誘電体ベルト13aを有する吸着分離ユニット13と、誘電体ベルト13aの表面を帯電させる帯電手段として帯電ローラ13Gを備えて吸着保持したシートを給送するシート給送手段を構成し、誘電体ベルト13aは、これを掛け回す第1張架ローラ13Bと、第1張架ローラ13Bのシート搬送方向上流側に位置する第2張架ローラ13Cに掛け回してある。
また搬送待機位置にある用紙先端に向けてエアーを吹き付けるための手段としてエアー送風部14を備えている。エアー送風部14は、誘電体ベルト13aが用紙を吸着した際に、1枚目用紙(最上シート1A)と共に2枚目の用紙(シート1A’)あるいはそれよりも下側のシートも含めて複数枚を吸着して搬送する(重送)こと防ぐためのものであり、エアーAが1枚目と2枚目のシート1A、1A’間に入り込んで両シートの分離を助ける役目を果たすものである。
ただし、1、2枚目のシート1A、1A’間にエアーAが入り込むと同時に、誘電体ベルト13aと1枚目のシート1Aとの間にもエアーAが入り込むため、エアーAが1枚目シート1Aの上面を押し下げてしまい、1枚目のシート1Aの吸着を阻害して不給紙になる場合がある。
そこで本実施形態では既述のように誘電体ベルト13aにエアーAが通り抜けることができるようにするための孔を備えている。
すなわち図3に示すように、誘電体ベルト13aにエアー排出用の孔(排気孔)13Fを備える構成となっている。誘電体ベルト13aと最上シート1Aとの間に入り込んだエアーAは、排気孔13Fを通って誘電体ベルトを通り抜ける。そのため、エアーAが最上シート1Aを押し下げることがないため、最上シート1Aの誘電体ベルト13aへの吸着が阻害されなくなる。これにより不給紙の防止が図られ、シート束1からの給紙機能を下げることなく、シート束1を構成するシートの分離機能は上げることができる。なお、排気孔部は、シート束1をなすシートの幅方向端部に位置しないように配置することが好ましい。
図4(A)、(B)は、帯電手段として本実施形態で用い得る帯電ローラ13Gの一例の形状を示す図であり、図4(C)は帯電ローラ13Gの変形例を示す図であり、図4(A)、(C)は、図3を上方から見て示してある。なお、図4(A)、(B)の帯電ローラ13Gは図示のように段付きのような形状となっており、帯電ローラ13Gの誘電体ベルト13aに接触する径が大きい部分13G1は、誘電体ベルト13aへの引っかかりやリークを防ぐために、排気孔13Fには接触しない位置となる構成にしてあり、排気孔13Fは帯電ローラ13Gの径が小さい部分13G2、すなわち凹んだ部分と位置関係が対応するように構成してある。
図4(C)に示すように、帯電ローラ13Gを段付きとするのではなく、誘電体ベルト13aのマイナス帯電部と排気孔13Fとに接触する部分に絶縁テープ13Hを巻く構成にすることでリークを防ぐことができる。絶縁テープとしては、例えば、PET材やテフロン(登録商標)等のフッ素樹脂加工素材製のテープなどで、例えば表面抵抗率が10Ω/□などのように高抵抗であるものを用いることが好ましい。
図5は、帯電手段として帯電ローラに代えて用い得る帯電ブレードを示す図である。
帯電手段が図示のような帯電ブレード13Jの場合、加工費、材料費を考慮すると、帯電ローラを用いるよりもコストを抑えることができると考えられる。なお帯電ブレード13Jは、帯電ローラ13Gの径が大きい部分13G1や絶縁テープ13Hに対応する部位に突起状の部位13J1を備えている。
図6には、帯電ブレード13Jと誘電体ベルト13aの接触部分と排気孔13Fとの位置関係を示す図であり、帯電ブレード13Jと誘電体ベルト13aをシートから見て示す。図中13a1は誘電体ベルト13aの内層部、13a2は外層部である。帯電手段である帯電ブレード13Jから誘電体ベルト13aの内層部13a1までの距離aが近い場合、リークが生じる可能性があるため、所定の距離だけ離す必要がある。本願発明者の行った実験では、帯電ブレード13Jから誘電体ベルト13aの内層部13a1の距離aが2mmで電圧幅を4kVとした場合に、リークすることを確認した。すなわち、印加電圧幅を2X[kV]としたときX[mm]以上離れていれば良い。
<実施形態2>
図7は、本発明の実施形態2に係る電極埋め込み型の静電吸着ベルトを用いたシート搬送装置10の構成を示す図(図7(A))と、最上シート1Aに対する静電吸着ベルト13Aの吸着面Kに設けた排気孔13Fの位置を示した図(図7(B))である。また図8は、図7(A)のように積載したシート束1に対してエアーを吹きつけた状態を示す図、図9は、図8の矢印Z方向からみた図、図10は、図7の吸着面Kに支持した静電吸着ベルト13Aの内部の詳細図、図11は、図10の矢印X方向から見た静電吸着ベルト13Aの表面の一部の拡大図である。
この実施形態のシート搬送装置10は、図7に示すように、シート収納部11と、シート昇降部材12と、吸着分離ユニット13と、エアー送風部14と、シート束1の搬送方向上流端部規制部材16と、静電吸着ベルト13Aの駆動手段13Eと、シート昇降部材駆動手段18とを備えるとともに、図8に示すように、シート束1の搬送方向側端部規制部材15と、制御手段(図示せず)とを備えている。
シート昇降部材12は水平面を有しており、積層された複数枚のシート束1を積載可能である。シート収納部11には、制御手段19に接続されたシート昇降部材駆動手段18が駆動連結されており、シート昇降部材駆動手段18が駆動することによりシート昇降部材12が昇降し、シート収納部11内のシート束1を昇降することができるように構成してある。
吸着分離ユニット13は、図示せぬ制御手段に接続した静電吸着ベルト13Aの駆動手段13Eに駆動連結してあり、駆動ローラ13B、従動ローラ13Cに掛け回す静電吸着ベルト13Aを備えている。駆動ローラ13Bの位置、従動ローラ13Cの位置は固定である。静電吸着ベルト13Aは、図10に示すような複数の電極21を埋め込んだシート状の媒体を絶縁層22によって被覆しかつベルト状にしたものである。シート状の媒体に埋め込まれた複数の電極21は、プラス電極21Aとマイナス電極21Bが交互に配列してある。これら電極21へ静電吸着ベルト給電装置13Dによって電圧を印加すると誘電分極が発生し、最上シート1Aの吸着面が分極するため、静電吸着ベルト13Aとの間に静電吸着力(クーロン力)が発生する。
また図7(B)に示すように、静電吸着ベルト13Aの、最上シート1Aを吸着する面の全面には排気孔13Fが設けてある。この排気孔13Fは、静電吸着ベルト13Aの吸着面とならない箇所には設けないようにすることが好ましい。また排気孔13Fは、例えば図11に示すように、吸着面の電極21以外の部分に設ける。排気孔13Fは、一つの排気孔の大きさ(直径)を、例えば直径1mmから15mmの範囲内のものとすることが好ましく、かつ形状、個数は問わない。
排気孔13Fの近傍、かつ静電吸着ベルト13Aへ最上シート1Aが吸着することを妨げない位置には、例えば図7(A)に示すようなエアー吸引装置13Kが設けてある。
この実施形態の動作を説明する。
静電吸着力により静電吸着ベルト13Aに吸着した最上シート1Aは、図8に示すように静電吸着ベルト13Aに吸着した状態で静電吸着ベルト13Aの駆動手段13Eが駆動し、それにより静電吸着ベルト13Aが回転することで、図1に示したような画像形成装置100を配置した位置へ最上シート1Aを搬送するように構成してある。なお、最上シート1Aが静電吸着ベルト13Aに吸着するとき、静電吸着ベルト13Aの吸着面に設けられた排気孔13Fの位置が、図7(B)に示すように最上シート1Aに対して同位置で停止しているよう、図示せぬ制御手段により静電吸着ベルト13Aの駆動手段13Eの駆動を制御する。
また、本実施形態の構成では、埋め込んだ電極21を絶縁層22で被覆した静電吸着ベルト13Aとしたが、静電吸着ベルト上に電荷を付与して静電吸着力を発生する方式でもよく、そのための静電電荷付与手段を備えていてもよい。
また、本実施形態の構成では、駆動ローラ13Bと従動ローラ13C位置を、鉛直方向の同位置で固定としているが、例えば、駆動ローラ13B、従動ローラ13Cともに、図12(A)で示す吸着位置と、図12(B)に示す搬送位置とを、鉛直方向に往復させる構成とし、従動ローラ13Cの位置を、図13(A)で示す吸着位置と、図13(B)に示す搬送位置とを、鉛直方向に往復させる構成であってもよい。
シート束1は、図7(A)、図8等(以下、図7(A)を代表として説明する。)に示す第1の辺1Bと第2の辺1Cとからなる一対の辺と、図9に示す第3の辺1Dと第4の辺1Eとからなる一対の辺とにより規定される長方形状をなしている。辺1Dと辺1Eとは、駆動ローラ13B、従動ローラ13Cを結ぶ方向に指向しており、辺1Bは7(A)等において右端のシート搬送方向下流側に位置し、辺1Cは図7(A)において左端のシート搬送方向の上流側に位置している。
エアー送風部14は、図7(A)に示すように最上シート1Aの辺1B近傍の位置であって、送風口が辺1Bに対向する位置に設けてあり、かつ静電吸着ベルト13Aの直下に設けてある。
エアー送風部14によってエアーを送風することにより、最上シート1A及び最上シート1Aの辺1B付近のシートを浮揚させて静電吸着ベルト13Aに接近、あるいは接触させると共に、エアー送風することでシート間にエアーが流れ、複数のシートを互いに分離させることができる。このとき、最上シート1Aと静電吸着ベルト13Aの間に送風されたエアーは、静電吸着ベルト13Aの排気孔13Fから排気される。静電吸着ベルト13Aの近傍に設けたエアー吸引装置13Kにより、この排気を安定して良好に行うことができる。なお、本実施形態の構成では、辺1Bに対向する位置のみにエアー送風部14を配置したが、辺1D、辺1Eの対向する位置に配置してもよい。
以上のように構成した本実施形態のシート搬送装置10におけるシート搬送の一連の動作を説明する。
(1)シート収納部11に積載したシート束1を、図8に示すようにシート昇降部材駆動手段18によって上昇させる。このとき、静電吸着ベルト13Aの吸着面と最上シート1Aとが設定された間隔dとなるように図示せぬ制御部で制御する。また、静電吸着ベルト13Aの駆動手段13Eを稼働させ、静電吸着ベルト13Aの排気孔13Fの位置が最上シート1Aに対してあらかじめ設定した一定の位置で停止するよう、駆動手段13Eを制御する(すなわち最上シート1Aが静電吸着ベルト13Aに吸着するとき、最上シート1Aに対して同じ位置で停止しているように制御すれば、最上シート1Aの静電吸着ベルト13Aへの吸着を安定させることができる)。
(2)エアー送風部14を稼働させて最上シート1A及び最上シート1Aの辺1B付近のシートを浮揚させると共に複数のシートを互いに分離させる。同時にエアー吸引装置13Kと静電吸着ベルト給電装置13Dを稼働して静電吸着ベルト13Aに最上シート1Aを静電吸着させる。
(3)静電吸着ベルト13Aの駆動手段13Eを稼働して静電吸着ベルト13Aを回転させて、最上シート1Aを搬送する。
(4)搬送している最上シート1Aの先端が次の搬送ローラに到達と同時に静電吸着ベルト給電装置13Dと駆動手段13Eを停止する。
(5)静電吸着ベルト13A吸着面と最上シート1Aとが、設定された間隔dとなるようにシート昇降部材駆動手段18を図示せぬ制御部で制御する。
(6)以降、シート収納部11に積載したシート束1のシートをすべてあるいは所要枚数だけ搬送するか、シート搬送動作終了の信号を図示せぬ制御部が受信するまで前記(2)から(5)の動作を繰り返すことを継続する。
なお図示せぬ制御部は、例えば、シート収納部11に積載したシート坪量、シート種類、シートサイズに応じて、最上シート1Aを吸着した時の静電吸着ベルト13Aの吸着面と最上シート1Aの間隔d、また最上シート1Aの浮揚と分離を行うためにエアー送風部14から送風するエアー量eを変更するテーブルを蓄積しているものとすることができる。もちろん、その他の種々の制御方法が採用できる。
図14は、上質紙を代表とした非塗工紙とコート紙を代表とした塗工紙の異なる種類のシートに対し、シート坪量とシートサイズに応じた間隔dとエアー量eの組み合わせを示したテーブルを示す図である。上述した(2)の動作、すなわち最上シート1Aをエアー送風部14によって浮揚させた状態で静電吸着ベルト13Aに吸着させる動作において、シート坪量、シート種類、シートサイズが変更されても最も適切な間隔dとエアー量eの組み合わせをテーブルから選択することによって、良好にシート搬送動作を行うことができる。
なお、図14に示したテーブルは、シート坪量、シート種類、シートサイズに応じてすべて異なる値でもよいし、同じでもよい。例えば、シートサイズをA3サイズ未満とA3サイズ以上の境界で十分な性能が発揮できるシート搬送装置10であれば、例えば、
d1ax=d1bx、
d1ay=d1by、
d1az=d1bz、
e1ax=e1bx、
e1ay=e1by、
e1az=e1bz
等とすることができる。
上述した構成の本発明に係るシート搬送装置の実施形態装置を備えた画像形成装置、例えばデジタルコピー機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機、さらにはオフセット印刷機では、シート搬送動作を良好に行い得るようになる。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
1 :シート束
1A :最上シート
1A‘ :2枚目のシート
1B〜1 :シートの辺
10 :シート搬送装置
11 :シート収納部
12 :シート昇降部材
13 :吸着分離ユニット
13a :誘電体ベルト
13A :静電吸着ベルト
13D :静電吸着ベルト給電装置
13E :駆動手段
13F :排気孔
13G :帯電ローラ
13H :絶縁テープ
13J :帯電ブレード
13K :エアー吸引装置
14 :エアー送風部
15 :搬送方向側端部規制部材
16 :搬送方向上流端部規制部材
18 :シート昇降部材駆動手段
19 :制御手段
21 :電極
22 :絶縁層
100 :画像形成装置
110 :自動原稿搬送装置
110a :原稿トレイ
120 :原稿読取部
130 :給紙部
140 :画像形成部
150 :給紙カセット
160 :シート分離給紙装置
170 :搬送経路
190 :転写ローラ
200 :定着器
220 :排紙トレイ
230 :作像部
240 :中間転写ベルト
250 :露光装置
260 :感光体
270 :帯電部
280 :現像部
290 :クリーニング部
A :エアー
K :吸着面
特開平6−199438号公報 特開2007−45630号公報

Claims (10)

  1. シート束を収納するシート収納部と、
    前記シート束を垂直方向に昇降させるシート昇降手段と、
    前記シート収納部の上方に位置させ、シートを静電吸着する無端状の静電吸着ベルトと、
    前記シート収納部に収納されたシート束の一端にエアーを送風して該シート束の少なくとも最上シートの前記一端側を浮揚させて、前記静電吸着ベルトで吸着可能な状態まで前記シート束から分離させるエアー送風部と、
    を備え、
    前記静電吸着ベルトが、前記エアー送風部から送風されるエアーを、前記最上シートと前記静電吸着ベルトの吸着面との間から排気するための排気孔を、該静電吸着ベルトの前記吸着面に備える、
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1に記載のシート搬送装置において、
    前記排気孔を、前記静電吸着ベルトの吸着面の前記電極シート以外の部分に設けて備える、
    ことを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項1または2に記載のシート搬送装置において、前記静電吸着ベルトが電荷付与式のものであることを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項1または2に記載のシート搬送装置において、前記静電吸着ベルトが電極埋め込み型のものであることを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のシート搬送装置において、前記静電吸着ベルトが、複数の電極を絶縁シートで被覆してなるものであることを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のシート搬送装置において、前記排気孔を、前記静電吸着ベルトの回転時に、前記静電吸着ベルトを帯電させる帯電手段の導電部に接触しない部位に配したことを特徴とするシート分離給送装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載のシート搬送装置において、前記排気孔を、前記静電吸着ベルトの回転時に、前記静電吸着ベルトを帯電させる帯電手段の導電部に接触しないように、前記帯電手段の前記排気孔との対応部位を凹ませて形成してなることを特徴とするシート搬送装置。
  8. 請求項1ないし5のいずれかに記載のシート搬送装置において、前記排気孔を、前記静電吸着ベルトの回転時に、前記静電吸着ベルトを帯電させる帯電手段の導電部に接触しないように、前記帯電手段の前記排気孔との接触部に絶縁テープを貼付してなることを特徴とするシート搬送装置。
  9. 請求項8に記載のシート搬送装置において、前記帯電手段が帯電ローラまたは帯電ブレードであることを特徴とするシート搬送装置。
  10. 画像形成手段と、請求項1ないし9のいずれかに記載のシート搬送装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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