JP2016182864A - 自動車のフードシール取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロントバンパーの上面の取付面の前方側に縦壁面が形成されている場合に、これらの取付面および縦壁面に沿わせるかたちで取り付けるのに好適なフードシール取付構造を提供する。【解決手段】フードシール5は、バンパー1側の取付面1aに固定されるベース部6と、ベース部6と一体に形成されて縦壁面1bの少なくとも上端部に着座する中間基部7と、中間基部7から一体に延長形成されてフード2の閉止時にその前端2dに当接して撓み変形するシールリップ8と、ベース部6と中間基部7となす内側コーナー部に厚肉で且つ階段状に肉盛形成されたストッパ部9と、取付面1aとベース部6との間に介装されている両面粘着テープ11と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、自動車のフロントバンパーの上面に装着されてフードの閉止時に当該フードの前端部が当接することで両者の間をシールするフードシールの取付構造に関する。
エンジンフード(ボンネット)とエンジンルームの前端部との間をシールするフードシール(フードウエザーストリップまたはフードシールラバーと称することもある。)には、エンジンフード側に装着されるタイプのものと、エンジンルーム内のラジエータコアサポートや、ヘッドランプを含むフロントバンパーの一部に装着されるタイプのものとがあり、後者のタイプのフードシールが例えば特許文献1で提案されている。
また、エンジンルーム前端のラジエータコアサポートに装着されるタイプのフードシールとして、エンジンフード閉止時のいわゆるオーバーストローク対策のためにストッパ部を一体に形成したものが特許文献2で提案されている。
その一方、車体前部あるいはフロントバンパーの造形上の特殊性から、図4に示すように、フロントバンパー31の上面における平坦な取付面31aの前方側に当該取付面31aから比較的大きく立ち上がる縦壁面31bが形成されていて、これらの取付面31aおよび縦壁面31bに沿わせるかたちで両者の内隅部にフードシール32を取り付けることが行われる。ここでは、両面粘着テープ33およびクリップ34を併用することでフードシール32のベース部35をフロントバンパー31側の取付面31aおよび縦壁面31bの双方に沿わせるかたちで装着し、エンジンフード36の閉止時には、ベース部35の上端から延長成形されたシールリップ37にエンジンフード36の前端縁36aを当接させてシールすることになる。
特開平5−301547号公報 特開2007−38988号公報
しかしながら、図4に示したのフードシール32の構造では、基本的には特許文献1に記載された構造を前提としたものであるが、エンジンフード36の閉止時には片持ち式のシールリップ37にエンジンフード36の前端縁36aが線接触のかたちで当接するだけであり、エンジンフード36の振動を十分に抑制することができないだけでなく、遮音性の面でも十分でない。
また、エンジンフード36がその閉止時にオーバーストロークした場合に、片持ち式のシールリップ37をエンジンフード36の前端縁36aが跳ね上げしまい、それによってシールリップ37が外側に飛び出したり、あるいははみ出したりしてシールリップ37が反転してしまうおそれがある。例えば図4に示すように、エンジンフード36が瞬間的に位置P1までオーバーストロークした上で実線で示す正規位置に復帰した場合に、エンジンフード36の慣性力でその前端部がシールリップ37を符号37aで示すようにエンジンフード36の外側にはじき出してしまい、その後にシールリップ37が自己復元しても符号37bで示すようにエンジンフード36の前端部外側に乗り上げてしまうおそれがある。
その上、図4に示したフードシール32の構造では、フロントバンパー31の造形上、多くの場合に縦壁面31bに沿う部分が前方側に向かって滑らかな凸形状となるように組み付けられることになるが、ベース部35のうち縦壁面31bに沿う部分の立ち上がり量が大きいために、シールリップ37の根元部外側に相当する部分に波打ちが発生し、それによって見栄えの悪化によって外観品質が損なわれるおそれがある。
さらに、上記エンジンフード36の閉止時のオーバーストローク対策として、特許文献2に記載のストッパ部を併用することも可能ではあるが、上記のようにフロントバンパー31の取付面31aまでの深さが大きいために、それに合わせてストッパ部の高さも大きくする必要がある。そして、ストッパ部の高さが大きいほどその反力調整が厄介なものとなり、ストッパ部の反力が大き過ぎるとエンジンフード36閉じ性が悪くなる一方、ストッパ部の反力が小さ過ぎるとストッパ部本来の機能を発揮し得なくなると言う相反する問題点があった。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、フロントバンパーの上面における取付面の前方側に当該取付面から比較的大きく立ち上がる縦壁面が形成されている場合に、これらの取付面および縦壁面に沿わせるかたちで取り付けるのに好適なフードシール取付構造を提供するものである。
本発明は、自動車のフロントバンパーの上面に装着されてフードの閉止時に当該フードの前端部が当接することで両者の間をシールするフードシールの取付構造において、上記フードシールはフロントバンパーの上面の取付面とこの取付面の前方側から立ち上がる縦壁面とにまたがって配置されるとともに、フードの閉止時に上記縦壁面の高さの範囲内に納まるように撓み変形してシール機能を発揮するようになっている。
その上で、上記取付面に固定されるベース部と、上記ベース部と一体に形成されて縦壁面の少なくとも上端部に着座する中間基部と、上記中間基部から後方側に向けて一体に延長形成されてフードの閉止時に当該フードの前端部に当接して撓み変形するシールリップと、上記ベース部と中間基部となす内側コーナー部に当該ベース部および中間基部よりも厚肉で且つ当該中間基部よりも低い高さで階段状に肉盛形成されたストッパ部と、上記フロントバンパー側の取付面とフードシール側のベース部との間に介装されて、前後方向でストッパ部とオーバーラップしている両面粘着テープと、を備えていることを特徴とする。
望ましくは、請求項2に記載のように、上記取付面に対するストッパ部側の接合面の前後方向全長が両面粘着テープとオーバーラップしているものとし、さらに、請求項3に記載のように、上記シールリップの先端はフードの閉止時にストッパ部に当接するようになっているものとする。
また、フロントバンパーに対するフードシールの追従性に着目した場合には、請求項4に記載のように、上記ストッパ部のうちフロントバンパー側の取付面と縦壁面とのなす内隅部と対向する部位に当該内隅部と干渉しないように逃げ凹部を形成してあることが望ましい。
さらに、両面粘着テープに加えてクリップを併用することを前提とした場合には、請求項5に記載のように、上記両面粘着テープと併用するかたちでべース部に挿入されるクリップによりフードシールがフロントバンパーに固定されるようになっていて、上記ベース部におけるクリップ取付穴位置よりも前方側にストッパ部が形成されていることが望ましい。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、フードの閉止時にはそのフードの前端部の当接によってシールリップがストッパ部側に撓み変形して、フードの前端部とストッパ部との間にシールリップが挟み込まれるかたちとなるので、フードの前端部はシールリップと面接触するかたちとなって、フードの前端部とフロントバンパーとの間をシールすることになる。
また、フードの閉止時に当該フードがオーバーストロークした場合には、フードのそれ以上の動きがストッパ部によって規制されて、フードの前端部がフロントバンパーの一部と干渉するのを未然に防止することになる。
本発明によれば、フードの閉止時にはそのフードの前端部とストッパ部との間にシールリップが挟み込まれるかたちとなって、フードの前端部はシールリップと面接触するかたちとなるので、フードの振動抑制効果および遮音性が向上するとともに、シールリップが外側にはみ出すことがなくなり、見栄えの向上とともにフードシール本来の機能を確実に発揮させることができる。この傾向は、請求項3に記載のように、フードの閉止時にシールリップの先端がストッパ部に当接することで一段と顕著となる。
また、フロントバンパー側の縦壁面に着座している中間基部は縦壁面の深さに比べて短いものとなっているので、上記縦壁面に沿うかたちなる中間基部が前方側に向かって滑らかな凸形状となるように組み付けられたとしても当該部分に波打ちが発生することがないので、外観品質が損なわれることがない。
さらに、ストッパ部はシールリップの直下に位置していて、フードのオーバーストローク時にそのフードの前端部がシールリップを介してストッパ部に当接することでそれ以上のフードの動きを規制するようにしているので、ストッパ部の高さを極端に大きくする必要がなく、その反力調整も容易となる。
その上、フロントバンパー側の取付面とフードシールとの間に介在している両面粘着テープがストッパ部とオーバーラップしているので、フードのオーバーストローク時の押付力が両面粘着テープの圧着力を補うように作用するので、両面粘着テープによるフードシールの接合力が一段と向上する。特に請求項2に記載のように、ストッパ部の前後方向の全長が両面粘着テープとオーバーラップしていると、上記接合力の向上効果が一段と顕著となる。
請求項4に記載の発明によれば、ストッパ部の一部に逃げ凹部を形成してあるため、比較的厚肉のストッパ部を形成してあるにもかかわらず、フロントバンパー側の取付面と縦壁面とのなす内隅部との干渉を回避して、特に縦壁面に対してフードシールを忠実に追従させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、ベース部におけるクリップ取付穴位置よりも前方側にストッパ部が形成されているため、フードシールの製造工程においてクリップ取付穴をベース部に形成する際にストッパ部が障害となることがなく、また、上記クリップ取付穴位置よりもストッパ部の上面の方が高い位置にあるため、ストッパ部の上面にローラ等を転動させて両面粘着テープに圧着力を及ぼす際にもクリップ取付穴に挿入されたクリップが障害となることない。
自動車の前部の前斜視図。 本発明に係るフードシール取付構造の具体的な実施の形態を示す図で、図1のA−A線に沿ったエンジンフード開時の拡大断面図。 同じく図1のA−A線に沿ったエンジンフード閉止時の拡大断面図。 従来のフードシールの一例を示す断面説明図。
図1〜3は本発明に係る自動車のフードシール取付構造を実施するためのより具体的な形態を示す図であり、図1は自動車の前部の前斜視図を、図2,3はいずれも図1のA−A線に沿った拡大断面図をそれぞれ示している。そして、図2はフード開時におけるフードシールの自由状態を、図3はフード閉止時におけるフードシールの撓み変形時の状態をそれぞれ示している。
図1において、1は自動車の車体のエンジンルーム前方側に配置されるフロントバンパー、2はエンジンルームを覆うエンジンフードである。また、3はフロントバンパー1の中央部に設けられた加飾用のグリル、4はヘッドランプである。
図2,3に示すように、エンジンフード2は周知のようにフードアウタパネル2aとフードインナパネル2bとをヘミング結合して一体化したものであり、両者のヘミング結合部にはペイントシール2cが塗布される。また、図2,3のほか図1に示すように、フロントバンパー1の長手方向(車幅方向)に沿ってフードシール5が配設され、長手方向の大部分を占める一般部はエンジンフード2の先端に沿って延在するとともに、一般部の両端末部はヘッドランプ4に沿って延在することになる。そして、図2,3ではフードシール5の一般部の断面図を示している。
図2に示すように、フロントバンパー1はその造形上の特殊性から上面の平坦な取付面1aとこの取付面1aの前方側から傾斜面をもって立ち上がる縦壁面1bとを有していて、これらの取付面1aと縦壁面1bとにまたがるかたちでフードシール5が配設される。そして、図3に示すように、エンジンフード2の閉止時にはフロンバンパー1側の頂部1cに対して所定のパーティング隙間を隔ててエンジンフード2の先端2dが近接対峙するかたちとなる。そのため、後述するようにエンジンフード2の先端2dがシールリップ8に当接し、シールリップ8が縦壁面1bの高さの範囲内に納まるように撓み変形して、フロントバンパー1とエンジンフード2との間のシール機能を発揮することになる。
図2に示すように、フードシール5はフロントバンパー1側の取付面1aに沿って車幅方向に配設されるプレート状のベース部6と、このベース部6と一体に形成されてフロントバンパー1側の縦壁面1bの少なくとも上端部に着座する中間基部7と、この中間基部7から後方側に向けて延長されるかたちで略弓形状に一体に形成されているいわゆる片持ち式のシールリップ8と、ベース部6と中間基部7となす内側コーナー部に当該記ベース部6および中間基部7よりも厚肉で且つ当該中間基部7よりも低い高さで階段状に肉盛形成されたストッパ部9と、から形成されている。
中間基部7の肉厚はベース部6のそれよりも小さく設定されているとともに、ストッパ部9の肉厚はベース部6のそれよりも数倍大きな極厚に設定されていて、さらにストッパ部9の上面はベース部6と平行な平坦面となっている。
また、極厚形状のストッパ部9のうちフロントバンパー1側の取付面1aと縦壁面1bとのなす内隅部と対向する部位に当該内隅部と干渉しないように空隙部として比較的大きな逃げ凹部10を形成してある。これにより、実質的に中間基部7はストッパ部9の上面端部から斜め上方に突出していて、その突出長は縦壁面1bの高さの半分程度であり、結果して縦壁面1bの上端部のみに中間基部7が着座している。
なお、フードシール5の材質としては例えばEPDM(エチレン・プロピレン・ジエンゴム)またはTPV(動的架橋型のオレフィン系熱可塑性エラストマー)が用いられ、シールリップ8が発泡系またはスポンジ系の軟質材にて形成されているのに対して、それ以外のベース部6やストッパ部9等が硬質のいわゆるソリッド材にて形成されている。
そして、ストッパ部9の裏面側には両面粘着テープ11が貼着されるようになっていて、この両面粘着テープ11を介してフードシール5が取付面1aに固定される。同時に、フロントバンパー1に対するフードシール5の固定手段として、両面粘着テープ11に加えてクリップ12が併用されるようになっていて、ベース部6のうちストッパ部9よりも後方側には長手方向に沿って所定のピッチで複数のクリップ取付穴13がフロントバンパー1側の取付穴14と合致するように形成されている。そして、これらの取付穴13,14に挿入されるクリップ12によってもまたフードシール5がフロンバンパー1に対して堅固に固定されるようになっている。
なお、図2,3ではストッパ部9の裏面における前後方向での全長が両面粘着テープ11とオーバーラップしているが、ストッパ部9の裏面における前後方向での全長の一部が両面粘着テープ11とオーバーラップしていれば両面粘着テープ11による接合力を得ることができる。
また、フロントバンパー1に隣接することになる図示外のラジエータコアサポートにはラジエータコアサポートカバー15がかぶせられるようになっていて、そのラジエータコアサポートカバー15の一部がフードシール5のうちベース部6の上面側まで延長されてクリップ12の頭部を覆っている。これにより、フードシール5とラジエータコアサポートカバー15との一体感が得られて、エンジンフード2の開止時の見栄えの向上が図られている。
さらに、フロントバンパー1の取付面1aの後端側には略台形状の突起部1cが形成されていて、この突起部1cはフードシール5を取付面1aに取り付ける際の位置決め基準部として使用される。
したがって、このように構成されたフードシール5の構造では、図3に示すエンジンフード2の閉止状態において、エンジンフード2の前端2dがシールリップ8に当接することでシールリップ8が縦壁面1bの高さの範囲内に納まるように中間基部7に対する根元部から撓み変形し、同時にシールリップ8の先端部がストッパ部9に当接することになる。そのため、エンジンフード2の前端2dの所定曲率の円弧状部がシールリップ8に対して面接触するかたちとなり、この面接触をもってエンジンフード2とフロントバンパー1との間、すなわちエンジンルームの内外がシールされることになる。
この場合において、シールリップ8は片持ち式のものでありながらも、上記のようにフードシール2の当接による撓み変形時にはシールリップ8の先端もストッパ部9に当接し、シールリップ8はストッパ部9との間で中空シールリップのような形態となるので、シールリップ8の反力増大効果が期待でき、シール性の向上に寄与することができる。特に図3に示すようなシールリップ8の撓み変形時には、車振動によりエンジンフード2が振動したとしてもこの振動を効果的に制振または吸収することができるとともに、エンジンルーム内外での遮音性向上効果も期待できるようになる。
また、エンジンフード2の閉止時には多かれ少なかれエンジンフード2がオーバーストロークすることになるが、そのオーバーストローク時には、エンジンフード2の先端2dはシールリップ8に当接したままで、そのシールリップ8をストッパ部9との間に挟み込むようにして当該シールリップ8を介してストッパ部9に着座するかたちとなる。そのため、ストッパ部9によってそれ以上のエンジンフード2の動きが規制され、エンジンフード2は最終的に図3に示す位置まで復元して静止する。
この場合において、エンジンフード2のオーバーストローク時には、瞬間的にシールリップ8を過剰変形気味としてストッパ部9に押し付けることになるものの、ストッパ部9があることによってエンジンフード2の先端2dがシールリップ8を外側にはじき飛ばしてしまうようなことがなく、これによって従来のようなシールリップ8の外側への飛び出しあるいははみ出しを未然に防止することができる。
さらに、上記のようなエンジンフード2のオーバーストローク時には、その都度エンジンフード2の先端2dがストッパ部9に当接してそのストッパ部9をフロントバンパー1側の取付面1aに対して押し付けるかたちとなるので、この挙動はストッパ部9を両面粘着テープ11を介して取付面1aに圧着させることにほかならず、結果として両面テープ11による接合力が一段と向上することになる。
加えて、ストッパ部9のうちフロントバンパー1側の内隅部に対向する部分に逃げ凹部10を形成してあるので、例えば縦壁面1bが車体前方側に向かって凸形状となるように滑らかに湾曲している場合に、厚肉形状のストッパ部9を含むフードシール5を凸形状の縦壁面1bに忠実に追従させて、縦壁面1bと中間基部7との間に隙間が発生するような事態を未然に防止することができる。
しかも、縦壁面1bの深さに比べて中間基部7の突出高さが小さいので、縦壁面1bに密着する中間基部7から延びるシールリップ8の根元部に波打ちが発生することがなく、外観的な見栄えが向上することになる。
ここで、上記フードシール5の製造手順および組み付け手順の概略について説明する。
フードシール5は、その一般部が図2のような均一断面形状の長尺なものとして押出成形され、所定長さに裁断された後に、図示外の金型成形工程において長手方向の両端に同じく図示外の端末部が金型成形されて一体化される。その後に、ベース部6に図2,3に示すクリップ取付穴13が穴あけ機により打ち抜き形成されるとともに、ストッパ部9を含むベース部6の裏面に剥離紙付きの両面粘着テープ11が貼着されることになる。
この場合において、クリップ取付穴13の穴あけ位置よりも前方側にストッパ部9を形成してあるので、クリップ取付穴13の穴あけに際してストッパ部9が障害となることはない。
また、フードシール5をフロントバンパー1に取り付ける際には、フロントバンパー1側の各取付穴14とフードシール5のベース部6に形成されたクリップ取付穴13とを合致させた上でクリップ12を挿入して、フードシール5をフロントバンパー1に一次固定する。
さらに、予めフードシール5側に貼着してある両面粘着テープ11の剥離紙を剥がした上で、フードシール5を、両面粘着テープ11を介してフロントバンパー1側の取付面1aに接着固定し、例えばストッパ部9の上面にて押圧治具ローラを転動させて圧着力を付与することで、両面粘着テープ11による接合を確かなものとしている。その際に、クリップ12の頭部の高さ位置よりもストッパ部9の上面の高さ位置を高くしてあるので、クリップ12の頭部が邪魔になることがなく、押圧治具ローラによる転動をスムーズに行うことができる。
1…フロントバンパー
1a…取付面
1b…縦壁面
2…エンジンフード
2d…エンジンフードの先端
5…フードシール
6…ベース部
7…中間基部
8…シールリップ
9…ストッパ部
10…逃げ凹部
11…両面粘着テープ
12…クリップ

Claims (5)

  1. 自動車のフロントバンパーの上面に装着されてフードの閉止時に当該フードの前端部が当接することで両者の間をシールするフードシールの取付構造において、
    上記フードシールはフロントバンパーの上面の取付面とこの取付面の前方側から立ち上がる縦壁面とにまたがって配置されるとともに、フードの閉止時に上記縦壁面の高さの範囲内に納まるように撓み変形してシール機能を発揮するようになっているとともに、
    上記取付面に固定されるベース部と、
    上記ベース部と一体に形成されて縦壁面の少なくとも上端部に着座する中間基部と、
    上記中間基部から後方側に向けて一体に延長形成されてフードの閉止時に当該フードの前端部に当接して撓み変形するシールリップと、
    上記ベース部と中間基部となす内側コーナー部に当該ベース部および中間基部よりも厚肉で且つ当該中間基部よりも低い高さで階段状に肉盛形成されたストッパ部と、
    上記フロントバンパー側の取付面とフードシール側のベース部との間に介装されて、前後方向でストッパ部とオーバーラップしている両面粘着テープと、
    を備えていることを特徴とする自動車のフードシールの取付構造。
  2. 上記取付面に対するストッパ部側の接合面の前後方向全長が両面粘着テープとオーバーラップしていることを特徴とする請求項1に記載の自動車のフードシール取付構造。
  3. 上記シールリップの先端はフード閉止時にストッパ部に当接するようになっていることを特徴とする請求項2に記載の自動車のフードシール取付構造。
  4. 上記ストッパ部のうちフロントバンパー側の取付面と縦壁面とのなす内隅部と対向する部位に当該内隅部と干渉しないように逃げ凹部を形成してあることを特徴とする請求項3に記載の自動車のフードシール取付構造。
  5. 上記両面粘着テープと併用するかたちでベース部に挿入されるクリップによりフードシールがフロントバンパーに固定されるようになっていて、
    上記ベース部におけるクリップ取付穴位置よりも前方側にストッパ部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の自動車のフードシール取付構造。
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