JP4964698B2 - ボディフランジ用ウエザーストリップおよび同加工方法 - Google Patents

ボディフランジ用ウエザーストリップおよび同加工方法 Download PDF

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Description

本発明は、自動車のボディに形成したフランジに取付けられるウエザーストリップおよびその加工方法に関するものである。
図1乃至図4を参照して説明する。自動車のボディに形成したフランジFに取付けられ、ドアパネルやトランクリッドなどに弾接してシールするウエザーストリップ10の取付基部2には、通常、フランジFに対する組付き力を高めるために芯材4が埋設されている。この取付基部2は、通常、底壁部2aの左右両端部から側壁部2bを立設した断面略U字状を成している。また、側壁部2bの内面にはフランジFに組付く爪部2cが形成されている。
こうしたウエザーストリップ10には、コーナー部を型成形部で形成したものの他に、全体を押出成形部Eで形成した後、所定長さにカットし、その両端部を型成形部によって接続したものがある。
このうち、例えば、多数のU字状部5を連結部6で連結した、いわゆるフィッシュボーンタイプの金属製芯材4を埋設し、その連結部6を切断したものには伸縮性があるため、型成形部を10mm以下(例えば5mm)のもの(肉薄成型部と記す)とすることができる。このものは、肉薄成型部の伸縮性は乏しいものの、押出成形部Eに伸縮性があるため、ボディフランジFのバラツキに対応することができる。
これに対し、例えば、連結部6を切断できない樹脂製の芯材4を埋設したウエザーストリップは、伸縮性がないために、型成形部を40mm程度のもの(肉厚成型部11と記す)とする必要がある(図2参照)。このものは、肉厚成型部11には芯材4が埋設されておらず、また、充分な長さ(肉厚)を有しているため伸縮性があり、この部分の伸縮によってフランジFのバラツキに対応することができる。
なお、芯材を埋設したウエザーストリップに伸縮性を与える技術は、これまでに創案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平8−142773号公報 特開平8−2344号公報
しかし、型成形部を40mm程度の肉厚成型部11とすると、伸縮性を確保してフランジFのバラツキに対応することができるものの、それだけ多くの型成形材料を必要とするため、経済性の点から好ましくない。また、型成形部には、爪部2cを形成することが困難であるため、フランジFに対する組付き力が低下し、シール性が劣るといった問題が発生する。従って、型成形部は可能な限り肉薄な方が好ましい。
こうした点を考慮して、図3および図4で示すように、樹脂製の芯材4を埋設した取付基部2の底壁部2aを、芯材4の連結部6と共に切断し、ウエザーストリップ10に伸縮性を持たせることが考えられる(符号Cは、切断ラインを示す)。こうすることによって、型成形部の長さ方向の肉厚を10mm以下の肉薄成型部とすることが可能である。
しかし、芯材4の連結部6を切断するためには、例えば、多数のU字状部5を連結部6で連結したフィッシュボーンタイプの芯材4の場合、切断刃物をU字状部5の間に案内する必要があるため、精度の高い加工が要求される。従って、きわめて面倒な作業となる。
なお、特許文献1に記載のウエザーストリップは、金属製の芯材を繰り返し折り曲げて切断するものであるため、樹脂製の芯材に対応することができない。また、特許文献2に記載のウエザーストリップは、連結部に孔部を形成するため、その孔部から雑音が侵入あるいは漏出してしまうといった防音性の問題がある。また、連結部に防音や防水のための低比重スポンジ材を設ける場合には、孔部に位置する低比重スポンジ材が除去されてしまい、防音性および防水性が低下してしまうといった問題がある。
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、自動車のボディフランジに取付けられ、芯材を埋設したウエザーストリップにおいて、型成形材料の使用を軽減することができ、加工が容易で、樹脂製の芯材にも対応でき、さらに、防音性や防水性を低下させることのない製品およびその加工方法を提供することを課題とする。
図1および図5乃至図9を参照して説明する。請求項1に記載のボディフランジ用ウエザーストリップ1は、自動車のボディに形成したボディフランジFに取付けられ、底壁部2aの左右両端部から側壁部2bを立設した断面略U字状の取付基部2と、前記一方の側壁部2bに一体成形されたシール部3とを備え、水平壁5aの両端に垂直壁5bを連設した多数のU字状部5の前記水平壁5aを連結部6で連結して形成した芯材4を埋設した押出成形部Eの端部同士を、芯材4を埋設しない型成形部で接続した無端状であって、前記型成形部の長手方向の肉厚を、10mm以下である肉薄成型部7としている。
また、前記押出成形部Eで形成した取付基部2の底壁部2aの外側面または内側面あるいはその両方に、底壁部2aを所定箇所で略Z字状、略コ字状または略エ字状にカットして、前記取付基部2に埋設している芯材4を、そのU字状部5の水平壁5aと連結部6、あるいは水平壁5aのみ若しくは連結部6のみを連続的に切断して分離したカットライン8を有することを特徴とするものである。
また、カットライン8が、底壁部2aの長手方向に平行で、水平壁5aの長さL1より大きい長さLを有する第一横ライン8aと、第一横ライン8aに連続し、連結部6の幅W2より大きく、水平壁5aの幅W1より小さい幅Wを有する縦ライン8cと、縦ライン8cに、前記第一横ライン8aと平行に連続し、水平壁5aの長さL1より大きい長さLを有する第二横ライン8bとを備えたものであることを特徴とする。
請求項2に記載のボディフランジ用ウエザーストリップ1は、請求項1に記載の発明において、芯材4が、合成樹脂製であることを特徴とする。
請求項3に記載のボディフランジ用ウエザーストリップ1は、請求項1または2に記載の発明において、カットライン8が、肉薄成型部7の両側に、それぞれ複数本ずつ形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載のボディフランジ用ウエザーストリップ1は、自動車のボディに形成したボディフランジFに取付けられ、底壁部2aの左右両端部から側壁部2bを立設した断面略U字状の取付基部2と、前記一方の側壁部2bに一体成形されたシール部3とを備え、水平壁5aの両端に垂直壁5bを連設した多数のU字状部5の前記水平壁5aを連結部6で連結して形成した芯材4を埋設した押出成形部Eの端部同士を、芯材4を埋設しない型成形部で接続した無端状であって、前記型成形部の長手方向の肉厚を、10mm以下である肉薄成型部7としている。
また、前記押出成形部Eで形成した取付基部2の底壁部2aの外側面または内側面あるいはその両方に、底壁部2aを所定箇所で略Z字状、略コ字状または略エ字状にカットして、前記取付基部2に埋設している芯材4を、そのU字状部5の水平壁5aと連結部6、あるいは水平壁5aのみ若しくは連結部6のみを連続的に切断して分離したカットライン8を有するものとしている。
また、前記カットライン8が、底壁部2aの長手方向に平行で、水平壁5aの長さL1より大きい長さLを有する第一横ライン8aと、第一横ライン8aに連続し、連結部6の幅W2より大きく、水平壁5aの幅W1より小さい幅Wを有する縦ライン8cと、縦ライン8cに、前記第一横ライン8aと平行に連続し、水平壁5aの長さL1より大きい長さLを有する第二横ライン8bとを備えている。
さらに、前記芯材4が、合成樹脂製であり、前記カットライン8が、肉薄成型部7の両側に、それぞれ複数本ずつ形成され、さらに、前記取付基部2は、前記フランジFに組付く爪部2cを有するものとしている。
請求項5に記載のボディフランジ用ウエザーストリップの加工方法は、自動車のボディに形成したボディフランジFに取付けられ、底壁部2aの左右両端部から側壁部2bを立設した断面略U字状の取付基部2と、前記一方の側壁部2bに一体成形されたシール部3とを備え、水平壁5aの両端に垂直壁5bを連設した多数のU字状部5の前記水平壁5aを連結部6で連結して形成した芯材4を埋設した押出成形部Eの端部同士を、芯材4を埋設しない型成形部で接続し、前記型成形部の長手方向の肉厚を、10mm以下である肉薄成型部7とした無端状のウエザーストリップを加工する方法であって、前記押出成形部Eで形成した取付基部2の底壁部2aの外側面または内側面から、底壁部2aの所定箇所を略Z字状、略コ字状または略エ字状にカットして、前記取付基部2に埋設している芯材4を、その水平壁5aと連結部6、あるいは水平壁5aのみ若しくは連結部6のみを連続的に切断して分離することを特徴とするものである。また、前記カットによって形成されるカットライン8が、底壁部2aの長手方向に平行で且つ水平壁5aの長さより大きい長さを有する第一横ライン8aと、その第一横ライン8aに連続し且つ連結部6の幅より大きく而も水平壁5aの幅より小さい幅を有する縦ライン8cと、その縦ライン8cに前記第一横ライン8aと平行して連続し且つ水平壁5aの長さより大きい長さを有する第二横ライン8bとを備えるようにすることを特徴とする。
請求項1に記載のボディフランジ用ウエザーストリップ1は、型成形部の長手方向の肉厚を、10mm以下である肉薄成型部7としたので、従来の40mm程度の肉厚成型部11を有するものと比較して、型成形材料の使用を大幅に軽減することができる。
また、肉薄成型部7を形成することによって、爪部2cの成形が困難である型成形部を薄肉としているので、フランジFに対する組付き力を高めて、ウエザーストリップ1の機能性を向上させることができる。なお、この肉薄成形部7の形成は、取付基部2の底壁部2aを切断して、そこに埋設されている芯材4を分離することによって可能としている。
また、押出成形部Eで形成した取付基部2の底壁部2aの外側面または内側面またはその両方に、底壁部2aを所定箇所で略Z字状、略コ字状または略エ字状にカットして、その取付基部2に埋設している芯材4を、その水平壁5aと連結部6、あるいは水平壁5aのみ若しくは連結部6のみを連続的に切断して分離したので、切断加工を容易なものとすることができる。
すなわち、芯材4を、その水平壁5aと連結部6とを連続して切断して分離するだけでなく、水平壁5aのみ若しくは連結部6のみを連続的に切断して分離することも許容しているので、切断刃物の位置が底壁部2aの長手方向にずれることがあっても、芯材4を確実に切断して分離することができる。従って、従来の連結部6のみを切断する場合のように、切断刃物をU字状部5の間の連結部6に案内する必要がないので、高い精度が要求されず、切断作業が容易となる。
また、取付基部2の底壁部2aをカットして芯材4を分離するので、折り曲げて切断することのできない合成樹脂製の芯材4を使用することが可能である。また、従来技術のように孔部を設ける必要がないので、防音性や防水性にも優れる。
また、このウエザーストリップ1は、底壁部2aの外側面または内側面あるいはその両方にカットライン8を設けるものであり、そのうち、内側面のみにカットライン8を設ける場合(すなわち、内側面からカットを行って外側面をカットしない場合)には、ウエザーストリップ1の外観性を高めることができる。
また、カットライン8が、所定形状と長さの第一横ライン8a、縦ライン8c、および第二横ライン8bを備えるので、芯材4の切断分離が、より確実となる。
すなわち、例えば、図9(a)に示すようにカットラインが略Z字状である場合、正規の設定位置でカットされると、縦ライン8cの部分で連結部6が切断され、第一横ライン8aと第二横ライン8bの部分で水平壁5aの一方端部と他方端部が切断されることになる。従って、芯材4は確実に切断され分離されている。
また、図9(b)に示すように、切断刃物が底壁部2aの長手方向にずれた状態でカットされると、水平壁5aが、第一横ライン8aの一部と縦ライン8cと第二横ライン8bの一部とで切断されることになるが、この場合でも、芯材4は切断され分離されている。従って、正規の所定位置でカットされても、また、そこから底壁部2aの長手方向にずれた位置でカットされても、常に、芯材4は確実に切断され分離されていることになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明と同様の効果を発揮する。また、芯材4を合成樹脂製としているので、ウエザーストリップ1の軽量化を図ることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明と同様の効果を発揮する。また、カットライン8が、肉薄成型部7の両側に、それぞれ複数本ずつ形成されているので、例えば、ウエザーストリップ1をフランジFのバラツキに合わせて伸張しても、肉薄成型部7に引き裂き等の弊害が発生しない。
すなわち、肉薄成型部7を除く部分を押出成形部Eで形成したウエザーストリップ1においては、伸張した際の引張力が、接続部分である肉薄成型部7に最も作用し易く、引き裂き等が発生し易い。この肉薄成型部7の両側にカットライン8を複数本形成することによって(すなわち、肉薄成型部7の両側部分の芯材4を分離することによって)、そうした引張力が肉薄成型部7に作用するのを防止することができ、引き裂き等の弊害の発生を防止することができる。
このことは、肉薄成型部7をコーナー部の近傍に設ける場合に、より効果的である。肉薄成型部7をコーナー部の近傍に設けた場合には、コーナー部における引張力が肉薄成型部7を鋭角に引っ張るように作用するため、引き裂き等の弊害が、より発生し易いからである。こうしたことから、肉薄成型部7の両側にカットライン8を形成することによって、肉薄成型部7をコーナー部の近傍に設けても、引き裂き等の弊害を確実に防止することができる。
また、カットライン8が形成された部位は、他の部位よりも柔軟性に富むため、肉薄成形部7の近傍だけでなく、コーナー部に取り付く部位に予めカットライン8を設けておくと、コーナー部のRへの追従性が良好である。
請求項4に記載のボディフランジ用ウエザーストリップ1は、請求項1乃至3に記載の発明と同様の効果を発揮する。また、取付基部2は、フランジFに組付く爪部2cを有するので、当該ウエザーストリップ1をフランジFに強固に取付けることができる。
なお、この底壁部2aの内側面にカットライン8を設ける場合(すなわち、内側面からカットする場合)には、爪部2cが切断刃物によってカットされるのを防止するために、この爪部2cを、治具等を使用して垂直壁5bの方向に押しやるようにすることが好ましい。
請求項5に記載のボディフランジ用ウエザーストリップの加工方法は、前記押出成形部Eで形成した取付基部2の底壁部2aの外側面または内側面から、底壁部2aの所定箇所をカットして、前記取付基部2に埋設している芯材4を、その水平壁5aと連結部6、あるいは水平壁5aのみ若しくは連結部6のみを連続的に切断して分離するので、当該芯材4を、高い精度を要することなく容易に切断することができる。
これにより、型成形部の長手方向の肉厚を、10mm以下である肉薄成型部7とすることができ、型成形材料の使用を大幅に軽減することができる。また、爪部2cの形成が困難な型成形部の長さ(肉厚)を短くすることができるので、フランジFに対する組付き力を高めることができる。
本発明に係るボディフランジ用ウエザーストリップ1の実施形態を、図1および図5乃至図9に示す。このウエザーストリップ1は、本願発明に係る加工方法によって形成したものである。
このウエザーストリップ1は、自動車ボディのドア開口縁部に沿って形成したボディフランジFに嵌込んで取付けられ、底壁部2aの左右両端部から側壁部2bを立設した断面略U字状で、内面側に爪部2cを有する取付基部2と、一方の側壁部2bに一体成形された中空状のシール部3とを備える。
そして、水平壁5aの両端に垂直壁5bを連設した多数のU字状部5の前記水平壁5aを連結部6で連結して形成した芯材4を埋設した押出成形部Eの端部同士を、芯材4を埋設しない型成形部で接続した無端状である。また、型成形部の長手方向の肉厚を、10mm以下(5mm程度)である肉薄成型部7としている。
また、押出成形部Eで形成した底壁部2a(取付基部2)の肉薄成型部7の両側部分の外側面に、その外側面から切断刃物でカットして、取付基部2に埋設している芯材4を、そのU字状部5の水平壁5aと連結部6とを連続的に切断して分離したカットライン8を有している。
なお、本実施形態では、図8に示すように、カットライン8を、底壁部2aの長手方向に平行で、水平壁5aの長さL1より大きい長さLを有する第一横ライン8aと、第一横ライン8aの後端部に連続し、連結部6の幅W2より大きく、水平壁5aの幅W1より小さい幅Wを有する縦ライン8cと、縦ライン8cの後端部に、第一横ライン8aに平行に連続し、水平壁5aの長さL1より大きい長さLを有する第二横ライン8bとを備えた略Z字状(クランク状)としている。すなわち、L>L1、W1>W>W2としている。
また、このカットライン8の長手方向の長さ(2×L)を、隣接する二つの水平壁5aの長さL1に連結部6の長さL2を加算した大きさ(2×L1+L2)より長く設定すると((2×L)>(2×L1+L2))、連結部6の長さL2に影響されることなく、また、パターン形状の異なる各種の芯材にも対応して、芯材4を更に確実に切断できるようになる。
さらに、第一横ライン8aと第二横ライン8bが、水平壁の末端5eと連結部の末端6eとのほぼ中間に位置するように設定し、底壁部2aの短尺方向への位置ずれにも対応できるようにしている。
また、本実施形態における芯材4は、合成樹脂製であり、カットライン8は、肉薄成型部7の両側に、それぞれ2本ずつ形成している。
本実施形態に係るボディフランジ用ウエザーストリップ1は、型成形部の長手方向の肉厚を、10mm以下である肉薄成型部7としているので、型成形材料の使用を大幅に軽減することができる。また、爪部2cを設けることが困難な型成形部を肉薄としているので、フランジFに対する組付き力を高めることができる。なお、この肉薄成形部7は、取付基部2の底壁部2aを切断して、そこに埋設されている芯材4を分離したことによって可能となっている。
また、押出成形部Eで形成した取付基部2の底壁部2aの外側面に、底壁部2aを所定箇所でカットして、その取付基部2に埋設している芯材4を、その水平壁5aと連結部6を連続的に切断して分離しているので、切断加工を容易なものとすることができる。
また、カットライン8は孔部とは異なり、間隙が極めて細いので、防音性や防水性を損なうこともない。なお、このカットライン8を接着剤等で塞ぐことによって、防音性と防水性を高めることができる。
また、本実施形態では、カットライン8の第一横ライン8a、第二横ライン8bおよび縦ライン8cの長さを、L>L1、W1>W>W2の関係に設定しているので、芯材4の切断分離が確実となる。
すなわち、図9(a)に示すように、所定通りに、縦ライン8cが連結部6に重なっている場合には、連結部6が縦ライン8cの部分で切断され、水平壁5aの一方端部が第一横ライン8aの部分で切断され、水平壁5aの他方端部が第二横ライン8bの部分で切断されていることになる。また、図9(b)に示すように、切断刃物が底壁部2aの長手方向にずれたことにより、縦ライン8cが水平壁5aに重なっている場合には、水平壁5aが、第一横ライン8aの後部と縦ライン8cと第二横ライン8bの前部とで切断されている。従って、いずれの場合にも、芯材4は切断されて分離されていることになる。
また、本実施形態では、埋設する芯材4を合成樹脂製としているので、ウエザーストリップ1の軽量化を図ることができる。また、肉薄成型部7を除く全ての部分を、芯材4を埋設した押出成形部Eで形成しているので、成形が容易である。
さらに、カットライン8を、肉薄成型部7の両側に、それぞれ2本づつ形成しているので、ウエザーストリップ1をフランジFのバラツキに合わせて伸張しても、最も引き裂かれやすい部分である肉薄成型部7に、引き裂き等の弊害が発生しない。
なお、本実施形態では、カットライン8を底壁部2aの外側面に設けているが、これに代えて、内側面のみに設けることができる。すなわち、底壁部2aの内側面から切断刃物を挿入し、外側面に達しない程度にカットして芯材4を切断する。これによって、底壁部2aの外側面にカットライン8が形成されないので、外観性に優れるウエザーストリップ1を提供することができる。
なお、底壁部2aの外側面からカットして、内側面にカットライン8を形成しないようにすることもできるし、また、同じく外側面からカットして、内側面にもカットライン8を形成することもできる。後者の場合には、切断刃物の侵入深さを厳密に規制する必要がないので、加工が容易であるといった利点がある。
また、上記実施形態におけるカットライン8は略Z字状であるが、本発明はこれに限定されず、例えば、図10に示すような略Z字状(略逆S字状)、図11に示すような略コ字状、あるいは図12に示すような略エ字状とすることができる。いずれの場合も、各図の(a)で示すように、正規の位置でカットした場合のみならず、(b)で示すように、長手方向に位置ずれが発生した状態でカットしても、芯金4を確実に切断し、分離することができる。
また、上記実施形態に係るウエザーストリップ1は、ドア開口周縁部に設けたフランジFに取付けられ、ドアパネルとの間をシールするものであるが、本発明はこれに限定されず、例えば、トランクルーム開口周縁部に形成されたフランジFに取付けられ、トランクリッドとの間をシールするウエザーストリップ1にも適用することができる。
また、本実施形態における芯材4は、水平壁5aの中央部に一本の連結部6を設けたいわゆるフィッシュボーンタイプであるが、これに代えて、例えば、二本の連結部6を設けた井桁タイプ(はしごタイプ)のものを使用することもできる。
また、本実施形態では、カットライン8を、肉薄成型部7の両側にそれぞれ2本形成しているが、その数や形成箇所は限定されない。また、本実施形態における芯材4は合成樹脂製であるが、金属製とすることもできる。さらに、このウエザーストリップ1は、肉薄成型部7を除く全ての部分を、芯材4を埋設した押出成形部Eで形成しているが、コーナー部を型成形部とすることもできる。
ボディフランジ用ウエザーストリップを取付けた自動車を示す側面図である。 従来例に係るウエザーストリップを示す側面図である。 図2に示すウエザーストリップの切断箇所を示す要部斜視図である。 図2に示すウエザーストリップの芯材の切断箇所を示す要部正面図である。 本発明に係るウエザーストリップの実施形態を示す側面図である。 図5に示すウエザーストリップの切断箇所(カットライン)を示す正面図(左)と、その断面図(右)である。 図5に示すウエザーストリップの芯材の切断箇所(カットライン)を示す要部正面図(左)と、その部分断面側面図(右)である。 図5に示すウエザーストリップに埋設された芯材とカットラインとの寸法関係を示す部分正面説明図である。 図5に示すウエザーストリップに埋設された芯材とカットラインとの位置関係を示すもので、(a)は設定位置を、(b)は位置ずれが発生した状態を示す部分正面説明図である。 本発明における芯材と他のカットラインとの位置関係を示すもので、(a)は設定位置を、(b)は位置ずれが発生した状態を示す部分正面説明図である。 本発明における芯材と他のカットラインとの位置関係を示すもので、(a)は設定位置を、(b)は位置ずれが発生した状態を示す部分正面説明図である。 本発明における芯材とさらに他のカットラインとの位置関係を示すもので、(a)は設定位置を、(b)は位置ずれが発生した状態を示す部分正面説明図である。
1 ボディフランジ用ウエザーストリップ
2 取付基部
2a 底壁部
2b 側壁部
2c 爪部
3 シール部
4 芯材
5 U字状部
5a 水平壁
5b 垂直壁
5e 水平壁の末端
6 連結部
6e 連結部の末端
7 肉薄成型部
8 カットライン
8a 第一横ライン
8b 第二横ライン
8c 縦ライン
10 ボディフランジ用ウエザーストリップ
11 肉厚成型部
C 切断ライン
E 押出成形部
F ボディフランジ
L 横ラインの長さ
L1 水平壁の長さ
L2 連結部の長さ
W 縦ライン(カットライン)の幅
W1 水平壁の幅
W2 連結部の幅

Claims (5)

  1. 自動車のボディに形成したボディフランジに取付けられ,底壁部の左右両端部から側壁部を立設した断面略U字状の取付基部と,前記一方の側壁部に一体成形されたシール部とを備え,水平壁の両端に垂直壁を連設した多数のU字状部の前記水平壁を連結部で連結して形成した芯材を埋設した押出成形部の端部同士を,芯材を埋設しない型成形部で接続した無端状のウエザーストリップであって、前記型成形部の長手方向の肉厚を,10mm以下である肉薄成型部とし、前記押出成形部で形成した取付基部の底壁部の外側面または内側面あるいはその両方に,該底壁部を所定箇所で略Z字状,略コ字状または略エ字状にカットして,前記取付基部に埋設している芯材を,そのU字状部の水平壁と連結部,あるいは水平壁のみ若しくは連結部のみを連続的に切断して分離したカットラインを有し、前記カットラインが,底壁部の長手方向に平行で且つ水平壁の長さより大きい長さを有する第一横ラインと、前記第一横ラインに連続し且つ連結部の幅より大きく而も水平壁の幅より小さい幅を有する縦ラインと、前記縦ラインに,前記第一横ラインと平行して連続し且つ前記水平壁の長さより大きい長さを有する第二横ラインと、を備えたものであることを特徴とするボディフランジ用ウエザーストリップ。
  2. 芯材が、合成樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載のボディフランジ用ウエザーストリップ。
  3. カットラインが、肉薄成型部の両側に、それぞれ複数本ずつ形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のボディフランジ用ウエザーストリップ。
  4. 自動車のボディに形成したボディフランジに取付けられ,底壁部の左右両端部から側壁部を立設した断面略U字状の取付基部と,前記一方の側壁部に一体成形されたシール部とを備え,水平壁の両端に垂直壁を連設した多数のU字状部の前記水平壁を連結部で連結して形成した芯材を埋設した押出成形部の端部同士を,芯材を埋設しない型成形部で接続した無端状のウエザーストリップであって、前記型成形部の長手方向の肉厚を,10mm以下である肉薄成型部とし、前記押出成形部で形成した取付基部の底壁部の外側面または内側面あるいはその両方に,該底壁部を所定箇所で略Z字状,略コ字状または略エ字状にカットして,前記取付基部に埋設している芯材を,そのU字状部の水平壁と連結部,あるいは水平壁のみ若しくは連結部のみを連続的に切断して分離したカットラインを有し、前記カットラインが,底壁部の長手方向に平行で,水平壁の長さより大きい長さを有する第一横ラインと,該第一横ラインに連続し,連結部の幅より大きく,水平壁の幅より小さい幅を有する縦ラインと,該縦ラインに,前記第一横ラインと平行して連続し,水平壁の長さより大きい長さを有する第二横ラインとを備えたものであり、前記芯材が,合成樹脂製であり、前記カットラインが,肉薄成型部の両側に,それぞれ複数本ずつ形成され、前記取付基部が,前記フランジに組付く爪部を有することを特徴とするボディフランジ用ウエザーストリップ。
  5. 自動車のボディに形成したボディフランジに取付けられ,底壁部の左右両端部から側壁部を立設した断面略U字状の取付基部と,前記一方の側壁部に一体成形されたシール部とを備え,水平壁の両端に垂直壁を連設した多数のU字状部の前記水平壁を連結部で連結して形成した芯材を埋設した押出成形部の端部同士を,芯材を埋設しない型成形部で接続し、前記型成形部の長手方向の肉厚を,10mm以下である肉薄成型部とした無端状のウエザーストリップを加工する方法であって、前記押出成形部で形成した取付基部の底壁部の外側面または内側面から,該底壁部の所定箇所で略Z字状,略コ字状または略エ字状にカットして,前記取付基部に埋設している芯材を,その水平壁と連結部,あるいは水平壁のみ若しくは連結部のみを連続的に切断して分離し、前記カットによって形成されるカットラインが,底壁部の長手方向に平行で且つ水平壁の長さより大きい長さを有する第一横ラインと、該第一横ラインに連続し且つ連結部の幅より大きく而も水平壁の幅より小さい幅を有する縦ラインと、該縦ラインに,前記第一横ラインと平行して連続し且つ水平壁の長さより大きい長さを有する第二横ラインとを備えるようにすることを特徴とするボディフランジ用ウエザーストリップの加工方法。
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