JP2016179809A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】パーキング用ケーブルを容易に、かつコンパクトに車両に配置することができる鞍乗型車両を提供する。【解決手段】後輪制動部32の支軸30にブレーキアーム31を設ける。ブレーキアーム31に、パーキング用ケーブル34を介してパーキング用アクチュエータ36を接続する。パーキング用アクチュエータ36は、ブレーキアーム31の支軸30を通る水平線Hを挟んで、ブレーキアーム31の延出方向と同側に配置する。【選択図】図2

Description

この発明は、後輪制動部にケーブルを介してパーキング用アクチュエータが接続される鞍乗型車両に関するものである。
自動二輪車等の鞍乗型車両の後輪ブレーキ装置として、後輪制動部に操作入力用のブレーキアームが設けられ、そのブレーキアームがケーブルによって操作されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の鞍乗型車両は、ブレーキ操作子の作動に連動する油圧アクチュータと、その油圧アクチュエータの作動部に接続されるリンク機構と、そのリンク機構と後輪制動部のブレーキアームとを接続するケーブルと、前記リンク機構の作動位置をロック可能なパーキング機構と、を備えている。この鞍乗型車両では、リンク機構とケーブルを介してブレーキアームを引き込み、その状態でパーキング機構によってリンク機構をロックすることにより、後輪制動部をロック状態(パーキング状態)に維持することができる。
特開平10−7066号公報
しかし、自動二輪車等の鞍乗型車両においては、部品の配置できるスペースが大きく制限されているため、容積の大きいパーキング用アクチュエータを用いて後輪側のブレーキアームを引き込む構造を採用しようとすると、パーキング用アクチュエータを配置するスペースを確保することが難しく、パーキング用アクチュエータとブレーキアームを接続するパーキング用ケーブルのケーブル長が長くならざるを得ない。
そこでこの発明は、パーキング用ケーブルを容易に、かつコンパクトに車両に配置することができる鞍乗型車両を提供しようとするものである。
この発明に係る鞍乗型車両は、上記課題を解決するために、後輪(Wr)を制動する後輪制動部(32)と、該後輪制動部(32)に設けられた支軸(30)を中心として回動操作されることで前記後輪制動部(32)を制動するブレーキアーム(31)と、該ブレーキアーム(31)にパーキング用ケーブル(34)を介して連結され、前記ブレーキアーム(31)に操作力を付与するパーキング用アクチュエータ(36)と、を備える鞍乗型車両において、前記パーキング用アクチュエータ(36)が、前記ブレーキアーム(31)の前記支軸(30)を通る水平線(H)を挟んで、前記ブレーキアーム(31)の延出方向と同側に配置されるようにした。
この構成により、パーキング用アクチュエータ(36)からブレーキアーム(31)までの距離が短くなり、パーキング用ケーブル(34)を容易にかつコンパクトに配置することが可能になる。
前記ブレーキアーム(31)には、一端がブレーキ操作子(35)に接続されるブレーキケーブル(33)の他端が接続されるようにしても良い。
この場合、共通のブレーキアーム(31)に、パーキング用ケーブル(34)と通常ブレーキ用のブレーキケーブル(33)とが接続されるため、後輪制動部(32)に接続される操作系を簡素化し、部品点数も削減することができる。
車体フレーム(F)は、ヘッドパイプ(15)から下方に延出するダウンフレーム(16)と、該ダウンフレーム(16)の下縁部から車体後方側に延出するロアフレーム(17f)と、を有し、前記ロアフレーム(17f)の下方には、当該ロアフレーム(17f)の下方を覆うアンダーカバー(38)が配置され、前記パーキング用アクチュエータ(36)は、前記ロアフレーム(17f)と前記アンダーカバー(38)の間に配置されるようにしても良い。
この場合、パーキング用アクチュエータ(36)が他の部品と干渉しにくい車両の下方に配置されるため、パーキング用アクチュエータ(36)の配置が容易になる。また、パーキング用アクチュエータ(36)の下方にアンダーカバー(38)が配置されるため、車両走行時等にパーキング用アクチュエータ(36)に路上の異物が飛散するのを防止することができる。
車体フレーム(F)は、ヘッドパイプ(15)から後部斜め下方に延出するダウンフレーム(16)と、該ダウンフレーム(16)の下縁部から円弧状に湾曲して車体後方側に延出するロアフレーム(17f)と、を有し、前記パーキング用アクチュエータ(36)は、前記ダウンフレーム(16)と前記ロアフレーム(17f)の接続部の近傍の円弧部分(17a)の外側に隣接して配置されるようにしても良い。
この場合、ダウンフレーム(16)とロアフレーム(17f)の接続部の近傍のデッドスペースにパーキング用アクチュエータ(36)が配置されることになるため、パーキング用アクチュエータ(36)が車両の有効スペースを占有するのを抑制することができる。したがって、この構造を採用することにり、車両の小型化を図ることができる。
車体フレーム(F)は、ヘッドパイプ(15)から下方に延出するダウンフレーム(16)と、該ダウンフレーム(16)の下縁部から車体後方側に延出するロアフレーム(17f)と、を有し、前記ロアフレーム(17f)の上方側には燃料タンク(27)が搭載され、前記パーキング用アクチュエータ(36)は、前記燃料タンク(27)の下面に隣接して配置されるようにしても良い。
この場合、パーキング用アクチュエータ(36)が燃料タンク(27)の下面に隣接して配置されるため、燃料タンク(27)の下方側のデッドスペースを有効活用してパーキング用アクチュエータ(36)を配置することができる。したがって、この構造を採用することにり、車両の小型化を図ることができる。
この発明によれば、パーキング用アクチュエータが、ブレーキアームの支軸を通る水平線を挟んで、ブレーキアームの延出方向と同側に配置されるため、パーキング用ケーブルを短くして、容易に、かつコンパクトに車両に配置することができる。
この発明の第1の実施形態に係る鞍乗型車両の側面図である。 この発明の第1の実施形態に係る鞍乗型車両の側部のカバー類の一部を取り去った側面図である。 この発明の第1の実施形態に係る鞍乗型車両の下方のカバー類を取り去った下面図である。 この発明の第1の実施形態に係る鞍乗型車両のインストルメントパネル部分の正面図である。 この発明の第1の実施形態に係る鞍乗型車両のパーキング用アクチュエータの制御の一例を示すフローチャートである。 この発明の第1の実施形態の変形例に係る鞍乗型車両の側面図である。 この発明の第2の実施形態に係る鞍乗型車両の側部のカバー類の一部を取り去った側面図である。 この発明の第2の実施形態に係る鞍乗型車両の下方のカバー類を取り去った下面図である。 この発明の第2の実施形態に係る鞍乗型車両の側部のカバー類の一部を取り去った側面図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下で用いる図面において、矢印FRは車両の前方を指し、矢印UPは車両の上方を指し、矢印LHは車両の左側方を指すものとする。
最初に、図1〜図3に示す第1の実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係る鞍乗型車両としてのスクータ型の自動二輪車1の左側面を示す図であり、図2は、車体側部のカバー類の一部を取り去った自動二輪車1の左側面を示す図である。また、図3は、車体の下方のカバー類を取り去った自動二輪車1の下面を示す図である。
自動二輪車1は、車体フレームFの前部に前輪Wfと操向ハンドル10を含む操舵系が支持されている。車体フレームFの中央部には、エンジン11と動力伝達装置12とが一体ブロック化されたパワーユニットPUが支持され、車体フレームFの後部には、乗員が着座するためのシート13が支持されている。パワーユニットPUは、前端側が車体フレームFに上下揺動可能に支持されるとともに、後端部に後輪Wrが支持されている。後輪Wrには、パワーユニットPUの出力部から動力が伝達される。この実施形態の自動二輪車1では、パワーユニットPUと後輪Wrとが車体フレームFに揺動可能に支持される所謂ユニットスイング式の後輪支持構造を採用している。なお、パワーユニットPUの後端部と車体フレームFとの間には、クッションユニット14が介装されている。
車体フレームFは、ステアリングステム20を回動可能に支持するヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から後部斜め下方に延出するダウンフレーム16と、ダウンフレーム16の下縁の左右の側面に連結され、後方に向けて延出した後に、後部斜め上方に向かって延出する左右一対のサイドフレーム17と、サイドフレーム17の後部上端に連結され、サイドフレーム17の後部と傾斜角度を変えて後部斜め上方に延出する左右一対のシートフレーム18と、を備えている。なお、この実施形態においては、サイドフレーム17のうちの、ダウンフレーム16の下方位置で車体後方側に向かって延出する低位領域17fがロアフレームを構成している。
また、図2,図3に示すように、左右のサイドフレーム17の後部側上端部の近傍には、前部斜め上方に向かって傾斜しつつ、円弧状に湾曲して左右のサイドフレーム17を相互に連結するクロスフレーム19が結合されている。
ヘッドパイプ15に支持されるステアリングステム20には、前輪Wfを回転可能に支持する左右一対のフロントフォーク21がブリッジ部材22を介して保持されるとともに、上端部に操向ハンドル10が一体に取り付けられている。
左右のシートフレーム18間には、ヘルメット等の物品を収納可能な図示しない収納ボックスが配置されている。収納ボックスの上部には、収納ボックスの蓋を兼ねる長尺なシート13が前端部を回動支点として回動可能に取り付けられている。
ヘッドパイプ15とシート13の前端部との間には、図1に示すように、車体カバーCVによって下方に凹状に窪む足くぐり空間25が設けられている。足くぐり空間25は、乗員が自動二輪車1に乗り降りする際に足を通す空間であり、その足くぐり空間25の左右両側の下方には、シート13に着座した乗員が足を載せ置くためのステップフロア26が設けられている。ステップフロア26は、左右のサイドフレーム17の低位領域17f(ロアフレーム)の上方に配置され、足載せ荷重がサイドフレーム17の低位領域17fによって支持されるようになっている。
また、ステップフロア26の下方には、サイドフレーム17の低位領域17f(ロアフレーム)の下方を覆うアンダーカバー38が取り付けられている。
また、足くぐり空間25の下方には、エンジン11に供給する燃料を貯留するための燃料タンク27が配置されている。燃料タンク27は、左右のサイドフレーム17の低位領域17fの上方側で、前部側のダウンフレーム16と後部側のクロスフレーム19と、に図示しないステーを介して支持されている。
ところで、この自動二輪車1の場合、前輪Wf側には、制動部が油圧によって操作されるディスク式のブレーキ装置(図示省略)が採用され、後輪Wr側には、制動部が機械的に操作されるドラム式のブレーキ装置Brが採用されている。
後輪側のブレーキ装置Brは、後輪Wrと一体に回転するブレーキドラム28と、後輪車軸の近傍で車体側に取り付けられるブレーキベース29と、ブレーキベース29に揺動可能に取り付けられ、後輪Wrの制動時にブレーキドラム28の内周面に圧接される図示しないブレーキシューと、を備えている。ブレーキベース29には、ブレーキシューをブレーキドラム28に圧接する方向に押し動かすための図示しないカムが回動可能に取り付けられている。このカムは、ブレーキベース29に支持された支軸30によって回動操作される。支軸30にはブレーキアーム31が連結されており、支軸30はブレーキアーム31によって回動操作される。この実施形態の場合、支軸30は、ブレーキベース29の後部下方寄りの縁部に取り付けられ、ブレーキアーム31は、支軸30から後方に若干傾いて下方に延出している。
なお、この実施形態においては、ブレーキドラム28、ブレーキベース29、ブレーキシュー、カム等によって後輪制動部32が構成されている。
ブレーキアーム31には、通常ブレーキ用のブレーキケーブル33とパーキング用ケーブル34の各端部(インナーケーブル33i,34iの各端部)が接続されている。通常ブレーキ用のブレーキケーブル33のインナーケーブル33iは、一端部がブレーキ操作子であるブレーキレバー35に接続され、他端部がブレーキアーム31に接続されている。また、パーキング用ケーブル34のインナーケーブル34iは、ケーブル引き込み用の電動モータ(図示せず)を内蔵するパーキング用アクチュエータ36に一端部が接続され、他端部がブレーキアーム31に接続されている。この実施形態の場合、パーキング用ケーブル34は、ブレーキレバー35の延出方向において、ブレーキケーブル33の接続位置よりも下方側に接続されている。
パーキング用アクチュエータ36はケーブル引き込み用の電動モータを内蔵する比較的容積の大きい部品であるが、このパーキング用アクチュエータ36は、ブレーキアーム31の支軸30を通る水平線Hを挟んで、ブレーキアーム31の延出方向と同側である下方側に配置されている。具体的には、この実施形態の場合、パーキング用アクチュエータ36は、左側のサイドフレーム17の低位領域17f(ロアフレーム)のうちの、ダウンフレーム16との接続部の近傍の円弧部分17aの外側(前部下方側)に隣接して配置されている。パーキング用アクチュエータ36は、ブラケット40を介して左側のサイドフレーム17の低位領域17fに支持固定されている。
パーキング用アクチュエータ36の下方側には、サイドフレーム17の低位領域17f(ロアフレーム)の下方を覆うアンダーカバー38が位置されている。したがって、パーキング用アクチュエータ36は、サイドフレーム17の低位領域17f(ロアフレーム)とアンダーカバー38の間に配置されている。そして、パーキング用アクチュエータ36とブレーキアーム31を接続するパーキング用ケーブル34は、ブレーキアーム31の支軸30を通る水平線Hと略平行になるように、パーキング用アクチュエータ36から後方側に向かって延出している。
図4は、この実施形態に係る自動二輪車1のインストルメントパネル48部分を正面から見た(車両の上部後方から見た)図である。
同図に示すように、インストルメントパネル48の正面視右側には、パーキング用アクチュエータ36の作動状態を表示するパーキングランプ51が配置されている。
また、図1及び図4に示すように、インストルメントパネル48の左側下方位置には、パーキング用アクチュエータ36の作動開始時や作動解除時に報知音を発する報知ブザー50が配置されている。
図5は、図示しないコントローラによるパーキング用アクチュエータ36の制御の一例を示すフローチャートである。以下、図5を参照して、パーキング用アクチュエータ36の制御の一例について説明する。なお、パーキング用アクチュエータ36は、基本的に図示しないパーキングスイッチのON,OFF操作によって作動と作動解除を切り換えられる。
コントローラは、ステップS101において、パーキングスイッチがONであるか否かを判定し、ONと判定した場合にはステップS102に進み、OFFと判定した場合には、ステップS103に進んでパーキング用アクチュエータ36を作動解除状態にする。
コントローラは、ステップS102において、パーキング用アクチュエータ36が現在作動しているか否かを判定し、作動している場合にはステップS104に進み、作動していない場合にはステップS105へと進む。
ステップS104に進んだ場合には、コントローラは、エンジンのスロットルバルブが所定角度θ1以上開いた状態が所定時間t1以上継続しているか否かを判断する。スロットルバルブが所定角度θ1以上開いた状態が所定時間t1以上継続している場合には、運転者の車両発進の意思があるものとしてステップS106に進み、スロットルバルブが所定角度θ1以上開いた状態が所定時間t1以上継続しない場合には、運転者の車両発進の意思がないものとしてステップS108に進む。
ステップS106に進んだ場合には、コントローラは、所定時間t2待機し、その後にステップS107に進んでパーキング用アクチュエータ36の作動を解除する。これにより、運転者による車両の発進が可能になる。
また、ステップS108に進んだ場合には、コントローラは、ブレーキレバーの作動を検出するインヒビタースイッチが一度OFFになったか否かを判定し、一度OFFになった場合にはステップS109に進み、一度もOFFになっていない場合にはリターンする。
ステップS109に進んだ場合には、コントローラは、その後にインヒビタースイッチがONの状態が所定時間t3以上継続したか否かを判定し、継続した場合には、ステップS107に進んでパーキング用アクチュエータ36の作動を解除し、継続しない場合にはリターンする。ステップS109からステップS107に進んだ場合には、車両はパーキングブレーキによる制動から手動による制動に切り換えられる。
また、コントローラは、ステップS102でパーキングスイッチがOFFであると判定してステップS105に進んだ場合には、ステップS105において、前後の車輪速度が所定速度v以下の状態が所定時間t4以上継続しているか否かを判定する。前後の車輪速度が所定速度v以下の状態が所定時間t4以上継続している場合には、ステップS110に進み、前後の車輪速度が所定速度v以下の状態が所定時間t4以上継続していな場合にはリターンする。ステップS105においては、車両が停止可能な低速状態を所定時間以上継続しているかを判定している。
ステップS110では、コントローラは、スロットルバルブの開度が所定角度θ2以下の状態が所定時間t5以上継続しているか否かを判断する。スロットルバルブの開度が所定角度θ2以下の状態が所定時間t5以上継続している場合には、ステップS111に進み、スロットルバルブの開度が所定角度θ2以下の状態が所定時間t5以上継続していない場合にはリターンする。ステップS110においては、運転者の発進の意思がないか否かを判定している。
ステップS111では、コントローラは、ブレーキレバーの作動を検出するインヒビタースイッチがONである状態が所定時間t6以上継続しているか否かを判定する。インヒビタースイッチがONである状態が所定時間t6以上継続している場合には、ステップS112に進んでパーキング用アクチュエータ36を作動させ、インヒビタースイッチがONの状態が所定時間t6以上継続していない場合にはリターンする。
なお、図1,図4においては、パーキング用アクチュエータ36の報知ブザー50がインストルメントパネル48の左側下方位置に設置されている例が示されているが、報知ブザー50の設置位置はこの位置に限るものではない。
図6は、報知ブザー50の他の設置位置を示す図である。
報知ブザー50は、例えば、図6に示すように、ヘッドパイプ15の上方側後面位置((A)位置参照)や、ヘッドパイプ15の中間部の側方位置((B)位置参照)や、ダウンフレーム16の中間部の燃料タンク27よりも上方位置((C)位置参照)や、シートフレーム18のシート13の下方位置((D)位置参照)等に設置するようにしても良い。
以上のように、この実施形態に係る自動二輪車1においては、パーキング用アクチュエータ36が、ブレーキアーム31の支軸30を通る水平線Hを挟んで、ブレーキアーム31の支軸30からの延出方向と同側に配置されているため、パーキング用アクチュエータ36からブレーキアーム31までの距離が短くなる。このため、パーキング用ケーブル34を短くして、容易に、かつコンパクトに車両に配置することができる。
そして、この実施形態に係る自動二輪車1では、パーキング用ケーブル34とともに、後輪Wrの通常ブレーキ用のブレーキケーブル33がブレーキアーム31に接続されているため、後輪制動部32に接続される操作系を簡素化し、部品点数も削減することができる。
また、この実施形態に係る自動二輪車1においては、サイドフレーム17の低位領域17fの下方に、その低位領域17fの下方を覆うアンダーカバー38が配置され、パーキング用アクチュエータ36が、サイドフレーム17の低位領域17fとアンダーカバー38の間に配置されている。このため、サイドフレーム17の低位領域17fよりも上方側に配置される車両の多くの機能部品と干渉することなく、パーキング用アクチュエータ36を容易に配置することができるとともに、アンダーカバー38によって車両の走行時に路面から跳ね上がる異物からパーキング用アクチュエータ36を保護することができる。
また、この実施形態に係る自動二輪車1は、ダウンフレーム16とサイドフレーム17(低位領域17f)の接続部の近傍の円弧部分17aの外側のデッドスペースにパーキング用アクチュエータ36が隣接して配置されている。したがって、この構造を採用することにより、パーキング用アクチュエータ36が車両の有効スペースを占有するのを抑制して、車両の小型化を図ることができる。
つづいて、図7〜図9に示す第2の実施形態について説明する。この実施形態に係る自動二輪車101は、基本的な車両構成は第1の実施形態と同様であり、パーキング用アクチュエータ36の配置のみが第1の実施形態と異なっている。第2の実施形態においては、第1の実施形態と共通部分に同一符号を付して重複する説明を省略するものとする。
図7は、自動二輪車101の側部のカバー類の一部を取り去った側面を示す図であり、図8は、自動二輪車101の下方のカバー類を取り去った下面を示す図である。また、図9は、自動二輪車101の側部のカバー類の一部を取り去った側面を拡大して示す図である。
この実施形態に係る自動二輪車101では、パーキング用アクチュエータ36が、ブレーキアーム31の支軸30を通る水平線Hを挟んで、ブレーキアーム31の延出方向と同側である下方側に配置されている。ただし、この実施形態の場合、パーキング用アクチュエータ36は、ダウンフレーム16とサイドフレーム17の接続部の近傍ではなく、左右のサイドフレーム17の低位領域17f間で、かつ、燃料タンク27の下面に隣接する位置に配置されている。パーキング用アクチュエータ36は、ブラケット45を介して左側のサイドフレーム17の低位領域17fに支持固定されている。また、パーキング用アクチュエータ36は、サイドフレーム17の低位領域17fと、その下方を覆うアンダーカバー38の間に配置されている。
また、この第2の実施形態の場合も、後輪Wr側のブレーキ装置Brのブレーキアーム31には、パーキング用ケーブル34とともに通常ブレーキ用のブレーキケーブル33が接続されている。
この第2の実施形態に係る自動二輪車101は、第1の実施形態と同様に、パーキング用アクチュエータ36が、ブレーキアーム31の支軸30を通る水平線Hを挟んで、ブレーキアーム31の延出方向と同じ下方側に配置されているため、パーキング用ケーブル34を短くして、容易に、かつコンパクトに車両に配置することができる。
また、この第2の実施形態に係る自動二輪車101において、第1の実施形態と同様に、ブレーキアーム31にパーキング用ケーブル34と通常ブレーキ用のブレーキケーブル33が接続されていることから、後輪制動部32に接続される操作系の簡素化と部品点数の削減を図ることができる。さらに、パーキング用アクチュエータ36がサイドフレーム17の低位領域17fとアンダーカバー38の間に配置されていることから、他部品との干渉を容易に回避することができるとともに、パーキング用アクチュエータ36に対する異物の飛散をアンダーカバー38によって阻止することができる。
さらに、この第2の実施形態に係る自動二輪車101では、サイドフレーム17の低位領域17fの上方に搭載される燃料タンク27の下面に隣接してパーキング用アクチュエータ36が配置されているため、燃料タンク27の下方側のデッドスペースを有効利用してパーキング用アクチュエータ36を配置することができる。したがって、この構造を採用することにり、車両の小型化を図ることができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の各実施形態においては、後輪側のブレーキ装置Brのブレーキアーム31が下方に向かって延出し、パーキング用アクチュエータ36が支軸30を通る水平線Hを挟んでブレーキアーム31の延出方向と同じ下方側に配置されているが、ブレーキアーム31が上方側に向かって延出している場合には、パーキング用アクチュエータ36は支軸30を通る水平線Hを挟んで上方側に配置される。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)
15…ヘッドパイプ
16…ダウンフレーム
17a…円弧部分
17f…低位領域(ロアフレーム)
27…燃料タンク
30…支軸
31…ブレーキアーム
32…後輪制動部
33…ブレーキケーブル
34…パーキング用ケーブル
35…ブレーキレバー(ブレーキ操作子)
36…パーキング用アクチュエータ
38…アンダーカバー
F…車体フレーム
H…水平線
Wr…後輪

Claims (5)

  1. 後輪(Wr)を制動する後輪制動部(32)と、
    該後輪制動部(32)に設けられた支軸(30)を中心として回動操作されることで前記後輪制動部(32)を制動するブレーキアーム(31)と、
    該ブレーキアーム(31)にパーキング用ケーブル(34)を介して連結され、前記ブレーキアーム(31)に操作力を付与するパーキング用アクチュエータ(36)と、を備える鞍乗型車両において、
    前記パーキング用アクチュエータ(36)が、前記ブレーキアーム(31)の前記支軸(30)を通る水平線(H)を挟んで、前記ブレーキアーム(31)の延出方向と同側に配置されていることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記ブレーキアーム(31)には、一端がブレーキ操作子(35)に接続されるブレーキケーブル(33)の他端が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 車体フレーム(F)は、ヘッドパイプ(15)から下方に延出するダウンフレーム(16)と、該ダウンフレーム(16)の下縁部から車体後方側に延出するロアフレーム(17f)と、を有し、
    前記ロアフレーム(17f)の下方には、当該ロアフレーム(17f)の下方を覆うアンダーカバー(38)が配置され、
    前記パーキング用アクチュエータ(36)は、前記ロアフレーム(17f)と前記アンダーカバー(38)の間に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両。
  4. 車体フレーム(F)は、ヘッドパイプ(15)から後部斜め下方に延出するダウンフレーム(16)と、該ダウンフレーム(16)の下縁部から円弧状に湾曲して車体後方側に延出するロアフレーム(17f)と、を有し、
    前記パーキング用アクチュエータ(36)は、前記ダウンフレーム(16)と前記ロアフレーム(17f)の接続部の近傍の円弧部分(17a)の外側に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  5. 車体フレーム(F)は、ヘッドパイプ(15)から下方に延出するダウンフレーム(16)と、該ダウンフレーム(16)の下縁部から車体後方側に延出するロアフレーム(17f)と、を有し、
    前記ロアフレーム(17f)の上方側には燃料タンク(27)が搭載され、
    前記パーキング用アクチュエータ(36)は、前記燃料タンク(27)の下面に隣接して配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
JP2016014183A 2015-03-24 2016-01-28 鞍乗型車両 Active JP6269988B2 (ja)

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