JP2001063674A - 車両の駐車ブレーキ装置 - Google Patents

車両の駐車ブレーキ装置

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JP2001063674A
JP2001063674A JP24678499A JP24678499A JP2001063674A JP 2001063674 A JP2001063674 A JP 2001063674A JP 24678499 A JP24678499 A JP 24678499A JP 24678499 A JP24678499 A JP 24678499A JP 2001063674 A JP2001063674 A JP 2001063674A
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brake
seat
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plate
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JP24678499A
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English (en)
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Hirofumi Hasegawa
弘文 長谷川
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行制動用のディスクブレーキ機構と駐車制
動用ドラムブレーキ機構を設けた場合に、ハブ回りの軸
方向寸法を縮小できる車両の駐車ブレーキ装置を提供す
る。 【解決手段】 車輪6のハブ91の端面に走行制動を行
うディスクブレーキ機構89のディスクプレート90を
固定した車両の駐車ブレーキ装置において、上記ディス
クプレート90を挿入穴を有する環状に形成し、上記ハ
ブ91に上記ディスクプレート90の挿入穴より小径の
ブレーキ摩擦穴91bを形成し、該ブレーキ摩擦穴91
b内に駐車ブレーキ装置を構成するドラムブレーキ機構
83を挿入配置し、該ドラムブレーキ機構83の一部が
上記ディスクプレート90より軸方向外側に位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行制動を行うデ
ィスクブレーキ機構を備えた車両の駐車ブレーキ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動二輪車では、通常走行の制動
を行うディスクブレーキ機構からなる制動装置に加えて
駐車中に車輪をロックする駐車ブレーキ装置を備えたも
のがある。この駐車ブレーキ装置として、車輪のハブ内
に形成された摩擦穴にブレーキシューを押し付けるドラ
ムブレーキ機構を採用したものがある。そしてこの場合
には、ドラムブレーキ機構をハブの一側から挿入配置
し、ディスクブレーキ機構のディスクプレートをハブの
他側に配設したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでドラムブレー
キ機構をハブの一側に、他側にディスクブレーキ機構を
のディスクプレート配設した場合、ブレーキ機構全体を
含めたハブ回りの軸方向寸法が大きくなるといった問題
がある。
【0004】本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ
たもので、走行制動用のディスクブレーキ機構と駐車制
動用ドラムブレーキ機構を設けた場合に、ハブ回りの軸
方向寸法を縮小できる車両の駐車ブレーキ装置を提供す
ることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、車輪のハブの
端面に走行制動を行うディスクブレーキ機構のディスク
プレートを固定した車両の駐車ブレーキ装置において、
上記ディスクプレートを挿入穴を有する環状に形成し、
上記ハブに上記ディスクプレートの挿入穴より小径のブ
レーキ摩擦穴を形成し、該ブレーキ摩擦穴内に駐車ブレ
ーキ装置を構成するドラムブレーキ機構を挿入配置し、
該ドラムブレーキ機構の一部が上記ディスクプレートよ
り軸方向外側に位置していることを特徴としている。
【0006】
【発明の作用効果】本発明によれば、ハブの摩擦穴内に
ディスクプレートの挿入穴側からドラムブレーキ機構を
挿入配置し、該ドラムブレーキ機構の一部を上記ディス
クプレートより軸方向外側に位置させたので、ディスク
ブレーキ機構とドラムブレーキ機構とが同じ側にあって
しかも軸方向に重なっていることから、ディスクブレー
キ機構とドラムブレーキ機構の両方を設けながらこれら
のブレーキ機構を含めたハブ回りの軸方向寸法の拡大を
回避できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。図1ないし図35は、本発明の
一実施形態に係る車両の駐車ブレーキ装置を説明するた
めの図であり、図1は自動二輪車の左側面図、図2,図
3,図4は車体カバーの正面図,左側面図,背面図、図
5,図6,図7,図8はスクリーンの正面図,左側面
図,断面左側面図,分解斜視図、図9,図10は左,右
物入れの断面左側面図,断面平面図、図11は図10の
XI−XI線断面図、図12,図13は上記自動二輪車
の後部の左側面図、図14はダンパ機構の平面図、図1
5はシートヒンジ部の断面正面図、図16〜図19は収
納ボックスを示す図、図20〜図22はシート取付状態
を示す断面図、図23はシートの斜視図、図24はタン
デムシート,ハンドルグリップの側面図、図25,図2
6は照明灯,ハンドルグリップ取付状態を示す断面図、
図27,図28は燃料タンク周りの平面図,側面図、図
29,図30は燃料タンクのリッドを示す図、図31,
図32,図33はパーキングブレーキ機構の側面図,平
面図,平面図、図34,図35はパーキングブレーキ機
構の側面図,断面背面図である。なお、本実施形態にお
いて、前,後,左,右,上,下とは特記なき限り車両に
着座した状態で見た場合を指す。
【0008】図において、1はスクータ型自動二輪車で
あり、該自動二輪車1は、車体フレーム2の前端により
下端で前輪3を軸支する前フォーク4を左右に操向自在
に軸支し、該車体フレーム2の後部によりユニットスイ
ング式のエンジンユニット5を上下に揺動自在に枢支
し、該エンジンユニット5の後端部で該後端部内側に配
置された後輪6を軸支し、該エンジンユニット5の上方
に収納装置7を配置し、該収納装置7の上側にシート装
置8を搭載し、また上記エンジンユニット5の前方に燃
料タンク9,ラジエータ39を順に搭載し、車体フレー
ム2の周囲を樹脂製の車体カバー10で囲んだ概略構造
のものである。
【0009】本実施形態の車体フレーム2は、上記前フ
ォーク4の操向軸4aを軸支する操向軸筒2aに、左,
右のサイドフレーム2d,2dの前端部を接続し、該
左,右のサイドフレーム2d,2dの後端から後方斜め
上方に延びる左,右のメインブラケット2e,2eの上
端に左,右のグリップ支持部2f,2fを固定し、さら
に該左,右のグリップ支持部2f,2f同士を後面視で
略U字状をなす後部フレーム2gで連結した概略構造を
有している。なお、上記左,右のサイドフレーム2d
は、それぞれ上,下サイドパイプ2b,2cを側面視上
下二段の大略L字状をなすように配置し、これらの後端
部同士を上記メインブラケット2eを介して接続してな
るものである。
【0010】上記前フォーク4の車幅方向中央に立設さ
れて上方に延びる操向軸4aは上記車体フレーム2の前
端の操向軸筒2aにより軸受を介して左右操向自在に軸
支されており、該操向軸4aの上端にはハンドルブラケ
ット4bを介して操向ハンドル16の中央部16aが着
脱可能にボルト締め固定されている。該操向ハンドル1
6は丸鋼管製で略水平に延びる中央部16aとこれの
左,右端から外方斜め上方に立ち上がりさらに略水平に
延びる左,右部16b,16cとを有する。該操向ハン
ドル16の上記中央部16aから左,右傾斜部を囲むよ
うに樹脂製のハンドルカバー17が取り付けられてお
り、該ハンドルカバー17は操向ハンドル16と共に回
動する。
【0011】上記車体カバー10は、上記操向軸4aの
前側から前輪3の後側付近を覆うカウリング11と、こ
れに続いて車体左右下部を覆うアンダカバー12と、上
記操向軸4aの後側を覆うレッグシールド13と、足載
部を構成するフートボード14と、シート装置8の左右
を覆うサイドカバー15とを備えている。
【0012】そして上記カウリング11の上縁部と上記
レッグシールド13の上縁とで囲まれた開口部分には樹
脂製のインナパネル18が該開口を閉塞するように装着
されている。このインナパネル18の車幅方向中央部に
は上記操向軸4aの上端のハンドルブラケット4bが挿
通するハンドル開口18aが形成されており、該ハンド
ル開口18aの左,右にはグリッド部18b,18bが
形成されている。このグリッド部18b,18bはイン
ナパネル18に複数のスリット18cを水平方向に延び
るように形成してなり、該グリッド部18bの内側にス
テレオ装置のスピーカが配置される。
【0013】また上記インナパネル18の上記ハンドル
開口18a,上記グリッド部18bの前側にはメータ開
口18dが形成されており、該メータ開口18d内に
は、速度計19a,燃料計19b,水温計19c等々の
各種の計器をユニット化したメータユニット19が配設
固定されている。そして上記インナパネル18の上記メ
ータユニット19より前側には前方からの光が該メータ
ユニット19の文字盤に直接当たるのを防止するととも
に、走行風をガイドするガイド部材として機能するメー
タバイザ20が立設されている。
【0014】上記メータバイザ20は、上記インナパネ
ル18に上記メータ開口18dの前側縁に沿って起立す
るように一体形成された後壁21と、該後壁21の前面
を所定の間隔を開けて覆うように配設された前壁22と
から構成されており、車両後方斜め上方に傾斜してい
る。上記後壁21の後壁周縁21aは前側に向けて折り
返されており、該後壁周縁21aの内側に上記前壁22
の段落ち形成された前壁周縁22aが隙間aを開けて挿
入されており、このようにして雨水等を排出する排水通
路23が形成されている。
【0015】上記カウリング11の前面上端部には大型
のスクリーン(風防板)24が車幅方向中央で断面して
車両側方から見たとき上述のメータバイザ20より少し
起立した状態に傾斜する(垂直線に対してメータバイザ
20よりも若干小さい角度をなす)ように装着されてい
る。このスクリーン24は透明樹脂製で、正面から見た
とき下縁24aが下方に円弧状に突出し、全体として見
ると大略長方形状をなすものであり、上記下縁24aが
複数のボルト穴24fに挿通された取付ボルト25によ
り上記カウリング11の上縁11aに締め付け固定され
ている。そして上記取付ボルト25は有色の樹脂製カバ
ー26によって覆われており外部から見えないようにな
っている。なお、11bはヘッドライト配置開口、11
cは方向指示器配置開口、11dは外気導入開口であ
る。
【0016】そして上記スクリーン24の下部、即ち上
記下縁24a寄り部分には上記スクリーン24の後側に
外気を導入する外気導入開口24bが形成されている。
この外気導入開口24bは正面から見て大略逆台形状を
なしている。該外気導入開口24bの左,右縁24c,
24cは後方に向けて所定の曲げアールでもって折り曲
げられており(図5の断面a−a参照)、この折り曲げ
により、該外気導入開口24bを形成したことによる剛
性低下が抑制されている。
【0017】そして上記スクリーン24の、上記外気導
入開口24bの上縁24dを連続的に延長した線bより
下側の部分(図5に斜線を施した部分)の内面には有
色、例えば黒色の皮膜27がスクリーン印刷によって形
成されており、これにより該スクリーン24の上記延長
線bより下側部分は半透明または不透明になっている。
本実施形態では、延長線bより下側部分は上部が半透明
で下部へ向かって徐々に不透明となるように構成されて
いる。なお上記皮膜は印刷以外の方法、例えば不透明シ
ールを貼着することにより形成しても勿論かまわない。
【0018】また正面から見ると、上記外気導入開口2
4bの上縁24dより上記メータバイザ20の上縁20
aが高所に位置している。そして上記両方の上縁20a
と24dとの高さの差寸法cは、上記メータバイザ20
側の上縁20aが略水平をなしており、一方上記外気導
入口24b側の上縁24dが少し下側に突出する円弧状
をなしていることから車幅方向中央側程大きくなってい
る。また縦断面して車両側方から見ると、メータバイザ
20の上縁20aの高さは、後述するルーバ機構28の
ガイドプレート29を構成する上端のガイド羽根29a
の上表面の延長線d上に概ね位置する高さに設定されて
いる。
【0019】そして上記外気導入開口24b内には、該
開口24bを実質的に開閉し、かつ開時には外気の流れ
方向を運転者の頭部に向けてガイドするルーバ機構28
が配設されている。このルーバ機構28は、上記外気の
流れを運転者の頭部付近に向けて案内する固定式のガイ
ドプレート29と、該ガイドプレート29により形成さ
れた実質的な外気導入開口を開閉するシャッタプレート
30と、該シャッタプレート30を開閉するときに把持
する開閉ツマミ31とを備えている。
【0020】上記ガイドプレート29は、平面視で僅か
に前方に凸をなすよう円弧状に湾曲した上段,中段,下
段のガイド羽根29a,29b,29cを所定間隔を開
けて配置するとともに、縦向きに配置された左,右リブ
29d,29d及び中央リブ29eで結合した樹脂一体
成形品である。上記ガイド羽根29a〜29cは正面か
ら見みると略水平をなしており、また縦断面して車両側
方から見ると少し後方斜め上方に傾斜している。また上
述のメータバイザ20は上記固定式のガイドプレート2
9よりさらに大きく後方斜め上方に傾斜している。この
ガイドプレート29とメータバイザ20との組合せによ
り走行風がライダーの頭部付近に向けて方向付けされる
とともに、流れが調整されて乱流の発生が防止されてお
り、さらにスクリーン24の後側に負圧が発生するのが
防止されている。
【0021】上記下段のガイド羽根29cの前縁には取
付フランジ部29fが該ガイド羽根29cの前縁ライン
に沿う円弧形状に段落ち形成されている。該取付フラン
ジ部29fの上面は上記スクリーン24の外気導入開口
24bの開口下縁24eの下面に両面接着テープ33で
貼着されている。
【0022】また上記シャッタプレート30は、車幅方
向に延びる帯板形状の上部羽根30aと下部羽根30b
とを羽根厚程度の段差を付けて一体的に結合した樹脂一
体成形品である。また上記シャッタプレート30の両端
部には軸支部30c,30cが一体形成されており、こ
の軸支部30cが上記左,右のリブ29d,29dに突
設された軸部29gによって回動自在に支持されてい
る。このようにして上記シャッタプレート30が上記上
段,中段,下段ガイド羽根29a,29b,29cによ
って形成された空気導入開口を開閉するようになってい
る。
【0023】また上記シャッタプレート30の上部羽根
30aの後縁の車幅方向中央に、該シャッタプレート3
0を開閉するための上記開閉ツマミ31が一体形成され
ている。この開閉ツマミ31は、上記シャッタプレート
30を開状態から閉状態に回動させるための閉ツマミ部
31aと閉状態から開状態に回動させるための開ツマミ
部31bとからなる。そして上記閉ツマミ部31aはシ
ャッタプレート30が開位置(図7に実線で示す角度位
置)にあるときに上記メータバイザ20の前壁22との
間に指を挿入可能な隙間ができるように後方斜め上方に
傾斜するように形成されており、また上記開ツマミ部3
1bは上記シャッタプレート30が閉位置(図7に二点
鎖線で示す角度位置)にあるときに上記スクリーン24
との間に指を挿入可能な隙間ができるようにシャッタプ
レート30と平行にかつ後方に段落ちさせて形成されて
いる。
【0024】また上記シャッタプレート30の車両後方
から見て車幅方向左端面にはトーションスプリング型の
付勢ばね32の一端32aが掛止されており、該付勢ば
ね32の他端32bは上記左側のリブ29dのばね支持
部29hに掛止されている。この場合、上記一端32
a,他端32bの掛止位置は、該シャッタプレート30
を開,閉状態に回動させるとそれぞれ開,閉状態に該シ
ャッタプレート30を付勢するように設定されている。
【0025】本実施形態では、スクリーン24に外気導
入開口24bを形成したので、走行風がスクリーン24
の裏面に導入され、該スクリーン24の裏面に負圧が発
生するのを防止でき、運転者に前向きの力が作用するの
を防止できる。そして上記スクリーン24に外気導入口
24bを形成するにあたり、該外気導入開口24bの
左,右縁24c,24cを後方に向けて折り曲げたので
外気導入開口24bの特に左,右側部における剛性低下
を抑制でき、該外気導入開口24bを形成しながらスク
リーン24全体として必要な剛性を確保できる。
【0026】一方、上記外気導入口24bの左,右縁部
を折り曲げたことから、スクリーン24の該折り曲げ形
成部分を通して前方を見た場合には視界に歪みが発生す
るといった問題が懸念される。そこで本実施形態では、
上記スクリーン24の、上記外気導入開口24bの上縁
24dを車幅方向に連続的に延長した線bより下側の部
分(斜線を施した部分)の内面に半透明または不透明の
皮膜27を形成したので、運転者は上記スクリーン24
の外気導入開口24b付近を通して前方を見ようとする
ことなく図1に示す領域Aを通して前方を見ることか
ら、上記折り曲げの形成により該部分を通して見た場合
の視界に歪みが発生するといった問題を回避できる。ま
た外気導入開口24bの形成領域を半透明または不透明
としたので、これより上部の透明部分との区分けが明確
になりデザイン上のメリハリが付き、外観を向上でき
る。
【0027】また上記外気導入開口24bにルーバ機構
28を設け、固定式のガイドプレート29のガイド羽根
29a,29b,29cを少し後方斜め上方に傾斜させ
るとともに、メータバイザ20を該ガイドプレート29
よりさらに起立させることにより走行風をライダーの頭
部付近に向けて方向付けするとともに流れ状態を調整す
るようにしたので、上述の負圧の発生を防止できるとと
もに走行風の巻き込みを抑制でき、該巻き込み等による
騒音の発生を抑制できる。
【0028】さらにまた雨中走行時には走行風と共に雨
水が上記外気導入開口24b内に進入することとなる
が、この雨水は、上記メータバイザ20の前壁22に遮
断されて運転者にかかることはほとんどない。そして該
前壁22に当たった雨水は、該前壁22面を伝わって周
囲に向かって流れ、隙間aから排水通路23を通って車
体下方に落下する。
【0029】またシャッタプレート30を設けたので、
寒冷期等には該シャッタプレート30で上記ガイドプレ
ート29により形成されている外気導入通路を閉じるこ
とができる。このように閉じた場合には、外気がライダ
ーに向かって流れるのを防止できる。そして上記外気導
入通路を閉じる場合には、シャッタプレート30を、閉
ツマミ部31aの下面に指を掛けて上方に回動させ、ま
た開く場合には開ツマミ部31bの前面に指を掛けて下
方に回動させれば良く、このようにしてシャッタプレー
ト30を手の入れにくい狭い領域において容易に開閉駆
動できる。
【0030】このように上記シャッタプレート30の開
閉ツマミ31を、傾斜状の閉ツマミ部31aと段落ち状
の開ツマミ部31bとからなる段違い形状としたので、
簡単な構造によりスクリーン24とメータバイザ20と
の間という狭いスペースでシャッタプレート30を開閉
駆動することができる。またトーションスプリング型の
付勢ばね32を設けたので、該シャッタプレート30を
開位置又は閉位置に確実に保持できる。なお、上記シャ
ッタプレート30の回転軸を車幅方向にメータバイザ2
0の左,右縁部まで延長し、該延長軸の端部を把持して
回転駆動するように構成することも可能であるが、この
ようにすれば構造が複雑になるとともに、上記延長軸に
よる外観の低下が懸念される。
【0031】次に上記レッグシールド13に設けられた
左,右の物入れ(収納部)について説明する。上記レッ
グシールド13の上縁部でかつ車幅方向中心より少し右
側寄り部分にメインスイッチ34が配設されており、該
スイッチ34を挟んで右側には小型の右物入れ(副収納
部)35が、左側には比較的大型の左物入れ(主収納
部)36がそれぞれ配設されている。
【0032】上記左物入れ36は、レッグシールド13
の一部を車体前方へ向かって凸となるように凹ませて形
成したボックス底部(主ボックス底部)13bの車両後
方に向かう開口13cをヒンジ36aで前後揺動可能に
支持された左リッド(主リッド)36bにより開閉する
ように構成されている。なお、ボックス底部13bにお
いて、図4,図9中13b´で示される部分は、レッグ
シールドに一体形成されているが、13b´´部分は別
物を溶着して構成されており、この13b´´部分によ
り収納空間を下方へ拡大している。上記左リッド36b
にはロック機構38が配設されている。このロック機構
38は掛止爪38bを有し、この掛止爪38bは、レッ
グシールド13の掛止片13dに当たるとロック機構本
体内に押込まれ、掛止片13dを乗り越えると自動復帰
して掛止片13dの裏面側に掛止する。リッド36bを
開くにはロック機構38に設けられた左右つまみ(不図
示)をロック機構本体内へ押込むことで掛止爪38bの
掛止片13dへの係合を解くようになっている。またロ
ック機構38は、キー孔38aにメインキーを挿入して
ロック位置に回動すると掛止爪38bがレッグシールド
13の掛止片13dに掛止した状態に保たれる。なお、
図4では左リッド36bは取り外されている。
【0033】上記右物入れ35は、ボックス底部(副ボ
ックス底部)35aと右リッド部35bとを一体化した
ものであり、レッグシールド13の開口13fを開閉可
能に配設されている。上記ボックス底部35aは下面が
車両前方へ向かうに従い斜上方へ傾斜するように構成さ
れるとともに、上面が開放されており、これにより右物
入れ35は上面が開放された箱状に形成されている。そ
して該ボックス底部35aがレッグシールド13内に凹
設された側壁部13aにピン35c,35dにより前後
に回動可能に、かつ着脱可能に支持されている。ここで
ピン35cは上記ボックス底部35aの側面に一体に突
出形成されたタイプのものである。なお、図4ではリッ
ド部35b,ボックス底部35aは取り外されている。
【0034】一方、ピン35dは着脱可能に構成されて
いる。詳細にはピン35dをボックス底部35aの軸孔
35eに挿入し、シャフト35fを差し込むことにより
該ピン35dの端部が拡開して側壁部13aの支持孔1
3eに固定される。これにより右物入れ35はピン35
c,35dを中心にして前後に揺動可能となっている。
【0035】そして上記右物入れ35の奥にラジエータ
39への冷却水の補給キャップ(給水キャップ)37が
位置している。該補給キャップ37は上記右物入れ35
を取り外すことにより外方に臨むようになっており、こ
の状態で該補給キャップ37を取り外すと容易に冷却水
を補給できる。なお、上記右物入れ35を取り外す場合
には、上記シャフト35fをさらに押込むとピン35d
の端部の拡開が解かれるので、この後シャフト35fと
ピン35dを同時に引き抜けば良く、これにより容易に
右物入れ35を取り外すことができる。
【0036】このように本実施形態では、物入れを左,
右に分割し、右物入れ35をボックス底部35aとボッ
クスリッド部35bとが一体化されたタイプに構成し、
かつ該右物入れ35をレッグシールド13から容易に着
脱可能とし、さらに該右物入れ35を取り外すとラジエ
ータ39の冷却水の補給キャップ37が外方に臨むよう
にしたので、冷却水の補給作業を容易に行うことができ
る。
【0037】次にシート装置8及び収納装置7について
詳述する。上記シート装置8は運転者が着座するメイン
シート(前部シート)41と同乗者が着座するタンデム
シート(後部シート)42との前,後二分割構造のもの
である。そして上記メインシート41を支持するための
リッドヒンジプレート43で上記収納装置7の収納ボッ
クス40の上部開口40cを開閉するように構成されて
いる。
【0038】上記収納ボックス40は上記二人乗り用の
シート装置8の全長に渡る長さを有し、それぞれ樹脂一
体形成された2部材を後述のごとく結合一体化したもの
であり、上記メインシート41の下側に位置するフロン
トボックス部(前部ボックス)40aと上記タンデムシ
ート42の下側に位置するリヤボックス(後部ボック
ス)部40bとからなり、該フロントボックス部40
a,リヤボックス部40bにフルフェイスタイプのヘル
メットA,Bを収納可能となっている。
【0039】上記収納ボックス40は全体として前下が
り傾斜状に形成されており、その底壁40dの上記フロ
ントボックス部40aに対応するフロント底部40e
は、上記リッドヒンジプレート43とで上記ヘルメット
Aを収容可能なように下方に大きく膨出形成され、上記
エンジンユニット5のシリンダヘッドカバー5aの前面
を略覆う高さに位置している。また上記フロントボック
ス部40aは前,後4ヶ所にてボルト44a,44bに
より上記上サイドパイプ2bに締め付け固定されてい
る。
【0040】また上記リヤボックス部40bは平面視で
略矩形をなしている。即ち、図16に示すように、平面
から見ると、左,右側壁40uと後側壁40u´とが長
方形の左,右側辺と後側辺とに対応している。またリヤ
ボックス部40bのリヤ底部40fは下方に膨出形成さ
れ、天壁40gは横断面で見て山形(ドーム状)をな
し、全体としてトンネル状をなしている。このようにし
て上記ヘルメットB又はスーツケース等の長方形状のも
のを収容可能となっている。そして上記リヤボックス部
40bは、リヤ底部40fの前端付近が4本のボルト4
4cにより上記上サイドパイプ2bに固定され、後端壁
に突設された支持ボス部40vが上記後部フレーム2g
に支持されている。なお、この収納ボックス40の取り
付けに当たっては、後部フレーム2gにより支持ボス部
40vを支持した後、上記各取り付けボルト44a〜4
4cで収納ボックスの底部を上サイドパイプ2bに締め
付け固定することとなる。
【0041】上記天壁40gは、詳細には、図19に二
点鎖線で示す略半円形の天壁eの斜線で示す領域をカッ
トしてなる直線状の傾斜面40hを有する山形の形状に
設定されている。このように斜線領域をカットして傾斜
面40hを有する形状としたことから、後述するよう
に、該部分に二重に重なるように配設されているメイン
シート41の重合部のクッション厚さを確保でき、乗り
心地を確保できる。
【0042】また上記天壁40gの後部にはリヤボック
ス部40b及びフロントボックス部40a内を照明する
ための照明灯48が配設されている。この照明灯48は
上記天壁40gの後部側面に外側から内側に挿入するよ
うに配置固定されており、そのレンズ面48aは平坦に
形成されている。このように照明灯48を配設したの
で、リヤボックス部40bをトンネル形状としたことに
より内部が暗くて見にくいといった問題を回避できる。
【0043】また、天壁40g部分という実質的な収納
容積を狭くすることのない部位に照明灯48を配設した
ので、照明灯48を設けたことにより収納容積が少なく
なるといった問題を回避できる。また天壁40gという
収納物が当たりにくい部位に照明灯48を配設したの
で、収納物により照明灯が破損するといった問題も回避
できる。さらにレンズ面48aを平坦にして内部への突
出を最小限にしたので、この点からも収納容積の減少を
回避できるとともに、リヤボックス部40b内の収納物
が照明灯48に干渉するのを回避できる。
【0044】上記リヤボックス部40bは、上記リヤ底
部40f側の合わせ開口40mと天壁40g側の合わせ
開口40nとを突き合わせ、該合わせ開口同士をワイヤ
溶着工法により溶着結合した構造のものである。詳細に
は、上記合わせ開口40m,40n間に発熱用ワイヤ4
9を配置して挟持した状態で該ワイヤ49に通電し、こ
の際の発熱により樹脂を溶融させ、凝固時に溶着させた
ものである。
【0045】このようにトンネル型のリヤボックス部4
0bを形成するに当たり、上下2分割された天壁40g
側部分と底部40f側部分とをワイヤ溶着工法により溶
着結合したので、防水性を向上できるとともに外観品質
を向上できる。そして本実施形態では、上述のように上
記左,右側壁部40u,後側壁40u´が平面視で長方
形の側辺に対応していることから、上記各合わせ開口4
0m,40nのワイヤ配索経路も略矩形をなす直線状と
なり、従って上記溶着用のワイヤ49は略直線状に配索
され、該ワイヤの配索が容易で、かつ最短長さで済み効
率的である。
【0046】また上記溶着用のワイヤ49の端末49a
の処理に当たり、上記収納ボックス40の天壁40g側
又はリヤ底部40f側の内面に立設したリブ40wに収
容ポケット40pを形成し、該ポケット40p内にワイ
ヤ49の端末49aを挿入する構造が採用されている。
これによりワイヤ49の端末49aが収納ボックス内に
露出して外観が低下したり、収納作業の邪魔になるのを
防止できる。
【0047】また上記収納ボックス40の長手方向略中
央には仕切板50を着脱可能に支持するための仕切ボス
部40qが一体形成されている。この仕切ボス部40q
は底壁40dから側壁内面に沿って上記開口40cの縁
部まで上方に延びるよう一体形成された角棒状のもの
で、上記仕切板50が上方から挿入されるスリット40
rが形成されている。上記仕切板50を収納ボックス4
0内に配設したので、収納ボックス40内の収納物が前
後に滑ったり転がったりして移動するのを防止すること
ができる。この仕切り板50は特に、本実施形態のよう
に二人乗りシートの全長に渡る前後に長い収納ボックス
を備えた場合に有効である。
【0048】そして上記収納ボックス40の底壁40d
上には弾力性を有するシート状の中敷54が敷設されて
いる。この中敷54の上記仕切ボス部40qに対応する
部分には切欠54aが形成されており、この切欠54a
が仕切ボス部40qに係止している。このようにして中
敷54の前後方向の位置決めがなされており、該中敷5
4の移動を確実に防止できる。
【0049】そして上記収納ボックス40の上記仕切ボ
ス部40qの上端部には左,右の支持フランジ部(シー
ト荷重受部)40sが外方に拡がるように形成されてお
り、即ち、仕切ボス部40gが荷重受部に近接して位置
している。そして上記左,右の支持フランジ部40s,
40sの裏面に左,右のシートロック51,51がボル
ト締め固定されている。該シートロック51に上記リッ
ドヒンジプレート43に固定されたフック43jが係止
し、乗員の体重が上記シートロック51ひいては上記フ
ランジ部40sに作用する。
【0050】また上記左,右のシートロック51,51
の遠隔操作用作動ケーブル51aは上記収納ボックス4
0の側面から上サイドパイプ2bに沿って前方に延び、
自動調整機構付き分配器(不図示)を経て1本の作動ケ
ーブルにまとめられた後、上記メインスイッチ34に連
結されている。すなわち、メインスイッチ34にメイン
キーを挿入した状態で、シートオープン位置へメインキ
ーを回動させると左,右のシートロック51,51が同
時にロック解除動作する。
【0051】ここで上記分配器は、左,右のシートロッ
ク51,51のロック解除動作のタイミングのずれを自
動的になくす自動調整機構を有し、例えば左,右各動作
ケーブルを回転自在なプーリに連結し、上記ずれ(各動
作ケーブル51aの長さの差など)をプーリの回転によ
って調整し、左,右シートロック51,51のロック解
除動作を同期させるといった構造を備えている。
【0052】このように本実施形態では、収納ボックス
の左右対称位置にシートロック51を設け、シートの左
右2カ所をロックしたので、シートロックが片側のみに
設けられている場合のようなシートのがたつきを防止で
きる。また上記シートロック51が装着された支持フラ
ンジ部40sは、上記仕切りボス部40qが位置してい
ることから剛性が向上しており、該シートロック51部
分に乗員の体重が作用しても十分に耐えることができ、
またシートのがたつきを防止できる。
【0053】また左右一対のシートロック51の作動ケ
ーブル51aを自動調整機構付きの分配器を介して1本
の作動ケーブルにまとめたので、2つのシートロック5
1を設けながら組立時の調整が容易であり、組立作業性
を向上できる。
【0054】上記収納ボックス40の開口40cの、上
記フロントボックス部40aに対応する部分は車両側面
から見て全体的に後側ほど高くなる傾斜状をなしてお
り、上記リヤボックス部40bの前端に対応する部分は
急角度で立ち上がる起立形状をなしている。そして該開
口40cは上記リッドヒンジプレート43で開閉可能と
なっている。
【0055】上記リッドヒンジプレート43は、樹脂製
のものであり、上記開口40cの傾斜状部分を覆う略碗
状のボックス部43aと上記起立形状部分を覆う蓋部4
3bとから構成されている。該ボックス部43aは上記
ヘルメットAの略半部を覆う程度の深さを有する上方膨
出形状になっており、上記開口40cの傾斜に対応する
ように後側ほど浅くなっている。また上記ボックス部4
3aの天壁面は上記メインシート41を搭載するために
平坦状に形成されている。
【0056】上記ボックス部43a,蓋部43bの開口
40cと対向する周縁部分にはシールリブ43fが立設
されている。このシールリブ43fの上記ボックス部4
3aに対応する部分43f′はそのまま下方に延長され
ており(図20(b)参照)、また上記蓋部43bに対
応する部分43f′′は後方に折り曲げられている(図
21,図22参照)。そして上記シールリブ43fにゴ
ム製のシールパッキン53が嵌合装着されており、該シ
ールパッキン53が上記開口40cのシール面40c´
に圧接して該リッドヒンジプレート43と収納ボックス
40の開口40cとの間をシールしている。
【0057】そして上記収納ボックス40の開口40c
には、シールパッキン53とシール面40c´との間を
通って雨水等が侵入した場合でも該雨水等が収納ボック
ス40内に入るのを回避するための排水リブ40tが車
両前方に向けて折り曲げ形成されている。該排水リブ4
0tの特に上記山形の天壁40gに対応する部分は樋と
して機能する。このように樋として機能する排水リブ4
0tを設けたので防水性に対する信頼性を向上できる。
【0058】また上記リッドヒンジプレート43のボッ
クス部43aの前端部には支持部(板金製ヒンジプレー
ト)43cがねじ止め一体化されており、該支持部43
cの下方に折り曲げられた左,右側壁43gが上記収納
ボックス40の前端に突設された左,右一対のヒンジ部
40iによりヒンジピン45を介して回動自在に支持さ
れている。なお、43iはリッドヒンジプレート43に
固定されたカバーである。
【0059】ここで上記ヒンジ部40iのピン孔40j
の下縁はフートボード14の上縁14dより寸法dだけ
下側に位置しており、これによりフートボード14の上
縁高さを低くできるとともに外装カバー同士の合わせ隙
間を小さくできる。
【0060】一方、上記のようにピン孔40jの下縁の
位置を寸法dだけ低く設定したので、リッドヒンジプレ
ート43の組付けにおいてヒンジピン45の車両側方か
らの挿入が困難となり、組立性が低下する恐れがある。
そこで本実施形態では、上記ヒンジピン45を左側のヒ
ンジ40iにより支持される小径部45aと、右側のヒ
ンジ40iにより支持される大径部45bとを有する段
付き形状に設定している。
【0061】このようにヒンジピン45を段付き形状と
したので、該ヒンジピン45を挿入する場合、図15に
二点鎖線で示すように、角度θだけ斜め上から挿入する
ことが可能となり、そのため上縁14dとヒンジピン4
5の下縁との間に寸法Dだけ隙間が生じ、ピン孔40j
の下縁がフートボード14の上縁14dより低くなって
いる場合でもヒンジピン45を挿入でき、リッドヒンジ
プレート43の組立が可能である。
【0062】また上記収納ボックス40の左,右のヒン
ジ部40i、40i間には上記ヒンジピン45の挿入時
に該ヒンジピン45の小径部45aを左側のヒンジ部4
0iのピン孔40jに導くためのガイド面40kが形成
されている。これにより上記ヒンジピン45を右側のピ
ン孔40jから斜めに挿入すると該ヒンジピン45の先
端部がガイド面40kによって左側のピン孔40jに導
かれ、それだけ組立作業が容易となる。
【0063】そして上記支持部43cの右側壁43gに
はダンパ連結片43dが一体に折り曲げ形成されてお
り、該ダンパ連結片43dには、上記メインシート41
を上方に回動させる際の必要操作力を軽減するためのダ
ンパ46のピストンロッド46aがボールジョイント4
6cを介して連結されている。このダンパ46は右側の
上サイドパイプ2bに沿うように配置されており、前端
のブラケット部46bが車体フレーム2のダンパブラケ
ット2hに上下揺動可能に軸支されている。
【0064】また上記支持部43cの左側壁43gには
スイッチ支持片43eが一体に折り曲げ形成されてお
り、該スイッチ支持片43eには上記収納ボックス40
の開口40cが開かれたとき上記照明灯48を点灯させ
るダンパスイッチ47がその検出端子47aを下方に向
けて取り付けられている。この検出端子47aは上記収
納ボックス40の前端部に形成されたスイッチ作動面4
0xに当接しており、上記リッドヒンジプレート43が
開側に回動されることでオンして上記照明灯48を点灯
させる。
【0065】ここで上記スイッチ作動面40xは、上記
ヒンジピン45を中心とする半径Rの円弧状の領域θか
らなる。なお、該スイッチ作動面40xに続く部分40
x´は、上記ヒンジピン45を中心とする半径が上記R
より徐々に大きくなっている。上記検出端子47aは上
記リッドヒンジプレート43が実質的に閉状態にある場
合には上記作動面40x上を摺動し、さらにリッドヒン
ジプレート43が開かれると上記作動面40xから外れ
る。このように作動面40xを半径R一定の円弧状に形
成したので、リッドヒンジプレート43が実質的に閉状
態にある場合には、上記検出端子47が確実にオフする
こととなり、ダンパスイッチ47はメインシート41の
開閉を確実に検出できる。
【0066】また本実施形態では、上記リッドヒンジプ
レート43にダンパ46及びダンパスイッチ47を予め
サブアッシーしておき、これにメインシート41を組付
ける等の組立作業手順を採用でき、それだけ組立性を向
上できる。
【0067】上記シート装置8のメインシート41,タ
ンデムシート42は何れも底板55上にクッション材5
6を搭載し、これを表皮57で覆った構造のものであ
る。そして上記メインシート41は、着座部41aと背
もたれ部41bとからなり、該着座部41aが上記リッ
ドヒンジプレート43のボックス部43aの天壁面に前
後方向に移動可能に、即ちメインシート41の前後位置
を調整可能に搭載されている。詳細には、リッドヒンジ
プレート43に前後方向に延びる長孔43hを形成し、
上記メインシート41の底板55の上記長孔43hに対
応する部分にナット58を前後方向及び回転方向に移動
しないように配置し、これにリッドヒンジプレート43
側からボルト59を螺挿した構造となっている。
【0068】上記メインシート41の背もたれ部41b
の上端部には庇部(前部シート後縁)41cが後方に屈
曲形成されている。該庇部41cは全体としてドーム状
をなしており、上記リヤボックス部40bの天壁40g
の前縁付近において上記タンデムシート42の前端の挿
入部(後部シート前縁)42aに被せられている。この
タンデムシート42の底板55は上記リヤボックス部4
0bの天壁40gに沿った山形の形状に設定されてい
る。そして上記挿入部42aの上記左,右の傾斜面40
hに対応する部分42a´は段落ち状に、つまりダンデ
ムシート42のメインシート41に重なる重合部は他の
部分より薄肉に形成されており、その結果、メインシー
ト41の上記段落ち状部分42a´を覆う部分41c´
のクッション肉厚tが段落ちとしなかった場合の肉厚
t′より厚くなっている。
【0069】このようにタンデムシート42の前縁部を
リヤボックス部40bの天壁40gに沿った山形でかつ
段落ちした形状とし、この部分にメインシート41の庇
部41cを被せるようにしたので、該庇部41cの上記
段落ち状部分42a´を覆う部分41c´のクッション
肉厚tを段落ちとしなかった場合の肉厚t′に比べて大
幅に厚くでき、該部分に後席乗員が着座した場合でも後
席乗員の大腿部に当る部分のクッション性を確保でき乗
り心地を向上できる。なお、図21はメインシート41
をリッドヒンジプレート43に対して最も前方位置へ移
動調整させた状態を示している。
【0070】また上記車体フレーム2の上記左,右のグ
リップ支持部2f,2f間にハンドルグリップ60が架
け渡して配置固定されている。このハンドルグリップ6
0は、横断面で見てU溝状の基部60aとこれの外縁に
続いて下方に屈曲する把持部60bとを有し、平面視で
タンデムシート42の左,右側部,及び後部を囲む全体
としてU字状をなすアルミ合金鋳造製のものであり、上
記基部60aが上記グリップ支持部2fに固定された支
持ブラケット2iにボルト61で締め付け固定されてい
る。
【0071】また、上記ハンドルグリップ60の基部6
0aの内周縁には荷重受部60cが内側上方に延るよう
に形成されており、該荷重受部60c上に上記タンデム
シート42の底板55の外周縁55a部分が当接してい
る。このようにしてタンデムシート42に作用する後席
乗員の体重はハンドルグリップ60で受けられる。
【0072】このようにタンデムシート42の荷重を剛
性の高いハンドルグリップ60により受ける構成とした
ので、特別に車体フレームにタンデムシート荷重受け専
用のブラケットを設ける必要がなく、構造の簡素化を図
ることができる。
【0073】次に燃料タンク9からのオーバーフロー燃
料の排出構造及び遮熱構造について詳述する。上記燃料
タンク9は、上,下のタンク半体をフランジ9bにより
接合した平面視大略矩形状のものであり、左,右のサイ
ドフレーム2d,2d間全幅に渡る幅を有し、その後部
は上述の収納ボックス40のフロントボックス部40a
の下方にもぐり込むように延長されている。そしてこの
燃料タンク9は上記左,右のサイドフレーム2d,2d
間に配置され、上記フートボード14及びアンダカバー
12で囲まれており、上記フランジ部9bの四隅がボル
ト9cによりタンクブラケット9dに締め付け固定され
ている。なおタンクブラケット9dは下サイドパイプ2
cに設けられたブラケットにボルト締め固定されてい
る。
【0074】上記燃料タンク9の車幅方向略中央で少し
前寄り部分に燃料吸引パイプ62が挿入されている。該
吸引パイプ62の上端部には燃料吸引ホース63aが接
続されており、この燃料吸引ホース63aは車両左側を
通るように配索され、その途中にフィルタ64を介在さ
せて車体左側に搭載された燃料ポンプ65に接続されて
いる。該燃料ポンプ65の吐出口に接続された燃料供給
ホース63bはエンジンユニット5の気化器5bに接続
されている。なお、上記フィルタ64は上,下サイドパ
イプ2b,2cを接続する左側の補強ブラケット2jに
固着されたブラケット64aに固定され、上記燃料ポン
プ65は左側の下サイドパイプ2cに固着されたブラケ
ット65aに固定されている。
【0075】上記燃料タンク9の前部上面の最も高所に
位置する部分に燃料供給管66が連通接続されており、
該燃料供給管66の上端開口にはキーロック式の燃料キ
ャップ67が着脱可能に装着されている。そして上記燃
料供給管66の上部にはオーバーフローした燃料を受け
るための樹脂製フィラーカバー(オーバーフロー受部)
68がゴム製シールリング68aを介して該燃料供給管
66を油密に囲むように装着されている。上記フィラー
カバー68は概ね皿状のもので、その外周壁の開口縁部
68bは上記フートボード14に段落ち形成された支持
開口14aに嵌合して支持され、複数のタッピングスク
リュー96で締め付け固定されている。
【0076】また上記フィラーカバー68の上端開口は
リッド69で開閉可能となっており、該リッド69の前
側縁部69aはヒンジ金具97を介して上記フートボー
ド14により回動可能に支持されている。そして上記リ
ッド69の後縁部にはスライド式のリッドロック機構7
0が設けられている。このリッドロック機構70は、ス
ライダ71を矢印f方向にスライド自在に、かつ図29
に実線で示すロック位置に付勢して配設した構造のもの
である。上記スライダ71は、ロック位置にあるときに
はその係止片71aが上記フィラーカバー68の被係止
部68cの下面に係止してリッド69の回動を阻止し、
図示左方にスライドさせると上記係止が解除され、リッ
ド69の回動を許容する。
【0077】このように燃料タンク9の燃料供給管66
に装着されたフィラーカバー68に形成された被係止部
68cに、リッドロック機構70のスライダ71を係止
してリッド69の回動を阻止するようにしたので、該リ
ッド69の合わせ品質を向上できる。
【0078】上記フィラーカバー68の底壁の前側左コ
ーナ部には排油口(排出部)68dが下方に突出する角
筒状に形成されている。該排油口68dは横断面平面視
で(図27参照)略長方形をなしており、かつ該長方形
を仕切るようにリブ68e,68eが一体形成されてい
る。このリブ68eを設けたことにより上記排油口68
dを大きくしてその吐出面積を大きく確保しながら該排
油口68d内にゴミ等が詰まるのを防止することができ
る。
【0079】上記排油口68dの下方にはオーバーフロ
ーパイプ(排出ホース)72が上記燃料タンク9の前面
左側コーナ部分に沿って下方に延びるように配設されて
いる。このオーバーフローパイプ72は、上記排油口6
8dが挿入される平面視長方形状のガイド部72aと、
該ガイド部72aに続いて下方に延びる水平断面円形の
案内チューブ72bとからなる樹脂ブロー成形品であ
る。
【0080】上記オーバーフローパイプ72は、燃料タ
ンクを搭載する前に予め車体フレーム2に固定される。
具体的には、車体フレーム2の連結ブラケット2mに案
内チューブ72bの上端付近に突設された上係止突起7
2cを挿入係止させるとともに、下部に突設された下係
止突起72dを燃料タンク支持用ブラケット9dに挿入
係止せることにより車体フレーム2に支持されている。
なお、上記連結ブラケット2mは上下のサイドパイプ2
b,2cを接続する左,右の補強ブラケット2k,2k
同士を車幅方向に接続する補強部材である。
【0081】このようにオーバーフローパイプ72を予
め車体フレーム2に取り付けておき、フィラーカバー6
8が装着された燃料タンク9を車体フレーム2に搭載す
ることにより、該フィラーカバー68の排油口68dが
ガイド受部72a内に挿入されることとなり、狭い場所
でのパイピングが可能であり、燃料タンク,オーバーフ
ローパイプ回りの組立性を向上できる。
【0082】上記燃料タンク9の前部はゴム板製の遮熱
シート73によって覆われている。この遮熱シート73
は燃料タンク9の前面を覆う前部73aと、該前部73
aの左,右縁部から後方に折り曲げられ、燃料タンク9
の左,右側面を覆う左,右側部73b,73bとからな
り、平面視略コ字形をなしている。そしてこの遮熱シー
ト73の上記前部73aは上下のサイドパイプ2b,2
cに渡る上下寸法を有し、燃料タンク9の前面の上部と
の隙間が下部との隙間より小さくなるよう後傾させて配
置され、その上下端部が上下サイドパイプ2b,2cに
係止している。
【0083】また上記遮熱シート73の前部73aの上
部は上記連結ブラケット2mの上端を後方に屈曲させた
係止片2nが貫通することにより支持されており、また
下部は上記下突起部72dと上記タンクブラケット9d
とで挟持されている。さらにまた上記左,右の側部73
bは、燃料タンク9の側面前部の下側略2/3程度を覆
う大きさに設定されており、下サイドパイプ2cの内側
に固定支持されている。ここで、上記ホーバーフローパ
イプ72を遮熱シート73に取り付けるとともに、これ
を予め車体に取り付けるようにしても良い。
【0084】また上記アンダカバー12の上記ラジエー
タ39後側部分には走行風による負圧を利用してラジエ
ータ39を通過した冷却空気をアンダカバー12の下方
に吸い出す冷却構造が採用されている。詳細には、アン
ダカバー12の底面のラジエータ39より後部に排風口
12aを形成し、該排風口12aの後縁からラジエータ
39に向かって斜め前方に起立する導風壁12bを折り
曲げ形成した構成となっている。なお、上記排風口12
aは車両側方からはほとんど見えない底面に形成されて
いる。
【0085】本実施形態では、ラジエータ39の後方に
燃料タンク9を搭載しているので、ラジエータ39を冷
却して温度上昇した冷却風が燃料タンク9に当たり、燃
料タンク9の温度を上昇させる懸念があるが、上述の遮
熱シート73の配設及び冷却構造の採用により燃料タン
ク9の温度上昇を最小限にすることができる。
【0086】詳細には、車両走行によりアンダカバー1
2と路面との間を流れる走行風gにより該アンダカバー
12と路面との間に負圧が発生し、該負圧領域に向けて
上記排風口12aが開口していることから、ラジエータ
39を流れる冷却風hの量が増加するとともに、該ラジ
エータ39を通過して温度上昇した冷却風h′は排風口
12aから効率良くアンダカバー12の下方に吸引され
る。また燃料タンク9側に流れた冷却空気による熱は遮
熱シート73によって遮断され、燃料タンク9に伝わり
難い。その結果、燃料タンク9の温度上昇が抑制され
る。
【0087】また上記導風壁12b及び遮熱シート73
は、前方からの飛石等から燃料タンク9を保護する保護
部材としても機能する。さらにまた左右の補強ブラケッ
ト2k,2kを連結ブラケット2mで連結し、該連結ブ
ラケット2mにより遮熱シート73の上部を固定するよ
うにしたので、該連結ブラケット2mが車体フレーム2
の剛性向上にも寄与する。
【0088】なお、上記右側のサイドフレーム2dの外
側で、上記燃料ポンプ65の反対側に対応する部分にバ
ッテリが搭載されている。バッテリ出し入れ用開口はフ
ートボード14の水平の足載部壁から縦壁に渡る大きさ
に形成されており、該開口を開閉するリッドは横断面で
見てL字形をなしている。またバッテリを支持するため
のバッテリボックスを構成する底壁は下サイドパイプ2
cに固定されている。
【0089】上記操向ハンドル16の左部16bには外
端部から順に左グリップ76,スイッチケース77,リ
ヤブレーキレバー78,リヤマスタシリンダ79が装着
されている。なお、76aは左グリップ76の開口を装
飾的に閉塞するグリップキャップである。上記スイッチ
ケース77は、左,右方向指示器切り替えスイッチ77
a,ヘッドライトハイロー切り替えスイッチ77b等の
各種のスイッチを備えている。
【0090】上記スイッチケース77の下面にはパーキ
ングブレーキ装置80のパーキング操作機構81が装着
されている。該パーキング操作機構81は上記スイッチ
ケース77の下面に固定されたホルダ81aと、該ホル
ダ81aにより上下二分割式のピン81dを中心に回動
自在に支持されたレバー本体(パーキングレバー)81
bとを備えている。該レバー本体81bはパーキングブ
レーキケーブル82により後輪6に設けられたパーキン
グブレーキ機構83に連結されている。上記パーキング
ブレーキケーブル82のアウタケーブル82aの前端は
上記ホルダ81aのケーブル係止部81cに係止し、イ
ンナケーブル82bの前端に固定された係止ピン82c
は上記レバー本体81bの回動中心寄り部分に係止して
いる。
【0091】上記レバー本体81bを図32に実線で示
す非作動時位置から二点鎖線で示す作動時位置に回動さ
せると、該回動に伴って上記係止ピン82cが図33に
示すaの位置からbの位置にピン81dを横切るように
移動する。上記係止ピン82cがbの位置にくるとイン
ナケーブル82bが車輪側にこの係止ピン82cを引っ
張ることからレバー本体81bは図33で時計回りに回
動付勢され、その結果該レバー本体81bがこの作動時
位置に保持され、パーキングブレーキが作動した状態と
なる。そして、上記レバー本体81bを上記付勢力に抗
して反時計回りに回動させることによりレバー本体81
bの作動時位置保持が解除され、パーキングブレーキが
非作動の状態に戻る。なお、上記レバー本体81bの回
動に伴って上記インナケーブル82bは上記上下二分割
式のピン81dの上下間を通って移動する。
【0092】上記パーキングブレーキケーブル82のイ
ンナケーブル82bの後端は後輪6のキャストホイール
91のハブ部91a内に設けられたパーキングブレーキ
機構83のカムレバー84に連結されている。上記ハブ
部91aは上記エンジンユニット5の伝動ケース5cの
後端部に軸支された後輪軸93により、該後輪軸93と
共に回転するように支持されている。また該後輪軸93
の右端部は軸受94aを介してリヤアーム92により軸
支されている。なお、上記リヤアーム92の前端部はエ
ンジンユニット5に固定されており、該エンジンユニッ
ト5は上記車体フレーム2により上記ピボット軸5d回
りに上下揺動自在に枢支されている。
【0093】上記パーキングブレーキ機構83は、ディ
スクブレーキ機構89を構成する環状のディスクプレー
ト90の内径(挿入穴)の軸方向投影面内に少なくとも
そのブレーキシュー部分が収納可能の大きさに構成され
ている。そしてパーキングブレーキ機構83はディスク
プレート90側からブレーキ摺動穴91b内に挿入さ
れ、ブレーキパネル85部分がディスクプレート90よ
り軸方向外側に位置するように配置されている。なお、
上記ディスクブレーキ機構89は通常走行時の制動用で
あり、上記ハブ部91aの外端面に上記ディスクプレー
ト90を取り付け、該プレート90をリヤアーム92に
支持されたキャリパ95により挟持するように構成され
ている。
【0094】上記パーキングブレーキ機構83は、以下
の構造を有する。円盤状のブレーキパネル85を上記ハ
ブ91aのブレーキ摺動穴91b内に挿入するとともに
上記後輪軸93により軸受94bを介して相対回転自在
に支持し、かつ上記リヤアーム92により回り止めす
る。またこのブレーキパネル85の軸方向内側に一対の
半円状のブレーキシュー86,86を全体として円形を
なすように配置する。この両ブレーキシュー86,86
の支持端86aをブレーキパネル85に植設されて内方
に突出するピン85aにより、上記円形の径を拡縮可能
に軸支する。そして上記両ブレーキシュー86,86を
リターンスプリング87で縮径方向に付勢するととも
に、拡開端86bをブレーキパネル85に軸支されたブ
レーキカム88の平板状のカム部88aで拡径可能とす
る。また上記ブレーキカム88の外方突出部88bに上
記カムレバー84が回転力伝達可能に接続されている。
【0095】上記パーキングブレーキ装置80を作動さ
せる場合には、上記レバー本体81bを図32に実線で
示す非作動時位置から二点鎖線で示す作動時位置に回動
させる。すると上記パーキングブレーキ機構83のカム
レバー84がブレーキカム88を回動させ、該ブレーキ
カム88がブレーキシュー86,86が拡開し、もって
ブレーキ力が発生する。そしてこのとき、上記レバー本
体81bは上述の保持機構により図32に二点鎖線で示
す作動時位置に保持される。この保持位置ではレバー本
体81は左グリップ76の下側直近に位置しており、該
左グリップ76を把持しようとすると手にレバー本体8
1bが干渉することとなる。
【0096】また上記パーキングブレーキ装置80を解
除する場合には上記レバー本体81bを解除位置に回動
させる。すると上記ブレーキケーブル82のインナケー
ブル82bが緩み、上記パーキングブレーキ機構83の
ブレーキシュー86,86がリターンスプリング87に
より縮径し、ブレーキ力が開放される。
【0097】このようにパーキングブレーキ機構83を
ディスクプレート90の内径より小径とし、該ブレーキ
パネル85をディスクプレート90側から該ディスクプ
レート90内にかつ軸直角方向に見たとき重なるように
挿入して配設したので、ディスクブレーキ機構89とパ
ーキングブレーキ機構83との両方を設けながら軸方向
寸法の拡大を回避できる。
【0098】またパーキングブレーキ装置80の作動時
にはレバー本体81bが左グリップ76の下側直近に位
置しており、該左グリップ76を把持しようとすると手
にレバー本体81bが当たることから、レバー本体81
bを非作動時位置に回動させることなく走行開始するの
を確実に防止できる。
【0099】またレバー本体81bを左グリップ76側
に設けたので、走行開始にあたって左手でレバー本体8
1bを解除しながら右手でスロットルグリップを操作で
き、操作性が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動二輪車の左側面
図である。
【図2】上記自動二輪車の車体カバーの正面図である。
【図3】上記車体カバーの左側面図である。
【図4】上記車体カバーのメータパネル回りを示す背面
図である。
【図5】上記車体カバーのスクリーンの正面図である。
【図6】上記スクリーンの左側面図である。
【図7】上記スクリーンの断面左側面図である。
【図8】上記スクリーンのルーバ機構部分の分解斜視図
である。
【図9】上記車体カバーの左物入れを示す断面側面図
(図4のIX-IX 線断面図) である。
【図10】上記車体カバーの右物入れを示す断面平面図
である。
【図11】上記車体カバーの右物入れを示す断面側面図
(図4,図10のXI-XI 線断面図) である。
【図12】上記自動二輪車の後部の一部断面左側面図で
ある。
【図13】上記自動二輪車の中央部の左側面図である。
【図14】上記自動二輪車のシートダンパ部分の平面図
である。
【図15】シートヒンジ部分を示す断面正面図(図14
のXV-XV 線断面図) である。
【図16】上記自動二輪車の収納装置の収納ボックスを
示す左側面図である。
【図17】上記収納ボックスの平面図である。
【図18】上記収納ボックスの正面図である。
【図19】上記収納ボックスを示す断面正面図(図17
のXIX-XIX 線断面図) である。
【図20】シート装置, 収納装置の断面正面図である。
【図21】上記シート装置, 収納装置の車両中心線にお
ける断面左側面図である。
【図22】上記シート装置,収納装置の断面平面図(図
12のIIXII-IIXII 線断面図) である。
【図23】上記シート装置のタンデムシートの斜視図で
ある。
【図24】上記自動二輪車のタンデムシート部分の左側
面図である。
【図25】上記タンデムシート部分の断面背面図(図2
4のIIXV-IIXV 線断面図) である。
【図26】ハンドルグリップのシート荷重受部分,取付
部分の断面背面図(図24のIIXVIa-IIXVIa 線断面図 ,
IIXVIb-IIXVIb 線断面図)である。
【図27】上記自動二輪車の燃料タンク取付部の平面図
である。
【図28】上記燃料タンク取付部の左側面図である。
【図29】上記車体カバーの燃料供給キャップ用リッド
を示す平面図である。
【図30】上記リッド回りの断面図(IIIXa-IIIXa 線断
面図,IIIXb-IIIXb線断面図,IIIXc-IIIXc線断面図)であ
る。
【図31】上記自動二輪車のパーキングブレーキレバー
回りの側面図である。
【図32】上記パーキングブレーキレバー回りの平面図
である。
【図33】上記パーキングブレーキレバー本体の平面図
である。
【図34】上記パーキングブレーキ機構の側面図であ
る。
【図35】上記パーキングブレーキ機構の断面正面図で
ある。
【符号の説明】
6 車輪 83 ドラムブレーキ機構 89 ディスクブレーキ機構 90 ディスクプレート 91 ハブ 91b ブレーキ摩擦穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪のハブの端面に走行制動を行うディ
    スクブレーキ機構のディスクプレートを固定した車両の
    駐車ブレーキ装置において、上記ディスクプレートを挿
    入穴を有する環状に形成し、上記ハブに上記ディスクプ
    レートの挿入穴より小径のブレーキ摩擦穴を形成し、該
    ブレーキ摩擦穴内に駐車ブレーキ装置を構成するドラム
    ブレーキ機構を挿入配置し、該ドラムブレーキ機構の一
    部が上記ディスクプレートより軸方向外側に位置してい
    ることを特徴とする車両の駐車ブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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