JP2016179646A - 積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の積層体は、ベース層、及び着色層が積層された積層体であって、上記ベース層は、可視光反射層であり、上記着色層は、結合材、及び希土類酸化物粒子を含む光変色層であり、その厚みが5μm以上50μm以下であり、該希土類酸化物粒子の含有量が、該結合材の固形分100重量部に対して、10〜1000重量部であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
1.ベース層、及び着色層が積層された積層体であって、
上記ベース層は、可視光反射層であり、
上記着色層は、結合材、及び希土類酸化物粒子を含む光変色層であり、その厚みが5μm以上50μm以下であり、該希土類酸化物粒子の含有量が、該結合材の固形分100重量部に対して、10〜1000重量部であることを特徴とする積層体。
2.上記着色層が、着色顔料を含むことを特徴とする1.に記載の積層体。
本発明のベース層は、可視光を反射する可視光反射層であれば、特に限定されない。例えば、白色層、金属光沢層、及び鏡面仕上げ層等が挙げられる。本発明において好適なベース層は、隠蔽率が90%以下(好ましくは30%以上80%以下、より好ましくは40%以上75%以下)、可視光反射率が30%以上(より好ましくは40%以上80%以下、さらに好ましくは45%以上68%以下)の層である。このようなベース層を積層することにより、着色層の色変化を一層明瞭に視認することができる。
本発明の着色層は、結合材、及び希土類酸化物粒子を含む光変色層であり、太陽光線や種々の外部光源を照射することによって、演色性を示すものである。演色性は、希土類酸化物粒子が可視光領域に複数の吸収ピークを有することに由来するものである。
酸化ネオジウム(Nd2O3)は、太陽光線を照射すると薄藤色、通常型蛍光灯(昼白色)の光を照射すると水色、三波長域蛍光灯を照射すると薄水色を呈する。
酸化エルビウム(Er2O3)は、太陽光線を照射すると薄桃色、通常型蛍光灯(昼白色)の光を照射すると白色乃至極薄桃色、三波長域蛍光灯を照射すると濃桃色を呈する。
本発明の装飾層としては、着色層の効果を阻害せず意匠性を付与するものであれば特に限定されないが、例えば、結合材、及び着色粒子を含むものが好ましい。結合材としては、上記ベース層で使用するものと同様のものが挙げられる。着色粒子としては、例えば、ホタル石、珪砂、石英等の天然素材;陶磁器粉砕物、天然石粉砕物、マイカ(雲母)片、着色樹脂フレーク、金属フレーク等を挙げることができ、なかでも、高意匠外観性の観点から、マイカ(雲母)片、着色樹脂フレーク、金属フレーク等の鱗片状粒子が好ましい。
本発明の透明保護層としては、例えば、透明ガラス板、透明プラスチック板、または、透明コーティング材層等が挙げられる。また、本発明の効果を阻害しない程度に、着色されたものでもよい。このような透明保護層を積層することにより、耐衝撃性、不燃性、耐擦傷性、防汚性等の物性を向上させることができる。透明保護層の厚みは、好ましくは1μm以上10mm以下(より好ましくは2μm以上8mm以下)である。
[基材]
本発明の基材としては、ベース層及び着色層を支持することができるものが好ましく、例えば、木材単板、木材合板、パーティクルボード、紙、合成紙、セラミックペーパー、不織布、織布、金属板、合成樹脂板、コンクリート、モルタル、石膏ボード、珪酸カルシウム板、セメント系板、磁器タイル、スラグセメントパーライト板、ALC板、サイディング板、押出成形板、鋼板、硬質フォーム板、ガラスクロス、メッシュ等、が挙げられる。基材層は、これら材料の1種からなる単層でもよいし、2種以上を組み合わせた複層であってもよい。また、基材層は、着色層の意匠を阻害しない程度に着色されたものであってもよいが、好ましくは白色乃至淡彩色であることが好ましい。
本発明積層体の製造方法は、特に限定されないが、例えば、
・ベース層用組成物を塗付、乾燥後、次いで着色層用組成物を塗付、乾燥する方法、
・予めベース層用組成物、着色層用組成物をフィルム状、板状等に成形したベース層、着色層を接着剤等を介して積層する方法、
等が挙げられる。
・装飾層用組成物、透明コーティング材等を塗付する方法、
・予め装飾層用組成物をフィルム状、板状等に成形した装飾層、透明ガラス板、透明プラスチック板等の透明保護層を接着剤等を介して積層する方法、
等が挙げられる。
本発明の積層体は、太陽光線や蛍光灯などの外部光源に応じて可逆的に色が変化するものであり、着色層側に上記の光が照射されるように設置すればよい。例えば、外部光源、着色層、ベース層の順になるように配置されればよい。
表1に示すようにアクリルスチレン樹脂エマルション(固形分50重量%)200重量部に対し、粉粒体、添加剤(造膜助剤、分散剤、消泡剤等)、水を常法にて混合し、ベース層用組成物1〜7を作製した。
隠蔽率試験紙の上に、作製したベース層用組成物1〜7をそれぞれ乾燥膜厚が80μmとなるように塗付し、24時間乾燥させた試験体を用い、試験体における黒地上被膜と白地上被膜の視感反射率を、色彩色差計を用いて測定し隠蔽率(%)を算出した。なお、塗付、乾燥はすべて温度23℃・湿度50%環境下(以下「標準状態」という)で行った。結果は表1に示した。
アルミニウム板(40mm×40mm×0.6mm)上に黒色塗料(ウレタン樹脂100重量部(固形分)に対してカーボンブラック20重量部混合)を塗付厚が150μmとなるように塗付、乾燥・硬化させた後、作製したベース層用組成物1〜7をそれぞれ乾燥膜厚が所定厚みとなるように塗付、乾燥させた試験体を用い、波長領域380nm以上780nm以下の可視光領域における反射率を分光光度計(「UV−3100」:株式会社島津製作所製)で測定した。なお、塗付、乾燥はすべて標準状態で行った。
表2に示すようにアクリルシリコン樹脂エマルション(固形分50重量%)200重量部に対し、希土類酸化物粒子、添加剤(造膜助剤、分散剤、消泡剤等)、水を常法にて混合し、着色層用組成物1〜6を作製した。
・粉粒体1:重質炭酸カルシウム(白色度94、平均粒子径2μm)
・粉粒体2:重質炭酸カルシウム(白色度94、平均粒子径30μm)
・粉粒体3:酸化チタン(白色度97、平均粒子径0.3μm)
・希土類酸化物粒子1:酸化ネオジウム(平均粒子径5μm)
・希土類酸化物粒子2:酸化ホルミウム(平均粒子径5μm)
・着色顔料1:ベンズイミダゾロン系イエロー顔料
・着色顔料2:Co−Al系ブルー顔料
(積層体の作製)
基材(不織布)の片面に、ベース層用組成物3を乾燥膜厚が80μmとなるように塗付、乾燥させベース層を形成した。次いで、表3に示す着色層用組成物を乾燥膜厚が35μmまたは150μmとなるように塗付、標準状態で乾燥させ着色層を形成し積層体を得た。なお、塗付、乾燥はすべて標準状態で行った。
得られた積層体の着色層側に、太陽光線、通常型蛍光灯(昼白色)、三波長域蛍光灯をそれぞれ照射し、変色性を目視で評価した。評価基準は、色変化が明瞭に視認されるものを「◎」、色変化がほとんど視認されないものを「×」として4段階(◎>○>△>×)で評価した。結果は表3に示した。
表4に示すように、ベース層用組成物、着色層用組成物を、乾燥膜厚が所定厚みとなるように塗付、乾燥させ、実施例1と同様の方法で積層体を作製し、変色性評価を実施した。その結果は表4に示した。
実施例1で得られた積層体の着色層の上に、アクリルシリコン樹脂(固形分50重量%)200重量部に対し、着色粒子[カラーマイカ(長径3mm、アスペクト比50)15重量部、光輝性粒子(酸化チタン被覆樹脂フレーク、粒子径1mm)0.2重量部]、添加剤(造膜助剤、分散剤、消泡剤等)を常法にて混合した装飾層用組成物を、乾燥膜厚が100μmとなるように塗付、乾燥させ装飾層を形成し積層体を得た。なお、塗付、乾燥はすべて標準状態で行った。得られた積層体は、着色粒子により意匠性が付与され、かつ変色性評価においても「◎」であった。
Claims (2)
- ベース層、及び着色層が積層された積層体であって、
上記ベース層は、可視光反射層であり、
上記着色層は、結合材、及び希土類酸化物粒子を含む光変色層であり、その厚みが5μm以上50μm以下であり、該希土類酸化物粒子の含有量が、該結合材の固形分100重量部に対して、10〜1000重量部であることを特徴とする積層体。 - 上記着色層が、着色顔料を含むことを特徴とする請求項1に記載の積層体。
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