JP2016178798A - 回転電機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トルク制御に用いる相電流の検出精度を向上させることができる回転電機の制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置は、モータジェネレータの電気角速度ωの絶対値が閾値速度ωmin以下であると判断した場合、U相温度センサによって検出された温度Tuに基づいて、U相電流センサによって検出された電流Iuを補正するとともに、V相電流センサの温度推定値に基づいて、V相電流センサによって検出された電流Ivを補正する。一方、制御装置は、電気角速度ωの絶対値が閾値速度ωminよりも高いと判断した場合、U,V相電流センサによって検出された電流Iu,Ivの双方を、U相温度センサによって検出された温度Tuに基づいて補正する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、3相交流回転電機に流れる相電流の検出値に基づいて、前記回転電機の制御量を制御する回転電機の制御装置に関する。
3相交流回転電機に流れる相電流を検出する電流検出部の電流検出値には、電流検出部の温度に依存する電流誤差が含まれ得る。電流誤差が含まれると、例えば回転電機の制御量が変動する等、制御量の制御性が低下する懸念がある。このため、電流検出部の温度を検出する温度検出部の温度検出値に基づいて、電流検出値を補正することが要求される。
そこで、この要求を実現するための技術として、下記特許文献1に記載されたものがある。詳しくは、この技術は、3相のそれぞれに対応して設けられる3つの電流検出部と、各電流検出部のそれぞれに対応して設けられる3つの温度検出部とを備える制御システムに適用されるものである。この技術によれば、3相のそれぞれについて、温度検出部の温度検出値に基づいて、電流検出部の電流検出値を補正することができる。これにより、電流検出精度を向上させることができ、電流検出値に含まれる電流誤差が、回転電機の制御量の制御性に及ぼす影響を抑制できる。
特許第3710673号公報
ここで、制御システムの仕様や、制御システムの状態によっては、各電流検出部の一部に対する温度検出機能がないことも考えられる。この場合においても、制御量の制御に用いる相電流の検出精度を向上させるために、各電流検出部のそれぞれの電流検出値を補正することが要求される。この場合、温度検出機能がない電流検出部の電流検出値を補正するために、温度検出機能がない電流検出部の温度を推定することが要求される。
本発明は、制御量の制御に用いる相電流の検出精度を向上させることができる回転電機の制御装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、3相交流回転電機(10;40a,40b)に交流電圧を印加すべく通電操作される電力変換回路(20;50a,50b)と、前記回転電機の3相のうち少なくとも2相のそれぞれに対応して設けられ、前記回転電機に流れる相電流を検出する電流検出部(24u,24v;60u,60v,70u,70v)と、全ての前記電流検出部のうち少なくとも1つの電流検出部(24u;24u,24v;60u,70u)に対応して設けられ、前記電流検出部を温度検出対象とする温度検出部(27u;27u,27v;61,71)と、を備える回転電機の制御システムに適用され、前記電流検出部に対応して設けられる全ての前記温度検出部のうち、前記電流検出部の数よりも少ない数の温度検出部を対象温度検出部とし、前記対象温度検出部の温度検出対象となる前記電流検出部を対象電流検出部とし、全ての前記電流検出部のうち前記対象電流検出部以外の電流検出部を非対象電流検出部とし、全ての前記電流検出部のそれぞれについて、自身の電流検出値に基づいて、自身が設けられる相に電流が流れることに伴う自身の温度上昇量を推定する温度上昇量推定手段と、前記温度検出部の温度検出値から、前記対象電流検出部の前記温度上昇量を差し引いた値を基準温度として算出する基準温度算出手段と、前記非対象電流検出部の前記温度上昇量に前記基準温度を加算することにより、前記非対象電流検出部の温度を推定する温度推定手段と、前記回転電機の回転速度が、閾値速度よりも高い高回転領域及び前記閾値速度以下の低回転領域のうち、いずれの回転領域にあるかを判断する速度判断手段と、前記速度判断手段によって前記回転速度が前記低回転領域にあると判断されていることを条件として、前記温度検出部の温度検出値に基づいて、前記対象電流検出部の電流検出値を補正するとともに、前記温度推定手段によって推定された前記非対象電流検出部の温度に基づいて、前記非対象電流検出部の電流検出値を補正する低回転補正手段と、前記速度判断手段によって前記回転速度が前記高回転領域にあると判断されていることを条件として、前記温度推定手段によって推定された前記非対象電流検出部の温度を用いることなく、前記温度検出部の温度検出値に基づいて、全ての前記電流検出部のそれぞれの電流検出値を補正する高回転補正手段と、補正された前記電流検出値に基づいて前記電力変換回路を通電操作することにより、前記回転電機の制御量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明では、制御システムに、少なくとも2つの電流検出部と、少なくとも1つの温度検出部とが備えられる。本発明では、制御システムに備えられる全ての温度検出部のうち、電流検出部の数よりも少ない数の温度検出部を対象温度検出部と定義する。ここで、対象温度検出部の数を電流検出部の数よりも少ないこととしたのは、例えば、制御システムとして、当初から一部の電流検出部に対してのみ温度検出部が備えられる構成を想定したためである。また、対象温度検出部の数を電流検出部の数よりも少ないこととしたのは、例えば、当初は全ての電流検出部のそれぞれに対して温度検出部が備えられる構成であったものの、その後一部の温度検出部に異常が生じ、一部の温度検出部の温度検出機能が失われる状況を想定したためである。
本発明では、温度上昇量推定手段により、全ての電流検出部のそれぞれについて、自身の電流検出値に基づいて、自身が設けられる相に電流が流れることに伴う自身の温度上昇量が推定される。そして、温度検出部の温度検出値から、対象電流検出部の温度上昇量が差し引かれた値が、基準温度として算出される。そして、温度推定手段により、非対象電流検出部の温度上昇量に基準温度が加算されることにより、非対象電流検出部の温度が推定される。
ここで本発明では、回転電機の回転速度に応じて、電流検出値の補正手法を切り替える。これは、以下に説明する理由のためである。回転電機の回転速度が低回転領域である場合、各電流検出器の実際の温度が互いに大きくずれ得る。一方、回転速度が高回転領域である場合、各電流検出値の実際の温度が略等しくなる。この点に着目し、本発明では、速度判断手段によって回転速度が低回転領域にあると判断されていることを条件として、温度検出部の温度検出値に基づいて、対象電流検出部の電流検出値が補正され、また、非対象電流検出部の温度推定値に基づいて、非対象電流検出部の電流検出値が補正される。回転速度が低回転領域にある場合、各電流検出器の実際の温度が互いに大きくずれ得ることから、各電流検出部のそれぞれの個別の温度(温度検出値又は温度推定値)を電流検出値の補正に用いることにより、制御量の制御に用いる相電流の検出精度を向上させることができる。
一方、速度判断手段によって回転速度が高回転領域にあると判断されていることを条件として、非対象電流検出部の温度推定値が用いられることなく、温度検出部の温度検出値に基づいて、全ての電流検出部のそれぞれの電流検出値が補正される。これは、回転速度が高回転領域にある場合、全ての電流検出部のそれぞれの実際の温度が略等しいことから、全ての電流検出部の電流検出値のそれぞれの補正に用いられる共通の温度として、温度検出部の温度検出値を採用できるためである。これにより、制御量の制御に用いる相電流の検出精度を向上させることに加え、制御装置の演算負荷を低減させることもできる。
第1実施形態にかかるモータ制御システムの全体構成図。 電流フィードバック制御処理を示すブロック図。 電流誤差を示す図。 電流誤差に起因したトルク変動を示す図。 処理部の行う一連の処理を示すフローチャート。 温度推定処理の手順を示すフローチャート。 電流センサの温度推定手法の概要を示す図。 電流検出値の温度補正処理の手順を示すフローチャート。 モータジェネレータの回転速度と相電流との関係を示すタイムチャート。 第2実施形態にかかるモータ制御システムの全体構成図。 温度推定処理の手順を示すフローチャート。 電流検出値の温度補正処理の手順を示すフローチャート。 第3実施形態にかかる2モータ制御システムの全体構成図。 初期偏差学習処理の手順を示すフローチャート。 温度推定処理の手順を示すフローチャート。 第4実施形態にかかるモータ制御システムの全体構成図。 初期偏差学習処理の手順を示すフローチャート。 温度推定処理の手順を示すフローチャート。 第5実施形態にかかる電流検出値の温度補正処理の手順を示すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる回転電機の制御装置を、車載主機として3相回転電機を備える車両(例えば、電気自動車やハイブリッド車)に適用した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、モータ制御システムは、モータジェネレータ10、「電力変換回路」としての3相インバータ20、及びモータジェネレータ10を制御対象とする制御装置30を備えている。本実施形態では、モータジェネレータ10として、永久磁石同期機を用いており、より具体的には、突極機であるIPMSMを用いている。
モータジェネレータ10は、U相コイル10u、V相コイル10v及びW相コイル10wを有する図示しないステータと、永久磁石を有してかつ駆動輪に機械的に連結される図示しないロータとを備えている。これらコイル10u,10v,10wは、それぞれの第1端同士が中性点で接続されることによりY結線されている。
モータジェネレータ10は、インバータ20を介して、直流電源としてのバッテリ21に接続されている。バッテリ21の出力電圧は、例えば百V以上である。なお、バッテリ21及びインバータ20の間には、インバータ20の入力電圧を平滑化する平滑コンデンサ22が設けられている。ちなみに、制御システムにおいて、バッテリ21とインバータ20との間に昇降圧コンバータを設けてもよい。
インバータ20は、上アームスイッチSup,Svp,Swpと下アームスイッチSun,Svn,Swnとの直列接続体を3組備えている。U相上,下アームスイッチSup,Sunの接続点には、導電部材であるU相バスバー23uを介して、U相コイル10uの第2端が接続されている。V相上,下アームスイッチSvp,Svnの接続点には、V相バスバー23vを介してV相コイル10vの第2端が接続されている。W相上,下アームスイッチSwp,Swnの接続点には、W相バスバー23wを介してW相コイル10wの第2端が接続されている。ちなみに本実施形態では、各スイッチSUp〜SWnとして、電圧制御形の半導体スイッチング素子を用いており、より具体的には、IGBTを用いている。そして、各スイッチSUp〜SWnには、各フリーホイールダイオードDUp〜DWnが逆並列に接続されている。また本実施形態では、モータジェネレータ10とインバータ20とが図示しない共通の筐体に収容されている。
制御システムは、モータジェネレータ10のU,V相に流れる電流を検出するU,V相電流センサ24u,24v(「電流検出部」に相当)を備えている。本実施形態では、各相電流センサ24u,24vが、各相バスバー23u,23vに接触した状態で直接取り付けられている。なお本実施形態では、各相電流センサ24u,24vとして、GMR(Giant Magneto Resistive:巨大磁気抵抗)素子を備える電流センサを用いている。本実施形態において、GMR素子を備える電流センサを用いたのは、電流センサの小型化等を図るためである。つまり、従来、電流センサとして、ホール素子を備えるものを用いていた。ホール素子を備える電流センサを用いる場合、磁気コア及びコイルが必要となる。これに対し、GMR素子を備える電流センサを用いる場合、磁気コア及びコイルを不要できる。
制御システムは、また、インバータ20の電源電圧(平滑コンデンサ22の端子間電圧)を検出する電圧センサ25と、モータジェネレータ10の回転角(電気角θe)を検出する回転角センサ26(例えばレゾルバ)とを備えている。制御システムは、さらに、U,V相電流センサ24u,24vのうち、U相電流センサ24uを温度検出対象とするU相温度センサ27u(「温度検出部」に相当)を備えている。
制御装置30は、マイコンを主体として構成され、モータジェネレータ10の制御量(本実施形態ではトルク)をその指令値(以下、指令トルクTrq*)にフィードバック制御すべく、インバータ20を通電操作する制御手段である。詳しくは、制御装置30は、インバータ20を構成するスイッチSup〜Swnをオンオフ操作すべく、上記各種センサの検出値に基づいて、各スイッチSup〜Swnに対応する操作信号gup〜gwnを生成し、生成した各操作信号gup〜gwnを各スイッチSup〜Swnに対して出力する。ここで、上アームスイッチSup,Svp,Swpの操作信号gup,gvp,gwpと、対応する下アームスイッチSup,Svp,Swpの操作信号gun,gvn,gwnとは、互いに相補的な信号となっている。すなわち、上アームスイッチSup,Svp,Swpと、対応する下アームスイッチSun,Svn,Swnとは、交互にオン状態とされる。なお、指令トルクTrq*は、例えば、制御装置30の外部に設けられた制御装置であって、制御装置30よりも上位の制御装置から制御装置30に入力される。
続いて、図2を用いて、制御装置30によって実行されるモータジェネレータ10のトルク制御について説明する。本実施形態では、トルク制御として、電流フィードバック制御を行う。
速度算出部30aは、回転角センサ26によって検出された電気角θeに基づいて、モータジェネレータ10の電気角速度ωを算出する。
処理部30bは、U相温度センサ27uの温度検出対象となるU相電流センサ24uによって検出されたU相電流Iuを温度補正し、補正したU相電流Iu(以下、U相補正電流値Iuc)を2相変換部30cに対して出力する。処理部30bは、V相電流センサ24vによって検出されたV相電流Ivを温度補正し、補正したV相電流Iv(以下、V相補正電流値Ivc)を2相変換部30cに対して出力する。処理部30bは、U相補正電流値Iucを算出して2相変換部30cに対して出力する。なお、処理部30bの処理は、後に詳述する。
2相変換部30cは、処理部30bから出力された各相補正電流値Iuc,Ivc,Iwcと、電気角θeとに基づいて、3相固定座標系におけるU相電流,V相電流,W相電流を、2相回転座標系(d−q座標系)におけるd軸電流Idr及びq軸電流Iqrに変換する。
指令電流設定部30dは、指令トルクTrq*に基づいて、d,q軸指令電流Id*,Iq*を設定する。d軸偏差算出部30eは、指令電流設定部30dによって設定されたd軸指令電流Id*からd軸電流Idrを減算した値として、d軸電流偏差ΔIdを算出する。q軸偏差算出部30fは、指令電流設定部30dによって設定されたq軸指令電流Iq*からq軸電流Iqrを減算した値として、q軸電流偏差ΔIqを算出する。
d軸指令電圧算出部30gは、d軸電流偏差ΔIdに基づいて、d軸電流Idrをd軸指令電流Id*にフィードバック制御するための操作量として、d軸指令電圧Vd*を算出する。詳しくは、d軸電流偏差ΔIdを入力とする比例積分制御によってd軸指令電圧Vd*を算出する。q軸指令電圧算出部30hは、q軸電流偏差ΔIqに基づいて、q軸電流Iqrをq軸指令電流Iq*にフィードバック制御するための操作量として、q軸指令電圧Vq*を算出する。
3相変換部30iは、d,q軸指令電圧Vd*,Vq*、電圧センサ25によって検出された電源電圧Vsys、及び電気角θeに基づいて、2相回転座標系におけるd,q軸指令電圧Vd*,Vq*を、3相固定座標系におけるU,V,W相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*に変換する。本実施形態において、U,V,W相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*は、電気角で位相が互いに120°ずつずれた正弦波状の波形となる。
操作信号生成部30jは、3相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*に基づいて、各操作信号gup,gvp,gwp,gun,gvn,gwnを生成する。本実施形態では、3相指令電圧Vu*,Vv*,Vw*と、キャリア信号(例えば三角波信号)との大小比較に基づくPWM処理によって各操作信号gup,gvp,gwp,gun,gvn,gwnを生成する。操作信号生成部30jは、生成した各操作信号gup,gvp,gwp,gun,gvn,gwnを、各スイッチSup,Svp,Swp,Sun,Svn,Swnに対して出力する。なお、各操作信号の生成手法としては、PWM処理によるものに限らず、例えばパルスパターンを用いる手法であってもよい。
続いて、処理部30bについて説明する。本実施形態では、まず、処理部30bを制御装置30に備えた理由について説明した後、処理部30bの処理について説明する。
処理部30bを備えたのは、U,V相電流センサ24u,24vによって検出されたU,V相電流Iu,Ivに電流誤差が含まれることに起因したトルク制御性の低下を回避するためである。電流誤差は、図3に示すように、オフセット誤差と、ゲイン誤差とからなる。オフセット誤差は、実際の相電流(真値)の大きさにかかわらず、実際の相電流から電流検出値が所定値ずれる誤差のことである。ゲイン誤差は、その絶対値が相電流が大きくなるほど大きくなる誤差のことである。オフセット誤差及びゲイン誤差は、電流センサの温度に依存する。具体的には、オフセット誤差及びゲイン誤差のそれぞれの絶対値は、電流センサの基準となる温度(例えば25℃)から、電流センサの温度が離れるほど大きくなる。
本実施形態では、U,V相電流センサ24u,24vをU,V相バスバー23u,23vに直接取り付けた。U,V相バスバー23u,23vに相電流が流れることにより、U,V相バスバー23u,23vは発熱する。このため、U,V相電流センサ24u,24vによって検出されたU,V相電流Iu,Ivには、温度依存性を有する電流誤差が含まれやすい。この場合、U,V相電流センサ24u,24vによって検出されたU,V相電流Iu,Ivと、実際のU,V相電流との誤差が大きくなり、モータジェネレータ10のトルク変動が発生する。
詳しくは、例えばU相電流Iuにオフセット誤差が含まれる場合、図4に示すように、モータジェネレータ10のトルク平均値が電気1次(電気角1周期=360°)で変動する。また、例えばU相電流Iuにゲイン誤差が含まれる場合、トルク平均値が電気2次(電気角0.5周期=180°)で変動する。トルク変動が発生すると、車両が振動し、車両の乗り心地が悪化し得る。
そこで、上述した問題を解決すべく、処理部30bを制御装置30に備えた。以下、図5〜図9を用いて、処理部30bの行う処理について説明する。
図5に、処理部30bの行う処理の手順を示す。この処理は、処理部30bによって例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、U,V相電流センサ24u,24vによって検出されたU,V相電流Iu,Ivと、U相温度センサ27uによって検出された温度(以下、U相温度検出値Tu)とを取得する。ステップS10の処理の完了後、ステップS20の温度推定処理及びステップS30の補正処理を順次行う。
図6に、本実施形態にかかる温度推定処理の手順を示す。
温度推定処理において、ステップS21(「温度上昇量推定手段に相当」)では、U,V相電流Iu,Ivの時間積分値に基づいて、U,V相温度上昇量ΔTuest,ΔTvestを推定する。U,V相温度上昇量ΔTuest,ΔTvestは、U,V相バスバー23u,23vに相電流が流れることによってU,V相バスバー23u,23vが発熱することに伴うU,V相電流センサ24u,24vの温度上昇量である。本実施形態では、下式(eq1)により、U,V相温度上昇量ΔTuest,ΔTvestを推定する。
Figure 2016178798
上式(eq1)において、「R」は、U,V相バスバー23u,23vにおけるU,V相電流センサ24u,24vの取り付け部分の抵抗値を示す。「I^2」は、U,V相電流Iu,Ivの実効値を示し、例えば、U,V相電流Iu,Ivの複数のサンプリング値に基づいて算出される値である。「K」はU,V相バスバー23u,23vの材質から定まる値であり、「∫R×I^2×dt」(Ws)で表されるエネルギを温度上昇量に換算する係数である。なお、上式(eq1)において、「I^2」の積分時間(t1〜t2)は、例えば、電気角速度ωが後述する閾値速度ωmin以下となる場合において、相電流の1周期よりも短い時間に設定すればよい。
続くステップS22(「基準温度算出手段に相当」)では、ステップS21で推定したU相温度上昇量ΔTuestをU相温度検出値Tuから減算することにより、基準温度Tbestを算出する。そしてステップS23(「温度推定手段に相当」)では、ステップS21で推定したV相温度上昇量ΔTvestを基準温度Tbestに加算することにより、V相温度推定値Tvestを算出する。このようにしてV相温度推定値Tvestを算出できるのは、U,V相電流センサ24u,24vの周囲温度が互いに略等しいと考えられることから、図7に示すように、基準温度Tbestを、U,V相電流センサ24u,24vの周囲温度に応じた共通の温度として取り扱うことができるためである。なお図7には、W相電流センサがW相バスバー23wに取り付けられると仮定した場合において、W相電流センサのW相温度上昇量ΔTwestもあわせて示した。
続いて、図8に、本実施形態にかかる補正処理の手順を示す。
補正処理において、ステップS31では、速度算出部30aによって算出された電気角速度ωの絶対値が、閾値速度ωmin(>0)よりも高いか否かを判断する。本実施形態において、この処理は、実際の各相電流の時間平均値が互いに大きくずれ、実際の各相温度上昇量が互いに大きくずれている状況であるか否かを判断するための速度判断手段に相当する。つまり、各相電流のそれぞれは、電気角で位相が互いに120°ずつずれた正弦波状の電流となる。ここで、電気角速度ωが高い領域においては、図9(a)に示すように、実際の各相電流の規定時間tLにおける時間平均値Iaveu,Iavev,Iavewは互いに略等しくなる。これは、規定時間tL内に、各相電流の1周期分の波形が複数含まれ、1周期分の波形が時間平均値に及ぼす影響が小さいためである。これにより、実際の各相温度上昇量が略等しくなり、U,V相電流センサ24u,24vの実際の温度が略等しくなる。一方、電気角速度ωが低い領域においては、図9(b)に示すように、実際の各相電流の規定時間tLにおける時間平均値Iaveu,Iavev,Iavewは、互いに大きくずれる。これは、例えば規定時間tL内に各相電流の1周期がおさまらず、各相電流の大小関係に偏りが生じるためである。これにより、実際の各相温度上昇量が互いに大きくずれ、U,V相電流センサ24u,24vの実際の温度が互いに異なることとなる。
先の図8の説明に戻り、ステップS31で肯定判断した場合には、ステップS32(「高回転補正手段」に相当)に進み、U,V相電流Iu,Ivに含まれる電流誤差を除去すべく、U相温度検出値Tuに基づいて、U,V相電流Iu,IvをU,V相補正電流値Iuc,Ivcに補正する。U,V相電流Iu,Ivの補正にU相温度検出値Tuを共通して用いることができるのは、V相電流センサ24vの実際の温度が、U相電流センサ24uの実際の温度と略等しいことに基づくものである。つまり、電気角速度ωが高い領域においては、上述したように、実際のU,V相温度上昇量も互いに略等しくなる。このため、V相電流センサ24vの実際の温度がU相温度検出値Tuと略等しくなる。
本実施形態では、電流センサの温度と電流誤差とが実験等により予め関係付けられた温度特性情報に基づいて、U,V相電流Iu,IvをU,V相補正電流値Iuc,Ivcに補正する。詳しくは、まず、U相温度検出値Tu及び温度特性情報に基づいて、電流誤差を除去するための電流補正量を算出する。そして、U,V相電流Iu,Ivを電流補正量によって補正する。ちなみに、温度特性情報を、電流センサの温度とオフセット誤差とが実験等により予め関係付けられた第1温度特性情報と、電流センサの温度とゲイン誤差とが実験等により予め関係付けられた第2温度特性情報とに分けてもよい。
一方、ステップS31において否定判断した場合には、U,V相電流センサ24u,24vの実際の温度が互いに大きくずれている状況であると判断する。このため、ステップS33において、まず、U相温度検出値Tu及び温度特性情報に基づいて、U相電流IuをU相補正電流値Iucに補正する。そして、ステップS34において、V相温度推定値Tvest及び温度特性情報に基づいて、V相電流IuをV相補正電流値Ivcに補正する。なお本実施形態において、ステップS33,S34の処理が「低回転補正手段」に相当する。
ステップS32,S34の処理が完了する場合、ステップS35に進み、U,V相補正電流値Iuc,Ivcに基づいて、キルヒホッフの法則により、W相補正電流値Iwcを算出する。そして、U,V,W相補正電流値Iuc,Ivc,Iwcを2相変換部30cに対して出力する。
以上説明したように、本実施形態では、電気角速度ωの絶対値が閾値速度ωmin以下であると判断された場合、U相電流IuをU相温度検出値Tuに基づいて補正するとともに、V相電流IvをV相温度推定値Tvestに基づいて補正した。これにより、トルク制御に用いる相電流の検出精度を向上させることができる。
一方、電気角速度ωの絶対値が閾値速度ωminよりも高いと判断された場合、U,V相電流Iu,Ivを共通のU相温度検出値Tuに基づいて補正した。これにより、トルク制御に用いる相電流の検出精度を向上させることに加え、制御装置30の演算負荷を低減させることもできる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図10に示すように、制御システムは、U相温度センサ27uに加えて、V相電流センサ24vを温度検出対象とするV相温度センサ27vを備えている。V相温度センサ27vによって検出された温度(以下、V相温度検出値Tv)は、制御装置30(より具体的には、処理部30b)に入力される。なお、図10において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
続いて、本実施形態にかかる処理部30bの処理について説明する。本実施形態では、2つのU,V相温度センサ27u,27vのうちいずれか1つに異常が生じる場合であっても、正常な方の温度センサの温度検出値に基づいて、異常が生じた温度センサの温度検出対象となる電流センサの温度を推定する。なお本実施形態では、先の図5のステップS10の処理に、V相温度検出値Tvを取得する処理が追加される。
図11に、本実施形態にかかる温度補正処理の手順を示す。なお、図11において、先の図6に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
温度推定処理において、ステップS21の処理の完了後、ステップS24に進み、U,V相温度センサ27u,27vの双方が正常であるか否かを判断する。本実施形態では、温度センサの温度検出値が、温度検出値の取り得る範囲内にあると判断した場合、温度センサが正常である旨判断する。一方、温度センサの温度検出値が上記取り得る範囲からはずれたと判断した場合、温度センサに異常が生じている旨判断する。
ステップS24において否定判断した場合には、U相温度センサ27u又はV相温度センサ27vに異常が生じている旨判断し、ステップS25に進む。ステップS25では、U相温度センサ27uに異常が生じているか否かを判断する。ステップS25において否定判断した場合には、V相温度センサ27vに異常が生じている旨判断し、ステップS22,S23の処理を行う。なお本実施形態において、ステップS24,S25の処理が「温度異常判断手段」に相当する。
一方、ステップS25において肯定判断した場合には、U相温度センサ27uに異常が生じている旨判断し、ステップS26に進む。ステップS26では、V相温度上昇量ΔTvestをV相温度検出値Tvから減算することにより、基準温度Tbestを算出する。そしてステップS27では、U相温度上昇量ΔTuestを基準温度Tbestに加算することにより、U相温度推定値Tuestを算出する。
続いて、図12に、本実施形態にかかる補正処理の手順を示す。なお、図12において、先の図8に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
補正処理において、ステップS36では、U,V相温度センサ27u,27vの双方が正常であるか否かを判断する。ステップS36において肯定判断した場合には、ステップS37に進み、U相温度検出値Tu及び温度特性情報に基づいて、U相電流IuをU相補正電流値Iucに補正し、V相温度検出値Tv及び温度特性情報に基づいて、V相電流IvをV相補正電流値Ivcに補正する。
一方、ステップS36において否定判断した場合には、ステップS31に進む。ステップS31において肯定判断した場合には、ステップS38に進み、U,V相温度センサ27u,27vのうち正常な方の温度検出値(以下、正常温度検出値Tf)と、温度特性情報とに基づいて、U,V相電流Iu,IvをU,V相補正電流値Iuc,Ivcに補正する。
一方、ステップS31において否定判断した場合には、ステップS39に進み、U,V相温度センサ27u,27vのうち正常な方の温度検出対象となる電流センサの電流検出値Ifを、正常温度検出値Tf及び温度特性情報に基づいて補正する。そしてステップS40では、U,V相温度センサ27u,27vのうち異常な方の温度検出対象となる電流センサの電流検出値を、先の図11のステップS23,S27で算出した温度推定値に基づいて補正する。
具体的には例えば、U相温度センサ27uに異常が生じている場合、ステップS39では、V相温度検出値Tv及び温度特性情報に基づいて、V相電流IvをV相補正電流値Ivcに補正する。そしてステップS40では、ステップS27で算出したU相温度推定値Tuestと温度特性情報とに基づいて、U相電流IuをU相補正電流値Iucに補正する。なお、ステップS37,S38,S40の処理の完了後、ステップS35に進む。
以上説明した本実施形態によれば、U,V相温度センサ27u,27vのうちいずれか1つに異常が生じる場合であっても、異常が生じた温度センサの温度検出対象となる電流センサの温度を推定するフェールセーフを実施することができる。このため、温度センサの異常が生じる場合であっても、トルク制御性の低下を抑制することができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図13に示すように、制御システムとして、2モータシステムを用いている。なお、図13において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
図示されるように、制御システムは、第1モータジェネレータ40a、第2モータジェネレータ40b、第1インバータ50a、及び第2インバータ50bを備えている。本実施形態において、各モータジェネレータ40a,40bは、上記第1実施形態のモータジェネレータ10と同様のものを用いている。本実施形態において、第1モータジェネレータ40aは、発電機、及び図示しない車載主機エンジンのクランク軸に初期回転を付与するスタータとしての役割を果たす。また、第2モータジェネレータ40bは、上記第1実施形態のモータジェネレータ10と同様に、車載主機等の役割を果たす。
第1モータジェネレータ40aは、第1インバータ50aを介してバッテリ21に接続され、第2モータジェネレータ40bは、第2インバータ50bを介してバッテリ21に接続されている。
制御システムは、第1モータジェネレータ40aのU,V相に流れる電流を検出する第1U,V相電流センサ60u,60vと、第1U相電流センサ60uを温度検出対象とする第1U相温度センサ61とを備えている。また、制御システムは、第2モータジェネレータ40bのU,V相に流れる電流を検出する第2U,V相電流センサ70u,70vと、第2U相電流センサ70uを温度検出対象とする第2U相温度センサ71とを備えている。なお、図13では、各モータジェネレータ40a,40bの回転角を検出する回転角センサと、各インバータ50a,50bの電源電圧を検出する電圧センサとの図示を省略した。
制御装置30は、第1モータジェネレータ40aのトルクを第1指令トルクTrq*1にフィードバック制御すべく、第1インバータ50aを通電操作し、第2モータジェネレータ40bのトルクを第2指令トルクTrq*2にフィードバック制御すべく、第2インバータ50bを通電操作する。本実施形態において、各インバータ50a,50bの通電操作手法は、先の図2に示した処理(電流フィードバック制御処理)と同様である。なお本実施形態では、制御装置30の処理部30bに、第1U相電流センサ60u、第1V相電流センサ60v、第1U相温度センサ61、第2U相電流センサ70u、第2V相電流センサ70v、及び第2U相温度センサ71の検出値が入力される。
続いて、本実施形態にかかる処理部30bの処理について説明する。本実施形態では、2つの第1,第2U相温度センサ61,71のうちいずれか1つに異常が生じる場合であっても、正常な方の温度センサの温度検出値に基づいて、異常が生じた温度センサの温度検出対象となる電流センサの温度を推定する。このため、処理部30bは、温度推定処理に加え、学習処理を行う。
図14に、本実施形態にかかる学習処理(「第2学習手段」に相当)の手順を示す。この処理は、処理部30bによって例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS50において、第1U相温度センサ61及び第2U相温度センサ71の双方が正常であるか否かを判断する。
ステップS50において正常であると判断した場合には、ステップS51に進み、制御装置30が前回起動されてから所定時間TH経過しているとの条件と、制御装置30の今回の起動が初回起動であるとの条件との論理積が真であるか否かを判断する。この処理は、第1,第2U相温度センサ61,71のそれぞれが、その周囲と熱平衡状態になっているか否かを判断するための第2状態判断手段に相当する。
ステップS51において肯定判断した場合には、ステップS52に進み、第1基準温度Tbest1から第2基準温度Tbest2を減算することにより、初期偏差ΔTbiniを算出する。ここで、第1基準温度Tbest1は、第1U相温度センサ61によって検出された温度(以下、第1U相温度検出値Tu1)から、第1U相温度センサ61の温度上昇量ΔTuest1を減算することによって算出すればよい。第1U相温度センサ61の温度上昇量ΔTuest1は、先の図6のステップS21と同様な手法で推定すればよい。また、第2基準温度Tbest2は、第2U相温度センサ71によって検出された温度(以下、第2U相温度検出値Tu2)から、第2U相温度センサ71の温度上昇量ΔTuest2を減算することによって算出すればよい。第2U相温度センサ71の温度上昇量ΔTuest2も、先の図6のステップS21と同様な手法で推定すればよい。なお、算出された初期偏差ΔTbiniは、制御装置30の備える図示しない記憶手段(メモリ)に記憶される。なお、例えば、第1,第2U相温度センサ61,71の搭載位置の違いや、第1,第2U相温度センサ61,71の劣化により、初期偏差ΔTbiniは、0以外の値をとり得る。
一方、ステップS50,S51において否定判断した場合には、ステップS53に進み、初期偏差ΔTbiniとして、制御装置30の前回の初回起動時においてメモリに記憶された初期偏差ΔTbiniを用いる。
続いて、図15に、本実施形態にかかる温度推定処理に手順を示す。ここで図15には、第1U相温度センサ61に異常が生じた場合における第1U,V相電流センサ60u,60vの温度推定処理を例に示す。
温度推定処理において、ステップS60では、第1U相電流センサ60uによって検出された第1U相電流Iu1に基づいて、第1U相温度上昇量ΔTuest1を推定し、第1V相電流センサ60vによって検出された第1V相電流Iv1に基づいて、第1V相温度上昇量ΔTvest1を推定する。また、第2U相電流センサ70uによって検出された第2U相電流Iu2に基づいて、第2U相電流センサ70uの第2U相温度上昇量ΔTuest2を推定する。
続くステップS61では、第1U相温度検出値Tu1から第1U相温度上昇量ΔTuest1を減算することにより、第1基準温度Tbest1を算出する。また、第2U相温度検出値Tu2から第2U相温度上昇量ΔTuest2を減算することにより、第2基準温度Tbest2を算出する。
続くステップS62(「第2異常判断手段」に相当)では、第1U相温度センサ61が正常であるか否かを判断する。ステップS62において正常であると判断した場合には、ステップS63に進み、第1基準温度Tbest1に第1V相温度上昇量ΔTvest1を加算することにより、第1V相電流センサ60vの温度推定値(以下、第1V相温度推定値Tvest1)を算出する。
一方、ステップS62において第1U相温度センサ61に異常が生じている旨判断した場合には、ステップS64に進み、第2基準温度Tbest2に、学習処理のステップS51,53で学習された初期偏差ΔTbiniを加算することにより、第1基準温度Tbest1を更新する。
続くステップS65では、更新された第1基準温度Tbest1に第1U相温度上昇量ΔTuest1を加算することにより、第1U相電流センサ60vの温度推定値(以下、第1U相温度推定値Tuest1)を算出する。また、更新された第1基準温度Tbest1に第1V相温度上昇量ΔTvest1を加算することにより、第1V相温度推定値Tvest1を算出する。
なお、第2U相温度センサ71に異常が生じた場合における第2U,V相電流センサ70u,70vの温度も、図15の処理と同様な手法によって推定できる。この場合、例えば、ステップS62では、第2U相温度センサ71が正常であるか否かが判断される。
以上説明した本実施形態によれば、互いに異なるモータジェネレータに対応する第1,第2U相温度センサ61,71のうちいずれか1つに異常が生じる場合であっても、電流センサの温度を推定するフェールセーフを実施することができる。このため、トルク制御性の低下を抑制することができる。
ちなみに、本実施形態は、2モータシステムに限らず、3組以上のモータジェネレータ及びインバータを備える制御システムにも適用できる。ここで、例えば3組である場合、3組のうち、いずれか1組が第1システムに相当し、残り2組のいずれかが第2システムに相当する。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図16に示すように、インバータ20は、インバータ20を構成するスイッチSup〜Swnの少なくとも1つを温度検出対象とするSW温度センサ28を備えている。SW温度センサ28は、例えば、各スイッチSup〜Swnを過熱状態から保護するために備えられている。制御装置30(処理部30b)には、SW温度センサ28によって検出された温度(以下、SW温度Tsw)が入力される。制御装置30は、SW温度Tswが閾値温度を超えたと判断した場合、例えば、指令トルクTrq*を強制的に低下させるパワーセーブを行ったり、各スイッチSup〜Swnの駆動を強制的に停止させたりする。なお、図16において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
続いて、本実施形態にかかる処理部30bの処理について説明する。本実施形態では、U相温度センサ27uに異常が生じる場合であっても、SW温度Tswに基づいて、U,V相電流センサ24u,24vの温度を推定する。
図17に、本実施形態にかかる学習処理(「第1学習手段」に相当)の手順を示す。この処理は、処理部30bによって例えば所定周期で繰り返し実行される。なお、図17において、先の図14に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
この一連の処理では、まずステップS70において、U相温度センサ27u及びSW温度センサ28の双方が正常であるか否かを判断する。
ステップS70において正常であると判断した場合、ステップS51(「第1状態判断手段」に相当)に進む。ステップS51において肯定判断した場合には、ステップS71に進み、基準温度TbestからSW温度Tswを減算することにより、初期偏差ΔTbiniを算出する。なお、算出された初期偏差ΔTbiniは、制御装置30の備えるメモリに記憶される。
一方、ステップS70,S51において否定判断した場合には、ステップS72に進み、初期偏差ΔTbiniとして、制御装置30の前回の初回起動時にメモリに記憶された初期偏差ΔTbiniを用いる。
続いて、図18に、本実施形態にかかる温度推定処理に手順を示す。なお図18において、先の図6に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
温度推定処理において、まず、ステップS21、S22の処理を行う。その後ステップS80(「第1異常判断手段」に相当)では、U相温度センサ27uが正常であるか否かを判断する。ステップS80において正常であると判断した場合には、ステップS23に進み、V相温度推定値Tvestを算出する。
一方、ステップS80において異常が生じている旨判断した場合には、ステップS81に進み、学習処理のステップS71,72で学習された初期偏差ΔTbiniと、SW温度Tswとに基づいて、U,V相温度推定値Tuest,Tvestを算出する。本実施形態では、下式(eq2)により、U,V相温度推定値Tuest,Tvestを算出する。
Figure 2016178798
上式(eq2)において、「αu,αv」は、SW温度TswとU,V相温度検出値Tu,Tvとの関係を定める補正係数であり、例えば予め実験等から定まる値である。
以上説明した本実施形態によれば、U相温度センサ27uに異常が生じる場合であっても、SW温度Tswに基づいてU,V相電流センサ24u,24vの温度を推定するフェールセーフを実施することができる。このため、トルク制御性の低下を抑制することができる。
ちなみに、本実施形態は、1モータシステムに限らず、2組以上のモータジェネレータ及びインバータを備える制御システムにも適用できる。
(第5実施形態)
以下、第5実施形態について、上記第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、先の図8において、ステップS31の処理を変更する。
図19に、本実施形態にかかる補正処理の手順を示す。この処理は、処理部30bによって例えば所定周期で繰り返し実行される。なお図19において、先の図8に示した処理と同一の処理については、便宜上、同一の符号を付している。
この一連の処理では、まずステップS90において、U,V,W相電流Iu,Iv,Iwの時間平均値Iaveu,Iavev,Iavewを算出する(先の図9参照)。そして、U,V,W相時間平均値Iaveu,Iavev,Iavewの中から、最大値Imaxと、最小値Iminとを選択する。なお本実施形態において、本ステップの処理が「判定値算出手段」に相当する。
続くステップS91(「偏差算出手段」に相当)では、最大値Imax及び最小値Iminの差の絶対値として、判定偏差ΔIを算出する。
続くステップS92では、判定偏差ΔIが規定値Δth(>0)よりも大きいか否かを判断する。この処理は、ステップS31の処理と同じ目的で設けられるものである。つまり、判定偏差ΔIが大きい状況は、先の図9(b)に示すように低回転領域となる状況である。一方、判定偏差ΔIが小さい状況は、先の図9(a)に示すように高回転領域となる状況である。ステップS92において肯定判断した場合には、高回転領域であると判断し、ステップS32に進む。一方、ステップS92において否定判断した場合には、低回転領域であると判断し、ステップS33に進む。
以上説明した本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
ちなみに、先の図12のステップS31の処理も、ステップS90〜S92の処理に置き換えることができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記第1実施形態において、モータジェネレータの3相のそれぞれの相電流を検出するために、制御システムに電流センサを3つ備えてもよい。この場合、各電流センサに対応した温度センサを3つ設けてもよい。このときであっても、3つの温度センサのうち1又は2つの温度センサに異常が生じる状況下において、上記第1実施形態で説明した温度推定処理及び補正処理を適用できる。
・上記第4実施形態において、初期偏差ΔTbiniが0又は略0の場合、上式(eq2)の右辺の初期偏差ΔTbiniを無視してもよい。
・上記第5実施形態の図19のステップS90において、各相電流の時間平均値に代えて、各相電流の実効値を用いて最大値,最小値を算出してもよい。
・上記第1実施形態では、トルク制御を電流フィードバック制御によって行ったがこれに限らない。例えば、トルク制御をトルクフィードバック制御によって行ってもよい。ここでトルクフィードバック制御とは、d,q軸電流に基づいて推定されたモータジェネレータのトルクを指令トルクにフィードバック制御するための操作量として、dq座標系におけるインバータの電圧ベクトルの位相を算出するものである。この位相に基づいて、操作信号gup〜qwnが生成される。
・電流センサとしては、シャント抵抗を備えるもの等、他の電流センサであってもよい。また、電流センサとしては、バスバーに直接取り付けられるものに限らず、例えばホール素子を備える電流センサのように、バスバーと非接触で相電流を検出可能なものであってもよい。この場合であっても、相電流が流れることに伴う発熱により電流センサの温度上昇量が大きいなら、本発明の適用が有効である。
・モータジェネレータの制御量としては、トルクに限らず、例えば回転速度であってもよい。また、モータジェネレータとしては、突極機に限らず、SPMSM等の非突極機であってもよい。また、モータジェネレータとしては、永久磁石型同期機に限らず、例えば巻線界磁型同期機であってもよい。さらに、モータジェネレータとしては、同期機に限らない。
・本発明の適用対象としては、車両に限らない。
10…モータジェネレータ、24u,24v…U,V相電流センサ、27u…U相温度センサ、30…制御装置。

Claims (9)

  1. 3相交流回転電機(10;40a,40b)に交流電圧を印加すべく通電操作される電力変換回路(20;50a,50b)と、
    前記回転電機の3相のうち少なくとも2相のそれぞれに対応して設けられ、前記回転電機に流れる相電流を検出する電流検出部(24u,24v;60u,60v,70u,70v)と、
    全ての前記電流検出部のうち少なくとも1つの電流検出部(24u;24u,24v;60u,70u)に対応して設けられ、前記電流検出部を温度検出対象とする温度検出部(27u;27u,27v;61,71)と、を備える回転電機の制御システムに適用され、
    前記電流検出部に対応して設けられる全ての前記温度検出部のうち、前記電流検出部の数よりも少ない数の温度検出部を対象温度検出部とし、
    前記対象温度検出部の温度検出対象となる前記電流検出部を対象電流検出部とし、
    全ての前記電流検出部のうち前記対象電流検出部以外の電流検出部を非対象電流検出部とし、
    全ての前記電流検出部のそれぞれについて、自身の電流検出値に基づいて、自身が設けられる相に電流が流れることに伴う自身の温度上昇量を推定する温度上昇量推定手段と、
    前記温度検出部の温度検出値から、前記対象電流検出部の前記温度上昇量を差し引いた値を基準温度として算出する基準温度算出手段と、
    前記非対象電流検出部の前記温度上昇量に前記基準温度を加算することにより、前記非対象電流検出部の温度を推定する温度推定手段と、
    前記回転電機の回転速度が、閾値速度よりも高い高回転領域及び前記閾値速度以下の低回転領域のうち、いずれの回転領域にあるかを判断する速度判断手段と、
    前記速度判断手段によって前記回転速度が前記低回転領域にあると判断されていることを条件として、前記温度検出部の温度検出値に基づいて、前記対象電流検出部の電流検出値を補正するとともに、前記温度推定手段によって推定された前記非対象電流検出部の温度に基づいて、前記非対象電流検出部の電流検出値を補正する低回転補正手段と、
    前記速度判断手段によって前記回転速度が前記高回転領域にあると判断されていることを条件として、前記温度推定手段によって推定された前記非対象電流検出部の温度を用いることなく、前記温度検出部の温度検出値に基づいて、全ての前記電流検出部のそれぞれの電流検出値を補正する高回転補正手段と、
    補正された前記電流検出値に基づいて前記電力変換回路を通電操作することにより、前記回転電機の制御量を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする回転電機の制御装置。
  2. 前記温度検出部(27u)は、全ての前記電流検出部のうち1つの電流検出部(24u)に対応して設けられている請求項1に記載の回転電機の制御装置。
  3. 前記温度検出部(27u,27v)は、全ての前記電流検出部のうち少なくとも2つの電流検出部のそれぞれに対応して設けられ、
    全ての前記温度検出部のうちいずれに異常が生じているか否かを判断する温度異常判断手段をさらに備え、
    前記対象温度検出部は、全ての前記温度検出部のうち、前記温度異常判断手段によって異常が生じている旨判断された温度検出部以外の温度検出部である請求項1に記載の回転電機の制御装置。
  4. 前記温度検出部を第1温度検出部(27u)とし、
    前記電力変換回路は、前記回転電機に交流電圧を印加すべく通電操作されるスイッチ(Sup〜Swn)を有し、
    前記制御システムには、前記スイッチを温度検出対象とする温度検出部であって、前記第1温度検出部とは別に設けられる第2温度検出部(28)が備えられ、
    前記第1温度検出部に異常が生じているか否かを判断する第1異常判断手段をさらに備え、
    前記温度推定手段は、前記第1異常判断手段によって異常が生じている旨判断されていることを条件として、前記基準温度を用いることなく、前記第2温度検出部の温度検出値に基づいて、全ての前記電流検出部のそれぞれの温度を推定する請求項2に記載の回転電機の制御装置。
  5. 前記第1温度検出部及び前記第2温度検出部のそれぞれが、その周囲と熱平衡状態にあるか否かを判断する第1状態判断手段と、
    前記第1状態判断手段によって熱平衡状態にあると判断されていることを条件として、前記第1温度検出部の温度検出値と前記第2温度検出部の温度検出値との偏差を、第1初期偏差として学習する第1学習手段と、をさらに備え、
    前記温度推定手段は、前記第1異常判断手段によって異常が生じている旨判断されていることを条件として、前記基準温度を用いることなく、前記第1学習手段によって学習された前記第1初期偏差と、前記第2温度検出部の温度検出値とに基づいて、全ての前記電流検出部のそれぞれの温度を推定する請求項4に記載の回転電機の制御装置。
  6. 前記制御システムには、前記回転電機及び前記電力変換回路の組が複数備えられ、
    複数の前記回転電機及び前記電力変換回路の組のうち、いずれか1組を第1システム(40a,50a)とし、残余のいずれか1つを第2システム(40b,50b)とし、
    前記温度検出部(61,71)は、前記第1システム及び前記第2システムのそれぞれに1つずつ備えられ、
    前記第1システムに備えられる前記温度検出部(61)を第1検出部とし、
    前記第2システムに備えられる前記温度検出部(71)を第2検出部とし、
    前記第1検出部及び前記第2検出部のそれぞれが、その周囲と熱平衡状態にあるか否かを判断する第2状態判断手段と、
    前記第2状態判断手段によって熱平衡状態にあると判断されていることを条件として、前記第1検出部の温度検出値と前記第2検出部の温度検出値との偏差を、第2初期偏差として学習する第2学習手段と、
    前記第1検出部及び前記第2検出部のうちいずれに異常が生じているか否かを判断する第2異常判断手段と、をさらに備え、
    前記第1システム及び前記第2システムのうち、前記第2異常判断手段によって異常が生じている旨判断された前記温度検出部を備えるシステムを異常システムとし、残余を正常システムとし、
    前記温度推定手段は、前記第2異常判断手段によって異常が生じている旨判断されていることを条件として、前記正常システムに対応する前記基準温度と、前記第2学習手段によって学習された前記第2初期偏差とに基づいて、前記異常システムに備えられる全ての前記電流検出部のそれぞれの温度を推定する請求項2〜5のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
  7. 前記回転速度を算出する速度算出手段をさらに備え、
    前記速度判断手段は、前記速度算出手段によって算出された前記回転速度が前記閾値速度よりも高いと判断したことをもって、前記回転速度が前記高回転領域にあると判断し、前記速度算出手段によって算出された前記回転速度が前記閾値速度以下であると判断したことをもって、前記回転速度が前記低回転領域にあると判断する請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
  8. 全ての前記電流検出部のそれぞれの電流検出値の時間平均値又は実効値を判定値として算出する判定値算出手段と、
    全ての前記電流検出部のそれぞれに対応する前記判定値の中から最大値と最小値を選択し、選択した前記最大値と前記最小値との差を判定偏差として算出する偏差算出手段と、をさらに備え、
    前記速度判断手段は、前記判定偏差が規定値よりも大きいと判断したことをもって、前記回転速度が前記低回転領域にあると判断し、前記判定偏差が前記規定値以下であると判断したことをもって、前記回転速度が前記高回転領域にあると判断する請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
  9. 前記電力変換回路(20)は、前記回転電機の3相のそれぞれに対応して設けられる直列接続体であって、上アームスイッチ(Sup〜Swp)及び下アームスイッチ(Sun〜Swn)の直列接続体を有し、
    3相のそれぞれにおいて、前記上アームスイッチと前記下アームスイッチとの接続点と、前記回転電機のコイル(10u〜10w)とは、導電部材(23u〜23w)を介して電気的に接続され、
    前記電流検出部は、自身が設けられる相の前記導電部材に接触した状態で設けられている請求項1〜8のいずれか1項に記載の回転電機の制御装置。
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