JP2016176525A - 車両のオイルポンプ駆動制御装置 - Google Patents

車両のオイルポンプ駆動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】停車中、消費エネルギーの削減を達成する車両のオイルポンプ駆動制御装置を提供すること。【解決手段】モータジェネレータ4により駆動され、駆動力伝達経路に有する第1クラッチ3、第2クラッチ5及びベルト式無段変速機6へのポンプ吐出油を作り出すメインオイルポンプ14を備える。このFFハイブリッド車両において、メインオイルポンプ14のポンプ駆動を制御するハイブリッドコントロールモジュール81を設ける。ハイブリッドコントロールモジュール81は、停車中、ATF油温が低いほど、メインオイルポンプ14を駆動するポンプ駆動エネルギーを下げる制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、停車中、駆動力伝達経路に有する油圧作動ユニット(変速機やクラッチ等)へのポンプ吐出油を作り出すオイルポンプの駆動制御を行う車両のオイルポンプ駆動制御装置に関する。
従来、低温始動後のATF油温(=変速機作動油温)を早期に昇温させるため、ATF油温が低油温のとき、電動式オイルポンプを駆動させて変速機作動油をATFウォーマへ供給する変速機用オイルポンプの駆動制御装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−307950号公報
しかしながら、従来装置は、変速機作動油の粘度が高いATF油温が低油温のときに電動式オイルポンプを駆動させている。このため、ATF油温が低油温での停車中、オイルポンプを駆動して作動油をATFウォーマへ供給すると、摩擦損失が大きい分、ポンプ駆動出力が高くなる。よって、ポンプ駆動エネルギーとして使われる消費エネルギーを増大させてしまい、その結果、燃費や電費の悪化を招いてしまう、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、停車中、消費エネルギーの削減を達成する車両のオイルポンプ駆動制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両のオイルポンプ駆動制御装置は、車載動力源により駆動され、駆動力伝達経路に有する油圧作動ユニットへのポンプ吐出油を作り出すオイルポンプを備えている。
この車両において、オイルポンプのポンプ駆動を制御するコントローラを設ける。
コントローラは、停車中、作動油温度が低いほど、オイルポンプを駆動するポンプ駆動エネルギーを下げる制御を行う。
よって、停車中、作動油温度が低いほど、オイルポンプを駆動するポンプ駆動エネルギーを下げる制御が行われる。
即ち、作動油温度が低いときは作動油粘度が高くなることで、油圧作動ユニットの油圧回路からの作動油リーク量が少なくなり、一定の油圧を出力する場合に必要なオイルポンプ吐出量を少なくすることができる。この点に着目し、油圧変動が小さい停車中、作動油温度が低いほど、ポンプ駆動エネルギーを下げる制御を行うと、油圧作動ユニットの油圧回路からの作動油リーク量がオイルポンプ吐出量により賄われる。このように、停車中、油圧回路からの作動油リーク量に着目したオイルポンプ駆動制御を行うことにより、ポンプ駆動エネルギーとして使われる消費エネルギーが削減される。
この結果、停車中、消費エネルギーの削減を達成することができる。
実施例1の制御装置が適用されたFFハイブリッド車両を示す全体システム図である。 実施例1のハイブリッドコントロールモジュールにおいて実行されるオイルポンプ駆動制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1のオイルポンプ駆動制御処理においてオイルポンプ出力低下指示で用いられるATF油温と必要オイルポンプ回転数の関係を示す関係特性図である。 実施例1のオイルポンプ駆動制御においてリーク量に基づいてポンプ駆動エネルギーを下げる制御を行うときにオイルポンプ必要駆動力がATF油温により推定できることを説明するブロック図である。 実施例1のオイルポンプ駆動制御処理においてオイルポンプ駆動制御開始域における車速・CVT油圧指示フラグ・指示圧又は実油圧・O/P出力下げフラグ・O/P指令回転数・制御モード遷移を示す制御入りタイムチャートである。 実施例1のオイルポンプ駆動制御処理においてオイルポンプ駆動制御開始域における車速・CVT油圧指示フラグ・指示圧又は実油圧・O/P出力下げフラグ・O/P指令回転数・制御モード遷移を示す制御抜けタイムチャートである。 オイルポンプの駆動制御対象が実施例1のようにハイブリッド車両の駆動源に有するモータジェネレータである場合を示す概略システム図である。 オイルポンプの駆動制御対象がハイブリッド車両においてポンプを独立に駆動する電動モータである場合を示す概略システム図である。 オイルポンプの駆動制御対象がアイドルストップ制御を採用したエンジン車両においてポンプを独立に駆動する電動モータである場合を示す概略システム図である。
以下、本発明の車両のオイルポンプ駆動制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
実施例1におけるオイルポンプ駆動制御装置は、左右前輪を駆動輪とし、変速機としてベルト式無段変速機を搭載したFFハイブリッド車両(車両の一例)に適用したものである。以下、実施例1のFFハイブリッド車両のオイルポンプ駆動制御装置の構成を、「全体システム構成」、「オイルポンプ駆動制御処理構成」に分けて説明する。
[全体システム構成]
図1は、実施例1の制御装置が適用されたFFハイブリッド車両の全体システムを示す。以下、図1に基づいて、FFハイブリッド車両の全体システム構成を説明する。
FFハイブリッド車両の駆動系は、図1に示すように、横置きエンジン2と、第1クラッチ3(略称「CL1」)と、モータジェネレータ4(略称「MG」)と、第2クラッチ5(略称「CL2」)と、ベルト式無段変速機6(略称「CVT」)と、を備えている。ベルト式無段変速機6の出力軸は、終減速ギヤトレイン7と差動ギヤ8と左右のドライブシャフト9R,9Lを介し、左右の前輪10R,10Lに駆動連結される。なお、左右の後輪11R,11Lは、従動輪としている。
前記横置きエンジン2は、スタータモータ1と、クランク軸方向を車幅方向としてフロントルームに配置したエンジンであり、電動ウォータポンプ12と、横置きエンジン2の逆転を検知するクランク軸回転センサ13と、を有する。この横置きエンジン2は、エンジン始動方式として、第1クラッチ3を滑り締結しながらモータジェネレータ4によりクランキングする「MG始動モード」と、12Vバッテリ22を電源とするスタータモータ1によりクランキングする「スタータ始動モード」と、を有する。なお、「スタータ始動モード」は、極低温時条件等の限られた条件の成立時にのみに選択される。
前記モータジェネレータ4は、第1クラッチ3を介して横置きエンジン2に連結された三相交流の永久磁石型同期モータである。このモータジェネレータ4は、後述する強電バッテリ21を電源とし、ステータコイルには、力行時に直流を三相交流に変換し、回生時に三相交流を直流に変換するインバータ26が、ACハーネス27を介して接続される。なお、横置きエンジン2とモータジェネレータ4の間に介装された第1クラッチ3は、油圧作動による乾式又は湿式の多板クラッチであり、第1クラッチ油圧により完全締結/スリップ締結/開放が制御される。
前記第2クラッチ5は、モータジェネレータ4と駆動輪である左右の前輪10R,10Lとの間に介装された油圧作動による湿式多板摩擦クラッチであり、第2クラッチ油圧により完全締結/スリップ締結/開放が制御される。実施例1における第2クラッチ5は、遊星ギヤによる前後進切替機構に設けられた前進クラッチ5aと後退ブレーキ5bを流用している。つまり、前進走行時には、前進クラッチ5aが第2クラッチ5とされ、後退走行時には、後退ブレーキ5bが第2クラッチ5とされる。
前記ベルト式無段変速機6は、プライマリプーリ6aと、セカンダリプーリ6bと、両プーリ6a,6bに掛け渡されたベルト6cと、を有する。そして、プライマリ油室とセカンダリ油室へ供給されるプライマリ圧とセカンダリ圧により、ベルト6cの巻き付き径を変えることで無段階の変速比を得る変速機である。ベルト式無段変速機6には、油圧源として、モータジェネレータ4のモータ軸(=変速機入力軸)により回転駆動されるメインオイルポンプ14(メカ駆動)と、補助ポンプとして用いられるサブオイルポンプ15(モータ駆動)と、を有する。そして、油圧源からのポンプ吐出圧を調圧することで生成したライン圧PLを元圧とし、第1クラッチ圧、第2クラッチ圧及びベルト式無段変速機6のプライマリ圧とセカンダリ圧を作り出すコントロールバルブユニット6dを備えている。なお、実施例1においてオイルポンプ駆動制御対象となるオイルポンプは、走行用駆動源として搭載されたモータジェネレータ4(車載動力源の一例)により回転駆動されるメインオイルポンプ14である。
前記第1クラッチ3とモータジェネレータ4と第2クラッチ5により、1モータ・2クラッチと呼ばれるハイブリッド駆動システムが構成され、主な駆動態様として、「EVモード」、「HEVモード」、「WSCモード」を有する。「EVモード」は、第1クラッチ3を開放し、第2クラッチ5を締結してモータジェネレータ4のみを駆動源に有する電気自動車モードであり、「EVモード」による走行を「EV走行」という。「HEVモード」は、両クラッチ3,5を締結して横置きエンジン2とモータジェネレータ4を駆動源に有するハイブリッド車モードであり、「HEVモード」による走行を「HEV走行」という。「WSCモード」は、「HEVモード」又は「EVモード」において、モータジェネレータ4をモータ回転数制御とし、第2クラッチ5を要求駆動力相当の締結トルク容量にてスリップ締結するCL2スリップ締結モードである。なお、停車中においては、第2クラッチ5をスリップ締結する「WSCモード」とすることで、モータジェネレータ4を回転させることができる。
FFハイブリッド車両の制動系は、図1に示すように、ブレーキ操作ユニット16と、ブレーキ液圧制御ユニット17と、左右前輪ブレーキユニット18R,18Lと、左右後輪ブレーキユニット19R,19Lと、を備えている。この制動系では、ブレーキ操作時にモータジェネレータ4により回生を行うとき、ペダル操作に基づく要求制動力に対し、要求制動力から回生制動力を差し引いた分を、液圧制動力で分担する回生協調制御が行われる。
前記ブレーキ操作ユニット16は、ブレーキペダル16a、横置きエンジン2の吸気負圧を用いる負圧ブースタ16b、マスタシリンダ16c、等を有する。この回生協調ブレーキユニット16は、ブレーキペダル16aへ加えられるドライバからのブレーキ踏力に応じ、所定のマスタシリンダ圧を発生するもので、電動ブースタを用いない簡易構成によるユニットとされる。
前記ブレーキ液圧制御ユニット17は、図示していないが、電動オイルポンプ、増圧ソレノイドバルブ、減圧ソレノイドバルブ、油路切り替えバルブ、等を有して構成される。ブレーキコントロールユニット85によるブレーキ液圧制御ユニット17の制御により、ブレーキ非操作時にホイールシリンダ液圧を発生する機能と、ブレーキ操作時にホイールシリンダ液圧を調圧する機能と、を発揮する。ブレーキ非操作時の液圧発生機能を用いる制御が、トラクション制御(TCS制御)や車両挙動制御(VDC制御)やエマージェンシーブレーキ制御(自動ブレーキ制御)、等である。ブレーキ操作時の液圧調整機能を用いる制御が、回生協調ブレーキ制御、アンチロックブレーキ制御(ABS制御)、等である。
前記左右前輪ブレーキユニット18R,18Lは、左右前輪10R,10Lのそれぞれに設けられ、左右後輪ブレーキユニット19R,19Lは、左右後輪11R,11Lのそれぞれに設けられ、各輪に液圧制動力を付与する。これらのブレーキユニット18R,18L,19R,19Lには、ブレーキ液圧制御ユニット17で作り出されたブレーキ液圧が供給される図外のホイールシリンダを有する。
FFハイブリッド車両の電源系は、図1に示すように、モータジェネレータ4の電源としての強電バッテリ21と、12V系負荷の電源としての12Vバッテリ22と、を備えている。
前記強電バッテリ21は、モータジェネレータ4の電源として搭載された二次電池であり、例えば、多数のセルにより構成したセルモジュールを、バッテリパックケース内に設定したリチウムイオンバッテリが用いられる。この強電バッテリ21には、強電の供給/遮断/分配を行うリレー回路を集約させたジャンクションボックスが内蔵され、さらに、バッテリ冷却機能を持つ冷却ファンユニット24と、バッテリ充電容量(バッテリSOC)やバッテリ温度を監視するリチウムバッテリコントローラ86と、が付設される。
前記強電バッテリ21とモータジェネレータ4は、DCハーネス25とインバータ26とACハーネス27を介して接続される。インバータ26には、力行/回生制御を行うモータコントローラ83が付設される。つまり、インバータ26は、強電バッテリ21の放電によりモータジェネレータ4を駆動する力行時、DCハーネス25からの直流をACハーネス27への三相交流に変換する。また、モータジェネレータ4での発電により強電バッテリ21を充電する回生時、ACハーネス27からの三相交流をDCハーネス25への直流に変換する。
前記12Vバッテリ22は、スタータモータ1及び補機類である12V系負荷の電源として搭載された二次電池であり、例えば、エンジン車等に搭載されている鉛バッテリが用いられる。強電バッテリ21と12Vバッテリ22は、DC分岐ハーネス25aとDC/DCコンバータ37とバッテリハーネス38を介して接続される。DC/DCコンバータ37は、強電バッテリ21からの数百ボルト電圧を12Vに変換するものであり、このDC/DCコンバータ37を、ハイブリッドコントロールモジュール81により制御することで、12Vバッテリ22の充電量を管理する構成としている。
FFハイブリッド車両の電子制御系は、図1に示すように、車両全体の消費エネルギーを適切に管理する統合制御機能を担う電子制御ユニットとして、ハイブリッドコントロールモジュール81(略称:「HCM」)を備えている。他の電子制御ユニットとして、エンジンコントロールモジュール82(略称:「ECM」)と、モータコントローラ83(略称:「MC」)と、CVTコントロールユニット84(略称:「CVTCU」)と、を有する。さらに、ブレーキコントロールユニット85(略称:「BCU」)と、リチウムバッテリコントローラ86(略称:「LBC」)と、を有する。これらの電子制御ユニット81,82,83,84,85,86は、CAN通信線90(CANは「Controller Area Network」の略称)により双方向情報交換可能に接続され、互いに情報を共有する。
前記ハイブリッドコントロールモジュール81は、他の電子制御ユニット82,83,84,85,86、イグニッションスイッチ91等からの入力情報に基づき、様々な統合制御を行う。
前記エンジンコントロールモジュール82は、ハイブリッドコントロールモジュール81、エンジン回転数センサ92等からの入力情報に基づき、横置きエンジン2の始動制御や燃料噴射制御や点火制御や燃料カット制御、エンジンアイドル回転制御、等を行う。
前記モータコントローラ83は、ハイブリッドコントロールモジュール81、モータ回転数センサ93等からの入力情報に基づき、インバータ26に対する制御指令によりモータジェネレータ4の力行制御や回生制御、モータクリープ制御、モータアイドル制御、等を行う。
前記CVTコントロールユニット84は、ハイブリッドコントロールモジュール81、アクセル開度センサ94、車速センサ95、インヒビタースイッチ96、ATF油温センサ97等からの入力情報に基づき、コントロールバルブユニット6dへ制御指令を出力する。このCVTコントロールユニット84では、第1クラッチ3の締結油圧制御、第2クラッチ5の締結油圧制御、ベルト式無段変速機6のプライマリ圧とセカンダリ圧による変速油圧制御、等を行う。
前記ブレーキコントロールユニット85は、ハイブリッドコントロールモジュール81、ブレーキスイッチ98、ブレーキストロークセンサ99等からの入力情報に基づき、ブレーキ液圧制御ユニット17へ制御指令を出力する。このブレーキコントロールユニット85では、TCS制御、VDC制御、自動ブレーキ制御、回生協調ブレーキ制御、ABS制御、等を行う。
前記リチウムバッテリコントローラ86は、バッテリ電圧センサ100、バッテリ温度センサ101等からの入力情報に基づき、強電バッテリ21のバッテリSOCやバッテリ温度等を管理する。
[オイルポンプ駆動制御処理構成]
図2は、実施例1のハイブリッドコントロールモジュール81(コントローラ)にて実行されるオイルポンプ駆動制御処理の流れを示す。以下、EV停車中に行われるオイルポンプ駆動制御処理構成をあらわす図2の各ステップについて説明する。
ステップS1では、車両停止条件が成立しているか否かを判断する。YES(車両停止条件成立)の場合はステップS2へ進み、NO(車両停止条件不成立)の場合はステップS1の判断を繰り返す。
ここで、「車両停止条件」としては、下記に列挙する条件が与えられる。
(a) 車速<停車閾値
(b) Dレンジの選択
(c) EVモードの選択
(d) ブレーキON
(e) アクセルOFF
なお、「EVモードの選択」には、モード遷移制御によりEVモードが選択されている場合と、アイドルストップ制御によるエンジン自動停止によりEVモードが選択されている場合とを含む。
ステップS2では、ステップS1での車両停止条件成立との判断、或いは、ステップS4での目標値に未達との判断に続き、CVT通常油圧指示フラグからCVT油圧下げ許可フラグへの切り替えに基づき、CVT油圧(=セカンダリ圧Psec)を目標値まで低下させるCVT油圧低下指示をソレノイドバルブに出力し、ステップS3へ進む。
ここで、「目標値」は、入力トルクに応じた必要油圧よりも低圧であり、油圧・油量に過渡的な変化が起こらないEV停車中における下限圧レベルの油圧値で与える。
ステップS3では、ステップS2での油圧低下指示に続き、車両停止条件が成立しているか否かを判断する。YES(車両停止条件成立)の場合はステップS4へ進み、NO(車両停止条件不成立)の場合はステップS10へ進む。
ここで、「車両停止条件」としては、ステップS1と同じ条件を与える。
ステップS4では、ステップS3での車両停止条件成立との判断に続き、CVT油圧が目標値に到達したか否かを判断する。YES(目標値に到達)の場合はステップS5へ進み、NO(目標値に未達)の場合はステップS2へ戻る。
ステップS5では、ステップS4での目標値に到達との判断に続き、オイルポンプ駆動制御を許可する許可条件が成立したか否かを判断する。YES(許可条件成立)の場合はステップS6へ進み、NO(許可条件不成立)の場合はステップS10へ進む。
ここで、「許可条件」としては、上記「車両停止条件」として与えた(a)〜(e)の条件に、下記に列挙する条件(f)〜(h)を加え、これらの条件(a)〜(h)の全てが成立したとき、許可条件が成立と判断される。
(f) クリープカット条件成立
(g) CL2スタンバイ学習完了&CL2低トルク学習完了
(h) センサ等の異常判定していない
なお、「クリープトルク」とは、アクセルペダルを踏むことなく、モータアイドリング状態で車両が動き出すトルクをいい、勾配路停車時において、車両のずり下がりを防止するために必要なトルクである。「クリープカット条件」は、停車状態で、かつ、フィードフォワード制御(FF制御)により取得される第2クラッチ目標トルク(TTCL2)が、所定値以下であり、平坦路でのクリープトルク相当のとき条件成立と判定する。
ステップS6では、ステップS5での許可条件成立との判断に続き、O/P出力下げ禁止フラグからO/P出力下げ許可フラグへの切り替えに基づき、メインオイルポンプ14の回転数を必要O/P回転数まで緩やかな勾配αにて低下させるモータジェネレータ4への出力低下指示によるモータ回転数制御を行い、ステップS7へ進む。
ここで、「必要O/P回転数」は、モータ回転数制御での目標O/P回転数であり、ATF油温センサ97からのATF油温(ATF Temp)により決められるもので、図3に示すように、ATF油温が低いほど低回転数とされる。なお、図3に示すATF油温に対する必要O/P回転数の関係特性は、駆動力伝達経路に有する第1クラッチ3、第2クラッチ5及びベルト式無段変速機6(油圧作動ユニットの一例)の油圧回路での作動油リーク量(以下、「リーク量」という。)を補填するように設定される。なお、「O/P」は、オイルポンプをあらわす。
ステップS7では、ステップS6でのO/P出力低下指示に続き、オイルポンプ駆動制御を許可する許可条件が成立したか否かを判断する。YES(許可条件成立)の場合はステップS8へ進み、NO(許可条件不成立)の場合はステップS10へ進む。
ここで、「許可条件」としては、ステップS5で与えた条件と同じとする。
ステップS8では、ステップS7での許可条件成立と判断、或いは、ステップS9での許可条件成立と判断に続き、モータジェネレータ4の出力(=O/P回転数)を低下させるO/P出力低下制御を継続し、ステップS9へ進む。
ここで、O/P出力低下制御は、メインオイルポンプ14の回転数を制御開始時の回転数から緩やかな勾配αにて低下させ、O/P回転数が必要O/P回転数に到達すると、その後、必要O/P回転数をそのまま保つことで継続する。
ステップS9では、ステップS8でのO/P出力低下制御継続に続き、オイルポンプ駆動制御を許可する許可条件が成立したか否かを判断する。YES(許可条件成立)の場合はステップS8へ戻り、NO(許可条件不成立)の場合はステップS10へ進む。
ここで、「許可条件」としては、ステップS5及びステップS7で与えた条件と同じとする。
ステップS10では、ステップS3での車両停止条件不成立との判断、或いは、ステップS5又はステップS7又はステップS9での許可条件不成立との判断に続き、オイルポンプ駆動制御の抜け制御を開始し、ステップS11へ進む。
ステップS11では、ステップS10での抜け制御開始に続き、低下させたCVT油圧の上昇指示と、低下させたモータジェネレータ4の出力上昇指示(トルク上昇指示)と、を同時に出力し、ステップS12へ進む。
例えば、ステップS9で許可条件不成立と判断された場合は、CVT油圧下げ許可フラグからCVT通常油圧指示フラグへの切り替えに基づき、目標値まで低下させたCVT油圧をCVT通常油圧まで上昇させる指示をソレノイドバルブに出力する。同時に、O/P出力下げ許可フラグからO/P出力下げ禁止フラグへの切り替えに基づき、必要O/P回転数まで低下させたメインオイルポンプ14の回転数を、O/P通常回転数まで急激な勾配β(>勾配α)にて上昇させるモータジェネレータ4への出力上昇指示を出力する。なお、勾配βは、例えば、モータ回転数制御での目標O/P回転数をステップ的に与えることで、O/Pポテンシャルで可能な最速の回転上昇勾配とする。
ステップS12では、ステップS11でのO/P出力上昇指示&油圧上昇指示、或いは、ステップS13でのディレー時間を経過していないとの判断に続き、油圧復帰ディレー時間のタイマーカウントを行い、ステップS13へ進む。
ここで、油圧復帰ディレー時間は、目標値まで低下させたCVT油圧をCVT通常油圧まで上昇させる指示に対する油圧応答遅れ時間に基づき設定する。
ステップS13では、ステップS12での油圧復帰ディレー時間のタイマーカウントに続き、油圧復帰ディレー時間を経過したか否かを判断する。YES(ディレー時間を経過)の場合はステップS14へ進み、NO(ディレー時間を経過していない)の場合はステップS12へ戻る。
ステップS14では、ステップS13でのディレー時間を経過との判断に続き、通常油圧制御に復帰し、終了へ進む。
次に、作用を説明する。
実施例1のFFハイブリッド車両のオイルポンプ駆動制御装置における作用を、「オイルポンプ駆動制御処理作用」、「オイルポンプ駆動制御作用」、「オイルポンプ駆動制御の特徴作用」に分けて説明する。
[オイルポンプ駆動制御処理作用]
以下、図2のフローチャートに基づき、オイルポンプ駆動制御処理作用を説明する。
車両停止条件が成立していると、図2のフローチャートにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4へと進む。そして、ステップS4で目標値に到達していないと判断されている間は、ステップS2→ステップS3→ステップS4へと進む流れが繰り返される。ステップS2では、CVT通常油圧指示フラグからCVT油圧下げ許可フラグへの切り替えに基づき、CVT油圧(=セカンダリ圧Psec)を目標値まで低下させるCVT油圧低下指示がソレノイドバルブに出力される。
ステップS4で目標値に到達したと判断され、かつ、許可条件が成立していると、図2のフローチャートにおいて、ステップS4からステップS5→ステップS6→ステップS7→ステップS8→ステップS9へと進む。そして、ステップS9で許可条件が成立であると判断されている間は、ステップS8→ステップS9へと進む流れが繰り返される。ステップS6では、O/P出力下げ禁止フラグからO/P出力下げ許可フラグへの切り替えに基づき、メインオイルポンプ14の回転数を必要O/P回転数まで緩やかな勾配αにて低下させるモータジェネレータ4への出力低下指示によるモータ回転数制御が行われる。ステップS8では、メインオイルポンプ14の回転数を制御開始時回転数から緩やかな勾配αにて低下させ、O/P回転数が必要O/P回転数に到達すると、その後、必要O/P回転数をそのまま保つO/P低下制御が継続される。
ステップS9で許可条件が不成立であると判断されると、図2のフローチャートにおいて、ステップS9からステップS10→ステップS11→ステップS12→ステップS13へと進む。そして、ステップS13でディレー時間が経過していないと判断されている間は、ステップS12→ステップS13へと進む流れが繰り返される。ステップS11では、低下させたCVT油圧の上昇指示と、低下させたモータジェネレータ4の出力上昇指示と、が同時に出力される。
ステップS13でディレー時間が経過したと判断されると、図2のフローチャートにおいて、ステップS13からステップS14→終了へ進み、ステップS14では、通常油圧制御に復帰される。
上記のように、ステップS9で許可条件不成立と判断された場合は、ステップS11において、CVT油圧下げ許可フラグからCVT通常油圧指示フラグへの切り替えに基づき、目標値まで低下させたCVT油圧をCVT通常油圧まで上昇させる指示がソレノイドバルブに出力される。同時に、O/P出力下げ許可フラグからO/P出力下げ禁止フラグへの切り替えに基づき、モータジェネレータ4への出力上昇指示を伴うモータ回転数制御により、必要O/P回転数まで低下させたO/P回転数を、O/P通常回転数まで急激な勾配β(>勾配α)にて上昇させる指示が出力される。
ステップS3で車両停止条件不成立との判断された場合は、ステップS11において、CVT油圧下げ許可フラグからCVT通常油圧指示フラグへの切り替えに基づき、判断時におけるCVT油圧をCVT通常油圧まで上昇させる指示がソレノイドバルブに出力される。
ステップS5で許可条件不成立と判断された場合は、ステップS11において、CVT油圧下げ許可フラグからCVT通常油圧指示フラグへの切り替えに基づき、目標値まで低下させたCVT油圧をCVT通常油圧まで上昇させる指示がソレノイドバルブに出力される。
ステップS7で許可条件不成立と判断された場合は、ステップS11において、CVT油圧下げ許可フラグからCVT通常油圧指示フラグへの切り替えに基づき、目標値まで低下させたCVT油圧をCVT通常油圧まで上昇させる指示がソレノイドバルブに出力される。同時に、O/P出力下げ許可フラグからO/P出力下げ禁止フラグへの切り替えに基づき、判断時におけるO/P回転数を、O/P通常回転数まで急激な勾配β(>勾配α)にて上昇させる指示が出力される。
[オイルポンプ駆動制御作用]
実施例1のオイルポンプ駆動制御は、変速機作動油(ATF)のリーク量に基づき、オイルポンプ吐出量を最適化(図3)した制御である。まず、実施例1のオイルポンプ駆動制御への道のりである背景技術を説明する。
従来の停車中におけるO/P必要駆動力の考え方は、入力トルクに応じた必要ライン圧を確保するO/P必要駆動力を設定するというものである。
この従来のO/P必要駆動力の考え方に対し、発明者等は、更なる消費エネルギーの削減ができないかと検討したところ、油圧・油量に過渡的な変化が起こらないEV停車中であれば、油圧が一定で安定している。このときのO/P必要駆動力は、油圧回路からのリーク量に比例したもので良いことを知見した。但し、油圧回路からのリーク量を測定することは難しい。
しかし、リーク量は、作動油粘度(ATF粘度)に対して感度を持っている。このため、従来の入力トルクに応じたO/P必要駆動力に設定するという考え方を、ATF粘度に応じたO/P必要駆動力に設定するという考え方に変更することで、更なる消費エネルギーの削減ができることが判明した。但し、ATF粘度も、量産車では、直接計測できないため、既に計測しているATF油温に対してATF粘度が予測可能であるかを調査した。
その結果、非線形ではあるが、ATF油温に対してATF粘度の値には推定値として、ATF油温-粘度感度のバラツキとATF劣化を考慮して推定すれば、車両に搭載できる技術としての精度が保証できることが確認された。また、その結果より、さらにリーク量のバラツキを考慮することで、リーク量も必要精度で推定できることが確認された。
そこで、更なる消費エネルギーの削減を図るため、ATF油温をパラメータにしたO/P必要駆動力を設定する手法を提案し、これを実用化したものが実施例1のオイルポンプ駆動制御である。
ここで、図4に基づき、オイルポンプ駆動制御において、リーク量に基づいてポンプ駆動エネルギーを下げる制御を行うとき、O/P必要駆動力がATF油温により推定できることを説明する。
実ATFセンサ値により取得したATF油温(B1)と、最大劣化値を使用したATF劣化度合い(B2)と、によりATF粘度(B3)を推定する。このATF粘度(B3)と、最大リーク箇所総面積値を使用したリーク箇所総面積(B4)と、によりリーク量(B5)を推定する。このリーク量(B5)と、一定油圧シーンに限定し、想定外のリークなどに対応するため、油圧センサで異常油圧となっていないかを常時監視している低下目標値である油圧(B6)と、によりO/P必要駆動力(B7)を推定する。以上の手法により、O/P必要駆動力が、ATF油温により必要精度で推定される。
次に、図5に示すオイルポンプ駆動制御への制御入りタイムチャートに基づき、オイルポンプ駆動制御の制御入り作用を説明する。
図5において、時刻t1は停車時刻である。時刻t2はオイルポンプ駆動制御の開始時刻である。時刻t3はO/P回転数下げ終了時刻である。
減速走行から時刻t1にて停車する領域までは、CVT通常油圧指示フラグであるため、CVT油圧(=セカンダリ圧Psec)は、入力トルクに応じた必要ライン圧に基づくCVT通常油圧である。時刻t1にて停車し、車両停止条件が成立すると、CVT通常油圧指示フラグからCVT油圧下げ許可フラグへの切り替えに基づき、CVT通常油圧から目標値まで低下させるCVT油圧低下指示がソレノイドバルブに出力される。これによって、時刻t1から時刻t2までの間において、CVT油圧が目標値まで低下する。CVT油圧が目標値に到達する時刻t2になり、異常判定が無く、かつ、学習処理及び停車処理(クリープトルクを与える処理)が終了すると、許可条件が成立する。よって、時刻t2にてO/P出力下げ禁止フラグからO/P出力下げ許可フラグへの切り替えに基づき、メインオイルポンプ14の回転数を必要O/P回転数まで緩やかな勾配αにて低下させるモータジェネレータ4へのトルク低下指示が出力される。そして、時刻t2から時刻t3までの間に、メインオイルポンプ14の回転数が必要O/P回転数まで緩やかな勾配αにて低下する。メインオイルポンプ14の回転数が必要O/P回転数に到達する時刻t3になると、メインオイルポンプ14の回転数が必要O/P回転数のままで、許可条件が不成立となるまで維持される。
したがって、オイルポンプ駆動制御の入り制御では、メインオイルポンプ14の回転数低下分(図5のハッチング部分)に相当するO/P必要駆動力の低下分による駆動エネルギー量が、停車中における消費エネルギーの削減分になる。
次に、図6に示すオイルポンプ駆動制御からの制御抜けタイムチャートに基づき、オイルポンプ駆動制御の制御抜け作用を説明する。
図6において、時刻t4は許可条件不成立時刻である。時刻t5はオイルポンプ回転数復帰時刻である。時刻t6は通常油圧制御への復帰開始時刻である。
許可条件が不成立になる時刻t4までは、CVT油圧下げ許可フラグに基づき、CVT油圧が目標値まで低下させたままであり、O/P出力下げ許可フラグに基づき、メインオイルポンプ14の回転数が必要O/P回転数まで低下させたままである。時刻t4にて例えばブレーキ足離し操作をし、許可条件が不成立になると、低下させたCVT油圧の上昇指示と、低下させたモータジェネレータ4のトルク上昇指示と、が同時に出力される。即ち、CVT油圧下げ許可フラグからCVT通常油圧指示フラグへの切り替えに基づき、CVT油圧が低下させた目標値からCVT通常油圧までの上昇を開始する。同時に、O/P出力下げ許可フラグからO/P出力下げ禁止フラグへの切り替えに基づき、必要O/P回転数まで低下させていたメインオイルポンプ14の回転数が急な勾配βで上昇を開始する。そして、時刻t5になるとメインオイルポンプ14の回転数が元の回転数に復帰し、時刻t6になると、CVT油圧がクラッチ制御動作許可油圧まで立ち上がる。そして、時刻t6以降は通常CL制御が行えることで、アクセル踏み込み操作があると発進する。なお、時刻t4〜時刻t6は、O/P出力復帰待ちのディレー時間である。
したがって、オイルポンプ駆動制御の抜け制御では、メインオイルポンプ14の回転数低下分(図6のハッチング部分)に相当するO/P必要駆動力の低下分による駆動エネルギー量が、停車中における消費エネルギーの削減分になる。そして、入り制御では、先にCVT油圧下げ制御を開始し、その後、O/P出力下げ制御を開始する。これに対し、抜け制御では、CVT油圧上げ制御とO/P出力上げ制御を同時に開始する。また、O/P出力上げ制御の場合、上げ勾配βを、O/P出力下げ制御での下げ勾配αよりも大きくする。
[オイルポンプ駆動制御の特徴作用]
実施例1では、ハイブリッドコントロールモジュール81は、停車中、ATF油温が低いほど、メインオイルポンプ14を駆動するポンプ駆動エネルギーを下げる制御を行う構成とした。
即ち、ATF油温が低いときはATF粘度が高くなることで、第1クラッチ3、第2クラッチ5及びベルト式無段変速機6の油圧回路からのリーク量が少なくなり、一定の油圧を出力する場合に必要なオイルポンプ吐出量を少なくすることができる。この点に着目し、油圧の過渡的な変動が無い停車中、ATF油温が低いほどポンプ駆動エネルギーを下げる制御を行うと、第1クラッチ3、第2クラッチ5及びベルト式無段変速機6の油圧回路からのリーク量がオイルポンプ吐出量により賄われる。
従って、停車中、油圧回路からのリーク量に着目したオイルポンプ駆動制御を行うことにより、ポンプ駆動エネルギーとして使われる消費エネルギーが削減される。
実施例1では、ポンプ駆動エネルギーを下げる制御として、メインオイルポンプ14を駆動するモータジェネレータ4の駆動出力を下げる制御を行う構成とした。
即ち、モータジェネレータ4の駆動出力(=モータトルク)を下げる制御を行うことで、強電バッテリ21からモータジェネレータ4への放電量が小さく抑えられ、強電バッテリ21のバッテリ容量の低下が防止される。
従って、モータジェネレータ4の駆動出力の下げ制御によって、停車中におけるモータジェネレータ4が使う消費エネルギーが削減される。
実施例1では、第1クラッチ3、第2クラッチ5、ベルト式無段変速機6の油圧回路での作動油のリーク量を補填する必要O/P回転数をATF油温に応じて設定する(図3)。そして、モータジェネレータ4の駆動出力を下げる制御として、設定した必要O/P回転数を目標O/P回転数とするモータ回転数制御を行う構成とした。
即ち、ポンプ仕様により1回転当たりの単位吐出油量が決まっているため、オイルポンプ回転数はオイルポンプ吐出油量に比例する。したがって、油圧回路でのリーク量をオイルポンプ吐出油量で補填する場合は、オイルポンプ回転数を用いて管理すると、精度良く管理される。そして、モータ回転数制御を行うと、目標O/P回転数への一致方向に実O/P回転数を低下させるように、モータトルクを下げる制御が行われる。
従って、油圧回路でのリーク量に対して精度良く管理されたモータジェネレータ4の駆動出力下げ制御により、停車中の消費エネルギーの最小化(最適化)が図られる。
実施例1では、ポンプ駆動エネルギー低下制御の許可条件として、車両停止条件に、クリープカット条件と非学習制御条件と異常無し判定条件を加える構成とした。
即ち、クリープカット条件と非学習制御条件を加えることで、外部の駆動力変化が少ない停車シーンを対象としてポンプ駆動エネルギーの低下制御が許可される。また、異常無し判定条件を加えることで、想定外の作動油リークなどに対応できる。
従って、許可条件として、油圧・油量の変動が抑えられた停車シーンを対象とする条件を加えたことで、ポンプ駆動エネルギーの低下制御の安全性が確保される。
実施例1では、許可条件が成立であるとの判断に基づいてポンプ駆動エネルギーの低下制御を開始するとき、制御開始に先行して第1クラッチ3、第2クラッチ5及びベルト式無段変速機6の油圧を下限圧レベルの目標値まで低下させる制御を行う構成とした。
例えば、ポンプ駆動エネルギーの低下制御と油圧低下制御とを同時に開始すると、メインオイルポンプ14からのポンプ吐出量が急減し、油量低下により実セカンダリ圧にアンダーシュートが生じるおそれがある。そして、大きくアンダーシュートが生じると、実セカンダリ圧が上昇と下降を繰り返すハンチングを生じ、油振の原因になる。
これに対し、ポンプ駆動エネルギーの低下制御を開始する入り制御のとき、ポンプ駆動エネルギーの低下制御の開始に先行して油圧低下制御を行うことで、アンダーシュートや油振の防止が図られる。
実施例1では、許可条件の成立/不成立の判断を、ポンプ駆動エネルギーの低下制御の継続中に行い、許可条件が不成立になったらポンプ駆動エネルギーの低下制御を停止する構成とした。
例えば、バッテリ容量低下を原因とするシステム要求によりEVモードからエンジン始動制御を介してHEVモードへモード遷移する場合がある。このモード遷移要求がポンプ駆動エネルギーの低下制御の継続中に生じたとき、ポンプ駆動エネルギーの低下制御をそのまま継続していたら、油量不足や油圧のオーバーシュート・アンダーシュートや油振や油圧作動ユニットの耐久劣化、等の影響がある。
これに対し、ポンプ駆動エネルギーの低下制御継続中に許可条件が不成立になったとき、直ちに制御を停止することで、制御継続により受ける様々な影響が排除される。
実施例1では、許可条件が不成立と判断されると、ポンプ駆動エネルギーの上昇指示と油圧作動ユニットへの油圧上昇指示を同時に出力し、ディレー時間を経過すると、通常油圧制御に移行する構成とした。
例えば、ポンプ駆動エネルギーの上昇指示を先に行い、油圧作動ユニットへの油圧上昇指示を後に行うと、油量収支として油量過剰となる。逆に、油圧作動ユニットへの油圧上昇指示を先に行い、ポンプ駆動エネルギーの上昇指示を後に行うと、油量収支として油量不足となる。また、油圧応答性の遅れを考慮することなく、通常油圧制御に移行すると、油量収支に過不足が生じる。これらの場合、油量不足や油圧のオーバーシュート・アンダーシュートや油振や油圧作動ユニットの耐久劣化、等の影響がある。
これに対し、ポンプ駆動エネルギー低下制御からの抜け制御のとき、2つの低下制御を同時に行い、ディレー時間の経過を待って通常油圧制御に移行することで、様々な影響が排除される。
実施例1では、ポンプ駆動エネルギーの上昇指示をするとき、ポンプ駆動エネルギーの低下勾配αよりも急な上昇勾配βを持たせてポンプ駆動エネルギーを復帰する構成とした。
例えば、ドライバが発進を意図するブレーキ足離し操作等により許可条件が不成立になったときは、その後の発進に備えて、応答良く油圧を発生して通常油圧制御を開始する必要がある。
これに対し、ドライバが発進を意図して許可条件が不成立になったとき、応答良く油圧を発生することで駆動力伝達体制が早期に整い、ドライバの発進要求に応えられる。
次に、効果を説明する。
実施例1のFFハイブリッド車両のオイルポンプ駆動制御装置にあっては、下記に列挙する効果が得られる。
(1) 車載動力源(モータジェネレータ4)により駆動され、駆動力伝達経路に有する油圧作動ユニット(第1クラッチ3、第2クラッチ5、ベルト式無段変速機6)へのポンプ吐出油を作り出すオイルポンプ(メインオイルポンプ14)を備えた車両(FFハイブリッド車両)において、
オイルポンプ(メインオイルポンプ14)のポンプ駆動を制御するコントローラ(ハイブリッドコントロールモジュール81)を設け、
コントローラ(ハイブリッドコントロールモジュール81)は、停車中、作動油温度(ATF油温)が低いほど、オイルポンプ(メインオイルポンプ14)を駆動するポンプ駆動エネルギーを下げる制御を行う。
このため、停車中、消費エネルギーの削減を達成することができる。
(2) コントローラ(ハイブリッドコントロールモジュール81)は、ポンプ駆動エネルギーを下げる制御として、オイルポンプ(メインオイルポンプ14)を駆動する車載動力源(モータジェネレータ4)の駆動出力を下げる制御を行う。
このため、(1)の効果に加え、車載動力源(モータジェネレータ4)の駆動出力の下げ制御によって、停車中において車載動力源(モータジェネレータ4)が使う消費エネルギーを削減することができる。
(3) コントローラ(ハイブリッドコントロールモジュール81)は、油圧作動ユニット(第1クラッチ3、第2クラッチ5、ベルト式無段変速機6)の油圧回路での作動油のリーク量を補填する必要オイルポンプ回転数(必要O/P回転数)を作動油温度(ATF油温)に応じて設定し、車載動力源(モータジェネレータ4)の駆動出力を下げる制御として、設定した必要オイルポンプ回転数(必要O/P回転数)を目標オイルポンプ回転数(目標O/P回転数)とする回転数制御を行う。
このため、(2)の効果に加え、油圧回路でのリーク量に対して精度良く管理された車載動力源(モータジェネレータ4)の駆動出力下げ制御により、停車中の消費エネルギーの最小化(最適化)を図ることができる。
(4) コントローラ(ハイブリッドコントロールモジュール81)は、ポンプ駆動エネルギー低下制御の許可条件として、車両停止条件に、クリープカット条件と非学習制御条件と異常無し判定条件を加える。
このため、(1)〜(3)の効果に加え、許可条件として、油圧・油量の変動が抑えられた停車シーンを対象とする条件を加えたことで、ポンプ駆動エネルギーの低下制御の安全性を確保することができる。
(5) コントローラ(ハイブリッドコントロールモジュール81)は、許可条件が成立であるとの判断に基づいてポンプ駆動エネルギーの低下制御を開始するとき、制御開始に先行して油圧作動ユニット(第1クラッチ3、第2クラッチ5、ベルト式無段変速機6)の油圧を低下させる制御を行う。
このため、(4)の効果に加え、ポンプ駆動エネルギーの低下制御を開始する入り制御のとき、ポンプ駆動エネルギーの低下制御の開始に先行して油圧低下制御を行うことで、アンダーシュートや油振の防止を図ることができる。
(6) コントローラ(ハイブリッドコントロールモジュール81)は、許可条件の成立/不成立の判断を、ポンプ駆動エネルギーの低下制御の継続中に行い、許可条件が不成立になったらポンプ駆動エネルギーの低下制御を停止する。
このため、(5)の効果に加え、ポンプ駆動エネルギーの低下制御継続中に許可条件が不成立になったとき、直ちに制御を停止することで、制御継続により受ける様々な影響を排除することができる。
(7) コントローラ(ハイブリッドコントロールモジュール81)は、許可条件が不成立と判断されると、ポンプ駆動エネルギーの上昇指示と油圧作動ユニット(第1クラッチ3、第2クラッチ5、ベルト式無段変速機6)の油圧上昇指示を同時に出力し、油圧復帰遅れ時間を経過すると、通常油圧制御に移行する。
このため、(5)又は(6)の効果に加え、ポンプ駆動エネルギー低下制御からの抜け制御のとき、2つの低下制御を同時に行い、油圧復帰遅れ時間(ディレー時間)の経過を待って通常油圧制御に移行することで、様々な影響を排除することができる。
(8) コントローラ(ハイブリッドコントロールモジュール81)は、ポンプ駆動エネルギーの上昇指示をするとき、ポンプ駆動エネルギーの低下勾配αよりも急な上昇勾配βを持たせてポンプ駆動エネルギーを復帰する。
このため、(7)の効果に加え、ドライバが発進を意図して許可条件が不成立になったとき、応答良く油圧を発生することで駆動力伝達体制が早期に整い、ドライバの発進要求に応えることができる。
以上、本発明の車両のオイルポンプ駆動制御装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、変速機として、プライマリプーリ6aとセカンダリプーリ6bにベルト6cを掛け渡し、プライマリプーリ圧Ppriとセカンダリプーリ圧Psecを変速油圧とするベルト式無段変速機6を用いる例を示した。しかし、変速機としては、ステップATと呼ばれる自動変速機、手動変速機構造で変速を自動化したAMT、2つのクラッチを持ち手動変速機構造で変速を自動化したDCT、等を用いる例であっても良い。
実施例1では、クラッチとして、第1クラッチ3と第2クラッチ5を用いる例を示した。しかし、クラッチとしては、発進クラッチやトルクコンバータに設けられたロックアップクラッチ等を用いる例としても良い。
実施例1では、メインオイルポンプ14を駆動する車載動力源として、走行用駆動源として設けられたモータジェネレータ4を用いる例を示した。しかし、オイルポンプを駆動する車載動力源としては、オイルポンプ専用の電動モータ(電動オイルポンプ)、走行用駆動源として設けられ、アイドル回転数域でエンジン回転数の低下制御が可能なエンジンを用いる例であっても良い。
即ち、実施例1では、図7に示すように、モータジェネレータ4により駆動されるメインオイルポンプ14を設け、第1クラッチ3と第2クラッチ5とベルト式無段変速機6を油圧作動ユニットとする例を示した。しかし、図8に示すように、オイルポンプ専用の電動モータにより駆動される電動オイルポンプを設け、第1クラッチと第2クラッチとベルト式無段変速機を油圧作動ユニットとする例としても良い。更に、図9に示すように、アイドルストップ制御機能やコーストストップ制御機能を有するエンジン車において、電動オイルポンプを設け、変速機やクラッチを油圧作動ユニットとする例としても良い。
実施例1では、車載動力源であるモータジェネレータ4のポンプ駆動出力として、モータトルクを用いる例を示した。しかし、ポンプ駆動出力としては、車載動力源が電動モータである場合は、モータトルク以外に、ポンプ駆動エネルギーの算出に用いられるモータ電流やモータ電圧等を用いても良い。車載動力源がエンジンである場合は、燃料噴射量等を用いても良い。
実施例1では、本発明のオイルポンプ駆動制御装置を、1モータ・2クラッチの駆動形式によるFFハイブリッド車両に適用する例を示した。しかし、本発明のオイルポンプ駆動制御装置は、FRハイブリッド車両や1モータ・2クラッチの駆動形式以外の動力分割機構等を備えたハイブリッド車両に対しても適用することができる。さらに、車載動力源により駆動され、駆動力伝達経路に有する油圧作動ユニットへのポンプ吐出油を作り出すオイルポンプを備えた車両であれば、エンジン車であっても、電気自動車であっても、燃料電池車であっても適用することができる。
2 横置きエンジン
3 第1クラッチ(油圧作動ユニット)
4 モータジェネレータ(車載動力源)
5 第2クラッチ(油圧作動ユニット)
6 ベルト式無段変速機(油圧作動ユニット)
10L,10R 駆動輪
14 メインオイルポンプ(オイルポンプ)
81 ハイブリッドコントロールモジュール(コントローラ)
82 エンジンコントロールモジュール
83 モータコントローラ
84 CVTコントロールユニット
85 ブレーキコントロールユニット
86 リチウムバッテリコントローラ

Claims (8)

  1. 車載動力源により駆動され、駆動力伝達経路に有する油圧作動ユニットへのポンプ吐出油を作り出すオイルポンプを備えた車両において、
    前記オイルポンプのポンプ駆動を制御するコントローラを設け、
    前記コントローラは、停車中、作動油温度が低いほど、前記オイルポンプを駆動するポンプ駆動エネルギーを下げる制御を行う
    ことを特徴とする車両のオイルポンプ駆動制御装置。
  2. 請求項1に記載された車両のオイルポンプ駆動制御装置において、
    前記コントローラは、ポンプ駆動エネルギーを下げる制御として、前記オイルポンプを駆動する前記車載動力源の駆動出力を下げる制御を行う
    ことを特徴とする車両のオイルポンプ駆動制御装置。
  3. 請求項2に記載された車両のオイルポンプ駆動制御装置において、
    前記コントローラは、前記油圧作動ユニットの油圧回路での作動油のリーク量を補填する必要オイルポンプ回転数を作動油温度に応じて設定し、前記車載動力源の駆動出力を下げる制御として、設定した前記必要オイルポンプ回転数を目標オイルポンプ回転数とする回転数制御を行う
    ことを特徴とする車両のオイルポンプ駆動制御装置。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載された車両のオイルポンプ駆動制御装置において、
    前記コントローラは、ポンプ駆動エネルギー低下制御の許可条件として、車両停止条件に、クリープカット条件と非学習制御条件と異常無し判定条件を加える
    ことを特徴とする車両のオイルポンプ駆動制御装置。
  5. 請求項4に記載された車両のオイルポンプ駆動制御装置において、
    前記コントローラは、前記許可条件が成立であるとの判断に基づいてポンプ駆動エネルギーの低下制御を開始するとき、制御開始に先行して前記油圧作動ユニットの油圧を低下させる制御を行う
    ことを特徴とする車両のオイルポンプ駆動制御装置。
  6. 請求項5に記載された車両のオイルポンプ駆動制御装置において、
    前記コントローラは、前記許可条件の成立/不成立の判断を、ポンプ駆動エネルギーの低下制御の継続中に行い、前記許可条件が不成立になったらポンプ駆動エネルギーの低下制御を停止する
    ことを特徴とする車両のオイルポンプ駆動制御装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載された車両のオイルポンプ駆動制御装置において、
    前記コントローラは、前記許可条件が不成立と判断されると、ポンプ駆動エネルギーの上昇指示と前記油圧作動ユニットの油圧上昇指示を同時に出力し、油圧復帰遅れ時間を経過すると、通常油圧制御に移行する
    ことを特徴とする車両のオイルポンプ駆動制御装置。
  8. 請求項7に記載された車両のオイルポンプ駆動制御装置において、
    前記コントローラは、前記ポンプ駆動エネルギーの上昇指示をするとき、前記ポンプ駆動エネルギーの低下勾配よりも急な上昇勾配を持たせてポンプ駆動エネルギーを復帰する
    ことを特徴とする車両のオイルポンプ駆動制御装置。
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