JP4145856B2 - ベルト式無段変速機のライン圧制御装置 - Google Patents

ベルト式無段変速機のライン圧制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、ベルト式無段変速機の変速制御に用いる元圧としてのライン圧を、過不足が生じないよう補正するライン圧制御装置に関するものである。
ベルト式無段変速機には、変速アクチュエータ(通常はステップモータ)を目標変速比に対応した操作位置(ステップ数)にすることで、上記のプライマリプーリ圧およびセカンダリプーリ圧間に目標変速比対応の差圧を生じさせ、この差圧により両プーリのV溝幅を変更して目標変速比を実現するものがあり、上記ステップモータのステップ数(Step)を決定するには、運転状態に応じた理論変速比Ipを目標変速比I(o)とし、この目標変速比I(o)から図14に例示するような予定のStep-Ip特性を基に当該ステップ数を検索して求めるのが一般的である。
また、上記プライマリプーリ圧およびセカンダリプーリ圧の元圧であるライン圧は、エンジン駆動されるオイルポンプからの作動油を媒体とするためライン圧の高さがエンジンの燃費を大きく左右する。そのため、ライン圧は必要最小限の値に調圧するよう設計するのが常套である。
ところが、上記ライン圧制御を行う場合、例えばハードウェアのバラツキなどによってライン圧がプライマリプーリ圧又はセカンダリプーリ圧に対して不足する可能性も考慮され、仮に、ライン圧が不足した場合は、図14のStep-ip特性を移記した図11に破線で示す特性が実線で示すように変位したものとなり、同じ目標変速比I(o)でもαで例示するごとくに余分に多くのステップ数をステップモータに指示しないと当該目標変速比I(o)を実現することができず、目標変速比I(o)の達成が遅れたり、最高速(最ハイ)変速比が要求される場合はこれを実現することができなくなる(最ハイ未達状態)。
この最ハイ未達状態を、通常行われている通りプライマリプーリ圧の操作によりセカンダリプーリ圧との前記差圧を制御する場合につき、図15を参照しつつ以下に説明すると、図15の横軸は、前記ステップモータにより操作される変速制御弁のストローク量(弁開度)を示し、縦軸は油圧を示す。
ライン圧が十分である場合は実線で示すように、これを元圧とするプライマリプーリ圧がストローク量L1において目標変速比Ip=最ハイに対応した必要プライマリプーリ圧に達して最ハイ変速比を実現することができる。しかしライン圧が破線で示すように、目標変速比Ip=最ハイに対応した必要プライマリプーリ圧よりも低い場合は、これを元圧とするプライマリプーリ圧が同じく破線で示すように必要プライマリプーリ圧に至ることがなく、最ハイ未達状態になる。
このため、従来のライン圧制御装置は、目標変速比I(o)に対応するステップモータの指令ステップ数Astepと、実変速比ipから求めた実変速比対応ステップ数Bstepとの間におけるずれ量を用いてライン圧を補正することにより、最ハイ未達状態となる前の段階から、つまりライン圧の過不足が発生したら直ちに、そしてライン圧の不足だけでなく過剰時もこれを補正して、目標変速比I(o)の達成が遅れるという問題を解消していた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−100737号
しかしながら、上記従来装置にあってもなお、例えば、変速比が高速(Hi)側にある状態が続く高速走行状態において、アクセルペダルをゆっくり踏み込んで加速しようとする場合に、ライン圧の上昇が遅れてプライマリプーリ圧又はセカンダリプーリ圧を下回ったり、意図しない状態でライン圧が上昇する等して変速比ハンチングを起こす場合があり、更に、発進時において供給されるライン圧には依然、燃費を抑制すべく下げ代の余地が残されていることを認識するに至った。
本発明は、こうした事実認識の下でなされたものであり、その解決すべき課題は、燃費の向上を図るためにライン圧を抑制することを目的としたベルト式無段変速機のライン圧制御装置において、そのライン圧の抑制に伴い生じる応答遅れと、さらなるライン圧の抑制による燃費の改善にある。
本発明は、入力側のプライマリプーリおよび出力側のセカンダリプーリ間にベルトを掛け渡して具え、変速アクチュエータを目標変速比に対応した操作位置にすることで、ライン圧を元圧として作り出したプライマリプーリ圧およびセカンダリプーリ圧間の差圧により前記両プーリの溝幅を変更して前記目標変速比を実現するに際し、運転状態に応じた理論変速比を基にハードウェアによる応答遅れを加味して目標変速比を演算し、この目標変速比から換算した前記変速アクチュエータの規範モデル操作位置と、前記プライマリプーリおよびセカンダリプーリ間の回転数比で表される実変速比から換算した前記変速アクチュエータの実変速比対応操作位置との間における偏差に応じ、これら操作位置間のずれ量が減少するよう前記ライン圧を補正するベルト式無段変速機のライン圧制御装置において、前記ハードウェアの応答遅れは、一次遅れであって、この一次遅れを決定する時定数は、ダウンシフトでは、前記規範モデル操作位置と前記実変速比対応操作位置との間における偏差が、理論変速比から換算した変速アクチュエータの操作位置と前記実変速比対応操作位置との間における偏差との差分よりも大きくなる設定であり、また、アップシフトでは、前記規範モデル操作位置と前記実変速比対応操作位置との間における偏差が、理論変速比から換算した変速アクチュエータの操作位置と前記実変速比対応操作位置との間における偏差との差分よりも小さくなる設定であることを特徴とするものである。
ベルト式無段変速機にあっては、ベルトを介したプライマリプーリおよびセカンダリプーリ間での動力伝達中、変速アクチュエータを目標変速比に対応した操作位置にすると、ライン圧を元圧として作り出したプライマリプーリ圧およびセカンダリプーリ圧間に目標変速比に対応した差圧が発生し、これに応動して両プーリの溝幅が目標変速比を実現するよう変更される。
ここで本発明によるライン圧制御装置は、運転状態に応じた理論変速比に少なくともハードウェアによる応答遅れを加味して目標変速比を演算し、この目標変速比から前記変速アクチュエータの規範モデル操作位置を換算して求めると共に、プライマリプーリおよびセカンダリプーリ間の回転数比で表される実変速比から変速アクチュエータの実変速比対応操作位置を換算して求め、前記変速アクチュエータの規範モデル操作位置と前記変速アクチュエータの実変速比対応操作位置との実操作位置との間における偏差に応じ、これら操作位置間のずれが減少するようライン圧を補正する。
かかる構成によれば、運転状態に応じた理論変速比に少なくともハードウェアによる応答遅れを加味して目標変速比を演算し、この目標変速比から換算した変速アクチュエータの規範モデル操作位置と、実変速比から換算した変速アクチュエータの実変速比対応操作位置との間における偏差に応じてライン圧を補正することにより、変速指令値と実変速比との間における目標偏差の算出精度が向上すると共にフィードバックの追従性も向上するため、フィードバックの追従性が悪いことで生じるライン圧の上昇遅れや、アクセルペダルをゆっくり踏み込んで加速した場合に生じるライン圧の意図せぬ変動、例えば、ライン圧がプライマリプーリ圧又はセカンダリプーリ圧に対して上下動することにより生じる変速比ハンチングを防止しつつ、ライン圧の抑制に伴う燃費の向上を図ることができる。
特に、請求項1及び3に記載のごとく、前記ハードウェアの応答遅れを一次遅れとし、この一次遅れを決定する時定数を、ダウンシフトにおいて、前記変速アクチュエータの規範モデル操作位置と前記変速アクチュエータの実変速比対応操作位置との間における偏差が、理論変速比から換算した変速アクチュエータの操作位置と前記変速アクチュエータの実変速比対応操作位置との間における偏差との差分よりも大きくなるように設定することができる。この場合、高速側変速比での定常走行において、アクセルペダルをゆっくり踏み込んで加速すると、それに応じてライン圧が上がって変速差推力を確保することができる。
また、請求項2及び3に記載のごとく、前記ハードウェアの応答遅れを一次遅れとし、この一次遅れを決定する時定数を、アップシフトにおいて、前記変速アクチュエータの規範モデル操作位置と前記変速アクチュエータの実変速比対応操作位置との間における偏差が、理論変速比から換算した変速アクチュエータの操作位置と前記変速アクチュエータの実変速比対応操作位置との間における偏差との差分よりも小さくなるように設定することもできる。この場合、燃費の一層向上を目的に不必要にライン圧を上げに行かなくなる。もっとも上記時定数は、ダウンシフト時との調和を考慮にして、これらダウンシフト及びアップシフトのバランスで設定することが好ましい。
更に、本発明にあっては請求項4に記載のごとく、上記両操作位置間のずれが減少するようライン圧を補正するに際し、当該ずれ量を積分した積分値と、当該ずれ量にゲインを乗算した乗算値とを加算し、この加算値が小さくなるようライン圧を補正するのが好ましい。この場合、変速アクチュエータの規範モデル操作位置と変速アクチュエータの実変速比対応操作位置との間におけるずれ量を積分した積分値に当該ずれ量にゲインを乗算した乗算値を加算してライン圧補正が行われるため、ライン圧補正精度と共に、フィードバックの追従性も更に向上させることができる。
また本発明においては請求項5に記載のごとく、上記の積分に際し両操作位置間のずれ量を、許容ずれ量から越えた部分について積分及び乗算するよう構成するのがよい。この場合、両操作位置間のずれ量のうち許容ずれ量から越えた部分のみがライン圧補正に供され、ライン圧の補正を必要最小限にして制御の無駄を省くことができる。
更に本発明においては請求項6に記載のごとく、上記両操作位置間のずれ量または該ずれ量の積分値及び乗算値の加算値をライン圧の過不足量に換算し、この過不足量に応じて該過不足が減少するようライン圧の補正を行う構成にするのが実際的である。
また本発明においては請求項7に記載のごとく、実変速比の変化速度が基準設定値以上の間は直前の積分値及び乗算値を保持するよう構成するのがよい。この場合、変速速度が速いことで発生する上記両操作位置間のずれに基づくライン圧の補正が行われるのを排除して制御精度を高めることができる。
また本発明においては請求項8に記載のごとく、実変速比が基準設定値以上のロー側変速比である間は前記ライン圧補正量をゼロにリセットするよう構成するのがよい。この場合、ライン圧の過不足がほとんど問題とならないロー側変速比である間にライン圧補正量をリセットすることで、ライン圧補正制御をやり直すこととなり、ライン圧の不正が解消されているにもかかわらず、これまでの積分値及び乗算値に基づくライン圧補正が継続される不都合を回避することができる。
なお本発明においては請求項9に記載のごとく、前記ライン圧の補正量に上下限値を設定したり、請求項10に記載のごとく、ライン圧補正量の時間変化率に上下限を設定するのがよい。この場合、ライン圧の補正量が大きくなって、またライン圧補正量の時間変化率が大きくなって、ライン圧を元圧とするプライマリプーリ圧やセカンダリプーリ圧が急変し、ショックが発生するのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、Vベルト式無段変速機1の概略を示し、このVベルト式無段変速機はプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3を両者のV溝が整列するよう配して具え、これらプーリ2,3のV溝にVベルト4を掛け渡す。
プライマリプーリ2に同軸にエンジン5を配置し、このエンジン5およびプライマリプーリ2間にエンジン5の側から順次ロックアップトルクコンバータ6および前後進切り替え機構7を設ける。
前後進切り替え機構7は、ダブルピニオン遊星歯車組7aを主たる構成要素とし、そのサンギヤをトルクコンバータ6を介してエンジン5に結合し、キャリアをプライマリプーリ2に結合する。
前後進切り替え機構7は更に、ダブルピニオン遊星歯車組7aのサンギヤおよびキャリア間を直結する前進クラッチ7b、およびリングギヤを固定する後進ブレーキ7cを具え、前進クラッチ7bの締結時にエンジン5からトルクコンバータ6を経由した入力回転をそのままプライマリプーリ2に伝達し、後進ブレーキ7cの締結時にエンジン5からトルクコンバータ6を経由した入力回転を逆転減速下にプライマリプーリ2へ伝達するものとする。
プライマリプーリ2への回転はVベルト4を介してセカンダリプーリ3に伝達され、セカンダリプーリ3の回転はその後、出力軸8、歯車組9およびディファレンシャルギヤ装置10を経て図示せざる車輪に至る。
上記の動力伝達中にプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3間における回転伝動比(変速比)を変更可能にするために、プライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3のV溝を形成するフランジのうち一方を固定フランジ2a,3aとし、他方のフランジ2b,3bを軸線方向へ変位可能な可動フランジとする。これら可動フランジ2b,3bはそれぞれ、詳しくは後述するごとくに制御するライン圧を元圧として作り出したプライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psecをプライマリプーリ室2cおよびセカンダリプーリ室3cに供給することにより固定フランジ2a,3aに向け附勢し、これによりVベルト4をプーリフランジに摩擦係合させてプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3間での前記動力伝達を可能にする。
変速に際しては、後述のごとく目標変速比に対応させて発生させたプライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psec間の差圧により両プーリ2,3のV溝幅を変更して、これらプーリ2,3に対するVベルト4の巻き掛け円弧径を連続的に変化させることで目標変速比を実現することができる。
プライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psecの出力は、前進走行レンジの選択時に締結すべき前進クラッチ7bおよび後進走行レンジの選択時に締結すべき後進ブレーキ7cの締結油圧の出力と共に変速制御油圧回路11により制御し、この変速制御油圧回路11は変速機コントローラ12からの信号に応答して当該制御を行うものとする。
このため変速機コントローラ12には、プライマリプーリ回転数Npriを検出するプライマリプーリ回転センサ13からの信号と、セカンダリプーリ回転数Nsecを検出するセカンダリプーリ回転センサ14からの信号と、セカンダリプーリ圧Psecを検出するセカンダリプーリ圧センサ15からの信号と、アクセルペダル踏み込み量APOを検出するアクセル開度センサ16からの信号と、インヒビタスイッチ17からの選択レンジ信号と、変速作動油温TMPを検出する油温センサ18からの信号と、エンジン5の制御を司るエンジンコントローラ19からの変速機入力トルクに関した信号(エンジン回転数や燃料噴時間)とを入力する。
変速制御油圧回路11および変速機コントローラ12は図2に示すごときもので、先ず変速制御油圧回路11について以下に説明する。
この回路は、エンジン駆動されるオイルポンプ21を具え、これから油路22への作動油を媒体として、これをプレッシャレギュレータ弁23により所定のライン圧Pに調圧する。
油路22のライン圧Pは、一方で減圧弁24により調圧されセカンダリプーリ圧Psecとしてセカンダリプーリ室3cに供給され、他方で変速制御弁25により調圧されプライマリプーリ圧Ppriとしてプライマリプーリ室2cに供給される。
なお、プレッシャレギュレータ弁23は、ソレノイド23aへの駆動デューティーによりライン圧Pを制御し、減圧弁24は、ソレノイド24aへの駆動デューティーによりセカンダリプーリ圧Psecを制御するものとする。
変速制御弁25は、中立位置25aと、増圧位置25bと、減圧位置25cとを有し、これら弁位置を切り換えるために変速制御弁25を変速リンク26の中程に連結し、該変速リンク26の一端に、変速アクチュエータとしてのステップモータ27を、また他端にセカンダリプーリの可動フランジ2bを連結する。
ステップモータ27は、基準位置から目標変速比に対応したステップ数Stepだけ進んだ操作位置にされ、かかるステップモータ27の操作により変速リンク26が可動フランジ2bとの連結部を支点にして揺動することにより、変速制御弁25を中立位置25aから増圧位置25bまたは減圧位置25cとなす。これにより、プライマリプーリ圧Ppriがライン圧Pを元圧として増圧されたり、またはドレンにより減圧され、セカンダリプーリ圧Psecとの差圧が変化することでハイ側変速比へのアップシフトまたはロー側変速比へのダウンシフトを生じ、目標変速比に向けての変速が生起される。
当該変速の進行は、プライマリプーリの可動フランジ2bを介して変速リンク26の対応端にフィードバックされ、変速リンク26がステップモータ27との連結部を支点にして、変速制御弁25を増圧位置25bまたは減圧位置25cから中立位置25aに戻す方向へ揺動する。これにより、目標変速比が達成される時に変速制御弁25が中立位置25aに戻され、目標変速比を保つことができる。
プレッシャレギュレータ弁23のソレノイド駆動デューティー、減圧弁24のソレノイド駆動デューティー、およびステップモータ27への変速指令(ステップ数Step)は、図1に示す前進クラッチ7bおよび後進ブレーキ7cへ締結油圧を供給するか否かの制御と共に変速機コントローラ12により決定し、このコントローラ12を図2に示すように圧力制御部12aおよび変速制御部12bで構成する。
圧力制御部12aは、プレッシャレギュレータ弁23のソレノイド駆動デューティー、および減圧弁24のソレノイド駆動デューティーを後述のように決定し、変速制御部12bは以下のようにして目標変速比I(o)を算出する。
図3は、目標変速比I(o)の算出方法を例示するブロック線図である。変速制御部12bは先ず、理論変速比算出部31にて、セカンダリプーリ回転数Nsecから求め得る車速VSPおよびアクセルペダル踏み込み量APOを用いて予定の変速マップを基に目標入力回転数を求め、これをセカンダリプーリ回転数Nsecで除算することにより、運転状態(車速およびアクセルペダル踏み込み量APO)に応じた理論変速比Ipを求める。
次いで、プライマリプーリ回転数Npriをセカンダリプーリ回転数Nsecで除算することにより実変速比ipを演算し、減算部32にて、理論変速比Ipと実変速比ipとの間における偏差を求めたのち、外乱補償部33にて外乱補償した理論変速比Iに、一次遅れフィルタ部34にて、ハードウェアによる応答遅れを加味した一次遅れフィルタ{1/(Tm・s+1)}をかけて目標変速比I(o)を算出する。
ここで、一次遅れフィルタ{1/(Tm・s+1)}は、次の如く求める。
先ずダウンシフト(Hi→Low)を主観に置く場合は、図4(a)に示す如く、後述の規範モデルステップ数StpMdlと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における本発明に係る偏差ERRstep(=Δstep1=StpMdl−Bstep)が、理論変速比Ipを実現するためのステップモータ27のステップAstepと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における従来の偏差Δstep2(=Astep−Bstep)より大きくなるように時定数Tmを設定する。かかる如く時定数Tmを選択すれば、Hi側変速比での定常走行において、アクセルペダルをゆっくり踏み込んで加速すると、それに応じてライン圧PLが上がって変速差推力を確保することができる。
またアップシフト(Low→Hi)を主観に置く場合は、図4(b)に示す如く、規範モデルステップ数StpMdlと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における本発明に係る偏差Δstep1(=StpMdl−Bstep)が、理論変速比Ipを実現するためステップモータ27のステップAstepと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における従来の偏差Δstep2(=Astep−Bstep)より小さくなるように時定数Tmを設定する。かかる如く時定数Tmを選択すれば、燃費の一層向上を目的に不必要にライン圧PLを上げに行かなくなる。
もっとも時定数Tmは、ダウンシフト時との調和を考慮にして、これらダウンシフト及びアップシフトのバランスで設定することが好ましい。
次に圧力制御部12aを説明するに、ここでは定時割り込みにより図5に示すような制御を繰り返し実行する。
先ず、ステップS1においてプライマリプーリ回転数Npriをセカンダリプーリ回転数Nsecで除算して実変速比ipを算出する。次のステップS2では、エンジンコントローラ19(図1参照)からの入力トルク関連情報(エンジン回転数や燃料噴射時間)を基に変速機入力トルクTiを演算する。
次のステップS3では、実変速比ipおよび入力トルクTiから図6に例示するマップを基に必要セカンダリプーリ圧Psecを求め、センサ15で検出した実セカンダリプーリ圧Psecと必要セカンダリプーリ圧Psecとの偏差に応じたフィードバック制御により、実セカンダリプーリ圧Psecを必要セカンダリプーリ圧Psecに一致させるための減圧弁24の駆動デューティーを決定し、これをソレノイド24aに出力する。
以下、ステップS4以後の本発明に係わるライン圧制御を説明する。
ステップS4では、上記した実変速比ipおよび入力トルクTiから図7に例示するマップを基に必要プライマリプーリ圧Ppriを求めたのち、ステップS5にて、実変速比ipから予定のマップを基に、変速制御弁25の圧力損失を考慮してプライマリプーリ圧に設定すべき余裕率を求め、ステップS6では、必要プライマリプーリ圧Ppriに上記の余裕率を掛けた値に更に安全代分のオフセット量を加算して目標プライマリプーリ圧Ppri(0)を求める。
次いでステップS7において、プライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPを、図8および図9に示すようにして求める。
図8により説明するに、先ずステップS21にて、前記の実変速比ipのもとで当然にあるべきステップモータ27のステップ数、つまり実変速比対応ステップ数Bstep(ステップモータ27の実変速比対応操作位置)を実変速比ipから変速制御時とは逆の換算により求めたのち、ステップS22にて、目標変速比I(o)に対応する規範モデルステップ数StpMdlを算出する。この場合も、ステップS21と同様、規範モデルステップ数StpMdlは、目標変速比I(o)から変速制御時とは逆の換算により求める。
ステップS23では、規範モデルステップ数StpMdlと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における偏差ERRstep(=StpMdl−Bstep)を求め、ステップS24に移行する。ステップS24では、実変速比ipの変化速度(変速速度)Viが基準設定値V(o)未満の比較的遅い変速速度であると判定し、且つ、ステップS25で実変速比ipが基準設定io(例えば、io=1.0)値以上でないハイ側変速比であると判定する間、制御をステップS26に進める。
ステップS26では、規範モデルステップ数StpMdlと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における偏差ERRstep(=StpMdl−Bstep)から許容ずれ量LimStepを差し引いた値、つまり許容ずれ量LimStepを越えたステップモータ27の位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep)を積分し、その積分値に、ステップ数をプライマリプーリ圧に変換する単位系のゲインG1を掛けた値と、ステップモータ27の位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep)に、ステップ数Stepをプライマリプーリ圧に変換する単位系の他のゲインG2を掛けた乗算値とを加算して、この加算値からプライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPを求める。
ここで許容ずれ量LimStepは、ステップモータ27の駆動開始から蓄積したステップ数Stepのずれを補正する目標ずれ量と原点学習値との加算値であり、この原点学習値は、ステップモータ27をユニットととして取り付ける際に生じる取り付けばらつきを補正することを目的に、変速しない定常状態が一定時間継続したら、その状態でのずれ量を学習した値である。なお、許容ずれ量LimStepは、例えば図15に示すように必要プライマリプーリ圧との関連において決定する。
ステップS27およびステップS28では、プライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPが上限および下限を越えることのないよう制限しつつ、またプライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPの時間変化率を制限しつつ最終的なプライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPを定める。
なおステップS24で実変速比ipの変化速度(変速速度)Viが基準設定値V(o)以上の比較的早い変速速度であると判定する場合は、ステップS29において前記の積分及び乗算を停止し、積分値及び乗算値を保持して制御をステップS26に移行し、ステップS25で実変速比ipが基準設定値io以上のロー側変速比であると判定する場合は、ステップS30でプライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPをゼロにリセットして制御をステップS27に移行する。
図8の制御プログラムをブロック線図により示すと図9のごとくに表される。このブロック線図を参照すると、先ず規範モデルステップ数演算部35にて、一次遅れフィルタ部34で求めた目標変速比I(o)に対応する規範モデルステップ数StpMdlを、当該目標変速比I(o)から変速制御時とは逆の換算により求める一方、実変速比対応ステップ数演算部36でも同時に、実変速比対応ステップ数Bstepを実変速比ipから変速制御時とは逆の換算により求める。これにより、減算部37において、規範モデルステップ数StpMdlと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における偏差ERRstep(=StpMdl−Bstep)が求まる。
一方、加算部38では、目標ずれ量と原点学習値とを加算して許容ずれ量LimStepが求まり、減算部39にて、偏差ERRstep(=StpMdl−Bstep)から許容ずれ量LimStepを差し引いて、許容ずれ量LimStepを越えたステップモータ27の位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep)が求まる。この位置ずれ量Δstepは、後の演算がしやすいように位置ずれ量上下限値リミッタ40にて、その上下限値が制限され、この制限値を積分制御判定器41の一方に入力すると共に、比例制御判定器45の一方にも供給する。
積分制御判定器41は、変速速度Viが基準設定値Vi(o)未満の遅い変速である間では、上記一方の入力からの位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep)を基に積分制御を行うべく、利得乗算部43を選択し、変速速度Viが基準設定値Vi(o)以上の速い変速である間では、積分値を保持すべく、ゼロ入力部42を選択する。
利得乗算部43は、積分制御判定器41が上下限値リミッタ40を選択している場合、位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep)に、ステップ数をプライマリプーリ圧に変換する単位系のゲインG1を掛け、この位置ずれ量ΔstepにゲインG1を乗算した値IPFBGPを積分器44にて積分する。なお、本形態において、積分器44は、その積分値が上限および下限を越えることのないよう制限している。これに対し、積分制御判定器41がゼロ入力部42を選択している場合は、利得乗算部43からの出力値IPFBGMがIPFBGM=0(ゼロ)であるため、積分器44からの出力も0(ゼロ)になる。
比例制御判定器45も、変速速度Viが基準設定値Vi(o)未満の遅い変速である間では、上記一方の入力からの位置ずれ量Δstepを基に比例制御を行うべく、比例制御リセット判定器47を選択し、変速速度Viが基準設定値Vi(o)以上の速い変速である間では、位置ずれ量Δstepを保持すべく、フィードバック部46を選択する。
比例制御リセット判定器47は、実変速比ipが基準設定値io以下のハイ側変速比である場合に、利得乗算部49を選択し、実変速比ipが基準設定値ioを超えるロー側変速比である場合に、リセットを行うべく、ゼロ入力部48を選択する。
利得乗算部49は、比例制御リセット判定器47が比例制御判定器45を選択している場合、位置ずれ量Δstepに、ステップ数Stepをプライマリプーリ圧に変換する単位系の他のゲインG2を掛け、この位置ずれ量ΔstepにゲインG2を乗算した値IPFBGP2を出力する。これに対し、比例制御リセット判定器47がゼロ入力部48を選択している場合は、比例制御リセット判定器47からの出力がゼロになるため、利得乗算部49からの出力値IPFBGM2も0(ゼロ)になる。
これにより、変速速度Viが基準設定値Vi(o)未満の遅い変速である間では、積分制御及び比例制御が共に行われ、加算部50により、積分器44からの積分値と利得乗算部49からの乗算値との加算値としてプライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPが求まるのに対し、変速速度Viが基準設定値Vi(o)以上の速い変速である間では、積分器44からの積分値と利得乗算部49からの乗算値とが前回値を保持するため、プライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPは現状の値を維持する。
また、実変速比ipが基準設定値io以下のハイ側変速比である場合は、積分制御及び比例制御が共に行われ、加算部50により、積分器44からの積分値と利得乗算部49からの乗算値との加算値としてプライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPが求まるのに対し、実変速比ipが基準設定値ioを超えるロー側変速比である場合は、積分制御及び比例制御が共に行われず、プライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPはゼロとなる。
更に、本形態において、プライマリプーリ圧過不足量ΔPは、ライン圧補正量上下限値リミッタ51にて、そのプライマリプーリ圧過不足量ΔPの上限および下限を制限すると共に、ライン圧補正量増減率リミッタ52にて、プライマリプーリ圧過不足量ΔPの時間変化率を制限し、これらの制限下で最終的なライン圧補正量ΔPを定める。
図5〜8につき上記したごとくにしてプライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPを求めた後は、図5のステップS8において、ステップS6で求めた目標プライマリプーリ圧Ppri(0)にステップS7で求めたプライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPを加算してプライマリプーリ圧指令値Ppri(DSR)とする。
次いでステップS9では、プライマリプーリ圧指令値Ppri(DSR)を前記の必要セカンダリプーリ圧Psecと比較し、燃費を考慮してライン圧PLを抑制した場合に、プライマリプーリ圧Ppriとセカンダリプーリ圧Psecのうち、ライン圧PLと干渉する可能性があるのかを判定する。なお、本形態のVベルト式無段変速機1は、図1から明らかな如く、プライマリプーリ圧Ppri>セカンダリプーリ圧Psecの条件においてアップシフト(Low→Hi)し、プライマリプーリ圧Ppri<セカンダリプーリ圧Psecの条件においてダウンシフト(Hi→Low)する。
ステップS9にて、プライマリプーリ圧指令値Ppri(DSR)が必要セカンダリプーリ圧Psec以上なら、プライマリプーリ圧Ppriがライン圧PLと干渉する可能性があるHi側であると判定し、ステップS10で目標ライン圧P としてプライマリプーリ圧指令値Ppri(DSR)と同じ値をセットし、目標ライン圧P に対応する駆動デューティーをプレッシャレギュレータ弁23のソレノイド23aに出力する。これにより、目標ライン圧P は、目標プライマリプーリ圧Ppriをライン圧補正量ΔPで補正した値となり、ライン圧補正が行われる。
これに対し、ステップS9にて、プライマリプーリ圧指令値Ppri(DSR)が必要セカンダリプーリ圧Psec未満なら、セカンダリプーリ圧Psecがライン圧PLと干渉する可能性があるLow側であると判定し、ステップS11で目標ライン圧P として必要セカンダリプーリ圧Psecと同じ値をセットし、目標ライン圧P に対応する駆動デューティーをプレッシャレギュレータ弁23のソレノイド23aに出力する。これにより、目標ライン圧P は、必要セカンダリプーリ圧Psecとなり、ライン圧補正は行わない。
図5のステップS8〜ステップS11による処理は、図9の後部におけるブロック線図のようにも表すことができ、加算器53で目標プライマリプーリ圧Ppri(0)にプライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPを加算することによりプライマリプーリ圧指令値Ppri(DSR)を求める。そしてセレクトハイ選択部54において、プライマリプーリ圧指令値Ppri(DSR)と必要セカンダリプーリ圧Psecとの大きい方を選択し、これと同じ値を目標ライン圧P にセットしてライン圧制御に資する。
以上のライン圧制御によれば、規範モデルステップ数StpMdlと実変速比対応ステップ数(実変速比対応操作位置)Bstepとの間における偏差ERRstep(=StpMdl−Bstep)に応じ、これら操作位置間の位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep)が減少するようライン圧PLを補正することとなる。
ここで、本形態の具体的な作用を説明する。
図10及び図11はそれぞれ、発進におけるアクセル開度APO及び車速VSP等の運転状態に応じたHi側変速、いわゆるオートアップ変速の場合で比較した本形態の作用を示すタイムチャートと、従来装置の作用を示すタイムチャートである。
発進時は実変速比ipが徐々に小さくなるHi側に変速するため、本形態では、図10に示す如く、実変速比ipが基準設定値io以上である間はライン圧補正を行わないが、実変速比ipが基準設定値ioになる時点t=toにて、ライン圧PLがプライマリプーリ圧Ppriと干渉しない範囲でプライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPはマイナスの値をとる。この結果、図10に示す如く、ライン圧PLを、プライマリプーリ圧Ppriに干渉させることなく抑制することができる。
これに対し、従来装置では、図11に示す如く、実変速比ipが基準設定値ioになる時点t=toにて、プライマリプーリ圧Ppriがライン圧PLと干渉しないよう、プライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPはプラスの値をとる。この結果、ライン圧PLは、図11に示す如く、破線Xに示す部分だけ余分に増圧されることになり、燃費の上からも改善の余地がある。
次に図12及び図13はそれぞれ、高速側変速比での定常走行において、アクセルペダルをゆっくり踏み込んで加速する場合で比較した本形態の作用を示すタイムチャートと、従来装置の作用を示すタイムチャートである。
定常状態の高速走行の際にアクセルペダルをゆっくり踏み込んだ場合、その踏み込み開始時点tsまでは実変速比ipが未だHi側であるため、本形態では、図12に示す如く、プーリ圧に干渉させることなくライン圧PLを抑制すべくライン圧補正をマイナスの値にとる。しかし、踏み込み開始時点tsから一定時間を経過した時点t=toにて、プライマリプーリ圧過不足量(ライン圧補正量)ΔPはプラスの値をとるが、規範モデルステップ数StpMdlと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における偏差ERRstep(=StpMdl−Bstep)が小さいため、ライン圧補正量ΔP自体の増加量も小さく済む。この結果、定常状態の高速走行の際にアクセルペダルを踏み込んでも、図12に示す如く、ライン圧PLの増加はプーリ圧との干渉を起こさない範囲に抑えることができる。
これに対し、従来装置では、図13の領域Yに示す如く、ライン圧PLの追従性が悪く、ライン圧PLがプライマリプーリ圧Ppriを下回る等して変速ハンチングを起こすという問題が生じる。しかも、理論変速比Ipを実現するためステップモータ27のステップAstepと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における偏差Δstepが大きいため、ライン圧補正量ΔP自体の増加量も大きくなる。この結果、定常状態の高速走行の際にゆっくりアクセルペダルを踏み込むと、変速性能が低下しライン圧PLの増加も抑えられない。
上述したように、本形態は、運転状態に応じた理論変速比Ipに少なくともハードウェアによる応答遅れ{1/(Tm・s+1)}を加味して目標変速比I(o)を演算し、この目標変速比I(o)から換算した規範モデルステップ数StpMdlと、実変速比ipから換算した実変速比対応ステップ数Bstepとの間における偏差ERRstep(=StpMdl−Bstep)(位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep))に応じてライン圧PLを補正することにより、目標変速比I(o)と実変速比ipとの間における目標偏差の算出精度が向上すると共にフィードバックの追従性も向上するため、フィードバックの追従性が悪いことで生じるライン圧PLの上昇遅れや、アクセルペダルをゆっくり踏み込んで加速した場合に生じるライン圧PLの意図せぬ変動、例えば、ライン圧PLがプライマリプーリ圧Ppri又はセカンダリプーリ圧Psecに対して上下動することにより生じる変速比ハンチングを防止しつつ、ライン圧PLの抑制に伴う燃費の向上を図ることができる。
特に、本形態の図4(a)にて説明のごとく、ハードウェアの応答遅れを一次遅れ{1/(Tm・s+1)}とし、この一次遅れ{1/(Tm・s+1)}を決定する時定数Tmを、ダウンシフトにおいて、規範モデルステップ数StpMdlと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における本発明に係る偏差ERRstep=Δstep1=StpMdl−Bstepが、理論変速比Ipから換算したステップ数Astepと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における従来の偏差Δstep2(=Astep−Bstep)との差分よりも大きくなるように設定すれば、Hi側変速比での定常走行において、アクセルペダルをゆっくり踏み込んで加速すると、それに応じてライン圧PLが上がって変速差推力を確保することができる。
また、本形態の図4(b)にて説明のごとく、ハードウェアの応答遅れを一次遅れ{1/(Tm・s+1)}とし、この一次遅れ{1/(Tm・s+1)}を決定する時定数Tmを、アップシフトにおいて、規範モデルステップ数StpMdlと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における本発明に係る偏差ERRstep=Δstep1=StpMdl−Bstepが、理論変速比Ipから換算したステップ数Astepと実変速比対応ステップ数Bstepとの間における従来の偏差Δstep2(=Astep−Bstep)との差分よりも小さくなるように設定すれば、燃費の一層向上を目的に不必要にライン圧PLを上げに行かなくなる。もっとも上記時定数Tmは、ダウンシフト時との調和を考慮にして、これらダウンシフト及びアップシフトのバランスで設定することが好ましい。
更に、本形態の図8のS26〜28、図9の符号41〜にて説明のごとく、位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep)が減少するようライン圧PLを補正するに際し、当該位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep)にゲインG1を乗算したのち積分した積分値と、当該位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep)にゲインG2を乗算した乗算値とを加算し、この加算値が小さくなるようライン圧PLを補正すれば、位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep)にゲインG1を乗算したのち積分した積分値に当該位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep)にゲインG2を乗算した乗算値を加算してライン圧補正が行われるため、ライン圧補正精度と共に、フィードバックの追従性も更に向上させることができる。
また本形態の図8のS26、図9の符号39〜にて説明のごとく、上記の積分に際し位置ずれ量Δstep(=ERRstep−LimStep)を、偏差ERRstep(=StpMdl−Bstep)において許容ずれ量LimStepから越えた部分について積分及び乗算するよう構成すれば、偏差ERRstep(=StpMdl−Bstep)のうち許容ずれ量LimStepから越えた部分のみがライン圧補正に供され、ライン圧PLの補正を必要最小限にして制御の無駄を省くことができる。
また本形態の図8のS24、図9にて説明のごとく、実変速比ipの変化速度Viが基準設定値Vi(o)以上の間は直前の積分値及び乗算値を保持するよう構成すれば、変速速度Viが速いことで発生する位置ずれ量Δstepに基づくライン圧PLの補正が行われるのを排除して制御精度を高めることができる。
また本形態の図8のS25、図9にて説明のごとく、実変速比ipが基準設定値io以上のロー側変速比である間はライン圧補正量ΔPをゼロにリセットすれば、ライン圧PLの過不足がほとんど問題とならないロー側変速比である間にライン圧補正量ΔPをリセットすることで、ライン圧補正制御をやり直すこととなり、ライン圧PLの不正が解消されているにもかかわらず、これまでの積分値及び乗算値に基づくライン圧補正PLが継続される不都合を回避することができる。
なお本形態の図8のS27、図9の符号51にて説明のごとく、ライン圧PLの補正量ΔPに上下限値を設定したり、図8のS27、図9の符号52〜にて説明のごとく、ライン圧補正量ΔPの時間変化率に上下限を設定すれば、ライン圧PLの補正量ΔPが大きくなって、またライン圧補正量ΔPの時間変化率が大きくなって、ライン圧PLを元圧とするプライマリプーリ圧Ppriやセカンダリプーリ圧Psecが急変し、ショックが発生するのを防止することができる。
本発明の一実施の形態になるライン圧制御装置を具えたVベルト式無段変速機を、その変速制御システムと共に示す略線図である。 同変速制御システムの詳細を示す略線図である。 同形態における変速機コントローラの変速制御部が実行する目標変速比の算出方法を示すブロック線図である。 (a),(b)はそれぞれ、同変速制御部における目標変速比Iの算出に用いられる時定数の決定するために参照される特性図である。 同形態における変速機コントローラの圧力制御部が実行する制御プログラムのフローチャートである。 必要セカンダリプーリ圧の変化特性図である。 必要プライマリプーリ圧の変化特性図である。 図5の制御プログラムにおけるライン圧補正量の演算処理を示すサブルーチンのフローチャートである。 同ライン圧補正量の演算処理を示すブロック線図である。 発進におけるアクセル開度APO及び車速VSP等の運転状態に応じたオートアップ変速の場合における本形態の作用を示すタイムチャートである。 発進におけるアクセル開度APO及び車速VSP等の運転状態に応じたオートアップ変速の場合における従来装置の作用を示すタイムチャートである。 高速側変速比での定常走行において、アクセルペダルをゆっくり踏み込んで加速する場合における本形態の作用を示すタイムチャートである。 高速側変速比での定常走行において、アクセルペダルをゆっくり踏み込んで加速する場合における従来装置の作用を示すタイムチャートである。 ライン圧が正常である場合の変速用ステップモータの変速比−ステップ数特性を示す線図である。 ライン圧が不足する場合の最ハイ未達現象動作を、ライン圧が正常な場合の動作と比較して示す動作タイムチャート線図である。
符号の説明
1 Vベルト式無段変速機
2 プライマリプーリ
3 セカンダリプーリ
4 Vベルト
5 エンジン
6 ロックアップトルクコンバータ
7 前後進切り替え機構
8 出力軸
9 歯車組
10 ディファレンシャルギヤ装置
11 変速制御油圧回路
12 変速機コントローラ
13 プライマリプーリ回転センサ
14 セカンダリプーリ回転センサ
15 セカンダリプーリ圧センサ
16 アクセル開度センサ
17 インヒビタスイッチ
18 油温センサ
19 エンジンコントローラ
21 オイルポンプ
23 プレッシャレギュレータ弁
24 減圧弁
25 変速制御弁
26 変速リンク
27 ステップモータ(変速アクチュエータ)
31 理論変速比算出部
32 減算部
33 外乱補償部
34 一次遅れフィルタ部
35 規範モデルステップ数演算部
36 実変速比対応ステップ数演算部
37 減算部
38 加算部
39 減算部
40 位置ずれ量上下限値リミッタ
41 積分制御判定器
42 ゼロ入力部
43 利得乗算部
44 積分器
45 比例制御判定器
46 フィードバック部
47 比例制御リセット判定器
48 ゼロ入力部
49 利得乗算部
50 加算部
51 ライン圧補正量リミッタ
52 ライン圧補正量増減率リミッタ
53 加算器
54 セレクトハイ選択部

Claims (10)

  1. 入力側のプライマリプーリおよび出力側のセカンダリプーリ間にベルトを掛け渡して具え、変速アクチュエータを目標変速比に対応した操作位置にすることで、ライン圧を元圧として作り出したプライマリプーリ圧およびセカンダリプーリ圧間の差圧により前記両プーリの溝幅を変更して前記目標変速比を実現するに際し、
    運転状態に応じた理論変速比を基にハードウェアによる応答遅れを加味して目標変速比を演算し、この目標変速比から換算した前記変速アクチュエータの規範モデル操作位置と、前記プライマリプーリおよびセカンダリプーリ間の回転数比で表される実変速比から換算した前記変速アクチュエータの実変速比対応操作位置との間における偏差に応じ、これら操作位置間のずれ量が減少するよう前記ライン圧を補正するベルト式無段変速機のライン圧制御装置において、
    前記ハードウェアの応答遅れは、一次遅れであって、この一次遅れを決定する時定数は、ダウンシフトにおいて、前記規範モデル操作位置前記実変速比対応操作位置との間における偏差が、理論変速比から換算した変速アクチュエータの操作位置と前記実変速比対応操作位置との間における偏差との差分よりも大きくなる設定であることを特徴とするベルト式無段変速機のライン圧制御装置
  2. 入力側のプライマリプーリおよび出力側のセカンダリプーリ間にベルトを掛け渡して具え、変速アクチュエータを目標変速比に対応した操作位置にすることで、ライン圧を元圧として作り出したプライマリプーリ圧およびセカンダリプーリ圧間の差圧により前記両プーリの溝幅を変更して前記目標変速比を実現するに際し、
    運転状態に応じた理論変速比を基にハードウェアによる応答遅れを加味して目標変速比を演算し、この目標変速比から換算した前記変速アクチュエータの規範モデル操作位置と、前記プライマリプーリおよびセカンダリプーリ間の回転数比で表される実変速比から換算した前記変速アクチュエータの実変速比対応操作位置との間における偏差に応じ、これら操作位置間のずれ量が減少するよう前記ライン圧を補正するベルト式無段変速機のライン圧制御装置において、
    前記ハードウェアの応答遅れは、一次遅れであって、この一次遅れを決定する時定数は、アップシフトにおいて、前記規範モデル操作位置前記実変速比対応操作位置との間における偏差が、理論変速比から換算した変速アクチュエータの操作位置と前記実変速比対応操作位置との間における偏差との差分よりも小さくなる設定であることを特徴とするベルト式無段変速機のライン圧制御装置
  3. 入力側のプライマリプーリおよび出力側のセカンダリプーリ間にベルトを掛け渡して具え、変速アクチュエータを目標変速比に対応した操作位置にすることで、ライン圧を元圧として作り出したプライマリプーリ圧およびセカンダリプーリ圧間の差圧により前記両プーリの溝幅を変更して前記目標変速比を実現するに際し、
    運転状態に応じた理論変速比を基にハードウェアによる応答遅れを加味して目標変速比を演算し、この目標変速比から換算した前記変速アクチュエータの規範モデル操作位置と、前記プライマリプーリおよびセカンダリプーリ間の回転数比で表される実変速比から換算した前記変速アクチュエータの実変速比対応操作位置との間における偏差に応じ、これら操作位置間のずれ量が減少するよう前記ライン圧を補正するベルト式無段変速機のライン圧制御装置において、
    前記ハードウェアの応答遅れは、一次遅れであって、この一次遅れを決定する時定数は、ダウンシフトでは、前記規範モデル操作位置と前記実変速比対応操作位置との間における偏差が、理論変速比から換算した変速アクチュエータの操作位置と前記実変速比対応操作位置との間における偏差との差分よりも大きくなり、また、
    アップシフトでは、前記規範モデル操作位置と前記実変速比対応操作位置との間における偏差が、理論変速比から換算した変速アクチュエータの操作位置と前記実変速比対応操作位置との間における偏差との差分よりも小さくなる設定であることを特徴とするベルト式無段変速機のライン圧制御装置。
  4. 前記両操作位置間のずれ量を積分した積分値と、前記両操作位置間のずれ量にゲインを乗算した乗算値との加算値が小さくなるよう前記ライン圧を補正する構成にしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のベルト式無段変速機のライン圧制御装置。
  5. 前記両操作位置間のずれ量を、許容ずれ量から越えた部分について積分及び乗算するよう構成したことを特徴とする請求項4に記載のベルト式無段変速機のライン圧制御装置。
  6. 前記両操作位置間のずれ量または該ずれ量の積分値及び乗算値の加算値をライン圧の過不足量に換算し、この過不足量に応じて該過不足が減少するよう前記ライン圧の補正を行う構成にしたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のベルト式無段変速機のライン圧制御装置。
  7. 前記実変速比の変化速度が基準設定値以上の間は直前の積分値及び乗算値を保持するよう構成したことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載のベルト式無段変速機のライン圧制御装置。
  8. 前記実変速比が基準設定値以上のロー側変速比である間は前記ライン圧補正量をゼロにリセットするよう構成したことを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載のベルト式無段変速機のライン圧制御装置。
  9. 前記ライン圧の補正量に上下限値を設定したことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のベルト式無段変速機のライン圧制御装置。
  10. 前記ライン圧補正量の時間変化率に上下限を設定したことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載のベルト式無段変速機のライン圧制御装置。
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