JP2016176263A - 地中障害物撤去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 強い咬合力を確保することができ、大径の障害物を効率よく撤去することができる地中障害物撤去装置を提供する。【解決手段】 地中障害物を囲繞するように軸周りに回転しながら建て込まれる筒状ケーシング100の内側に配置され、筒状ケーシング内周と前記地中障害物外周との間に掘進嵌入するグラブ保持部5と、両端に枢着軸18を有し下縁に切断刃21を有する半円弧状に構成され、前記グラブ保持部5の下部に前記枢着軸18周りに回動自在に配置された一対のグラブシェル7と、前記グラブシェル7よりも上方位置に設けられ、前記グラブシェル7を回動させる切断刃回動手段13,14と、前記グラブシェル7の前記切断刃21の反対側のレバー連結位置22と前記切断刃回動手段13,14とを連結する動作レバー15とを有し、前記動作レバー15が上昇することで前記グラブシェル7が内周側に回動する。【選択図】 図1

Description

本発明は、地中に埋設されている障害物、例えば、建造物の基礎に埋設された鉄筋コンクリート製の既存杭など、地中に埋設された障害物を撤去するための地中障害物撤去装置に関する。
一般に、既存の建築物を建て替える場合においては、その建築物の解体とともにこれを支持していた既設杭を地面から引き抜いて撤去する必要がある。しかし、地下に打ち込まれた既設杭は、長年の間に地盤に固着安定されてしまっていることから、この既存杭全体を一度に引き抜くには巨大な引き抜き力が必要となる。
そこで、近年においては、既設杭を短く輪切りにして地上へ搬出する方法が種々提案されている。この方法では、既設杭を囲繞するように筒状のケーシングを地中に打ち込み、該ケーシングの下部内周側に設けた切断刃を内向きに変位させ、該ケーシングの回転によって既設杭の外周部に切り込ませて内部の縦鉄筋を切断し、短く切り取った既設杭の一部を地上に引き上げて取り出す作業を繰り返し行う。
ケーシングの下部内周側に設けられた既存杭を切断するための切断刃は、種々の構成が提案されているが、一例としては、例えば特許文献1〜4などに開示されているように、両端をケーシング下部に枢着した半円弧状のグラブシェルの下縁に沿って設けられているものが知られている。当該グラブシェルに設けられた切削刃を用いた構成では、既存杭を切断した後、当該グラブシェルで底受けして切断杭を保持した状態となるため、グラブシェルごと上昇させることで掘削孔から取出すことができることから、切断された杭の取出し用の機材を掘削孔内で作業させる必要がない点で作業上の手間を軽減できるという効果がある。
ところで、上記各特許文献の装置では、当該グラブシェルの変位には、油圧シリンダが用いられ、シリンダロッドの伸縮により、グラブシェルの回動操作を行っている。また、特許文献3及び特許文献4では、グラブシェルとシリンダロッドとを連結する帯状のレバーが使用されており、ケーシングの内壁に配置される駆動機構を薄型に構成して、ケーシングの径に近い大型の既存杭に適用できるように工夫されている。
特開2001−323767号公報 特開2004−107984号公報 特開2008−267034号公報 特開2008−303642号公報
これらの特許文献1から4に記載された装置では、いずれも、グラブシェルの両端に位置する一対の枢着軸に挟まれた部分の上縁にシリンダロッド又は帯状レバーが連結されている。そして、シリンダの伸張に伴い、グラブシェルの上縁側を下側に押し出し、グラブシェルを枢着軸周りに回動させることで切削刃を内側に変位させる。
しかし、この構成では、グラブシェルのケーシングの内径側への移動に伴い、シリンダロッド又は帯状レバーも下端側が内径側に傾斜するように変位する。これにより、当該シリンダロッドなどの内径側への逃げのスペースを確保する必要があるため、ケーシングの内腔を有効に使用することができず、ケーシングの径に対して小径の既存杭にしか適用できないという問題があった。
また、シリンダロッドの伸張に伴いグラブシェルを移動させるため、特に、シリンダロッドにくらべ細く構成された帯状レバーを用いた特許文献3及び4の構成では、帯状レバーの座屈が生じるという問題があった。このため、グラブシェルの咬合力は、帯状レバーの座屈を生じさせない程度の力に実質的に限定され、十分な咬合力を確保するためには、座屈に対する強度を確保するためにある程度の断面積を有する帯状レバーを使用することが必要となっていた。結果として、ケーシングの内径側への突出が大きくなるという問題があった。
さらに、特許文献1から4に記載された装置では、グラブシェルの開放動作は、グラフシェルでは切断しきれなかった鉄筋の切断処理において必要となるところ、グラブシェルによる既存杭の切り溝には、既存杭の切りくずや土砂などが圧縮された状態に充填しており、グラブシェルの開口動作が阻害される場合があった。すなわち、ケーシングの回転中心に近い場所に存在する鉄筋は、グラブシェルが最も内側まで変位した場合であっても、切断されないで残ることがあるが、この場合、ケーシングから装置を一度取出し、切断されないで残った鉄筋を別の装置を用いて切断することが必要となる場合がある。そして、この工程において、切り溝に異物が充填していると、グラブシェルの開口が困難となり、装置をケーシングから取出す作業が停滞し、既存杭の撤去作業の効率が低下するという問題があった。
グラブシェルの上端側にも切断刃を設けることで、切り溝の充填物を除去することができるが、上記特許文献1から4に記載された装置では、当該部分がグラブシェルとシリンダとの接続箇所になっていることから、切断刃を配置することはできないという問題があった。
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、強い咬合力を確保することができ、大径の障害物を効率よく撤去することができる地中障害物撤去装置を提供することである。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の地中障害物撤去装置を提供する。
本発明の第1態様によれば、地中障害物を囲繞するように軸周りに回転しながら地中へ建て込まれる筒状ケーシングに固定して用いる地中障害物撤去装置であって、
前記筒状ケーシングの内周面に沿って配置され、前記筒状ケーシングの回転に伴い筒状ケーシング内周と前記地中障害物外周との間に掘進嵌入するグラブ保持部と、
両端に枢着軸を有し下縁に切断刃を有する半円弧状に構成され、前記グラブ保持部の下部に前記枢着軸周りに回動自在に配置された一対のグラブシェルと、
前記グラブシェルよりも上方位置に設けられ、前記グラブシェルを回動させる切断刃回動手段と、
前記グラブシェルの前記枢着軸に対して前記切断刃の反対側に位置するレバー連結位置と前記切断刃回動手段とを連結する動作レバーとを有し、
前記切断刃回動手段によって前記動作レバーが上昇することで前記グラブシェルが内周側に回動することを特徴とする、地中障害物撤去装置を提供する。
また、本発明の第2態様によれば、前記動作レバーは、前記グラブ保持部の内面に高さ方向に沿って伸びるように設けられていることを特徴とする地中障害物撤去装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記動作レバーは下端から分岐された分枝リンクを介して前記一対のグラブシェルに連結し、
切断刃回動手段は、前記グラブシェルの切断刃の刃先が下向きとなる非切断姿勢と前記地中障害物の略中心に達する切断完了姿勢との間で前記一対のグラブシェルを同期挙動させることを特徴とする地中障害物撤去装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記一対のグラブシェルは上縁に切断刃を有することを特徴とする、地中障害物撤去装置を提供する。
本発明の地中障害物撤去装置によれば、グラブシェルに切断刃回動手段の動作を伝達する動作レバーは、グラブシェルの枢着軸に対して前記切断刃の反対側に位置するレバー連結位置に連結し、切断刃回動手段により、動作レバーが上昇することによって、グラブシェルが内周側に回動するように構成されているため、動作レバーの引っ張りによって、グラブシェルが内向きに回動する。したがって、動作レバーの座屈を生じさせることがなく、同じ断面積の動作レバーにくらべて、強い咬合力を確保することができる。また、動作レバーを小径に構成することができるので、大径の障害物を効率よく撤去することが可能となる。
本発明の第1実施形態にかかる地中障害物撤去装置の構成を模式的に示す断面図である。 図1の地中障害物撤去装置の90度異なる方向から見た断面図である。 図1のIII-III線における断面図である。 図1のIV-IV線における断面図である。 図1のV-V線における断面図である。 図1の地中障害物撤去装置を用いた除去作業を(A)〜(D)の工程順に示す概略図である。 図1の地中障害物撤去装置を用いた除去作業を(E)〜(H)の工程順に示す概略図である。 図1の地中障害物撤去装置のグリッパユニットの動作前後の状態を示す拡大図である。 図1の地中障害物撤去装置の開閉変位機構の動作前後の状態を示す拡大図である。 図1の地中障害物撤去装置のグラブシェルの動作前後の状態を示す拡大図である。 本発明の第2実施形態にかかる地中障害物撤去装置の構成を模式的に示す断面図である。 図11のXII-XII線における断面図である。 図11のXIII-XIII線における断面図である。 円筒ケーシングの先端部分の構成を示す図であり、(a)はカッタービットとインナービットの配置構成を示し、(b)は高さ方向に異なる位置に配置されたインナービットの大きさを説明する模式図である。 図11の地中障害物撤去装置の開閉変位機構によるグラブシェル動作時の状態を示す拡大図である。 本発明の第3実施形態にかかる地中障害物撤去装置の構成を模式的に示す断面図である。 図16のXVII-XVII線における断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る地中障害物撤去装置について、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態にかかる地中障害物撤去装置の構成を模式的に示す断面図であり、図2は地中障害物撤去装置の90度異なる方向から見た断面図である。また、図3は図1のIII-III線における断面図である。図4は、図1のIV-IV線における断面図である。図5は、図1のV-V線における断面図である。
本実施形態にかかる地中障害物撤去装置1は、図1及び図2に示すように、円筒ケーシング100の内部に固定して用いられる。円筒ケーシング100は、下端部に図示しないカッタービットが周方向に沿って設けられており、図示しない圧入装置により旋回しながら地面Gに対し昇降移動する。
地中障害物撤去装置1は、図示しないクレーンから引き出されたワイヤーWが装置の上端に位置するスイベル2と連結され、円筒ケーシング内に吊り下げられる。スイベルの下側には固定ユニット3が設けられており、固定ユニット3の下側に本体フレーム4が設けられる。
本体フレーム4には、下方に伸びる円筒状の部材で構成された大径円筒状のグラブ保持筒5が設けられている。グラブ保持筒5は、本発明のグラブ保持部に相当するものであり、グラブ保持筒5の軸に対して直交する軸周りに回動自在に設けられた一対のグラブシェル7,7が下端に設けられている。
図1中、仮想線で示すPは地中障害物撤去装置1で除去対象とする既設杭であり、後述する既存杭Pの除去作業において既設杭Pに筒状ケーシング100が同心状に套嵌する形になる。地中障害物撤去装置1のグラブ保持筒5は、一般に、その外径が筒状ケーシング100の内径よりも小さく、内径が既設杭Pの外径よりも大きく設定されている。そして、一対のグラブシェル7,7は、非切断姿勢において、既設杭Pとこれに套嵌する筒状ケーシング100との間の環状の空間に納まるようになっている。
スイベル2は、図1及び図2に示すように、中心側の丸軸状をなす回転側部材2aと、その下側に上下の軸受を介して固定ユニット3と相対回転自在に嵌合した円筒状のピン部材2bとで構成され、固定ユニット3との連結においてスイベル継手として機能する。回転側部材2aの下部にはグリッパ開閉シリンダ及びグラブ開閉シリンダへの圧油給排を行う機内油圧管路Lの一端が接続される案内部材2cが設けられ、ピン部材2bには外部からの機外油圧管路が接続される。ピン部材2bは、固定ユニットに挿入した状態に保持されており、その表面には管路Lが開口している。固定ユニット3の軸受側には、ピン部材2bの開口の高さ位置に設けられた環状溝が設けられており、当該環状溝にグリッパ開閉シリンダ及びグラブ開閉シリンダへの管路が連通する。
固定ユニット3は、円筒部8aとその周囲に設けられたグリッパ9を備える。円筒部8aは、上端にはスイベル2がその軸方向に回動自在に取り付けられる。円筒部8aには、上述した環状溝から連通するグリッパ開閉シリンダ及びグラブ開閉シリンダ用の油圧ホースが配置される。なお、後述するグリッパ開閉シリンダ12及びグラブ開閉シリンダ13は、いずれも複数設けられているが、それぞれ同種のシリンダは同じ動作を行うように油圧制御されている。
グリッパ9は、図1から図3に示すように、周方向に等配した4つの押接部材10と、これらの押接部材10を変位させる離接変位機構11とで構成される。グリッパ9の各押接部材10は、外面部10aが筒状ケーシング100の内周面に対応した曲率の凸円弧状曲面となっている。地中障害物撤去装置1が筒状ケーシング100内に装填した状態において、離接変位機構11によって、押接部材10が筒状ケーシング100の内周面に押圧されることで、地中障害物撤去装置1が筒状ケーシング100に固定される。
離接変位機構11は、円筒部8aの周囲4箇所に周方向均等に設けられた垂直取付板8bに、一対のリンク片11a、11bが回動自在に取り付けられ、また、それぞれのリンク片11a、11bの外径側に位置する端部が押接部材10に連結する。これにより、リンク片11a、11bと垂直取付板8bと押接部材10とは、4節リンクを形成し、垂直取付板8bと押接部材10の間にリンク片11a、11bの対角方向に伸びるグリッパ開閉シリンダ12によって、押接部材10の開閉駆動を行う。
離接変位機構11は、図8に示すように、グリッパ開閉シリンダ12の伸縮によって、押接部材10を駆動させる。すなわち、グリッパ開閉シリンダ12が伸張した位置では図8の右側に示すように、リンク片11a、11bの立ち角度が小さくリンク片11a、11bが寝た状態となるため、各押接部材10が半径方向外側へ張出し、一方、グリッパ開閉シリンダ12が収縮した位置では図8の左側に示すように、リンク片11a、11bの立ち角度が大きく起きた状態となることによって各押接部材10が半径方向内側へ退入する。
本体フレーム4は、図4に示すように、井型に構成された棒状のフレーム部材4aの中心に円筒部8aが固定される。円筒部8aには、上下方向に伸縮する一対のグラブ開閉シリンダ13が設けられており、それらの下方へ突出する伸縮ロッド13aの先端と接続される本体フレーム4の径方向両側に設けられた開閉変位機構14を介して、一対のグラブシェル7,7の開閉動作を行う。グラブ開閉シリンダ13と開閉変位機構14は、本発明の切断刃回動手段に相当する。
開閉変位機構14は、グラブ開閉シリンダ13のシリンダロッド13aに接続された横リンク14aと、横リンク14aの他端が縦リンク14bとを備える。横リンク14aは、その中央部分がフレーム部材4aに設けられたリンク支持部4bに枢着されている。縦リンク14bは、フレーム部材4aの間を通って、本体フレーム4の下側まで伸び、縦帯板レバー15の上端近傍に接続される。
グラブ保持筒5は、本体フレームから垂下する状態に設けられた径大円筒状の部材であり、上記のように下端に一対のグラブシェル7,7が下端に設けられている。グラブ保持筒5には、径方向両側に内周面に沿って上下方向に伸びる上記の縦帯板レバー15を収納する収納部16が設けられている。縦帯板レバー15は、本発明の動作レバーの一例に相当するものであり、厚み方向に薄い棒状の部材である。縦帯板レバー15を薄く構成することで、収納部16のグラブ保持筒5の内周側への突出量を小さくすることができる。縦帯板レバーの厚みは、例えば、グラブ開閉シリンダ13よりも細径に構成することが好ましい。
収納部16は、上下端が開口し、内部に縦帯板レバー15をスライド可能に収納する。
グラブシェル7,7は、図5に示すように半円弧状に構成された板状のシェル本体19の両端に枢支ピン18を備えた構成である。枢支ピン18は、収納部16の下側開口の近接位置に設けられ、一対の縦帯板レバー15に対して左右対称にグラブシェル7,7が配置される。
グラブシェル7,7は、収納部16の下側の開口の側方位置に設けられたブラケット17に支持される。ブラケット17は、グラブ保持筒5の内周面に対して離間した状態に配置され、当該間にグラブシェル7,7の枢支ピン18を懸架し、枢支ピン18を中心としてグラブシェル7,7が回転可能に枢着される。
シェル本体19の中間部分の上下縁にはそれぞれ上側切断刃20、下側切断刃21がそれぞれ上方及び下方へ突出するように設けられている。また、枢支ピン18を挟んでシェル本体19の中間部分の対向側、すなわち、グラブシェル7,7の両端には、レバー連結部22が設けられている。
縦帯板レバー15の下端には2つに枝分かれして設けられた分枝リンク23、23が連結されて、分枝リンク23、23のそれぞれは、グラブシェル7,7のレバー連結部22に連結する。すなわち、一対のグラブシェル7,7は、1つの縦帯板レバー15によって作動するため、同じ挙動をとり双方の変位量が同期するため、グラブシェル7,7の開閉動作は、一対の縦帯板レバー15に対して常時対称となっている。
上記構成の地中障害物撤去装置1によって既設杭Pを除去するには、まず図6(A)に示すように、該既設杭Pが埋設されている地中Gに、筒状ケーシング100を図示しない回転圧入機によって回転圧入させ、該既設杭Pの少なくとも上部側を筒状ケーシング100によって同心状に囲繞する。なお、回転圧入機としては一般的なオールケーシング工法で使用されるものを利用し、短尺の筒状ケーシング100を順次継ぎ足して長尺の筒状ケーシング100を形成してゆくが、その回転圧入を能率よく行う上で、最下位の短尺筒体には下端周縁に掘削ビットを有するものを用いることが好ましい。
筒状ケーシング100を所定深度まで回転圧入させたのち、その回転を停止し、該筒状ケーシング100内で既設杭Pの頂端よりも上位側にある土砂をハンマーグラブ等で地上へ排出したあとで、図6(B)で示すように、図示しないクレーン等からワイヤーWで吊利下げられた地中障害物撤去装置1を上方から該筒状ケーシング100内に挿入する。
図6(C)に示すように、地中障害物撤去装置1のグラブシェル7,7の下端が既設杭Pと当該筒状ケーシング100との間tの土砂上に載置位置まで下降すると、クレーンを停止する。
この状態で、図6(D)に示すように、グリッパ開閉シリンダ12を伸張させ、押接部材10を筒状ケーシング100の内面に押圧させて、筒状ケーシング100の回転に伴い地中障害物撤去装置1も一体的に回転するように、地中障害物撤去装置1を筒状ケーシング100に固定する。
次に筒状ケーシング100の回転圧入を再開することにより、図7(E)で示すように、一体回転する地中障害物撤去装置1のグラブ保持筒5が既設杭Pと当該筒状ケーシング100との間tの土砂層中に掘進嵌入してゆき、これに伴って既設杭Pの上部側が当該グラブ保持筒5内に入り込んでいく。このとき、両グラブシェル7,7は下端が下向きとなる非切断姿勢となっており、その下方へ突出した切断刃21が掘削ビットとしてグラブ保持筒5の掘進を先導する。
グラブ保持筒5内に入り込む既設杭Pの上部側が所定長さに達した段階で、筒状ケーシング100の回転を継続しつつ、両グラブシェル7,7を内側へ変位させる。なお、このときは、筒状ケーシング100は圧入せず単に回転させるだけでよい(図7(F)参照)。
図9に地中障害物撤去装置の開閉変位機構の動作前後の状態を、図10にグラブシェルの動作前後の状態をそれぞれ示す。グラブシェル7,7が非切断姿勢にあるときは、図9及び図10の左側に示すように、グラブ開閉シリンダ13の伸縮ロッド13aが収縮した状態になっている状態である。両グラブシェル7,7を内側へ変位させるには、図9の右側に示すように、一対のグラブ開閉シリンダ13の伸縮ロッド13aを同じように伸張させ、開閉変位機構14の横リンク14aの内側端を下降させる。
上記のように開閉変位機構14の横リンク14aは、中間部がリンク支持部4bに枢着されているため、この動作により、外側端に接続されている縦リンク14bが持ち上がり、縦帯板レバー15の上端側を引っ張ることで収納部16内の縦帯板レバー15を上方向に移動させる。
縦帯板レバー15の上昇は、図10の右側に示すように、分枝リンク23、23に接続されたグラブシェル7,7の両端のレバー連結部22を持ち上げ、枢支ピン18周りにグラブシェルを内向きに移動させる。すなわち、グラブシェル7,7の噛合動作を行う場合には、縦帯板レバー15を引っ張り上げることにより行われるため、座屈の問題がなく、縦帯板レバー15を薄く構成しても強い咬合力を確保することができる。また、グラブシェル7,7の回転に伴い、縦帯板レバー15の下端側がグラブ保持筒5の内径側に移動することもなく、収納部16を当該内径側への移動を考慮した大きさに設計する必要もない。したがって、グラブ保持筒5の内径に対して無駄が少なく、大径の既設杭Pに適用可能である。
グラブ開閉シリンダ13を伸長作動させることにより、図7(F)で示すように両グラブシェル7,7が次第に内向きに回動しながら既設杭Pを外周面側から切り込んでいく。このとき、上記のように、左右のグラブシェル7,7の回動は同期しており、左右のグラブシェルの開口が連続的となるため、既設杭Pとグラブ保持筒5とが偏心している場合でもグラブシェル7,7が既設杭Pに引っ掛かることがない。
すなわち、既設杭Pとグラブ保持筒5の中心軸は常に同じではなく、既設杭Pはグラブ保持筒5に対して偏心して配置される場合もある。また、既設杭P内の鉄筋も偏心して存在しているために、既設杭Pのグラブシェル7,7による切断のしやすさが周方向に異なる。このような既設杭Pを切断する工程において、左右のグラブシェル7,7の内向きへの移動が独立して行われると、左右のグラブシェルの移動幅に差が生じる場合があり、グラブシェルの繋ぎ目の部分に段差が生じる。この段差は、切断動作時において既設杭Pに引っかかるため、グラブシェル7,7の枢支ピン18などに強い外力を加え、グラブシェルの損傷の原因となる。
本実施形態にかかる装置では、左右のグラブシェル7,7の動作は同期しているため、左右のグラブシェルの移動量が同一で段差を生じさせることがないため、上記問題を防止することができる。このようにして、内向きに回動したグラブシェルが、中心で噛み合う切断完了姿勢にまで内向きに回動することで既設杭Pを完全に切断する。
なお、グラブシェル7,7が切断完了姿勢となった場合でも、既存杭Pの中心に鉄筋が存在しているような場合などには、当該鉄筋が切断されないで残ることがある。この場合、他の工法により当該鉄筋を切断するために、筒状ケーシング100から地中障害物撤去装置を取出す必要があり、このために、グラブシェル7,7を非切断姿勢にまで戻す必要がある。
なお、本実施形態にかかる地中障害物撤去装置1では、当該グラブシェル7,7を非切断姿勢に戻す作業において、グラブシェル7,7により切断された切り溝Pm(図10参照)に充填している圧縮された状態の既存杭の切りくずや土砂などは、グラブシェル7、7に損傷を与えることなく上部切断刃20により取り除かれる。
上記の工程により既存杭を切断した後、筒状ケーシング100を地中障害物撤去装置1と供に回転させながら上昇させることにより、図7(G)で示すように、既設杭Pの切り取り部分P1も切断完了姿勢の両グラブシェル7,7で底受けされて、グラブ保持筒5内に納まったままで持ち上げられる。なお、この筒状ケーシング100を上昇させる高さは特に限定されるものではなく、グラブシェル7,7により既存杭Pが完全に切断されていることの確認程度でよく、また、例えば、鉄筋を内蔵しない地中障害物など、グラブシェル7,7が切断完了姿勢にまで移動すると確実に切断できるような地中障害物の場合には、当該工程を省略してもよい。
次いで、図7(H)に示すように、グリッパ開閉シリンダ12を収縮させ、押接部材10の筒状ケーシング100の内面への押圧を解除させて、地中障害物撤去装置1と筒状ケーシング100との固定を解除する。その後、図示しないクレーン等でワイヤーWを巻き上げ、吊り下げられた地中障害物撤去装置1を筒状ケーシング100から取出す。なお、このとき、既設杭Pの切り取り部分P1は切断完了姿勢の両グラブシェル7,7で底受けされており、地中障害物撤去装置1の取り出しと共に、筒状ケーシング100の外部に取出すことができる。
上記の工程により、既設杭Pの一回目の切り取りが終了した後、当該動作を繰り返し行うことで、最終的に既設杭Pの全体を地中Gから除去すればよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態にかかる地中障害物撤去装置について説明する。本実施形態にかかる地中障害物撤去装置31は、第1実施形態にかかる地中障害物撤去装置と大部分を共通する構成であるため、以下、同じ符号を付した共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図11は、本発明の第2実施形態にかかる地中障害物撤去装置の構成を模式的に示す断面図であり、第1実施形態における図2に相当する図である。また、図12は図11のXII-XII線における断面図である。図13は、図1のXIII-XIII線における断面図である。
本実施形態にかかる地中障害物撤去装置31は、図11に示すように、円筒ケーシング110の内部に固定して用いられる。円筒ケーシング110は、下端部にカッタービット111が周方向に沿って設けられており、図示しない圧入装置により旋回しながら地面Gに対し昇降移動する。また、円筒ケーシング110の先端側内周面には、内向きに突出するインナービット112が設けられており、既存杭Pの外周部分また既存杭P周辺の地盤G1を掘削し、後述する地中障害物撤去装置31の既存杭P周りへの侵入を容易にする。
カッタービット111は、図14(a)に示すように、円筒ケーシング110の下端に周方向に均等に複数個設けられており、その内周方向への突出量は、もっとも下側にあるインナービット112uと略同じに構成されている。また、インナービット112は、図14(a)に示すように、円筒ケーシング110の内周面にらせん状に配置され、図13,図14(b)に示すように、先端側から上方向に徐々に突出量が大きくなるように構成されている。これにより無理なく円筒ケーシング110の内周側の所定領域を掘削することができる。
本体フレーム32には、下方に伸びる円筒状の部材で構成された径大円筒状のグラブ保持筒5が設けられている。グラブ保持筒5は、本発明のグラブ保持部に相当するものであり、グラブ保持筒5の軸に対して直交する軸周りに回動自在に設けられた一対のグラブシェル7,7が下端に設けられている。
スイベル2及び固定ユニット3は、第1実施形態にかかる地中障害物撤去装置と略同じ構成である。
本体フレーム32は、図11に示すように、一対の棒状のフレーム部材32aの中心に円筒部8aが固定される。また、フレーム部材32aの下方には、グラブ開閉シリンダ33及び開閉変位機構36を支持するための支持プレート32bが設けられている。また、支持プレート32bの中心には、下方へ伸びグラブ保持筒5を支持する保持筒固定部32cを備える。
グラブ開閉シリンダ33は、支持プレート32bに設けられたシリンダ連結部35aに連結され、略水平方向に伸縮するように設けられる。伸縮ロッド33aの先端と接続される本体フレーム32の径方向両側に設けられた開閉変位機構36を介して、一対のグラブシェル7,7の開閉動作を行う。
開閉変位機構36は、グラブ開閉シリンダ33のシリンダロッド33aに接続された第1リンク36aと、第1リンク36aの他端が第2リンク36bとを備える。第1リンク36aは、屈曲リンクであり、その中央部分が支持プレート32bに垂設されたリンク支持部32dに枢着されている。第2リンク36bは、縦帯板レバー15に接続される。
グラブ保持筒5は、内腔に区画壁5uを有する径大円筒状の部材であり、保持筒固定部32cと区画壁5uが連結して、本体フレーム32から垂下する状態に設けられる。本体フレーム32と区隔壁5uとで囲まれた空間は、グラブ開閉シリンダ33及び開閉変位機構36の収納空間として機能する。
グラブ保持筒5の下端には、一対のグラブシェル7,7が下端に設けられている。なお、本実施形態では、グラブ保持筒5の側面には、貫通孔5aが複数設けられており、グラブ保持筒5とケーシング100との間に存在する土をグラブ保持筒5の内側に移動させることで、ケーシング100との間に存在する土が高密度に圧縮されて固着することを防止する。
また、グラブ保持筒5に設けられる縦帯板レバー15、収納部16及びグラブシェル7,7の支持動作機構及びその構成は、第1実施形態にかかる地中障害物撤去装置と共通する。
図15は、本実施形態にかかる地中障害物撤去装置の開閉変位機構によるグラブシェル動作時の状態を示す拡大図である。グラブシェル7,7が非切断姿勢にあるときは、図11に示すように、グラブ開閉シリンダ33の伸縮ロッド33aが収縮した状態になっている状態である。両グラブシェル7,7を内側へ変位させるには、図15に示すように、グラブ開閉シリンダ33の伸縮ロッド33aを伸張させ、開閉変位機構36の第1リンク36aの内側端を外径側へ移動させる。
上記のように開閉変位機構36の第1リンク36aは、中間部がリンク支持部32dに枢着されているため、この動作により回転し、外側端に接続されている第2リンク36bを持ち上げ、収納部16内の縦帯板レバー15を上昇させる。
縦帯板レバー15の上昇に伴い、第1実施形態と同様に、分枝リンク23、23に接続されたグラブシェル7,7の両端のレバー連結部22を持ち上げ、グラブシェルが枢支ピン18周りに内向きに移動する。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態にかかる地中障害物撤去装置について説明する。本実施形態にかかる地中障害物撤去装置51は、第1実施形態にかかる地中障害物撤去装置と大部分を共通する構成であるため、以下、同じ符号を付した共通する構成については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図16は、本発明の第3実施形態にかかる地中障害物撤去装置の構成を模式的に示す断面図であり、第1実施形態における図2に相当する図である。また、図17は図11のXVII-XVII線における断面図である。
本実施形態にかかる地中障害物撤去装置51は、図16に示すように、円筒ケーシング100の内部に固定して用いられる。本体フレーム52には、下方に伸びる円筒状の部材で構成された径大円筒状のグラブ保持筒53が設けられている。グラブ保持筒53は、本発明のグラブ保持部に相当するものであり、グラブ保持筒53の軸に対して直交する軸周りに回動自在に設けられた一対のグラブシェル7,7が下端に設けられている。
スイベル2及び固定ユニット3は、第1実施形態にかかる地中障害物撤去装置と略同じ構成である。
本体フレーム52は、図16に示すように、一対の棒状のフレーム部材52aの中心に円筒部8aが立設される。本実施形態においては、開閉変位機構を用いず、グラブ開閉シリンダ54と縦帯板レバー15とを直接接続する。
上記の通り、本実施形態においては、縦帯板レバー15が上昇することによりグラブシェル7が閉じるように構成されているため、グラブ開閉シリンダ54は、その伸縮ロッド54aが上向きになるようにグラブ保持筒53に固定される。
グラブ保持筒53は、径大円筒状の部材であり、中間部分を本体フレーム52に連結する。
また、グラブ保持筒53に設けられる縦帯板レバー15、収納部16及びグラブシェル7,7の支持動作機構及びその構成は、第1実施形態にかかる地中障害物撤去装置と共通する。すなわち、縦帯板レバー15の上昇に伴い、第1実施形態と同様に、分枝リンク23、23に接続されたグラブシェル7,7の両端のレバー連結部22を持ち上げ、グラブシェルが枢支ピン18周りに内向きに移動する。
上記の通り、本実施形態では、グラブ開閉シリンダ54の伸縮ロッド54aが上向きになるように配置され、縦帯板レバー15と直接連結されている。また、本体フレーム52の上側に位置する固定ユニット3及びスイベル2との距離を短くすることが好ましいため、グラブ開閉シリンダ54の取り付け位置は、本体フレーム52に対して下側に配置されている。本体フレーム52に対して下側にグラブ開閉シリンダ54を配置することにより、縦帯板レバー15の全体の長さを短くすることが可能であり、グラブシェル7,7の開放動作時における縦帯板レバー15の座屈を防止することができる。
以上説明したように本実施形態にかかる地中障害物撤去装置1、31、51によれば、地中Gの既設杭Pを分割して除去できるから、破砕して除去する場合のような大きな振動や騒音の発生を防止できる。
また,既設杭Pを一対のグラブシェル7,7で噛み切るように効率よく切断できると共に、各グラブシェル7のシェル本体19が両端部でグラブ保持筒5に枢着しているから、高い作動信頼性及び耐久性が得られる。さらに、当該既存杭Pの切断のためのグラブシェル7,7は、1つの縦帯板レバー15を分岐して動力を伝達する構造であるため、両グラブシェル7,7の動作は同期しており、また、縦帯板レバー15を引っ張り上げることにより行われるため、座屈の問題がなく、縦帯板レバー15を薄く構成することができる。さらに、グラブシェル7,7と縦帯板レバー15との連結箇所は、枢支ピン18の近傍であり、グラブシェル7,7の動作に伴い、縦帯板レバー15の内径側への傾斜が生じないことから、縦帯板レバー15の収納部16を薄く構成することも可能である。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例えば、グラブシェルの切断刃は、上下端に設けられる必要はなく、既存杭を切断させる目的であれば下端のみでよい。また、縦帯板レバー15を上方向移動させるシリンダの配置構成及びシリンダの変位を縦帯板レバー15の上下方向移動に変換させる開閉変位機構14の構成については、本実施形態に限定されるものではなく、種々の構成を用いることが可能である。
さらに、本実施形態では、1つのグラブシェルあたり2本の縦帯板レバー15を用い、左右のグラブシェルを同期させつつ動作させているが、1本の縦帯板レバーに1つのグラブシェルを連結し、それぞれ独立した動作を行うようにしてもよい。また、左右のグラブシェルを同期動作させるための機構は、2つに分岐した分枝リンクに限定されることなく他の構成を採用することができる。例えば、左右のグラブシェルのレバー連結部22を近接配置させ、これに縦帯板レバー15を直接連結させてもよい。
1,31,51 地中障害物撤去装置
2 スイベル
3 固定ユニット
4,32,52 本体フレーム
5,53 グラブ保持筒
7 グラブシェル
8a 円筒部
8b 垂直取付板
9 グリッパ
10 押接部材
11 離接変位機構
13,54 グラブ開閉シリンダ
13a 伸縮ロッド
14,36 開閉変位機構
15 縦帯板レバー
16 収納部
18 枢支ピン
19 シェル本体
20 上側切断刃
21 下側切断刃
22 レバー連結部
23 分枝リンク
100、110 筒状ケーシング
G 地面
P 既存杭

Claims (4)

  1. 地中障害物を囲繞するように軸周りに回転しながら地中へ建て込まれる筒状ケーシングに固定して用いる地中障害物撤去装置であって、
    前記筒状ケーシングの内周面に沿って配置され、前記筒状ケーシングの回転に伴い筒状ケーシング内周と前記地中障害物外周との間に掘進嵌入するグラブ保持部と、
    両端に枢着軸を有し下縁に切断刃を有する半円弧状に構成され、前記グラブ保持部の下部に前記枢着軸周りに回動自在に配置された一対のグラブシェルと、
    前記グラブシェルよりも上方位置に設けられ、前記グラブシェルを回動させる切断刃回動手段と、
    前記グラブシェルの前記枢着軸に対して前記切断刃の反対側に位置するレバー連結位置と前記切断刃回動手段とを連結する動作レバーとを有し、
    前記切断刃回動手段によって前記動作レバーが上昇することで前記グラブシェルが内周側に回動することを特徴とする、地中障害物撤去装置。
  2. 前記動作レバーは、前記グラブ保持部の内面に高さ方向に沿って伸びるように設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の地中障害物撤去装置。
  3. 前記動作レバーは下端から分岐された分枝リンクを介して前記一対のグラブシェルに連結し、
    切断刃回動手段は、前記グラブシェルの切断刃の刃先が下向きとなる非切断姿勢と前記地中障害物の略中心に達する切断完了姿勢との間で前記一対のグラブシェルを同期挙動させることを特徴とする、請求項1又は2に記載の地中障害物撤去装置。
  4. 前記一対のグラブシェルは上縁に切断刃を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載の地中障害物撤去装置。
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