JP3332898B2 - 圧入鋼管類の中掘装置 - Google Patents

圧入鋼管類の中掘装置

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JP3332898B2
JP3332898B2 JP34302899A JP34302899A JP3332898B2 JP 3332898 B2 JP3332898 B2 JP 3332898B2 JP 34302899 A JP34302899 A JP 34302899A JP 34302899 A JP34302899 A JP 34302899A JP 3332898 B2 JP3332898 B2 JP 3332898B2
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正義 楠浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築、土木の工事
において、例えば杭として圧入される大口径鋼管或はコ
ンクリート筒等の鋼管類の内部を掘削する圧入鋼管類の
中掘装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図5〜7に示すように、圧入鋼管
類Pの内部を掘削する中掘装置2が公知である(特公昭
55-40737号公報)。この中掘装置2は、図示しないクレ
ーンのワイヤにより直接吊持される駆動本体40と掘削
部70とを備えている。駆動本体40の中心部には、ク
ランプ用油圧シリンダ41と圧入用油圧シリンダ42と
が直列配置されており、この両シリンダは、上記ワイヤ
に吊持される上部に設けられたアイボルトから掘削部7
0まで延びるピストンロッド43を共用している。正確
には、このピストンロッド43は、クランプ用油圧シリ
ンダ41側の部分と圧入用油圧シリンダ42側の部分と
をカップリング44により結合して形成されている。
【0003】クランプ用油圧シリンダ41はピストンロ
ッド43、ピストン45およびシリンダーチューブ46
により構成されるとともに、圧入用油圧シリンダ42は
ピストンロッド43、ピストン47およびシリンダーチ
ューブ48により構成され、それぞれ両ロッド形複動シ
リンダとなっている。駆動本体40の外ケーシング49
および内ケーシング50は中間部材を介してピストンロ
ッド43に一体的に結合されている。圧入用油圧シリン
ダ42のシリンダーチューブ48は内ケーシング50に
対して上下動可能に、内ケーシング50内に設けらてい
る。この内ケーシング50にはリンク装置51を介して
クランプ部材52が取付けられ、クランプ用油圧シリン
ダ41のシリンダーチューブ46とクランプ部材52と
の間には駆動リンク53が介設されており、ピストンロ
ッド43に対して相対的にシリンダーチューブ46が上
下動することにより、駆動リンク53を介してクランプ
部材52が内方に後退し、逆に外方に張出すようになっ
ている。なお、外ケーシング49の上部の内側には、下
方に向けてロッド54が突設してあり、シリンダーチュ
ーブ46の上端のフランジ部とロッド54の下端の頭部
との間に介在させたばね55によりシリンダーチューブ
46に対して常時上向きの力が作用するようになってい
る。
【0004】外ケーシング49と内ケーシング50との
間には、外ケーシング49の上部に支持されたシリンダ
ーチューブ56と上面のみ油圧作用を受けるピストン5
7と下方に延びたピストンロッド58とからなる単動シ
リンダ形の開閉用油圧シリンダ59が設けられている。
ピストンロッド58の先端部にはピン60が設けられて
おり、シリンダーチューブ48から突出したブラケット
61に形成されたガイド孔62にピン60は上下動可能
に嵌入している。シリンダーチューブ48にはブラケッ
ト61の上方にストッパ63が突設されており、このス
トッパ63を貫いてピストンロッド58が設けられてい
る。そして、このストッパ63とピストンロッド58の
頭部との間に介在させたばね64によりピストンロッド
58に対して常時下向きの力を作用させるようになって
いる。
【0005】掘削部70は、シリンダーチューブ48に
一体的に結合された筒状部71とこの筒状部71の下端
にピン結合され、上記ピストンロッド58の頭部にピン
60により結合された延長ロッド72にピン結合された
開閉式バケット73とを有している。このバケット73
の外形は、開いたときは円錐形を二等分した二つの分割
体からなり、閉じたときは円錐形になるように概ね形成
されている。そして、延長ロッド72に対して、相対的
にシリンダーチューブ48とともに筒状部71が下降す
ることにより、バケット73が二枚同時に閉じるように
なっている。
【0006】次に、上述した中掘装置2の作動について
説明する。まず、図5に示すように、第一の状態では、
ピストンロッド43に対して、シリンダーチューブ46
が上限位置にあり、クランプ部材52が後退し、シリン
ダーチューブ48およびピストンロッド58が上限位置
にあり、筒状部71およびバケット73がピストンロッ
ド43に対して上限位置にあり、かつバケット73が開
いた状態で地中に圧入される鋼管類Pに降下させられ
る。図6に示すように、第二の状態では、バケット73
が鋼管類P内の地面に着地すると、ピストンロッド43
に対して、シリンダーチューブ46が油圧により下方に
向けて駆動され、これとともに下方に向けて作動する駆
動リンク53を介してクランプ部材52が下方に向けて
押される。これによりクランプ部材52は外方に向けて
張出し、鋼管類Pの内周面を押圧し、鋼管類Pに対して
中掘装置2を不動の状態に保つ。
【0007】また、図7に示すように、第三の状態で
は、ピストンロッド43に対して、シリンダーチューブ
48を油圧により下方に向けて駆動するとともに、ピス
トンロッド58を油圧により下方に向けて駆動し、バケ
ット73を開いた状態で、掘削部70全体を押し下げ
る。ピストンロッド58は、シリンダーチューブ56の
下端部にて下降を停止するが、シリンダーチューブ48
はさらに下降を続ける。この間、ピン60に対してガイ
ド孔62は下降する。したがって、延長ロッド72は下
降せず、筒状部71のみが下降し、バケット73が二枚
同時に閉じ、筒状部71およびバケット73内に掘削さ
れた土石類が収容される。
【0008】さらに、上記第三の状態では、図7に示す
ように、ピストンロッド43に対して、シリンダーチュ
ーブ46をばね55の力により上方に向けて駆動し、ク
ランプ部材52を後退させることにより中掘装置2を鋼
管類Pから解放し、吊上げ、掘削した土石類が鋼管類P
の外へと運び出される。ピストンロッド43に対してシ
リンダーチューブ48が上向きに駆動されると、まず筒
状部71のみが上方に作動してバケット73が開き土石
類が掘削部70外に出される。さらにシリンダーチュー
ブ48が上方に向けて作動すると、ガイド孔62の下端
部にピン60が係合し、ばね64により下向きに付勢さ
れていたピストンロッド58が上向きに作動し始め、掘
削部70全体が上向きに作動して図5に示す状態に戻
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の中掘装
置2の場合、クランプ用油圧シリンダ42と圧入用油圧
シリンダ42とが直列に配置された構造になっているた
め、中掘装置2の縦方向の寸法は非常に大きくなってい
る。この中掘装置2をクレーンで吊上げて鋼管類Pの中
に入れるには、クレーンのアームをそれだけ高くする必
要がある。作業場の近くに橋梁或は架線がある場合、ク
レーンのアームを高くすることができない場合もあり、
この中掘装置2が使用できなくなるという問題が生じ
る。また、クレーンのアームを高くする程、クレーンの
安定性が悪くなり、危険性が増し、クレーンによる作業
の効率も悪くなるという問題がある。さらに、この中掘
装置2では、円錐形を二等分した形のバケット73の各
分割片を垂直に地中に押込み、この分割片の内周面全体
で土石類を掻き集めるように両分割片を同時に閉じるよ
うになっているため、両分割片の駆動部に過大な負荷が
作用するという問題がある。本発明は、斯る従来の問題
点をなくすことを課題としてなされたもので、縦方向の
長さを縮小し、作業の安全性、効率の向上を可能とし、
バケットの駆動部に作用する負荷の軽減を可能とした圧
入鋼管類の中掘装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第一発明は、昇降可能に吊持され、圧入鋼管類内に
降下して、横方向に進退可能に設けられたクランプ部材
を前進させて張出させ、このクランプ部材を上記圧入鋼
管類の内周面に押しつけることにより上記圧入鋼管類に
対して、定位置を保つ駆動本体と、この駆動本体の下部
に開閉可能に支持されたバケットとを備えた圧入鋼管類
の中掘装置において、上記駆動本体内の上部から下部に
かけて配置され、一端が上記駆動本体の上部にピン結合
され、他端が上記バケットの上部にピン結合され、上下
方向に伸縮することにより上記バケットを開閉する油圧
シリンダと、一端が上記クランプ部材にピン結合され、
他端が上述した昇降可能に吊持される駆動本体にこの吊
持される力を伝える吊持部で、かつ上記クランプ部材の
進退方向に対して垂直な一定の軌跡に沿って上下動可能
に設けられたこの吊持部にピン結合された上部リンクお
よび一端が上記クランプ部材にピン結合され、他端が上
記吊持部の下方にて上記吊持部に対向して垂直な一定の
軌跡に沿って上下動可能に設けられ、かつ下方への移動
量が一定範囲に制限されたリンク結合部材にピン結合さ
れた下部リンクを上記駆動本体の内部に有するととも
に、上記油圧シリンダに対して並列配置され、上記上部
リンクの上記他端と上記下部リンクの上記他端との間の
距離を縮小する方向に常時上記両他端を付勢するばねを
上記駆動本体の内部に有し、上記吊持部に上向きの力が
作用し、上記駆動本体および上記バケットが、上記上部
リンクおよび上記クランプ部材を介して、かつ上記駆動
本体に作用する重力に抗して吊持された場合には、上記
両他端の間の距離の増大に伴って、上記クランプ部材を
上記駆動本体の内部に向けて後退させ、上記吊持部に上
向きの力が作用せず、上記上部リンクおよび上記クラン
プ部材に作用する上向きの力がなくなり、上記駆動本体
および上記バケットが吊持されていない場合には、上記
ばねの力により上記両他端の距離が縮小させられ、これ
に伴って上記クランプ部材を前進させるリンク装置とが
並列配置された構成とした。
【0011】また、第二発明は、昇降可能に吊持され、
圧入鋼管類内に降下して、横方向に進退可能に設けられ
たクランプ部材を前進させて張出させ、このクランプ部
材を上記圧入鋼管類の内周面に押しつけることにより上
記圧入鋼管類に対して、定位置を保つ駆動本体と、この
駆動本体の下部に開閉可能に支持されたバケットとを備
えた圧入鋼管類の中掘装置において、上記駆動本体内の
上部から下部にかけて配置され、一端が上記駆動本体の
上部にピン結合され、他端が上記バケットの上部にピン
結合され、上下方向に伸縮することにより上記バケット
を開閉する油圧シリンダと、一端が上記クランプ部材に
ピン結合され、他端が上記駆動本体にピン結合された下
部リンクを上記駆動本体の内部に有するとともに、一端
が上記駆動本体にピン結合され、他端が上記下部リンク
にピン結合されたリンク駆動用の油圧シリンダを上記駆
動本体の内部に有し、上記リンク駆動用の油圧シリンダ
を伸縮させることにより上記下部リンクを揺動させ、こ
れにより上記クランプ部材を進退させるリンク装置とが
並列配置された構成とした。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。図1〜3は、第一発明に係る中掘
装置1Aを示し、図示しないクレーンのワイヤにより直
接吊持される駆動本体10と開閉式バケット30とを備
えている。駆動本体10は、バケット30の支軸31を
固定する支柱11を有するケーシング12に対して上下
方向に相対的に移動可能に設けられた吊持部材13にて
図示しないクレーンのワイヤにより直接吊下げられるよ
うに形成されている。バケット30を開閉するための油
圧シリンダ14はケーシング12の上部にピン結合され
ている。この油圧シリンダ14は、テレスコピックタイ
プ(多段伸縮型)のものが好ましい。ケーシング12の
外周部に横方向に延びた開口をなす複数のガイド部15
が形成されており、このガイド部15の内周面に沿って
摺動可能にクランプ部材16が嵌挿されている。バケッ
ト30は図示するように、互いにヒンジ結合された二つ
の球状殻からなり、その外形は、開いたときは球体の下
部半分を除いた形状で、閉じたときは球体の下部の形状
になるように概ね形成されている。そして、各分割片は
別個に作動させられるようになっている。
【0013】ケーシング12の内部にはガイド棒17が
突設されており、このガイド棒17に沿って吊持部材1
3は上下動可能になっており、このガイド棒17に沿っ
て上下動可能にリンク結合部材18が設けられている。
さらに、吊持部材13とクランプ部材16との間に上部
リンク19Uが設けられ、クランプ部材16とリンク結
合部材18との間に下部リンク19Lが設けられ、吊持
部材13、リンク結合部材18および上部リンク19
U、下部リンク19Lを含むリンク装置20Aが油圧シ
リンダ14に対して並列に形成されている。そして、吊
持部材13とリンク結合部材18との間の間隔が変わる
ことにより上部リンク19Uおよび下部リンク19Lを
介してクランプ部材16が進退するようになっている。
また、吊持部材13および上部リンク19U間のピン結
合部近傍とリンク結合部材18および下部リンク19L
間のピン結合部近傍との間には油圧シリンダ14に対し
て並列配置されたばね21が介設されている。
【0014】そして、図1に示すように、クレーンによ
り吊持された本発明に係る中掘装置1Aが鋼管類P内を
降下している状態では、油圧シリンダ14は収縮し、バ
ケット30は開かれている。また、吊持部材13には上
向きの力が作用するのに対して、クランプ部材16には
ケーシング12からバケット30を含む装置の重量が作
用し、上部リンク19Uおよび下部リンク19Lは吊持
部材13側およびリンク結合部材18側が開くように回
転する。したがって、ガイド棒17に沿って吊持部材1
3とリンク結合部材18は互いに離れる方向に移動す
る。この結果、クランプ部材16は引っ込んだ状態とな
る。即ち、バケット30を支持する駆動本体10に作用
する重力の作用を受けて上下方向の寸法を増大させると
同時に、横方向の寸法を縮小させるリンク装置20Aに
よりクランプ部材16は後退し、引っ込んだ状態に保た
れている。なお、リンク結合部材18のガイド棒17に
対する相対的な下降は、ストッパーとして作用するケー
シング12の内側の下面により一定範囲に制限されてい
る。また、この状態では、上記重力の作用によりばね2
1は引き伸ばされている。
【0015】図2に示すように、バケット30が鋼管類
P内にて着地して、駆動本体10が若干量だけ降下する
ことにより、リンク装置20Aは上記重力の作用から解
放されると同時に、短くなろうとするばね21の力によ
り上下方向の寸法を縮小させると同時に、横方向の寸法
を増大させるように変形する。この結果、クランプ部材
16はガイド部15内を前進して、ケーシング12の側
面から張出し、鋼管類Pの内周面を押圧し、鋼管類Pに
対して中掘装置1Aを不動の状態とし、定位置に保つよ
うになる。
【0016】図3に示すように、クランプ部材16が鋼
管類Pの内周面を押圧した状態下で、油圧シリンダ14
が伸張し、バケット30が閉じられ、鋼管類P内の土石
類の掘削が行われる。掘削後、クレーンによる中掘装置
1Aの吊上げが開始されると、駆動本体10に加えてバ
ケット30からの重力作用を受けるケーシング12に対
して、吊持部材13が相対的に上昇することによりリン
ク装置20Aが上下方向の寸法を増大させると同時に、
横方向の寸法を縮小させるように変形する。この結果、
クランプ部材16は後退し、ケーシング12内に引っ込
み、駆動本体10が鋼管類Pによる拘束から解放され、
中掘装置1Aは上昇し、バケット30内の土石類が鋼管
類P外に運び出される。以後、再度中掘装置1Aは鋼管
類P内へと移動させられ、上記同様の動作を繰返す。
【0017】このように、この中掘装置1Aでは、クラ
ンプ部材16の駆動部であるばね21およびリンク装置
20Aとバケット30の駆動部である油圧シリンダ14
とを並列に設けてあるため、縦方向の長さが小さく、ク
レーン等により吊下げられてする作業の安全性、効率を
向上させ得るようになっている。特に、油圧シリンダ1
4がテレスコピックタイプである場合は、さらに小型さ
れ、取扱い易いものとなる。また、この中掘装置1Aで
は、クランプ部材16を駆動本体10に作用する重力と
ばね力を利用して変形するリンク装置20Aを介して進
退させるようにしてあるため、単純な構造となり、それ
だけ重量も小さくなり、より一層取扱い易いものとなっ
ている。
【0018】図4は、第二発明に係る中掘装置1Bを示
し、図1〜3に示す部分と共通する部分については、互
いに同一番号を付して説明を省略する。この中掘装置1
Bでは、駆動本体10は、バケット30を開閉するため
の油圧シリンダ14とこれに対して並列配置されたリン
ク装置20Bを介して移動可能に設けられたクランプ部
材16とを有している。リンク装置20Bは、一端がク
ランプ部材にピン結合され、他端が駆動本体10の内側
部分にピン結合された下部リンク19Lを有し、この下
部リンク19Lはさらに油圧シリンダ14に対して並列
配置された油圧シリンダ22にピン結合され、この油圧
シリンダ22により下部リンク19Lが正逆転させられ
ることによりクランプ部材16が、図4において右半分
に示すように、横方向に張出し、或は同じく左半分に示
すように、逆方向に後退するようになっている。バケッ
ト30は、駆動本体10の下部に突設された支柱11に
固定された支軸31を中心として開閉可能に設けられ、
油圧シリンダ14により図4において右半分に示すよう
に開かれ、或は同じく左半分に示すように閉じられる。
【0019】中掘装置1Bがクレーンにより吊下げら
れ、鋼管類P内にて降下し、着地する迄は、クランプ部
材16は伸張状態にある油圧シリンダ22により引っ込
められており、バケット30は収縮状態にある油圧シリ
ンダ14により開かれている。この中掘装置1Bのバケ
ット30が着地すると、まず油圧シリンダ22が収縮し
て、リンク装置20Bの外側の部材を上昇させることに
よりクランプ部材16を外側に張出させ、クランプ部材
16が鋼管類Pの内周面を押圧した状態となる。これに
より、駆動本体10は、鋼管類Pに対して不動の状態と
なり、定位置を保つ。続いて、油圧シリンダ14が伸張
してバケット30が閉じられ、同時に鋼管類P内の土石
類の掘削が行われる。その後、油圧シリンダ22が伸張
して、クランプ部材16が引っ込められ、駆動本体10
が、鋼管類Pから解き放たれた状態下でクレーンにより
吊上げられ、上記土石類が鋼管類Pの外に運び出され
る。
【0020】この中掘装置1Bの場合も、クランプ部材
16の駆動部である油圧シリンダ22およびリンク装置
20Bとバケット30の駆動部である油圧シリンダ14
とを並列に設けてあるため、縦方向の長さが小さく、ク
レーン等により吊下げられてする作業の安全性、効率を
向上させ得るようになっている。なお、クランプ部材1
6をリンク装置20Bを介さずに油圧シリンダ22によ
り直接進退させるようにしてもよい。また、中掘装置1
A,1Bのいずれの場合も球面形状のバケット30を使
用しているため、バケット30を閉じるときは、球面を
四分割した形状の二つのバケット30の分割片における
互いに当接する半円形の縁部およびこの縁部に取付けた
爪部が土石類を切込んでゆくように移動し、基本的には
分割片の内周面による土石類の掻き集めはなく、しかも
各分割片は別個に作動できるようになっている。このた
め、バケット30の駆動部に作用する負荷は軽減され、
各分割片が土石類中の障害物に遭遇した際にも、各分割
片を交互に、繰り返し作動させながら掘削を進めてゆき
易い構造となっている。
【0021】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、第一発
明によれば、昇降可能に吊持され、圧入鋼管類内に降下
して、横方向に進退可能に設けられたクランプ部材を前
進させて張出させ、このクランプ部材を上記圧入鋼管類
の内周面に押しつけることにより上記圧入鋼管類に対し
て、定位置を保つ駆動本体と、この駆動本体の下部に開
閉可能に支持されたバケットとを備えた圧入鋼管類の中
掘装置において、上記駆動本体内の上部から下部にかけ
て配置され、一端が上記駆動本体の上部にピン結合さ
れ、他端が上記バケットの上部にピン結合され、上下方
向に伸縮することにより上記バケットを開閉する油圧シ
リンダと、一端が上記クランプ部材にピン結合され、他
端が上述した昇降可能に吊持される駆動本体にこの吊持
される力を伝える吊持部で、かつ上記クランプ部材の進
退方向に対して垂直な一定の軌跡に沿って上下動可能に
設けられたこの吊持部にピン結合された上部リンクおよ
び一端が上記クランプ部材にピン結合され、他端が上記
吊持部の下方にて上記吊持部に対向して垂直な一定の軌
跡に沿って上下動可能に設けられ、かつ下方への移動量
が一定範囲に制限されたリンク結合部材にピン結合され
た下部リンクを上記駆動本体の内部に有するとともに、
上記油圧シリンダに対して並列配置され、上記上部リン
クの上記他端と上記下部リンクの上記他端との間の距離
を縮小する方向に常時上記両他端を付勢するばねを上記
駆動本体の内部に有し、上記吊持部に上向きの力が作用
し、上記駆動本体および上記バケットが、上記上部リン
クおよび上記クランプ部材を介して、かつ上記駆動本体
に作用する重力に抗して吊持された場合には、上記両他
端の間の距離の増大に伴って、上記クランプ部材を上記
駆動本体の内部に向けて後退させ、上記吊持部に上向き
の力が作用せず、上記上部リンクおよび上記クランプ部
材に作用する上向きの力がなくなり、上記駆動本体およ
び上記バケットが吊持されていない場合には、上記ばね
の力により上記両他端の距離が縮小させられ、これに伴
って上記クランプ部材を前進させるリンク装置とが並列
配置された構成としてある。このため、縦方向の長さが
縮小され、作業の安全性および効率向上が可能となり、
ばねの使用により単純な構造になり、重量も軽減される
のに加えて、保守点検に要する手間も軽減される等の効
果を奏する。
【0022】また、第二発明によれば、昇降可能に吊持
され、圧入鋼管類内に降下して、横方向に進退可能に設
けられたクランプ部材を前進させて張出させ、このクラ
ンプ部材を上記圧入鋼管類の内周面に押しつけることに
より上記圧入鋼管類に対して、定位置を保つ駆動本体
と、この駆動本体の下部に開閉可能に支持されたバケッ
トとを備えた圧入鋼管類の中掘装置において、上記駆動
本体内の上部から下部にかけて配置され、一端が上記駆
動本体の上部にピン結合され、他端が上記バケットの上
部にピン結合され、上下方向に伸縮することにより上記
バケットを開閉する油圧シリンダと、一端が上記クラン
プ部材にピン結合され、他端が上記駆動本体にピン結合
された下部リンクを上記駆動本体の内部に有するととも
に、一端が上記駆動本体にピン結合され、他端が上記下
部リンクにピン結合されたリンク駆動用の油圧シリンダ
を上記駆動本体の内部に有し、上記リンク駆動用の油圧
シリンダを伸縮させることにより上記下部リンクを揺動
させ、これにより上記クランプ部材を進退させるリンク
装置とが並列配置された構成としてある。このため、縦
方向の長さが縮小され、作業の安全性および効率向上が
可能となり、小型化により取扱い易い構造になる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一発明に係る圧入鋼管類の中掘装置の第一
の状態を示す断面図である。
【図2】 図1に示す中掘装置の第二の状態を示す断面
図である。
【図3】 図1に示す中掘装置の第三の状態を示す断面
図である。
【図4】 第二発明に係る圧入鋼管類の中掘装置の二つ
の異なる状態を示す断面図である。
【図5】 従来の圧入鋼管類の中掘装置の第一の状態を
示す断面図である。
【図6】 図5に示す中掘装置の第二の状態を示す断面
図である。
【図7】 図5に示す中掘装置の第三の状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1A,1B 中掘装置 10 駆動本体 14 油圧シリンダ 16 クランプ部材 20A,20B リンク装置 21 ばね 22 油圧シリンダ 30 バケット P 鋼管類
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21B 11/00 E21B 11/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降可能に吊持され、圧入鋼管類内に降
    下して、横方向に進退可能に設けられたクランプ部材を
    前進させて張出させ、このクランプ部材を上記圧入鋼管
    類の内周面に押しつけることにより上記圧入鋼管類に対
    して、定位置を保つ駆動本体と、この駆動本体の下部に
    開閉可能に支持されたバケットとを備えた圧入鋼管類の
    中掘装置において、上記駆動本体内の上部から下部にか
    けて配置され、一端が上記駆動本体の上部にピン結合さ
    れ、他端が上記バケットの上部にピン結合され、上下方
    向に伸縮することにより上記バケットを開閉する油圧シ
    リンダと、一端が上記クランプ部材にピン結合され、他
    端が上述した昇降可能に吊持される駆動本体にこの吊持
    される力を伝える吊持部で、かつ上記クランプ部材の進
    退方向に対して垂直な一定の軌跡に沿って上下動可能に
    設けられたこの吊持部にピン結合された上部リンクおよ
    び一端が上記クランプ部材にピン結合され、他端が上記
    吊持部の下方にて上記吊持部に対向して垂直な一定の軌
    跡に沿って上下動可能に設けられ、かつ下方への移動量
    が一定範囲に制限されたリンク結合部材にピン結合され
    た下部リンクを上記駆動本体の内部に有するとともに、
    上記油圧シリンダに対して並列配置され、上記上部リン
    クの上記他端と上記下部リンクの上記他端との間の距離
    を縮小する方向に常時上記両他端を付勢するばねを上記
    駆動本体の内部に有し、上記吊持部に上向きの力が作用
    し、上記駆動本体および上記バケットが、上記上部リン
    クおよび上記クランプ部材を介して、かつ上記駆動本体
    に作用する重力に抗して吊持された場合には、上記両他
    端の間の距離の増大に伴って、上記クランプ部材を上記
    駆動本体の内部に向けて後退させ、上記吊持部に上向き
    の力が作用せず、上記上部リンクおよび上記クランプ部
    材に作用する上向きの力がなくなり、上記駆動本体およ
    び上記バケットが吊持されていない場合には、上記ばね
    の力により上記両他端の距離が縮小させられ、これに伴
    って上記クランプ部材を前進させるリンク装置とが並列
    配置されたことを特徴とする圧入鋼管類の中掘装置。
  2. 【請求項2】 昇降可能に吊持され、圧入鋼管類内に降
    下して、横方向に進退可能に設けられたクランプ部材を
    前進させて張出させ、このクランプ部材を上記圧入鋼管
    類の内周面に押しつけることにより上記圧入鋼管類に対
    して、定位置を保つ駆動本体と、この駆動本体の下部に
    開閉可能に支持されたバケットとを備えた圧入鋼管類の
    中掘装置において、上記駆動本体内の上部から下部にか
    けて配置され、一端が上記駆動本体の上部にピン結合さ
    れ、他端が上記バケットの上部にピン結合され、上下方
    向に伸縮することにより上記バケットを開閉する油圧シ
    リンダと、一端が上記クランプ部材にピン結合され、他
    端が上記駆動本体にピン結合された下部リンクを上記駆
    動本体の内部に有するとともに、一端が上記駆動本体に
    ピン結合され、他端が上記下部リンクにピン結合された
    リンク駆動用の油圧シリンダを上記駆動本体の内部に有
    し、上記リンク駆動用の油圧シリンダを伸縮させること
    により上記下部リンクを揺動させ、これにより上記クラ
    ンプ部材を進退させるリンク装置とが並列配置されたこ
    とを特徴とする圧入鋼管類の中掘装置。
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