JP2704118B2 - 圧入鋼管の中掘装置 - Google Patents

圧入鋼管の中掘装置

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JP2704118B2
JP2704118B2 JP18007794A JP18007794A JP2704118B2 JP 2704118 B2 JP2704118 B2 JP 2704118B2 JP 18007794 A JP18007794 A JP 18007794A JP 18007794 A JP18007794 A JP 18007794A JP 2704118 B2 JP2704118 B2 JP 2704118B2
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正義 楠浦
正彦 青地
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株式会社平林製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築、土木の基礎工事
において、杭としての大口径鋼管の圧入時に中掘を行う
圧入鋼管の中掘装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図8に示すように鋼管圧入装置1
とともに用いられる中掘装置2が公知である(実開平4
−9436号公報)。鋼管圧入装置1は、ベース部1
1、昇降台12および回転締付け手段13からなってい
る。ベース部11は、中央に鋼管14を通す円形の貫通
孔を有している。昇降台12は、ベース部11上に昇降
可能に設けられ、かつ中央に鋼管14を通す円形の貫通
孔を有している。回転締付け手段13は、鋼鉄製のC形
バンドの両端部を油圧シリンダで結合したもので、昇降
台12上に回転可能に設けられている。そして、この油
圧シリンダを伸長させた状態で、C形バンド内に鋼管1
4を貫通させ、この油圧シリンダを収縮させることによ
りC形バンドで鋼管14を締付け、C形バンドの回転
時、鋼管14がC形バンドとともに一体回転するように
なっている。
【0003】一方、中掘装置2は、本体部15、駆動軸
16、バケット17およびロック部18からなってい
る。本体部15は、枠体の内部に太陽歯車、この太陽歯
車の外側に位置し、この太陽歯車と同心の内歯車およ
び、この太陽歯車,内歯車間にあって、両歯車に噛合う
複数の遊星歯車を内蔵している。上記枠体は鋼管14と
一体回転可能に配置される。また、上記枠体と内歯車と
は一体回転し、上記遊星歯車は上記太陽歯車の中心軸の
回りに回転可能に設けたキャリア19により、各遊星歯
車の中心軸の回りに回転可能に支持されている。このキ
ャリア19は、上記枠体を上下に貫いて延び、この貫い
た部分は断面正方形の外形と、断面円形の貫通孔を有し
ている。上記太陽歯車の中心に断面正方形の貫通孔が形
成してある。
【0004】駆動軸16は、上記太陽歯車の貫通孔より
幾分小さい寸法の断面正方形の外形を有し、上記太陽歯
車の貫通孔を貫いた状態では、駆動軸16と上記太陽歯
車とは一体回転するようになっている。また、駆動軸1
6の先端部には、掘削用のバケット17が取り付けてあ
り、掘削した土砂等は、一旦バケット17内に溜められ
るようになっている。図8に示すように、駆動軸16
が、上記太陽歯車の断面正方形の貫通孔および上記キャ
リア19を貫いた状態にして、駆動軸16,バケット1
7とともに、本体部15が鋼管14の上部に設置され
る。
【0005】ロック部18は、昇降台12上に傾動可能
で、かつ伸縮可能に立設してある。また、その上部に
は、先端部に凹所を有し、片口スパナの形状をしたアー
ム19が傾動可能に設けてある。本体部15が鋼管14
上に設置されると、アーム20の上記凹所内に上記キャ
リア19が位置するように、図8において二点鎖線の状
態から実線の状態にアーム20は傾動させられる。
【0006】そして、鋼管圧入装置1により鋼管14を
締付け、回転させると、アーム20により上記キャリア
19の回転が阻止されており、また鋼管14と上記枠
体、上記内歯車とが一体回転するため、上記遊星歯車を
介して上記太陽歯車は、鋼管14とは逆方向に回転し、
これとともに駆動軸16、バケット17も鋼管14とは
逆方向に回転する。このバケット17の回転により鋼管
14内の底部が掘削され、鋼管圧入装置1により鋼管1
4の圧入が行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、
中掘装置2による掘削の開始時には、地上に立てた鋼管
14の上端部から、さらに上方に駆動軸16が突出する
ことになり、かなり高さ方向に大きな寸法の空間が必要
になるという問題がある。また、バケット17を回転さ
せる力を本体部15から、駆動軸16を介して伝えてい
るため、掘削面が深くなってくると、駆動軸16が長く
なり、時には数十mにも達することもあり、バケット1
7に回転させるための大きな力を伝えられなくなるとい
う問題も生じている。本発明は、斯る従来の問題点を課
題としてなされたもので、鋼管圧入時に高さ方向に必要
とするスペースを小さくし、かつ掘削面が深くなっても
バケットに回転させるための大きな力を伝えることを可
能とした中掘装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1発明は、地中に圧入される鋼管内に配置され、
この鋼管内で回転することにより、この鋼管の先端部の
土石、岩盤を掘削して、掘削物を内部に溜めるバケット
を備えた圧入鋼管の中掘装置において、ケーシング、油
圧シリンダ、吊持部、ポンピング用シリンダ、アキュム
レータ、検出装置、ガイド部、クランプ部材および油圧
ユニットを設け、上記ケーシングが、上記バケットを一
体回転可能に吊持し、上記油圧シリンダが、上記ケーシ
ング内に固定され、少なくとも上記ガイド部側にそのピ
ストンロッドがシリンダチューブから突出し、上記吊持
部が、上記ケーシングの上部に、このケーシングに対し
て上下方向に相対的に移動可能に設けられ、上記ポンピ
ング用シリンダが、上記ケーシングと吊持部との間に介
在し、そのシリンダチューブとピストンロッドの内のい
ずれか一方が上記ケーシングと一体的に形成され、その
シリンダチューブとピストンロッドの内の上記ケーシン
グとは一体結合されていない部材が上記吊持部と上下方
向に相対的に移動可能に係合し、そのピストンの一方の
側の空間が、上記吊持部が吊持されたときに上記バケッ
ト、上記ケーシングおよびその内部の構成要素の重量に
よる力の作用で加圧され、かつこの空間が、上記油圧シ
リンダのピストンの一方の側の空間との間で油を行き来
させる空間になっており、上記アキュムレータが、上記
油圧シリンダのピストンの上記一方の側とは反対側の空
間との間で油を行き来させる常時容積を縮小させようと
する力を受けた空間を有し、上記検出装置が、上記ケー
シングに対して相対的に一定の高さに、上記吊持部が達
したか否かについて検出可能に設けられ、上記ガイド部
が、傾斜側面を有するとともに、上記油圧シリンダのピ
ストンロッドの端部に結合し、上記ピストンロッドとと
もに上記ケーシングに対して相対的に上下動可能に設け
られ、上記クランプ部材が、上記ガイド部に係合して、
このクランプの一方の端部が、上記ケーシングの外周面
より外側に突出可能となっており、上記ケーシングに対
して相対的に上記ガイド部が上下方向に移動することに
より、この一方の端部が、上記ケーシングの外周面より
外側に突出し、上記鋼管の内周面を押圧し、上記鋼管が
回転すると上記ケーシングに、上記鋼管と一体回転させ
る力を伝える一方、相対的に上記ガイド部が上記移動と
逆方向に移動することにより、上記一方の端部が上記ケ
ーシング側に退避させられ、上記油圧ユニットが、上記
吊持部を介して上記ケーシングが吊持され、上記吊持部
が上記設定された高さにあると上記検出装置が検出して
いない第1の状態では、油圧回路の切換えにより、上記
ポンピング用シリンダ内の上記空間から上記油圧シリン
ダのピストンの上記一方の側の空間への油の流れと、こ
のピストンの上記一方の側とは反対側の空間から上記ア
キュムレータ内の上記空間への油の流れを許容する状態
にし、上記加圧によりこの第1の状態における上記油の
両流れを生じさせる一方、上記吊持部が上記設定された
高さにあると上記検出装置が検出している第2の状態で
は、油圧回路の切換えにより、上記油圧シリンダのピス
トンの上記一方の側の空間から上記ポンピング用シリン
ダ内の上記空間への油の流れと、上記アキュムレータ内
の上記空間から上記油圧シリンダのピストンの上記一方
の側とは反対側の空間への油の流れを許容する状態とし
て、上記アキュムレータ内の力により、この第2の状態
における上記油の両流れを生じさせることを可能に形成
した。
【0009】また、第2発明は、地中に圧入される鋼管
内に配置され、この鋼管内で回転することにより、この
鋼管の先端部の土石、岩盤を掘削して、掘削物を内部に
溜めるバケットを備えた圧入鋼管の中掘装置において、
ケーシング、油圧シリンダ、吊持部、ポンピング用シリ
ンダ、アキュムレータ、検出装置、クランプ部材および
油圧ユニットを設け、上記ケーシングが、上記バケット
を一体回転可能に吊持し、上記油圧シリンダが、上記ケ
ーシング内に固定され、少なくとも上記クランプ部材側
にピストンロッドがシリンダチューブから突出し、上記
吊持部が、上記ケーシングの上部に、このケーシングに
対して上下方向に相対的に移動可能に設けられ、上記ポ
ンピング用シリンダが、上記ケーシングと吊持部との間
に介在し、そのシリンダチューブとピストンロッドの内
のいずれか一方が上記ケーシングと一体的に形成され、
そのシリンダチューブとピストンロッドの内の上記ケー
シングとは一体結合されていない部材が上記吊持部と上
下方向に相対的に移動可能に係合し、そのピストンの一
方の側の空間が、上記吊持部が吊持されたときに上記バ
ケット、上記ケーシングおよびその内部の構成要素の重
量による力の作用で加圧され、かつこの空間が、上記油
圧シリンダのピストンの一方の側の空間との間で油を行
き来させる空間になっており、上記アキュムレータが、
上記油圧シリンダのピストンの上記一方の側とは反対側
の空間との間で油を行き来させる常時容積を縮小させよ
うとする力を受けた空間を有し、上記検出装置が、上記
ケーシングに対して相対的に一定の高さに、上記吊持部
が達したか否かについて検出可能に形成され、上記クラ
ンプ部材が、上記油圧シリンダのピストンロッドの端部
に直接、または中間部材を介して結合し、横軸の回りに
回転可能に設け、かつこのクランプ部材の一方の端部
が、上記ケーシングの外周面より外側に突出可能となっ
ており、上記ケーシングに対して相対的に上記ピストン
ロッドが縦方向に移動することにより、上記一方の端部
が、上記ケーシングの外周面より外側に突出し、上記鋼
管の内周面を押圧し、上記鋼管が回転すると上記ケーシ
ングに、上記鋼管と一体回転させる力を伝える一方、上
記移動とは逆方向に移動することにより、上記端部が上
記ケーシング側に退避させられ、上記油圧ユニットが、
上記吊持部を介して上記ケーシングが吊持され、上記吊
持部が上記設定された高さにあると上記検出装置が検出
していない第1の状態では、油圧回路の切換えにより、
上記ポンピング用シリンダ内の上記空間から上記油圧シ
リンダのピストンの上記一方の側の空間への油の流れ
と、このピストンの上記一方の側とは反対側の空間から
上記アキュムレータ内の上記空間への油の流れを許容す
る状態にし、上記加圧により、この第1の状態における
上記油の両流れを生じさせる一方、上記吊持部が上記設
定された高さにあると上記検出装置が検出している第2
の状態では、油圧回路の切換えにより、上記油圧シリン
ダのピストンの上記一方の側の空間から上記ポンピング
用シリンダ内の上記空間への油の流れと、上記アキュム
レータ内の上記空間から上記油圧シリンダのピストンの
上記一方の側とは反対側の空間への油の流れを許容する
状態として、上記アキュムレータ内の力により、この第
2の状態における上記油の両流れを生じさせることを可
能に形成した。
【0010】さらに、第3発明は、地中に圧入される鋼
管内に配置され、この鋼管内で回転することにより、こ
の鋼管の先端部の土石、岩盤を掘削して、掘削物を内部
に溜めるバケットを備えた圧入鋼管の中掘装置におい
て、ケーシング、吊持部、クランプ部材、ポンピング用
シリンダ、アキュムレータ、検出装置および油圧ユニッ
トを設け、上記ケーシングが、上記バケットを一体回転
可能に吊持し、上記吊持部が、上記ケーシングの上部
に、このケーシングに対して上下方向に相対的に移動可
能に設けられ、上記クランプ部材が、上記ケーシング内
に設けられた油圧シリンダにより、一方の端部を上記ケ
ーシングの外周面より外側に突出させ得る状態に配置さ
れ、上記端部が、上記ケーシングの外周面より外側に突
出し、上記鋼管の内周面を押圧し、上記鋼管が回転する
と上記ケーシングに、上記鋼管と一体回転させる力を伝
える一方、上記油圧シリンダにより、上記端部を上記ケ
ーシング側に退避可能になっており、上記ポンピング用
シリンダが、上記ケーシングと吊持部との間に介在し、
そのシリンダチューブとピストンロッドの内のいずれか
一方が上記ケーシングと一体的に形成され、そのシリン
ダチューブとピストンロッドの内の上記ケーシングとは
一体結合されていない部材が上記吊持部と上下方向に相
対的に移動可能に係合し、そのピストンの一方の側の空
間が、上記吊持部が吊持されたときに上記バケット、上
記ケーシングおよびその内部の構成要素の重量による力
の作用で加圧され、かつこの空間が、上記油圧シリンダ
のピストンの一方の側の空間との間で油を行き来させる
空間になっており、上記アキュムレータが、上記油圧シ
リンダのピストンの上記一方の側とは反対側の第2空間
との間で油を行き来させる常時容積を縮小させようとす
る力を受けた空間を有し、上記検出装置が、上記ケーシ
ングに対して相対的に一定の高さに、上記吊持部が達し
たか否かについて検出可能に形成され、上記油圧ユニッ
トが、上記吊持部を介して上記ケーシングが吊持され、
上記吊持部が上記設定された高さにあると上記検出装置
が検出していない第1の状態では、油圧回路の切換えに
より、上記ポンピング用シリンダ内の上記空間から上記
油圧シリンダの第1空間への油の流れと、この油圧シリ
ンダの第2空間から上記アキュムレータ内の上記空間へ
の油の流れを許容する状態にし、上記加圧により、この
第1の状態における上記油の両流れを生じさせる一方、
上記吊持部が上記設定された高さにあると上記検出装置
が検出している第2の状態では、油圧回路の切換えによ
り、上記油圧シリンダの第1空間から上記ポンピング用
シリンダ内の上記空間への油の流れと、上記アキュムレ
ータ内の上記空間から上記油圧シリンダの第2空間への
油の流れを許容する状態として、上記アキュムレータ内
の力により、この第2の状態における上記油の両流れを
生じさせることを可能に形成した形成した。
【0011】
【作用】上記発明のように構成することにより、中掘装
置は掘削時には、何等外部の駆動源に依存することな
く、自力で鋼管の内面を、鋼管と一体回転可能に押圧す
るようになり、吊り上げ時には、鋼管の内面を押圧しな
くなる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面にしたがって
説明する。図1、図2は、第1発明に係る中掘装置を示
し、この中掘装置はケーシング21、バケット22、油
圧シリンダ23、吊持部24、ポンピング用シリンダ2
5、アキュムレータ26、検出装置27、ガイド部2
8、クランプ部材29および油圧ユニット30を備えて
いる。ケーシング21は、鋼管14内に入れるような外
形寸法を有し、かつバケット22にピン結合しており、
バケット22を一体回転可能に吊持している。
【0013】バケット22は中空体で、下面に多数の掘
削刃を備え、掘削した土砂等を内部に進入させるスリッ
ト状の開口部を有する周知のものである。油圧シリンダ
23は、ケーシング21の内壁面上に縦方向に固定して
あり、そのシリンダチューブの下方にピストンロッド3
1が昇降可能に突出している。吊持部24は、中空体で
あって、ケーシング21の上面に形成した貫通孔を、こ
の上面に対して相対的に上下動可能に、貫通し、外周面
にストライカ32を備えている。
【0014】ポンピング用シリンダ25は、吊持部24
内に収容されたシリンダチューブ33を有し、そのピス
トンロッド34は吊持部24外に突出し、ケーシング2
1に一体的に結合している。また、シリンダチューブ3
3内のピストンの下方に、油圧シリンダ23のピストン
の上方の空間35aとの間で油を行き来させる空間36
を有している。一方、シリンダチューブ33内のピスト
ンの上方には、ばね37が配置してあり、ピストンに対
して常時下向きの力を作用させるように形成してある。
また、ピストンロッド34には、ピストンの下方の空間
36と油圧シリンダ23のピストンの上方の空間35a
との間を行き来する油の流路となる貫通孔38が形成さ
れている。さらに、吊持部24の外側におけるピストン
ロッド34の大径部の上面39がケーシング21内で相
対的に下降してくる吊持部24に対してストッパーとな
っている。
【0015】アキュムレータ26は、容積を縮小させよ
うとする力を常時受けつつ油圧シリンダ23のピストン
の下方の空間35bとの間で油を行き来させる空間40
を有している。検出装置27は、本実施例では、機械式
方向切換弁であって、ストライカ32と係合、離脱する
ことにより、吊持部24がケーシング21に対して相対
的に、設定された高さにあるか否かを検出するものであ
る。ガイド部28は、下方に向けて広がった傾斜側面を
有し、ピストンロッド31の下端部に結合され、このピ
ストンロッド31とともに、ケーシング21に対して相
対的に上下動可能に設けられている。
【0016】クランプ部材29は、ケーシング21の側
壁を貫通して進退可能に設けられ、鋼管14側の端部4
1には、これと鋼管14との間の滑り止め用として多数
の小突起が設けられ、これとは反対側、即ち内側の端部
42は、ガイド部28の傾斜側面に、上下方向に相対的
に移動可能に係合させられている。そして、ガイド部2
8が、ケーシング21に対して相対的に下方に移動する
とクランプ部材29が内側に移動して、鋼管14側の端
部41は鋼管14から離れる。これに対して、ガイド部
28が、ケーシング21に対して相対的に上方に移動す
るとクランプ部材29が外側に移動して、鋼管14側の
端部41は鋼管14の内周面を押圧して、鋼管14とケ
ーシング21とが一体回転可能となる。
【0017】油圧ユニット30は、吊持部24を介して
ケーシング21が吊持され、吊持部24が上記設定され
た高さにあると検出装置27が検出していない第1の状
態では、油圧回路の切換えにより、ポンピング用シリン
ダ25内の空間36から油圧シリンダ23のピストンの
上方の空間35aへの油の流れと、このピストンの下方
の空間35bからアキュムレータ26内の空間40への
油の流れを許容する状態にするように形成されている。
この結果、この第1の状態では、吊持部24の下部内周
面にポンピング用シリンダ25のシリンダチューブ33
の下面が当接し、これにより、このピストンにバケット
22、ケーシング21およびその内部の構成要素の重量
による力が作用して、何等外部の駆動源に依存すること
なく、この第1の状態における油の上記両流れが生じ
て、ガイド部28がケーシング21に対して相対的に下
降した状態となるとともに、アキュムレータ26内に上
記重量によるエネルギが蓄積される。したがって、クラ
ンプ部材29の端部41は、鋼管14から離れた状態と
なる。
【0018】一方、この油圧ユニット30は、吊持部2
4が上記設定された高さにあると検出装置27が検出し
ている第2の状態では、油圧回路の切換えにより、油圧
シリンダ23のピストンの上方の空間35aからポンピ
ング用シリンダ25内の空間36への油の流れと、アキ
ュムレータ26内の空間40から油圧シリンダ23のピ
ストンの下方の空間35bへの油の流れを許容する状態
にするように形成されている。この結果、アキュムレー
タ26内の容積を縮小させようとする上記力により、即
ちアキュムレータ26内に蓄積されたエネルギにより、
この第2の状態における油の上記両流れが生じて、ガイ
ド部28がケーシング21に対して相対的に上昇した状
態となる。したがって、クランプ部材29の端部41は
鋼管14の内面を押圧した状態となる。
【0019】そして、上記第1の状態では、ガイド部2
8がケーシング21に対して相対的に下降する結果、ク
ランプ部材29が内方に後退して鋼管14の内周面から
離れ、例えば図示しないクレーンにより、この中掘装置
を引き上げ、バケット22内の土砂等を排出することが
できる。一方、バケット22内を空にすると、上記とは
逆に、クレーンにより中掘装置を吊り上げて、鋼管14
内に入れて、最下部まで降ろし、図2に示す第2の状態
にされる。この場合には、上述したように、クランプ部
材29が外方に押し出され、その端部41が鋼管14の
内周面を押圧した状態になる。そして、例えば図8に示
す装置のうち、中掘装置2を取り除いて、鋼管圧入装置
1だけの構造を有する装置により鋼管14を回転させる
と、図1,2に示す中掘装置もこれと一体回転して、バ
ケット22により鋼管14内の最下部の土石、岩盤等の
掘削が行われ、その後鋼管14の圧入が行われる。以
後、上記動作の繰り返しとなる。
【0020】このように、上記実施例では、何等外部の
駆動源、即ちエネルギを必要とすることなく、第1の状
態から第2の状態へ、或はその逆に移行可能となってお
り、外部からのエネルギおよびその操作のための接続部
材がなくなり、バケット22の吊り下げ、吊り上げ作業
が容易になる他、装置自体が回転しても何等差し支えな
いものとなっている。なお、本発明は上記実施例に限定
するものでなく、例えば油圧シリンダ23をガイド部2
8の下方に設けて、下方からこのガイド部28を上下さ
せるようにしてもよい。また、ガイド部28の形状を、
下方に向けて狭まる形状にしてもよく、この場合には、
第1の状態では、ガイド部28が上昇し、第2の状態で
は、ガイド部28は下降する。さらに、図示されていな
いが、油圧配管には、長時間の使用により析出したドレ
ンを分離排出することと、減少した油を補給するための
接続口が設けられている。
【0021】図3は、第2発明に係る中掘装置のクラン
プ部材29Aおよびこれとピストンロッド31との係合
部を示す図であり、この箇所以外の構成は上述した実施
例と同様であり、説明を省略する。このクランプ部材2
9Aは、ケーシング21の内周部に支持した横軸51に
より回転可能に支持されている。また、クランプ部材2
9Aは“く”の字形をしており、外方の端部52は、滑
り止め用として多数の小突起を備え、ケーシング21の
側壁部に形成された開口部53内に位置している。一
方、クランプ部材29Aの内方の端部は、中間リンク部
材54を介してピストンロッド31とピン結合してい
る。そして、上述した第1の状態の場合には、ピストン
ロッド31とともにクランプ部材29Aの内方の端部が
下降して、図3に示すように端部52は鋼管14から離
れ、第2の状態の場合には、ピストンロッド31ととも
にクランプ部材29Aの内方の端部が上昇し、端部52
は鋼管14の内周面を押圧する。この端部52に対応す
る中掘装置の働きは上述した実施例と同様である。な
お、ピストンロッド31とクランプ部材29Aとの間
に、必ずしも中間リンク部材54を介在させる必要はな
い。
【0022】図4,5は、第3発明に係る中掘装置を示
し、図1,2に示す中掘装置とは、図面上、油圧シリン
ダ23,アキュムレータ26に代えてアキュムレータ6
1を設けた点、ガイド部に代えて油圧シリンダ62を設
けた点を除き、他は実質的に同一であり、互いに共通す
る部分については、同一番号を付して、説明を省略す
る。本実施例では、吊持部24が設定された高さにある
と検出装置27が検出していない第1の状態、即ち図4
に示す状態では、油圧ユニット30A内の油圧回路の切
換えにより、ポンピング用シリンダ25のピストンの下
方の空間36から油圧シリンダ62内のピストンロッド
側の第1空間63への油の流れと、油圧シリンダ62内
の第1空間63とは反対側の第2空間64からアキュム
レータ61内の空間65への油の流れを許容する状態に
するように形成されている。そして、上述した各実施例
の場合と同様に、ポンピング用シリンダ25のピストン
にバケット22、ケーシング21およびこの内部の構成
要素の重量が作用するようになっている。この結果、油
圧シリンダ62は収縮して、クランプ部材29の端部4
1は鋼管14の内周面から離れた状態となる。
【0023】これに対して、吊持部24が設定された高
さにあると検出装置27が検出している第2の状態、即
ち図5に示す状態では、油圧ユニット30A内の油圧回
路の切換えにより、油圧シリンダ62内の第1空間63
からポンピング用シリンダ25のピストンの下方の空間
36への油の流れと、アキュムレータ61内の空間65
から油圧シリンダ62内の第2空間64への油の流れを
許容する状態にするように形成されている。そして、上
述した各実施例の場合と同様に、アキュムレータ61内
に蓄積されたエネルギにより、アキュムレータ61内の
油が送り出されるようになっている。この結果、油圧シ
リンダ62は伸長して、クランプ部材29の端部41は
鋼管14の内周面を押圧し、バケット22が鋼管14と
一体回転可能な状態となる。
【0024】なお、上記各発明における吊持部24,ポ
ンピング用シリンダ25に代えて、図6,7に示す吊持
部24a,ポンピング用シリンダ25aを採用してもよ
い。この場合、吊持部24aは、ケーシング21に対し
て上下方向に相対的に移動可能に設けられ、縦方向に長
孔71を有している。一方、ポンピング用シリンダ25
aのシリンダチューブ33aがケーシング21と一体的
に形成され、そのピストンロッド34aの端部に設けた
突出部72が長孔71内に摺動可能に嵌入している。ま
た、このピストンの吊持部24a側の空間73が上述し
た空間36に対応し、空間35a或は第1空間63との
間で油を行き来させるようになっている。このピストン
の空間73との反対側にはばね74が収容してあり、こ
のピストンに対して常時、吊持部24a側に向けて付勢
するように形成してある。さらに、吊持部24aと検出
装置27の検出部との間にはワイア・ロープ75が張っ
てある。
【0025】その他の構成については、上記各実施例と
共通である。そして、図6に示すように吊持部24aが
吊持されているときは、検出装置27に対して吊持部2
4aは上昇した位置にあって検出されていない第1の状
態となっており、シリンダチューブ33aに上述したの
と同様にバケット22等の重量による力が作用し、空間
73は小さくなっている。これに対して、バケット22
が着地して、図7に示すように吊持部24aが吊持され
ていないときは、検出装置27に対して吊持部24aは
下降した位置にあって、検出された第2の状態となって
おり、空間73は油が流入して大きくなっている。ここ
で、長孔71をピストンロッド34aに、突出部72を
吊持部24aに設けてもよい。なお、上記実施例では、
ポンピング用シリンダ25のピストンの下方の空間36
に通じる貫通孔38により形成された油の流路をピスト
ンロッド34に形成したものを示したが、このシリンダ
チューブにこの油の流路を形成したものであってもよ
い。
【0026】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、第1発
明によれば、地中に圧入される鋼管内に配置され、この
鋼管内で回転することにより、この鋼管の先端部の土
石、岩盤を掘削して、掘削物を内部に溜めるバケットを
備えた圧入鋼管の中掘装置において、ケーシング、油圧
シリンダ、吊持部、ポンピング用シリンダ、アキュムレ
ータ、検出装置、ガイド部、クランプ部材および油圧ユ
ニットを設け、上記ケーシングが、上記バケットを一体
回転可能に吊持し、上記油圧シリンダが、上記ケーシン
グ内に固定され、少なくとも上記ガイド部側にそのピス
トンロッドがシリンダチューブから突出し、上記吊持部
が、上記ケーシングの上部に、このケーシングに対して
上下方向に相対的に移動可能に設けられ、上記ポンピン
グ用シリンダが、上記ケーシングと吊持部との間に介在
し、そのシリンダチューブとピストンロッドの内のいず
れか一方が上記ケーシングと一体的に形成され、そのシ
リンダチューブとピストンロッドの内の上記ケーシング
とは一体結合されていない部材が上記吊持部と上下方向
に相対的に移動可能に係合し、そのピストンの一方の側
の空間が、上記吊持部が吊持されたときに上記バケッ
ト、上記ケーシングおよびその内部の構成要素の重量に
よる力の作用で加圧され、かつこの空間が、上記油圧シ
リンダのピストンの一方の側の空間との間で油を行き来
させる空間になっており、上記アキュムレータが、上記
油圧シリンダのピストンの上記一方の側とは反対側の空
間との間で油を行き来させる常時容積を縮小させようと
する力を受けた空間を有し、上記検出装置が、上記ケー
シングに対して相対的に一定の高さに、上記吊持部が達
したか否かについて検出可能に設けられ、上記ガイド部
が、傾斜側面を有するとともに、上記油圧シリンダのピ
ストンロッドの端部に結合し、上記ピストンロッドとと
もに上記ケーシングに対して相対的に上下動可能に設け
られ、上記クランプ部材が、上記ガイド部に係合して、
このクランプの一方の端部が、上記ケーシングの外周面
より外側に突出可能となっており、上記ケーシングに対
して相対的に上記ガイド部が上下方向に移動することに
より、この一方の端部が、上記ケーシングの外周面より
外側に突出し、上記鋼管の内周面を押圧し、上記鋼管が
回転すると上記ケーシングに、上記鋼管と一体回転させ
る力を伝える一方、相対的に上記ガイド部が上記移動と
逆方向に移動することにより、上記一方の端部が上記ケ
ーシング側に退避させられ、上記油圧ユニットが、上記
吊持部を介して上記ケーシングが吊持され、上記吊持部
が上記設定された高さにあると上記検出装置が検出して
いない第1の状態では、油圧回路の切換えにより、上記
ポンピング用シリンダ内の上記空間から上記油圧シリン
ダのピストンの上記一方の側の空間への油の流れと、こ
のピストンの上記一方の側とは反対側の空間から上記ア
キュムレータ内の上記空間への油の流れを許容する状態
にし、上記加圧によりこの第1の状態における上記油の
両流れを生じさせる一方、上記吊持部が上記設定された
高さにあると上記検出装置が検出している第2の状態で
は、油圧回路の切換えにより、上記油圧シリンダのピス
トンの上記一方の側の空間から上記ポンピング用シリン
ダ内の上記空間への油の流れと、上記アキュムレータ内
の上記空間から上記油圧シリンダのピストンの上記一方
の側とは反対側の空間への油の流れを許容する状態とし
て、上記アキュムレータ内の力により、この第2の状態
における上記油の両流れを生じさせることを可能に形成
してある。
【0027】また、第2発明によれば、地中に圧入され
る鋼管内に配置され、この鋼管内で回転することによ
り、この鋼管の先端部の土石、岩盤を掘削して、掘削物
を内部に溜めるバケットを備えた圧入鋼管の中掘装置に
おいて、ケーシング、油圧シリンダ、吊持部、ポンピン
グ用シリンダ、アキュムレータ、検出装置、クランプ部
材および油圧ユニットを設け、上記ケーシングが、上記
バケットを一体回転可能に吊持し、上記油圧シリンダ
が、上記ケーシング内に固定され、少なくとも上記クラ
ンプ部材側にピストンロッドがシリンダチューブから突
出し、上記吊持部が、上記ケーシングの上部に、このケ
ーシングに対して上下方向に相対的に移動可能に設けら
れ、上記ポンピング用シリンダが、上記ケーシングと吊
持部との間に介在し、そのシリンダチューブとピストン
ロッドの内のいずれか一方が上記ケーシングと一体的に
形成され、そのシリンダチューブとピストンロッドの内
の上記ケーシングとは一体結合されていない部材が上記
吊持部と上下方向に相対的に移動可能に係合し、そのピ
ストンの一方の側の空間が、上記吊持部が吊持されたと
きに上記バケット、上記ケーシングおよびその内部の構
成要素の重量による力の作用で加圧され、かつこの空間
が、上記油圧シリンダのピストンの一方の側の空間との
間で油を行き来させる空間になっており、上記アキュム
レータが、上記油圧シリンダのピストンの上記一方の側
とは反対側の空間との間で油を行き来させる常時容積を
縮小させようとする力を受けた空間を有し、上記検出装
置が、上記ケーシングに対して相対的に一定の高さに、
上記吊持部が達したか否かについて検出可能に形成さ
れ、上記クランプ部材が、上記油圧シリンダのピストン
ロッドの端部に直接、または中間部材を介して結合し、
横軸の回りに回転可能に設け、かつこのクランプ部材の
一方の端部が、上記ケーシングの外周面より外側に突出
可能となっており、上記ケーシングに対して相対的に上
記ピストンロッドが縦方向に移動することにより、上記
一方の端部が、上記ケーシングの外周面より外側に突出
し、上記鋼管の内周面を押圧し、上記鋼管が回転すると
上記ケーシングに、上記鋼管と一体回転させる力を伝え
る一方、上記移動とは逆方向に移動することにより、上
記端部が上記ケーシング側に退避させられ、上記油圧ユ
ニットが、上記吊持部を介して上記ケーシングが吊持さ
れ、上記吊持部が上記設定された高さにあると上記検出
装置が検出していない第1の状態では、油圧回路の切換
えにより、上記ポンピング用シリンダ内の上記空間から
上記油圧シリンダのピストンの上記一方の側の空間への
油の流れと、このピストンの上記一方の側とは反対側の
空間から上記アキュムレータ内の上記空間への油の流れ
を許容する状態にし、上記加圧により、この第1の状態
における上記油の両流れを生じさせる一方、上記吊持部
が上記設定された高さにあると上記検出装置が検出して
いる第2の状態では、油圧回路の切換えにより、上記油
圧シリンダのピストンの上記一方の側の空間から上記ポ
ンピング用シリンダ内の上記空間への油の流れと、上記
アキュムレータ内の上記空間から上記油圧シリンダのピ
ストンの上記一方の側とは反対側の空間への油の流れを
許容する状態として、上記アキュムレータ内の力によ
り、この第2の状態における上記油の両流れを生じさせ
ることを可能に形成してある。
【0028】さらに、第3発明によれば、地中に圧入さ
れる鋼管内に配置され、この鋼管内で回転することによ
り、この鋼管の先端部の土石、岩盤を掘削して、掘削物
を内部に溜めるバケットを備えた圧入鋼管の中掘装置に
おいて、ケーシング、吊持部、クランプ部材、ポンピン
グ用シリンダ、アキュムレータ、検出装置および油圧ユ
ニットを設け、上記ケーシングが、上記バケットを一体
回転可能に吊持し、上記吊持部が、上記ケーシングの上
部に、このケーシングに対して上下方向に相対的に移動
可能に設けられ、上記クランプ部材が、上記ケーシング
内に設けられた油圧シリンダにより、一方の端部を上記
ケーシングの外周面より外側に突出させ得る状態に配置
され、上記端部が、上記ケーシングの外周面より外側に
突出し、上記鋼管の内周面を押圧し、上記鋼管が回転す
ると上記ケーシングに、上記鋼管と一体回転させる力を
伝える一方、上記油圧シリンダにより、上記端部を上記
ケーシング側に退避可能になっており、上記ポンピング
用シリンダが、上記ケーシングと吊持部との間に介在
し、そのシリンダチューブとピストンロッドの内のいず
れか一方が上記ケーシングと一体的に形成され、そのシ
リンダチューブとピストンロッドの内の上記ケーシング
とは一体結合されていない部材が上記吊持部と上下方向
に相対的に移動可能に係合し、そのピストンの一方の側
の空間が、上記吊持部が吊持されたときに上記バケッ
ト、上記ケーシングおよびその内部の構成要素の重量に
よる力の作用で加圧され、かつこの空間が、上記油圧シ
リンダのピストンの一方の側の空間との間で油を行き来
させる空間になっており、上記アキュムレータが、上記
油圧シリンダのピストンの上記一方の側とは反対側の第
2空間との間で油を行き来させる常時容積を縮小させよ
うとする力を受けた空間を有し、上記検出装置が、上記
ケーシングに対して相対的に一定の高さに、上記吊持部
が達したか否かについて検出可能に形成され、上記油圧
ユニットが、上記吊持部を介して上記ケーシングが吊持
され、上記吊持部が上記設定された高さにあると上記検
出装置が検出していない第1の状態では、油圧回路の切
換えにより、上記ポンピング用シリンダ内の上記空間か
ら上記油圧シリンダの第1空間への油の流れと、この油
圧シリンダの第2空間から上記アキュムレータ内の上記
空間への油の流れを許容する状態にし、上記加圧によ
り、この第1の状態における上記油の両流れを生じさせ
る一方、上記吊持部が上記設定された高さにあると上記
検出装置が検出している第2の状態では、油圧回路の切
換えにより、上記油圧シリンダの第1空間から上記ポン
ピング用シリンダ内の上記空間への油の流れと、上記ア
キュムレータ内の上記空間から上記油圧シリンダの第2
空間への油の流れを許容する状態として、上記アキュム
レータ内の力により、この第2の状態における上記油の
両流れを生じさせることを可能に形成してある。
【0029】このため、鋼管圧入時に、高さ方向に必要
とするスペースを小さくし、かつ掘削面が深くなって
も、バケットに回転させる力を鋼管の内周面から直接に
伝えるため、大きな力を伝えることが可能になるととも
に、クランプ部材はケーシング内の油圧装置のみによっ
て、何等外部の駆動源に依存することなく、自力でクラ
ンプ部材を進退させ得るようになり、バケットを鋼管の
内外に移動させる際の作業が容易になる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明に係る中掘装置の第1の状態を示す
断面図である。
【図2】 第1発明に係る中掘装置の第2の状態を示す
断面図である。
【図3】 第2発明に係る中掘装置のクランプ部材およ
びこれとピストンロッドとの係合部を示す断面図であ
る。
【図4】 第3発明に係る中掘装置の第1の状態を示す
断面図である。
【図5】 第3発明に係る中掘装置の第2の状態を示す
断面図である。
【図6】 吊持部,ポンピング用シリンダの別の例の第
1の状態を示す部分断面図である。
【図7】 吊持部,ポンピング用シリンダの別の例の第
2の状態を示す部分断面図である。
【図8】 従来の鋼管圧入装置および中掘装置を示す断
面図である。
【符号の説明】
14 鋼管 21 ケーシング 22 バケット 23 油圧シリンダ 24,24a 吊持部 25,25a ポンピ
ング用シリンダ 26 アキュムレータ 27 検出装置 28 ガイド部 29,29A クラン
プ部材 30 油圧ユニット 31 ピストンロッド 32 ストライカ 33,33a シリン
ダチューブ 34,34a ピストンロッド 35,36 空間 38 貫通孔 40 空間 41 端部 51 横軸 52 端部 54 中間リンク部材 61 アキュムレータ 62 油圧シリンダ 63 第1空間 64 第2空間 65 空間 73 空間

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に圧入される鋼管内に配置され、こ
    の鋼管内で回転することにより、この鋼管の先端部の土
    石、岩盤を掘削して、掘削物を内部に溜めるバケットを
    備えた圧入鋼管の中掘装置において、ケーシング、油圧
    シリンダ、吊持部、ポンピング用シリンダ、アキュムレ
    ータ、検出装置、ガイド部、クランプ部材および油圧ユ
    ニットを設け、 上記ケーシングが、上記バケットを一体回転可能に吊持
    し、 上記油圧シリンダが、上記ケーシング内に固定され、少
    なくとも上記ガイド部側にそのピストンロッドがシリン
    ダチューブから突出し、 上記吊持部が、上記ケーシングの上部に、このケーシン
    グに対して上下方向に相対的に移動可能に設けられ、 上記ポンピング用シリンダが、上記ケーシングと吊持部
    との間に介在し、そのシリンダチューブとピストンロッ
    ドの内のいずれか一方が上記ケーシングと一体的に形成
    され、そのシリンダチューブとピストンロッドの内の上
    記ケーシングとは一体結合されていない部材が上記吊持
    部と上下方向に相対的に移動可能に係合し、そのピスト
    ンの一方の側の空間が、上記吊持部が吊持されたときに
    上記バケット、上記ケーシングおよびその内部の構成要
    素の重量による力の作用で加圧され、かつこの空間が、
    上記油圧シリンダのピストンの一方の側の空間との間で
    油を行き来させる空間になっており、 上記アキュムレータが、上記油圧シリンダのピストンの
    上記一方の側とは反対側の空間との間で油を行き来させ
    る常時容積を縮小させようとする力を受けた空間を有
    し、 上記検出装置が、上記ケーシングに対して相対的に一定
    の高さに、上記吊持部が達したか否かについて検出可能
    に設けられ、 上記ガイド部が、傾斜側面を有するとともに、上記油圧
    シリンダのピストンロッドの端部に結合し、上記ピスト
    ンロッドとともに上記ケーシングに対して相対的に上下
    動可能に設けられ、 上記クランプ部材が、上記ガイド部に係合して、このク
    ランプの一方の端部が、上記ケーシングの外周面より外
    側に突出可能となっており、上記ケーシングに対して相
    対的に上記ガイド部が上下方向に移動することにより、
    この一方の端部が、上記ケーシングの外周面より外側に
    突出し、上記鋼管の内周面を押圧し、上記鋼管が回転す
    ると上記ケーシングに、上記鋼管と一体回転させる力を
    伝える一方、相対的に上記ガイド部が上記移動と逆方向
    に移動することにより、上記一方の端部が上記ケーシン
    グ側に退避させられ、 上記油圧ユニットが、上記吊持部を介して上記ケーシン
    グが吊持され、上記吊持部が上記設定された高さにある
    と上記検出装置が検出していない第1の状態では、油圧
    回路の切換えにより、上記ポンピング用シリンダ内の上
    記空間から上記油圧シリンダのピストンの上記一方の側
    の空間への油の流れと、このピストンの上記一方の側と
    は反対側の空間から上記アキュムレータ内の上記空間へ
    の油の流れを許容する状態にし、上記加圧によりこの第
    1の状態における上記油の両流れを生じさせる一方、上
    記吊持部が上記設定された高さにあると上記検出装置が
    検出している第2の状態では、油圧回路の切換えによ
    り、上記油圧シリンダのピストンの上記一方の側の空間
    から上記ポンピング用シリンダ内の上記空間への油の流
    れと、上記アキュムレータ内の上記空間から上記油圧シ
    リンダのピストンの上記一方の側とは反対側の空間への
    油の流れを許容する状態として、上記アキュムレータ内
    の力により、この第2の状態における上記油の両流れを
    生じさせることを可能に形成したことを特徴とする圧入
    鋼管の中掘装置。
  2. 【請求項2】 地中に圧入される鋼管内に配置され、こ
    の鋼管内で回転することにより、この鋼管の先端部の土
    石、岩盤を掘削して、掘削物を内部に溜めるバケットを
    備えた圧入鋼管の中掘装置において、ケーシング、油圧
    シリンダ、吊持部、ポンピング用シリンダ、アキュムレ
    ータ、検出装置、クランプ部材および油圧ユニットを設
    け、 上記ケーシングが、上記バケットを一体回転可能に吊持
    し、 上記油圧シリンダが、上記ケーシング内に固定され、少
    なくとも上記クランプ部材側にピストンロッドがシリン
    ダチューブから突出し、 上記吊持部が、上記ケーシングの上部に、このケーシン
    グに対して上下方向に相対的に移動可能に設けられ、 上記ポンピング用シリンダが、上記ケーシングと吊持部
    との間に介在し、そのシリンダチューブとピストンロッ
    ドの内のいずれか一方が上記ケーシングと一体的に形成
    され、そのシリンダチューブとピストンロッドの内の上
    記ケーシングとは一体結合されていない部材が上記吊持
    部と上下方向に相対的に移動可能に係合し、そのピスト
    ンの一方の側の空間が、上記吊持部が吊持されたときに
    上記バケット、上記ケーシングおよびその内部の構成要
    素の重量による力の作用で加圧され、かつこの空間が、
    上記油圧シリンダのピストンの一方の側の空間との間で
    油を行き来させる空間になっており、 上記アキュムレータが、上記油圧シリンダのピストンの
    上記一方の側とは反対側の空間との間で油を行き来させ
    る常時容積を縮小させようとする力を受けた空間を有
    し、 上記検出装置が、上記ケーシングに対して相対的に一定
    の高さに、上記吊持部が達したか否かについて検出可能
    に設けられ、 上記クランプ部材が、上記油圧シリンダのピストンロッ
    ドの端部に直接、または中間部材を介して結合し、横軸
    の回りに回転可能に設け、かつこのクランプ部材の一方
    の端部が、上記ケーシングの外周面より外側に突出可能
    となっており、上記ケーシングに対して相対的に上記ピ
    ストンロッドが縦方向に移動することにより、上記一方
    の端部が、上記ケーシングの外周面より外側に突出し、
    上記鋼管の内周面を押圧し、上記鋼管が回転すると上記
    ケーシングに、上記鋼管と一体回転させる力を伝える一
    方、上記移動とは逆方向に移動することにより、上記端
    部が上記ケーシング側に退避させられ、 上記油圧ユニットが、上記吊持部を介して上記ケーシン
    グが吊持され、上記吊持部が上記設定された高さにある
    と上記検出装置が検出していない第1の状態では、油圧
    回路の切換えにより、上記ポンピング用シリンダ内の上
    記空間から上記油圧シリンダのピストンの上記一方の側
    の空間への油の流れと、このピストンの上記一方の側と
    は反対側の空間から上記アキュムレータ内の上記空間へ
    の油の流れを許容する状態にし、上記加圧により、この
    第1の状態における上記油の両流れを生じさせる一方、
    上記吊持部が上記設定された高さにあると上記検出装置
    が検出している第2の状態では、油圧回路の切換えによ
    り、上記油圧シリンダのピストンの上記一方の側の空間
    から上記ポンピング用シリンダ内の上記空間への油の流
    れと、上記アキュムレータ内の上記空間から上記油圧シ
    リンダのピストンの上記一方の側とは反対側の空間への
    油の流れを許容する状態として、上記アキュムレータ内
    の力により、この第2の状態における上記油の両流れを
    生じさせることを可能に形成したことを特徴とする圧入
    鋼管の中掘装置。
  3. 【請求項3】 地中に圧入される鋼管内に配置され、こ
    の鋼管内で回転することにより、この鋼管の先端部の土
    石、岩盤を掘削して、掘削物を内部に溜めるバケットを
    備えた圧入鋼管の中掘装置において、ケーシング、吊持
    部、クランプ部材、ポンピング用シリンダ、アキュムレ
    ータ、検出装置および油圧ユニットを設け、 上記ケーシングが、上記バケットを一体回転可能に吊持
    し、 上記吊持部が、上記ケーシングの上部に、このケーシン
    グに対して上下方向に相対的に移動可能に設けられ、 上記クランプ部材が、上記ケーシング内に設けられた油
    圧シリンダにより、一方の端部を上記ケーシングの外周
    面より外側に突出させ得る状態に配置され、上記端部
    が、上記ケーシングの外周面より外側に突出し、上記鋼
    管の内周面を押圧し、上記鋼管が回転すると上記ケーシ
    ングに、上記鋼管と一体回転させる力を伝える一方、上
    記油圧シリンダにより、上記端部を上記ケーシング側に
    退避可能になっており、 上記ポンピング用シリンダが、上記ケーシングと吊持部
    との間に介在し、そのシリンダチューブとピストンロッ
    ドの内のいずれか一方が上記ケーシングと一体的に形成
    され、そのシリンダチューブとピストンロッドの内の上
    記ケーシングとは一体結合されていない部材が上記吊持
    部と上下方向に相対的に移動可能に係合し、そのピスト
    ンの一方の側の空間が、上記吊持部が吊持されたときに
    上記バケット、上記ケーシングおよびその内部の構成要
    素の重量による力の作用で加圧され、かつこの空間が、
    上記油圧シリンダのピストンの一方の側の空間との間で
    油を行き来させる空間になっており、 上記アキュムレータが、上記油圧シリンダのピストンの
    上記一方の側とは反対側の第2空間との間で油を行き来
    させる常時容積を縮小させようとする力を受けた空間を
    有し、 上記検出装置が、上記ケーシングに対して相対的に一定
    の高さに、上記吊持部が達したか否かについて検出可能
    に設けられ、 上記油圧ユニットが、上記吊持部を介して上記ケーシン
    グが吊持され、上記吊持部が上記設定された高さにある
    と上記検出装置が検出していない第1の状態では、油圧
    回路の切換えにより、上記ポンピング用シリンダ内の上
    記空間から上記油圧シリンダの第1空間への油の流れ
    と、この油圧シリンダの第2空間から上記アキュムレー
    タ内の上記空間への油の流れを許容する状態にし、上記
    加圧により、この第1の状態における上記油の両流れを
    生じさせる一方、上記吊持部が上記設定された高さにあ
    ると上記検出装置が検出している第2の状態では、油圧
    回路の切換えにより、上記油圧シリンダの第1空間から
    上記ポンピング用シリンダ内の上記空間への油の流れ
    と、上記アキュムレータ内の上記空間から上記油圧シリ
    ンダの第2空間への油の流れを許容する状態として、上
    記アキュムレータ内の力により、この第2の状態におけ
    る上記油の両流れを生じさせることを可能に形成したこ
    とを特徴とする圧入鋼管の中掘装置。
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