JP2016175433A - 車両用ポップアップフード装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポップアップ完了時にフードが振動することを抑制する。【解決手段】ポップアップ機能付きフードヒンジ10は、車体に固定されるヒンジベース18と、ヒンジベース18に回動可能に連結された第1アーム20と、フロントフード12の車両後方側の端部に固定されると共に第1アーム20に回動可能に連結され、第1アーム20に対して回動されることによってフロントフード12の後端部12Rを車両上方側へ移動させる第2アーム24と、を備えている。また、ポップアップ機能付きフードヒンジ10は、一部が第2アーム24に支持されており、他の一部がアクチュエータ26が作動された際にヒンジベース18に設けられた被係合部18Cに係合するストッパ部材50を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ポップアップフード装置に関する。
下記特許文献1〜特許文献4には、フード(フロントフード)の後端部をポップアップさせる、或いは、フード全体をポップアップさせる車両用ポップアップフード装置が開示されている。これらの文献に記載されたポップアップフード装置では、アクチュエータの作動力がフードヒンジを介してフードに伝達される、或いは、アクチュエータの作動力がフードに直接伝達されることによってフードがポップアップするようになっている。
特許第4887512号公報 特開2009−67303号公報 特開2009−96339号公報 特開2009−51235号公報
しかしながら、アクチュエータは所定の長さに瞬間的に伸長するように構成されているため、アクチュエータの作動力によってフードが所定の位置までポップアップされると、ポップアップ完了時にフードがオーバーシュートして車両上下方向に振動することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、ポップアップ完了時にフードが車両上下方向に振動することを抑制することができる車両用ポップアップフード装置を得ることが目的である。
請求項1記載の車両用ポップアップフード装置は、車体に固定されたヒンジベースと、前記ヒンジベースに回動可能に支持されると共に前記ヒンジベースに対して回動されることでフードを開閉させる第1アームと、前記フードの車両後方側の端部に固定されると共に前記第1アームに回動可能に支持され、前記第1アームに対して離間する方向へ回動されることで前記フードの車両後方側の端部を車両上方側へ移動させる第2アームと、を含んで構成されたフードヒンジと、前記第1アームと前記第2アームとの間に設けられ、作動されることで前記第2アームを前記第1アームに対して離間する方向へ回動させるアクチュエータと、一部が前記第1アーム又は前記第2アームに支持されており、他の一部が前記アクチュエータが作動された際に前記ヒンジベース又は前記車体に設けられた被係合部に係合することで、前記アクチュエータの作動完了時に前記フードが車両上方側及び車両下方側の少なくとも一方向側へ移動することを規制するストッパ部材と、を備えている。
請求項1記載の本発明によれば、歩行者等が車両の前部に衝突したことが検出されて、アクチュエータが作動すると、フードヒンジの第2アームが第1アームに対して回動されて、フードの車両後方側の端部が車両上方側へ移動する。すなわち、フードがポップアップされる。ここで、本発明では、アクチュエータが作動されると、ストッパ部材が被係合部に係合される。これにより、アクチュエータの作動完了時に、フードが車両上方側及び車両下方側の少なくとも一方側へ移動することが規制される。
請求項2記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項1記載の発明において、前記ストッパ部材の一部は、前記第2アームに支持されていると共に、前記ストッパ部材の一部と他の一部との間の中間部が、前記第1アームに回動可能に支持されており、前記アクチュエータが作動されて前記第2アームが前記第1アームに対して離間する方向へ変位されることで前記ストッパ部材が回動される。
請求項2記載の本発明によれば、アクチュエータが作動されて、第2アームが第1アームに対して変位されると、ストッパ部材の一部に当該ストッパ部材を一方向へ回転させる回転力が入力される。これにより、ストッパ部材が、第1アームに支持された部分を回動中心として回動される。そして、回動されたストッパ部材の他の部位が、被係合部に係合する。その結果、第2アームとヒンジベース又は車体とが、ストッパ部材を介して繋がれた状態となる。これにより、フードが車両上方側及び車両下方側の少なくとも一の方向へ移動することが規制される。また、本発明では、第2アームが第1アームに対して変位されることで、ストッパ部材の一部に当該ストッパ部材を一方向へ回転させる回転力が入力されるようになっている。当該構成とすることにより、ストッパ部材を一方側へ回転付勢する付勢部材等を設けることなく、アクチュエータが作動された際に、ストッパ部材を回動させることができる。
請求項3記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項1記載の発明において、前記第1アームには、前記ストッパ部材の一部が回動可能に支持されていると共に、前記第1アームと前記ストッパ部材との間には、該ストッパ部材を係合方向へ回転付勢する付勢部材が取付けられており、前記アクチュエータが作動された際に、前記ストッパ部材が前記付勢部材の付勢力で係合方向へ回動される。
請求項3記載の本発明によれば、アクチュエータが作動されて、ストッパ部材が付勢部材の付勢力で一方向へ回動されると、ストッパ部材が被係合部に係合する。その結果、第1アームとヒンジベース又は車体とが、ストッパ部材を介して繋がれた状態となる。これにより、フードが車両上方側及び車両下方側の少なくとも一の方向へ移動することが規制される。
請求項4記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記被係合部及び前記ストッパ部材の少なくとも一方には、前記フードの運動エネルギーを吸収するエネルギー吸収部が設けられている。
請求項4記載の本発明によれば、フードの運動エネルギーを吸収するエネルギー吸収部を被係合部及びストッパ部材の少なくとも一方に設けることにより、アクチュエータの作動完了時におけるフードの振動エネルギーを減衰させることができる。
本発明に係る車両用ポップアップフード装置は、ポップアップ完了時にフードが振動することを抑制することができる、という優れた効果を有する。
ポップアップ機能付きフードヒンジを備えた車両の前部を示す概略側面図である。 アクチュエータが作動される前の状態のポップアップ機能付きフードヒンジを示す側面図である。 アクチュエータが作動された状態のポップアップ機能付きフードヒンジを示す側面図である。 フードが開閉された際のポップアップ機能付きフードヒンジを示す側面図である。 第1変形例に係るポップアップ機能付きフードヒンジを示す側面図であり、アクチュエータが作動される前の状態を示している。 第1変形例に係るポップアップ機能付きフードヒンジを示す側面図であり、アクチュエータが作動された後の状態を示している。 第2変形例に係るポップアップ機能付きフードヒンジを示す側面図であり、アクチュエータが作動された後の状態を示している。
図1〜図4を用いて本発明の実施形態に係る車両用ポップアップフード装置について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UPは、車両の前方向(進行方向)、上方向をそれぞれ示している。また以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態の車両用ポップアップフード装置は、フードとしてのフロントフード12の後端部12Rを仮想線で示す閉止位置(符号Aで指示された状態)から実線で示す持ち上げ位置(符号Bで示された状態)にポップアップさせる機能を備えたポップアップ機能付きフードヒンジ10(以下単に「フードヒンジ10」という)とされている。以下、先ずフロントフード12の概略の構成について説明し、次いでフードヒンジ10について説明する。
(フロントフード12の構成)
フロントフード12は、車両前後方向及び車幅方向に延在すると共に車両平面視で略矩形状に形成されており、このフロントフード12は、図示しないパワーユニットが収容されたパワーユニットルームを車両上方側から覆っている。また、フロントフード12の後端部12Rは、車幅方向に間隔を空けて配置された一対のフードヒンジ10によって傾動可能に支持されている。また、フロントフード12の前端部12Fにおける車幅方向の中間部には、フードストライカ14が固定されている。このフードストライカ14が車体の前端部における車幅方向の中間部に配置された単一のフードロック装置16に係止されることで、フロントフード12が閉止位置に保持される、即ち、フロントフード12の傾動が規制されるようになっている。
(フードヒンジ10の構成)
図2及び図3に示されるように、車両用ポップアップフード装置及びフードヒンジとしてのフードヒンジ10は、車体に固定されるヒンジベース18と、ヒンジベース18に回動可能に支持された第1アーム20と、第1アーム20に回動可能に支持されていると共に締結部材22(図1参照)を介してフロントフード12の後端部12Rに固定される第2アーム24と、を備えている。また、フードヒンジ10は、第1アーム20と第2アーム24との間に設けられたアクチュエータ26と、アクチュエータ26の作動時にヒンジベース18と第2アーム24とを繋ぐストッパ部材50と、を備えている。なお、車幅方向左側に設けられたフードヒンジ10と車幅方向右側に設けられたポップアップ機能付きフードヒンジの構成は、左右対称に構成されているため、以下においては、車幅方向左側に設けられたフードヒンジ10について説明し、車幅方向右側に設けられたポップアップ機能付きフードヒンジの説明は省略する。
ヒンジベース18は、鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されており、このヒンジベース18は、車体に固定される固定部18Aと、固定部18Aの後端部から車両上方側に向けて車両後方側に傾斜して延びる第1アーム支持部18Bと、を備えている。また、固定部18Aの前後方向の中間部の車両上方側の部位には、後述するストッパ部材50が係合される被係合部18Cが設けられている。この被係合部18Cは、車両上下方向に間隔を空けて配置された上壁部K1及び下壁部K2と、上壁部K1の前端と下壁部K2の前端とを繋ぐ前壁部K3と、を有することにより車両後方側が開放されたU字状断面に形成されている。
第1アーム20は、ヒンジベース18と同様に鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されており、この第1アーム20はフロントフード12が閉止された状態において前後方向を長手方向とする矩形状に形成されている。また、第1アーム20の後端部20Rは、ヒンジベース18の第1アーム支持部18Bにピン30を介して回動可能に支持されている。そして、図4に示されるように、第1アーム20がヒンジベース18に対して回動されることで、フロントフード12(図1参照)を傾動させる、即ち、フロントフード12を開閉することが可能となっている。ここで、本実施形態では、第1アーム20がヒンジベース18に対して回動される際に、後述するストッパ部材50がヒンジベース18や車体の一部に当接しないようになっている。すなわち、フロントフード12の開閉が、ストッパ部材50によって妨げられないようになっている。図2及び図3に示されるように、第1アーム20の前後方向の中間部には、シェアピンが挿通される図示しないシェアピン挿通孔が形成されている。
第2アーム24は、ヒンジベース18及び第1アーム20と同様に鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されており、この第2アーム24は第1アーム20よりも前後方向の寸法が短く設定された矩形状に形成されている。また、第2アーム24は、第1アーム20に対して車幅方向外側に配置されており、この第2アーム24の前端部24Fは、第1アーム20の前端部20Fにピン32を介して回動可能に支持されている。また、第2アーム24の前後方向の中間部には、シェアピンが挿通される図示しないシェアピン挿通孔が形成されている。そして、第1アーム20に形成されたシェアピン挿通孔及び第2アーム24に形成されたシェアピン挿通孔に図示しないシェアピンが挿通されることで、第2アーム24の第1アーム20に対する回動が規制されるようになっている。また、第2アーム24の前後方向の中間部には、前後方向を長手方向とする長孔状に形成された支持孔24Aが形成されている。
アクチュエータ26は、第1アーム20及び第2アーム24に対して車幅方向外側に配置されており、このアクチュエータ26は、筒状に形成されたシリンダ34と、シリンダ34内に収容され、かつ該シリンダ34に対して伸び出るロッド36と、を有して構成されている。また、シリンダ34の下端部には、図示しないマイクロガスジェネレータが取り付けられている。マイクロガスジェネレータが作動して、シリンダ34内の圧力が上昇することで、シリンダ34に収容されたロッド36がシリンダ34に対して伸び出るようになっている。なお、本実施形態のアクチュエータ26は、図示しないロック機構を備えており、これにより、ロッド36がシリンダ34に対して伸び出した状態が保持されるようになっている、即ち、シリンダ34に対して伸び出したロッド36がシリンダ34内に戻らないようになっている。以上説明したアクチュエータ26の一端部は、第2アーム24の後端部24Rにピン38を介して回動可能に支持されており、アクチュエータ26の他端部は、ピン38を介して第1アーム20の前後方向の中間部に回動可能に支持されている。
ストッパ部材50は、第1アーム20及び第2アーム24に対して車幅方向外側に配置されており、このストッパ部材50は側面視で略L字状に形成されている。また、ストッパ部材50の一端部50Aは、第2アーム24にピン52を介して回動可能に支持されている。また、このピン52は、第2アーム24に形成された支持孔24Aに挿通されており、これにより、ストッパ部材50の一端部50Aが、第2アーム24の長手方向に沿って移動することが可能となっている。なお、アクチュエータ26が作動される前の状態では、ピン52は支持孔24Aの前端に位置している。また、ストッパ部材50の長手方向の中間部は、第1アーム20の前後方向の中間部にピン54を介して回動可能に支持されている。さらに、ストッパ部材50の他端部50Bには、フロントフード12が閉止されている状態かつアクチュエータ26が作動される前の状態において車両下方側に向けて延出する係合突起部50Cが設けられている。そして、アクチュエータ26が作動されて、ストッパ部材50がピン54回りに回動されることで、係合突起部50Cがヒンジベース18に設けられた被係合部18Cに係合するようになっている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態のフードヒンジ10によれば、歩行者等が車両の前部に衝突したことが検出されて、アクチュエータ26が作動すると、図2及び図3に示されるように、第1アーム20及び第2アーム24に形成された図示しないシェアピン挿通孔に挿通されたシェアピンがせん断されて、第2アーム24が第1アーム20に対して回動される。これにより、図1に示されるように、フロントフード12の後端部12Rが車両上方側へ移動する。すなわち、フロントフード12がポップアップする。
ここで、本実施形態では、図2及び図3に示されるように、アクチュエータ26が作動されて、第2アーム24が第1アーム20に対して回動(変位)されると、ストッパ部材50の一端部50Aに固定されたピン52が、支持孔24Aの前端側から後端側へ移動される。また、ストッパ部材50の一端部50Aには、支持孔24Aの内周縁部からピン52を介して当該ストッパ部材50を係合方向(矢印C方向)へ回転させる回転力が入力される。これにより、ストッパ部材50が、第1アーム20に支持された部分(ピン54)を回動中心として回動される。そして、回動されたストッパ部材50の他端部50Bに設けられた係合突起部50Cが、ヒンジベース18に設けられた被係合部18Cに係合する。その結果、第2アーム24とヒンジベース18とが、ストッパ部材50を介して繋がれた状態となる。これにより、フロントフード12の車両上方側及び車両下方側へ移動することが規制されて、アクチュエータ26の作動完了時にフロントフード12が振動することを抑制することができる。
また、本実施形態では、第2アーム24が第1アーム20に対して回動されることで、ストッパ部材50の一端部50Aに当該ストッパ部材50を係合方向へ回転させる回転力が入力されるようになっている。当該構成とすることにより、ストッパ部材50を係合方向へ回転付勢する付勢部材等を設けることなく、アクチュエータ26が作動された際に、ストッパ部材50を回動させることができる。
さらに、本実施形態では、フロントフード12がポップアップする際の慣性力が、ストッパ部材50を介して被係合部18Cの上壁部K1に入力されると、当該上壁部K1が変形する。これにより、フロントフード12の振動エネルギーを減衰させることができる。すなわち、本実施形態では、被係合部18Cの上壁部K1をフロントフード12の運動エネルギーを吸収させるエネルギー吸収部として機能させることができる。
なお、本実施形態では、シリンダ34に対してロッド36が伸び出すタイプのアクチュエータ26を用いてフードヒンジ10を構成した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、付勢されたバネが開放されることによって第2アーム24を第1アーム20に対して回動させるタイプのアクチュエータを用いてポップアップ機能付きフードヒンジを構成することもできる。
また、本実施形態では、被係合部18Cの上壁部K1をフロントフード12の運動エネルギーを吸収させるエネルギー吸収部として機能させた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、変形されることによってフロントフード12の運動エネルギーを吸収するエネルギー吸収部をストッパ部材50の一部に設けた構成とすることもできる。
(第1変形例)
次に、図5及び図6を用いて本発明の第1変形例に係る車両用ポップアップフード装置及びフードヒンジとしてのポップアップ機能付きフードヒンジ56(以下、単に「フードヒンジ56」という)について説明する。なお、上記実施形態と同一の機能を有する部材及び部分については、上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図5及び図6に示されるように、第1変形例に係るフードヒンジ56は、第1アーム20に回動可能に支持されたストッパ部材58と、当該ストッパ部材58を一方側へ回転付勢する付勢部材60と、を備えていることに特徴がある。
ストッパ部材58は、側面視で略L字状に形成されており、このストッパ部材58の一端部50Aには、シェアピン62が挿通されるシェアピン挿通孔58Aが形成されている。そして、シェアピン62がシェアピン挿通孔58A及び第1アーム20及び第2アーム24に形成されたシェアピン挿通孔20B,24Bに挿通されることで、第2アーム24の第1アームに対する回動が規制されると共にストッパ部材58の第1アーム20に対する回動が規制されるようになっている。
また、付勢部材60は、一例として線状の部材が巻回されることによって形成されたねじりバネであり、この付勢部材60は、ピン54の径方向外側に配置されている。
以上説明した本変形例によれば、歩行者等が車両の前部に衝突したことが検出されて、アクチュエータ26が作動すると、第1アーム20及び第2アーム24に形成されたシェアピン挿通孔20B,24B及びストッパ部材58に形成されたシェアピン挿通孔58Aに挿通されたシェアピン62がせん断されて、第2アーム24が第1アーム20に対して回動される。これにより、フロントフード12の後端部12Rが車両上方側へ移動する。すなわち、フロントフード12がポップアップする。
また、アクチュエータ26が作動されることによりシェアピン62がせん断されると、付勢部材60の付勢力によって、ストッパ部材58が、第1アーム20に支持された部分(ピン54)を回動中心として矢印C方向に回動される。そして、回動されたストッパ部材58の他端部50Bに設けられた係合突起部50Cが、ヒンジベース18に設けられた被係合部18Cに係合する。その結果、第1アーム20とヒンジベース18とが、ストッパ部材58を介して繋がれた状態となる。これにより、フロントフード12の車両上方側及び車両下方側へ移動することが規制されて、ポップアップ完了時にフロントフード12が振動することを抑制することができる。
なお、上記実施形態及び第1変形例では、ストッパ部材50の係合突起部50Cを上壁部K1及び下壁部K2を有する被係合部18Cに係合させることで、フロントフード12の車両上方側及び車両下方側への移動を規制した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ストッパ部材50の係合突起部50Cを上壁部K1を備えているが下壁部K2を備えていない被係合部に係合させることで、フロントフード12の車両上方側への移動を規制した構成としてもよい。また、上記実施形態のように、フロントフード12の前端部12Fの車両上方側への移動がフードロック装置16によって規制されている構成では、図7に示された第2変形例に係る車両用ポップアップフード装置及びフードヒンジとしてのポップアップ機能付きフードヒンジ64のように、ストッパ部材66の他端部50Bをヒンジベース18に設けられた被係合部18Dの車両上方側の面Uに当接(係合)させることで、フロントフード12の後端部12Rの車両下方側への移動を規制した構成としてもよい。
また、本実施形態では、ストッパ部材50の係合突起部50Cをフードヒンジ18に設けられた被係合部18Cに係合させることで、フロントフード12の車両上方側及び車両下方側への移動を規制した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、フードヒンジ18に設けられた被係合部18Cに対応する被係合部を車体側に設けて、当該被係合部にストッパ部材50の係合突起部50Cを係合させるように構成することもできる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 ポップアップ機能付きフードヒンジ(車両用ポップアップフード装置及びフードヒンジ)
12 フロントフード(フード)
18 ヒンジベース
18C 被係合部
18D 被係合部
20 第1アーム
24 第2アーム
26 アクチュエータ
50 ストッパ部材
56 ポップアップ機能付きフードヒンジ(車両用ポップアップフード装置及びフードヒンジ)
58 ストッパ部材
60 付勢部材
64 ポップアップ機能付きフードヒンジ(車両用ポップアップフード装置及びフードヒンジ)
66 ストッパ部材
K1 上壁部(エネルギー吸収部)

Claims (4)

  1. 車体に固定されたヒンジベースと、前記ヒンジベースに回動可能に支持されると共に前記ヒンジベースに対して回動されることでフードを開閉させる第1アームと、前記フードの車両後方側の端部に固定されると共に前記第1アームに回動可能に支持され、前記第1アームに対して離間する方向へ回動されることで前記フードの車両後方側の端部を車両上方側へ移動させる第2アームと、を含んで構成されたフードヒンジと、
    前記第1アームと前記第2アームとの間に設けられ、作動されることで前記第2アームを前記第1アームに対して離間する方向へ回動させるアクチュエータと、
    一部が前記第1アーム又は前記第2アームに支持されており、他の一部が前記アクチュエータが作動された際に前記ヒンジベース又は前記車体に設けられた被係合部に係合することで、前記アクチュエータの作動完了時に前記フードが車両上方側及び車両下方側の少なくとも一方向側へ移動することを規制するストッパ部材と、
    を備えた車両用ポップアップフード装置。
  2. 前記ストッパ部材の一部は、前記第2アームに支持されていると共に、前記ストッパ部材の一部と他の一部との間の中間部が、前記第1アームに回動可能に支持されており、
    前記アクチュエータが作動されて前記第2アームが前記第1アームに対して離間する方向へ変位されることで前記ストッパ部材が回動される請求項1記載の車両用ポップアップフード装置。
  3. 前記第1アームには、前記ストッパ部材の一部が回動可能に支持されていると共に、前記第1アームと前記ストッパ部材との間には、該ストッパ部材を係合方向へ回転付勢する付勢部材が取付けられており、
    前記アクチュエータが作動された際に、前記ストッパ部材が前記付勢部材の付勢力で係合方向へ回動される請求項1記載の車両用ポップアップフード装置。
  4. 前記被係合部及び前記ストッパ部材の少なくとも一方には、前記フードの運動エネルギーを吸収するエネルギー吸収部が設けられている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用ポップアップフード装置。
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