JP6314881B2 - 車両用ポップアップフード装置 - Google Patents

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本発明は、車両用ポップアップフード装置に関する。
下記特許文献1には、アクチュエータが作動されることによって、当該アクチュエータの一部を構成するロッドが車両上方側に移動して、このロッドがフードの後端側を押し上げる車両用ポップアップフード装置が開示されている。
特許第4410822号公報
しかしながら、アクチュエータは所定の長さに瞬間的に伸長するように構成されているため、アクチュエータの作動力によってフードが所定の位置までポップアップされると、ポップアップ完了時にフードがオーバーシュートして車両上下方向に振動することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、ポップアップ完了時にフードが車両上下方向に振動することを抑制することができる車両用ポップアップフード装置を得ることが目的である。
請求項1記載の車両用ポップアップフード装置は、車両の前部に設けられたフードの車両下方側に設けられ、作動されることで車両上方側へ向けて移動すると共に前記フードを車両上方側へ向けて押し上げる押し上げ部を有するアクチュエータと、前記フードにおいて前記押し上げ部と車両上下方向に対応する位置に設けられ、前記アクチュエータが作動されることで、車両上方側へ移動した前記押し上げ部が当接する被当接部と、前記フードに設けられ、前記押し上げ部が所定の位置まで移動されると共に停止されて、前記押し上げ部と前記被当接部とが離間された際に、前記押し上げ部の一部に係合することで、前記フードの車両上方側への移動を規制するストッパ部と、を備えている。
請求項1記載の発明によれば、アクチュエータが作動されると、当該のアクチュエータの押し上げ部が車両上方側へ向けて移動して、押し上げ部が、フードに設けられた被当接部に当接する。また、押し上げ部が被当接部に当接した後に、押し上げ部がさらに車両上方側へ向けて移動されると、フードが車両上方側へ向けて押し上げられる。すなわち、フードがポップアップする。ところで、押し上げ部が所定の位置まで移動されると共に停止されると、フードの慣性により、当該フードが車両上方側へ向けてさらに移動する。すると、フードの被当接部と押し上げ部とが離間される。ここで、フードの被当接部と押し上げ部とが離間されると、フードに設けられたストッパ部が、押し上げ部の一部に係合する。これにより、フードの車両上方側への移動が規制され、ひいては、ポップアップ完了時にフードが振動することを抑制することができる。
請求項2記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項1記載の発明において、前記押し上げ部の車両上方側の端部は、前記被当接部に当接すると共に前記ストッパ部が係止される被係止部を有する先端部とされており、前記ストッパ部は、車両上方側に向けて移動された前記先端部が通過する通過孔を備えていると共に、前記通過孔の内周部には前記被係止部に係止される係止部が設けられており、前記先端部が、前記通過孔を通過した後に、前記係止部が前記被係止部に係止される。
請求項2記載の発明によれば、アクチュエータの押し上げ部が車両上方側へ向けて移動されると、当該押し上げ部の先端部がストッパ部の通過孔を通過した後にフードに設けられた被当接部に当接する。そして、押し上げ部の先端部が被当接部に当接した後に、押し上げ部がさらに車両上方側へ向けて移動されることで、フードがポップアップする。また、押し上げ部の先端部が所定の位置まで移動された後に、フードが自らに作用する慣性により車両上方側へ向けてさらに移動すると、フードの被当接部と押し上げ部の先端部とが離間される。そして、フードに設けられたストッパ部の係止部が、押し上げ部の先端部に設けられた被係止部に係止される。これにより、フードの車両上方側への移動が規制され、ひいては、ポップアップ完了時にフードが振動することを抑制することができる。
請求項3記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項2記載の発明において、前記押し上げ部における前記先端部の車両下方側の部位には、前記係止部と引っ掛かりながら前記通過孔を通過する引っ掛かり部が設けられている。
請求項3記載の発明によれば、アクチュエータの押し上げ部が車両上方側へ向けて移動されると、当該押し上げ部の先端部及び引っ掛かり部がストッパ部の通過孔を通過する。ここで、引っ掛かり部は、通過孔の内周部に設けられ係止部に引っ掛かりながら当該通過孔を通過する。これにより、押し上げ部の先端部が被当接部に当接する前に、或いは、押し上げ部の先端部と被当接部とが離間される際に、引っ掛かり部と係止部との間でフリクションを生じさせることができる。これにより、押し上げ部の先端部が被当接部に当接する際の衝撃を緩和することができると共に、ポップアップ完了時におけるフードの振動を減衰させることができる。
請求項4記載の車両用ポップアップフード装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記被当接部及び前記ストッパ部が、前記フードに接合される押し上げ部係合部材に設けられている
請求項4記載の発明によれば、押し上げ部係合部材をフードに接合することにより、前述の被当接部及びストッパ部をフードに設けることができる。当該構成とすることにより、ポップアップフード装置の設定される車両と設定されない車両のフードの作り分けを容易に行うことができる。
本発明に係る車両用ポップアップフード装置は、ポップアップ完了時にフードが振動することを抑制することができる、という優れた効果を有する。
車両用ポップアップフード装置を備えた車両の前部を示す概略側面図である。 車両用ポップアップフード装置を備えた車両の前部を示す概略正面図である。 フードの後端部を支持するフードヒンジを示す側面図であり、フードが閉止位置に位置している状態を示している。 アクチュエータが作動した際のフードヒンジを示す図2に対応する側面図である。 アクチュエータを示す部分側断面図である。 フロントフードに接合されたロッド係合部材を示す側断面図である。 ロッド係合部材のストッパ板を示す底面図である。 アクチュエータが作動される前の状態のロッド及びロッド係合部材を示す側断面図である。 車両上方側へ移動されたロッドの当接部が、ロッド係合部材の係止部に当接し始めた際のロッド及びロッド係合部材を示す側断面図である。 ロッドの当接部が、ストッパ板の通過孔を通過した後でかつ被当接板に当接する前の状態のロッド及びロッド係合部材を示す側断面図である。 ロッドの当接部が、被当接板に当接した際のロッド及びロッド係合部材を示す側断面図である。 ロッドの当接部と被当接板とが離間し始めた際のロッド及びロッド係合部材を示す側断面図である。 ロッドの当接部と被当接板とがさらに離間した際のロッド及びロッド係合部材を示す側断面図である。 ストッパ板の係止部が、ロッドの当接部に設けられた被係止部に当接した際のロッド及びロッド係合部材を示す側断面図である。
図1〜図6Bを用いて本発明の第1実施形態に係る車両用ポップアップフード装置について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、車両の前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の外側方向をそれぞれ示している。また以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1及び図2に示されるように、本実施形態の車両用ポップアップフード装置10(以下単に「ポップアップフード装置10」という)は、フードとしてのフロントフード12を二点鎖線で示す閉止位置から実線で示す持ち上げ位置に至るまで支持するフードヒンジ16及びフードロック装置14を備えている。また、ポップアップフード装置10は、作動されることでフロントフード12を閉止位置から持ち上げ位置に移動させる4つのアクチュエータ18と、アクチュエータ18のロッド56が係合するロッド係合部材19と、を備えている。以下、先ずフロントフード12の概略の構成について説明し、次いでフードヒンジ16、フードロック装置14、アクチュエータ18及びロッド係合部材19の構成について説明する。
(フロントフード12の構成)
フロントフード12は、車両前後方向及び車幅方向に延在すると共に車両平面視で略矩形状に形成されており、このフロントフード12は、図示しないパワーユニットが収容されたパワーユニットルームを車両上方側から覆っている。また、フロントフード12の後端部12Rは後述する一対のフードヒンジ16によって傾動可能に支持されている。また、フロントフード12の前端部12Fにおける車幅方向の中間部には、フードストライカ20が固定されている。このフードストライカ20が車体の前端部における車幅方向の中間部に配置された単一のフードロック装置14に係止されることで、フロントフード12が閉止位置に保持される、即ち、フロントフード12の傾動が規制されるようになっている。
(フードヒンジ16の構成)
図3及び図4に示されるように、フードヒンジ16は、車体に固定されるヒンジベース22と、ヒンジベース22に回動可能に支持された第1アーム24と、第1アーム24に回動可能に支持されていると共に締結部材26を介してフロントフード12の後端部12Rに固定される第2アーム28と、を備えている。
ヒンジベース22は、鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されており、このヒンジベース22は、車体に固定される固定部22Aと、固定部22Aの後端部から車両上方側に向けて延出する舌片部22Bと、を備えている。
第1アーム24は、ヒンジベース22と同様に鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されており、この第1アーム24は側面視で略三角形状に形成されている。また、第1アーム24の後端部24Rは、ヒンジベース22の舌片部22Bにピン30を介して回動可能に連結されている。そして、第1アーム24がヒンジベース22に対して回動することによって、フロントフード12を回動させる、即ち、フロントフード12を開閉することが可能となっている。また、第1アーム24の前後方向の中間部には、後述するピン36が挿通される挿通孔24Aが形成されている。
第2アーム28は、ヒンジベース22及び第1アーム24と同様に鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されており、この第2アーム28はフロントフード12が閉止された状態において前後方向を長手方向とする矩形状に形成されている。また、第2アーム28の前端部28Fは、第1アーム24の前端部24Fにピン32を介して回動可能に連結されている。また、第2アーム28の後端部28Rには、回動規制解除装置34の一部を構成するピン36が挿通される挿通孔28Aが形成されている。そして、ピン36が、第1アーム24に形成された挿通孔24A及び第2アーム28に形成された挿通孔28Aに挿通されることによって第2アーム28の第1アーム24に対する回動が規制されるようになっている。また、回動規制解除装置34の他の一部を構成すると共に第1アーム24又は第2アーム28に固定されたアクチュエータ38が作動して、ピン36が挿通孔24A,28Aから抜け出す(ピン36が飛ばされる)ことによって、第2アーム28の第1アーム24に対する回動の規制が解除されるようになっている。そして、図1及び図4に示されるように、第2アーム28が第1アーム24に対して回動されることによって、フロントフード12の後端部12Rが車両上方側へ移動することが可能となっている。なお、アクチュエータ38は、後述するアクチュエータ18よりも小型のマイクロガスジェネレータを備えたものであり、このアクチュエータ38はアクチュエータ18の作動に連動して作動するようになっている。なお、本実施形態では、ピン36がアクチュエータ38によって飛ばされることで、第2アーム28の第1アーム24に対する回動の規制が解除されるよう構成したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1アーム24に形成された挿通孔24A及び第2アーム28に形成された挿通孔28Aにシェアピンを挿通して、後述するアクチュエータ18の作動力によってシェアピンがせん断されることで、第2アーム28の第1アーム24に対する回動の規制が解除されるよう構成してもよい。
(フードロック装置14の構成)
図2に示されるように、フードロック装置14は、フードロック装置ベース40(以下単に「ロックベース40」という)に回動可能に支持されている。ロックベース40は、鋼板材にプレス加工等が施されることによって形成されており、このロックベース40は、車両前後方向を板厚方向として車幅方向に延在する矩形板状に形成されている。さらに、ロックベース40の車幅方向右側かつ車両上方側の端部には、円形の支持孔42が形成されている。この支持孔42にフードロック装置14に固定された支持ピン44が挿入されることで、フードロック装置14がロックベース40に対して回動することが可能となっている。
また、ロックベース40には、フードロック装置14の下端部に固定された固定ピン46と当接する固定片48が回動可能に取付けられている。固定片48は、車両正面視で略扇形状に形成されており、この固定片48は、固定ピン46に当接する当接面50を有している。当接面50が固定ピン46に当接した状態では、フードロック装置14の車両上方側への移動が規制されている、即ち、フードロック装置14のロックベース40に対する回動が規制されている。また、固定片48が回動されて当接面50と固定ピン46とが当接していない状態では、フードロック装置14が車両上方側へ移動することが可能となっている、即ち、フードロック装置14がロックベース40に対して回動することが可能となっている。
また、固定片48は、ケーブル52を介して後述するアクチュエータ18のロッド56と連結されており、これにより、アクチュエータ18の作動に連動して、固定片48が回動されるようになっている。
(アクチュエータ18の構成)
図5に示されるように、アクチュエータ18は、筒状に形成されたシリンダ54と、シリンダ54内に収容され、かつ該シリンダ54に対して車両上方側に移動する(伸び出る)押し上げ部としてのロッド56と、を有して構成されている。また、シリンダ54の下端部には、図示しないマイクロガスジェネレータが取り付けられている。マイクロガスジェネレータが作動して、シリンダ54内の圧力が上昇することで、シリンダ54に収容されたロッド56がシリンダ54に対して車両上方側に伸び出るようになっている。なお、本実施形態のアクチュエータ18は、図示しないロック機構を備えており、これにより、ロッド56がシリンダ54に対して伸び出した状態が保持されるようになっている、即ち、シリンダ54に対して伸び出したロッド56がシリンダ54内に戻らないようになっている。
ロッド56は、アクチュエータ18が車体に固定された状態において車両上下方向を長手方向とする円柱状に形成されている。このロッド56は、アクチュエータ18が作動される前の状態においてシリンダ54内に収容される基部58と、基部58の上端部に設けられた先端部としての当接部60と、を備えている。
基部58は、シリンダ54の内径よりもやや小さな外径とされた円柱状に形成されており、この基部58の下端部には、図示しないシールが取付けられている。これにより、シリンダ内に充填されたマイクロガスジェネレータのガスが、基部58とシリンダ54との間から漏れ出さないようになっている。また、基部58の上端部の外周部には、引っ掛かり部としての複数の凸状部58Aが形成されており、複数の凸状部58Aは、基部58の長手方向に沿って等間隔に配列されている。
当接部60は、基部58の外径よりも大径に設定されていると共に側面視で車両上方側に向かうにつれて次第に窄まる円錐台形状に形成されている。また、当接部60の上端面は、後述するロッド係合部材19の被当接面64A(図6A参照)に当接する当接面60Aとされている。また、当接部60の下端は、後述するロッド係合部材19の係止部66B(図6B参照)が係止される被係止部60Bとされている。
図1及び図2に示されるように、以上説明した4つのアクチュエータ18は、車幅方向及び車両前後方向に所定の間隔を空けて配置された状態でそれぞれ図示しない車体に固定されている。なお、図1及び図2においては、アクチュエータ18の構成を簡略化して示している。
(ロッド係合部材19)
図6Aに示されるように、押し上げ部係合部材としてのロッド係合部材19は、略円筒状に形成されたベース部62と、ベース部62の内部に配置された状態で当該ベース部62に固定された被当接部としての被当接板64と、ベース部62の端部に固定されたストッパ部としてのストッパ板66と、を含んで構成されている。
ベース部62は、円筒状に形成された筒状部62Aと、筒状部62Aの一方側の端部が当該筒状部62Aの径方向外側へ折り曲げられることによって形成されたフランジ部62Bと、を備えている。そして、フランジ部62Bがフロントフード12に溶接されること等によって、ベース部62(ロッド係合部材19)がフロントフード12に固定されるようになっている。
被当接板64は、ベース部62の筒状部62Aの軸方向を厚み方向とする円板状に形成されており。この被当接板64は、ベース部62の筒状部62A内に配置された状態で当該筒状部62Aの軸方向の中間部に溶接等により固定されている。また、ロッド係合部材19がフロントフード12に固定されていると共にフロントフード12が閉止位置に位置している状態において、被当接板64は、アクチュエータ18のロッド56(図5参照)と車両上下方向に対向して配置されるようになっている。また、被当接板64におけるロッド56側の面は、ロッド56の当接面60Aが当接する被当接面64Aとされている。
図6A及び図6Bに示されるように、ストッパ板66は、ベース部62の筒状部62Aの軸方向を厚み方向とすると共に軸心部に開口部を有する円板状に形成されている。このストッパ板66は、ベース部62の筒状部62A内に配置された状態で当該筒状部62Aにおいてフランジ部62Bが形成された側とは反対側の端部に溶接等により固定されている。図6Bに示されるように、ストッパ板66の径方向内側の部位には、車両上方側に向けて移動されたロッド56の当接部60(図5参照)が通過する通過孔66Aが形成されている。この通過孔66Aの内径は、当接部60の外径よりも大きく設定されている。また、通過孔66Aの内周部には、当該通過孔66Aの内周縁から径方向内側に向けて延出する係止部66Bが設けられている。各係止部66Bの内径は、ロッド56の当接部60の外径よりも小さく設定されている。そして、ロッド56の当接部60が係止部66Bを押圧すると、係止部66Bが弾性変形する。これにより、ロッド56の当接部60が、通過孔66Aを通過して、当該ロッド56がストッパ板66の車両下方側から上方側へ移動することが可能となっている。また、ロッド56の当接部60が通過孔66Aを通過した後においては、当該ロッド56の基部58に設けられた複数の凸状部58A(図5参照)が係止部66Bの先端部に引っ掛かりながら通過孔66Aを通過するようになっている。また、ロッド56が、ストッパ板66の車両上方側に位置している状態において、ロッド係合部材19がフロントフード12と共に車両上方側へ向けて移動され、ロッド56と被当接板64とが離間すると、係止部66Bがロッド56の当接部60に設けられた被係止部60Bに係止されるようになっている。さらに、フロントフード12が閉止位置に位置している状態において、ロッド56とロッド係合部材19との間に所定の隙間が存在するように設定されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1及び図2に示されるように、本実施形態では、歩行者の車両への衝突等が検出されることにより4つのアクチュエータ18が作動されると、当該アクチュエータ18の作動に連動して、フードヒンジ16に設けられたアクチュエータ38が作動されると共にロックベース40に固定された固定片48が回動される。これにより、フードヒンジ16の第2アーム28が第1アーム24に対して回動することが可能となると共に、フードロック装置14がフロントフード12の前端部12Fと共に車両上方側へ向けて移動することが可能となる。そして、アクチュエータ18のロッド56が車両上方側へ向けて移動して、ロッド56がフロントフード12に固定されたロッド係合部材19に係合する。また、ロッド56がロッド係合部材19に係合した後に、ロッド56がさらに車両上方側へ向けて移動されると、フロントフード12が車両上方側へ向けて押し上げられる。すなわち、フロントフード12がポップアップする。
ここで、アクチュエータ18のロッド56がロッド係合部材19に係合する際の様子について詳述する。図7Aに示されるように、フロントフード12が閉止位置に位置している状態では、ロッド56とロッド係合部材19との間に所定の隙間が存在している。そして、アクチュエータ18が作動されることにより、ロッド56が車両上方側へ向けて移動されると、図7Bに示されるように、ロッド56の当接部60が、ストッパ板66の係止部66Bを車両上方側へ向けて押圧することで当該係止部66Bを変形させる。これにより、図7Cに示されるように、ロッド56の当接部60がストッパ板66の通過孔66A(図6B参照)を通過する。また、ロッド56の当接部60が通過孔66Aを通過した後に、当該ロッド56が車両上方側へ向けてさらに移動されると、当該ロッド56の基部58に設けられた複数の凸状部58Aが係止部66Bの先端部に引っ掛かりながら通過孔66Aを通過する。そして、ロッド56が車両上方側へ向けてさらに移動されると、図7Dに示されるように、ロッド56の当接部60(当接面60A)が被当接板64(被当接面64A)に当接する。そしてさらに、ロッド56が車両上方側へ向けて移動されて、ロッド56がシリンダ54に対して所定の位置まで伸び出した状態で停止されることで、フロントフード12が所定の位置まで上昇される。
ところで、ロッド56が所定の位置まで移動されて停止されたとしても、フロントフード12は当該フロントフード12に作用する慣性により車両上方側へ向けてさらに移動する。すると、図7Eに示されるように、フロントフード12と共に移動するロッド係合部材19の被当接板64がロッド56の当接部60の当接面60Aから離間される。そして、フロントフード12が車両上方側へ向けてさらに移動されると、図7Fに示されるように、ロッド係合部材19の係止部66Bの先端部が、ロッド56の基部58に設けられた複数の凸状部58Aに引っ掛かりながら(乗り上げながら)当該ロッド56の基部58に沿って移動される。そしてさらに、フロントフード12が車両上方側へ向けて移動されると、図7Gに示されるように、ストッパ板66の係止部66Bが、ロッド56の当接部60に設けられた被係止部60Bに係止される。これにより、フロントフード12の車両上方側への移動が規制され、ひいては、ポップアップ完了時にフロントフード12が振動することを抑制することができる。
また、本実施形態では、ロッド56の当接部60が被当接板64に当接する前に、或いは、ロッド56の当接部60と被当接板64とが離間される際に、複数の凸状部58Aと係止部66Bとの間でフリクションが生じる。これにより、ロッド56の当接部60が被当接板64に当接する際の衝撃を緩和することができると共に、ポップアップ完了時におけるフロントフード12の振動を減衰させることができる。
さらに、本実施形態では、ロッド係合部材19をフロントフード12に接合することにより、ロッド56の当接部60が当接する被当接部及びロッド56の一部に係合されるストッパ部をフロントフード12に設けることができる。当該構成とすることにより、ポップアップフード装置10の設定される車両と設定されない車両のフロントフードの作り分けを容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、ロッド係合部材19をフロントフード12に接合することにより、ロッド56の当接部60が当接する被当接部及びロッド56の一部に係合されるストッパ部をフロントフード12に設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ロッド56の当接部60が当接する被当接部及びロッド56の一部に係合されるストッパ部をポップアップフード装置10の設定の有無に関わらずフロントフード12に組み込んだ構成としてもよい。
また、本実施形態では、ロッド56の当接部60が被当接板64に当接する前に、或いは、ロッド56の当接部60と被当接板64とが離間される際に、複数の凸状部58Aと係止部66Bとの間でフリクションが生じるように構成した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記フリクションが生じないように構成することもできる。このように、上記フリクションを生じさせるか否かについては、ポップアップ完了時のフロントフード12の振動の程度等を考慮して適宜設定すればよい。
さらに、本実施形態では、ロッド56の当接部60が通過する通過孔66Aの内周部に係止部66Bを設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。係止部66Bの配置や構成は、ロッド56に設けられた被係止部60Bの配置や構成等を考慮して適宜設定すればよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 車両用ポップアップフード装置
12 フロントフード(フード)
18 アクチュエータ
19 ロッド係合部材(押し上げ部係合部材)
56 ロッド(押し上げ部)
58A 凸状部(引っ掛かり部)
60 当接部(先端部)
60B 被係止部
64 被当接板(被当接部)
66 ストッパ板(ストッパ部)
66A 通過孔
66B 係止部

Claims (4)

  1. 車両の前部に設けられたフードの車両下方側に設けられ、作動されることで車両上方側へ向けて移動すると共に前記フードを車両上方側へ向けて押し上げる押し上げ部を有するアクチュエータと、
    前記フードにおいて前記押し上げ部と車両上下方向に対応する位置に設けられ、前記アクチュエータが作動されることで、車両上方側へ移動した前記押し上げ部が当接する被当接部と、
    前記フードに設けられ、前記押し上げ部が所定の位置まで移動されると共に停止されて、前記押し上げ部と前記被当接部とが離間された際に、前記押し上げ部の一部に係合することで、前記フードの車両上方側への移動を規制するストッパ部と、
    を備えた車両用ポップアップフード装置。
  2. 前記押し上げ部の車両上方側の端部は、前記被当接部に当接すると共に前記ストッパ部が係止される被係止部を有する先端部とされており、
    前記ストッパ部は、車両上方側に向けて移動された前記先端部が通過する通過孔を備えていると共に、前記通過孔の内周部には前記被係止部に係止される係止部が設けられており、
    前記先端部が、前記通過孔を通過した後に、前記係止部が前記被係止部に係止される請求項1記載の車両用ポップアップフード装置。
  3. 前記押し上げ部における前記先端部の車両下方側の部位には、前記係止部と引っ掛かりながら前記通過孔を通過する引っ掛かり部が設けられている請求項2記載の車両用ポップアップフード装置。
  4. 前記被当接部及び前記ストッパ部が、前記フードに接合される押し上げ部係合部材に設けられている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用ポップアップフード装置。
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