JP6337765B2 - フード跳ね上げ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、歩行者等の保護対象物を受け止める際に、保護対象物への反力(衝撃)を緩和できるように、車両のフードパネルを持ち上げるフード跳ね上げ装置に関する。
従来のこの種のフード跳ね上げ装置は、ヒンジ機構とアクチュエータとを備えて構成されている(例えば、特許文献1〜3参照)。ヒンジ機構は、車両のフードパネルの後端の下方に配設されて、フードパネルの前端側を上昇させてフードパネルを開き可能に構成されている。アクチュエータは、作動時にヒンジ機構の一部を押し上げて、フードパネルの後端を押し上げるように構成されていた。そして、アクチュエータの作動により、フードパネル後端が、押し上げられれば、フードパネルの後端下方に、変形スペースが確保され、上方から歩行者が当たってきても、フードパネルが、容易に下方へ凹むように塑性変形できて、歩行者の運動エネルギーを吸収できることから、フードパネルは、円滑に緩衝作用を発揮して、歩行者への反力(衝撃)を緩和することができた。
さらに、従来のフード跳ね上げ装置では、フードパネルを押し上げた際、上昇位置で揺動しないように、最上昇位置付近で、上昇速度を低減させるように構成されていた。ちなみに、フードパネルが、揺動し、そして、揺動中の上昇時に歩行者を受け止めれば、反力を高めてしまい、好ましくない。
そして、フードパネルの最上昇位置付近での上昇速度を低減させるフード跳ね上げ装置としては、作動時のアクチュエータが駆動部を伸長させる際、駆動部に連結された移動部材を、移動端付近に設けた塑性変形可能な変形部に当て、その変形部を塑性変形させることにより、速度を低減させるものがあった(特許文献1参照)。
また、フードパネルの最上昇位置付近での上昇速度を低減させるフード跳ね上げ装置としては、ヒンジ機構から離れた位置に配置させたアクチュエータを作動させて、フードパネルの後端を上昇させ、ヒンジ機構の所定の移動部位が当る箇所に、塑性変形する変形部を設けて、その変形部を塑性変形させることにより、速度を低減させるものあがった(特許文献2参照)。
さらに、フードパネルの最上昇位置付近での上昇速度を低減させるフード跳ね上げ装置としては、作動時のアクチュエータが駆動部を伸長させる際、駆動部から離れてもヒンジ機構のフード側ベース付近を上昇可能に、駆動部をヒンジ機構のフード側ベース付近に当て、そして、フードパネルの後端付近に連結させておいた減衰作用を発揮可能な連結部材により、最上昇位置付近のフードパネルを牽引して、速度を低減させて、揺動を防止するものもあった(特許文献3参照)。
特開2005−254833号公報 特開2009−51235号公報 特開2009−67303号公報(図5参照)
しかし、従来のフード跳ね上げ装置では、いずれも、アクチュエータや連結部材がヒンジ機構の前後にずれたり、あるいは、ヒンジ機構から前後に突出するように配設されたり、あるいは、変形部に当接させる部位をアクチュエータの作動ストロークに応じて長く配設したりする等して、嵩張り、また、簡便に構成できなかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、押し上げたフードパネルの振動を抑制可能に上昇速度を低減できるとともに、簡便かつコンパクトに構成できるフード跳ね上げ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る第1番目のフード跳ね上げ装置では、車両のフードパネルの前端側を上昇させて前記フードパネルを開く構成とするヒンジ機構が、
前記フードパネルの後端側に配設されるとともに、
前記フードパネルの後端の下面側に配設されるフード側ベースと、前記フードパネルの下方の車体側に固定される車体側ベースと、前端側を前記フード側ベースに軸支させて後端側を前記車体側ベースに軸支されるヒンジアームと、を備えて、開き時の前記フードパネルの回転中心を前記ヒンジアームと前記車体側ベースとの軸支部位として構成され、
アクチュエータが、作動時に両端相互を離すように伸長させる構成とするとともに、作動時に、前記フード側ベース側を前記車体側ベース側から押し上げて、前記フードパネルの後端側を押し上げ可能とするように、配設されるフード跳ね上げ装置であって、
前記アクチュエータが、一方の端部を前記フード側ベースに軸支させ、他方の端部を前記ヒンジアームに軸支させて、配設され、
前記ヒンジアームと前記フード側ベースとの軸支部位の周囲における前記ヒンジアームと前記フード側ベースとに、少なくとも前記アクチュエータの作動完了直前における前記フード側ベース側の前記ヒンジアーム側に対する相対的な回転時に、隙間を空けた離隔状態から相互に当接する当接予定部が、それぞれ、配設され、
前記当接予定部の少なくとも一方が、前記当接予定部の相互の当接時に、塑性変形するように、構成されるとともに、
前記ヒンジアームの前記当接予定部が、前記ヒンジアームと前記フード側ベースとの軸支部位の周囲で、前記ヒンジアーム自体から形成され、
前記フード側ベースの前記当接予定部が、前記ヒンジアームと前記フード側ベースとの軸支部位の周囲で、前記フード側ベース自体から形成されていることを特徴とする。
本発明に係る第1番目のフード跳ね上げ装置では、アクチュエータが作動すれば、フード側ベースとヒンジアームとが、相互の軸支部位を中心として、拡開するように広がり、車体側ベース側からフード側ベース側が押し上げられて、フードパネルの後端側が押し上げられる。
その際、フードパネル後端の最上昇位置付近では、アクチュエータの作動完了直前において、ヒンジアームとフード側ベースとの軸支部位の周囲に配設された当接予定部が離隔状態から相互に当接し、少なくとも一方の当接予定部が、塑性変形することから、その変形の抵抗により、フードパネルの上昇速度が低減されて、フードパネルは、揺動を抑制された状態で最上昇位置付近に、作動完了時のアクチュエータに支持される静止状態で、配置される。
そして、上記の構成では、フードパネルのヒンジ機構に、単に、アクチュエータと一対の当接予定部とを設けるだけで構成でき、簡便に構成できる。
また、上記の構成では、作動時に伸長するアクチュエータが、フード側ベースとヒンジアームとに跨るように連結され、また、一対の当接予定部は、ヒンジアームとフード側ベースとの軸支部位の周囲に、配設されることから、ヒンジ機構の前後から大きく突出せずに、コンパクトに構成できる。
したがって、本発明に係る第1番目のフード跳ね上げ装置では、押し上げたフードパネルの振動を抑制可能に上昇速度を低減できるとともに、簡便かつコンパクトに構成することができる。
本発明に係る第2番目のフード跳ね上げ装置では、車両のフードパネルの前端側を上昇させて前記フードパネルを開く構成とするヒンジ機構が、
前記フードパネルの後端側に配設されるとともに、
前記フードパネルの後端の下面側に配設されるフード側ベースと、前記フードパネルの下方の車体側に固定される車体側ベースと、前端側を前記フード側ベースに軸支させて後端側を前記車体側ベースに軸支されるヒンジアームと、を備えて、開き時の前記フードパネルの回転中心を前記ヒンジアームと前記車体側ベースとの軸支部位として構成され、
アクチュエータが、作動時に両端相互を離すように伸長させる構成とするとともに、作動時に、前記フード側ベース側を前記車体側ベース側から押し上げて、前記フードパネルの後端側を押し上げ可能とするように、配設されるフード跳ね上げ装置であって、
前記アクチュエータが、一方の端部を前記フード側ベースに軸支させ、他方の端部を前記ヒンジアームに軸支させるとともに、作動完了直前に、前記フード側ベース側の軸支部位を前記フード側ベース側の軸支部位から離脱させるように、離脱用開口を備えて、配設され、
相互に軸支される二つのリンク片が、前記フード側ベースと前記ヒンジアームとにぞれぞれ軸支されるとともに、前記アクチュエータの作動完了後における前記フード側ベースの上昇を、二つの前記リンク片の死点の配置位置まで、許容し、かつ、死点を越えた位置で保持されるように、配設されていることを特徴とする。
本発明に係る第2番目のフード跳ね上げ装置では、アクチュエータが作動すれば、フード側ベースとヒンジアームとが、相互の軸支部位を中心として、拡開するように広がり、車体側ベース側からフード側ベース側が押し上げられて、フードパネルの後端側が押し上げられる。
但し、アクチュエータの作動完了時には、アクチュエータにおけるフード側ベースへの軸支部位が、離脱用開口により、フード側ベースから離脱することから、慣性力により、フード側ベースとともにフードパネルの後端が上昇することとなって、フードパネル自体の上昇速度が低減され、フードパネルは、揺動を抑制された状態で最上昇位置付近に配置される。
そして、フードパネルの最上昇位置付近では、二つのリンク片が、死点の配置位置を超えて、保持される状態となることから、フードパネルの後端は下降せずに、二つのリンク片に静止した状態で支持される。
そして、上記の構成では、フードパネルのヒンジ機構に、単に、アクチュエータを設けるともに、死点を越えて保持させるように、一対のリンク片を設けるだけで構成でき、簡便に構成できる。
また、上記の構成では、作動時に伸長するアクチュエータや一対のリンク片は、フード側ベースとヒンジアームとに跨るように連結させればよいことから、ヒンジ機構の前後から突出せずに、コンパクトに構成できる。
したがって、本発明に係る第2番目のフード跳ね上げ装置でも、押し上げたフードパネルの振動を抑制可能に上昇速度を低減できるとともに、簡便かつコンパクトに構成することができる。
本発明に係る第3番目のフード跳ね上げ装置では、車両のフードパネルの前端側を上昇させて前記フードパネルを開く構成とするヒンジ機構が、
前記フードパネルの後端側に配設されるとともに、
前記フードパネルの後端の下面側に配設されるフード側ベースと、前記フードパネルの下方の車体側に固定される車体側ベースと、前端側を前記フード側ベースに軸支させて後端側を前記車体側ベースに軸支されるヒンジアームと、を備えて、開き時の前記フードパネルの回転中心を前記ヒンジアームと前記車体側ベースとの軸支部位として構成され、
アクチュエータが、作動時に両端相互を離すように伸長させる構成とするとともに、作動時に、前記フード側ベース側を前記車体側ベース側から押し上げて、前記フードパネルの後端側を押し上げ可能とするように、配設されるフード跳ね上げ装置であって、
前記アクチュエータが、一方の端部を前記フード側ベースに軸支させ、他方の端部を前記ヒンジアームに軸支させて、配設され、
前記ヒンジアームと前記フード側ベースとの軸支部位の周囲における一方に、シェアピンが配設され、他方に前記シェアピンを挿通可能なガイド孔部が配設され、
前記ガイド孔部が、
前記アクチュエータの作動開始時から作動完了直前までの前記フード側ベース側と前記ヒンジアーム側との相対的な回転時に、前記シェアピンを移動可能とし、かつ、
前記アクチュエータの作動完了直前から作動完了時までの前記フード側ベース側と前記ヒンジアーム側との相対的な回転時に、端部側内周面によって前記シェアピンを破断させるように、配設されていることを特徴とする。
本発明に係る第3番目のフード跳ね上げ装置では、アクチュエータが作動すれば、フード側ベースとヒンジアームとが、相互の軸支部位を中心として、拡開するように広がり、車体側ベース側からフード側ベース側が押し上げられて、フードパネルの後端側が押し上げられる。
その際、フードパネル後端の最上昇位置付近では、アクチュエータの作動完了直前において、ヒンジアームとフード側ベースとの軸支部位の周囲に配設されたシェアピンがガイド孔部の端部側内周面と干渉し、シェアピンが破断することから、その破断の抵抗により、フードパネルの上昇速度が低減されて、フードパネルは、揺動を抑制された状態で最上昇位置付近に、作動完了時のアクチュエータに支持される静止状態で、配置される。
そして、上記の構成では、フードパネルのヒンジ機構に、単に、アクチュエータと、シェアピン及びシェアピンを挿通させるガイド孔部とを設けるだけで構成でき、簡便に構成できる。
また、上記の構成では、作動時に伸長するアクチュエータが、フード側ベースとヒンジアームとに跨るように連結され、また、シェアピンとガイド孔部とも、ヒンジアームとフード側ベースとの軸支部位の周囲に、配設されることから、ヒンジ機構の前後から突出せずに、コンパクトに構成できる。
したがって、本発明に係る第3番目のフード跳ね上げ装置でも、押し上げたフードパネルの振動を抑制可能に上昇速度を低減できるとともに、簡便かつコンパクトに構成することができる。
本発明に係る各実施形態のフード跳ね上げ装置が搭載される車両のフードパネル付近の概略斜視図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置を車両に搭載した状態の概略縦断面図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置に使用するアクチュエータの概略縦断面図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置に使用するアクチュエータの作動完了時の概略縦断面図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置のヒンジ機構の概略正面図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置の作動時における当接予定部相互の当接状態を示す概略縦断面図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置の作動完了時を示す概略縦断面図である。 第1実施形態のフード跳ね上げ装置の当接予定部相互の当接時における変形状態を順に説明する概略斜視図である。 第2実施形態のフード跳ね上げ装置を車両に搭載した状態の概略縦断面図である。 第2実施形態のフード跳ね上げ装置を車両に搭載した状態の背面側から見た概略縦断面図である。 第2実施形態のフード跳ね上げ装置に使用するアクチュエータの概略縦断面図である。 第2実施形態のフード跳ね上げ装置におけるアクチュエータの作完了時の状態を示す概略縦断面図である。 第2実施形態のフード跳ね上げ装置の作動完了時の背面側から見た概略縦断面図である。 第3実施形態のフード跳ね上げ装置を車両に搭載した状態の概略縦断面図である。 第3実施形態のフード跳ね上げ装置の作動時を示す概略縦断面図である。 第3実施形態のフード跳ね上げ装置の作動時におけるシェアピンがガイド孔部の端部に当接する状態を示す概略縦断面図である。 第3実施形態のフード跳ね上げ装置の作動完了時を示す概略縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態のフード跳ね上げ装置U1は、図2に示すように、ヒンジ機構11、アクチュエータ41、及び、減速機構SD1、を備えて構成され、作動時に、図1の二点鎖線に示すように、車両Vにおけるフードパネル10の後端10c側を押し上げるように、フードパネル10の後端10cの左右両縁10d,10e付近に配設されている。
なお、本明細書では、特に断らない限り、前後と上下の方向は、それぞれ、車両V(図1参照)の前後と上下の方向に一致し、左右の方向は、車両Vから前方側を見た際の左右の方向に一致させている。
また、実施形態の場合、車両Vのフロントバンパ5には、図1に示すように、保護対象物としての歩行者との衝突を検知若しくは予測可能なセンサ6が、配設されており、センサ6からの信号を入力させている図示しない制御回路が、センサ6からの信号に基づいて車両Vと歩行者との衝突を検知した際に、フード跳ね上げ装置U1が作動されることとなる。
フードパネル10は、図1,2に示すように、車両VにおけるエンジンルームERの上方を覆うように配設されるもので、左右方向の両縁10d,10e側における後端10c近傍に配置されるヒンジ機構11により、車両Vの車体(ボディ)1側に対して、前開きで開閉可能に連結されている。フードパネル10は、鋼、アルミニウム合金等からなる板金製として、上面側のアウタパネル10aと、下面側に位置してアウタパネル10aより強度を向上させたインナパネル10bと、から構成されている。フードパネル10は、歩行者を受け止めた際に、歩行者の運動エネルギー(衝撃エネルギー)を吸収できるように、塑性変形可能に構成されている。そして、実施形態では、車両Vと歩行者との衝突時に、フード跳ね上げ装置U1が作動されて、図7に示すように、上昇したフードパネル10の後端10cと、エンジンルームERと、の間に、変形スペースSを形成できることから、曲げ塑性変形時の塑性変形量を増大させることができ、フードパネル10は、歩行者の運動エネルギー(衝撃エネルギー)を多く吸収することができる。
ヒンジ機構11は、図2,5に示すように、フードパネル10の左縁10dと右縁10eとの後端10c側に、それぞれ、配設される。なお、左右のヒンジ機構11は、左右対称形として配設されている。そして、各ヒンジ機構11は、フードパネル10の後端10cの下方におけるボディ1側に固定される車体側(ボディ側)ベース12と、フードパネル10の後端10cの下面側に配置されるフード側ベース15と、車体側ベース12とフード側ベース15とに軸支されるヒンジアーム14と、を備えて構成される。これらのヒンジ機構11の車体側ベース12、ヒンジアーム14、及び、フード側ベース15は、剛性を有した鋼等の金属材料から形成されている。
車体側ベース12は、ボディ1側のフードリッジリインホース2に連結された取付フランジ2aに固定される取付横板部12bと、取付横板部12bの車幅方向の内方側の縁から上方に延びる連結縦板部12cと、を備えて構成され、後端12aの連結縦板部12cに配設される支持軸13により、ヒンジアーム14の後端14bを回動可能に軸支している。そのため、このヒンジ機構11では、フードパネル10の通常使用の開き時に、ヒンジアーム14の車体側ベース12側となる後端14b側の軸支部位(支持軸の部位)13を回転中心として開く構成としている(図2の二点鎖線参照)。
フード側ベース15は、断面L字状として、フードパネル10の後端10cの下面側に固定される取付横板部15cと、取付横板部15cの車幅方向の外方側の縁から下方に延びる連結縦板部15dと、を備えて構成されている。フード側ベース15は、前端15aの連結縦板部15dに配設される支持軸16により、ヒンジアーム14の前端14aを回動可能に軸支している。
ヒンジアーム14は、後端14bから前方に延びるように配設され、断面を上下方向に沿わせた板状の連結縦板部14cと、連結縦板部14cの下縁から車幅方向の内方側に延びる補強リブ部14dと、を備えて構成され、連結縦板部14cに配設される支持軸16により、前端14aを、フード側ベース15に回動可能に軸支され、連結縦板部14cに配設される支持軸13により、後端14bを、車体側ベース12に回動可能に軸支されることととなる。
すなわち、ヒンジアーム14の連結縦板部14cは、後端14bが、軸支部位を構成する支持軸13を利用して車体側ベース12の連結縦板部12cに連結され、この支持軸13を回転中心として、回動可能とし、また、前端14a側も、支持軸16を利用して、フード側ベース15の前端15a側の連結縦板部15dに連結され、この支持軸16を回転中心として、回動可能である。左右の支持軸13,16は、それぞれ、軸方向を、車両Vの左右方向に沿わせるように、配設されている。
但し、通常使用時には、ヒンジアーム14がフード側ベース15に対して回動しないように、ヒンジアーム14とフード側ベース15とを連結するように、回動規制機構としてのシェアピン17がヒンジアーム14の連結縦板部14cとフード側ベース15の連結縦板部15dとに貫通して固着されている。そのため、フードパネル10は、通常使用の開閉時、支持軸13の部位を回転中心として、開閉することとなる。すなわち、フードパネル10を開く際には、図2の実線から二点鎖線に示すように、左右の支持軸13を回転中心として、各ヒンジアーム14の前端14a側とともに、フードパネル10の前端10f側が上昇することとなって、フードパネル10を前開きで開くことができ、そして、前端10f側を下せば、支持軸13を回転中心として回転して、フードパネル10が閉じることとなる。
回動規制機構としてのシェアピン17は、アクチュエータ41の作動時には、フード側ベース15が押し上げられ、剪断されることから、ヒンジアーム14とフード側ベース15とは、支持軸16を回動中心として相互に回動できることとなる。
なお、フードパネル10の前端10f側には、図1に示すように、公知のフードロック機構8が配設されている。フードロック機構8は、フードパネル10の前端10f下面に固定されるロックストライカ8aと、ボディ1側に配設されてロックストライカ8aを係止するラッチ8bと、を備えて構成される。ラッチ8bは、図示しないレバーを操作しなければ、係止したロックストライカ8aを係止解除できないように構成されており、フードパネル10の後端10cの上昇時でも、フードパネル10の前端10fは、ロックストライカ8aを係止するラッチ8bにより、ボディ1側から離れるように上昇しない。
アクチュエータ41は、図3,4に示すように、作動時に作動用ガスGを発生させるガス発生器80と、ガス発生器80を収納して保持する収納側部42と、ガス発生器80から発生する作動用ガスGに押圧されて、収納側部42から離れるように前進移動して、アクチュエータ41を伸長させる受圧側部62と、を備えて構成される。
第1実施形態の場合、収納側部42が、元部44側の連結部45をヒンジアーム14の前後方向の中間部位付近の連結縦板部14cと連結させ、受圧側部62が、先端側の連結部72をフード側ベース15の後端15b側の連結縦板部15dに連結させることから、収納側部42がアーム側部41aを構成し、受圧側部62がフード側部41bを構成している。
ガス発生器80は、作動時に、図示しない所定の火薬を点火させ、火薬自体の燃焼により、あるいは、さらに火薬に着火されるガス発生剤の燃焼により、作動用ガスGを発生させるスクイブやマイクロガスジェネレータ等が使用されており、作動用ガスGを吐出する先端80aから離れた元部側に、図示しない制御回路からの点火信号(作動信号)を入力させる入力用部材としてのリード線80cが、接続されている。そして、ガス発生器80は、図示しない制御回路からの点火信号を入力すると、内蔵されている火薬に点火して燃焼させ、さらに適宜、ガス発生剤も燃焼させて、燃焼ガスを発生させ、その燃焼ガスを作動用ガスGとして、先端80aから吐出させて受圧側部62の天井壁部63へ供給する。また、実施形態の場合、ガス発生器80は、リード線80cを突出させた状態で、収納側部42のインナケース47内に収納されるように、ポリアミド等からなる合成樹脂製の樹脂部82と一体成形される組付体85として構成され、そして、組付体85として、インナケース47に収納される構成としている。そしてさらに、実施形態では、リード線80cのインナケース47から突出する元部端側の開口47cは、リード線80cの周囲を塞ぐように、合成樹脂材料からなるシール材87が充填されて、防水性が確保されている。
なお、組付体85は、インナケース47(収納側部42)の元部端44a側の開口47cから挿入させて、ガス発生器80の鍔部80bを、インナケース47の後述する段差51に当て、そして、略円環状の止め具55により抜け止めされて、収納側部42(インナケース47)に収納保持されている。なお、止め具55は、インナケース47に開口している組付孔53に嵌め込まれて固定される。また、シール材87は、止め具55を組付孔53に嵌めた後、型成形により、開口47cに充填され、そして、固化されて配設されている。
アクチュエータ41の収納側部42は、略円筒状の鋼等からなる金属製のインナケース(筒状部材)47から形成されて、先端側(図3,4に示す上端側)に作動用ガスGを流出させるために円形に開口した開口端43を備え、開口端43から離れた元部44側にガス発生器80を配設させるとともに、元部端44a側を、ヒンジアーム14に連結させている。ヒンジアーム14に連結される連結部45は、連結孔部45aを備えて構成され、そして、連結孔部45aに挿入される支持軸90を利用して、ヒンジアーム14に対して、回動自在に連結されている。なお、連結孔部45aは、実施形態の場合、組付体85を収納保持(抜け止め)するためのインナケース47の組付孔53に固定された止め具55の内周側の貫通孔を、利用している。
収納側部42を構成するインナケース47は、外周面47aの先端(開口端43)側に、フランジ部48を突出させ、内周面47bの元部44側に、開口端43側に向かって内径を狭める段差51を設けて構成されている。段差51には、既述したように、樹脂部82で被覆されたガス発生器80の鍔部80bが当接されている。
フランジ部48には、外周面に、環状溝49が配設されている。環状溝49には、受圧側部62の前進移動時のガスシール性を確保するためのゴム製の円環状のシール材(パッキン・Oリング)57が嵌め込まれている。
なお、外周面47aから突出するフランジ部48の段差面は、アクチュエータ41の作動時に、移動する受圧側部62の端末部64a側を止める受圧側部62の抜け止め用の規制面48aとなり、アクチュエータ41の作動時における受圧側部62の作動ストロークSL1(フード側部41bの作動ストロークSL1でもある)を制限することとなる。そのため、フランジ部48は、受圧側部62の前進移動時のストッパとしての機能を果たす。なお、アクチュエータ41が、受圧側部62を前進移動させれば、換言すれば、フード側部41bとしての受圧側部62が、アーム側部41aとしての収納側部42から、作動ストロークSL1分、押し出されれば、図7に示すように、フードパネル10の後端10cは、最上昇位置HPで停止することとなる。
また、インナケース47には、既述したように、止め具55を嵌め込んで固定できるように、元部端44a側に、アクチュエータ41の軸心Cと直交する組付孔53が、形成されている。
アクチュエータ41の受圧側部62は、鋼等の金属製として、収納側部42の開口端43側を覆う天井壁部63と、天井壁部63の外周縁から、少なくとも、ガス発生器80の配置位置の元部44側までの収納側部42の外周を覆うように、受圧側部62の後退側、すなわち、図3,4の下方側、に延びる略円筒状の周壁部64と、を備えて構成されている。
天井壁部63には、丸穴状の連結孔部72aを有して、フード側ベース15に連結される連結部72が、開口端43と離れた上面側に配設されている。この連結部72は、連結孔部72aに挿入される支持軸91を利用して、フード側ベース15の後端15b側の連結縦板部15dに対し、回動自在に連結されている。
周壁部64は、天井壁部63から離れる端末部64aのリングホルダ70付近までの内周面64bを、収納側部42の外周面側のシール材57と摺動可能として、ガスシール性を確保して前進移動できるように、アクチュエータ41の軸心C(すなわち、受圧側部62の移動中心軸C)と同心的に、平滑な円形の弧面状に構成されている。
また、周壁部64の端末部64aの端縁64ae側には、リングホルダ70が配設されている。リングホルダ70は、鋼等の金属製の略円筒状部材として、周壁部64の端末部64aの内周側にかしめて固定されており、内周面71を、軸心Cと同心とした平滑な円形弧面状として、構成されている。リングホルダ70は、受圧側部62の前進移動完了時には、収納側部42のストッパとしてのフランジ部48の規制面48aに、当接するように設定されている。そして、内周面71は、収納側部42の外周面47aに摺動可能として、軸心Cに沿う受圧側部62の移動を案内する。
減速機構SD1は、フード跳ね上げ装置U1の作動時におけるフードパネル10の後端10cの最上昇位置HP付近で、フードパネル10の上昇速度を減速させるものであり、ヒンジアーム14とフード側ベース15との軸支部位16の周囲に配置される当接予定部20,21から構成されている。当接予定部20,21は、隙間22を空けた離隔状態から相互に当接して塑性変形する。当接予定部20は、ヒンジアーム14に配設されるとともにヒンジアーム14自体から形成され、具体的には、軸支部位(支持軸)16の周囲における補強リブ部14dの前端面14eから構成されている。当接予定部21は、フード側ベース15に配設されるとともにフード側ベース15自体から形成され、具体的には、連結縦板部15dの前端側の支持軸16の周囲に円環状に配設される鍔部15eにおける切り欠かれた部位の後端面15fから構成されている。
この減速機構SD1では、フード跳ね上げ装置U1の作動時、ヒンジアーム14が支持軸16周りで回動し、フードパネル10の後端10cの最上昇位置HP付近で、当接予定部20,21相互が、図2,6,7や図8のA,Bに示すように、隙間22を空けた離隔状態から当接して、当接予定部21としてのフード側ベース15の鍔部15eの後端面15f付近が塑性変形し、フードパネル10の後端10cの上昇速度を減少させることとなる。
すなわち、実施形態のフード跳ね上げ装置U1では、アクチュエータ41が作動すれば、ガス発生器80が作動用ガスGを発生させ、その作動用ガスGの押圧力によって、図3,4に示すように、アクチュエータ41のフード側部41bとしての受圧側部62がアーム側部41aとしての収納側部42から離れるように押し出されて、所定の作動ストロークSL1分、アクチュエータ41が伸長する。そのため、フード側ベース15とヒンジアーム14とが、図2,6,7に示すように、相互の軸支部位16を中心として、拡開するように広がり、車体側ベース12側からフード側ベース15側が押し上げられて、フードパネル10の後端10c側が最上昇位置HPまで押し上げられる。
その際、フードパネル10の後端10cの最上昇位置HP付近では、アクチュエータ41の作動完了直前において、図6や図8のAに示すように、ヒンジアーム14とフード側ベース15との軸支部位16の周囲に配設された当接予定部20,21が、隙間22を空けていた離隔状態から相互に当接し、すなわち、フード側ベース15の鍔部15eの後端面15fとヒンジアーム14の補強リブ部14dの前端面14eとが当接し、当接予定部20,21のうち、主に、フード側ベース15の当接予定部21が、塑性変形することから、その変形の抵抗により、フードパネル10の後端10cの上昇速度が低減されて、フードパネル10は、揺動を抑制された状態で、最上昇位置HPに、作動完了時のアクチュエータ41に支持される静止状態で、配置される。そのため、フードパネル10の後端10cの下方に、変形スペースSが確保されていることから、上方から歩行者が当たってきても、フードパネル10が下方へ凹むように塑性変形して歩行者の運動エネルギーを吸収でき、フードパネル10は、歩行者への反力(衝撃)を緩和して、歩行者を円滑に受け止めることができる。
そして、第1実施形態では、フードパネル10のヒンジ機構11に、単に、アクチュエータ41と一対の当接予定部20,21とを設けるだけで構成でき、簡便に構成できる。
また、第1実施形態では、作動時に伸長するアクチュエータ41が、フード側ベース15とヒンジアーム14とに跨るように連結され、また、一対の当接予定部20,21は、ヒンジアーム14とフード側ベース15との軸支部位16の周囲に、配設されることから、ヒンジ機構11の前後から大きく突出せずに、コンパクトに構成できる。
したがって、第1実施形態のフード跳ね上げ装置U1では、押し上げたフードパネル10の振動を抑制可能に上昇速度を低減できるとともに、簡便かつコンパクトに構成することができる。
なお、第1実施形態の当接予定部20,21では、相互の当接時、主に、フード側ベース15側の当接予定部21を塑性変形させるように構成したが、両者を塑性変形させたり、あるいは、ヒンジアーム14側の当接予定部20を塑性変形させるように構成してもよい。
また、当接予定部20,21の相互の当接タイミングや当接予定部20,21の塑性変形量は、アクチュエータ41の出力、フードパネル10の重量、後端10cの押し上げ量、フードパネル10の後端10cの上昇速度の減速割合等に応じて、適宜、最適なものを設定すればよい。
つぎに、第2実施形態について説明すると、図9,10,12,13に示すように、第2実施形態のフード跳ね上げ装置U2は、ヒンジ機構11A、アクチュエータ41A、及び、減速機構SD2、を備えて構成されている。
ヒンジ機構11Aは、第1実施形態のヒンジ機構11と略同様であり、フードパネル10の後端10cの左右両側に配設されて、フードパネル10の後端10cの下方におけるボディ1側に固定される車体側ベース12Aと、フードパネル10の後端10cの下面側に配置されるフード側ベース15Aと、車体側ベース12Aとフード側ベース15Aとに軸支されるヒンジアーム14Aと、を備えて構成される。
車体側ベース12Aは、ボディ1側のフードリッジリインホース2に連結された取付フランジ2aに固定される取付横板部12bと、取付横板部12bの車幅方向の内方側の縁から上方に延びる連結縦板部12cと、を備えて構成され、後端12aの連結縦板部12cに配設される支持軸13により、ヒンジアーム14Aの後端14bを回動可能に軸支している。そのため、このヒンジ機構11Aでも、フードパネル10の通常使用の開き時に、ヒンジアーム14Aの車体側ベース12A側となる後端14b側の軸支部位(支持軸の部位)13を回転中心として開く(図9の二点鎖線参照)。
フード側ベース15Aは、断面L字状として、フードパネル10の後端10cの下面側に固定される取付横板部15cと、取付横板部15cの車幅方向の外方側の縁から下方に延びる連結縦板部15dと、を備えて構成され、前端15aの連結縦板部15dに配設される支持軸16により、ヒンジアーム14Aの前端14aを回動可能に軸支している。
ヒンジアーム14Aは、後端14bから前方に延びるように配設され、断面を上下方向に沿わせた板状の連結縦板部14cと、連結縦板部14cの下縁から車幅方向の内方側に延びる補強リブ部14dと、を備えて構成され、連結縦板部14cに配設される支持軸16により、前端14aを、フード側ベース15Aに回動可能に軸支され、連結縦板部14cに配設される支持軸13により、後端14bを、車体側ベース12Aに回動可能に軸支されることととなる。
但し、通常使用時、ヒンジアーム14Aがフード側ベース15Aに対して回動しないように、回動規制機構としてのシェアピン17がヒンジアーム14Aの連結縦板部14cとフード側ベース15Aの連結縦板部15dとに貫通して固着されている。勿論、このシェアピン17も、アクチュエータ41Aの作動時には、フード側ベース15Aが押し上げられ、剪断されることから、ヒンジアーム14Aとフード側ベース15Aとは、支持軸16を回動中心として相互に回動できることとなる。
アクチュエータ41Aは、第1実施形態のアクチュエータ41と同様に、連結部45を支持軸90により回動可能にヒンジアーム14Aに連結するガス発生器80を収納した収納側部42Aと、ガス発生器80の作動用ガスGの発生時、作動用ガスGの圧力を受けて前進移動する受圧側部62Aと、を備えて構成されている。
但し、第2実施形態のアクチュエータ41Aは、受圧側部62Aが、支持軸91を使用してフード側ベース15Aの後端15b側を押し上げ可能に後端15b側に連結される連結部72Aに、連結孔部72aの上側半分を開放するように、支持軸91から連結部72Aを離脱可能な離脱用開口74、を設けて構成されている。他の構成は、第1実施形態のアクチュエータ41と同様であり、アクチュエータ41と同様の部位、部品は、アクチュエータ41と同じ符号を付して説明を省略する。
減速機構SD2は、アクチュエータ41Aの離脱用開口74と、一対のリンク片24,25と、から構成されている。リンク片24,25は、相互の元部24b,25b側が支持軸26により軸支されて、回動可能に連結されている。支持軸26の配置位置は、アクチュエータ41Aの作動前の状態では、フード側ベース15Aの前後方向の中間位置付近に配置されている。そして、リンク片24は、元部24bから離れた先端部(後端部)24aが、支持軸27により、フード側ベース15の後端15bに回動可能に軸支されている。リンク片25は、元部25bから離れた先端部(後端部)25aが、支持軸28により、ヒンジアーム14Aの前後方向の中間付近の後端14b側に、回動可能に軸支されている。なお、リンク片25には、元部25b付近に、リンク片24,25が死点DPを超えるように回転した際、それ以上の回転を規制するように(図13参照)、リンク片24と当接するストッパ25cが形成されている。
なお、第2実施形態では、支持軸27は、アクチュエータ41Aのヒンジアーム14A側への軸支部位を構成する支持軸91と共用されている。
そして、これらのリンク片24,25は、図9,10に示すように、相互の元部24b,25b側を先端部24a,25aより前方に配置させるように屈曲させた状態から、アクチュエータ41Aが伸長するように作動されると、図12,13に示すように、支持軸27を支持軸26,28と直線状に配置させる死点DPを越えて保持されるように、構成されている。なお、リンク片25には、元部25b付近に、リンク片24,25が死点DPを超えるように回転した際、それ以上の回転を規制するように、リンク片24と当接するストッパ25cが形成されており、このストッパ25cがリンク片24に当接して、フードパネル10の後端10cの下降が停止され、フードパネル10の後端10cが、その位置を最上昇位置HPとして、リンク片24,25により、支持されることとなる。
また、アクチュエータ41Aは、作動完了時に、所定の作動ストロークSL2分、受圧側部62Aを押し出すと、図12に示すように、それ以上、伸長しない。そのため、フード側ベース15Aに連結された軸支部位91は、慣性力により上昇し、受圧側部62Aの連結部72Aの離脱用開口74から離れることとなる。
すなわち、第2実施形態のフード跳ね上げ装置U2では、アクチュエータ41Aが作動して伸長すれば、フード側ベース15Aとヒンジアーム14Aとが、相互の軸支部位16を中心として、拡開するように広がり、車体側ベース12A側からフード側ベース15A側が押し上げられて、フードパネル10の後端10c側が押し上げられる。
但し、アクチュエータ41Aの作動完了時には、アクチュエータ41Aにおけるフード側ベース15Aへの軸支部位91が、離脱用開口74により、フード側ベース15Aから離脱することから、慣性力により、フード側ベース15Aとともにフードパネル10の後端10cが上昇することとなって、フードパネル10自体の上昇速度が低減され、フードパネル10は、揺動を抑制された状態で最上昇位置HP付近に配置される。
そして、フードパネル10の最上昇位置HP付近では、二つのリンク片24,25が、死点DPの配置位置を超えて、保持される状態となることから、フードパネル10の後端10cは下降せずに、二つのリンク片24,25によって静止した状態で支持される。そのため、フードパネル10の後端10cの下方に、変形スペースSが確保されており、上方から歩行者が当たってきても、フードパネル10が下方へ凹むように塑性変形して歩行者の運動エネルギーを吸収でき、フードパネル10は、歩行者への反力(衝撃)を緩和して、歩行者を円滑に受け止めることができる。
この第2実施形態でも、フードパネル10のヒンジ機構11Aに、単に、アクチュエータ41Aを設けるともに、死点DPを越えて保持させるように、一対のリンク片24,25を設けるだけで構成でき、簡便に構成できる。
また、第2実施形態の構成では、作動時に伸長するアクチュエータ41Aや一対のリンク片24,25は、フード側ベース15Aとヒンジアーム14Aとに跨るように連結させればよいことから、ヒンジ機構11の前後から突出せずに、コンパクトに構成できる。
したがって、第2実施形態のフード跳ね上げ装置U2でも、押し上げたフードパネル10の振動を抑制可能に上昇速度を低減できるとともに、簡便かつコンパクトに構成することができる。
なお、一対のリンク片24,25を死点DPを越えて保持させるように構成する場合には、第2実施形態のように、リンク片24,25が作動前の鋭角の交差角θ0(実施形態では45°)から180°を越え、交差角θ1を185〜250°程度(実施形態では225°)で維持できるよう、ストッパ25cを設けるだけでもよいが、さらに、リンク片24,25の相互の軸支部位26の摩擦抵抗を大きくしたり、あるいは、軸支部位26を後方側に引っ張るばね29等の付勢手段を設けてもよい。
また、ストッパとしては、リンク片24,25のそれ以上の回転を規制できればよいことから、図13の二点鎖線に示すストッパ30,31のように、フード側ベース15Aやヒンジアーム14Aに設けてもよく、さらに、フードパネル10や車体側ベース12Aに設けてもよい。
なお、連結部72から支持軸91を離脱させるタイミングやアクチュエータ41Aの作動ストロークSL2は、アクチュエータ41の出力、フードパネル10の重量、後端10cの押し上げ量、フードパネル10の後端10cの上昇速度の減速割合等に応じて、適宜、最適なものを設定すればよい。
つぎに、第3実施形態について説明すると、図14〜17に示すように、第3実施形態のフード跳ね上げ装置U3は、ヒンジ機構11B、アクチュエータ41B、及び、減速機構SD3、を備えて構成されている。
ヒンジ機構11Bは、第1実施形態のヒンジ機構11と略同様であり、フードパネル10の後端10cの左右両側に配設されて、フードパネル10の後端10cの下方におけるボディ1側に固定される車体側ベース12Bと、フードパネル10の後端10cの下面側に配置されるフード側ベース15BAと、車体側ベース12Bとフード側ベース15Bとに軸支されるヒンジアーム14Bと、を備えて構成される。
車体側ベース12Bは、ボディ1側のフードリッジリインホース2に連結された取付フランジ2aに固定される取付横板部12bと、取付横板部12bの車幅方向の内方側の縁から上方に延びる連結縦板部12cと、を備えて構成され、後端12aの連結縦板部12cに配設される支持軸13により、ヒンジアーム14Bの後端14bを回動可能に軸支している。そのため、このヒンジ機構11Bでも、フードパネル10の通常使用の開き時に、ヒンジアーム14Bの車体側ベース12B側となる後端14b側の軸支部位(支持軸の部位)13を回転中心として開く。
フード側ベース15Bは、断面L字状として、フードパネル10の後端10cの下面側に固定される取付横板部15cと、取付横板部15cの車幅方向の外方側の縁から下方に延びる連結縦板部15dと、を備えて構成され、前端15aの連結縦板部15dに配設される支持軸16により、ヒンジアーム14Bの前端14aを回動可能に軸支している。
ヒンジアーム14Bは、後端14bから前方に延びるように配設され、断面を上下方向に沿わせた板状の連結縦板部14cと、連結縦板部14cの下縁から車幅方向の内方側に延びる補強リブ部14dと、を備えて構成され、連結縦板部14cに配設される支持軸16により、前端14aを、フード側ベース15Bに回動可能に軸支され、連結縦板部14cに配設される支持軸13により、後端14bを、車体側ベース12Bに回動可能に軸支されることととなる。
但し、通常使用時、ヒンジアーム14Bがフード側ベース15Bに対して回動しないように、回動規制機構としてのシェアピン17がヒンジアーム14Bの連結縦板部14cとフード側ベース15Bの連結縦板部15dとに貫通して固着されている。勿論、このシェアピン17も、アクチュエータ41の作動時には、フード側ベース15Bが押し上げられ、剪断されることから、ヒンジアーム14Bとフード側ベース15Bとは、支持軸16を回動中心として相互に回動できることとなる。
アクチュエータ41は、第1実施形態のアクチュエータ41と同様であり、連結部45を支持軸90により回動可能にヒンジアーム14Bに連結するガス発生器80(図示せず)を収納した収納側部42と、ガス発生器80の作動用ガスG(図示せず)の発生時、作動用ガスGの圧力を受けて前進移動する受圧側部62と、を備えて構成されている。受圧側部62は、連結部72を支持軸91により回動可能にフード側ベース15Bに連結されている。なお、この第3実施形態のアクチュエータ41は、第1実施形態と全く同様であり、説明を省略する。
減速機構SD3は、鋼等の金属製としたシェアピン35と、シェアピン35を挿通可能なガイド孔部36と、から構成されている。第3実施形態では、シェアピン35は、アクチュエータ41の作動前の状態で、軸支部位16の周囲におけるフード側ベース15Bの連結縦板部15dと重なるヒンジアーム14Bの連結縦板部14cに、固定され、ガイド孔部36は、シェアピン35の配置位置に対応したフード側ベース15Bの連結縦板部15dに、配設されている。実施形態の場合、シェアピン35は、ヒンジアーム14Bにおける前後方向の中間付近における後端14b側に配設されている。
そして、ガイド孔部36は、アクチュエータ41の作動開始時から作動完了直前までのフード側ベース15B側とヒンジアーム14B側との相対的な回転時に、シェアピン35を移動可能とするように、支持軸16を中心とした円弧状として形成されている。さらに、ガイド孔部36は、アクチュエータ41の作動完了直前から作動完了時までのフード側ベース15A側とヒンジアーム14B側との相対的な回転時に、シェアピン35を破断させるように、内周面37の下端部側に、当接面37aを設けて構成されている。
すなわち、第3実施形態のフード跳ね上げ装置U3では、アクチュエータ41が作動して受圧側部62を収納側部42から前進移動するように伸長すれば、図14〜16に示すように、フード側ベース15Bとヒンジアーム14Bとが、相互の軸支部位16を中心として、拡開するように広がり、車体側ベース12B側からフード側ベース15B側が押し上げられて、フードパネル10の後端10c側が押し上げられる。
その際、フードパネル10の後端10cの最上昇位置HP付近では、アクチュエータ41の作動完了直前において、図16に示すように、ヒンジアーム14Bとフード側ベース15Bとの軸支部位16の周囲に配設されたシェアピン35がガイド孔部36の端部側内周面の当接面37aと当接し、そしてさらに、図17に示すように、後端10cが最上昇位置HPまで押し上げられる際、当接面37aに剪断されて、シェアピン35が破断する。そのため、そのシェアピン35の破断の抵抗により、フードパネル10の上昇速度が低減されて、フードパネル10は、揺動を抑制された状態とし、作動完了時のアクチュエータ41に支持される静止状態で、最上昇位置HPに、配置される。そして、作動完了後には、フードパネル10の後端10cの下方に、変形スペースSが確保されており、上方から歩行者が当たってきても、フードパネル10が下方へ凹むように塑性変形して歩行者の運動エネルギーを吸収でき、フードパネル10は、歩行者への反力(衝撃)を緩和して、歩行者を円滑に受け止めることができる。
この第3実施形態では、フードパネル10のヒンジ機構11Bに、単に、アクチュエータ41と、シェアピン35及びシェアピン35を挿通させるガイド孔部36とを設けるだけで構成でき、簡便に構成できる。
また、第3実施形態では、作動時に伸長するアクチュエータ41が、フード側ベース15Bとヒンジアーム14Bとに跨るように連結され、また、シェアピン35とガイド孔部36とも、ヒンジアーム14Bとフード側ベース15Bとの軸支部位16の周囲に、配設されることから、ヒンジ機構11Bの前後から突出せずに、コンパクトに構成できる。
したがって、第3実施形態のフード跳ね上げ装置U3でも、押し上げたフードパネル10の振動を抑制可能に上昇速度を低減できるとともに、簡便かつコンパクトに構成することができる。
なお、第3実施形態では、シェアピン35をヒンジアーム14Bに配設し、ガイド孔部36をフード側ベース15Bに配設したが、シェアピン35をフード側ベース15Bに配設し、ガイド孔部36をヒンジアーム14Bに配設してもよい。
また、シェアピン35は、ガイド孔部36の当接面37aとの当接時、断面の全域が剪断されて、分離するように破断されなくとも、部分的に繋がるような剪断状態として、部分的に破断されるようにしてもよい。そして、シェアピン35の剪断強度、剪断のタイミング、剪断量(換言すれば、剪断時のアクチュエータ41の受圧側部62の移動量)は、アクチュエータ41の出力、フードパネル10の重量、後端10cの押し上げ量、フードパネル10の後端10cの上昇速度の減速割合等に応じて、適宜、最適なものを設定すればよい。
さらに、各実施形態では、フードパネル10の通常使用の開閉時に、支持軸16を回動中心としたヒンジアーム14,14A,14Bの回動を規制するように、回動規制機構としてのシェアピン17を、ヒンジアーム14,14A,14Bとフード側ベース15,15A,15Bとを連結するように、貫通させて配設した。しかし、通常使用時の回動規制機構としては、支持軸16を回転中心としたヒンジアーム14,14A,14Bの回動を規制できればよく、シェアピンでなくともよい。例えば、アクチュエータの作動時には支持軸16回りのヒンジアームの回転を規制しない状態として、軸支部位16の摩擦抵抗を利用したり、あるいは、ガイド孔部36にシェアピン35を係止する係止突起を設ける等して、軸支部位16の周囲の対応する部位相互に、係合解除可能に係合する係合部を設けてもよい。
さらに、アクチュエータ41,41A自体に、作動時以外に、フード側部41bの押し出しを防止するように、係合解除可能にEリングを設けて、フード側部41bをアーム側部41aに対して相対的に係止させたり、あるいは、端縁64ae付近に、受圧側部62,62Aと収納側部42,42Aとを接着させる接着剤93(図3,11の二点鎖線参照)を設けてもよい。
また、アクチュエータ41,41Aを使用する場合、収納側部42,42Aをフード側ベース15,15A,15B側に連結し、受圧側部62,62Aをヒンジアーム14,14A,14B側に連結してもよい。
1…(車体)ボディ、10…フードパネル、10c…後端、11,11A,11B…ヒンジ機構、12,12A,12B…車体側ベース、13…(軸支部位)支持軸、14,14A,14B…ヒンジアーム、15,15A,15B…フード側ベース、16…(軸支部位)支持軸、20,21…当接予定部、24,25…リンク片、35…シェアピン、36…ガイド孔部、41,41A…アクチュエータ、74…離脱用開口、V…車両、HP…(フードパネル後端)最上昇位置、
SL1,SL2…作動ストローク、SD1,SD2,SD3…減速機構、DP…死点、U1,U2,U3…フード跳ね上げ装置。

Claims (4)

  1. 車両のフードパネルの前端側を上昇させて前記フードパネルを開く構成とするヒンジ機構が、
    前記フードパネルの後端側に配設されるとともに、
    前記フードパネルの後端の下面側に配設されるフード側ベースと、前記フードパネルの下方の車体側に固定される車体側ベースと、前端側を前記フード側ベースに軸支させて後端側を前記車体側ベースに軸支されるヒンジアームと、を備えて、開き時の前記フードパネルの回転中心を前記ヒンジアームと前記車体側ベースとの軸支部位として構成され、
    アクチュエータが、作動時に両端相互を離すように伸長させる構成とするとともに、作動時に、前記フード側ベース側を前記車体側ベース側から押し上げて、前記フードパネルの後端側を押し上げ可能とするように、配設されるフード跳ね上げ装置であって、
    前記アクチュエータが、一方の端部を前記フード側ベースに軸支させ、他方の端部を前記ヒンジアームに軸支させて、配設され、
    前記ヒンジアームと前記フード側ベースとの軸支部位の周囲における前記ヒンジアームと前記フード側ベースとに、少なくとも前記アクチュエータの作動完了直前における前記フード側ベース側の前記ヒンジアーム側に対する相対的な回転時に、隙間を空けた離隔状態から相互に当接する当接予定部が、それぞれ、配設され、
    前記当接予定部の少なくとも一方が、前記当接予定部の相互の当接時に、塑性変形するように、構成されるとともに、
    前記ヒンジアームの前記当接予定部が、前記ヒンジアームと前記フード側ベースとの軸支部位の周囲で、前記ヒンジアーム自体から形成され、
    前記フード側ベースの前記当接予定部が、前記ヒンジアームと前記フード側ベースとの軸支部位の周囲で、前記フード側ベース自体から形成されていることを特徴とするフード跳ね上げ装置。
  2. 前記ヒンジアームと前記フード側ベースとが、それぞれ、前記ヒンジアームと前記フード側ベースとの軸支部位で、相互に、回動可能として連結される連結縦板部、を備え、
    前記フード側ベースの前記連結縦板部が、前端側に、前記ヒンジアームと前記フード側ベースとの軸支部位の周囲に配設される鍔部を備え、
    前記フード側ベースの前記当接予定部が、前記鍔部における切り欠かれた部位の後端面、から構成され、
    前記ヒンジアームの前記当接予定部が、当接前に前記フード側ベースの前記当接予定部との間に前記隙間を空けて配設されて、前記ヒンジアームの前記連結縦板部の下縁から延びた補強リブ部の前端面、から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のフード跳ね上げ装置。
  3. 車両のフードパネルの前端側を上昇させて前記フードパネルを開く構成とするヒンジ機構が、
    前記フードパネルの後端側に配設されるとともに、
    前記フードパネルの後端の下面側に配設されるフード側ベースと、前記フードパネルの下方の車体側に固定される車体側ベースと、前端側を前記フード側ベースに軸支させて後端側を前記車体側ベースに軸支されるヒンジアームと、を備えて、開き時の前記フードパネルの回転中心を前記ヒンジアームと前記車体側ベースとの軸支部位として構成され、
    アクチュエータが、作動時に両端相互を離すように伸長させる構成とするとともに、作動時に、前記フード側ベース側を前記車体側ベース側から押し上げて、前記フードパネルの後端側を押し上げ可能とするように、配設されるフード跳ね上げ装置であって、
    前記アクチュエータが、一方の端部を前記フード側ベースに軸支させ、他方の端部を前記ヒンジアームに軸支させるとともに、作動完了直前に、前記フード側ベース側の軸支部位を前記フード側ベース側の軸支部位から離脱させるように、離脱用開口を備えて、配設され、
    相互に軸支される二つのリンク片が、前記フード側ベースと前記ヒンジアームとにぞれぞれ軸支されるとともに、前記アクチュエータの作動完了後における前記フード側ベースの上昇を、二つの前記リンク片の死点の配置位置まで、許容し、かつ、死点を越えた位置で保持されるように、配設されていることを特徴とするフード跳ね上げ装置。
  4. 車両のフードパネルの前端側を上昇させて前記フードパネルを開く構成とするヒンジ機構が、
    前記フードパネルの後端側に配設されるとともに、
    前記フードパネルの後端の下面側に配設されるフード側ベースと、前記フードパネルの下方の車体側に固定される車体側ベースと、前端側を前記フード側ベースに軸支させて後端側を前記車体側ベースに軸支されるヒンジアームと、を備えて、開き時の前記フードパネルの回転中心を前記ヒンジアームと前記車体側ベースとの軸支部位として構成され、
    アクチュエータが、作動時に両端相互を離すように伸長させる構成とするとともに、作動時に、前記フード側ベース側を前記車体側ベース側から押し上げて、前記フードパネルの後端側を押し上げ可能とするように、配設されるフード跳ね上げ装置であって、
    前記アクチュエータが、一方の端部を前記フード側ベースに軸支させ、他方の端部を前記ヒンジアームに軸支させて、配設され、
    前記ヒンジアームと前記フード側ベースとの軸支部位の周囲における一方に、シェアピンが配設され、他方に前記シェアピンを挿通可能なガイド孔部が配設され、
    前記ガイド孔部が、
    前記アクチュエータの作動開始時から作動完了直前までの前記フード側ベース側と前記ヒンジアーム側との相対的な回転時に、前記シェアピンを移動可能とし、かつ、
    前記アクチュエータの作動完了直前から作動完了時までの前記フード側ベース側と前記ヒンジアーム側との相対的な回転時に、端部側内周面によって前記シェアピンを破断させるように、配設されていることを特徴とするフード跳ね上げ装置。
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