JP2016174073A - 太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム - Google Patents

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達之 今井
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Abstract

【課題】優れた耐紫外線特性(耐UV特性)をもちつつ、カールを抑えることで太陽電池モジュール製造時における加工性に優れた太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムおよびその製造方法を提供する。【解決手段】少なくとも2層を有する積層ポリエステルフィルム1であって、積層ポリエステルフィルムの両表層(一方の表層をA層、もう一方の表層をB層とする)の150℃30分における熱収縮率を測定し、A層のTD方向の熱収縮率をTDa、A層のMD方向の熱収縮率をMDa、B層のTD方向の熱収縮率をTDb、B層のMD方向の熱収縮率をMDbとしたとき、以下の式を満たす太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。0.05≦|TDa−TDb|≦0.50、0.05≦|MDa−MDb|≦0.50【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池モジュール製造時における加工性に優れ、かつ、太陽電池封止材との密着性に優れた太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム、およびその製造方法に関するものである。
ポリエステルフィルムは、優れた機械特性、熱特性、電気特性、表面特性および耐熱性などの性質を利用して、磁気記録媒体用、電気絶縁用、太陽電池用、コンデンサー用、包装用および各種工業用材料など種々の用途に用いられている。これらの用途の高品質化の中で、近年、半永久的で無公害の次世代のエネルギー源である太陽電池用の需要が伸びている。太陽電池モジュールは、一般的には裏面側に、太陽電池バックシートと呼ばれるシートを配置する。
この、太陽電池バックシートシートに、ポリエステルフィルムが単独或いは他の複数の素材とともに多く用いられている。
太陽電池バックシートには、耐湿熱性が必要とされる。そのため、ポリエステルフィルムの耐湿熱性を向上させることを目的として、フィルムを構成する樹脂に高融点樹脂を添加する検討が行われている(特許文献1)。
国際公開第2011/052420号パンフレット
しかしながら、高融点樹脂を含有させると、配向性が変化するため、高融点樹脂を含有した層は熱収縮率が変化する。そのため、例えば、2層積層フィルムにおいて、一方の層に高融点樹脂を多く含有し、もう一方の層に高融点樹脂の含有量が少ない場合、2層のフィルムの熱収縮さによるカールが発生するため、太陽電池モジュールを製造する際に、太陽電池バックシートにずれや折れが発生していた。
また、太陽電池バックシートは、太陽電池セルを風雨などの外部影響から保護することを目的とするものであるが、太陽電池バックシートが太陽電池セル封止材から剥離すると、その目的を果たすことができなくなるため、太陽電池バックシートは太陽電池セルの封止材に強く密着している必要がある。しかしながら、上記高融点樹脂を含有させたフィルムは、封止材への密着性が満足のいくレベルのものではなかった。
そこで、本発明においては、太陽電池モジュール製造時における加工性に優れ、かつ、太陽電池封止材との密着性に優れた太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムおよびその製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明では次の(1)〜(9)を特徴とするものである。
(1)少なくとも2層を有する積層ポリエステルフィルムであって、積層ポリエステルフィルムの両表層(一方の表層をA層、もう一方の表層をB層とする)の150℃30分における熱収縮率を測定し、A層のTD方向の熱収縮率をTDa、A層のMD方向の熱収縮率をMDa、B層のTD方向の熱収縮率をTDb、B層のMD方向の熱収縮率をMDbとしたとき、以下の式を満たす太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
0.05≦ |TDb−TDa| ≦0.50
0.05≦ |MDb−MDa| ≦0.50
(2)前記A層を構成するポリエステル樹脂組成物に含有する無機粒子の含有量が10質量%以上30質量%以下であり、B層を構成するポリエステル樹脂組成物に含有する無機粒子の含有量が1質量%以上5質量%以下であり、以下の式を満たす(1)に記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
0.05≦ TDb−TDa ≦0.50
0.05≦ MDb−MDa ≦0.50
(3)前記B層のTDb、MDbがいずれも−0.50%以上2.00%以下である(1)または(2)に記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
(4)フィルムの全体厚みが100μm以上500μm以下であり、A層の厚みが全体厚みに対して15%以上50%以下であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
(5)前記A層を構成するポリエステル樹脂の微小融解ピークは、B層を構成するポリエステル樹脂の微小融解ピークよりも5℃以上20℃以下高いことを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
(6)前記A層を構成するポリエステル樹脂組成物に含有する無機粒子が、ルチル型酸化チタンである(1)〜(5)のいずれかに記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
(7)前記A層を構成するポリエステル樹脂組成物が1,4−シクロヘキシジメチレンテレフタレートを含む(1)〜(6)のいずれかに記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
(8)A層が太陽電池モジュールの外側に、B層が太陽電池モジュールの封止材側に配置されるように用いる(1)〜(7)のいずれかに記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
(9)A層を形成するポリエステル樹脂組成物とB層を形成するポリエステル樹脂組成物を含むポリエステル樹脂組成物を溶融押出し、冷却ドラムにて冷却固化して未延伸フィルムを得た後、該未延伸フィルムを長手方向及び幅方向に延伸して2軸延伸フィルムを得た後、熱処理する工程を含むポリエステルフィルムの製造方法であって、前記熱処理が、B層側へ190℃以上220℃以下の熱風を用いて行われ、かつ、A層側に用いる熱風が、B層側への熱風温度より5℃以上20℃以下高い温度の熱風を用いることを特徴とする(1)〜(8)のいずれかに記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムの製造方法。
本発明によれば、太陽電池モジュール製造時における加工性に優れ、かつ、太陽電池封止材との密着性に優れた太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムおよびその製造方法を提供することができる。
本発明の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムを用いた太陽電池の構成の一例を模式的に示す断面図である。なお、ここでは、本発明の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムに対し、塗工や他素材との貼り合せを行なわず、そのまま太陽電池バックシート用シートとして用いた例を図示している。 太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムがカールせずフラットな状態であることを表す模式図である。 太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムが封止材に接着させる面を下にした際に凹状であることを表す模式図である。 太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムが封止材に接着させる面を下にした際に凸状であることを表す模式図である。
以下、本発明について具体例を挙げつつ詳細に説明する。
本発明のポリエステルフィルムは、少なくとも2層を有する積層ポリエステルフィルムであって、積層ポリエステルフィルムの両表層(一方の表層をA層、もう一方の表層をB層とする)の150℃30分における熱収縮率を測定し、A層のTD方向の熱収縮率をTDa、A層のMD方向の熱収縮率をMDa、B層のTD方向の熱収縮率をTDb、B層のMD方向の熱収縮率をMDbとしたとき、以下の式を満たす太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムである。
0.05≦ |TDb−TDa| ≦0.50
0.05≦ |MDb−MDa| ≦0.50
両表層の熱収縮率の差を上記の範囲とすることで、太陽電池モジュール製造時の、太陽電池バックシート用シートの組み込みにおいて、シートのずれや折れの発生を低下させることが可能となる。
また、本発明のポリエステルフィルムは、前記A層を構成するポリエステル樹脂組成物に含有する無機粒子の含有量が10質量%以上30質量%以下であり、B層を構成するポリエステル樹脂組成物に含有する無機粒子の含有量が1質量%以上5質量%以下であり、以下の式を満たすことが好ましい。
0.05≦ TDb−TDa ≦0.50
0.05≦ MDb−MDa ≦0.50
また、本発明のポリエステルフィルムは、上記A層が太陽電池モジュールの外側に、B層が太陽電池モジュールの封止材側に配置されるように用いることが好ましい。
太陽電池モジュールに太陽電池バックシートを組み込む際には、通常150℃程度の熱負荷が加えられる。その際、太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムのA層側とB層側の熱収縮率に差が無い場合は、太陽電池バックシート用フィルムがカールせずフラットな状態(図2参照)を維持する。一方、太陽電池モジュール封止材と接する側の層の熱収縮率が、太陽電池モジュールの外側の層に比べて小さい場合、封止材に接着させる面を下にした際に凹状(図3参照)の構造となる。また、太陽電池モジュール封止材と接する側の層の熱収縮率が、太陽電池モジュールの外側の層に比べて大きい場合、封止材に接着させる面を下にした際に凸状(図4参照)の構造をとる。本発明者らが鋭意検討した結果、太陽電池モジュールに太陽電池バックシートを組み込む際には、太陽電池バックシート用フィルムがカールせずフラットな状態(図2参照)や封止材に接着させる面を下にした際に凹状(図3参照)の構造よりも、一定の範囲で封止材に接着させる面を下にした際に凸状(図4参照)の構造をとる方が、シートのずれや折れの発生を低下させることが可能であることを見出した。
封止材に接着させる面を下にした際に凹状である場合、太陽電池モジュール加工時に端部の折れ、或いはシートの位置ずれ、端部密着力の低下等がおきやすくなる。
A層側とB層側の熱収縮率差が無い場合においても加工性が良好であると考えられるが、封止材に接着させる面を下にした際に凸状であるほうが、良好な特性を示した。これは、太陽電池モジュールへ組み込む際の熱負荷、或いは太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムに塗工、貼り合せ等の加工を行った後に太陽電池モジュールに組み込む場合においては、貼り合せ、塗工時、太陽電池モジュールへ組み込む際の熱負荷が均一にかかるわけではない。全く熱収縮差が無い場合、A層側への熱負荷が大きい場合、シートの一部が凹状にカールすることがある。しかしながらA層とB層の熱収縮差を一定の範囲内にある場合、各工程における熱負荷のばらつきがある場合においても、B層側を封止材側とした際には、一定の範囲で凸状にカールするため、加工適正、封止材密着特性に優れると考えられる。
但し、A層とB層の150℃30分における熱収縮率差が、MD方向、TD方向のいずれかでも、0.50%を超える場合、凸状カールが大きくなりすぎ、シートの位置ズレ、折れが起こりやすくなる。
A層とB層の150℃30分における熱収縮率の差の下限は、0.07%以上がより好ましい。また、上限は0.40%以下がより好ましい。
A層とB層の熱収縮率の差を上記の範囲とする方法は、特に制限されるものではないが、例えば、(i)ポリエステルフィルムの製造工程において、延伸工程後に熱処理を実施し、その熱処理を、A層側、B層側とで異なる温度の熱処理を実施する方法、(ii)A層を構成するポリエステル樹脂、B層を構成する樹脂の融点(Tm)に差を設ける方法、などがあげられる。(i)、の方法については、後に詳しく述べる。
本発明のポリエステルフィルムは、前記A層を構成するポリエステル樹脂組成物に含有する無機粒子の含有量が10質量%以上30質量%以下であることが好ましく、12質量%以上20質量%以下とすることがより好ましい。
本発明のポリエステルフィルムが、A層が太陽電池モジュールの外側に、B層が太陽電池モジュールの封止材側に配置される態様で太陽電池モジュールに組み込まれた際、A層は、図1に示されるとおり太陽光の反射光に晒される。このとき、A層を構成するポリエステル樹脂組成物に10質量%以上の無機粒子を含有させることにより、太陽光による劣化を防ぐ(耐UV性を向上させる)ことができる。10質量%未満の濃度では、充分に太陽光による劣化を防ぐことができず、屋外に長期間にわたって置いたときに機械強度が経時に低下する場合がある。また、30質量%より多くの無機粒子を含有させると、延伸時にフィルム破れ等が生じやすくなって、生産性が低下する場合がある。また、ポリエステルフィルムの加水分解を促進する場合がある。
また、本発明のポリエステルフィルムは、B層を構成するポリエステル樹脂組成物に含有する無機粒子の含有量が1質量%以上5質量%以下であることが好ましい。
本発明のポリエステルフィルムが、A層が太陽電池モジュールの外側に、B層が太陽電池モジュールの封止材側に配置される態様で太陽電池モジュールに組み込まれた際、B層においては、太陽光からの保護としてA層が存在し、かつ反対側には封止材、セル、ガラス等により直接外部に晒される環境にはないものの、上記の範囲とすることで、他素材或いはA層を透過する太陽光による劣化を防ぎ(耐UV性を向上させ)つつ、他素材(封止材)との密着性を維持することができる。
無機粒子含有量が1質量%未満である場合、太陽光による劣化を防ぐことができない場合がある。他方5質量%より多い場合、B層がへき開を起こしやすくなったり、封止材との密着性が低下する場合がある。
本発明のポリエステルフィルムは、本発明に必要な特性を損なわない程度であれば、無機粒子以外にも有機粒子を含有しても構わない。
A層およびB層に含有させる無機粒子の種類としては、クレー、マイカ、酸化チタン、炭酸カルシウム、カリオン、タルク、湿式シリカ、乾式シリカ、コロイド状シリカ、リン酸カルシウム、硫酸バリウム、アルミナおよびジルコニア、アルミノケイ酸塩粒子等が挙げられる。中でも、ルチル型酸化チタンであることが好ましい。これは、酸化チタン、特にルチル型酸化チタンは、太陽光に含まれる紫外線による劣化を防ぐ(耐UV性を向上させる)はたらきをするからである。さらに、酸化チタンの中でも純度の高い高純度酸化チタンを用いると、酸化チタンを含有したポリエステルの劣化を少なくできるため、特に好ましい。ここで、高純度酸化チタンとは、純度97%以上の酸化チタンのことであり、好ましくは、バナジウム、鉄、ニオブ、銅、マンガン等の着色元素の含有量が少ないことをあらわす。酸化チタンの製造方法には塩素法と硫酸法があるが、塩素法による酸化チタンは重金属の除去、精製が高度に行われるため残存量が圧倒的に少ない。そのため、塩素法により製造することが好ましい。また、有機粒子としては、アクリル酸類、スチレン樹脂、熱硬化樹脂、シリコーンおよびイミド化合物等を構成成分とする粒子が挙げられる。ポリエステル重合反応時に添加する触媒等によって析出する粒子(いわゆる内部粒子)も用いられる。
本発明のポリエステルフィルムは、B層の150℃30分におけるTD方向の熱収縮率(TDb)、MD方向の熱収縮率(MDb)が、いずれも−0.50%以上2.00%以下であることがこのましい。上記範囲内とすることで、本発明のポリエステルフィルムへの塗工、他素材との貼り合せによる熱履歴、太陽電池モジュール製造時の熱履歴によるサイズ変化を抑えることができ、シートのずれや折れの発生を低下させることが可能となる。好ましい下限としては、MD方向、TD方向それぞれ、0.0%以上であり、より好ましくは、0.50%以上である。また、好ましい上限としては、MD方向、TD方向それぞれ、1.90%以下であり、より好ましくは1.80%以下である。
本発明のポリエステルフィルムは、全体厚みが100μm以上500μm以下であることが好ましい。全体厚みを上記範囲内とすることで、発電装置である太陽電池に求められる、高い絶縁特性を得ることができる。このとき、A層の厚みが全体厚みに対して15%以上50%以下とすることが好ましい。全体厚みが120μm以上250μm以下であり、A層の厚みが全体の厚みに対して20%以上50%以下とすることがさらに好ましい。
本発明のポリエステルフィルムは、A層を構成するポリエステル樹脂の微小融解ピーク(T−meta)が、B層を構成するポリエステル樹脂の微小融解ピーク(T−meta)よりも0℃以上20℃以下高いことがこのましい。上記範囲内とすることにより、A層・B層を適正な結晶配向とすることができ、A層、B層の熱収縮率をそれぞれ前記範囲内とすることが容易となる。ここでいうA層、B層を構成するポリエステル樹脂の微小融解ピーク(T−meta)とは、示差走査熱量測定を用いて後述する測定方法において得られる、ポリエステル結晶融解ピーク前の微小吸熱ピーク温度を表す。
本発明のポリエステルフィルムは、A層を構成するポリエステル樹脂組成物に、1,4−シクロヘキシジメチレンテレフタレートを含むことがこのましい。このような樹脂を含有することで、無機粒子添加による耐加水分解特性の低下を抑えることができる。1,4−シクロヘキシジメチレンテレフタレートの含有量は、A層を構成するポリエステル樹脂組成物全体に対して、10質量%以上30質量%以下とするか、無機粒子を含有させる場合は、無機粒子濃度の50質量%以上150質量%以下とすることが好ましい。
1,4−シクロヘキシジメチレンテレフタレートを添加する方法としては、特に限定されるものではないが、無機粒子を用いる場合、無機粒子と1,4−シクロヘキシジメチレンテレフタレートを予め混錬し高濃度マスターペレット化したもの作製し、それを添加することが好ましい。
本発明におけるポリエステルフィルムに用いられるポリエステルは、ジカルボン酸成分(ジカルボン酸およびそのエステル形成性誘導体)とジオール成分(ジオールおよびそのエステル形成性誘導体)との重縮合体であり、たとえばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなど、またはその共重合体を用いることが出来る。特にポリエチレンテレフタレートは、特性が良好でありこのましい。
以下に、本発明のポリエステルフィルムの製造方法を例示するが、本発明は、かかる例のみに限定して解釈されるものではない。
まず、ポリエステルフィルムの原料となるポリエステル樹脂組成物を必要に応じて窒素雰囲気もしくは真空雰囲気で乾燥する。そして、乾燥せしめたポリエステル樹脂組成物を単軸もしくは二軸押出機に供給して溶融押出し、口金より冷却ドラム上にシート状に吐出し、冷却固化され、未延伸シートを得る。この際、異物や変質ポリマーを除去するために各種のフィルター、例えば、燒結金属、多孔性セラミック、サンドおよび金網などの素材からなるフィルターを用いることが好ましい。また、必要に応じて、定量供給性を向上させるためにギアポンプを設けてもよい。さらに、ワイヤー状、テープ状、針状あるいはナイフ状等の電極を用いて、静電気力により冷却ドラムに密着させ、急冷固化させることが好ましい。
次いで、この未延伸フィルムを長手方向(Machine Direction;MD)に延伸した後、幅方向(Transverse Direction;TD)に延伸する、あるいは、TDに延伸した後、MDに延伸する逐次二軸延伸方法により、または、フィルムのMD、TDをほぼ同時に延伸していく同時二軸延伸方法などにより延伸を行う。また、2軸延伸後に、さらにMDおよび/またはTDに再延伸を行ってもよい。
MD延伸倍率は、1.5〜6.0倍が好ましく、より好ましくは2.0〜5.0倍である。延伸倍率が1.5倍未満であると、MDへの分子配向が不十分であり、強度や耐加水分解性が不足する場合がある。一方、延伸倍率が6.0倍を超えると、フィルム破れが発生しやすく、製膜安定性に劣る場合がある。TD延伸倍率も、同様の理由から、1.5〜6.0倍が好ましく、より好ましくは2.0〜5.0倍である。
延伸の後、フィルムの熱処理を行う。熱処理方法はテンターや加熱オーブンの中、加熱されたロール上等、従来公知の方法で行うことができる。
前記熱処理においては、B層側の熱処理温度が、A層側の熱処理温度よりも5℃以上20℃以下高い温度で行うと、A層とB層の熱収縮率の差を本発明の範囲とすることが容易となるため好ましい。上記の熱処理は、加熱されたロールで熱処理を実施する場合、B層側に接するロールの温度をA層側に接するロールに比べて高くしたり、加熱されたロールをB層側にのみ接するように熱処理する方法が挙げられる。また、熱風を吹き付けて熱処理を実施する場合、B層側の熱風温度がA層側の熱風温度より5℃以上20℃以下高い温度で行う方法が挙げられる。また、A層側の熱処理温度は190℃以上220℃以下であることが好ましい。A層側の熱風温度を200℃以上215℃以下、B層側の熱風温度がA層側の熱風温度より5℃以上20℃以下高い温度で行うことがより好ましい。
A層側の熱風温度とB層側の熱風温度の差が、5℃未満ではA層とB層の熱収縮差が十分でない場合がある。また、20℃より大きい場合では、フィルム上下の空気の密度差によりエアバランスの崩れが生じやすく、フィルムにしわが発生する場合がある。また、熱処理工程は、該温度範囲であればよく、単一の工程であっても複数の工程であってもよい。また、熱処理時間は、1〜600秒時間であることが好ましい。さらに、熱処理は、フィルムをMDおよび/またはTDに弛緩させながら行ってもよい。そして、このように熱処理を行ったフィルムを巻き取り、本発明のポリエステルフィルムを得る。
本発明のポリエステルフィルムは、光線反射率、封止材との密着力、ガスバリア性、耐UV性、表面保護、耐加水分解特性、外観、意匠性などの向上のため、塗工や印刷、他素材との貼り合せを行った後に、太陽電池バックシートに用いられる場合がある。これらの塗工材料、貼り合せ材料、塗工方法、貼り合せ方法は、公知の技術から、目的に応じて任意に選択することができ、かつ、塗工や貼り合せを複数回重ねることもできる。たとえば、光線反射率向上や、耐UV性向上、外観、意匠性改善には、無機粒子、有機粒子含有フィルムの貼り合せや、それらを含む塗液を塗工することができ、封止材との密着力向上には、オレフィン系樹脂との貼り合せや、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などを含む塗液の塗工などを任意で選択できる。ガスバリア性向上には、たとえばシリカ蒸着フィルムやアルミニウム箔を貼り合せる方法など、任意に選択できる。また塗工方法は、グラビアコート法、ロールコート法などから任意に選択することができ、ポリエステルフィルム製膜時に実施するインラインコート法、ポリエステルフィルム製膜後に実施するオフラインコート法など任意に選択できる。また水系、有機系塗液などから任意に選択できる。貼り合せ方法としては、ポリウレタン系接着剤、UV硬化性樹脂、エポキシ系、無機系、ゴム系など任意の接着剤により接着できる。
以上のように、本発明のポリエステルフィルムは、太陽電池モジュール製造時における加工性に優れる。また、太陽電池封止材との密着性に優れるため、本発明のポリエステルフィルムを太陽電池バックシートとして用いると、太陽電池の耐久性を高めることが可能となる。
以下に実施例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。
以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。したがって、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
[特性の評価方法]
(1)150℃で30分熱処理したときの熱収縮率
ポリエステルフィルムを各層に剥離した後、剥離したポリエステルフィルムを幅1cm、長さ15cmの短冊状に切りだし、長さ方向の両端からそれぞれ2.5cm内側に幅方向と平行な線を引き、2本の平行線間の距離(L0)を正確に測定した。次いでその短冊状サンプルを150℃の熱風オーブン中にて30分間熱処理し、冷却後、2本の平行線間の距離(L1)を測定した。
処理前の寸法と処理後の寸法から下記式にて熱収縮率(%)を求めた。
熱収縮率(%)=(L0−L1)/L0×100
なお、測定は短冊の長さ方向がフィルム長手(MD)方向に平行な場合、フィルム幅(TD)方向に平行な場合、それぞれについて各5サンプル測定を実施し、それぞれの平均値でもって長手方向の熱収縮率、幅方向の熱収縮率とした。2つの表層のうち、熱収縮率が低い層をA層、高い方をB層とした。
なお、フィルムの長手方向や幅方向が分からない場合は、野村商事社製のSST−4000型を用いてフィルム面内で超音波パルスの縦波を通過させ、その伝播速度を測定し、伝播速度が最大となる方向を長手方向、それに直交する方向を幅方向とみなす。
(2)耐カール性
フィルムを200mm×200mmに切り出し、無風下、温度150℃雰囲気下で30分間静置し、取り出して冷却した。冷却後のフィルムは、B層側を下にし、四隅浮き上がり高さを測長した。得られたカール高さについて、以下のように判定した。
カール高さが5mm以上:×
概ねフラットだが、一部に5mm以下のカールがあるもの:△
カールのないもの:○
耐カール性は○が良好であり、△がやや良好であり、×が不良である。
(3)微少吸熱ピーク(t‐meta)
測定試料を、示差走査熱量計(TA Instruments社製DSC Q100)を用いて、JIS K−7121(1999)に基づいた方法により、25℃から300℃まで20℃/分の昇温速度で加熱(1stRUN)し得られた、1stRUNの示差走査熱量測定チャートを得る。ポリエステル樹脂の結晶融解ピーク前の微少吸熱ピーク温度を微少吸熱ピーク(t―meta)として求める。
(4)無機粒子含有量
フィルムからA層、B層をそれぞれ削り取り、 それらについて以下の方法で無機粒子含有量を測定した。
削りだしたサンプルの質量Wt0(g)を測定した。次いで、オルトクロロフェノール中に溶解させ、遠心分離により不溶成分のうち、無機粒子を分取した。得られた無機粒子をオルトクロロフェノールにて洗浄、遠心分離した。なお、洗浄作業は、遠心分離後の洗浄液にアセトンを添加しても白濁しなくなるまで繰り返した。得られた無機粒子の質量Wt1(g)を求め、下記式から無機粒子含有率を測定した。
無機粒子含有率(質量%)=(Wt1/Wt0)×100
(5)フィルムの厚み
<全体厚み>
全体の厚みをJIS C2151(1990年)に準じて、マイクロメータを用いて測定する。測定は任意の5箇所について行い、平均値をもって全体の厚みとする。
<各層厚み>
積層断面をミクロトームで厚み方向に断面を切る前処理をしたのち、走査型電子顕微鏡(SEM)S−4300A形((株)日立製作所製)を用い、厚み断面を全体像が写る倍率(×1000)で撮像し、その断面写真より各層の厚みを採寸した。採寸結果から、層比を算出した。互いに異なる測定視野から任意に選んだ計5箇所の断面写真を使用して、その平均値を用いて層比を算出した。マイクロメータにて測定した全体厚みに対し、層比から算出した各層の割合をかけることで、各層の厚みを算出した。
(6)耐UV性
促進試験機スーパーキセノンウェザーメーターSX75(スガ試験機製)を用い、ブラックパネル温度65℃、湿度50%、照射強度180W/m2(300〜400nm)、の条件にて、照射のみ108分間行い、次に照射とスプレー噴射を同時に18分間行う計2時間のサイクルを、1500回(3000時間)の処理を実施した。なお、照射はA層側に行った。
未照射サンプル、上記方法による3000時間照射サンプルのそれぞれを幅1cm×長さ20cmの大きさに、長さ方向がフィルムの長手方向(MD方向)になるように切り出し、JIS−C2151に基づいて、チャック間10cm、引っ張り速度200mm/minで引っ張ったときの破断伸度を測定した。測定は、5サンプルについて測定を実施し、その平均値でもって、3000時間照射サンプル(処理後サンプル)を破断伸度E1、未照射サンプルを破断伸度をE0とした。得られた破断伸度E0とE1を用いて、下記式により破断伸度保持率を算出した。
破断伸度保持率(%)=E1/E0×100
得られた破断伸度保持率について、下記のように判定した。
破断伸度保持率が 50%以上:○
破断伸度保持率が 50%未満:×
(7)加工性真空ラミネート時の端部状態)
ガラス、封止材、本発明のポリエステルフィルム(B層が封止材と接触するように配置する)の順に積層し、ガラス側が145℃に保持した熱盤と接触するように静置した状態で、真空引き4分+1気圧プレス保持10分の条件で真空ラミネートをした。ポリエステルフィルムの折れ、位置ズレ状態を確認し、最端部のポリエステルフィルムと封止材間の密着力を、JIS K6854−2に従い測定した。測定は、3回行いその平均値をもって結果とした。
得られた結果について、下記のように判定した。
密着力が20N/10mm以上であり、かつ、シートの位置ズレ、折れ、端部の剥離が発生していないもの: ○
上記を満たさないもの: ×
(実施例1)
ジカルボン酸成分としてテレフタル酸100mol%、ジオール成分としてエチレングリコー
ル100mol%を用い、触媒として酢酸マグネシウム、三酸化アンチモン、亜リン酸を用いて
重縮合反応を行った。次いで、得られたポリエチレンテレフタレートを160℃で6時間
乾燥、結晶化させたのち、220℃、真空度0.3Torr、9時間の固相重合を行い、融点2
55℃、溶融粘度ηAが3500poiseのポリエチレンテレフタレート(PET)を得た。これをPET(A)とする。
次に、ジカルボン酸成分としてテレフタル酸95mol%、イソフタル酸5mol%、ジオール成分としてシクロヘキシレンジメタノール100mol%を用い、触媒として酢酸マグネシウム、三酸化アンチモン、亜リン酸を用いて重縮合反応を行い、イソフタル酸5mol%を共重合成分として含む融点283℃のポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートを得た。これをPET(B)とする。
次いで、PET(B)を50重量部と、平均粒径0.22μmのルチル型酸化チタン粒子50重量部とをポリマー温度280℃にて溶融混練し、酸化チタンを含有するポリエステル樹脂組成物を得た。これをMP−Bとする。
PET(A1)とMP−Bを重量比72:28の割合で配合し、温度170℃、真空度2kPaの条件で、2時間の真空乾燥を行った。これをポリエステル原料Aとする。
また、PET(A1)とMP−Bを重量比94:6の割合で配合し、温度170℃、真空度2KPaの条件で、2時間の真空乾燥を行った。これをポリエステル原料Bとする。
ポリエステル原料Aとポリエステル原料Bは、それぞれ別の押出機に供給し、280℃で溶融混練した後、積層装置を用いてA層/B層となるように積層し、溶融シートを口金から押し出し、20℃に保った冷却ドラムに静電印加密着してキャストし、未延伸シートを得た。
この未延伸シートを逐次二軸延伸法で、温度 88℃で長手方向(MD)に3.2倍延伸し、引き続き後続するテンターに供給し、温度105℃で幅方向(TD)に3.8倍延伸した。さらにその後A層側を熱風温度225℃、B層側を熱風温度215℃で熱処理し、酸化チタンを14.0重量%含有する厚さ150μmのポリエステルフィルムを得た。なお、熱風温度の測定は、フィルム上下に設置された熱風噴射ノズル内に設置した熱電対にて測定した。
得られたポリエステルフィルムの物性は表1のとおりであった。
(比較例2〜3、実施例2)
熱処理工程の熱風温度を表1のとおりに変更した以外は、実施例1と同様の製造方法にてポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムの物性は表1のとおりであった。
なお、比較例3の条件では、熱固定時の上下の熱風温度差が大きくエアバランスが崩れ、製膜中のフィルムの破れが、一日当たりに換算して比較例1、実施例1〜2では3回以下であったが、比較例3では4回以上おきるなどしたため製膜を断念した。
(比較例4〜10、実施例3〜7)
A層厚みの全体厚みに対する割合、熱処理工程の熱風温度を表1のとおりとした以外は、実施例1と同様の製造方法にてポリエステルフィルムを得た。得られたポリエステルフィルムの物性は表1のとおりであった。
なお、比較例6、比較例9の条件では、熱固定時の上下の熱風温度差が大きくエアバランスが崩れ、製膜中のフィルムの破れが、一日当たりに換算して比較例4〜5、比較例7〜8、比較例10、実施3〜7では3回以下であったが、比較例6では4回以上おきるなどしたため製膜を断念した。
得られたポリエステルフィルムについて、熱収縮率、t−meta、厚み、粒子濃度、熱処理温度、カール、耐UV性、真空ラミネート時の端部状態を表1に示す。
Figure 2016174073
本発明の太陽電池バックシート用ポリエステルは、太陽電池モジュール裏面封止シートとして好適に利用できる。
1:太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム
1−1:ポリエステルB層
1−2:ポリエステルA層
2:封止材
3:発電素子
4:透明基板

Claims (9)

  1. 少なくとも2層を有する積層ポリエステルフィルムであって、積層ポリエステルフィルムの両表層(一方の表層をA層、もう一方の表層をB層とする)の150℃30分における熱収縮率を測定し、A層のTD方向の熱収縮率をTDa、A層のMD方向の熱収縮率をMDa、B層のTD方向の熱収縮率をTDb、B層のMD方向の熱収縮率をMDbとしたとき、以下の式を満たす太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
    0.05≦ |TDb−TDa| ≦0.50
    0.05≦ |MDb−MDa| ≦0.50
  2. 前記A層を構成するポリエステル樹脂組成物に含有する無機粒子の含有量が10質量%以上30質量%以下であり、B層を構成するポリエステル樹脂組成物に含有する無機粒子の含有量が1質量%以上5質量%以下であり、以下の式を満たす請求項1に記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
    0.05≦ TDb−TDa ≦0.50
    0.05≦ MDb−MDa ≦0.50
  3. 前記B層のTDb、MDbが、いずれも−0.50%以上2.00%以下である請求項1または2に記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
  4. フィルムの全体厚みが100μm以上500μm以下であり、A層の厚みが全体厚みに対して15%以上50%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
  5. 前記A層を構成するポリエステル樹脂の微小融解ピークが、B層を構成するポリエステル樹脂の微小融解ピークよりも5℃以上20℃以下高いことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
  6. 前記A層を構成するポリエステル樹脂組成物に含有する無機粒子が、ルチル型酸化チタンである請求項1〜5のいずれかに記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
  7. 前記A層を構成するポリエステル樹脂組成物が1,4−シクロヘキシジメチレンテレフタレートを含む請求項1〜6のいずれかに記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
  8. A層が太陽電池モジュールの外側に、B層が太陽電池モジュールの封止材側に配置されるように用いる請求項1〜7のいずれかに記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルム。
  9. A層を形成するポリエステル樹脂組成物とB層を形成するポリエステル樹脂組成物を含むポリエステル樹脂組成物を溶融押出し、冷却ドラムにて冷却固化して未延伸フィルムを得た後、該未延伸フィルムを長手方向及び幅方向に延伸して2軸延伸フィルムを得た後、熱処理する工程を含むポリエステルフィルムの製造方法であって、前記熱処理が、B層側へ190℃以上220℃以下の熱風を用いて行われ、かつ、A層側に用いる熱風が、B層側への熱風温度より5℃以上20℃以下高い温度の熱風を用いることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の太陽電池バックシート用ポリエステルフィルムの製造方法。
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