JP2016172845A - 難分解性廃棄物の減容処理方法および減容処理装置 - Google Patents

難分解性廃棄物の減容処理方法および減容処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 リチウムを含有する難分解性廃棄物の減容率をさらに高めることができる技術を開示する。【解決手段】 リチウムを含有する難分解性廃棄物を減容処理する方法は、難分解性廃棄物にアルカリ土類金属を含有すると共にCO3を含有しない添加剤を添加する工程と、添加剤が添加された難分解性廃棄物を乾留処理により熱分解する工程と、を有している。【選択図】 図1

Description

本明細書に開示する技術は、リチウムを含有する難分解性廃棄物を減容処理する技術に関する。特に、原子力発電所で使用される、リチウムが付着したイオン交換樹脂の減容処理に好適に用いることができる技術に関する。
難分解性廃棄物としては、例えば、原子力発電所で使用されるイオン交換樹脂が知られている。即ち、原子力発電所では、機器の腐食防止のため、系統水の浄化や系統に注入する水の浄化に大量のイオン交換樹脂が使用されている。これらのイオン交換樹脂は性能が経年劣化するため、所定期間使用した後、廃棄物となる。従来、原子力発電所で発生する使用済のイオン交換樹脂は、放射能レベルにより分別され、それぞれ貯蔵タンクに水とともに貯留されていた。イオン交換樹脂は自然状態では安定で難分解性であるという特性を有するが、有機物質であるため長期的には変質する可能性がある。したがって、使用済のイオン交換樹脂を廃棄物として処分する際には、無機化し安定化することが必要となる。
原子力発電所で発生する使用済のイオン交換樹脂の処理方法として、焼却処理、熱分解処理、酸化分解処理など様々な無機化減容技術が開発されている。現在、一部の原子力発電所では、放射能レベルが低いものについて、800℃以上の高温焼却処理が行われている。一方、放射能レベルが比較的高いものについては、高温焼却処理時に使用される処理炉を構成する耐火物の処理問題や、高温焼却に伴うセシウム(Cs)の飛散の問題などがあり、高温焼却処理の採用は困難であり、そのまま水とともに貯蔵タンクに貯留されているのが現状である。これらの問題を解決するために、乾留装置を用いて使用済イオン交換樹脂を無機化減容処理する技術が開発されている(例えば、特許文献1等)。
特開昭63−171400号公報
ところで、原子力発電所では、通常、系統水に添加されるホウ素(B)の酸性物質であるホウ酸を中和するために、水酸化リチウム(LiOH)が添加される。このため、使用済イオン交換樹脂にはリチウム(Li)が付着している。発明者らが鋭意研究した結果、イオン交換樹脂にリチウムが付着していると、イオン交換樹脂を乾留する時に残渣同士が結合して塊となる場合があることが分かった。この場合、残渣の熱分解が不十分となり、結果として使用済みイオン交換樹脂の減容率を十分に向上することができなくなる。
本明細書は、リチウムを含有する難分解性廃棄物の減容率をさらに高めることができる技術を開示する。
本明細書に開示するリチウムを含有する難分解性廃棄物を減容処理する方法は、難分解性廃棄物にアルカリ土類金属を含有すると共にCOを含有しない添加剤を添加する工程と、添加剤が添加された難分解性廃棄物を乾留処理により熱分解する工程と、を有している。
この減容処理方法では、リチウムを含有する難分解性廃棄物にアルカリ土類金属を含有すると共にCOを含有しない添加剤を添加し、添加剤が添加された難分解性廃棄物を乾留処理により熱分解する。後述するように、本願の発明者らが行った実験によると、アルカリ土類金属を含有すると共にCOを含有しない添加剤を添加して難分解性廃棄物を乾留処理すると、残渣同士の結合による塊が生じ難くなることが分かった。上記の減容処理方法では、残渣同士の結合による塊が生じ難くなるため、難分解性廃棄物の減容率を向上することができる。
なお、リチウムを含有する難分解性廃棄物への添加剤の添加方法は種々の方法を採ることができる。具体的には、難分解性廃棄物へ添加剤を予め添加し、添加剤が添加された難分解性廃棄物を乾留炉等に供給してもよいし、あるいは、難分解性廃棄物と添加剤をそれぞれ個別に乾留炉等に供給するようにしてもよい。
また、本明細書は、上記の課題を解決することができる新規な難分解性廃棄物を減容処理する装置を開示する。この減容処理装置は、乾留部と、乾留部の一端にリチウムを含有する難分解性廃棄物のスラリーを供給するスラリー供給手段と、乾留部の一端に供給されるスラリーにアルカリ土類金属を含有すると共にCOを含有しない添加剤を添加する添加剤添加手段と、を有する。この減容処理装置によると、上述した本明細書に開示する減容処理方法を好適に実施することができる。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明を実施するための形態、及び、実施例にて詳しく説明する。
実施例に係る減容処理システムの全体構成を説明するための図である。 実施例に係るボール型乾留炉を説明するための図である。 ボール型乾留装置の他の例を説明するための図である。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1) 本明細書に開示するリチウムを含有する難分解性廃棄物を減容処理する方法は、添加剤が水酸化カルシウムと酸化カルシウムと水酸化バリウムの少なくとも一つを含有していてもよい。
(実施例) 以下、実施例に係る減容処理システムについて説明する。本実施例の減容処理システムでは、原子力発電所における系統水の浄化等で使用されたイオン交換樹脂を減容処理する。系統水にはリチウム(Li)が添加されているため、使用済イオン交換樹脂にはLiが付着している。図1に示すように、減容処理システムは、樹脂受入タンク1と、過熱水蒸気供給装置4と、ボール型乾留炉3と、排ガス処理装置5と、制御装置2を備えている。なお、以下では、使用済イオン交換樹脂を単に「イオン交換樹脂」と称することもある。
樹脂受入タンク1は、原子力発電所で発生した使用済のイオン交換樹脂を5〜15%スラリー(樹脂5〜15%、水分85〜95%)として貯留する。樹脂受入タンク1に貯留されるスラリーの量及びスラリーの濃度は、制御装置2に入力される。樹脂受入タンク1の樹脂供給口には供給ポンプ6が接続されている。供給ポンプ6が作動すると、樹脂受入タンク1内のスラリーが供給路を通ってボール型乾留炉3に供給されるようになっている。
樹脂受入タンク1には、電気伝導度測定装置30が接続されている。電気伝導度測定装置30には、樹脂受入タンク1内のイオン交換樹脂のスラリーが所定の量だけ抜き取られて送られる。電気伝導度測定装置30では、当該スラリーに濃度が既知のLi溶解液を滴下しながら、スラリーの電気伝導度を測定する。使用済イオン交換樹脂が未反応のスルホ基(−SOH)を含む場合(即ち、イオン交換能を有する場合)は、滴下されるLi溶解液中のLiがスルホ基によってイオン交換されるため、非電解質であるスラリーの電気伝導度は変化しない。Li溶解液の滴下を続け、イオン交換樹脂が飽和すると、その後に滴下されるLi溶解液の量に応じてスラリー(厳密にはスラリーとLi溶解液の混合体)の電気伝導度が上昇する。
電気伝導度測定装置30は、電気伝導度が上昇し始めたときのLi溶解液の合計滴下量、Li溶解液の濃度、及び樹脂受入タンク1から測定装置30に送られたスラリーの量を制御装置2に入力する。制御装置2では、これら3つの値と、外部から入力される樹脂受入タンク1に貯留されているスラリーの量及び濃度と、外部から入力されるイオン交換樹脂中の硫黄(S)の含有率と、に基づいて、樹脂受入タンク1内のイオン交換樹脂に付着しているLiの物質量(モル)を算出する。
なお、イオン交換樹脂の全てのスルホ基がLiと反応するわけではない。例えば、Sの含有率が約8.7wt%のイオン交換樹脂において、当該イオン交換樹脂のスルホ基の全てがLiと反応すると仮定したときのLiの量は、8.7wt%×6.941/32.07=約1.9wt%である。ここで、6.941はLiの原子量であり、32.07はSの原子量である。しかしながら、実際には、Sの含有率が約8.7wt%のイオン交換樹脂に付着するLiは、理論値である約1.9wt%よりも少ない。このため、Li溶解液の滴下により電気伝導度が上昇し始めたときであっても、イオン交換樹脂にはスルホ基が残存している。このため、使用済イオン交換樹脂に付着しているLiの物質量(モル)は、理論的に付着可能なLiの最大量(モル)を基準とするのではなく、実際にイオン交換樹脂に付着可能なLiの最大量(モル)を基準として算出される。即ち、(使用済イオン交換樹脂に付着しているLiの量)=(実際にイオン交換樹脂に付着可能なLiの最大量)−(Li溶解液の滴下により添加されたLiの量)によって算出される。なお、実際にイオン交換樹脂に付着するLiの最大量(モル)は、当該イオン交換樹脂のSの含有率によって決まるため、Sの含有率に応じてLiの最大付着量(モル)は変化する。Sの含有率が約8.7wt%のイオン交換樹脂では、経験的にLiの最大付着量は約1.3wt%と言われている。このような経験則から、イオン交換樹脂に付着するLiの最大量(モル)を特定することができる。
樹脂受入タンク1には、添加剤供給装置24が接続されている。添加剤供給装置24は、樹脂受入タンク1に添加剤を供給する。添加剤としては、粉体状の水酸化カルシウム(Ca(OH))が用いられる。添加剤供給装置24から供給される添加剤は、樹脂受入タンク1内でイオン交換樹脂のスラリーと混合される。添加剤が混合されたイオン交換樹脂のスラリーがボール型乾留炉3に供給される。
添加剤の添加量は、樹脂受入タンク1に貯留されているイオン交換樹脂に付着しているLiの物質量(モル)に応じて決定される。上述したように、イオン交換樹脂に付着しているLiの物質量(モル)は、電気伝導度測定装置30の測定結果から算出することができる。Liの物質量(モル)が算出されると、その算出したLiの物質量(モル)を用いてCa(OH)の添加量(モル)が決定できる。具体的には、1モルのLiと当量〜2倍(即ち、0.5〜1モル)のCa(OH)が添加される。なお、本実施例では、電気伝導度測定装置30により電気伝導度を測定することで、イオン交換樹脂に付着しているLiの物質量(モル)を算出し、この算出したLiの物質量(モル)に応じて添加剤の添加量(モル)を決定したが、本明細書に開示の技術はこのような例に限られない。例えば、使用済みイオン交換樹脂に付着するLiの含有率(wt%)が経験的に判明している場合、添加剤の添加量は、樹脂受入タンク1に貯留されているイオン交換樹脂(使用済イオン交換樹脂)に付着しているLiの含有率(wt%)に応じて決定してもよい。1wt%のLiと当量のCa(OH)は、1wt%×0.5×74.09/6.941=5.3wt%である。ここで、74.09はCa(OH)の式量である。上述したように、使用済みイオン交換樹脂に付着しているLiの当量〜2倍のCa(OH)を添加するため、使用済みイオン交換樹脂のLi含有率(wt%)がa(wt%)である場合、約5.3×a〜10.6×a(wt%)のCa(OH)を添加すればよい。具体的には、使用済みイオン交換樹脂のLi含有率が経験的に1wt%である場合は、使用済みイオン交換樹脂の約5〜10wt%のCa(OH)を添加すればよい。
過熱水蒸気供給装置4は、水タンク7と、供給ポンプ8と、蒸気発生器9と、蒸気過熱器10を備えている。水タンク7の供給口には供給ポンプ8が接続されている。供給ポンプ8が作動すると、水タンク7内の水が蒸気発生器9に供給される。蒸気発生器9は、水タンク7から供給される水を水蒸気とする。蒸気発生器9には蒸気過熱器10が接続されており、蒸気発生器9で発生した水蒸気は蒸気過熱器10に供給される。蒸気過熱器10は、蒸気発生器9から供給される水蒸気を過熱して過熱水蒸気とする。蒸気過熱器10で生成された過熱水蒸気は、ボール型乾留炉3に供給される。
ボール型乾留炉3は、樹脂受入タンク1内に貯留されるイオン交換樹脂のスラリーと、過熱水蒸気供給装置4から供給される過熱水蒸気とを接触させ、イオン交換樹脂を熱分解する。熱分解により生じたガスは排ガス処理装置5に送られ、また、イオン交換樹脂の熱分解後の残渣は固化設備に送られる。ボール型乾留炉3の詳細な構成については、後で詳述する。
排ガス処理装置5は、ボール型乾留炉3から供給される排気ガスを処理し、無害化して大気に排気する。排ガス処理装置5は、ボール型乾留炉3から供給される排気ガス中の可燃分を燃焼させる二次燃焼器と、二次燃焼器から排気される排気ガス中の微粒子を除去する複数のHEPAフィルタを有している。HEPAフィルタを通過後のガスを大気に排出することで、排ガス中に含まれる微粒子が大気中に拡散することを防止することができる。
制御装置2は、減容処理システムを構成する各装置を制御する制御装置である。制御装置2は、例えば、樹脂受入タンク1に供給される添加剤の供給量と、ボール型乾留炉3に供給されるイオン交換樹脂の供給量(時間当たりの供給量)と、ボール型乾留炉3に供給される過熱水蒸気の供給量(時間当たりの供給量)と、ボール型乾留炉3内の雰囲気温度を制御する。即ち、制御装置2は、添加剤供給装置24を制御することで添加剤の供給量を制御し、供給ポンプ6を制御することでイオン交換樹脂の供給量を制御し、過熱水蒸気供給装置4を制御することで過熱水蒸気の供給量を制御し、ボール型乾留炉3のヒータ出力を制御することで雰囲気温度を制御する。制御装置2の動作については、後で詳述する。
次に、図2を参照してボール型乾留炉3の詳細な構成について説明する。図2に示すように、ボール型乾留炉3は、ボール充填部である金属製の密閉式反応容器11と、反応容器11の内部を容器外から加熱する外部ヒータ25(図1に図示)と、反応容器11の内部に充填されたセラミック製または金属製のボール12と、ボール12を機械的に撹拌できる撹拌翼13と、反応容器11の上部からボール12上へイオン交換樹脂を供給するイオン交換樹脂供給ノズル16と、反応容器11の上部からボール12上へ過熱水蒸気を供給する過熱水蒸気供給ノズル15から構成されている。
なお、過熱水蒸気供給ノズル15から過熱水蒸気を供給するか否かは任意であり、イオン交換樹脂供給ノズル16から供給されるイオン交換樹脂の水分率に応じて適宜決定することができる。例えば、イオン交換樹脂の水分率が高い場合は、過熱水蒸気供給ノズル15からの過熱水蒸気の供給を停止してもよく、一方、イオン交換樹脂の水分率が低い場合は、過熱水蒸気供給ノズル15から過熱水蒸気を供給してもよい。
密閉式反応容器11は、径が例えば400mmで長さが500mmである金属製の円筒体により構成され、反応容器11内の圧力を−0.5〜−10kPaに維持する圧力制御機構を備えている。なお、反応容器11の長さは、500mmに限られず、処理するイオン交換樹脂の種類等に応じて適宜決定することができる。なお、高水分率のイオン交換樹脂のスラリーを反応容器11内に直接投入する場合、イオン交換樹脂の温度が上昇し難いため、反応容器11の長さを500mm以上とすることが好ましい。反応容器11の長さを500mm以上とすることで、反応時間を充分に長くすることができ、投入されたイオン交換樹脂を好適に熱分解することができる。
反応容器11の軸心部には回転軸14が設けられている。回転軸14は駆動モータ(図示省略)によって所定の速度(約0.1〜2.0rpm、好ましくは0.5rpm以上)で回転される。回転軸14の周部には、螺旋状の撹拌翼13が取り付けられている。撹拌翼13は、回転軸14を囲むように延びる螺旋状の外枠部13aと、外枠部13aと回転軸14とを接続する複数の板状の翼部13bを有する。外枠部13aは、反応容器11の内周面近傍に位置している。複数の翼部13bは、外枠部13aの上端から下端に亘って、互いに間隔をあけて分散して配置されている。このため、隣接する2つの翼部13bの間には空間が形成されている。なお、翼部13bの形状は平板状であってもよいし、曲面を有する板状であってもよい。
反応容器11内のボール12は、耐蝕性のあるセラミックボールあるいは、高ニッケル系合金であるハステロイ又はインコネル製であって、10〜25mmの粒径を有している。ボール12は、撹拌翼13により撹拌されながら反応容器11内の周縁部を上昇し、これに伴って形成される空間部に、反応容器11内の上部に位置しているボールが順次下降していく。
反応容器11の下端には、ボール12を反応容器11内に保持するための保持板23が配置されている(図1に図示)。保持板23は、ボール12の通過を禁止する一方、ガス及びイオン交換樹脂の残渣の通過を許容する。これにより、反応容器11内に充填されたボール12が粉体貯留部19に落下することが防止される一方、反応容器11内で熱分解されなかった残渣及び熱分解により発生したガスが粉体貯留部19に移動することができる。
なお、保持板23の下面の略中央には温度センサ22(図1に図示)が配置されている。温度センサ22は、反応容器11の下端(即ち、乾留部の下端)の温度を検出する。温度センサ22は、制御装置2に接続されている。温度センサ22で検出された温度は制御装置2に入力される。
反応容器11の下方には粉体貯留部19が設けられている。粉体貯留部19は、反応容器11から排出されるガスから固体(イオン交換樹脂の残渣等の粉体)を分離し、分離した粉体を貯留する。粉体貯留部19の下端には、過熱水蒸気供給ノズル21が設けられている。過熱水蒸気供給ノズル21には、過熱水蒸気供給装置4から過熱水蒸気が供給される。過熱水蒸気供給ノズル21から粉体貯留部19内に供給される過熱水蒸気は、イオン交換樹脂の残渣に含まれる未分解分を分解するために用いられる。また、粉体貯留部19内に供給された過熱水蒸気の一部は、反応容器11内に流れ、反応容器11内でイオン交換樹脂と接触してイオン交換樹脂の熱分解に用いられる。
また、粉体貯留部19の壁面には、外部電気式ヒータ20が設けられている(図1に図示)。ヒータ20によって、粉体貯留部19内の雰囲気温度がイオン交換樹脂の残渣が熱分解可能な温度に制御される。
粉体貯留部19の上面には、焼結金属フィルタ17が配置されている。粉体貯留部19内のガスは、焼結金属フィルタ17によって濾過される。焼結金属フィルタ17によって濾過された排ガスが排ガス出口18より排ガス処理装置5に送られる。なお、本実施例では焼結金属フィルタを用いたが、これに限られず、例えばセラミックフィルタを用いてもよい。
次に、本実施例に係る減容処理システムによりイオン交換樹脂を減容処理する方法について説明する。まず、電気伝導度測定装置30を作動して、樹脂受入タンク1に貯留されているイオン交換樹脂に付着しているLiの物質量を測定する。制御装置2は、添加剤供給装置24を制御して、樹脂受入タンク1にLiの物質量の0.5〜1倍の物質量のCa(OH)を添加剤として供給する。樹脂受入タンク1では、図示しない撹拌装置によってイオン交換樹脂のスラリーと添加剤とが撹拌され、両者が均一に混合される。次いで、制御装置2は供給ポンプ6を駆動してイオン交換樹脂のスラリーをボール型乾留炉3の反応容器11に供給すると共に、過熱水蒸気供給装置4を駆動して過熱水蒸気をボール型乾留炉3の粉体貯留部19に供給する。この際、反応容器11に単位時間当り供給されるイオン交換樹脂の水分量と、粉体貯留部19に単位時間当たりに投入される過熱水蒸気の水分量とを調整することで、ボール型乾留炉3内の雰囲気温度がイオン交換樹脂を熱分解するために必要な温度(約460〜700℃)に好適に維持される。
反応容器11に供給されたイオン交換樹脂のスラリーは、イオン交換樹脂供給ノズル16から反応容器11内に供給される。反応容器11内に供給されたイオン交換樹脂は、初期には5〜15%スラリーの含水状態であり、基本的にはボール12の表面に付着して、炉内を移動する。このため、イオン交換樹脂の反応容器11内での滞留時間はボール12の下降時間と同じとなる。ボール12の下降時間は、撹拌翼13の寸法、回転数、ボール12の寸法、充填層高さで自由に調節可能であるが、ボール12の下降時間(即ち、イオン交換樹脂の反応容器11内での滞留時間)は減容率向上には長い程好ましい。具体的には、ボールの径を小さくする、回転軸14の回転数を小さくする、ボール12が充填される充填層の長さを長くする方法を採用することができる。
粉体貯留部19内に供給される過熱水蒸気は、過熱水蒸気供給ノズル21から粉体貯留部19内に供給される。粉体貯留部19内に供給された水蒸気の一部は、反応容器11内に進入し、ボール12の表面に付着したイオン交換樹脂へ供給される。
本実施例では、制御装置2が、温度センサ22で検出される温度が適切な温度となるように、反応容器11に供給されるイオン交換樹脂のスラリーの量と、粉体貯留部19に供給される過熱水蒸気の量と、各種ヒータ20、25の出力を制御する。これによって、反応容器11の下端の温度がイオン交換樹脂の分解に必要な充分な温度に維持され、反応容器11内でイオン交換樹脂を十分に減容化することができる。
反応容器11内での分解によって発生した残渣は、粉体貯留部19に排出される。本実施例では、粉体貯留部19の下部に過熱水蒸気を供給し、また、ヒータ20により粉体貯留部19を加熱している。これによって、粉体貯留部19に排出された残渣内の未分解分が分解され、更に、イオン交換樹脂の減容率を向上することができる。
反応容器11内での分解によって発生した分解ガス(CO、CxHy等)及び、硫酸ガス、亜硫酸ガスなどは、焼結金属フィルタ17を経て排ガス出口18から排出され、排ガス処理装置5で処理される。このため、原子力発電所で発生する使用済のイオン交換樹脂を、放射能による環境汚染の危険を伴わず安全に減容処理することができる。
また、添加剤の添加量を、樹脂受入タンク1に貯留されているイオン交換樹脂に付着しているLiの物質量に応じて決定することにより、過不足なく添加剤を供給することが可能となり、添加剤の過剰供給を抑制できる。
本発明者らは、上記の減容処理システムを用いて、(i)未使用のイオン交換樹脂と、(ii)Ca(OH)を添加していない使用済イオン交換樹脂と、(iii)Ca(OH)を添加した使用済イオン交換樹脂、の計3種類の試料に対して減容処理を行った(実験1)。なお、未使用イオン交換樹脂にはLiが付着しておらず、使用済イオン交換樹脂にはLiが付着している。実験1では、反応容器11の温度を550℃とした。実験1に用いたイオン交換樹脂に含まれるSは、未使用のイオン交換樹脂の約8.7wt%である。また、使用済イオン交換樹脂に付着しているLiは、未使用のイオン交換樹脂の約1wt%である。実験1では、添加剤として、使用済イオン交換樹脂の約7wt%のCa(OH)を添加した。
実験1の結果、(i)では減重率が98%(ドライ重量ベース)であり、残渣同士の結合による塊は生じていなかった。(ii)では減重率は90%であり、残渣同士の結合による塊が生じていた。(iii)では減重率が95%であり、残渣同士の結合による塊は生じていなかった。なお、実験1では、減容の指標として、処理前後の試料の重量(ドライベース)により減重率として評価した。また、(iii)で生じた残渣をXRD(X線回折分析)で分析したところ、中規模の量のLiSO及びCaSOが検出された。一方、未反応のCaは検出されなかった。さらに、(iii)では、排ガス処理装置5に送られるガス(SOx)が減少したことが確認された。なお、ここでいう「中規模の量」とは、対象試料中における相対的な量の評価であり、他の試料と比較した量を表すものではない。後述する「多量」、「少量」についても同様である。
実験結果から、Liが残渣同士の結合による塊が生じる原因であると考えられる(後述)。また、イオン交換樹脂にLiが付着していても、Ca(OH)を添加することにより、残渣同士の結合による塊の発生を抑制できることが分かる。さらに、Liが付着したイオン交換樹脂においては、Ca(OH)を添加することにより減容率を向上できることが分かる。なお、上述した残渣の塊は、脆くて砕けやすい状態であった。このことから、残渣の塊は、溶融固着により生じたものではなく、焼結(又はこれに類する現象)により生じたものであると推測される。なお、本発明者らは、実験1の(iii)におけるCa(OH)の添加量を、使用済イオン交換樹脂の約5wt%とした場合と約10wt%とした場合についてもそれぞれ実験を行った。実験の結果、いずれの場合も焼結(又はこれに類する現象)が生じないことが確認された。
本実施例の減容処理システムでは、イオン交換樹脂に添加剤として水酸化カルシウム(Ca(OH))を添加し、この添加剤が添加されたイオン交換樹脂をボール型乾留炉3で乾留処理する。上記の実験結果から明らかなように、本実施例の減容処理システムによると、残渣同士の結合による塊(典型的には、焼結又はこれに類する現象)が生じることを抑制することができる。このため、残渣を十分に熱分解することが可能となり、使用済イオン交換樹脂の減容率を従来よりもさらに向上できる。
また、本発明者らは、(i)粉体状の硫酸リチウム(LiSO)(融点859℃)と、(ii)LiSOに未使用のイオン交換樹脂を混合した混合体と、(iii)固体状の水酸化リチウム(LiOH)(融点477℃)と、(iv)LiOHに未使用のイオン交換樹脂を混合した混合体、の計4種類の試料を準備し、過熱水蒸気と反応させる実験を行った(実験2)。実験2は550℃の温度下で行われた。実験2の結果、(i)では試料は変化しておらず、粉体状のままであった。(ii)では焼結体と思われる脆い塊が生じた。また、XRDにより多量のLiSOが検出された。(iii)では、溶融後に凝固したと思われる硬い塊が生じた。(iv)では、溶融後に固着したと思われる硬い塊が生じた。また、XRDにより少量のLiSO及びLiOHと、中規模の量の酸化リチウム(LiO)が検出された。
実験結果から、LiSOは融点が実験温度よりも高いため単独では変化しないものの、イオン交換樹脂を混合すると焼結(又はこれに類する現象)が生じることが分かった。他方、LiOHは融点が実験温度よりも低いため、単独でも、或いはイオン交換樹脂との混合体でも、試料が溶融して凝固(固着)することが分かった。実験1で生じた残渣同士の結合による塊は、実験2の(ii)を過熱水蒸気と反応させることで生じた塊の状態と最も類似していることから、実験1において残渣の塊が生じる原因となる物質は、LiOHではなくLiSOであると考えられる。具体的には、過熱水蒸気雰囲気下、又はイオン交換樹脂の分解雰囲気下で、R−SOLi(Rはイオン交換樹脂の母体)からLiSOが分離し、分離したLiSOにより残渣同士が焼結するものと考えられる。
また、実験1によると、Ca(OH)を添加した使用済イオン交換樹脂を減容処理した結果、残渣からはLiSOとCaSOが検出されると共に、排ガス処理装置5に送られるガス(SOx)が減少した。このことから、CaSOは、添加剤であるCa(OH)がイオン交換樹脂中に残存するスルホ基と反応することにより生成されるものであると考えられる。実験1、2によると、LiSOは残渣が焼結する原因となる物質であると考えられるが、減容処理中にCaSOが生成されれば、たとえLiSOが残存していても、残渣同士の焼結を抑制できると考えられる。また、Ca(OH)を添加することにより排ガス処理装置5に送られるガスが減少するため、排ガス処理装置5を小型化できる。
また、本発明者らは、過熱水蒸気の代わりに窒素雰囲気下で、Ca(OH)が添加されていない使用済イオン交換樹脂を乾留する実験を行った。実験は、550℃の温度下で行われた。実験の結果、窒素雰囲気下では、Ca(OH)を添加しないにもかかわらず残渣が焼結しなかった。このことから、残渣が過熱水蒸気と反応することも残渣が焼結する原因の1つであると考えられる。
(変形例1) 本発明者らは、酸化カルシウム(CaO)を添加剤として添加したイオン交換樹脂を過熱水蒸気と反応させる実験を行った(実験3)。実験3は、550℃の温度下で行われた。添加剤の添加量は、樹脂受入タンク1のイオン交換樹脂に付着しているLiの物質量の当量〜2倍の物質量とした。実験3の結果、焼結は生じなかった。
実験3の結果から、添加剤が酸化カルシウム(CaO)である場合も、実施例と同様の作用効果を奏することができることが分かる。
実験1、3より、添加剤としてカルシウムの水酸化物又はカルシウムの酸化物を使用すると、残渣同士の焼結を抑制でき、使用済イオン交換樹脂の減容率を向上できることが分かった。本発明者らは、添加剤としてカルシウムの炭酸塩(炭酸カルシウム(CaCO))を使用して、実験3と同様の条件で実験を行った(実験4)。実験4の結果、残渣同士の焼結が生じ、使用済イオン交換樹脂の減容率は向上できないことが分かった。
(変形例2) 本発明者らは、カルシウムと同じ第2族元素であるバリウム及びマグネシウムに対して、これらの水酸化物(即ち、水酸化バリウム(Ba(OH))、水酸化マグネシウム(Mg(OH)))を添加剤としてそれぞれ使用した場合についても、実験3と同様の条件で実験を行った(実験5)。実験5の結果、水酸化バリウム(Ba(OH))については焼結は生じなかったが、水酸化マグネシウム(Mg(OH))の場合は焼結が生じた。
本発明者らは、実験4の結果を受けて、バリウム及びマグネシウムに対して、これらの炭酸塩(即ち、炭酸バリウム(BaCO)、炭酸マグネシウム(MgCO))を添加剤としてそれぞれ使用した場合についても、実験3と同様の条件で実験を行った(実験6)。実験6の結果、実験4と同様に、いずれの場合も残渣同士の焼結が生じた。
以上の実験から、添加剤として、アルカリ土類金属であるカルシウム及びバリウムの水酸化物、及びカルシウムの酸化物を使用する場合は、残渣同士の焼結が生じないことが分かった。一方、添加剤として、第2族元素ではあるがアルカリ土類金属ではないマグネシウムの水酸化物を使用する場合は、残渣同士が焼結することが分かった。また、炭酸塩の場合は、カルシウム、バリウム、マグネシウムのいずれの炭酸塩を添加剤として使用しても、残渣同士が焼結することが分かった。このことから、アルカリ土類金属を含有すると共にCOを含有しない添加剤を使用することにより、残渣同士の焼結を抑制でき、使用済イオン交換樹脂の減容率が向上できることが分かった。
以上、本明細書に開示する技術の一実施例について詳細に説明したが、これは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上述した実施例では、イオン交換樹脂に付着しているLiの付着量に応じて添加剤の添加量が決定されたが、添加剤の添加量には種々の決定方法がある。例えば、Sの含有率が約8.7wt%であるイオン交換樹脂においてLiの含有率が不明である場合は、最大付着量であるLi(即ち、約1.3wt%)の当量から2倍のCa(OH)(即ち、約6.8〜13.7wt%)を一律に添加する構成であってもよい。
また、実施例及び変形例で列挙した添加剤(Ca(OH)、CaO及びBa(OH))は、個別に用いるだけではなく、混合して用いてもよい。
また、添加剤はボール型乾留炉3に直接投入されてもよい。反応容器11内でボール12が撹拌されることにより、添加剤は、反応容器11内でイオン交換樹脂と適切に接触、反応する。このため、添加剤をボール型乾留炉3に直接投入しても、実施例と同様の作用効果を奏することができる。
また、上述した実施例では、ボール型の乾留炉を用いてイオン交換樹脂を処理したが、乾留装置の形式は種々のものを用いることができる。例えば、スクリューフィーダ式の乾留装置を用い、スクリューフィーダの一端にイオン交換樹脂を供給し、スクリューフィーダの他端から分解ガス及び残渣を排出するような構成としてもよい。
また、上述した実施例では、常温のイオン交換樹脂のスラリーを反応容器11に供給したが、イオン交換樹脂のスラリーを供給する機器等にヒータを設け、反応容器11に供給されるイオン交換樹脂のスラリーを加熱するようにしてもよい。これによって、反応容器11の上層部の温度が低下することが抑制され、反応容器11を小型化することができる。
さらに、上述した実施例では、乾留処理を行う反応容器11と、残渣を貯留する粉体貯留部19と、排ガスから異物を除去する焼結金属フィルタ17が一体化されたボール型乾留炉3を用いたが、本明細書に開示の技術は、このような例に限られない。例えば、図3に示すように、乾留炉32と、フィルタ部34とが別体となった乾留装置31を用いてもよい。すなわち、乾留装置31は、ボール型反応部38を有する乾留炉32と、乾留炉32からの排ガスを濾過するフィルタ40を備えたフィルタ部34によって構成される。乾留炉32とフィルタ部34は、ガス配管36によって接続される。このように乾留炉32とフィルタ部34を別体とすることで、乾留炉32を被処理物の熱分解に適した温度とすると共に、フィルタ部34を排ガスの処理に適した温度とすることができる。これによって、被処理物の減容処理を適切に行うことができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1 樹脂受入タンク
2 制御装置
3 ボール型乾留炉
4 過熱水蒸気供給装置
5 排ガス処理装置
6 供給ポンプ
7 水タンク
8 供給ポンプ
9 蒸気発生器
10 蒸気過熱器
11 密閉式反応容器
12 ボール
13 撹拌翼
14 回転軸
15 過熱水蒸気供給ノズル
16 イオン交換樹脂供給ノズル
17 焼結金属フィルタ
18 排ガス出口
19 粉体貯留部
20 外部電気式ヒータ
21 過熱水蒸気供給ノズル
22 温度センサ
23 保持板
24 添加剤供給装置
25 外部電気式ヒータ
30 電気伝導度測定装置

Claims (3)

  1. リチウムを含有する難分解性廃棄物を減容処理する方法であり、
    難分解性廃棄物にアルカリ土類金属を含有すると共にCOを含有しない添加剤を添加する工程と、
    添加剤が添加された難分解性廃棄物を乾留処理により熱分解する工程と、を有している減容処理方法。
  2. 添加剤が水酸化カルシウムと酸化カルシウムと水酸化バリウムの少なくとも一つを含有する、請求項1に記載の減容処理方法。
  3. 難分解性廃棄物を減容処理する装置であり、
    乾留部と、
    乾留部の一端にリチウムを含有する難分解性廃棄物のスラリーを供給するスラリー供給手段と、
    乾留部の一端に供給されるスラリーにアルカリ土類金属を含有すると共にCOを含有しない添加剤を添加する添加剤添加手段と、を有する減容処理装置。
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