JP3207355U - 減容処理装置 - Google Patents

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昌典 神田
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Abstract

【課題】難分解性廃棄物の無機化減容処理において減重率を向上することができる減容処理装置を提供する。【解決手段】難分解性廃棄物を減容処理する装置3は、処理炉11と、処理炉11の内部に配置される第1の触媒と、処理炉11に難分解性廃棄物を供給する難分解性廃棄物供給部と、を有している。処理炉11は、当該処理炉内に供給された前記難分解性廃棄物が第1の触媒と接触しながら熱分解されるように構成されている。【選択図】図2

Description

本明細書に開示する技術は、難分解性廃棄物を減容処理する技術に関する。特に、原子力発電所で使用されるイオン交換樹脂の減容処理に好適に用いることができる技術に関する。
難分解性廃棄物としては、例えば、原子力発電所で使用されるイオン交換樹脂が知られている。すなわち、原子力発電所では、機器の腐食防止のため、系統水の浄化や系統に注入する水の浄化に大量のイオン交換樹脂が使用されている。これらのイオン交換樹脂は性能が経年劣化するため、所定期間使用した後、廃棄物となる。従来、原子力発電所で発生する使用済のイオン交換樹脂は、放射能レベルにより分別され、それぞれ貯蔵タンクに水とともに貯留されていた。イオン交換樹脂は自然状態では安定で難分解性であるという特性を有するが、有機物質であるため長期的には変質する可能性がある。したがって、使用済のイオン交換樹脂を廃棄物として処分する際には、無機化し安定化することが必要となる。
原子力発電所で発生する使用済のイオン交換樹脂の処理方法として、焼却処理、熱分解処理、酸化分解処理など様々な無機化減容技術が開発されている。現在、一部の原子力発電所では、放射能レベルが低いものについて、800℃以上の高温焼却処理が行われている。一方、放射能レベルが比較的高いものについては、高温焼却処理時に使用される処理炉を構成する耐火物の処理問題や、高温焼却に伴うCsの飛散の問題などがあり、高温焼却処理の採用は困難であり、そのまま水とともに貯蔵タンクに貯留されているのが現状である。これらの問題を解決するために、乾留装置を用いて使用済イオン交換樹脂を無機化減容処理する技術が開発されている(例えば、特許文献1)。
特開昭63−171400号公報
難分解性廃棄物を無機化減容処理することで発生する残渣は、安定化する必要が生じる。残渣を安定化するためには溶融固化することが好ましいが、その溶融固化設備の容量を、合理的に、より小さくするには、溶融固化される残渣の量を少なくすることが必要となる。また、残渣を一次貯蔵したり、残渣を溶融固化設備へ搬送する上でも、残渣の量を少なくすることが好ましい。そのためには、無機化減容処理による減重率を向上する必要がある。本明細書は、難分解性廃棄物の無機化減容処理において減重率を向上することができる技術を開示する。
本明細書に開示する減容処理装置は、難分解性廃棄物を減容処理する。この装置は、処理炉と、処理炉の内部に配置される第1の触媒と、処理炉に難分解性廃棄物を供給する難分解性廃棄物供給部と、を有している。処理炉は、当該処理炉内に供給された難分解性廃棄物が第1の触媒と接触しながら熱分解されるように構成されている。
本願発明者が検討したところ、触媒を用いて難分解性廃棄物を処理することで、難分解性廃棄物の熱分解速度が高まるだけではなく、難分解性廃棄物の減重率を向上できることが判明した。上記の減容処理装置では、処理炉の内部に第1の触媒が配置され、難分解性廃棄物が第1の触媒と接触しながら熱分解されるように構成されている。このため、難分解性廃棄物を無機化しながら、その減重率を向上することができる。
実施例1に係る減容処理装置の全体構成を模式的に示す図。 実施例1に係る減容処理炉の構成を示す斜視図。 処理炉の他の構成を模式的に示す図。 処理炉の他の構成を模式的に示す図。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)本明細書に開示する減容処理装置では、処理炉は、炉本体と、炉本体内に配置された複数のボールと、複数のボールを攪拌する攪拌手段と、を有していてもよい。そして、複数のボールの少なくとも一部は、その表面の少なくとも一部に第1の触媒が配置されていてもよい。このような構成によると、炉本体内に供給された難分解性廃棄物は、撹拌手段によって撹拌されるボールの表面(すなわち、第1の触媒)に接触しながら熱分解される。このため、難分解性廃棄物と第1の触媒とが効率的に接触し、難分解性廃棄物の熱分解を促進することができる。
なお、第1の触媒は、複数のボールの少なくとも一部に配置されていればよく、全てのボールに配置されている必要はない。すなわち、第1の触媒が配置されていないボールを有していてもよい。また、第1の触媒が配置されたボールにおいても、その表面の全てに第1の触媒が配置されている必要はなく、その表面の一部に配置されていればよい。このため、ボールの表面の全体に第1の触媒がコーティングされていてもよいし、その表面の一部に第1の触媒がコーティングされていてもよい。さらには、ボール自体を第1の触媒で形成することで、ボールの表面に第1の触媒が配置されるようにしてもよい。
(特徴2)本明細書に開示する減容処理装置では、処理炉は、炉本体と、炉本体内に収容された流動床と、流動床を攪拌する攪拌手段と、を有していてもよい。そして、流動床は、その表面の少なくとも一部に第1の触媒が配置された流動用媒体を含んでいてもよい。このような構成によっても、難分解性廃棄物と第1の触媒とが効率的に接触し、難分解性廃棄物の熱分解を促進することができる。
なお、特徴2の態様においては、特徴1のボールの例と同様に、流動用媒体の表面の全体又は一部に第1の触媒をコーティングしてもよいし、流動用媒体自体を第1の触媒で形成してもよい。また、流動用媒体の全てに第1の触媒を配置する必要はないため、第1の触媒が配置されていない流動用媒体と、第1の媒体で形成された流動用媒体(すなわち、触媒の顆粒等)を混合して用いてもよい。
(特徴3)本明細書に開示する減容処理装置では、処理炉は、炉本体と、炉本体内に配置されたストーカ(すなわち、火格子)と、を有していてもよい。そして、ストーカの表面の少なくとも一部には、第1の触媒がコーティングされていてもよい。このような構成によっても、難分解性廃棄物と第1の触媒とが効率的に接触し、難分解性廃棄物の熱分解を促進することができる。
(特徴4)本明細書に開示する減容処理装置では、第1の触媒は、貴金属又は金属酸化物からなる触媒としてもよい。
(特徴5)本明細書に開示する減容処理装置では、難分解性廃棄物が、イオン交換樹脂、活性炭、スラッジ、廃油・含水廃油、洗濯廃液・ドレン及びその濃縮廃液、有機廃液、ゴムの少なくとも1つを含んでいてもよい。
(特徴6)本明細書に開示する減容処理装置では、処理炉で難分解性廃棄物を熱分解することで発生する排ガスが流れる排ガス流路と、排ガス流路内に配置される第2の触媒と、をさらに有していてもよい。そして、排ガス流路を流れる排ガスが、第2の触媒と接触しながらさらに熱分解されるように構成されていてもよい。このような構成によると、難分解性廃棄物を熱分解することで発生する排ガス中の可燃分を効率的に分解することができる。なお、減容処理装置は、処理炉に難分解性廃棄物を熱分解するために用いられるガスを供給するガス供給部をさらに備えていてもよい。このガス供給部は、過熱水蒸気、窒素、空気又は酸素を供給してもよい。
以下、実施例1に係る減容処理装置について説明する。本実施例の減容処理装置は、原子力発電所で発生する使用済のイオン交換樹脂を減容処理する。図1に示すように、減容処理装置は、樹脂受入タンク1と、過熱水蒸気供給装置4と、ボール型乾留炉3(処理炉の一例)と、排ガス処理装置5と、制御装置2を備えている。
樹脂受入タンク1は、原子力発電所で発生した使用済のイオン交換樹脂を5〜15%スラリー(樹脂5〜15%、水分85〜95%)として貯留する。樹脂受入タンク1の樹脂供給口には供給ポンプ6が接続されている。供給ポンプ6が作動すると、樹脂受入タンク1内のスラリーが供給路を通ってボール型乾留炉3に供給されるようになっている。本実施例では、難分解性廃棄物供給部の一例として樹脂受入タンク1と供給ポンプ6を用いたが、イオン交換樹脂をボール型乾留炉3へ供給する機構については種々の構成を採ることができ、上述したスラリー状として供給する方法に限られない。例えば、イオン交換樹脂を水切りや脱水して固体状とし、更に乾燥して粉体状とし、固体状または粉体状のイオン交換樹脂をスクリュウーフィーダ等を使用してボール型乾留炉3に供給してもよい。
過熱水蒸気供給装置4は、水タンク7と、供給ポンプ8と、蒸気発生器9と、蒸気過熱器10を備えている。水タンク7の供給口には供給ポンプ8が接続されている。供給ポンプ8が作動すると、水タンク7内の水が蒸気発生器9に供給される。蒸気発生器9は、水タンク7から供給される水を水蒸気とする。蒸気発生器9には蒸気過熱器10が接続されており、蒸気発生器9で発生した水蒸気は蒸気過熱器10に供給される。蒸気過熱器10は、蒸気発生器9から供給される水蒸気を過熱して過熱水蒸気とする。蒸気過熱器10で生成された過熱水蒸気は、ボール型乾留炉3に供給される。なお、本実施例では、ボール型乾留炉3に過熱水蒸気を供給してイオン交換樹脂を処理したが、ボール型乾留炉3には窒素を供給するようにしてもよい。
ボール型乾留炉3は、樹脂受入タンク1内に貯留される高水分率のイオン交換樹脂のスラリーと、過熱水蒸気供給装置4から供給される過熱水蒸気とを接触させ、イオン交換樹脂を熱分解する。熱分解により生じたガスは排ガス処理装置5に送られ、また、イオン交換樹脂の熱分解後の残渣は固化設備に送られる。ボール型乾留炉3の詳細な構成については、後で詳述する。
排ガス処理装置5は、ボール型乾留炉3から供給される排気ガスを処理し、無害化して大気に排気する。排ガス処理装置5は、ボール型乾留炉3から供給される排気ガス中の可燃分を燃焼させる二次燃焼器と、二次燃焼器から排気される排気ガス中の微粒子を除去する複数のHEPAフィルタを有している。HEPAフィルタを通過した後のガスを大気に排出することで、排ガス中に含まれる微粒子が大気中に拡散することを防止することができる。
制御装置2は、減容処理装置を構成する各装置を制御する制御装置である。制御装置2は、例えば、ボール型乾留炉3に供給されるイオン交換樹脂の供給量(時間当たりの供給量)と、ボール型乾留炉3に供給される過熱水蒸気の供給量(時間当たりの供給量)と、ボール型乾留炉3内の雰囲気温度を制御する。すなわち、制御装置2は、供給ポンプ6を制御することでイオン交換樹脂の供給量を制御し、過熱水蒸気供給装置4を制御することで過熱水蒸気の供給量を制御し、ボール型乾留炉3のヒータ出力を制御することで雰囲気温度を制御する。制御装置2の動作については、後で詳述する。
次に、図2を参照してボール型乾留炉3の詳細な構成について説明する。図2に示すように、ボール型乾留炉3は、ボール充填部である金属製の密閉式反応容器11(炉本体の一例)と、反応容器11の内部を容器外から加熱する外部電気式ヒータ14(図1に図示、加熱手段の一例)と、反応容器11の内部に充填されたセラミック製または金属製のボール12と、ボール12を機械的に撹拌できる撹拌翼13(撹拌手段の一例)と、反応容器11の上部からボール12上へイオン交換樹脂を供給するイオン交換樹脂供給ノズル16と、反応容器11の上部からボール12上へ過熱水蒸気を供給する過熱水蒸気供給ノズル15から構成されている。
なお、過熱水蒸気供給ノズル15から過熱水蒸気を供給するか否かは任意であり、イオン交換樹脂供給ノズル16から供給されるイオン交換樹脂の水分率に応じて適宜決定することができる。例えば、イオン交換樹脂の水分率が高い場合は、過熱水蒸気供給ノズル15からの過熱水蒸気の供給を停止してもよく、一方、イオン交換樹脂の水分率が低い場合は、過熱水蒸気供給ノズル15から過熱水蒸気を供給してもよい。
密閉式反応容器11は、径が例えば400mmで長さが500mmである金属製の円筒体により構成され、反応容器11内の圧力を−0.5〜−10kPaに維持する圧力制御機構と、反応容器11の内部を所望の温度に制御するための外部電気式ヒータ14を備えている。なお、反応容器11の長さは、500mmに限られず、処理するイオン交換樹脂の種類等に応じて適宜決定することができる。なお、高水分率のイオン交換樹脂のスラリーを反応容器11内に直接投入する場合、イオン交換樹脂の温度が上昇し難いため、反応容器11の長さを500mm以上とすることが好ましい。反応容器11の長さを500mm以上とすることで、反応時間を充分に長くすることができ、投入されたイオン交換樹脂を好適に熱分解することができる。
反応容器11の軸心部には、反応容器11の上部に設置された駆動モータによって低速(約0.1〜2.0rpm、好ましくは0.5rpm以上)で回転される回転軸が設けられている。この回転軸の周部には、外縁が反応容器11の内周面に近接位置されるように、また内縁が回転軸との間に空間を形成するようにして螺旋翼である撹拌翼13が取り付けられている。
反応容器11内のボール12は、耐蝕性のあるセラミックボールあるいは、高ニッケル系合金であるハステロイ又はインコネル製であって、10〜25mmの粒径を有している。ボール12は、撹拌翼13により撹拌されながら反応容器11内の周縁部を上昇し、これに伴って形成される空間部に、反応容器11内の上部に位置しているボールが順次下降していく。
ここで、ボール12の表面全体には、触媒がコーティングされている。この触媒には、樹脂等の有機物を熱分解する際に用いられる触媒であればよく、熱分解触媒、酸化触媒、光触媒など種々の触媒を用いることができる。また、触媒の材質についても、公知の種々の材質のものを用いることができ、白金等の貴金属のみならず金属酸化物の触媒を用いることができる。例えば、酸化チタンからなる触媒、Fe−Ti系酸化物からなる触媒、Co/MgOからなる触媒、さらには、CeO,Co,CuO等からなる触媒を用いることができる。ボール12の表面に触媒をコーティングする方法には、公知の方法(例えば、含浸法等)を用いることができる。含浸法を用いた場合、例えば、触媒成分である元素の金属塩水溶液に担体であるボールを浸漬して金属塩を含浸させた後、蒸発乾固したものを焼成、金属種によっては還元を行い、触媒金属粒子をボール上に担持してもよい。
なお、本実施例では、ボール12の表面の全体に触媒をコーティングしたが、このような形態に限られない。例えば、ボール12の表面の一部を触媒でコーティングしてもよいし、ボール12自体を触媒(例えば、触媒機能を有する金属酸化物)で形成するようにしてもよい。また、ボール12の全てに触媒をコーティングする必要はなく、ボール12の一部に触媒をコーティングするようにしてもよい。また、ボール12とは別に粒状の触媒(例えば、球状の触媒)を添加し、ボール12と共に球状の触媒が撹拌されるような形態であってもよい。
なお、イオン交換樹脂と触媒との良好に接触させるためには、ボール12の撹拌速度を大きくした方がよいが、ボール12の撹拌速度を大きくし過ぎると、ボール12の表面にコーティングした触媒が摩耗するという問題が生じる。このため、ボール12の摩耗を考慮して、ボール12の撹拌速度を決定することが好ましい。
反応容器11の下端には、ボール12を反応容器11内に保持するための保持板23が配置されている(図1に図示)。保持板23は、ボール12及び触媒の通過を禁止する一方、ガス及びイオン交換樹脂の残渣の通過を許容する。これにより、反応容器11内に充填されたボール12及び触媒が粉体貯留部19に落下することが防止される一方、反応容器11内で熱分解されなかった残渣及び熱分解により発生したガスが粉体貯留部19に移動することができる。
なお、保持板23の下面の略中央には温度センサ22(図1に図示)が配置されている。温度センサ22は、反応容器11の下端(すなわち、乾留部の下端)の温度を検出する。温度センサ22は、制御装置2に接続されている。温度センサ22で検出された温度は制御装置2に入力される。
反応容器11の下方には粉体貯留部19が設けられている。粉体貯留部19は、反応容器11から排出されるガスから固体(イオン交換樹脂の残渣等の粉体)を分離し、分離した粉体を貯留する。粉体貯留部19の下端には、過熱水蒸気供給ノズル21が設けられている。過熱水蒸気供給ノズル21には、過熱水蒸気供給装置4から過熱水蒸気が供給される。過熱水蒸気供給ノズル21から粉体貯留部19内に供給される過熱水蒸気は、イオン交換樹脂の残渣に含まれる可燃分を分解するために用いられる。また、粉体貯留部19内に供給された過熱水蒸気の一部は、反応容器11内に流れ、反応容器11内でイオン交換樹脂と接触してイオン交換樹脂の熱分解に用いられる。過熱水蒸気供給ノズル21から供給される過熱水蒸気の温度は、400〜700℃、好ましくは500〜650℃に調整される。過熱水蒸気の温度を400℃以上、好ましくは500℃以上とすることで、イオン交換樹脂の熱分解を促進することができる。また、過熱水蒸気の温度を700℃、好ましくは650℃以下とすることで、ボール型乾留炉3の外郭を構成する金属製ハウジングの耐久性を向上することができる。なお、本実施例では、ボール12の表面に触媒をコーティングすることで、イオン交換樹脂の熱分解を触媒の存在下で行っている。これによって、イオン交換樹脂の反応温度を低く抑えることができ、ボール型乾留炉3の外郭を構成する金属製ハウジングの耐久性をより向上することができる。また、イオン交換樹脂の熱分解を触媒の存在下で行うことで、イオン交換樹脂の熱分解を効率的に行うことができるため、反応容器11に供給する過熱水蒸気の量を少なくすることができる。
また、粉体貯留部19の壁面には、外部電気式ヒータ20(図1に図示、加熱手段の一例)が設けられている。ヒータ20によって、粉体貯留部19内の雰囲気温度がイオン交換樹脂の残渣が熱分解可能な温度に制御される。
粉体貯留部19の上面には、焼結金属フィルタ17が配置されている。粉体貯留部19内のガスは、焼結金属フィルタ17によって濾過される。焼結金属フィルタ17によって濾過された排ガスが排ガス出口18より排ガス処理装置5に送られる。
次に、本実施例に係る減容処理装置によりイオン交換樹脂を減容処理する方法について説明する。まず、制御装置2は供給ポンプ6を駆動してイオン交換樹脂のスラリーをボール型乾留炉3の反応容器11に供給すると共に、過熱水蒸気供給装置4を駆動して過熱水蒸気をボール型乾留炉3の粉体貯留部19に供給する。
反応容器11に供給されたイオン交換樹脂のスラリーは、イオン交換樹脂供給ノズル16から反応容器11内に供給される。反応容器11内に供給されたイオン交換樹脂は、初期には5〜15%スラリーの含水状態であり、基本的にはボール12の表面に付着して、炉内を移動する。このため、イオン交換樹脂の反応容器11内での滞留時間はボールの下降時間と同じとなる。ボールの下降時間は、撹拌翼の寸法、回転数、ボールの寸法、充填層高さで自由に調節可能であるが、ボールの下降時間(すなわち、イオン交換樹脂の反応容器11内での滞留時間)は減重率向上には長い程好ましい。具体的には、ボールの径を小さくする、回転軸の回転数を小さくする、ボールが充填される充填層の長さを長くする方法を採用することができる。なお、既に説明したように、ボール12の表面には触媒がコーティングされている。ボール12の表面に付着したスラリー状のイオン交換樹脂は、ボール12の表面において触媒と接触することになる。このため、イオン交換樹脂の熱分解が促進され、イオン交換樹脂の熱分解処理に要する時間を短時間化することができる。その結果、ボール12の下降時間を従来技術と比較して短くすることができ、反応容器11を小型化することも可能となる。
粉体貯留部19内に供給される過熱水蒸気は、過熱水蒸気供給ノズル21から粉体貯留部19内に供給される。粉体貯留部19内に供給された水蒸気の一部は、反応容器11内に進入し、ボール12の表面に付着したイオン交換樹脂へ供給される。粉体貯留部19内に供給される過熱水蒸気の温度は、400〜700℃とされる一方、反応容器11内に供給されるイオン交換樹脂は室温とされる。このため、反応容器11の上層部は、反応容器11の下層部の温度より低く、反応容器11の下端の位置が最も温度が高くなる。したがって、反応容器11内に投入されたイオン交換樹脂は、上層部から下層部に移動するにつれて徐々に温度が上昇する。
したがって、反応容器11内に投入されたイオン交換樹脂は、イオン交換樹脂に含まれる水分が蒸発する第1段階(100℃付近)と、イオン交換基の分離が生じる第2段階(200〜300℃)と、脱水素反応による基体の炭化が生じる第3段階(300〜600℃)を経ることとなる。ここで、イオン交換基の分離が生じる第2段階(200〜300℃)を、イオン交換樹脂が付着したボール12が通過する際に、ボール12が撹拌されるため、イオン交換樹脂と過熱水蒸気が触媒の存在下で効率よく接触する。これにより、イオン交換樹脂(より詳細には、陽イオン交換樹脂)のスルホニル架橋が抑制され、イオン交換樹脂の減重率向上が可能となる。
また、本実施例では、制御装置2が、温度センサ22で検出される温度に基づいて、反応容器11に供給されるイオン交換樹脂のスラリーの量と、粉体貯留部19に供給される過熱水蒸気の量と、各種ヒータ14,20の出力を制御する。これによって、反応容器11内の温度をイオン交換樹脂の分解に必要な充分な温度に維持することができ、反応容器11内でイオン交換樹脂を充分に減容化することができる。
反応容器11内での分解によって発生した残渣(主に酸化鉄)は、粉体貯留部19に排出される。反応容器11内に残渣が堆積し難くなるため、反応容器11内の残渣処理に伴う各種問題も効果的に回避することができる。また、本実施例では、粉体貯留部19の下部に過熱水蒸気を供給し、また、ヒータ20により粉体貯留部19を加熱している。これによって、粉体貯留部16の温度が、ポリスチレンの分解温度以上の460℃以上、好ましくは500℃以上に管理される。したがって、粉体貯留部19に排出された残渣内の未分解分が分解され、更に、イオン交換樹脂の減重率を向上することができる。
反応容器11内での分解によって発生した分解ガス(CO、CxHy)及び、硫酸ガス、亜硫酸ガスなどは、焼結金属フィルタ17を経て排ガス出口18から排出され、排ガス処理装置5で処理される。このため、原子力発電所で発生する使用済のイオン交換樹脂を、放射能による環境汚染の危険を伴わず安全に減容処理することができる。なお、焼結金属フィルタ17をセラミックフィルタとすることも可能である。
本実施例の減容処理装置では、反応容器11内に充填されるボール12の表面に触媒をコーティングし、イオン交換樹脂を触媒に接触させながら分解処理を行う。このため、イオン交換樹脂の熱分解が促進され、イオン交換樹脂の減重率を向上することができる。
以上、本明細書に開示する技術の一実施例について詳細に説明したが、これは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上述した実施例では、ボール型乾留炉3に過熱水蒸気または窒素を供給して酸素の無い状態でイオン交換樹脂を熱分解したが、イオン交換樹脂を熱分解するために空気または酸素を供給するようにしてもよい。この場合、酸素(空気中の酸素を含む)が触媒によって活性化され、800℃以上の高温焼却処理に至ることなく、イオン交換樹脂を熱分解(または、活性酸素による酸化分解)できる。このため、高温焼却処理時に使用される処理炉を構成する耐火物を使用する必要はなく、またボール型乾留炉3の外郭を構成する金属製ハウジングの耐久性を向上することができる。
上述した実施例では、ボール型の乾留炉を用いてイオン交換樹脂を処理したが、処理炉の形式は種々のものを用いることができる。例えば、図3に示すような流動床型の処理炉30を用いて、イオン交換樹脂等を処理することができる。図3に示す処理炉30は、炉本体32と、炉本体32内にイオン交換樹脂等の難分解性廃棄物を供給する供給装置36を備えている。炉本体30内には流動床34が設けられる。流動床34の下部からは気体38a(例えば、窒素等の不活性ガス、空気または酸素)が供給され、流動床34が撹拌されるようになっている。なお、流動床34は、けい砂等の流動用媒体によって形成されており、流動用媒体の表面には触媒がコーティングされている。なお、流動用媒体の表面に触媒をコーティングするのとは異なり、流動用媒体自体を触媒で形成してもよく、また、流動用媒体に触媒を混合する形態で用いてもよい。炉本体32内で難分解性廃棄物が熱分解することによって生じる排ガス38bは、炉本体30の上部から排出される。処理炉30においても、難分解性廃棄物が触媒と接触しながら熱分解されるため、上述した実施例1と同様に、難分解性廃棄物の減重率を向上すると共に、処理時間の短縮等を図ることができる。
また、図4に示すようなストーカ型の処理炉40を用いることもできる。処理炉40も、炉本体42と、炉本体42内に難分解性廃棄物を供給する供給装置44を備えている。炉本体42内には、ストーカ(火格子)42が設けられている。ストーカ42の下方からは気体38a(例えば、窒素等の不活性ガス、空気または酸素)が供給されるようになっている。難分解性廃棄物を熱分解することによって生じる排ガス48bは、炉本体42の上部から排出される。ここで、ストーカ42の表面には触媒がコーティングされている。このため、供給装置44から供給された難分解性廃棄物は、ストーカ42の駆動に伴って炉内を移動すると共に、ストーカ42の表面にコーティングされた触媒と接触しながら熱分解されることになる。このため、上述した実施例1と同様に、難分解性廃棄物の減重率の向上等を図ることができる。
また、上述した実施例では、処理炉3,30,40内に触媒を配置し、触媒と接触させながら難分解性廃棄物を熱分解したが、さらに難分解性廃棄物を熱分解することにより生じた熱分解ガスを分解するために触媒を使用してもよい。例えば、図1に示す減容処理装置において、二次燃焼器内に触媒を配置し、熱分解ガスをさらに分解するようにしてもよい。なお、二次燃焼器内に配置する触媒には、上述した実施例で用いた触媒と同一のものを用いることができる。
また、上述した実施例では、イオン交換樹脂を処理する例について説明したが、本明細書に開示の技術は、その他の難分解性廃棄物(例えば、活性炭、スラッジ、廃油・含水廃油、洗濯廃液・ドレン及びその濃縮廃液、有機廃液、ゴム等)の減容化処理に用いることができる。
また、上述した実施例では、反応容器11と粉体貯留部19を外部から加熱する手段として外部電気式ヒータ14、20を用いたが、それに限られず、誘導加熱や、外部を二重構造にして、その間にできた空間に蒸気を供給して加熱することもできる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1 樹脂受入タンク
2 制御装置
3 ボール型乾留炉
4 過熱水蒸気供給装置
5 排ガス処理手段
6 供給ポンプ
7 水タンク
8 供給ポンプ
9 蒸気発生器
10 蒸気過熱器
11 密閉式反応容器
12 ボール
13 撹拌翼
14 外部電気式ヒータ
15 過熱水蒸気供給ノズル
16 イオン交換樹脂供給ノズル
17 焼結金属フィルタ
18 排ガス出口
19 粉体貯留部
20 外部電気式ヒータ
21 過熱水蒸気ノズル
22 温度センサ
23 保持板

Claims (8)

  1. 難分解性廃棄物を減容処理する装置であって、
    処理炉と、
    前記処理炉の内部に配置される第1の触媒と、
    前記処理炉に難分解性廃棄物を供給する難分解性廃棄物供給部と、を有しており、
    前記処理炉は、当該処理炉内に供給された前記難分解性廃棄物が前記第1の触媒と接触しながら熱分解されるように構成されていることを特徴とする、減容処理装置。
  2. 前記処理炉は、炉本体と、前記炉本体内に配置された複数のボールと、前記複数のボールを攪拌する攪拌手段と、を有しており、
    前記複数のボールの少なくとも一部は、その表面の少なくとも一部に前記第1の触媒が配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の減容処理装置。
  3. 前記処理炉は、炉本体と、前記炉本体内に収容された流動床と、前記流動床を攪拌する攪拌手段と、を有しており、
    前記流動床は、その表面の少なくとも一部に前記第1の触媒が配置された流動用媒体を含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の減容処理装置。
  4. 前記処理炉は、炉本体と、前記炉本体内に配置されたストーカと、を有しており、
    前記ストーカの表面の少なくとも一部には、前記第1の触媒がコーティングされていることを特徴とする、請求項1に記載の減容処理装置。
  5. 前記第1の触媒は、貴金属又は金属酸化物であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の減容処理装置。
  6. 前記難分解性廃棄物が、イオン交換樹脂、活性炭、スラッジ、廃油・含水廃油、洗濯廃液・ドレン及びその濃縮廃液、有機廃液、ゴムの少なくとも1つを含んでいる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の減容処理方法。
  7. 前記処理炉で前記難分解性廃棄物を熱分解することで発生する排ガスが流れる排ガス流路と、
    前記排ガス流路内に配置される第2の触媒と、をさらに有しており、
    前記排ガス流路を流れる排ガスが、前記第2の触媒と接触しながらさらに熱分解されるように構成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の減容処理装置。
  8. 前記処理炉に前記難分解性廃棄物を熱分解するために用いられるガスを供給するガス供給部をさらに備えており、
    前記ガス供給部は、過熱水蒸気、窒素、空気又は酸素を供給することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の減容処理装置。
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