JP2016163008A - 圧粉磁心、圧粉磁心の製造方法、および発熱抑制方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】圧粉磁心は、非晶質軟磁性合金粉末と、非晶質軟磁性合金粉末の第1結晶化開始温度−50℃以上、第2結晶化開始温度未満の範囲に、少なくとも1つの吸熱ピークを有する添加剤と、を含有する。添加剤の量は、非晶質軟磁性合金粉末の重量に対し、0.05wt%以上、0.6wt%以下である。添加剤は、脂肪酸塩であり、脂肪酸塩は、ステアリン酸塩であり、特にステアリン酸リチウムであることが望ましい。
【選択図】図4
Description
本発明において使用される軟磁性粉末は、Feを主成分として、少なくともB、P、およびCuを含む。
本発明において使用される添加剤は、少なくとも不活性雰囲気中において、所定の温度領域で吸熱反応を示す物質である。
次に、本発明に係る圧粉磁心の製造方法の実施形態について説明する。
添加剤を軟磁性粉末に添加するタイミングと、圧粉磁心の磁気特性の関係について検討を行った。
実施例1,2、および比較例1,2の圧粉磁心の作製条件について説明する。
・実施例2は、図4の磁心作製工程2に示すように、造粒粉末にステアリン酸リチウムを混合した後、加圧成形によって圧粉磁心を作製した例である。
・比較例1は、添加剤を添加していない例である。
・比較例2は、ステアリン酸リチウムを圧粉体の作製の際に使用する金型内壁の摺動面に付着させた例である。
圧粉磁心の磁気特性評価としては、B−Hアナライザを用いて、周波数20kHz−磁束密度100mTにおけるコアロスPcvを測定した。
表1に、評価結果を示す。
次に、添加剤の添加量に対する、コアロスPcv、および強度について検討を行った。
実施例3〜7、および比較例3,4の圧粉磁心の作製条件について説明する。
圧粉磁心の磁気特性評価としては、B−Hアナライザを用いて、周波数20kHz−磁束密度100mTにおけるコアロスPcvを測定した。
表2に、圧粉磁心の評価結果を示す。
11・・・第1ピーク
12・・・第1立ち上がり部
15・・・第2ピーク
16・・・第2立ち上がり部
20・・・第1ベースライン
21・・・第2ベースライン
32・・・第1上昇接線
42・・・第2上昇接線
Claims (15)
- 非晶質軟磁性合金粉末と、
前記非晶質軟磁性合金粉末の第1結晶化開始温度−50℃以上、第2結晶化開始温度未満の範囲に、少なくとも1つの吸熱ピークを有する添加剤と、を含有する、圧粉磁心。 - 前記添加剤の量は、前記非晶質軟磁性合金粉末の重量に対し、0.05wt%以上、0.6wt%以下である、請求項1に記載の圧粉磁心。
- 前記添加剤は、脂肪酸塩である、請求項1または2に記載の圧粉磁心。
- 前記脂肪酸塩は、ステアリン酸塩である、請求項3に記載の圧粉磁心。
- 前記ステアリン酸塩は、ステアリン酸リチウムである、請求項4に記載の圧粉磁心。
- 非晶質軟磁性合金粉末と、
前記非晶質軟磁性合金粉末の第1結晶化開始温度−50℃以上、第2結晶化開始温度未満の範囲に、少なくとも1つの吸熱ピークを有する添加剤と、を混合する工程を含む、圧粉磁心の製造方法。 - 前記添加剤の量は、前記非晶質軟磁性合金粉末の重量に対し、0.05wt%以上、0.6wt%以下である、請求項6に記載の圧粉磁心の製造方法。
- 前記添加剤は、脂肪酸塩である、請求項6または7に記載の圧粉磁心の製造方法。
- 前記脂肪酸塩は、ステアリン酸塩である、請求項8に記載の圧粉磁心の製造方法。
- 前記ステアリン酸塩は、ステアリン酸リチウムである、請求項9に記載の圧粉磁心の製造方法。
- 非晶質軟磁性合金粉末に、前記非晶質軟磁性合金粉末の第1結晶化開始温度−50℃以上、前記第2結晶化開始温度未満の範囲に、少なくとも1つの吸熱ピークを有する添加剤を混合することで、前記非晶質軟磁性合金粉末の相変態に伴う発熱を抑制する、発熱抑制方法。
- 前記添加剤の量は、前記非晶質軟磁性合金粉末の重量に対して、0.05wt%以上、0.6wt%以下の範囲である、請求項11に記載の発熱抑制方法。
- 前記添加剤は、脂肪酸塩である、請求項11または12に記載の発熱抑制方法。
- 前記脂肪酸塩は、ステアリン酸塩である、請求項13に記載の発熱抑制方法。
- 前記ステアリン酸塩は、ステアリン酸リチウムである、請求項14に記載の発熱抑制方法。
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