JP2016160563A - 酢酸セルロース繊維及びその製造方法並びにタバコ用フィルタートウ - Google Patents

酢酸セルロース繊維及びその製造方法並びにタバコ用フィルタートウ Download PDF

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Abstract

【課題】生分解性に優れ、かつ繊度の小さい酢酸セルロース繊維を提供する。【解決手段】アセトン及び水の混合溶媒に溶解した酢酸セルロース溶液を紡糸する乾式紡糸工程を含む製造方法により、平均置換度が1.3〜2.0であり、かつ単繊維デニールが2〜15デニールである新規な酢酸セルロース繊維を調製する。この酢酸セルロース繊維は長繊維であってもよく、平均重合度が50〜200程度であってもよい。この酢酸セルロース繊維を用いてタバコ用フィルタートウを調製してもよい。このトウの平均繊度は6000〜50000デニールであってもよい。【選択図】なし

Description

本発明は、紙巻きタバコ(シガレット)のフィルター素材のトウ(繊維束)に利用される酢酸セルロース繊維及びその製造方法並びに前記酢酸セルロース繊維で形成されたタバコ用フィルタートウに関する。
タバコ煙中のタール類を除去し、喫味に優れるタバコ用フィルターとして、酢酸セルロースの繊維束をトリアセチンなどの可塑剤を用いて成型したフィルターが広く利用されている。なお、トウの繊維を構成する酢酸セルロースは、加熱により軟化し難く、溶媒にも溶け難いため、取り扱いの困難な材料であるが、従来からフィルタートウを構成する酢酸セルロース繊維としては、アセチル置換度が2.5程度の酢酸セルロースが使用されていた。近年、環境問題への関心から、廃棄される材料に対する生分解性が要求されているが、このような高置換度の酢酸セルロースでは生分解性が低かった。
生分解性の高い酢酸セルロース繊維を用いたフィルターに関し、特許第3606950号公報(特許文献1)には、セルロースエステル成分と叩解パルプを含む抄紙構造のシート状素材を棒状に巻き上げて形成されたタバコフィルターが開示されており、前記セルロースエステル成分として、平均置換度1.2〜2.15、好ましくは1.1〜2.0程度のセルロースエステルを用いると、生分解性を高めることができると記載されている。この文献には、酢酸セルロースの平均置換度は1.5〜3(例えば2〜3)程度であるのが好ましいとも記載されている。さらに、前記セルロースエステル成分として、セルロースエステル短繊維が好ましいと記載され、実施例では、置換度2.45の酢酸セルロース短繊維が使用されている。
しかし、この文献には、置換度が低く、生分解性の高い酢酸セルロース繊維の製造方法は開示されておらず、特に、長繊維であるフィラメントは、製造方法だけでなく、繊維自体が記載されていない。
特公平1−13481号公報(特許文献2)には、アセチル置換度をヒドロキシ基の部位により調整した水に可溶なセルロースアセテートが開示されており、実施例では、アセチル基の全置換度が0.29〜1.34の酢酸セルロースが調製され、全置換度0.3〜0.8の範囲で水に可溶であることが記載されている。さらに、アセチル基の全置換度が0.49の酢酸セルロースを水に溶解して乾式紡糸し、16.7デニールの糸条が製造されている。
しかし、この文献には、全置換度が0.8を超える酢酸セルロースの紡糸については記載されていない。さらに、水を溶媒として用いる方法では、繊度の小さいフィラメントを製造するのが困難である。
特開平7−76632号公報(特許文献3)には、平均置換度2.15以下の生分解性セルロースエステル繊維が開示されており、実施例では、置換度2.14及び重合度185の酢酸セルロース、置換度1.90及び重合度160の酢酸セルロース、置換度1.20及び重合度148の酢酸セルロースが調製され、置換度2.14及び重合度185の酢酸セルロースについて、アセトンと水との混合溶媒(アセトン/水=96.5/3.5の重量比)に混合分散させ、5デニールのフィラメントを紡糸している。
しかし、この文献にも、低置換度の酢酸セルロース繊維の製造方法については具体的に記載されていない。すなわち、実施例で得られた酢酸セルロースのうち、置換度2.14の酢酸セルロースを用いて、フィラメントが紡糸されているが、この酢酸セルロースでは生分解性が十分でない。
なお、置換度1.20の酢酸セルロースは、生分解性に優れるものの、タバコフィルターには適していない。例えば、水に対する溶解性も十分でなく、繊度の小さいフィラメントを製造するためには、煩雑な操作を組み合わせる必要がある。さらに、紡糸したフィラメントをフィルターに適用しても、水に溶解又は高度に膨潤するため、喫煙時に唾液でべとついたり、溶ける不具合が生じる上に、水分の吸収が大きすぎるため、喫味が低下する。
一方、置換度1.90の酢酸セルロースは紡糸が困難であるため、酢酸セルロースフィラメントの存在は知られていない。
すなわち、従来から、アセトンで紡糸できる水溶性の酢酸セルローストウは存在せず、生分解性と紡糸性(及び/又は耐水性)とを両立させるのは困難であった。特に、低置換度の酢酸セルロースの繊維を製造するのは困難であり、繊度の小さい低置換度酢酸セルロースフィラメントを製造するのは極めて困難であった。
特許第3606950号公報(特許請求の範囲、段落[0011][0015]、実施例) 特公平1−13481号公報(特許請求の範囲、実施例) 特開平7−76632号公報(請求項12、実施例)
従って、本発明の目的は、生分解性に優れ、かつ繊度の小さい酢酸セルロース繊維及びその製造方法並びに前記酢酸セルロース繊維で形成されたタバコ用フィルタートウを提供することにある。
本発明の他の目的は、乾式紡糸で簡便に得られ、かつ長繊維である酢酸セルロース繊維及びその製造方法並びに前記酢酸セルロース繊維で形成されたタバコ用フィルタートウを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、生分解性を有するにも拘わらず、耐水性にも優れる酢酸セルロース繊維及びその製造方法並びに前記酢酸セルロース繊維で形成されたタバコ用フィルタートウを提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討の結果、特定の方法で乾式紡糸することにより、生分解性に優れ、かつ繊度の小さい新規な酢酸セルロース繊維が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明の酢酸セルロース繊維は、平均置換度が1.3〜2.0であり、かつ単繊維デニールが2〜15デニールである。本発明の酢酸セルロース繊維は長繊維であってもよく、平均重合度が50〜200程度であってもよい。
本発明には、前記酢酸セルロース繊維を含むタバコ用フィルタートウも含まれる。このトウのトータルデニールは6000〜50000デニールであってもよい。
本発明には、酢酸セルロースをアセトン及び水の混合溶媒に溶解してドープ液を調製するドープ調製工程及び得られたドープ液を用いて乾式紡糸する紡糸工程を含む前記酢酸セルロース繊維の製造方法も含まれる。前記ドープ調製工程において、アセトンと水とを、アセトン/水=94/6〜80/20の重量割合で混合してもよい。前記ドープ調製工程において、混合溶媒の割合は、酢酸セルロース1重量部に対して1〜10重量部程度である。
本発明では、新規な酢酸セルロース繊維の平均置換度が1.3〜2.0であり、かつ単繊維デニールが2〜15デニールであるため、繊度が小さく、タバコ用フィルターに適すると共に、生分解性も有している。また、本発明では、煩雑な工程を経ることなく、長繊維(フィラメント)である酢酸セルロース繊維が乾式紡糸により簡便に得られる。さらに、適度な置換度を有しているため、耐水性にも優れている。
[酢酸セルロース繊維]
本発明の酢酸セルロース繊維は、低置換度の酢酸セルロースで形成されている。酢酸セルロースの平均置換度は1.3〜2.0であり、好ましくは1.4〜1.95(例えば1.5〜1.9)、さらに好ましくは1.6〜1.85(特に1.7〜1.8)程度である。このような平均置換度は、セルロースモノアセテートとセルロースジアセテートとの間の領域の置換度に相当する。平均置換度が大きすぎると、生分解性が低下し易い。一方、小さすぎると、紡糸性が低下し、細い繊度のフィラメントの製造が困難となる上に、耐水性が低下するため、喫煙時に唾液でべとついたり、溶ける不具合が生じ易い。さらに、タバコ煙中の水分を吸収し易くなるためか、タバコの喫味も低下し易い。
酢酸セルロースの平均重合度は10〜500程度の範囲から選択でき、例えば50〜200、好ましくは80〜190、さらに好ましくは90〜185(特に100〜180)程度であってもよい。重合度が大きすぎると、生分解性や紡糸性が低下する虞がある。一方、重合度が小さすぎると、ドープ液の粘度が低下するためか、紡糸性が低下する虞がある。
酢酸セルロースは、慣用の方法により製造でき、アシル化触媒(特に、硫酸などの強酸)の存在下、アシル化剤(通常、無水酢酸)でセルロースをアシル化するアシル化工程を含む方法などで製造できる。
酢酸セルロース繊維は、低置換度であるにも拘わらず、小さい繊度であり、単繊維デニール(酢酸セルロース単繊維の平均繊度)が2〜15デニールである。酢酸セルロース繊維の単繊維デニールは、好ましくは3〜12デニール(例えば4〜10デニール)、さらに好ましくは5〜9デニール(特に6〜8デニール)程度である。単繊維デニールが大きすぎると、生分解性が低下し易く、小さすぎると、フィラメントの製造が困難となる。
酢酸セルロース繊維は、短繊維であってもよいが、乾式紡糸で得られるため、長繊維(フィラメント)が好ましい。長繊維であれば、フィブリル化により得られる繊維に比べて、均一な繊維径を実現できる。
酢酸セルロース繊維の断面形状としては、特に制限されず、例えば、丸形状、楕円形状、三角形や四角形などの多角形状、Y字状、X字状、I字状、R字状、H字状などが例示され、円形状などの丸形状や、Y字状などの異方形状などが汎用される。また、断面形状は、中実状、中空状いずれであってもよいが、通常、中実状である。なお、酢酸セルロース繊維は、捲縮繊維であってもよい。
[酢酸セルロース繊維の製造方法]
酢酸セルロース繊維は、酢酸セルロースをアセトン及び水の混合溶媒に溶解してドープ液を調製するドープ調製工程及び得られたドープ液を用いて乾式紡糸する紡糸工程を含む方法により得てもよい。
ドープ調製工程において、アセトンと水との重量割合は重要であり、例えば、アセトン/水=94/6〜80/20、好ましくは93/7〜82/18、さらに好ましくは92/8〜85/15(特に91/9〜88/12)程度である。混合溶媒中の水の割合が多すぎると、紡糸塔内でのドープ液を乾燥し切れず、巻き取るのが困難となる虞がある。一方、混合溶媒中の水の割合が少なすぎると、酢酸セルロースの溶解が困難となり、紡糸性が低下する虞がある。
ドープ液の粘度(25℃)は、例えば110,000〜250,000mPa・s、好ましくは120,000〜200,000mPa・s、さらに好ましくは140,000〜180,000mPa・s程度である。粘度が高すぎると、紡糸が困難となる虞があり、低すぎると、長繊維の紡糸が困難となる虞がある。
混合溶媒の割合は、酢酸セルロース1重量部に対して0.5〜30重量部程度の範囲から選択でき、例えば1〜10重量部、好ましくは1.5〜8重量部、さらに好ましくは2〜5重量部(特に2.5〜4重量部)程度である。混合溶媒の割合が多すぎると、長繊維の紡糸が困難となる虞があり、少なすぎると、紡糸自体が困難となる虞がある。
紡糸工程では、得られたドープ液は乾式紡糸されるが、紡糸口金径は、例えば30〜400μm、好ましくは40〜300μm、さらに好ましくは50〜200μm程度である。口金径が大きすぎると、繊度の小さいフィラメントを得るのが困難となり易く、小さすぎると、長繊維の製造が困難となる虞がある。
紡糸工程では、乾式紡糸によりフィラメントが製造されるため、湿式紡糸に比べて繊度の小さいフィラメントを製造できる。
紡糸工程でのドープ液の温度(ドープ温度)は、アセトンの沸点以下の温度から選択でき、例えば56℃以下(例えば20〜56℃)、好ましくは30〜55℃、さらに好ましくは40〜55℃(特に50〜55℃)程度である。ドープ温度が低すぎると、紡糸性が低下し、繊度の小さいフィラメントを製造するのが困難となる虞がある。
紡糸工程で紡糸した繊維を乾燥するための雰囲気温度(紡糸塔内の乾燥用空気温度)は120℃未満であってもよく、例えば40〜115℃、好ましくは60〜110℃、さらに好ましくは80〜105℃程度である。雰囲気温度が高すぎると、繊維形状が消失したり、変形する虞があり、低すぎると、繊維同士が密着する虞がある。
紡糸されたフィラメントの巻き取り速度は20m/分以上であってもよく、例えば20〜1000m/分、好ましくは50〜500m/分、さらに好ましくは100〜300m/分(特に150〜250m/分)程度である。本発明では、巻き取り速度が高くても、細い繊度のフィラメントを安定して製造できる。
[タバコ用フィルタートウ及びフィルター]
本発明のタバコ用フィルタートウは前記酢酸セルロース繊維を含んでいればよい。詳しくは、本発明のタバコ用フィルタートウは、トウ構造又はフィルターロッド構造を有する繊維束であり、詳しくは、酢酸セルロースで構成されたモノフィラメントが集束した構造(実質的に無限長の連続長さを持ったマルチフィラメント構造)を有する繊維束である。具体的には、酢酸セルローストウは、例えば、3,000〜1,000,000本、好ましくは3,000〜100,000本、さらに好ましくは5,000〜100,000本程度の単繊維(モノフィラメント)を束ねる(集束する)ことにより形成されていてもよい。
酢酸セルローストウのトータルデニール(トウの平均繊度)は、例えば6,000〜50,000デニール、好ましくは20,000〜48,000、さらに好ましくは25,000〜45,000デニール(特に30,000〜43,000デニール)程度である。トータルデニールが大きすぎると、フィルターの成形性が低下する虞があり、小さすぎると、フィルターの生産性が低下する虞がある。
このようなフィルタートウで形成されたタバコ用フィルターは、圧力損失も小さく、長さ100mm及び直径8mmのフィルターロッドにおける空気流速17.5ml/秒での通気抵抗(圧力損失)が1000mmWG(ウォーターゲージ)以下である。前記通気抵抗は、例えば、420〜1000mmWG、好ましくは420〜900mmWG、さらに好ましくは420〜800mmWG程度である。本発明では、フィラメントの繊度が小さいため、通気抵抗も低い。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。実施例及び比較例で得られた酢酸セルロース及びフィラメントの特性を以下の方法で評価した。
[酢酸セルロースの平均置換度(DS)]
0.66gの試料に50mlのアセトンと2mlのエタノールを添加し、膨潤させた後、蒸留水を溶解するまで添加する。50mlの1/5N−NaOHを添加し、室温で攪拌しながら2時間ケン化した。1/5N−塩酸50mlを加え1分間攪拌した後、フェノールフタレインを指示薬として1/5N−NaOHで滴定することにより算出した。
[酢酸セルロースの平均重合度(Mv)]
メチレンクロライド及びメタノールの混合溶媒(メチレンクロライド/メタノール=9/1(重量比))にセルロースエーテルエステルを溶解し、所定の濃度c(2.00g/L)の溶液を調製する。この溶液をオストワルド粘度計に注入し、25℃で粘度計の刻線間を溶液が通過する時間t(秒)を測定する。一方、前記混合溶媒単独についても同様にして通過時間t(秒)を測定し、下記式に従って、粘度平均重合度を算出した。
ηrel=t/t
[η]=(lnηrel)/c
DSester=[η]/(6×10−4
(式中、tは溶液の通過時間(秒)、tは溶媒の通過時間(秒)、cは溶液のセルロースエーテルエステル濃度(g/L)、ηrelは相対粘度、[η]は極限粘度、DSesterは平均重合度を示す)。
[酢酸セルローストウのトータルデニール(平均繊度)]
初荷重をかけて正確に長さ90cmの試料(90cm長のトウバンド)50本を採取し、各試料の質量を量り、次式によってトウのトータルデニール(平均繊度)を算出した。
トウのトータルデニール=9000×M/L
[式中、Mは試料の合計質量(g)、Lは試料の合計長さ(m)を示す]。
[酢酸セルロースフィラメントの生分解性]
実施例及び比較例で得られた酢酸セルロースフィラメントについて、MITI法(OECD TG 301C)記載の方法に準拠して測定した。
合成例1(DS=1.75及びMv=140の酢綿の作製)
セルロース100重量部、硫酸15重量部、無水酢酸280重量部及び酢酸380重量部を用いて、40℃で1時間エステル化し、酢酸マグネシウムで中和した。得られた酢酸セルロースを6時間加水分解し、アセチル基の平均置換度1.75、平均重合度140の低置換度酢酸セルロースを得た。
合成例2(DS=1.75及びMv=100の酢綿の作製)
加水分解の温度及び時間を調節する以外は合成例1と同様にし、アセチル基の平均置換度1.75、平均重合度100の低置換度酢酸セルロースを得た。
合成例3(DS=1.30及びMv=100の酢綿の作製)
加水分解の温度及び時間を調節する以外は合成例1と同様にし、アセチル基の平均置換度1.30、平均重合度100の低置換度酢酸セルロースを得た。
合成例4(DS=1.30及びMv=140の酢綿の作製)
加水分解の温度及び時間を調節する以外は合成例1と同様にし、アセチル基の平均置換度1.30、平均重合度140の低置換度酢酸セルロースを得た。
合成例5(DS=1.50及びMv=120の酢綿の作製)
加水分解の温度及び時間を調節する以外は合成例1と同様にし、アセチル基の平均置換度1.50、平均重合度120の低置換度酢酸セルロースを得た。
合成例6(DS=1.50及びMv=180の酢綿の作製)
加水分解の温度及び時間を調節する以外は合成例1と同様にし、アセチル基の平均置換度1.50、平均重合度180の低置換度酢酸セルロースを得た。
合成例7(DS=1.75及びMv=40の酢綿の作製)
加水分解の温度及び時間を調節する以外は合成例1と同様にし、アセチル基の平均置換度1.75、平均重合度40の低置換度酢酸セルロースを得た。
合成例8(DS=2.44の酢綿の作製)
セルロース100重量部を、硫酸13.9重量部、無水酢酸254重量部、酢酸380重量部を用い、45℃で90分間エステル化し、酢酸マグネシウムで中和した。得られた酢酸セルロースを2.5時間加水分解することにより、アセチル基の平均置換度2.44、平均重合度145の酢酸セルロースを得た。
合成例9(DS=1.21の酢綿の作製)
合成例8で得られた酢酸セルロース1重量部に対して、5.1重量部の酢酸及び2.0重量部の水を加え、混合物を3時間攪拌して酢酸セルロースを溶解した。この溶液に0.13重量部の硫酸を加え、得られた溶液を70℃に保持し、加水分解を行った。加水分解の間に酢酸セルロースが沈殿するのを防止するために、系への水の添加は2回に分けて行った。すなわち、1時間後に0.67重量部の水を5分間にわたって系に加えた。さらに2時間後、1.33重量部の水を10分間にわたって系に加え、さらに3時間反応させた。合計の加水分解時間は7時間である。
加水分解した後、系の温度を室温(約25℃)まで冷却し、反応混合物に15重量部の沈殿溶媒(アセトン/メタノール1:9(重量比)混合溶媒)を加えて沈殿を生成させた。沈殿物は脱液し、固形分15%のウェットケーキとした。
得られた沈殿物の固形分1重量部に対し、15重量部のアセトン及び水の混合溶剤(アセトン濃度20重量%)を加え、40℃で8時間撹拌後、遠心分離により、濃厚相を除き、希薄相にアセトン(沈殿溶剤)を加え、沈殿物(固形物)を回収した(溶解分別)。沈殿物は脱液し、固形分15%のウェットケーキとした。
加水分解した後、系の温度を室温(約25℃)まで冷却し、反応混合物に15重量部の沈殿溶媒(メタノール)を加えて沈殿を生成させた。これに8重量部のメタノールを加え、固形分15重量%まで脱液することにより洗浄した。これを3回繰り返した。洗浄した沈殿物を、酢酸カリウムを0.004重量%含有するメタノール8重量部でさらに2回洗浄して中和し、乾燥して、アセチル置換度1.21、重合度145の低置換度酢酸セルロースを得た。
実施例1(DS=1.75の繊維、混合液の水分10%)
合成例1で得られた低置換度酢酸セルロース1重量部を、0.3重量部の水と2.7重量部のアセトンとの混合液に溶解させ、ドープ液(紡糸原液)を作製した。次に、このドープ液を口金径170μmの口金から約0.7ml/分で吐出し、ドープ温度を54℃、紡糸筒内の乾燥用空気温度を100℃とし、巻取り速度を約200m/分で調整して紡糸し、平均繊度(単繊維デニール)7デニールの酢酸セルロースフィラメントを製造した。得られたフィラメントを水に添加しても溶解せず、繊維の形状を保持していた。
実施例2〜6
合成例1で得られた低置換度酢酸セルロースに代えて合成例2〜6で得られた低置換度酢酸セルロースを用い、水分量を調節した以外は実施例1と同様にして酢酸セルロースフィラメントを製造した。得られたフィラメントを水に添加しても溶解せず、繊維の形状を保持していた。
実施例7
合成例1で得られた低置換度酢酸セルロース1重量部を、0.3重量部の水と2.7重量部のアセトンとの混合液に溶解させ、ドープ液(紡糸原液)を作製した。次に、このドープ液を口金径52μm、420ホールの口金から約170ml/分で吐出し、ドープ温度を54℃、紡糸筒内の乾燥用空気温度を100℃とし、巻取り速度を約250m/分で調整して紡糸し、平均繊度(単繊維デニール)3デニールの酢酸セルロースフィラメントを製造した。得られたフィラメントを水に添加しても溶解せず、繊維の形状を保持していた。なお、単繊維デニールは、トータルデニールをフィラメント本数で除して算出した。
比較例1(DS=1.75及びMv=140の繊維、混合液の水分25%)
合成例1で得られた低置換度酢酸セルロース1重量部を、0.75重量部の水と2.25重量部のアセトンとの混合液に溶解させ、ドープ液(紡糸原液)を作製した。次に、このドープ液を口金径170μmの口金から約1ml/分で吐出し、ドープ温度を54℃、紡糸筒内の乾燥用空気温度を100℃とし、巻取り速度を約200m/分で調整して紡糸を行ったが、紡糸塔内でドープ液が乾燥しきれず、巻き取ることができなかった。
比較例2(DS=1.7の繊維、混合液の水分5%)
合成例1で得られた低置換度酢酸セルロース1重量部を、0.15重量部の水と2.85重量部のアセトンとの混合液で溶解を試みたが、溶解せず、低置換度酢酸セルロースと水とアセトンの混合液との混合物はゲル状となって固まり、口金から吐出させることは不可能であった。
参考例1(DS=1.75及びMv=40の繊維)
合成例7で得られた低置換度酢酸セルロース1重量部を、0.3重量部の水と2.7重量部のアセトンとの混合溶媒に溶解させ、ドープ液(紡糸原液)を作製した。次に、このドープ液を口金径170μmの口金から約0.7ml/分で吐出し、ドープ温度を54℃、紡糸筒内の乾燥用空気温度を100℃としたが、繊維の形状を形成することができず、巻き取ることができなかった。
比較例3(DS=2.44の繊維)
合成例8で得られた酢酸セルロース1重量部を、0.1重量部の水と3.2重量部のアセトンとの混合溶媒に溶解させ、ドープ液(紡糸原液)を作製した。次に、このドープ液を口金径170μmの口金から約1ml/分で吐出し、ドープ温度を54℃、紡糸筒内の乾燥用空気温度を100℃とし、巻取り速度を約200m/分で調整して紡糸し、平均繊度(単繊維デニール)7デニールの酢酸セルロースフィラメントを製造した。
比較例4(DS=1.21の繊維)
合成例9で得られた低置換度酢酸セルロース試料1重量部を、10重量部の水に溶解し、濃度9重量%のドープ液を得た。これをろ過し、濃縮することで、濃度31重量%のドープ液を得た。これを95℃に加熱し、脱泡し、紡糸ポンプを介して18ホール(孔径0.1mm)を有する口金を通して4ml/分で吐出し、120℃で乾燥しながら巻取り速度を約10〜15m/分で調整し、平均繊度(単繊維デニール)9デニールの酢酸セルロースフィラメントを得た。得られたフィラメントを水に添加すると溶解し、繊維の形状を保ち続けることは不可能であった。
実施例1〜7及び比較例3〜4で得られた酢酸セルロースフィラメントの生分解性を評価した結果を表1に示す。
Figure 2016160563
表1の結果から明らかなように、紡糸可能で、耐水性の高い実施例1〜7は、生分解性も有している。
実施例8(DS=1.7及びMv=140の繊維、混合液の水分10%)
合成例1で得られた低置換度酢酸セルロース1重量部を、0.3重量部の水と2.7重量部のアセトンとの混合溶媒に溶解させ、ドープ液(紡糸原液)を作製した。次に、このドープ液を口金径52μm、450ホールの口金から約124ml/分で吐出し、ドープ温度を54℃、紡糸筒内の乾燥用空気温度を100℃とし、巻取り速度を約250m/分で調整して紡糸し、平均繊度(単繊維デニール)3デニールの酢酸セルロースフィラメントを製造した。なお、単繊維デニールは、トータルデニールをフィラメント本数で除して算出した。
本発明の酢酸セルロース繊維は、紙巻きタバコなどのタバコ用フィルタートウなどに利用できる。

Claims (8)

  1. 平均置換度が1.3〜2.0であり、かつ単繊維デニールが2〜15デニールである酢酸セルロース繊維。
  2. 長繊維である請求項1記載の酢酸セルロース繊維。
  3. 平均重合度が50〜200である請求項1又は2記載の酢酸セルロース繊維。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の酢酸セルロース繊維を含むタバコ用フィルタートウ。
  5. トータルデニールが6000〜50000デニールである請求項4記載のタバコ用フィルタートウ。
  6. 酢酸セルロースをアセトン及び水の混合溶媒に溶解してドープ液を調製するドープ調製工程及び得られたドープ液を用いて乾式紡糸する紡糸工程を含む請求項1〜3のいずれかに記載の酢酸セルロース繊維の製造方法。
  7. ドープ調製工程において、アセトンと水とを、アセトン/水=94/6〜80/20の重量割合で混合する請求項6記載の製造方法。
  8. ドープ調製工程において、混合溶媒の割合が、酢酸セルロース1重量部に対して1〜10重量部である請求項6又は7記載の製造方法。
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