JP4962432B2 - セルロース混合エステル繊維およびその製造方法 - Google Patents

セルロース混合エステル繊維およびその製造方法

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Description

本発明は、高次加工工程での取扱性が格段に向上し、また衣料用途以外の展開を可能とする高強度、高初期引張抵抗度を有するセルロース混合エステル繊維およびその製造方法に関するものである。
セルロースエステルなどのセルロース系材料は、地球上で最も大量に生産されるバイオマス材料として、また自然環境下にて生分解可能な材料として昨今の大きな注目を集めつつある。
セルロースエステル繊維としては、セルロースの水酸基をアセチル化したセルロースジアセテート、セルローストリアセテートなどが知られているが、これらの繊維の特性値について例示すると、乾燥下での引張強度は1.1〜1.2cN/dtex、初期引張抵抗度は35〜45cN/dtexであり、再生セルロース繊維であるビスコースレーヨン(引張強度1.5〜2.0cN/dtex、初期引張抵抗度65〜75cN/dtex)と比べてもその機械的特性は低い値のものである。セルロースアセテート繊維の場合、繊維特性値が良好でないため、製織、製編工程など高次加工工程においては、特に慎重な取扱が必要であり、また用途展開に制限を受けていた。また湿潤下での引張強度は、繊維が膨潤してしまうため、0.6〜0.9cN/dtexと乾燥下の強度に比べてさらに低い値のものであった(非特許文献1)。
一方、近年新規なセルロースエステル繊維として、溶融紡糸法による環境負荷の低減および生産性向上を目的として、セルロース混合エステルに可塑剤を添加した組成物を用い、溶融紡糸によりセルロースエステル繊維を得る技術が開示されている(特許文献1〜3)。
特許文献1では、力学特性、特に強度および弾性率に優れたセルロース混合エステルの製造方法が開示されている。該文献では、セルロース混合エステル/可塑剤組成物を溶融紡糸する際、特定の要件を満たすことで高強度、高弾性率の繊維を得ている。この文献で得られた水溶性可塑剤を含有する繊維を、公知の精練条件で可塑剤を溶出しても、繊維の引張強度は1.8cN/dtex、初期弾性率は42cN/dtexであり、衣料分野では問題ないレベルのものであったが、一般産業用途にまで拡大展開できるほどの引張強度、弾性率ではなかった。また湿潤下での引張強度については、セルロース混合エステル繊維の繊維内部構造が十分に緻密化していないため、乾燥時の引張強度と比べて約30%低下するものであった。
また特許文献2、3では、セルロース混合エステル延伸糸が提案されている。該文献では、延伸を行うことにより、紡糸して得られる繊維よりも高強度、高弾性率を達成できているものの、その特性値に関しては、引張強度約1.4cN/dtex、初期引張抵抗度約48cN/dtexであるが、これでもなお一般産業用途にまで拡大展開できるほどの引張強度、初期引張抵抗度ではなかった。また延伸により繊維内部構造は発達しているものの、湿潤下における機械的特性を十分に抑制できるほどではなかった。
このようにセルロースエステル繊維の力学特性を改善する方法はいくつか提案されているものの、ビスコースレーヨン並の高強度、高初期引張抵抗度を有し、かつ湿潤下における引張強度の低下が小さいセルロース混合エステル繊維はなかった。
日本化学繊維協会編「繊維ハンドブック2008」p296 特開2005−248354号公報 特開2004−176201号公報 特開2006−241664号公報
本発明は、上記従来の問題点を解決しようとするものであり、高強度、高初期引張抵抗度を有し、かつ湿潤下における引張強度の低下が小さいセルロース混合エステル繊維およびその製造方法を提供することにある。
本発明者らは上記した課題を解決するために鋭意検討を行った結果、可塑剤を含有するセルロース混合エステル繊維に、特定要件を満たす湿潤緊張熱処理を行うことで、優れた機械的特性を有する繊維が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の構成を要旨とするものである。
第1の発明は、セルロース混合エステルを主たる成分とする繊維であって、下記式(1)〜(3)を満たすことを特徴するセルロース混合エステル繊維である。
(1)2.0≦引張強度[cN/dtex]≦4.0
(2)50≦初期引張抵抗度[cN/dtex]≦100
(3)75≦(湿潤引張強度/乾燥引張強度)×100≦100
第2の発明は、可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維を、下記式(4)〜(5)の条件で湿潤緊張熱処理を行うことを特徴とするセルロース混合エステル繊維の製造方法である。
(4)50≦処理温度[℃]≦100
(5)0.05≦繊維に負荷される応力[cN/dtex]≦1.00
第3の発明は、セルロース混合エステルがセルロースアセテートプロピオネートおよび/またはセルロースアセテートブチレートであることを特徴とする第2の発明に記載のセルロース混合エステル繊維の製造方法である。
本発明のセルロース混合エステル繊維は、高強度および高初期引張抵抗度を有し、また湿潤状態においても引張強度の低下が小さいため、製織・製編・染色等の高次加工工程での取扱性が格段に向上するだけでなく、アウター用素材として単独での使用や、糸条を構成する繊度が小さい薄地織物等への用途展開が可能となり、また衣料用途以外にも前記特性値が必要とされる産業資材分野への展開が可能となる。
以下、本発明のセルロース混合エステル繊維およびその製造方法について詳細に説明する。
本発明におけるセルロース混合エステル繊維とは、セルロース混合エステルを主たる成分とする繊維である。
セルロース混合エステルとは、セルロースのグルコースユニットに存在する3つの水酸基が2種類以上のアシル基により封鎖されたものであり、セルロースアセテートプロピオネートやセルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートバリレートなどがあげられ、繊維の機械的特性値や製造の容易さ等の面からセルロース混合エステルとしては、アセチル基とプロピオニル基を有するセルロースアセテートプロピオネート、アセチル基とブチリル基を有するセルロースアセテートブチレートが好ましい。
本発明のセルロース混合エステルを主たる成分とする繊維には、その物性を損なわない範囲で可塑剤、艶消し剤、消臭剤、難燃剤、糸摩擦低減剤、着色防止剤、着色顔料、染料、制電剤、抗菌剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、結晶核剤、蛍光増白剤等として、無機微粒子や有機化合物を必要に応じて含有しても良い。
本発明のセルロース混合エステル繊維は、下記式(1)〜(3)を満たすことが重要である。
(1)2.0≦引張強度[cN/dtex]≦4.0
(2)50≦初期引張抵抗度[cN/dtex]≦100
(3)75≦(湿潤引張強度/乾燥引張強度)×100≦100
繊維の引張強度は、2.0cN/dtex以上4.0cN/dtex以下であることが重要である。繊維の引張強度を2.0cN/dtex以上とすることで、製織や製編等の高次加工工程の通過性や取扱性が格段に良好となり、また加工速度の向上等工程の効率化がはかれる。更にはアウター用素材として単独で使用することも可能となり、またこれまで強力不足により展開が困難であった薄地織物などへの展開が可能となる。更には引張強度を必要とされる産業資材用途への利用も可能となる。良好な引張強度特性の観点から、引張強度は高ければ高いほど実用範囲が広がり各種用途に展開できるため好ましく、2.1cN/dtex以上であることがより好ましく、2.2cN/dtex以上であることが更に好ましい。なお引張強度の上限は、本発明者等の知見によれば、現状では4.0cN/dtexである。
本発明のセルロース混合エステル繊維の初期引張抵抗度は、50cN/dtex以上100cN/dtex以下であることが重要である。必要な初期引張抵抗度は用途により異なるが、例えば初期引張抵抗度を50cN/dtex以上とすることで、布帛にした場合、これまで表現できなかったはり・こしを有するものが得られるようになる。初期引張抵抗度は55cN/dtex以上であることがより好ましく、60cN/dtex以上であることが更に好ましい。なお初期引張抵抗度の上限は、本発明者等の知見によれば、現状では100cN/dtexである。
本発明のセルロース混合エステル繊維の湿潤引張強度と乾燥引張強度の関係(いわゆる乾湿引張強度比)は、下記式を満たすことが重要である。
75≦(湿潤引張強度/乾燥引張強度)×100≦100
上記式において、乾湿引張強度比が高ければ高いほど、湿潤状態における引張強度の低下が小さいことを指す。一般にセルロース系繊維は、湿潤下では繊維が膨潤してしまい、引張強度は低下し、例えばアセテート繊維やレーヨンの乾湿引張強度比は70%以下である。しかしながら本発明のセルロース混合エステル繊維の乾湿引張強度比は75%以上である。乾湿引張強度比を75%以上とすることで、水存在下での強度低下に起因して、染色工程で被る擦れにより著しくフィブリル化することや、洗濯時に被る擦れによるフィブリル化を避けることができる。乾湿引張強度比は、78%以上であることがより好ましく、80%以上であることが更に好ましい。なお乾燥引張強度とは、温度20℃、湿度65%RHの環境下において測定した値であり、湿潤引張強度とは、繊維試料を別に設けた容器に入れ、水(20±2℃)中に10分間浸漬して十分に膨潤させた後、温度20℃、湿度65%RHの環境下において測定した値である。
本発明のセルロース混合エステル繊維の伸度は3%以上であることが好ましい。伸度が3%以上である場合には、製織や製編時など高次加工工程において毛羽や糸切れが多発することがなく高次加工の工程通過性が良好となり、更には衣服等における最終製品形態において摩擦、摩耗等により繊維のフィブリル化を避けることができる。伸度は5%以上であることがより好ましく、7%以上であることが更に好ましい。
本発明のセルロース混合エステル繊維の単糸断面形状に関しては特に限定されるものではなく、例えば通常の円形断面、三角形、四角形などの多角形状断面、扁平断面などを採用することができる。また2種類以上の断面を混繊した断面ミックスマルチフィラメント糸であっても良い。
次に本発明のセルロース混合エステル繊維の製造方法について説明する。
可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維は、下記式(4)〜(5)の条件で湿潤緊張熱処理を行うことが重要である。
(4)50≦処理温度[℃]≦100
(5)0.05≦繊維に負荷される応力[cN/dtex]≦1.00
本発明における湿潤緊張熱処理とは、繊維を加熱された液体浴に浸漬させながら引張処理を行うことをいう。
湿潤緊張熱処理に供する可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維のセルロース混合エステルとは、セルロースのグルコースユニットに存在する3つの水酸基が2種類以上のアシル基により封鎖されたものであり、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートバリレート等があげられ、なかでも繊維形成性、製造コスト、汎用性等からセルロース混合エステルとしては、アセチル基とプロピオニル基を有するセルロースアセテートプロピオネートおよびアセチル基とブチリル基を有するセルロースアセテートブチレートが好ましい。
可塑剤としては、湿潤緊張熱処理時に溶出可能な化合物が好ましい。可塑剤は繊維内部構造の形成・発達を阻害している因子であるため、可塑剤を溶出し、同時に湿熱緊張熱処理を行うことで繊維内部構造が著しく発達し、機械的特性値を高めることができる。可塑剤の具体例としては、液体浴に繊維を浸漬した際、速やかに溶出でき、またセルロース混合エステルとの相溶性が良好であるポリアルキレングリコール、グリセリン系化合物などであり、なかでもポリアルキレングリコールがより好ましい。
また湿潤緊張熱処理時に溶出される可塑剤量は、セルロース混合エステルの機械的特性および最終製品における強力、耐熱性の観点等から85重量%以上が好ましく、90重量%以上がより好ましい。
湿熱緊張熱処理時に繊維を浸漬させる液体としては、可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維が十分に膨潤する液体が好ましく、更には可塑剤が用いる液体に溶出されるものが好ましい。具体的には水、有機溶媒、水/有機溶媒混合液などがあげられ、なかでも水が最も好ましい。
可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維を湿熱緊張熱処理する際、処理温度は50℃以上100℃以下であることが重要である。可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維は、液体中に浸漬させると著しく膨潤、軟化する特性を有している。この特性を利用し、湿熱緊張熱処理の温度を50℃以上とすることで、繊維の細化変形が均一に進行し、結晶化、配向度の促進による繊維内部構造の緻密化を進行させ、引張強度や初期引張抵抗度を高めることができる。湿熱緊張熱処理の温度は55℃以上であることがより好ましく、60℃以上であることが更に好ましい。一方、処理温度の上限は100℃である。100℃より高い温度で湿熱緊張熱処理を行っても、もはや得られる繊維の特性値は大きく向上しない。
可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維を湿熱緊張熱処理する際、繊維に負荷される応力は0.05cN/dtex以上1.00cN/dtex以下であることが重要である。布帛形態の場合、糸に負荷されている応力は拘束力のみであり、この応力は0.01cN/dtex以下である。この応力で精練、染色等の湿熱緊張熱処理を行っても、本発明のように機械的特性の劇的な向上は見られない。しかしながら応力を0.05cN/dtex以上とすることで、湿熱緊張熱処理時に十分な繊維の細化(延伸)が進み、配向度の促進により繊維内部構造の秩序化が進行し、得られるセルロース混合エステル繊維の引張強度および初期引張抵抗度は向上する。湿潤緊張熱処理時の応力は0.10cN/dtexであることがより好ましく、0.15cN/dtex以上であることが更に好ましい。また湿潤緊張熱処理時の応力が1.00cN/dtexを超えると、処理時に糸切れが発生しやすくなる。湿潤緊張熱処理工程での加工性の観点からは、湿潤緊張熱処理時は0.95cN/dtex以下であることがより好ましく、0.90cN/xtex以下であることが更に好ましい。
湿潤緊張熱処理に供する可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維の引張強度は0.9cN/dtex以上であることが好ましい。引張強度が0.9cN/dtex以上であれば、湿潤緊張熱処理を行うことで、得られるセルロース混合エステル繊維の引張強度は大きく向上する。湿潤緊張熱処理に供する可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維の引張強度は1.0cN/dtex以上であることがより好ましい。
湿潤緊張熱処理に供する可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維の初期引張抵抗度は15cN/dtex以上であることが好ましい。初期引張抵抗度が15cN/dtex以上であれば、湿潤緊張熱処理を行うことで、得られる繊維の初期引張抵抗度は大きく向上する。湿潤緊張熱処理に供する可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維の初期引張抵抗度は20cN/dtex以上であることがより好ましい。
湿潤緊張熱処理に供する可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維の伸度は10%以上であることが好ましい。伸度が5%以上であれば、湿潤緊張熱処理を行う際の取扱性が向上する。湿潤緊張熱処理に供する可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維の伸度は10%以上であることがより好ましい。
湿潤緊張熱処理の時間は、処理温度、繊維に負荷される応力、使用する液体種や可塑剤種によって変わり、一概に限定できないが、本発明者らの知見からは、処理時間が60分以内であることが好ましい。
次に本発明のセルロース混合エステル繊維の製造方法の一例を例示するが、セルロース混合エステル繊維の製造方法はこれに限られるものではなく、本発明の範囲を満足していれば如何なる製造方法を採用してもよい。セルロース混合エステル/可塑剤組成物を湿式紡糸、乾式紡糸、乾湿式紡糸、溶融紡糸のいずれかの紡糸方法により紡糸し、得られた繊維の湿潤緊張熱処理は、繊維を液体浴に浸漬することで加熱(湿熱処理)し、供給ローラーと前記供給ローラーより速い速度で回転するローラー間で緊張処理される。また紡糸して得た繊維を用いてかせを作成し、所定荷重を負荷して液体浴中で処理しても良いし、また高張力で巻き取った繊維パッケージを液体浴中で処理しても良い。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。なお実施例中の各特性値は次の方法で求めた。
A.セルロース混合エステルの平均置換度
80℃で8時間の乾燥したセルロース混合エステル0.9gを秤量し、アセトン35mlとジメチルスルホキシド15mlを加え溶解した後、さらにアセトン50mlを加えた。撹拌しながら0.5N−水酸化ナトリウム水溶液30mlを加え、2時間ケン化した。熱水50mlを加え、フラスコ側面を洗浄した後、フェノールフタレインを指示薬として0.5N−硫酸で滴定した。別に試料と同じ方法で空試験を行った。滴定が終了した溶液の上澄み液を100倍に希釈し、イオンクロマトグラフを用いて、有機酸の組成を測定した。測定結果とイオンクロマトグラフによる酸組成分析結果から、下記式により置換度を計算した。
TA=(B−A)×F/(1000×W)
DSace=(162.14×TA)/[{1−(Mwace−(16.00+1.01))×TA}+{1−(Mwacy−(16.00+1.01))×TA}×(Acy/Ace)]
DSacy=DSace×(Acy/Ace)
TA:全有機酸量(ml)
A:試料滴定量(ml)
B:空試験滴定量(ml)
F:硫酸の力価
W:試料重量(g)
DSace:アセチル基の平均置換度
DSacy:アシル基の平均置換度
Mwace:酢酸の分子量
Mwacy:他の有機酸の分子量
Acy/Ace:酢酸(Ace)と他の有機酸(Acy)とのモル比
162.14:セルロースの繰り返し単位の分子量
16.00:酸素の原子量
1.01:水素の原子量
B.引張強度、伸度、乾湿引張強度比
「JIS L 1013:1999化学繊維のフィラメント糸試験方法・8.5引張強さ及び伸び率」に準じて行った。
温度20℃、湿度65%の環境下(乾燥状態)において、島津製作所製オートグラフAG−50NISMS形を用い、試料長20cm、引張速度20cm/minの条件で引張試験を行って、最大荷重の示す点の応力(cN)を初期繊度(dtex)で除した値を引張強度(cN/dtex)とした。またそのときの伸度を伸度(%)とした。なお測定回数は10回とし、その平均値を引張強度、伸度とした。
湿潤時の引張強度は、繊維試料を別に設けた容器に入れ、水(20±2℃)中に10分間浸漬して十分に膨潤させた後、上記条件にて測定を行った。また乾湿引張強度比は下式を用いて算出した。
乾湿引張強度比(%)={(湿潤引張強度)/(乾燥引張強度)}×100
C.初期引張抵抗度
「JIS L 1013:1999化学繊維のフィラメント糸試験方法・8.10初期引張抵抗度」に準じて行った。すなわち引張強度・伸度の測定と同じ方法で試験を行って荷重−伸長曲線を描き、この図から原点の近くで伸長変化に対する荷重変化の最大点を求め、「JIS L 1013:1999化学繊維のフィラメント糸試験方法・8.10初期引張抵抗度」に記載の式によって初期引張抵抗度を算出した。なお測定回数は10回であり、その平均値を初期引張抵抗度とした。
合成例1
セルロース(コットンリンター)100重量部に、酢酸240重量部とプロピオン酸67重量部を加え、50℃で30分間混合した。混合物を室温まで冷却した後、氷浴中で冷却した無水酢酸172重量部と無水プロピオン酸168重量部をエステル化剤として、硫酸4重量部をエステル化触媒として加えて、150分間撹拌を行い、エステル化反応を行った。エステル化反応において、40℃を越える時は、水浴で冷却した。反応後、反応停止剤として酢酸100重量部と水33重量部の混合溶液を20分間かけて添加して、過剰の無水物を加水分解した。その後、酢酸333重量部と水100重量部を加えて、80℃で1時間加熱撹拌した。反応終了後、炭酸ナトリウム6重量部を含む水溶液を加えて、析出したセルロースアセテートプロピオネート(CAP)を濾別し、続いて水で洗浄した後、60℃で4時間乾燥し、CAP(アセチル基の平均置換度2.0、プロピオニル基の平均置換度0.7)を得た。このCAP80重量%と平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)19.8重量%およびリン系酸化防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.2重量%を二軸エクストルーダーを用いて235℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロース混合エステル組成物ペレットを得た。
実施例1
合成例1で製造した可塑剤としてPEG600を含有したセルロース混合エステル組成物を80℃、8時間の真空乾燥を行った後、二軸エクストルーダーにて260℃で溶融させ、紡糸温度260℃で紡糸パックに導入し、紡糸口金(孔径/孔長=0.25/0.75mm)を用い、吐出させた。この紡出糸条を冷却長1mの冷却装置(ユニフロータイプ)を用いて風温20℃、風速0.5m/秒の冷却風によって冷却・固化させ、紡糸口金下1800mmに位置にて給油装置を用いて油剤を付与して収束させ、第1ゴデットローラー(速度2000m/分)にて引き取り、第1ゴデットローラーと同じ速度で回転する第2ゴデットローラーを介して巻取機にて巻き取った(品種100デシテックス−36フィラメント−丸断面)。
得られた繊維の引張強度は1.25cN/dtex、伸度25.3%であった。
この繊維を水中にて温度98℃、張力0.42cN/dtexの条件で15分間の湿熱緊張熱処理を行った。処理前後の重量変化より、可塑剤は99.5%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は2.57cN/dtex、初期引張抵抗度は74.5cN/dtex、伸度は6.0%であった。また湿潤下での引張強度は2.29cN/dtexであり、乾湿引張強度比は89.1%であった。
実施例2
実施例1で紡糸して得た繊維を水中にて温度80℃、張力0.55cN/dtexの条件で10分間の湿熱緊張熱処理を行った。処理前後の重量変化より、可塑剤は99.2%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は2.70cN/dtex、初期引張抵抗度は79.8cN/dtex、伸度は4.6%であった。また湿潤下での引張強度は2.42cN/dtexであり、乾湿引張強度比は89.6%であった。
実施例3
実施例1で紡糸して得た繊維を水/エタノール(95/5)混合溶液にて温度55℃、張力0.13cN/dtexの条件で5分間の湿熱緊張熱処理を行った。処理前後の重量変化より、可塑剤は98.8%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は2.14cN/dtex、初期引張抵抗度は53.7cN/dtex、伸度は12.2%であった。また湿潤下での引張強度は1.67cN/dtexであり、乾湿引張強度比は78.0%であった。
合成例2
イーストマンケミカル社製セルロースアセテートプロピオネート(CAP482−20、アセチル基置換度0.1、プロピオニル基置換度2.5)93重量%と平均分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)7重量%を二軸エクストルーダーを用いて210℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロース混合エステル組成物ペレットを得た。
実施例4
合成例2で製造した可塑剤としてPEG600を含有したセルロース混合エステル組成物を80℃、8時間の真空乾燥を行った後、二軸エクストルーダーにて240℃で溶融させ、紡糸温度240℃で紡糸パックに導入し、紡糸口金(孔径/孔長=0.25/0.75mm)を用い、吐出させた。この紡出糸条を冷却長1mの冷却装置(ユニフロータイプ)を用いて風温20℃、風速0.5m/秒の冷却風によって冷却・固化させ、紡糸口金下1800mmの位置にて給油装置を用いて油剤を付与して収束させ、第1ゴデットローラー(速度1500m/分)にて引き取り、第1ゴデットローラーと同じ速度で回転する第2ゴデットローラーを介して巻取機にて巻き取った(設定品種90デシテックス−24フィラメント−丸断面)。
得られた繊維の引張強度は1.30cN/dtex、伸度27.3%であった。
この繊維を水中にて温度65℃、張力0.65cN/dtexの条件で3分間の湿熱緊張熱処理を行った。処理前後の重量変化より、可塑剤は98.3%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は2.55cN/dtex、初期引張抵抗度は60.2cN/dtex、伸度は4.1%であった。また湿潤下での引張強度は2.35cN/dtexであり、乾湿引張強度比は92.2%であった。
実施例5
合成例1にて、可塑剤をグリセリンとする以外は同様に混練を行った。このセルロース混合エステル組成物を80℃、8時間の真空乾燥を行った後、二軸エクストルーダーにて255℃で溶融させ、紡糸温度255℃で紡糸パックに導入し、紡糸口金(スリット幅0.08mm、スリット長0.20mm、孔深度0.35mm、孔形:Y孔)を用い、吐出させた。この紡出糸条を冷却長1mの冷却装置(ユニフロータイプ)を用いて風温20℃、風速0.5m/秒の冷却風によって冷却・固化させ、紡糸口金下1800mmの位置にて給油装置を用いて油剤を付与して収束させ、第1ゴデットローラー(速度1500m/分)にて引き取り、第1ゴデットローラーと同じ速度で回転する第2ゴデットローラーを介して巻取機にて巻き取った(設定品種100デシテックス−36フィラメント−Y断面、異形値(外接円/内接円比=1.8))。
得られた繊維の引張強度は1.15cN/dtex、伸度23.6%であった。
この繊維を水中にて温度75℃、張力0.25cN/dtexの条件で10分間の湿熱緊張熱処理を行った。処理前後の重量変化より、可塑剤は99.0%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は2.09cN/dtex、初期引張抵抗度は54.8cN/dtex、伸度は12.6%であった。また湿潤下での引張強度は1.69cN/dtexであり、乾湿引張強度比は80.9%であった。
合成例3
イーストマンケミカル社製セルロースアセテートブチレート(CAB171−15、アセチル基平均置換度2.0、ブチリル基平均置換度0.7)85重量%と平均分子量400のポリエチレングリコール(PEG400)14.8重量%およびリン系酸化防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.2重量%を二軸エクストルーダーを用いて240℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロース混合エステル組成物ペレットを得た。
実施例6
合成例3で製造した可塑剤としてPEG400を含有したセルロース混合エステル組成物を80℃、8時間の真空乾燥を行った後、二軸エクストルーダーにて255℃で溶融させ、紡糸温度255℃で紡糸パックに導入し、紡糸口金(孔径/孔長=0.25/0.75mm)を用い、吐出させた。この紡出糸条を冷却長1mの冷却装置(ユニフロータイプ)を用いて風温20℃、風速0.5m/秒の冷却風によって冷却・固化させ、紡糸口金下1800mmに位置にて給油装置を用いて油剤を付与して収束させ、第1ゴデットローラー(速度1250m/分)にて引き取り、第1ゴデットローラーと同じ速度で回転する第2ゴデットローラーを介して巻取機にて巻き取った(品種150デシテックス−48フィラメント−丸断面)。
得られた繊維の引張強度は1.21cN/dtex、伸度29.6%であった。
この繊維を水中にて温度98℃、張力0.31cN/dtexの条件で20分間の湿熱緊張熱処理を行った。処理前後の重量変化より、可塑剤は100%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は2.40cN/dtex、初期引張抵抗度は62.5cN/dtex、伸度は7.1%であった。また湿潤下での引張強度は2.11cN/dtexであり、乾湿引張強度比は87.9%であった。
実施例7
実施例1で得た繊維を、130℃に設定された供給ローラーに6周回接触させ、延伸倍率を1.10倍にし、160℃に設定された延伸ローラーに6周回接触させて、300m/分で巻き取った。延伸糸の引張強度は1.40cN/dtex、伸度14.7%であった。
この繊維を水中にて温度98℃、張力0.2cN/dtexの条件で15分間の湿熱緊張熱処理を行った。処理前後の重量変化より、可塑剤は99.3%溶出されていることを確認し、得られた繊維の引張強度は2.32cN/dtex、初期引張抵抗度は61.1cN/dtex、伸度は8.3%であった。また湿潤下での引張強度は1.93cN/dtexであり、乾湿引張強度比は83.2%であった。
実施例8
実施例1で紡糸して得た繊維を水中にて温度98℃、張力0.08cN/dtexの条件で10分間の湿熱緊張熱処理を行った。処理前後の重量変化より、可塑剤は99.3%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は2.04cN/dtex、初期引張抵抗度は53.4cN/dtex、伸度は15.2%であった。また湿潤下での引張強度は1.55cN/dtexであり、乾湿引張強度比は76.0%であった。
Figure 0004962432
比較例1
実施例1で紡糸して得た繊維を水中にて温度23℃、張力0.01cN/dtexの条件で15分間の湿熱緊張熱処理を行った。処理前後の重量変化より、可塑剤は99.7%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は1.66cN/dtex、初期引張抵抗度は35.9cN/dtex、伸度は20.6%であった。また湿潤下での引張強度は1.13cN/dtexであり、乾湿引張強度比は68.1%であった。
比較例2
実施例1で紡糸して得た繊維を水中にて温度98℃、張力0.02cN/dtexの条件で15分間の湿熱緊張熱処理を行った。処理前後の重量変化より可塑剤は99.5%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は1.83cN/dtex、初期引張抵抗度は40.9cN/dtex、伸度は17.3%であった。また湿潤下での引張強度は1.28cN/dtexであり、乾湿引張強度比は69.9%であった。
比較例3
実施例1で紡糸して得た繊維を水中にて温度45℃、張力0.42cN/dtexの条件で15分間の湿熱緊張熱処理を行った。処理前後の重量変化より、可塑剤は99.0%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は1.93cN/dtex、初期引張抵抗度は48.6cN/dtex、伸度は14.0%であった。また湿潤下での引張強度は1.42cN/dtexであり、乾湿引張強度比は73.6%であった。
比較例4
実施例1で紡糸して得た繊維を水中にて温度98℃、張力1.05cN/dtexの条件で15分間の湿熱緊張熱処理を行ったところ、処理開始直後に糸切れが発生した。
比較例5
合成例1で製造したセルロース混合エステル88重量%と平均分子量600のポリエチレングリコール11.9重量%およびホスファイト系着色防止剤としてビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト0.1重量%を二軸エクストルーダーを用いて230℃で混練し、5mm程度にカッティングしてセルロース混合エステル組成物ペレットを得た。このペレットを80℃、8時間の真空乾燥を行い、二軸エクストルーダーを用いて溶融させ、紡糸温度260℃とした紡糸パックに導入し、紡糸口金(孔径/孔長=0.23/0.3mm)より紡出した。この際の紡糸口金面温度は255℃であった。また加熱領域長さ20cmの加熱筒を加熱領域上端が口金下10cmの位置となるよう設置し、紡出糸条を加熱筒内部へ通過させた。なお加熱筒は口金下15cmの雰囲気温度が300℃となるよう調整した。加熱筒通過後の紡出糸条を20℃、風速0.5m/sの冷却風によって冷却し、油剤を付与して収束させた後、1800m/分で回転する第1ゴデットローラーにて引き取り、第1ゴデットローラーと同じ速度で回転する第2ゴデットローラーを介してワインダーにて巻き取った(品種155デシテックス−36フィラメント−丸断面)。
得られた繊維の引張強度は1.61cN/dtex、伸度24.8%であった。
この繊維を用いて筒編み地を作成し、水中にて精練温度70℃の条件で20分間の湿熱緊張処理を行った(繊維に負荷される応力は、布帛での拘束力に相当する0.01cN/dtex)。処理前後の重量変化より、可塑剤は98.7%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は1.84cN/dtex、初期引張抵抗度は42.3cN/dtex、伸度は14.8%であった。また湿潤下での引張強度は1.28cN/dtexであり、乾湿引張強度比は69.6%であった。
実施例9
比較例5において紡糸して得た繊維を、水中にて温度98℃、張力0.81cN/dtexの条件で20分間の湿熱緊張処理を行った。処理前後の重量変化より、可塑剤は99.3%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は3.40cN/dtex、初期引張抵抗度は97.4cN/dtex、伸度は3.1%であった。また湿潤下での引張強度は3.06cN/dtexであり、乾湿引張強度比は90.0%であった。
比較例6
実施例1で得た繊維を、130℃に設定された供給ローラーに6周回接触させ、延伸倍率を1.10倍にし、160℃に設定された延伸ローラーに6周回接触させて、300m/分で巻き取った。延伸糸の引張強度は1.40cN/dtex、伸度14.7%であった。
この繊維を水中にて温度98℃、張力0.01cN/dtexの条件で15分間の湿熱緊張処理を行った。処理前後の重量変化より、可塑剤は99.2%溶出されていることを確認した。得られた繊維の引張強度は1.95cN/dtex、初期引張抵抗度は47.9cN/dtex、伸度は13.8%であった。また湿潤下での引張強度は1.44cN/dtexであり、乾湿引張強度比は73.8%であった。
Figure 0004962432
高強度、高初期引張抵抗度を有し、かつ湿潤下における強度低下が小さいセルロース混合エステル繊維であるため、製織・製編・染色などの高次加工工程において取扱性が格段に向上し、また衣料用途以外への展開が可能となる。

Claims (3)

  1. セルロース混合エステルを主たる成分とする繊維であって、下記式(1)〜(3)を満たすことを特徴するセルロース混合エステル繊維。
    (1)2.0≦引張強度[cN/dtex]≦4.0
    (2)50≦初期引張抵抗度[cN/dtex]≦100
    (3)75≦(湿潤引張強度/乾燥引張強度)×100≦100
  2. 可塑剤を含有したセルロース混合エステル繊維を、下記式(4)〜(5)の条件で湿潤緊張熱処理を行うことを特徴とするセルロース混合エステル繊維の製造方法。
    (4)50≦処理温度[℃]≦100
    (5)0.05≦繊維に負荷される応力[cN/dtex]≦1.00
  3. セルロース混合エステルがセルロースアセテートプロピオネートおよび/またはセルロースアセテートブチレートであることを特徴とする請求項2に記載のセルロース混合エステル繊維の製造方法。
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