JP2016159715A - 自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】タンクカバーを組み付けるときに、組み付け工数を削減して容易に組み付け可能なタンクカバーを備える自動二輪車を提供する。【解決手段】運転シートの前方に設けられる燃料タンク16と、燃料タンク16の前部に取り付けられるタンクカバー30と、タンクカバー30を車体フレームに支持するための支持ステイ13と、を備える自動二輪車であって、タンクカバー30は、カバー裏面に燃料タンク16に係合するタンク用係合部35を備えるとともに、支持ステイ13に対して前後方向に抜き差し可能なステイ用係合部33を備える。【選択図】図8

Description

本発明は自動二輪車に関し、特に、燃料タンクの前部左右両側を覆うタンクカバーを備える自動二輪車に関する。
従来から自動二輪車においては、意匠性を高めたり走行風を整流したりするのに、乗車シートの前方側に位置する燃料タンクの前部にタンクカバーを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されたタンクカバーは、燃料タンクの前部寄りの左右両側に設けられる構造となっている。そして、タンクカバーは、複数のボルトを介して燃料タンクならびに車体フレームに取り付けられている。
特開2012-86637号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているように、複数のボルトによるタンクカバーの締結では、その組み込み時の工数が多くなり生産性に課題を有している。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、タンクカバーを組み付けるときに、組み付け工数を削減して容易に組み付けことができるタンクカバーを備える自動二輪車を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
運転シートの前方に設けられる燃料タンクと、
前記燃料タンクの前部に取り付けられるタンクカバーと、
前記タンクカバーを車体フレームに支持するための支持ステイと、
を備える自動二輪車であって、
前記タンクカバーは、カバー裏面に前記燃料タンクに係合するタンク用係合部を備えるとともに、前記支持ステイに対して前後方向に抜き差し可能なステイ用係合部を備える
ことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記支持ステイの先端部には、弾性を有するラバー部が設けられ、
前記ステイ用係合部には、前記ラバー部の嵌入を許容する収容部が設けられており、前記収容部の上下幅は、前記ラバー部の上下幅よりも大きく設定されている
ことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の構成に加えて、
前記収容部と前記ラバー部との隙間は、前記ラバー部の高さ方向の厚みの略1/2である
ことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2または3に記載の構成に加えて、
前記タンクカバーは、左タンクカバーと右タンクカバーとの一対にて構成され、前記燃料タンクの左右両側面に固定可能に構成され、
前記収容部は、前方に開口され、
前記支持ステイは、前記先端部が車両後方に向かって延出されている
ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、タンクカバーは、カバー裏面に燃料タンクに係合するタンク用係合部を備えるとともに、支持ステイに対して前後方向に抜き差し可能なステイ用係合部を備えることにより、タンクカバーを着脱する際に、前後方向に抜き差し可能となるので、組み付け付け或いは取り外し作業が簡単になる。
請求項2の発明によれば、支持ステイの先端部には、弾性を有するラバー部が設けられ、ステイ用係合部にはラバー部の嵌入を許容する収容部が設けられており、収容部の上下幅は、ラバー部の上下幅よりも大きく設定されていることで、タンクカバーを支持ステイの先端部に取り付ける際に、先端部による収容部およびその周辺に傷が付きにくくできる。さらに、弾性支持により、エンジン等からの震動を効率よく吸収できる。
請求項3の発明によれば、収容部とラバー部との隙間は、ラバー部の高さ方向の厚みの略1/2に構成されていることで、ラバー部を収容部に差し込む際や抜くときに、上下方向の隙間分のゆとりにより組み付け取り外し作業が容易になる。また、組み付け後においては、車幅方向の弾性当接により確実に支持されるので、タンクカバーの震動を効果的に抑制することができる。
請求項4の発明によれば、タンクカバーは、左右一対にて構成されて燃料タンクの左右両側面に固定可能に構成されていると共に収容部が前方に開口されている一方、支持ステイの先端部が車両後方に向かって延出されているので、燃料タンクにタンクカバーを固定した状態で車体フレームへの組み付けができる。さらに、燃料タンクを車体フレームに対して前方へ移動する簡単な操作により、支持ステイの先端部にステイ用係合部を嵌め込むことができ、燃料タンクならびにタンクカバーの組み付け作業を良くすることができる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 図1に示すタンクカバーにおける左側の内側カバーであって、(a)が側面図、(b)が後方から見た背面図である。 図1に示すタンクカバーにおける左側の外側カバーであって、(a)が側面図、(b)が前方から見た正面図である。 図1に示すタンク用係合部のうち、下側のタンク用下係合部を示すための分解斜視図である。 図1に示すタンク用係合部のうち、上側のタンク用上係合部を示すための分解斜視図である。 図1に示すタンクカバーの支持ステイによる支持構造を示すための要部拡大斜視図である。 図6に示す支持ステイと収容部との係合状態を正面から見た拡大正面図である。 燃料タンクならびにタンクカバーの装着工程を示すための概略図である。
以下、本発明の実施形態の自動二輪車について、図1〜図8を参照して説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとし、以下の説明において、前後、左右、上下は、操縦者から見た方向に従い記載し、また、図面に車両の前方をFr、後方をRr、左側をL、右側をR、上方をU、下方をD、として示す。
図1に示すように、自動二輪車1は、車体フレーム2、車体フレーム2の前部に設けられているヘッドパイプ21およびフロントフォーク25、ヘッドパイプ21の後方に延びる左右一対のメインフレーム2a(図8参照)、ヘッドパイプ21から下方に延びるダウンフレーム2d、並びに、メインフレーム2aの後部に延びるシートレール(不図示)などから車体骨格が構成されている。そして、自動二輪車1は、車体フレーム2に懸架されるエンジン20と、エンジン20の後方の車体フレーム2から後方に延びるスイングアーム41と、エンジン20の上方に配置され車体フレーム2に支持される燃料タンク16と、燃料タンク16の車両後方に配置されると共にシートレールに支持され運転者Pが座る運転シート17と、等を有してなる鞍乗型車両である。
エンジン20は、クランクケース20aと、クランクケース20aから上方に延びるシリンダ部20bとからなり、このシリンダ部20bが燃料タンク16の下側に接近する位置まで延びるように配置されて、車体フレーム2に懸架されている。
前輪操舵部分としては、車体フレーム2のヘッドパイプ21に取付けられるフロントフォーク25と、このフロントフォーク25の下端に回転自在に支持される前輪FWと、フロントフォーク25の上端に取付けられるハンドル24と、が備えられている。
車体フレーム2から車両後方へ延ばされるスイングアーム41には、スイングアーム41と車体フレーム2の間に渡される図示せぬリヤクッションと、スイングアーム41の後端に回転自在に支持される後輪RWと、が備えられている。また、後輪RWはチェーン41aを介してエンジン20によって駆動される。
また、車体前部においては、前輪FWの上方には、フロントフェンダ26がフロントフォーク25に取付けられ、さらに、その上方側には、フロントカウル29が取付けられ、このフロントカウル29には、ヘッドライト28が取付けられている。一方、車体後部においては、後輪RWの上方には、リヤフェンダ27が設けられ、運転シート17の下方側には、カバー部材としてのサイドカバー50が設けられている。
また、燃料タンク16の前部側方には、燃料タンク16および車体フレーム2に支持されるカバー部材としての左右のタンクカバー30(左側の左タンクカバー30Lを図示)が設けられている。
以下、タンクカバー30およびその取付け構造については、左側の左タンクカバー30Lを説明するが、右側の右タンクカバー30Rとは左右反対側に取付け構造の他、変わるところはなく、以下説明では、左右を区別することなく説明する。
本実施形態における燃料タンク16の前部側方に設けられたタンクカバー30は、図1に示すように、車両側面視の形状から大別すると、タンク側面に対面して前後方向に延びて前後先細り形状の上部側面部30usと、上部側面部30usの前部下側に略三角形状に形成された下部側面部30dsとで構成される。そして、上部側面部30usは、車両側面視で、燃料タンク16に対して前方へ略三角形状に突出し、前端部30fが、フロントフォーク25の近傍まで延出されている。また、上部側面部30usは、その後端部30rを、燃料タンク16の上端部近傍の側面に位置するように前後方向に細長い形状となっている。また、下方に向かって略三角形状に延出される下部側面部30dsは、その下端部30bを車両側面視でエンジン20のシリンダ部20bと重なるところまで延びた形状となっている。
また、本実施形態におけるタンクカバー30は、車両内側に配置される内側カバー31(図2参照)と外側に配置される外側カバー32(図3参照)との組み合わせ構造となっている。
内側カバー31について図2を参照して説明する。
内側カバー31の側面視の形状については、図2(a)に示すように、内側カバー31は、上縁輪郭線が上部後端31urから前端31fにかけて中段が前方へ若干膨らむように前下方に向かって傾斜された形状で、前端31fから下端31uの前下縁部分が、後方に後退し中段において屈曲して下方に延ばされた形状で、後下縁部分が、下端31uから最後端31rrにかけて後方へ若干膨らむような形状で、さらに、後上縁部分が、最後端31rrから上部後端31urにかけて前方へ凹むよう形状として構成されている。
内側カバー31を車両後方(図2(a)における矢印2B方向)から見た背面形状について説明する。図2(b)に示すように、背面視においては、全体的形状として、内側カバー31の車幅方向の幅iwは、上方から下方に向かって小さくなるように構成されている。そして、内側カバー31は、外側(図2(b)において左側)において、特に上部が大きく外側に膨らむような形状となっている。
内側カバー31には、そのカバー裏面30iにおいて、燃料タンク16に係合するタンク用係合部35の一部であるタンク用下係合部37が設けられている。このタンク用下係合部37は、側面視で最後端31rrよりも前方かつ下方のところに、車両内側(図2(b)の右側)に向かって突出する構造を備えている。このタンク用下係合部37の詳細について後述するが、燃料タンク16の下部に延出された下端係合部16bbの取付け孔16sh(図8参照)挿入される突起構造となっている。
また、内側カバー31には、カバー裏面30iにおいて、後述する支持ステイ13に対して前後方向に抜き差し可能なステイ用係合部33が設けられている。このステイ用係合部33の形成位置は、タンク用下係合部37と下端31uとの間でやや前方寄りの位置に設けられている。そして、このステイ用係合部33は、支持ステイ13の先端部13e(図6参照)が挿入される挿入空間を構成している。ステイ用係合部33の構造は、例えば、挿入空間の上下および内側を構成する周壁部33wがカバー裏面30iから突設されており、この周壁部33wの後方に配置されて挿入空間の後方を閉じる後部壁33bwが設けられている。
また、本実施形態における内側カバー31は、後述すると外側カバー32と連結するための締結ネジ60p(図6参照)を貫通させる、例えば、締結用孔31a,31b,31c,31dを備えている。この締結用孔31a,31b,31c,31dに対応して、内外カバー締結部60a,60b,60c,60dが設けられている。また、内側カバー31の前縁部には、外側カバー32の前面壁32fsに設けられた前ピンfp(図3参照)が嵌入される小孔fhが設けられている。また、タンク用下係合部37の上側には、外側カバー32の内面部と係合可能な係合孔31mが設けられている。また、締結用孔31dと締結用孔31cとの間で若干前方側には、前後方向に開口した大きな通気口ihが形成されている。この通気口ihの前方側には、前部固定ネジ80(図6参照)が貫通可能な前部固定部31kが設けられている。さらに、タンク用下係合部37の後方側には、後方に突出した後方突出部31qが形成されている。この後方突出部31qは、例えば、サイドカバー50のサイドカバー前部50fの内側に入り込むように構成されている。そして、この後方突出部31qの下端部には、サイドカバー前部50fの内側の係合突起が係合可能な後部係合孔31nが設けられている。
次に、外側カバー32について図3を参照して説明する。
外側カバー32の側面視の形状においては、前述したように、前後方向に延びて前後先細り形状の上部側面部30usと、上部側面部30usの前部下側に略三角形状に形成された下部側面部30dsとを有しているが、前端部30fが内側カバー31の前端31fに、下端部30bが内側カバー31の下端31uに略一致(図8参照)する形状である。そして、後端部30rが内側カバー31の上部後端31urよりもさらに上方かつ後方に延びた構成となっている。また、下部側面部30dsの後方縁は、内側カバー31の後方縁の輪郭と略相似形で小さく形成されている。すなわち、外側カバー32の下部側面部30dsの後方縁から、内側カバー31の最後端31rrを含む後方縁が適宜露出するように構成されている(図8参照)。
外側カバー32を車両前方(図3(a)の矢印3B方向)から見ると、図3(b)に示すように、正面視における全体的形状として、前面壁32fsが車幅方向の幅uwを上方から下方に向かって若干小さくなるように構成されている。また、外側カバー32の外側(図3(b)において図中右側)において外側に膨らむような形状となっている。
また、外側カバー32には、そのカバー裏面30iにおいて、燃料タンク16に係合するタンク用係合部35の一部であるタンク用上係合部36が、後端部30rに接近した位置に設けられている。このタンク用上係合部36は、カバー裏面30iにおいて内側(図3(b)の左側)に突出する略前後方向に沿った上下一対の突出壁36bと、これら一対の突出壁36bを上下方向で連結する垂直壁36aとから構成されている。したがって、このタンク用上係合部36は、カバー裏面30iに沿って略前後方向に開口する挿入孔36h(図5参照)を有している。なお、このタンク用上係合部36は、燃料タンク16の左右の側面壁16wに左右外側に向かって突設された後述する係合フック16f(図5参照)と係合可能になっている。
この外側カバー32は、前述の内側カバー31と連結するために内側カバー31の締結用孔31a,31b,31c,31dに対面する締結用ボス32a,32b,32c,32dを備えている。したがって、締結ネジ60p(図6参照)を、内側カバー31の内側から締結用ボス32a,32b,32c,32dにねじ込むことで、内側カバー31と外側に外側カバー32を組み合わせ固定することができる。また、外側カバー32の係合突起32mが内側カバー31の係合孔31mに係合し、前面壁32fsの内側に設けられた複数の前ピンfpが内側カバー31の小孔fhに嵌入される。
本実施形態におけるタンクカバー30は、内側カバー31と外側カバー32とを組み立てた状態で燃料タンク16に装着する。以下、図4および図5を参照してタンク用係合部35の詳細な構造および燃料タンク16への装着を説明する。
前述の如く内側カバー31のカバー裏面30iに設けられたタンク用下係合部37は、図4に拡大して示すように、軸部37jの先端に軸部37jよりも大径で先細り形成された先端部37eを備えている。この先端部37eは、軸方向に沿ったスリット37sを有して径方向の変形が容易に構成されており、また、取付け孔16shの孔径(孔幅)よりも大きい最大径を有している。
一方、燃料タンク16の下端係合部16bbに形成された取付け孔16shは、前後方向に沿って長くなった長孔形状である。そして、取付け孔16shには、孔周囲の全域を覆う合成樹脂製あるいはゴム製のグロメット16hgが装着されている。
前述の如く外側カバー32のカバー裏面30iに設けられたタンク用上係合部36は、図5に示すように、上下一対の突出壁36b、垂直壁36aおよびカバー裏面30iによって前後方向に開口した挿入孔36hを構成している。
一方、燃料タンク16の側面壁16wに設けられた係合フック16fは、側面壁16wから側方への立ち上がった立上り部16faと後方向かって延びる屈曲部16fbからなる平面視で略L字形状を有している。また、屈曲部16fbの先端には、屈曲部16fbの幅よりも若干大きくなったフック先端部16feを備えている。
以下、タンクカバー30の燃料タンク16への取付け方について説明する。
タンクカバー30の燃料タンク16への取付けは、先ず、内側カバー31および外側カバー32を組み立てた後に、タンクカバー30を、タンク用下係合部37を取付け孔16shに挿入するように、タンク側面に押し込む(図4および図5における矢印A方向の操作)。なお、この押し込み操作の時、タンク用下係合部37の先端部37eは、スリット37sを有することで小径方向に変形し、取付け孔16shに容易に挿入される。
次に、押し込み操作の後、タンクカバー30を燃料タンク16に対して前方へスライド移動させる(図4および図5における矢印B方向への操作)。このスライド移動によって、タンク用下係合部37は取付け孔16sh内において前方に移動し、係合フック16fの屈曲部16fbがタンク用上係合部36の挿入孔36h内に入り込む。この結果、タンクカバー30は上下二箇所で燃料タンク16に固定される。
ここで、取付け孔16shは、図4に示すよう、例えば前方に向かって孔の位置を若干高くするような適宜角度θで傾斜して形成されている。このような取付け孔16shの傾斜構造を有すると、タンクカバー30の前方へのスライド移動操作(B方向への操作)をしたときに、タンクカバー30を上方へ若干移動させることができる。この結果、タンク用上係合部36と挿入孔36hとの係合において、フック先端部16feの段部16fedが下側の突出壁36bに引っ掛かるように係合できる。これによって、燃料タンク16に対してタンクカバー30をしっかりと固定できる。
また、本実施形態におけるタンクカバー30は、他の固定箇所として、例えば、燃料タンク16の前部左右両側に設けられた前側固定部16mb(図8参照)に固定される。この固定は、内側カバー31の前部固定部31k(図2(b)および図6参照)において前部固定ネジ80を介して行われる。
また、本実施形態におけるタンクカバー30は、車体フレーム2にも支持されるように取付けられる。これは、図6に示すように、車体フレーム2のダウンフレーム2dに取り付けられた支持ステイ13に支持される。支持ステイ13は、車両幅方向の中央に位置するダウンフレーム2dにステイ固定ネジ70により固定される取付基部13cと、取付基部13cから左右方向延びるアーム部13aとを有している。また、支持ステイ13は、アーム部13aの先端部分においてタンクカバー30の内側を保持する構造となっている。
本実施形態におけるアーム部13aの前端部分の構造は、車両後方に向かって延出された先端部13eを備えている。そして、この先端部13eには、弾性を有するラバー部13bが設けられている。このラバー部13bは、先端部13eの軸方向において全周を覆うように設けられている。
一方、前述の如くタンクカバー30のカバー裏面30iにステイ用係合部33が設けられている。そして、このステイ用係合部33は、周壁部33wと周壁部33wの後方に配置される後部壁33bwによってラバー部13bの嵌入を許容にする挿入空間である収容部33bが形成されている。
ステイ用係合部33に支持ステイ13が係合した状態について説明する。
図7に示すように、ラバー部13bは、収容部33bに対して、車幅方向においては弾性変形して当接される。これは、ラバー部13bの幅が、収容部33bの左右幅H3よりも若干大きく構成されていることで、ラバー部13bの左右両側が、周壁部33wの左右内面33iwに当接して変形した状態で弾性係合している。一方、ラバー部13bの高さ方向の厚みH1は、収容部33bの上下幅H2よりも小さく構成されている。詳細には、上下方向においては、隙間Sがラバー部13bの高さ方向の厚みH1の略1/2に高さXに構成されて挿入されている。すなわち、ラバー部13bの左右両側が、周壁部33wの左右内面33iwに当接して変形した状態で弾性係合している一方、上下両側には隙間Sが形成されてフリーな状態となっている。
以下、タンクカバー30の車両への取り付け方について図8を参照して説明する。
本実施形態においては、タンクカバー30は、左タンクカバー30Lと右タンクカバー30R(図8においては左タンクカバー30Lのみ図示)とが燃料タンク16に固定された状態で、燃料タンク16と一緒に車体に組み込む。
この組み込み操作は、図8に示すように、例えば、メインフレーム2aの上側に燃料タンク16を対応させて、さらに、支持ステイ13の先端部13eとステイ用係合部33の収容部33bとが対応する位置で燃料タンク16を前方(図8における矢印C方向)に移動する。この動作によって、前方に開口した収容部33bに、支持ステイ13の先端部13eが挿入される。なお、先端部13eが収容部33bに挿入されるとき、ラバー部13bの上下方向の大きさに対して収容部33bが上下方向に大きく形成されていることで、挿入時の位置ずれや寸法誤差を許容することができる。
また、タンクカバー30が支持ステイ13により支持された後は、燃料タンク16の下部や後方取付け部16rb等が車体フレーム2に適宜固定される。
このように本実施形態においては、タンクカバー30は、カバー裏面30iに燃料タンク16に係合するタンク用係合部35(タンク用上係合部36およびタンク用下係合部37)を備えるとともに、支持ステイ13に対して前後方向に抜き差し可能なステイ用係合部33を備えることにより、タンクカバー30を着脱する際に、前後方向に抜き差し可能なので、組み付け付け或いは取り外し作業が簡単になる。
また、本実施形態においては、支持ステイ13の先端部13eには、弾性を有するラバー部13bが設けられ、ステイ用係合部33にはラバー部13bの嵌入を許容する収容部33bが設けられており、さらに、収容部33bの上下幅H2は、ラバー部13bの上下幅H1よりも大きく設定されている。この結果、タンクカバー30を支持ステイ13の先端部13eに取り付ける際に、先端部による収容部およびその周辺に傷が付きにくくできる。さらに、弾性支持により、エンジン20等からの震動を効率よく吸収できる。
また、本実施形態においては、ラバー部13bは、収容部33bに対して、車幅方向においては弾性変形して当接され且つ上下方向においては隙間Sがラバー部13bの高さ方向の厚みH1の略1/2に高さXに構成されていることで、ラバー部13bを収容部33bに差し込む際抜くときに、上下方向の隙間分のゆとりにより、引掛りにくく組み付け取り外し作業が容易になる。また、組み付け後においては、車幅方向の弾性当接により確実に支持されるので、タンクカバー30の震動を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態においては、タンクカバー30は、左右一対にて構成されて燃料タンク16の左右両側面に固定可能に構成されていると共に収容部33bが前方に開口されている一方、支持ステイ13の先端部13eが車両後方に向かって延出されているので、燃料タンク16にタンクカバー30を固定した状態で車体フレーム2への組み付けができる。さらに、燃料タンク16を車体フレーム2に対して前方へ移動する簡単な操作により、支持ステイ13の先端部13eにステイ用係合部33を嵌め込むことができ、燃料タンク16ならびにタンクカバー30の組み付け作業を良くすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、適宜変更できる。例えば、上記実施形態では、タンク用係合部35は上下の2か所に設けたが、これに限らない。また、支持ステイ13は、車幅方向中央のダウンフレーム2dに設けて左右に大きく張り出したアーム部13aを有する構造としたが、車体フレーム2の構造によって適宜変更することができる。また、上記実施形態では、タンクカバー30は内側カバー31と外側カバー32の二枚構造としたがこれに制限されるものではない。
また、上記実施形態においては、自動二輪車について説明したが、本発明は、バギー等の他の鞍乗型車両でもよい。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3b ラバー部
13 支持ステイ
13e 支持ステイの先端部
16 燃料タンク
17 運転シート
30 タンクカバー
30i カバー裏面
30L 左タンクカバー
30R 右タンクカバー
31 内側カバー
32 外側カバー
33 ステイ用係合部
33b 収容部
35 タンク用係合部
36 タンク用上係合部
37 タンク用下係合部
S 隙間

Claims (4)

  1. 運転シート(17)の前方に設けられる燃料タンク(16)と、
    前記燃料タンク(16)の前部に取り付けられるタンクカバー(30)と、
    前記タンクカバー(30)を車体フレーム(2)に支持するための支持ステイ(13)と、
    を備える自動二輪車(1)であって、
    前記タンクカバー(30)は、カバー裏面(30i)に前記燃料タンク(16)に係合するタンク用係合部(35)を備えるとともに、前記支持ステイ(13)に対して前後方向に抜き差し可能なステイ用係合部(33)を備える
    ことを特徴とする自動二輪車(1)。
  2. 前記支持ステイ(13)の先端部(13e)には、弾性を有するラバー部(13b)が設けられ、
    前記ステイ用係合部(33)には、前記ラバー部(13b)の嵌入を許容する収容部(33b)が設けられており、前記収容部(33b)の上下幅は、前記ラバー部(13b)の上下幅よりも大きく設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車(1)。
  3. 前記収容部(33b)と前記ラバー部(13b)との隙間(S)は、前記ラバー部(13b)の高さ方向の厚み(H1)の略1/2である
    ことを特徴とする請求項2に記載の自動二輪車(1)。
  4. 前記タンクカバー(30)は、左タンクカバー(30L)と右タンクカバー(30R)との一対にて構成され、前記燃料タンク(16)の左右両側面に固定可能に構成され、
    前記収容部(33b)は、前方に開口され、
    前記支持ステイ(13)は、前記先端部(13e)が車両後方に向かって延出されている
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の自動二輪車(1)。
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