JP2012086637A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、シュラウドに当たる走行風を有効活用することができる技術を提供することを課題とする。
【解決手段】自動二輪車10に、燃料タンク16の車幅方向左右側方に配置され燃料タンク16で支持されるシュラウド35が備えられている。シュラウド35は、車両の外側に配置されるアウタシュラウド44と、これらのアウタシュラウド44の車幅方向内側に配置されるインナシュラウド43との2部品を一体化してなり、アウタシュラウド44に、車両側方へ開口する開口部68が設けられ、インナシュラウド43とアウタシュラウド44のうちの一方から他方へ、走行風を開口部68に導くリブが延ばされている。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料タンクにシュラウドが備えられている鞍乗り型車両の改良に関する。
いわゆるネイキッドバイクでは、燃料タンクがむき出しになっている。この燃料タンクの外観性を高めるために、シュラウドを燃料タンクに付設することがある。
燃料タンクの前部に、カバー部材としてのシュラウドが備えられている鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1(図2、図3)参照。)。
特許文献1の図2及び図3に示されるように、燃料タンク(11)(括弧付き数字は、特許文献1記載の符号を示す。以下同じ。)の前部左右に、インナー部材(100a)とアウター部材(100b)とを組み合わせてなり、燃料タンクの前部を覆うシュラウド(100)が各々取付けられている。
シュラウド(100)は、アウター部材(100b)に、車両側方に開けられているグリル開口部を備え、このグリル開口部にフィン(125)が設けられている。
しかし、上述したように、シュラウドは、外観性向上を主目的に付設されている。走行風は、グリル開口部のフィン(125)のみで案内されていたので、シュラウド内の走行風を開口部へ導くことができていなかった。
特開2007−320427公報
本発明は、シュラウドに当たる走行風を有効活用することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームと、この車体フレームのメインフレームを跨ぐように配置されメインフレームで支持される燃料タンクと、この燃料タンクの車幅方向左右側方に配置され燃料タンクで支持されるシュラウドと、が備えられている鞍乗り型車両において、シュラウドは、車両の外側に配置されるアウタシュラウドと、これらのアウタシュラウドの車幅方向内側に配置されるインナシュラウドとの2部品を一体化してなり、アウタシュラウドに、車両側方へ開口する開口部が設けられ、インナシュラウドとアウタシュラウドのうちの一方から他方へ、走行風を開口部に導くリブが延ばされていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、インナシュラウドは、車両前方に向け開口し走行風を取り入れる空気取入口を備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、リブは、空気取入口の下部から開口部へ、車両前方から後方へ向かって設けられ、開口部は、運転者の脚の車両前方位置にて、運転者の脚の近傍に開けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、アウタシュラウドとインナシュラウドは、重ねて一体化することができるように結合部を備えることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、シュラウドの下端部は、車体フレームのダウンフレームから延ばしたジョイントに取付けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、空気取入口は、開口部より高い位置に開口していることを特徴とする。
請求項7に係る発明では、アウタシュラウドとインナシュラウドとに囲まれた空間の後方を燃料タンクの前壁に臨ませ、リブと前壁の間を走行風が流れる導風路としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、インナシュラウド又はアウタシュラウドのうちの一方から他方へ延ばされ走行風を開口部に導くリブが設けられている。シュラウドの前方からシュラウド内に入った走行風は、リブに沿って導かれ、開口部から外へ放出される。
従来、シュラウドの側方に開口部が開けられている場合であっても、リブが設けられていないため、シュラウド内に入った走行風は、開口部へ導かれ難かった。
この点、本発明では、アウタシュラウドとインナシュラウドの間にリブが延ばされ、このリブに近接してアウタシュラウドに、開口部が設けられている。
シュラウドに入った走行風はリブによってガイドされ、開口部へ導かれる。従って、シュラウドに、走行風をガイドするリブが設けられていない場合に較べて、シュラウド内に入った走行風を開口部に円滑に流すことができる。
さらには、リブ及び開口部を設けシュラウド内の走行風が抜ける構造にしたので、シュラウドに当たる走行風の一部は、開口部から車両側方へ導かれる。
開口部の後方にエンジンのシリンダ部が配置され、このシリンダ部の側方に運転者の脚が配置されている場合、開口部から出た走行風がエンジンのシリンダ部から上昇した熱気が脚に伝わる可能性がある。
本発明では、開口部から走行風が吹き出るようにして脚の前方を流れるようにしたので、運転者に加わる熱影響を緩和することができる。結果、シュラウドに当たる走行風を有効活用することができる。
請求項2に係る発明では、インナシュラウドは、車両前方に向け開口する空気取入口を備える。
インナシュラウドに開けた空気取入口から入った走行風は、シュラウド内でリブにガイドされ、開口部から車両側方へ流れる。シュラウドに空気取入口が設けられているので、シュラウドにかかる走行風の力が低く抑えられ、シュラウドに入った走行風を開口部に流すことができる。加えて、シュラウド内に取り入れる走行風量を増やすことができる。
請求項3に係る発明では、車両前方から空気取入口に入った走行風は、シュラウド内でリブに沿って車両後方へ流れる。そして、リブによって整えられた走行風は、開口部に円滑に導かれる。
開口部から出た走行風が、運転者の脚に当るようにすれば、運転者の脚に伝わるエンジンの熱を冷すことができる。この結果、走行の快適性を一層高めることができる。
請求項4に係る発明では、アウタシュラウドとインナシュラウドは、各々、結合部を備える。これらの結合部により、アウタシュラウドとインナシュラウドとを組付け、一体化させた後で、燃料タンクへ組付けるようにした。
従来、燃料タンクにインナシュラウドを組付け、組付けたインナシュラウドにアウタシュラウドを組付ける場合では、メインラインでの組付け作業となっていた。
この点、本発明では、サブラインで、アウタシュラウドとインナシュラウドとを組付け、その後、メインラインにて一体化したシュラウド組立体を組付ければ良い。サブラインで予めシュラウド組立体が組立てることができるので、メインラインでの負荷が低減され、組立作業に係る柔軟性が高まる。
請求項5に係る発明では、シュラウドの下端部は、ダウンフレームから延ばしたジョイントに取付けられている。シュラウドの下端部が燃料タンクの下端部よりも下方に延びている場合であっても、ダウンフレームに取付けることで、シュラウドの下部を確実に固定することができ、例えば、シュラウドが走行風によって振動し難くなる。
請求項6に係る発明では、空気取入口は、開口部より高い位置に開口している。空気取入口と開口部との高さを変えたので、開放部から空気取入口を見え難くすることができる。従って、車両の外観性が損なわれ難くなる。
請求項7に係る発明では、アウタシュラウドとインナシュラウドとに囲まれた空間の後方を燃料タンクの前壁に臨ませ、リブと前壁の間を導風路としたので、シュラウドの車幅方向への拡大が抑えられ、シュラウドをコンパクトに配置することができる。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の要部左側面図である。 インナシュラウドとアウタシュラウド間の取付関係を説明する図である。 シュラウドの側面図である。 燃料タンクとシュラウド間の取付関係を説明する分解斜視図である。 シュラウドが取付けられている燃料タンクの正面図である。 シュラウドの作用説明図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。図中及び実施例において、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、各々、自動二輪車に乗車する運転者から見た方向を示す。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されているように、自動二輪車10は、車体フレーム11と、この車体フレーム11の前部に設けられている前輪操向部13と、車体フレーム11の後部に設けられている後輪懸架部14と、車体フレーム11に懸架されるエンジン15と、このエンジン15の上方に配置され車体フレーム11に支持される燃料タンク16と、この燃料タンク16の車両後方に連続して配置されると共に車体フレーム11に支持され運転者Rが座るシート17と、を主要素とし、運転者Rが跨って乗車する鞍乗り型車両である。
エンジン15は、クランクケース19と、クランクケース19から上方に延びるように取付けられているシリンダ部20とからなり、車体フレーム11に懸架されている。このシリンダ部20の車幅方向側方で且つ車両側面視でシリンダ部20に重なるように運転者Rの脚89が位置する。
前輪操向部13に、車体フレーム11のヘッドパイプ21に操向可能に取付けられるフォーク部材25と、このフォーク部材25の下端に回転自在且つ操向自在に支持される前輪26と、フォーク部材25の上端に取付けられる操向ハンドル27と、が備えられている。
後輪懸架部14は、車体フレーム11から車両後方へ延ばされるスイングアーム31と、このスイングアーム31と車体フレーム11の間に渡される図示せぬリヤクッションと、スイングアーム31の後端に回転自在に支持されエンジン15によって駆動される後輪33と、が備えられている。ダウンフレーム23にホーン34が取付けられている。
燃料タンク16の前部側方に、燃料タンク16に支持されるカバー部材としての左右のシュラウド35L、35R(図手前側の符号35Lのみ示す。)が設けられている。
次に、シュラウドの形状について説明する。シュラウド35L、35Rは、車両側面視で、前方へ略三角形状に突出し、その前端部35f、35f(図手前側の符号35fのみ示す。)は、フォーク部材25と一部重なる。前端部35f、35fから車両下方且つ後方へ斜めに延びた下端部35b、35b(図手前側の符号35bのみ示す。)は、ホーン34及びエンジン15のシリンダ部20と略同じ高さにあり、燃料タンク16の下縁よりも下方に位置する。下端部35b、35bから車両後方且つ上方に斜めに延びて燃料タンク16の下縁と略同じ高さになり、途中からは、燃料タンク16の下縁よりも上方に設けられ、そのまま車両後方へ延びている。
前端部35f、35fから車両後方且つ上方に延びたところに上端部35a、35a(図手前側の符号35aのみ示す。)が設けられ、上端部35a、35aは、燃料タンク16の上面に開けた給油口(後述する図7、符号99)よりも下方に位置する。シュラウド35L、35Rは、燃料タンク16の形状と調和するように外方へ膨出する曲面状を呈している。
前輪26の上方にてフォーク部材25に、フロントフェンダ36が取付けられている。ヘッドパイプ21にフロントカウル37が取付けられ、このフロントカウル37にヘッドライト38が取付けられている。後輪33の上方にて車体フレーム11に、リヤフェンダ39が取付けられ、このリヤフェンダ39の上部にテールライト41が設けられている。
図2〜図4では、左のシュラウド及びその取付構造について説明するが、右のシュラウドとは左右反対側に取付可能な構造の他、変わるところはなく、以下説明では、左右を区別することなく、シュラウド及びシュラウドの取付構造として説明を行う。
次に、燃料タンクに設けられているシュラウド支持部について説明する。
図2に示されているように、燃料タンク16の左側面に、開放部が前方に向けられるように配置されシュラウド35の一部が係合される第1及び第2のフック部材51、52が取付けられ、これらの第1及び第2のフック部材51、52の上方にて燃料タンク16の左側面に、車両後面視で略コ字状を呈しシュラウド35の一部が固定されるブラケット53が取付けられている。
また、車体フレーム11のダウンフレーム23から車幅方向にシュラウド35の下部が固定されるジョイント55が延ばされている。
次に、シュラウド支持部によって支持されるシュラウドの各部について説明する。
シュラウド35に、第1及び第2のフック部材51、52に差し込み可能な第1及び第2の係合部61、62が設けられ、第1及び第2の係合部61、62の上方にてシュラウドの上端部35aに、ブラケット53に対応する位置にねじ63が締結されるボス部64が設けられ、第1及び第2の係合部61、62の下方にてシュラウドの下端部35bに、ジョイント55に締結される締結フランジ65が設けられている。
上記構成により、シュラウド35は、燃料タンク16の車幅方向側方に配置されると共に燃料タンク16及びジョイント55によって支持されている。
次に、シュラウドの構成要素について説明する。
図3に示されているように、シュラウド35は、アウタシュラウド44と、このアウタシュラウド44の車幅方向内側に配置されるインナシュラウド43との2部品を一体化してなる。アウタシュラウド44は、車両の外側に配置されている。
インナシュラウド43に、車両前方に向け開口し走行風を取り入れる3つの空気取入口67が設けられている。また、アウタシュラウド44に、車両側方へ開口する開口部68が設けられている。開口部68は、アウタシュラウド44の前端部と下端部とを結んだアウタシュラウド前方下傾斜縁100と略平行な線を一辺にもつ略三角形状を呈している口である。この略三角形状を呈する開口部68は、車両前方に位置する角101が最も挟角となっている。
インナシュラウド43に、アウタシュラウド44へ向け車幅方向にリブ71が延ばされている。リブ71は、略三角形状を呈する開口部68の内の少なくとも2辺に沿うように設けられている。
図2に戻って、インナシュラウド43とアウタシュラウド44とを一体化した状態で、シュラウド前端部35fと略同じ高さの位置にリブ71の一端71aが設けられ、開口部68のよりも車両後方位置にリブ71の他端71bが設けられている。
なお、リブ71は、アウタシュラウド44からインナシュラウド43へ向け延ばすようにすることは差し支えない。
次に、アウタシュラウドとインナシュラウドとの結合部について説明する。
アウタシュラウド44の車幅方向内側の面に、小ねじ75が締結される上下5つの締結ボス73が設けられている。一方、インナシュラウド43に、前記上下5つの締結ボス73の位置に合わせて5つの孔部74が開けられている。つまり、結合部76は、アウタシュラウド側に設けられる締結ボス73と、インナシュラウド側に設けられる5つの孔部74と、両者を締結する5つの小ねじ75とからなる。
すなわち、アウタシュラウド44とインナシュラウド43は、各々、結合部76を備える。これらの結合部76により、アウタシュラウド44とインナシュラウド43とを組付け、一体化させるようにした。このような構成により、シュラウド35の剛性を高くすることができる。
次に、インナシュラウドにアウタシュラウドとを一体化させた状態について説明する。
図4に示されているように、インナシュラウド43にアウタシュラウド44を重ねたときに、インナシュラウド43の大きさは、アウタシュラウド44の大きさよりも小さく、第1及び第2の係合部61、62及びボス部64の車幅方向内方は、インナシュラウド43にて裏打ちされていない。また、ジョイント(図2、符号55)に取付けられる締結フランジ65は、インナシュラウド43に付設されている。締結フランジ65は、結合部76の近傍に配置されているので、インナシュラウド43とアウタシュラウド44とを強固に固定することができ、アウタシュラウド44も確実に支持することができる。
空気取入口67は、開口部68より高い位置に開口している。空気取入口67と開口部68との高さを変えたので、開放部68から空気取入口67を見え難くすることができる。従って、車両の外観性が損なわれ難くなる。
図2を併せて参照して、アウタシュラウド44に、車両側面視で略三角形を呈する開口部68が開けられている。開口部68は、エンジン15のシリンダ部20の近傍でシリンダ部20の前上方に開けられている。空気取入口67の下部から開口部68へ、リブ71が設けられ、このリブ71は、車両前方から後方へ向かって設けられている。
次に、シュラウドの取付け関係等について説明する。
図5に示されているように、燃料タンク16は、メインフレーム22に設けた左右の凸部材81L、81Rに、燃料タンク16に車両前方に開放するように設けたU字部82L、82Rを、燃料タンク16を車両後方から前方に移動させることによって係合させ、次いで、燃料タンク16の後端部を車体フレーム11に設けたクロス部材83へ上方から締結ねじ84で締結することで車体フレーム11に支持されている。
すなわち、燃料タンク16は、メインフレーム22を跨ぐように配置されメインフレーム22を含む車体フレーム11にて支持されている。シュラウドの下端部35b、35bに各々設けた締結フランジ65L、65Rは、ダウンフレーム23から延ばしたジョイント55に取付けられている。
燃料タンク16に、アウタシュラウド44L、44Rの輪郭に合わせて凹部18L、18R(図手前側の符号18Lのみ示す。)が形成され、この凹部18L、18Rに各々シュラウド35L、35Rを合わせるようにして配置した。そうすると、シュラウド35L、35Rを燃料タンク16に組付けるときに、燃料タンク16とシュラウド35L、35R間の外観的な一体感が向上する。従って、燃料タンク回りの外観性が高まり、乗員がニーグリップし易い。
シュラウドの組付け要領として、左右のシュラウド35L、35Rに各々設けた第1及び第2の係合部61L、61R、62L、62Rを、各々、第1及び第2のフック部材51L、51R、52L、52Rに車両前方から引っ掛け、左右のシュラウド35L、35Rに各々設けたボス部64L、64Rをブラケット53L、53Rに合わせるようにして、車両外方から各々ねじ63、63によって左右のシュラウド35L、35Rを燃料タンク16に取付ける。
アウタシュラウド44L、44Rとインナシュラウド43L、43Rは、各々、結合部76L、76Rを備える。図3にて説明したように、結合部76L、76により、アウタシュラウド44L、44Rとインナシュラウド43L、43Rとを左右組付けて各々一体化させた後で、燃料タンク16へ組付けるようにした。
従来、燃料タンクにインナシュラウドを組付け、組付けたインナシュラウドにアウタシュラウドを組付ける場合、メインラインでの組付け作業となっていた。
この点、本発明では、サブラインで、アウタシュラウド44L、44Rとインナシュラウド43L、43Rとを組付け、その後、メインラインにて一体化したシュラウド組立体86L、86Rを組付ければ良い。サブラインで予めシュラウド組立体86L、86Rが組立てることができるので、メインラインでの負荷が低減され、組立作業に係る柔軟性が高まる。
次に、ジョイント部への取付構造等について説明する。
図6に示されているように、ダウンフレーム23から車幅方向左右にジョイント55が延ばされ、このジョイント55の左右端部は、シュラウド35L、35Rの下端部35b、35bに各々設けた締結フランジ65L、65Rにボルト87、87で締結されている。シュラウドの下端部35bは、ジョイント55を介してダウンフレーム23に取付けられると共に、左右のシュラウド同士が固定されているため、より一層、シュラウド下端部35bの取付剛性を高めることができる。
左右のインナシュラウド43L、43Rは、車両前方に向け開口し走行風を取り入れる左右の空気取入口67L、67Rを備える。
インナシュラウド43L、43Rに開けた空気取入口67L、67Rから入った走行風は、シュラウド内でリブ(図5、符号71L、71R)にガイドされ、開口部(図5、符号68L、68R)から車両側方へ流れる。シュラウド35L、35Rに空気取入口67L、67Rが設けられているので、シュラウド35L、35Rにかかる走行風の力が低く抑えられ、シュラウド35L、35Rに入った走行風を開口部68L、68Rに導くことができる。
以上に述べた鞍乗り型車両の作用等について次に述べる。
図7(a)〜(c)に示されているように、インナシュラウド43L、43Rに、アウタシュラウド44L、44Rへ向け延ばされると共に車両後方へ延ばされており走行風を開口部68L、68Rに導くリブ71L、71Rが設けられている。シュラウド35L、35Rの前方からシュラウド内に入った走行風は、リブ71L、71Rに沿って導かれ、開口部68L、68Rから外へ放出される。
従来、シュラウドの側方に開口部が開けられている場合であっても、リブが設けられていないため、シュラウド内に入った走行風は、開口部へ導かれ難かった。
この点、本発明では、アウタシュラウド44L、44Rとインナシュラウド43L、43Rの間にリブ71L、71Rが延ばされ、このリブ71L、71Rに近接してアウタシュラウド44L、44Rに、開口部68L、68Rが設けられている。
インナシュラウド43L、43Rとアウタシュラウド44L、44Rの間に入った走行風はリブ71L、71Rによってガイドされ、開口部68L、68Rへ導かれる。従って、シュラウド35L、35Rに、走行風をガイドするリブが設けられていない場合に較べて、シュラウド内に入った走行風が開口部68L、68Rに円滑に流れ易い。
シュラウド35L、35Rにリブ71L、71R及び開口部68L、68Rを設け、シュラウド内の走行風が抜ける構造にしたので、シュラウド35L、35Rに当たる走行風の一部は、開口部68L、68Rから車両側方へ導かれる。
開口部68L、68Rの後方にエンジンのシリンダ部(図1、符号20)が配置され、このシリンダ部20の側方に運転者の脚(図1、符号89)が配置されている場合、開口部68L、68Rから出た走行風がエンジンのシリンダ部20から上昇した熱気が脚89に伝わる可能性がある。
図1を併せて参照して、開口部68L、68Rから走行風が吹き出るようにして脚89の前方を流れるようにしたので、運転者Rに加わる熱影響を緩和することができる。結果、シュラウド35L、35Rに当たる走行風を有効活用することができ、運転の快適性を高めることができる。
インナシュラウド43L、43Rは、車両前方に向け開口する空気取入口67L、67Rを備える。
インナシュラウド43L、43Rに開けた空気取入口67L、67Rから入った走行風は、シュラウド内でリブ71L、71Rにガイドされ、開口部68L、68Rから車両側方へ流れる。インナシュラウド43L、43Rに空気取入口67L、67Rが設けられているので、インナシュラウド43L、43Rにかかる走行風の力が低く抑えられ、インナシュラウド43L、43Rに入った走行風を開口部68L、68Rに導くことができる。
開口部68L、68Rは、運転者の脚89、89の車両前方位置にて、運転者の脚89、89の近傍に開けられている。車両前方から空気取入口67L、67Rに入った走行風は、シュラウド内でリブ71L、71Rに沿って車両後方へ流れる。そして、リブ71、71Rによって整えられた走行風は、開口部68L、68Rに円滑に導かれる。
開口部68L、68Rから出た走行風が、運転者の脚89、89に当るようにすれば、上述した通り、運転者の脚89、89に伝わるエンジン15の熱を冷すことができる。この結果、走行の快適性を一層高めることができる。
図7(b)〜(c)において、アウタシュラウド44L、44Rとインナシュラウド43L、43Rとに囲まれた空間の後方を燃料タンク16の前壁116に臨ませ、リブ71L、71Rと前壁116の間を走行風が流れる導風路117、117とした。このような構成により、シュラウド35L、35Rの車幅方向への拡大が抑えられ、シュラウド35L、35Rをコンパクトに配置することができる。
以下、走行風の流れについて補足説明する。中低速走行時には、開口部68L、68Rから吹き出されるエアは、図想像線m、mで示すように向きに流れ、運転者Rの脚89、89に当たる。中低速走行時では、エンジン15の熱が運転者Rの脚89、89に伝わり易いが、開口部68L、68Rから吹き出されるエアにより運転者Rの脚89、89を冷やすことができる。
一方、高速走行時には、開口部68L、68Rから吹き出されるエアは、図想像線n、nで示すように向きに流れる。高速走行時でも、エンジン15の熱は同様に運転者Rの脚89、89に伝わるが、他の走行風により運転者Rの脚89、89は十分に冷やされるため、開口部68L、68Rから吹き出されるエアにより運転者Rの脚89、89を冷やす必要はない。
図6に戻って、シュラウドの下端部35b、35bは、ダウンフレーム23から延ばしたジョイント55に取付けられている。シュラウドの下端部35b、35bが燃料タンクの下端部16bよりも下方に延びている場合であっても、ダウンフレーム23に取付けることで、シュラウド35の下部を確実に固定することができ、例えば、シュラウド35が走行風によって振動し難くなる。
尚、本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の鞍乗り型車両に適用することは差し支えない。
本発明は、ヘッドパイプとシートの間に燃料タンクが備えられ、この燃料タンクにシュラウドが備えられている形態の自動二輪車に好適である。
10…鞍乗り型車両(自動二輪車)、11…車体フレーム、16…燃料タンク、22…メインフレーム、23…ダウンフレーム、35L、35R…シュラウド、43L、43R…インナシュラウド、44L、44R…アウタシュラウド、55…ジョイント、67L、67R…空気取入口、68L、68R…開口部、71L、71R…リブ、76…結合部、116…燃料タンクの前壁、117…導風路。

Claims (7)

  1. 車体フレーム(11)と、この車体フレーム(11)のメインフレーム(22)を跨ぐように配置され前記メインフレーム(22)で支持される燃料タンク(16)と、この燃料タンク(16)の車幅方向左右側方に配置され前記燃料タンク(16)で支持されるシュラウド(35L、35R)と、が備えられている鞍乗り型車両において、
    前記シュラウド(35L、35R)は、車両の外側に配置されるアウタシュラウド(44L、44R)と、これらのアウタシュラウド(44L、44R)の車幅方向内側に配置されるインナシュラウド(43L、43R)との2部品を一体化してなり、
    前記アウタシュラウド(44L、44R)に、車両側方へ開口する開口部(68L、68R)が設けられ、
    前記インナシュラウド(43L、43R)と前記アウタシュラウド(44L、44R)のうちの一方から他方へ、走行風を前記開口部(68L、68R)に導くリブ(71L、71R)が延ばされていることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記インナシュラウド(43L、43R)は、車両前方に向け開口し走行風を取り入れる空気取入口(67L、67R)を備えることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記リブ(71L、71R)は、前記空気取入口(67L、67R)の下部から前記開口部(68L、68R)へ、車両前方から後方へ向かって設けられ、
    前記開口部(68L、68R)は、運転者の脚の車両前方位置にて、運転者の脚の近傍に開けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記アウタシュラウド(44L、44R)と前記インナシュラウド(43L、43R)は、重ねて一体化することができるように結合部(76)を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記シュラウド(35L、35R)の下端部は、前記車体フレーム(11)のダウンフレーム(23)から延ばしたジョイント(55)に取付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記空気取入口(67L、67R)は、前記開口部(68L、68R)より高い位置に開口していることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記アウタシュラウド(44L、44R)と前記インナシュラウド(43L、43R)とに囲まれた空間の後方を前記燃料タンク(16)の前壁(116)に臨ませ、前記リブ(71L、71R)と前記前壁(116)の間を走行風が流れる導風路(117、117)としたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
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