JP7016337B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

鞍乗型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP7016337B2
JP7016337B2 JP2019175618A JP2019175618A JP7016337B2 JP 7016337 B2 JP7016337 B2 JP 7016337B2 JP 2019175618 A JP2019175618 A JP 2019175618A JP 2019175618 A JP2019175618 A JP 2019175618A JP 7016337 B2 JP7016337 B2 JP 7016337B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
width direction
saddle
vehicle width
vehicle
guide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019175618A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021049923A (ja
Inventor
智丈 下地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2019175618A priority Critical patent/JP7016337B2/ja
Publication of JP2021049923A publication Critical patent/JP2021049923A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7016337B2 publication Critical patent/JP7016337B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

本発明は、鞍乗型車両に係り、特に、ヘッドパイプの前方および側方を覆うフロントカウルを備えた鞍乗型車両に関する。
従来から、車体前方にフロントカウルが設けられた鞍乗型車両において、車体正面視のデザインにスリムな印象を与えたり、前面投影面積を小さくして空気抵抗と低減するために、フロントカウルの側部に左右一対の凹部を設けた構成が知られている。
特許文献1には、ヘッドパイプを前後から覆うフロントカウルおよびレッグシールドを備えるスクータ型の自動二輪車において、フロントフェンダからフロントカウルに連続的なラインを与えてヘッドライトの形状を強調するために、ヘッドライトの側方の位置でフロントカウルを大きく凹ませた構成が開示されている。
特開2018-131145号公報
ここで、フロントカウルの側部に凹部を設けると、凹部下方で側方に突出する部位の上面を通る走行風が車幅方向内側寄りに流れやすくなり、運転者に当たりやすくなるという課題がある。
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、フロントカウルの側部に形成された凹部を通る走行風を整流できる鞍乗型車両を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、ヘッドパイプ(F2)を前方から側方にかけて覆うフロントカウル(29)を備える鞍乗型車両(1)において、前記フロントカウル(29)の側面に、車体正面視で、車幅方向内側に向かって窪む左右一対の凹部(40)が形成されており、前記凹部(40)が、車体側面視で、車体後方上方に指向する形状を有しており、前記凹部(40)の一部が、走行風を任意の方向に向けて整流する導風部材(60)によって構成される点に第1の特徴がある。
また、前記フロントカウル(29)に取り付けられると共に、車体後上がりに傾斜した上面(50a)を有するサイドガーニッシュ(50)を備え、前記サイドガーニッシュ(50)の上面(50a)が、前記凹部(40)の下端面を構成する点に第2の特徴がある。
また、前記凹部(40)の前方から前記フロントカウル(29)の前端部(29b)にかけて、車幅方向内側に向かって窪む湾曲面(29c)が形成されている点に第3の特徴がある。
また、前記導風部材(60)が、前記サイドガーニッシュ(50)の上面(50a)に接して配設されている点に第4の特徴がある。
また、前記凹部(40)のうち、前記導風部材(60)の上方に位置する部分が、車幅方向外方下方に指向する傾斜面(29a)をなす点に第5の特徴がある。
また、操向ハンドル(2)に取り付けられるバックミラー(3)を有し、前記サイドガーニッシュ(50)の車幅方向外側端部(B)が、前記バックミラー(3)の車幅方向内側端部(A)より内側に位置する点に第6の特徴がある。
また、前記導風部材(60)に、車幅方向内側に向かって窪む湾曲部(61a)が設けられる点に第7の特徴がある。
また、前記導風部材(60)の後端部に、車幅方向外側に向かって立設する整流板(65)が形成される点に第8の特徴がある。
さらに、前記サイドガーニッシュ(50)の上面(50a)に沿う延長線(C)と、シート(27)の座面の前端部(E)を通る垂線(V)との交点(O)が、操向ハンドル(2)の外端高さ(H)より下方に位置する点に第9の特徴がある。
第1の特徴によれば、ヘッドパイプ(F2)を前方から側方にかけて覆うフロントカウル(29)を備える鞍乗型車両(1)において、前記フロントカウル(29)の側面に、車体正面視で、車幅方向内側に向かって窪む左右一対の凹部(40)が形成されており、前記凹部(40)が、車体側面視で、車体後方上方に指向する形状を有しており、前記凹部(40)の一部が、走行風を任意の方向に向けて整流する導風部材(60)によって構成されるので、凹部に沿って走行風が整流されると凹部の後方上方に着座する運転者に走行風が当たりやすくなるところ、凹部の底部に設けられる導風部材によって走行風を整流してこれを避けることができる。これにより、フロントカウルに凹部を設けることによるシャープなデザインと、運転者の快適性を両立することが可能となる。また、導風部材を別体部品として設けることで、例えば、導風部材に異なる塗色や表面処理を施して、さらに外観性を高めることができる。
第2の特徴によれば、前記フロントカウル(29)に取り付けられると共に、車体後上がりに傾斜した上面(50a)を有するサイドガーニッシュ(50)を備え、前記サイドガーニッシュ(50)の上面(50a)が、前記凹部(40)の下端面を構成するので、サイドガーニッシュによって、フロントカウルに設けられた凹部を視覚的に強調できると共に、サイドガーニッシュの上面によって車体後方上方への整流効果を高めることが可能となる。
第3の特徴によれば、前記凹部(40)の前方から前記フロントカウル(29)の前端部(29b)にかけて、車幅方向内側に向かって窪む湾曲面(29c)が形成されているので、車体前方からの走行風をより多く凹部に導くことが可能となる。
第4の特徴によれば、前記導風部材(60)が、前記サイドガーニッシュ(50)の上面(50a)に接して配設されているので、サイドガーニッシュの上面に沿って走行風が集まる部分に導風部材が配設されることで、導風部材による整流効果を高めることが可能となる。また、フロントカウルの側面に取り付けられる別部品であるサイドガーニッシュおよび導風部材が互いに接して配設されることで、デザイン上のアクセントとして注目しやすく外観性を高めることができる。
第5の特徴によれば、前記凹部(40)のうち、前記導風部材(60)の上方に位置する部分が、車幅方向外方下方に指向する傾斜面(29a)をなすので、導風部材の上方に位置する傾斜面によっても、車体後方上方への整流効果を高めることができる。
第6の特徴によれば、操向ハンドル(2)に取り付けられるバックミラー(3)を有し、前記サイドガーニッシュ(50)の車幅方向外側端部(B)が、前記バックミラー(3)の車幅方向内側端部(A)より内側に位置するので、サイドガーニッシュを取り付けた状態でもフロントカウルの車幅方向寸法が小さく、シャープな外観が得られると共に、車体の取り回しも容易となる。
第7の特徴によれば、前記導風部材(60)に、車幅方向内側に向かって窪む湾曲部(61a)が設けられるので、導風部材に走行風を導きやすく、整流効果を高めやすくなる。
第8の特徴によれば、前記導風部材(60)の後端部に、車幅方向外側に向かって立設する整流板(65)が形成されるので、走行風を車幅方向外側に逃がすことが可能となる。
第9の特徴によれば、前記サイドガーニッシュ(50)の上面(50a)に沿う延長線(C)と、シート(27)の座面の前端部(E)を通る垂線(V)との交点(O)が、操向ハンドル(2)の外端高さ(H)より下方に位置するので、サイドガーニッシュの上面に導かれた走行風が運転者に当たりやすい場合でも、導風部材によって良好なエアマネジメントを行うことができる。
本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両としての自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の正面図である。 自動二輪車の一部拡大左側面図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図4の一部拡大図である。 車幅方向左側のフロントカウルを車幅方向左側から見た側面図である。 車幅方向左側のフロントカウルの正面図である。 車幅方向左側のサイドガーニッシュを車幅方向左側から見た側面図である。 車幅方向左側の導風部材を車幅方向左側から見た側面図である。 本実施形態の変形例に係る導風部材の左側面図である。 本実施形態の第2変形例に係る導風部材の左側面図である。 凹部による走行風の整流方向を示す概念図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両としての自動二輪車1の左側面図である。自動二輪車1は、操向ハンドル2とシート27との間に乗員が足を乗せる低床フロア13が設けられたスクータ型の鞍乗型車両である。自動二輪車1の車体フレームFは、ヘッドパイプF2から後方下方に延びるダウンフレームF3と、ダウンフレームF3の下端部から後方に延びる左右一対のアンダフレームF5と、アンダフレームF5の後端から後方上方に立ち上がる立ち上がりフレームF6と、立ち上がりフレームF6に連なって後方に延びるリヤフレームF7とを含む。ヘッドパイプF2に対して回動自在に軸支されるステアリングステムF1の上端部には、操向ハンドル2が固定されている。ステアリングステムF1の下端部には、前輪WFを回転自在に軸支する左右一対のフロントフォーク10を支持するボトムブリッジF4が固定されている。
操向ハンドル2の車幅方向中央は、防風スクリーン4を支持するハンドルカバー5で覆われている。ハンドルカバー5には、左右一対のバックミラー3が取り付けられている。ヘッドパイプF2は、前側が車幅方向中央のセンタパネル6および左右一対のフロントカウル29で覆われており、後側はレッグシールド11で覆われている。フロントカウル29は、センタパネル6との間の位置に、車幅方向中央のヘッドライト8および左右一対の前側フラッシャランプ7を支持している。フロントカウル29の後方下方には、左右一対のサイドパネル12が連なっており、サイドパネル12の後端部には、低床フロア13の車幅方向外側端部に連なるアンダカウル14が取り付けられている。前輪WFの前方上方を覆うフロントフェンダ9は、フロントフォーク10に支持されている。
レッグシールド11の下方に設けられる低床フロア13の後方には、車幅方向中央のシート下パネル28と、シート下パネル28の後方に連なる左右一対のリヤカウル24が配設されている。リヤカウル24の上部には開閉式のシート27が配設されており、シート27の後方にはグラブバー23が配設されている。リヤカウル24の後端部には、車幅方向に延伸するテールランプ21と、左右一対の後側フラッシャランプ22とが支持されている。テールランプ21の下方には、後輪WRの後方上方を覆うリヤフェンダ19が配設されている。
エンジンの後方に無段変速機を一体に構成したユニットスイング式のパワーユニットPは、ピボットSによって立ち上がりフレームF6から延びる延出部に揺動可能に軸支されている。パワーユニットPの後端上部は、リヤクッション20によってリヤフレームF7に吊り下げられている。駆動輪としての後輪WRを回転自在に軸支するパワーユニットPには、キックペダル16およびセンタスタンド17が取り付けられている。車幅方向左側に設けられるサイドスタンド15は、アンダフレームF5の後端部に揺動自在に軸支される。低床フロア13の後端部で、リヤカウル24の下方の位置には、折り畳み式のリヤステップ26が左右一対で取り付けられている。リヤクッション20の車幅方向左側には、サイドステップ18がリヤフレームF7に吊り下げられて配設されており、エンジンの燃焼ガスを処理する排気装置は、パワーユニットPの車幅方向右側に配設されている。
図2は、自動二輪車1の正面図である。前記と同一符号は、同一または同等部分を示す。右側の操向ハンドル2の前方には、前輪ブレーキレバー31が配設されており、左側の操向ハンドル2の前方には、後輪ブレーキレバー30が配設されている。車幅方向中央のセンタパネル6および左右一対のフロントカウル29は、車幅方向に延伸するヘッドライト8と、ヘッドライト8の上部から後方上方に向かって延びる左右一対のフラッシャランプ7の外周部を囲んで支持している。
そして、ヘッドライト8の側方の位置で、左右のフロントカウル29の車幅方向外側の側部には、車幅方向内側に向かって窪む凹部40が形成されている。凹部40の下面は、フロントカウル29に取り付けられるサイドガーニッシュ50(図示点描ハッチング部)の上面50aによって構成されている。
車体正面視で、サイドガーニッシュ50の車幅方向外側端部B-B間は、バックミラー3のミラー本体の車幅方向内側端部A-A間より狭い。これは、サイドガーニッシュ50を取り付けた状態でもフロントカウル29の車幅方向寸法が小さく、シャープな外観が得られると共に、車体の取り回しも容易となることを意味する。一方、本実施形態に係る自動二輪車1は、フロントカウル29の幅寸法が小さめな、例えば、125cc等の排気量が比較的小さなスクータ型車両であり、フロントカウル29の車幅方向外側に凹部40を設けると、凹部40に導かれて車幅方向内側に流れる走行風が、自動二輪車1の運転者に当たりやすくなる可能性がある。
図3は、自動二輪車1の一部拡大左側面図である。フロントカウル29の側部に形成される凹部40は、フロントカウル29に形成される切り欠き部分に、サイドガーニッシュ50および導風部材60を取り付けることで構成される。サイドガーニッシュ50は、後方上方に向かって延伸した後に、下方に屈曲して下方前方に延びる略L字型をなす樹脂製部品であり、走行風を整流するほか外観上のアクセントとして機能する。
導風部材60の上方には、その表面が車幅方向外方下方に指向する傾斜面29aが形成される。導風部材60と傾斜面29aとは概ね連続した面で構成されている。一方、サイドガーニッシュ50の上面50aは、車体後方上方に向かって後上がりに傾斜すると共に、導風部材60の表面に対して略垂直をなしている。
サイドガーニッシュ50の前端部50bと、フロントカウル29の前端部29bとの間には、車幅方向内側に向かって窪む湾曲面29cが形成されている。この湾曲面29cが凹部40の前方下方に位置することにより、湾曲面29cによって走行風がより一層凹部40に導かれやすくなる。
本実施形態では、サイドガーニッシュ50の上側に隣接配置されると共に、凹部40の一部を構成する導風部材60を設けることによって、凹部40に導かれる走行風が直接運転者に当たらないように整流できる点に特徴がある。
すなわち、凹部40の一部が、走行風を任意の方向に向けて整流する導風部材60によって構成されることで、フロントカウルに凹部40を設けることによるシャープなデザインと、運転者の快適性を両立することが可能となる。また、導風部材60を別体部品として設けることで、例えば、導風部材60に異なる塗色や表面処理を施して、さらに外観性を高めることができる。
図4は、図3のIV-IV線断面図である。また、図5は図4の一部拡大図である。ヘッドパイプF2およびステアリングステムF1の後方を覆うレッグシールド11には、車幅方向左側に、アクセサリソケット59が設けられた小物入れボックス58が形成されている。一方、レッグシールド11の車幅方向右側には、メインスイッチ(不図示)の取付開口63が形成されている。
前記したように、凹部40は、フロントカウル29の側部を車幅方向内側に窪ませた形状を有し、また、凹部40の下面はサイドガーニッシュ50の上面50aによって構成されており、導風部材60は凹部40の一部をなしており、導風部材60の上方は傾斜面29aで構成されている。換言すれば、凹部40は、サイドガーニッシュ50の上面50aと導風部材60と傾斜面29aとで構成されている。導風部材60は、図示上下方向の中央が車幅方向内側に窪む形状を有し、凹部40における最も車幅方向内側に位置する部分としての底部を構成する。
図6は、車幅方向左側のフロントカウル29を車幅方向左側から見た側面図である。また、図7は車幅方向左側のフロントカウル29の正面図である。樹脂の薄板状部材からなるフロントカウル29の前方寄りの位置には、フラッシャランプ7が収まるフラッシャランプ用切り欠き70が形成されている。一方、フロントカウル29の後方寄りの位置には、サイドガーニッシュ50が収まる下側切り欠き71と、下側切り欠き71に連なって導風部材60が収まる上側切り欠き72とが形成される。
図8は、車幅方向左側のサイドガーニッシュ50を車幅方向左側から見た側面図である。サイドガーニッシュ50は、略L字状をなす露出部51の縁部に、フロントカウル29の裏面側に固定される係合板54を備えた構成とされる。係合板54には、ボルト等の締結部材によって締結されるフランジ部53,55,57が設けられている。係合板54は、サイドガーニッシュ50の前端部50bから上部にかけて延びており、その後端部には、導風部材60の前方側でフロントカウル29の裏面側に固定される上部フランジ部52が形成されている。一方、サイドガーニッシュ50の下方寄りの後端部には、サイドパネル12に係合する2つの係合爪56が形成されている。
図9は、車幅方向左側の導風部材60を車幅方向左側から見た側面図である。有色の樹脂で形成される導風部材60は、車体側面視で、車体後方に向かうにつれて上下寸法が拡大する略くさび型とされる。導風部材60の本体部61には、車幅方向内側に向かって窪む湾曲部61aが設けられる。これにより、導風部材60に走行風を導きやすく、整流効果を高めやすくなる。
本体部61の上端部には、フロントカウル29に係合する4つの係合板62が形成されており、本体部61の下端部には、サイドガーニッシュ50の上面50aの裏面に係合する係合板63,64が形成されている。本体部61の形状は、所望の整流効果に合わせて種々の変形が可能であり、特に、凹部40に導かれた走行風Wを車幅方向外側に逸らすためには、本体部61の後端部に整流部材を設けるのが効果的である。
図10は、本実施形態の変形例に係る導風部材60aの左側面図である。本変形例では、本体部61の後端部に、車幅方向外側に指向する整流板65が設けられている点に特徴がある。この整流板65によれば、導風部材60に沿って流れる走行風を車幅方向外側に逃がして、運転者に直接当たることを効果的に防ぐことが可能となる。整流板65の形状は種々の変形が可能である。
図11は、本実施形態の第2変形例に係る導風部材60bの左側面図である。本変形例では、本体部61の後端部に、2枚のルーバ66aおよび連結板66bとからなる組部材66が設けられている点に特徴がある。この組部材66によれば、ルーバ66aによって走行風Wの向きを略水平方向に矯正しつつ、連結板66bによって車幅方向外側に逃がすことが可能となる。ルーバの枚数や角度、連結板の大きさ等は種々の変形が可能である。
図12は、凹部40による走行風の整流方向を示す概念図である。この図では、シート27の座面の前端部Eを通る垂線Vと、サイドガーニッシュ50の上面50aに沿う延長線Cとの交点をOとしている。また、垂線Vと、操向ハンドル2の外端部を通る水平線Dとの交点をHとしている。このとき、交点Oが操向ハンドル2の外端高さである交点Hより下方に位置することで、サイドガーニッシュ50の上面50aに導かれた走行風が運転者に当たりやすいこととなるが、この場合でも、導風部材60によって良好なエアマネジメントを行うことを可能としている。
なお、自動二輪車の形態、フロントカウルの形状、サイドガーニッシュや導風部材の形状や構造、導風部材に設ける整流板やルーバ等の形状や構造、導風部材の材質や表面処理等は、上記実施形態に限られず、種々の変更が可能である。本発明に係る導風部材は、フロントカウルを有する鞍乗型の三輪車や四輪車等に適用することが可能である。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、2…操向ハンドル、3…バックミラー、F2…ヘッドパイプ、29…フロントカウル、29a…フロントカウルの傾斜面、29b…フロントカウルの前端部、29c…フロントカウルの湾曲面、40…凹部、50…サイドガーニッシュ、50a…サイドガーニッシュの上面、60…導風部材、61a…導風部材の湾曲部、65…整流板、A…バックミラーの車幅方向内側端部、B…サイドガーニッシュの車幅方向外側端部、C…サイドガーニッシュの上面に沿う延長線、E…シートの座面の前端部、V…垂線、O…シートの座面の前端部と垂線との交点、H…操向ハンドルの外端高さ

Claims (9)

  1. ヘッドパイプ(F2)を前方から側方にかけて覆うフロントカウル(29)を備える鞍乗型車両(1)において、
    前記フロントカウル(29)の側面に、車体正面視で、車幅方向内側に向かって窪む左右一対の凹部(40)が形成されており、
    前記凹部(40)が、車体側面視で、車体後方上方に指向する形状を有しており、
    前記凹部(40)の一部が、走行風を任意の方向に向けて整流する導風部材(60)によって構成されており、
    前記フロントカウル(29)の後方寄りの位置に切り欠き部分が形成され、
    前記切り欠き部分は、上側切り欠き(72)と下側切り欠き(71)とを備え、
    前記上側切り欠き(72)に、別体部品である導風部材(60)が取り付けられていることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記下側切り欠き(71)に、樹脂製部品であるサイドガーニッシュ(50)が取り付けられ、
    前記サイドガーニッシュ(50)の上面(50a)が、前記凹部(40)の下端面を構成することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記凹部(40)の前方から前記フロントカウル(29)の前端部(29b)にかけて、車幅方向内側に向かって窪む湾曲面(29c)が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記切り欠き部分は、前記サイドガーニッシュ(50)が収まる前記下側切り欠き(71)と、前記導風部材(60)が収まる前記上側切り欠き(72)とが連なって形成され、
    前記導風部材(60)が、前記サイドガーニッシュ(50)の上面(50a)に接して配設されていることを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記凹部(40)のうち、前記導風部材(60)の上方に位置する部分が、車幅方向外方下方に指向する傾斜面(29a)をなすことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  6. 操向ハンドル(2)に取り付けられるバックミラー(3)を有し、
    前記サイドガーニッシュ(50)の車幅方向外側端部(B)が、前記バックミラー(3)の車幅方向内側端部(A)より内側に位置することを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記導風部材(60)に、車幅方向内側に向かって窪む湾曲部(61a)が設けられることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  8. 前記導風部材(60)の後端部に、車幅方向外側に向かって立設する整流板(65)が形成されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の鞍乗型車両。
  9. 前記サイドガーニッシュ(50)の上面(50a)に沿う延長線(C)と、シート(27)の座面の前端部(E)を通る垂線(V)との交点(O)が、操向ハンドル(2)の外端高さ(H)より下方に位置することを特徴とする請求項に記載の鞍乗型車両。
JP2019175618A 2019-09-26 2019-09-26 鞍乗型車両 Active JP7016337B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019175618A JP7016337B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 鞍乗型車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019175618A JP7016337B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 鞍乗型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021049923A JP2021049923A (ja) 2021-04-01
JP7016337B2 true JP7016337B2 (ja) 2022-02-04

Family

ID=75156840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019175618A Active JP7016337B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 鞍乗型車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7016337B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050146152A1 (en) 2004-01-05 2005-07-07 Keys Timothy J. Motorcycle protective cover
JP2009083677A (ja) 2007-09-28 2009-04-23 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車のカウル構造
JP2010126055A (ja) 2008-11-28 2010-06-10 Yamaha Motor Co Ltd 鞍乗型車両
JP2012086637A (ja) 2010-10-18 2012-05-10 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両
JP2018052413A (ja) 2016-09-30 2018-04-05 スズキ株式会社 鞍乗型車両の導風構造

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10305791A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Suzuki Motor Corp オートバイのカウリング構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050146152A1 (en) 2004-01-05 2005-07-07 Keys Timothy J. Motorcycle protective cover
JP2009083677A (ja) 2007-09-28 2009-04-23 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車のカウル構造
JP2010126055A (ja) 2008-11-28 2010-06-10 Yamaha Motor Co Ltd 鞍乗型車両
JP2012086637A (ja) 2010-10-18 2012-05-10 Honda Motor Co Ltd 鞍乗り型車両
JP2018052413A (ja) 2016-09-30 2018-04-05 スズキ株式会社 鞍乗型車両の導風構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021049923A (ja) 2021-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4875514B2 (ja) 自動二輪車の前部車体カバー構造
JP5033585B2 (ja) 自動二輪車のシートレール
JP5289883B2 (ja) 鞍乗型車両
EP2738072B1 (en) Vehicle body front structure of saddle-type vehicle
TW201637923A (zh) 跨坐型車輛之側蓋構造
JP5604124B2 (ja) 自動二輪車
JP5339600B2 (ja) 自動二輪車
JP2009083677A (ja) 自動二輪車のカウル構造
JP5932920B2 (ja) 自動二輪車用車体カバーの前部構造
JP7141299B2 (ja) 鞍乗型車両
JP4684793B2 (ja) 車両のフロントカバー構造
JP4991363B2 (ja) 自動二輪車のカウル構造
JP7016337B2 (ja) 鞍乗型車両
JP5568270B2 (ja) 自動二輪車
WO2005002955A1 (ja) 自動二輪車
WO2019065485A1 (ja) 鞍乗型車両の外装部品構造
JP6312339B2 (ja) 車両のサイドカバー
JP2009083579A (ja) 鞍乗り型車両の風防装置
JP6935978B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6083816B2 (ja) 自動二輪車用車体カバーの前部構造
JP5740010B2 (ja) 鞍乗型車両の前部構造
JP6066344B2 (ja) 自動二輪車の後部構造
JP6894416B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6845276B2 (ja) 鞍乗型車両
JP6757770B2 (ja) 鞍乗り型車両の前部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210811

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220119

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220125