JP2013136344A - スクータ型自動二輪車 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のカバー部品からなるサイドカバーを備え、それらカバー部品同士の組み付け性が良好なスクータ型自動二輪車を提供する。
【解決手段】サイドカバー15は、前カバー部品13および後カバー部品14を備えている。前カバー部品13は、車両側面視において前方に突出したV字状の凸部31と、前方に凹んだV字状の凹部32とを有する。後カバー部品14は、車両側面視において前方に突出したV字状の凸部45を有する。前カバー部品13は、後カバー部品14を取り外すことなく取り外し可能に形成されている。前カバー部品13の凸部31の下縁部は、横壁51から上方に離間し且つ縦壁52から車幅方向の外方に離間している。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクータ型自動二輪車に関する。
スクータ型自動二輪車は、エンジンユニットおよび車輪等と、それらエンジンユニットおよび車輪等を支持する車体フレームと、車体フレームおよびエンジンユニット等の少なくとも一部を覆う車体カバーとを備えている。また、スクータ型自動二輪車は、エンジンユニットの前方に配置された低床な足載せ台と、エンジンユニットの上方に配置されたシートとを備えている。通常、車体カバーは、シートの前部の下方に配置されたシート下カバーと、車両側面視においてシートの下方かつシート下カバーの後方に配置されたサイドカバーとを有している。
車体カバーは、車体フレーム等を覆い隠すことによって自動二輪車の外観を向上させるだけでなく、外部からの埃、雨水、路面から跳ね上げられる泥水等の浸入を抑える役割を果たす。そのため、エンジンユニット等に対する埃や水の侵入をできるだけ抑制する観点からは、車体カバーを大型化し、エンジンユニット等のできるだけ多くの部分を覆うことが好ましい。
しかし、スクータ型自動二輪車では、エンジンユニット等に対して、外部からメンテナンス作業を行う必要がある。その際、車体カバーが邪魔になる場合がある。そのため、メンテナンス作業の際には、車体カバーを取り外さなければならないことが多い。
ところで、大型のカバーを取り外す作業は面倒である。そこで従来から、カバーを複数のカバー部品に分割し、それらカバー部品ごとに取り付けおよび取り外しを可能にすることが行われている。例えば、下記特許文献1には、車体フレームの後部の側方を覆うフレームボディーカバー(以下、サイドカバーという)が、上方部と下方部とに2分割された構成が記載されている。上方部は下方部の上方に配置されている。上方部と下方部との境界は、車両側面視において、ほぼ前後方向に一直線状に延びている。このサイドカバーは、上方部のみを取り外すことが可能に構成されている。
実開平2−91082号公報
サイドカバーを複数のカバー部品により形成することとすれば、エンジンユニット等の多くの部分を覆うことができると共に、一部のカバー部品のみを取り外すことにより、メンテナンス作業が容易となる。そのため、エンジンユニット等に対する埃や水の侵入を抑制しつつ、メンテナンス作業を容易にすることができる。
ところが、上記特許文献1に記載されたサイドカバーの形状は、上方部が下方部の上方に配置されただけの単純な形状であった。ところが、近年のスクータ型自動二輪車の構造の複雑化およびデザインの洗練化に伴い、サイドカバーを複数のカバー部品で形成するに際して、それぞれのカバー部品の形状が複雑化する傾向にある。そのため、上記特許文献1に記載されたような構造をそのまま適用することは困難である。
また、上記特許文献1に記載されたサイドカバーでは、上方部と下方部との境界は、車両側面視において、ほぼ前後方向に一直線状に延びている。そのため、上方部または下方部に寸法誤差があった場合、その寸法誤差に伴って上記境界の一部にずれが生じ、上方部と下方部との間に隙間が生じる等の問題があった。例えば、上方部の後部の上下方向の長さが設計値よりも短かった場合、上方部の前部は下方部の前部と隙間無く接続させることができるが、上方部の後部の下縁は下方部の後部の上縁から離れてしまい、上方部と下方部との間に隙間が生じる場合があった。また、上方部の前後方向長さが設計値よりも長かった場合、上方部の前部と下方部の前部とを組み付けたときに、上方部の後部が下方部の後部よりも後方に突出し、上方部の後部を下方部の後部にうまく組み付けることができない場合があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のカバー部品からなるサイドカバーを備え、それらカバー部品同士の組み付け性が良好なスクータ型自動二輪車を提供することにある。
本発明に係るスクータ型自動二輪車は、車体フレームに揺動自在に支持されたエンジンユニットと、前記エンジンユニットの前方に配置された足載せ台と、前記エンジンユニットの上方に配置されたシートと、車両側面視において前記シートの前端部の下方且つ前記足載せ台の上方に配置され、少なくとも前記エンジンユニットの前方に配置されたシート下カバーと、車両側面視において前記シート下カバーの後方且つ前記シートの下方に配置され、少なくとも前記エンジンユニットの一部の側方に配置されたサイドカバーと、を備えている。前記サイドカバーは、車両側面視において前記シート下カバーの後方に配置された前カバー部品と、車両側面視において前記前カバー部品の後方に配置された後カバー部品と、を有している。前記前カバー部品は、車両側面視において前方に突出したV字状の凸部と、車両側面視において前記凸部の後方に位置し且つ前方に凹んだV字状の凹部と、を有している。前記後カバー部材は、車両側面視において前方に突出したV字状の凸部を有している。前記前カバー部品と前記後カバー部品とは、車両側面視において前記前カバー部品の前記凹部に前記後カバー部品の前記凸部が入り込み、且つ、前記前カバー部品の前記凹部の上縁部および下縁部が、それぞれ前記後カバー部品の前記凸部の上縁部および下縁部に車幅方向の外方から重ねられるように組み付けられている。前記前カバー部品は、前記後カバー部品を取り外すことなく取り外し可能に形成されている。前記自動二輪車は、前記シート下カバーよりも車幅方向の外方且つ前記シート下カバーよりも後方に位置する横壁と、前記横壁から上向きに延びる縦壁と、を備えている。前記前カバー部品の前記凸部の下縁部は、前記横壁から上方に離間し且つ前記縦壁から車幅方向の外方に離間している。
上記スクータ型自動二輪車によれば、サイドカバーは、前カバー部品および後カバー部品を有し、これら前カバー部品および後カバー部品が互いに組み付けられることによって形成されている。したがって、前カバー部品および後カバー部品によって比較的大きなサイドカバーを形成することができるので、エンジンユニット等に対する埃や水の侵入を抑制することができる。また、前カバー部品は、後カバー部品を取り外すことなく取り外し可能に形成されている。したがって、前カバー部品のみを取り外すことによりメンテナンス作業が可能となるので、メンテナンス作業が容易になる。
上記スクータ型自動二輪車によれば、前カバー部品と後カバー部品とは、それらの境界が車両側面視においてV字状となるように組み付けられる。また、前カバー部品と後カバー部品とは、前カバー部品の凹部の上縁部および下縁部が、それぞれ後カバー部品の凸部の上縁部および下縁部に、車幅方向の外方から重ねられるように組み付けられる。したがって、前カバー部品または後カバー部品に前後方向または上下方向の寸法誤差があったとしても、前カバー部品と後カバー部品との間に隙間が生じることは避けられる。さらに、上記スクータ型自動二輪車によれば、前カバー部品の凸部の下縁部は、横壁から上方に離間し、且つ、縦壁から車幅方向の外方に離間している。そのため、前カバー部品または後カバー部品に上下方向または左右方向(車幅方向と同義である)の寸法誤差があったとしても、横壁または縦壁に対する前カバー部品の凸部の下縁部の離間量が変わるだけである。すなわち、前カバー部品または後カバー部品に上下方向または左右方向の寸法誤差があったとしても、前カバー部品の凸部の下縁部において、その寸法誤差を吸収することができる。したがって、埃や水が侵入しやすくなったり、外観が悪くなったりすることを回避することができる。
本発明の一態様によれば、前記前カバー部品の前記凹部の上縁部および前記後カバー部品の前記凸部の上縁部のうちいずれか一方は、車幅方向の内方に凹んだ挿入溝を有し、他方は、車幅方向の内方に向かって延び且つ前記挿入溝に挿入される挿入片を有している。前記前カバー部品の前記凹部の下縁部および前記後カバー部品の前記凸部の下縁部のうちいずれか一方は、車幅方向の内方に凹んだ挿入溝を有し、他方は、車幅方向の内方に向かって延び且つ前記挿入溝に挿入される挿入片を有している、前記各挿入溝の幅は、前記各挿入片の厚みよりも大きい。
本発明の他の一態様によれば、前記後カバー部品の前記凸部の上縁部は、車幅方向の内方に凹んだ挿入溝を有し、前記前カバー部品の前記凹部の上縁部は、車幅方向の内方に向かって延び且つ前記挿入溝に挿入される挿入片を有している。前記後カバー部品の前記凸部の下縁部は、車幅方向の内方に凹んだ挿入溝を有し、前記前カバー部品の前記凹部の下縁部は、車幅方向の内方に向かって延び且つ前記挿入溝に挿入される挿入片を有している。前記各挿入溝の幅は、前記各挿入片の厚みよりも大きい。
このように挿入溝の幅は挿入片の厚みよりも大きいので、挿入片の位置が多少ずれたとしても、挿入片を挿入溝に嵌め込むことができる。前カバー部品と後カバー部品とを、寸法誤差を吸収しつつ良好に組み付けることができる。
本発明の他の一態様によれば、少なくとも一部が前記前カバー部品の車幅方向の内方に配置されたメンテナンスされる部品を備えている。
このことにより、前カバー部品を取り外すことにより、被メンテナンス部品の少なくとも一部を車幅方向の外方に露出させることができる。そのため、当該被メンテナンス部品に対して、車幅方向の外方から容易にメンテナンス作業を行うことができる。
本発明の他の一態様によれば、前記エンジンユニットは、前記部品として、一部が前記前カバー部品の側方に位置し且つ他の部分が露出した伝動ケースと、前記伝動ケース内に収容されたベルト式無段変速機と、を有している、
このことにより、前カバー部品を取り外すことにより、ベルト式無段変速機に対して容易にメンテナンス作業を行うことができる。すなわち、前カバー部品を取り外した後、ケースを容易に取り外すことができ、ベルト式無段変速機のベルトの交換等を容易に実行することができる。
本発明の他の一態様によれば、前記部品は、一部が前記前カバー部品の側方に位置し且つ他の部分が露出したエアクリーナである。
このことにより、前カバー部品を取り外すことにより、エアクリーナに対して容易にメンテナンス作業を行うことができる。例えば、エアクリーナがケースと当該ケース内に配置されたエレメントとを備えている場合、前カバー部品を取り外した後、ケースを容易に分解することができ、エレメントを容易に交換することができる。
本発明の他の一態様によれば、前記横壁は、前記足載せ台の一部を形成している。前記足載せ台は、前記横壁から後方に延びる後端部を有している。前記前カバー部品を取り外したときに、車両側面視において、前記足載せ台の前記後端部と前記後カバー部品とが離間している。
このことにより、前カバーを取り外したときに、足載せ台の後端部と後カバー部品との間に空間が形成され、メンテナンス作業のための空間が確保される。そのため、メンテナンス作業が容易となる。
本発明の他の一態様によれば、車両側面視において、前記前カバー部品と前記縦壁との間に開口が形成されている、前記開口の内側に、前記開口を通じて挿入されるツールによって操作される車両部品が配置されている。
このことにより、上記開口にツールを挿入し、当該ツールで車両部品を操作することができる。前カバー部品を取り外さなくても、上記車両部品を操作することができる。
本発明の他の一態様によれば、前記シート、前記シート下カバー、および前記サイドカバーによって囲まれる空間内に配置された電装品を備えている。車両側面視において、前記前カバー部品と前記縦壁との間に開口が形成されている。前記電装品は、車両側面視において前記開口の後斜め上方に配置されている。
上記電装品は、シート、シート下カバー、およびサイドカバーによって囲まれる空間内に配置されているので、上記電動品の温度は高くなる傾向にある。しかし、上記電装品は、車両側面視において前記開口の後斜め上方に配置されているので、当該開口から吸い込まれた空気が電装品の周囲に流れやすくなる。当該空気が電装品を冷却するので、電装品の温度上昇は抑制される。
本発明の他の一態様によれば、前記前カバー部品は、車両側面視において後方に突出したV字状の他の凸部と、車両側面視において当該他の凸部の前方に位置し且つ後方に凹んだV字状の他の凹部と、を更に有している。前記横壁は、前記足載せ台の一部を形成している。前記足載せ台は、前記横壁から後方に延びる後端部を有している。車両側面視において、前記後端部は前記他の凹部の内方に配置されている。
このことにより、サイドカバーは、車両側面視が略Z形状の前カバー部品を備える。前カバー部品の下側部分は、足載せ台の後端部よりも下方に配置される。そのため、前カバー部品を、足載せ台の後端部よりも下方に固定することができ、剛性を高めることができる。
本発明によれば、複数のカバー部品からなるカバーを備え、それらカバー部品同士の組み付け性が良好なスクータ型自動二輪車を提供することができる。
実施形態に係る自動二輪車の斜視図である。 実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 実施形態に係る自動二輪車のシート、シート下カバー、および前カバー部品を取り外したときの左側面図である。 シート下カバーの左側面図である。 前カバー部品の左側面図である。 後カバー部品の左側面図である。 サイドカバー等の図2のVII−VII線断面図である。 図7のVIII部分の拡大図である。 前カバー部品の一部を切り欠いて示す自動二輪車の部分左側面図である。 前カバー部品を省略して示す自動二輪車の部分右側面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るスクータ型自動二輪車(以下、単に自動二輪車という)1の斜視図である。図2は、自動二輪車1の左側面図である。図2に示すように、本実施形態に係る自動二輪車1は、車体フレーム2と、水平なピボット軸(図示せず)により車体フレーム2に揺動自在に支持されたエンジンユニット3と、車体フレーム2に支持されたシート4と、前輪5と、エンジンユニット3の後部に連結された後輪6とを備えている。以下の説明では、前、後、左、右は、シート4に着座した乗員から見た前、後、左、右をそれぞれ意味するものとする。図中の符号F、Re、L、Rは、それぞれ前、後、左、右を表している。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ7と、ヘッドパイプ7から後斜め下方に延びるメインフレーム8と、メインフレーム8の後端部から後斜め上方に延びるシートフレーム9とを有している。シート4はシートフレーム9に支持されている。シート4はエンジンユニット3の上方に配置されている。エンジンユニット3の前方には、足載せ台10が配置されている。
自動二輪車1は、少なくとも車体フレーム2を覆う車体カバー11を備えている。車体カバー11は、車両側面視においてシート4の下方に配置されたカバーとして、シート下カバー12と、サイドカバー15とを有している。シート下カバー12は、エンジンユニット3の前方に配置されている。サイドカバー15は、エンジンユニット3の一部の側方に配置されている。本実施形態では、サイドカバー15は、前カバー部品13と後カバー部品14とを有している。前カバー部品13と後カバー部品14とが互いに組み付けられることにより、サイドカバー15が形成されている。サイドカバー15は、左右にそれぞれ設けられている。
シート下カバー12、前カバー部品13、および後カバー部品14は、いずれも樹脂製である。詳しくは、シート下カバー12はポリプロピレン(PP)によって形成されている。前カバー部品13もポリプロピレンによって形成されている。後カバー部品14はABSによって形成されている。シート下カバー12および前カバー部品13は、予め成形時に着色されている。後カバー部品14に塗装を施すことにより、後カバー部品14をシート下カバー12および前カバー部品13と同一の色にしてもよく、異なる色にしてもよい。
シート下カバー12および前カバー部品13は、後カバー部品14を取り外すことなく取り外し可能に形成されている。図3は、後カバー部品14を取り外さずに、シート下カバー12および前カバー部品13を取り外した状態を表している。
図2に示すように、シート下カバー12は、車両側面視においてシート4の前端部の下方且つ足載せ台10の上方に配置されている。図4に示すように、シート下カバー12は、前壁部21と、前壁部21の左右の端部から後方に延びる側壁部22とを有している。側壁部22の上部の後端部には、孔23が形成されている。側壁部22の下部の後端部には、孔24が形成されている。
図2に示すように、サイドカバー15は、車両側面視においてシート下カバー12の後方且つシート4の下方に配置されている。サイドカバー15は、エンジンユニット3の一部の側方を覆っている。
前カバー部品13は、車両側面視においてシート下カバー12の後方に配置されている。図5に示すように、前カバー部品13は、上部35と中央部36と下部37とを有し、車両側面視において反転したZ字状に形成されている。
前カバー部品13は、車両側面視において前方に突出したV字状の凸部31と、車両側面視において凸部31の後方に位置し且つ前方に凹んだV字状の凹部32とを有している。なお、本明細書において、「前方」、「後方」とは、必ずしも水平な方向を意味するのではなく、水平方向から傾いた方向も含まれる。すなわち、厳密な意味での前向きだけでなく、前斜め上向きおよび前斜め下向きも、ここでいう「前方」に含まれる。同様に、厳密な意味での後ろ向きだけでなく、後斜め上向きおよび後斜め下向きも、ここでいう「後方」に含まれる。上部35の上縁部35aと中央部36の下縁部36bとによって、凸部31の輪郭が形成されている。上部35の下縁部35bと中央部36の上縁部36aとによって、凹部32の輪郭が形成されている。
また、前カバー部品13は、車両側面視において後方に突出したV字状の他の凸部33と、車両側面視において凸部33の前方に位置し且つ後方に凹んだV字状の凹部34とを有している。中央部36の上縁部36aと下部37の下縁部37bとによって、凸部33の輪郭が形成されている。中央部36の下縁部36bと下部37の上縁部37aとによって、凹部34の輪郭が形成されている。
前カバー部品13の上部35には、孔38が形成されている。前カバー部品13の中央部36には、孔40が形成されたブラケット39が設けられている。前カバー部品13の凹部32の内側には、孔42が形成されている。
図2に示すように、後カバー部品14は、車両側面視において前カバー部品13の後方に配置されている。図6に示すように、後カバー部品14は、車両側面視において前方に突出したV字状の凸部45を有している。後カバー部品14の前側の上縁部45aと前側の下縁部45bとにより、凸部45の輪郭が形成されている。凸部45の先端部分には、孔43が形成されている。また、上縁部45aには、孔44が形成されている。
シート下カバー12の一部と後カバー部品14の一部と前カバー部品13の一部とを順に重ね合わせ、孔44(図6参照)と孔38(図5参照)と孔23(図4参照)とにねじ(図示せず)を締め付けることにより、前カバー部品13の上部35とシート下カバー12の側壁部22の上部とを、後カバー部品14の上部に取り付けることができる。また、前カバー部品13の下縁部35bを後カバー部品14の上縁部45aの上に重ね、前カバー部品13の上縁部36aを後カバー部品14の下縁部45bの上に重ね、孔42および孔43にねじ(図示せず)を締め付けることにより、前カバー部品13を後カバー部品14に取り付けることができる。また、前カバー部品13の下縁部36bとシート下カバー12の側壁部22の一部とを重ね合わせ、孔24および孔40にねじ(図示せず)を締め付けることにより、前カバー部品13をシート下カバー12に取り付けることができる。
図2に示すように、自動二輪車1は、シート下カバー12よりも車幅方向の外方且つシート下カバー12よりも後方に位置する横壁51と、横壁51の車幅方向の内端部から上向きに延びる縦壁52とを備えている。図7に示すように、前後方向と直交する鉛直断面において、横壁51はほぼ水平方向に延び、縦壁52はほぼ鉛直方向に延びている。本実施形態では、横壁51および縦壁52は一体的に形成されている。また、横壁51および縦壁52は、足載せ台10に一体的に形成されている。横壁51は、足載せ台10の一部を形成している。ただし、横壁51と縦壁52とは別体であってもよい。また、横壁51および/または縦壁52は、足載せ台10と別体であってもよい。
図2に示すように、足載せ台10は、横壁51から後方に延びる後端部53を有している。後端部53は板状に形成されている。車両側面視において、後端部53は、前カバー部品13の凹部34の内側に配置されている。足載せ台10の横壁51の下側部分には、後端部54が形成されている。上方の後端部53と下方の後端部54とは、上下に離間している。下方の後端部54には、図示しない孔が形成されている。当該孔と前カバー部品13の孔41(図5参照)とにねじ(図示せず)を締め付けることにより、前カバー部品13の下部37を足載せ台10に固定することができる。
車両側面視において、前カバー部品13の下縁部36bと縦壁52の後縁部と足載せ台10の後端部53とにより、開口55が形成されている。車両側面視において、前カバー部品13の上縁部37aと足載せ台10の上方の後端部53と下方の後端部54とにより、開口56が形成されている。
図7は、シート下カバー12およびサイドカバー15等における図2のVII−VII線断面図である。図7に示すように、シート下カバー12と前カバー部品13と後カバー部品14とは、互いに組み付けられている。図7の断面では、シート下カバー12の下端部12bは、前カバー部品13の上部35の上端部13aに対し、車幅方向の外方(すなわち左方)から重ね合わされている。なお、符号60は、シート4の下方に配置された収納ボックスを表している。
後カバー部品14の上側部分(詳しくは上縁部45a)および下側部分(詳しくは下縁部45b)には、車幅方向の内方(すなわち右方)に凹んだ挿入溝70が形成されている。前カバー部品13の上部35の下側部分(詳しくは下縁部35b)と中央部36の上側部分(詳しくは上縁部36a)とには、車幅方向の内方に向かって延びる挿入片71が形成されている。挿入片71は挿入溝70に挿入されている。図8に示すように、挿入溝70の上下の幅bは、挿入片71の上下の厚みaよりも大きくなっている。幅bと厚みaとの比率は特に限定されないが、例えば、b/a=1.2〜3とすることができる。挿入片71の上下の位置が多少ずれたとしても、挿入片71は挿入溝70の内方に入り込むようになっている。
図7に示すように、前カバー部品13の中央部36の下縁部36bは、足載せ台10の横壁51から上方に離間すると共に、縦壁52から車幅方向の外方に離間している。前カバー部品13の下縁部36bと横壁51との間には、隙間C1が設けられている。前カバー部品13の下縁部36bと縦壁52との間には、隙間C2が設けられている。前カバー部品13の下縁部36bは、縦壁52の上端52tよりも低い位置に配置されている。側方から見て、縦壁52の上側部分は、前カバー部品13の下縁部36bによって隠れている。そのため、前カバー部品13の下縁部36bの位置が上下または左右に多少ずれたとしても、隙間C1または隙間C2の大きさが変化するだけである。前カバー部品13の下縁部36bが横壁51または縦壁52と接触することは生じにくい。また、側方から見て前カバー部品13の下縁部36bと縦壁52の上端52tとの間に、隙間が生じることもない。このように、前カバー部品13の取付位置にずれが生じたとしても、そのずれを下縁部36bにおいて吸収することができる。
本実施形態に係る自動二輪車1では、サイドカバー15の全体を取り外さなくても、各種のメンテナンス作業が可能である。詳しくは、後カバー部品14を取り付けた状態のまま、前カバー部品13を取り外すことによって、各種のメンテナンス作業を行うことができる。なお、本実施形態に係る自動二輪車1では、前カバー部品13は、シート下カバー12を取り外した後に取り外すことができるようになっている。ただし、前カバー部品13は、シート下カバー12を取り外す前に取り外すことができるようになっていてもよい。また、本実施形態に係る自動二輪車1では、前カバー部品13および後カバー部品14の両方を取り付けたまま、所定のメンテナンス作業が可能である。次に、メンテナンス作業について説明する。
前述したように、側方から見て、前カバー部品13の凹部34の内方には、開口55および開口56が形成されている(図2参照)。図9に示すように、左の前カバー部品13の内方には、図示しないスロットル弁が収容されたスロットルボディ80が配置されている。スロットルボディ80には、アイドル回転数の調整を行うための調整ねじ81が設けられている。調整ねじ81は、開口55を通じて側方に露出している。メンテナンス作業を行う作業者は、ドライバー等のツールを開口55から挿入し、このツールによって調整ねじ81を回すことができる。すなわち、作業者は、開口55を通じてスロットルボディ80の調整を行うことができる。作業者は、前カバー部品13および後カバー部品14の両方を取り付けた状態のまま、スロットルボディ80の調整を行うことができる。
また、スロットルボディ80には、スロットルボディ80に溜まったガソリン等の燃料を排出するための操作用ねじ82が設けられている。操作用ねじ82は、開口56を通じて側方に露出している。作業者は、ドライバー等のツールを開口56から挿入し、このツールによって操作用ねじ82を回転させることができる。操作用ねじ82を回転させることにより、溜まった燃料をスロットルボディ80から排出することができる。作業者は、前カバー部品13および後カバー部品14の両方を取り付けた状態のまま、スロットルボディ80に溜まった燃料を排出する作業を行うことができる。
なお、スロットルボディ80はツールによって操作される車両部品の一例であるが、ツールによって操作される車両部品がスロットルボディ80に限定されないことは勿論である。
自動二輪車1は、少なくとも一部が前カバー部品13の車幅方向の内方に配置されたメンテナンスされる部品として、エンジンユニット3の伝動ケース83と、伝動ケース83の内部に設けられたベルト式無段変速機85とを備えている。ベルト式無段変速機85は、プライマリシーブ86と、セカンダリシーブ87と、プライマリシーブ86およびセカンダリシーブ87に巻き掛けられたVベルト88とを有している。ベルト式無段変速機85では、長時間の使用後にVベルト88の交換が必要になる。Vベルト88を交換するためには、伝動ケース83を取り外さなければならない。
伝動ケース83には複数の孔89a,89bが形成されている。孔89aは、前カバー部品13および後カバー部品14に覆われていない。孔89aは、側方に露出した孔である。一方、孔89bは、前カバー部品13に覆われている。孔89bは、前カバー部品13の内側に隠れた孔である。伝動ケース83は、孔89a,89bに挿入されたボルト(図示せず)によって、クランクケース90等に固定されている。本実施形態によれば、サイドカバー15の全体(すなわち、前カバー部品13および後カバー部品14)を取り外さなくても、前カバー部品13のみを取り外すことにより、孔89bに挿入されたボルトを露出させることができる。したがって、前カバー部品13を取り外すことにより、孔89a内および89b内に挿入されたボルトが側方に露出し、作業者は側方から上記ボルトを回転させることができる。したがって、後カバー部品14を取り付けた状態のまま、伝動ケース83を取り外すことができ、Vベルト88を交換することができる。すなわち、サイドカバー15の一部(詳しくは、後カバー部品14)を取り付けた状態のまま、ベルト式無段変速機85のメンテナンス作業を行うことができる。
図10に示すように、右のサイドカバー15の内方には、エアクリーナ94が配置されている。エアクリーナ94の一部の側方はサイドカバー15によって覆われ、他の部分は側方に露出している。エアクリーナ94はダクト93を介してスロットルボディ80と接続されている。エアクリーナ94は、図示しない左ケースと、右ケース94Aと、それら左ケースおよび右ケース94Aの内部に配置されたエレメント94Fとを有している。上記左ケースおよび右ケース94Aには、複数の孔95a,95bが形成されている。孔95aはサイドカバー15によって覆われておらず、側方に露出している。一方、孔95bは、前カバー部品13に覆われている。孔95bは、前カバー部品13の内方に隠れた孔である。上記左ケースと右ケース94Aとは、孔95aおよび95bに挿入されたボルト(図示せず)によって、互いに固定されている。本実施形態によれば作業者は、サイドカバー15の全体を取り外さなくても、前カバー部品13のみを取り外すことにより、上記ボルトを回転させることができる。したがって、後カバー部品14を取り付けた状態のまま、右ケース94Aを上記左ケースから取り外すことができ、エレメント94Fを交換することができる。すなわち、サイドカバー15の一部(詳しくは、後カバー部品14)を取り付けた状態のまま、エアクリーナ94のメンテナンス作業を行うことができる。
上述のベルト式無段変速機85およびエアクリーナ94はメンテナンスされる部品の一例であるが、メンテナンスされる部品が他の部品であってもよいことは勿論である。
なお、図9に示すように車両側面視において、足載せ台10の後端部53と後カバー部品14とは離間している。言い換えると、前カバー部品13を取り外したときに、車両側面視において、足載せ台10の後端部53と後カバー部品14とは離間している。これにより、足載せ台10の後端部53と後カバー部品14との間において、メンテナンス作業のためのスペースを十分に確保することができる。
前述の通り、前カバー部品13と縦壁52との間に形成された開口55は、ツールの挿入用の開口として利用できるが、サイドカバー15の内方に空気を導入する役割を果たすこともできる。シート4、シート下カバー12、およびサイドカバー15によって囲まれる空間105(図7参照)は、熱がこもりやすい。特に、エンジンユニット3の上方には、エンジンユニット3から熱気が上昇し、熱がこもりやすい。上記空間105に電装品が配置されていると、当該電装品の温度が上昇してしまうおそれがある。
図2の符号100は、電装品の一例としてのCDIユニットを表している。CDIユニット100は、シート4、シート下カバー12、およびサイドカバー15によって囲まれる空間105内に配置されている。車両側面視において、CDIユニット100はエンジンユニット3の上方に配置されている。また、車両側面視において、CDIユニット100は開口55の後斜め上方に配置されている。自動二輪車1の走行に伴い、前方から開口55の内部に空気が導入される。導入された空気は、上記空間105内を流れる。そのため、上記空間105内に配置されたCDIユニット100は、上記空気によって冷却される。
次に、前カバー部品13を後カバー部品14に取り付ける方法について説明する。取り付けの際には、始めに、後カバー部品14の凸部45(図6参照)が車両側面視において前カバー部品13の凹部32(図5参照)の内側に入り込むように、前カバー部品13を後カバー部品14に重ね合わせる。詳しくは、前カバー部品13の下縁部35b(図5参照)を後カバー部品14の上縁部45a(図6参照)に車幅方向の外方から重ねると共に、前カバー部品13の上縁部36aを後カバー部品14の下縁部45bに車幅方向の外方から重ねる。この際、下縁部35bおよび上縁部45aの少なくとも一部、および/または上縁部36aおよび下縁部45bの少なくとも一部において、挿入溝70に挿入片71を挿入する。
前カバー部品13と後カバー部品14とは、V字状の部分(すなわち、凹部32と凸部45)で重ね合わされているので、前カバー部品13および後カバー部品14に前後または上下の多少の寸法誤差があったとしても、前カバー部品13の位置を後カバー部品14の上縁部45aまたは下縁部45bに沿って若干移動させることにより、その誤差を吸収することができる。すなわち、前カバー部品13の下縁部35bを後カバー部品14の上縁部45aに沿って斜めに移動させることにより、上記誤差を吸収することができる。あるいは、前カバー部品13の上縁部36aを後カバー部品14の下縁部45bに沿って斜めに移動させることにより、上記誤差を吸収することができる。また、前カバー部品13は樹脂製であり、上部35と中央部36とはV字状に形成されているので、前カバー部品13は比較的容易に微小変形させることができる。例えば、前カバー部品13は、凹部32の角度を広げるように微小変形させることができ、あるいは、凹部32の角度を狭めるように微小変形させることができる。
ところで、上記誤差を吸収するように前カバー部品13の位置を微調整し、または前カバー部品13を微小変形させると、前カバー部品13の下縁部36bの位置がずれてしまうおそれがある。しかし、図7に示すように、下縁部36bは横壁51および縦壁52から離間しているので、そのような位置ずれが生じたとしても、組み付けに際して実用上の問題はない。下縁部36bにおいて、位置ずれを吸収することが可能である。
次に、前カバー部品13の孔41にねじ(図示せず)を締めつけ、前カバー部品13の下部37を足載せ台10に固定する。また、前カバー部品13の孔42と後カバー部品14の孔43とにねじ(図示せず)を締め付け、前カバー部品13と後カバー部品14とを固定する。
次に、シート下カバー12の側壁部22(図4参照)を前カバー部品13に重ね、シート下カバー12の孔23、前カバー部品13の孔38、および後カバー部品14の孔44にねじ(図示せず)を締め付け、シート下カバー12と前カバー部品13と後カバー部品14とを固定する。また、シート下カバー12の孔24と前カバー部品13の孔40とにねじ(図示せず)を締め付け、シート下カバー12と前カバー部品13とを固定する。これにより、シート下カバー12、前カバー部品13、および後カバー部品14を組み立てることができる。
以上のように、本実施形態に係る自動二輪車1によれば、サイドカバー15は、前カバー部品13および後カバー部品14を互いに組み付けることによって形成されている。前カバー部品13および後カバー部品14によって比較的大きなサイドカバー15を形成することができる。そのため、サイドカバー15によって、エンジンユニット3等に対する埃や泥水等の侵入を抑制することができる。また、前カバー部品13は、後カバー部品14を取り外すことなく取り外し可能に形成されている。したがって、後カバー部品14を取り付けた状態のまま、前カバー部品13を取り外すことにより、メンテナンス作業が可能となる。よって、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、前カバー部品13と後カバー部品14とは、それらの境界が車両側面視においてV字状となるように組み付けられる。また、前カバー部品13と後カバー部品14とは、前カバー部品13の下縁部35b(すなわち、凹部32の上縁部)および上縁部36a(すなわち、凹部32の下縁部)が、それぞれ後カバー部品14の上縁部45a(すなわち、凸部45の上縁部)および下縁部45b(すなわち、凸部45の下縁部)に、車幅方向の外方から重ねられるように組み付けられる。したがって、前カバー部品13または後カバー部品14に前後方向または上下方向の寸法誤差があったとしても、その誤差を吸収することができ、前カバー部品13と後カバー部品14との間に隙間が生じることは避けられる。さらに、前カバー部品13の下縁部36b(すなわち、凸部31の下縁部)は、横壁51から上方に離間し、且つ、縦壁52から車幅方向の外方に離間している。そのため、前カバー部品13または後カバー部品14に上下方向または左右方向の寸法誤差があったとしても、その誤差を吸収することができる。したがって、本実施形態によれば、サイドカバー15の内側に埃や水が侵入することを抑制できると共に、外観の悪化を回避することができる。
図7に示すように、後カバー部品14の上縁部45aは挿入溝70を有し、前カバー部品13の下縁部35b(すなわち、凹部32の上縁部)は、挿入溝70に挿入される挿入片71を有している。また、後カバー部品14の下縁部45bは挿入溝70を有し、前カバー部品13の上縁部36a(すなわち、凹部32の下側の縁部)は、挿入溝70に挿入される挿入片71を有している。図8に示すように、挿入溝70の幅bは挿入片71の厚みaよりも大きくなっている。したがって、挿入片71の位置が多少ずれたとしても、挿入片71を挿入溝70に嵌め込むことができる。前カバー部品13と後カバー部品14とを、寸歩誤差を吸収しつつ良好に組み付けることができる。なお、挿入溝70と挿入片71とを設ける部分は、上記のものとは反対であってもよい。
また、本実施形態によれば、少なくとも一部が前カバー部品13の車幅方向の内方に配置されたメンテナンスされる部品として、伝動ケース83およびベルト式無段変速機85と、エアクリーナ94とを備えている。本実施形態によれば、サイドカバー15の全体を取り外さなくても、前カバー部品13のみを取り外すことにより、ベルト式無段変速機85のVベルト88の交換、およびエアクリーナ94のエレメント94Fの交換を行うことができる。ベルト式無段変速機85およびエアクリーナ94に対して、車幅方向の側方から容易にメンテナンス作業を行うことができる。
また、本実施形態によれば、図9に示すように車両側面視において、前カバー部品13を取り外したときに、足載せ台10の後端部53と後カバー部品14とは離間している。そのため、前カバー部品13を取り外したときに、足載せ台10の後端部53と後カバー部品14との間に、メンテナンス作業のためのスペースが確保される。よって、メンテナンス作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態によれば、図2に示すように車両側面視において、前カバー部品13と縦壁52との間に開口55が形成されている。開口55の内側に、開口55を通じて挿入されるツールによって操作される車両部品として、スロットルボディ80が配置されている。このように、開口55を通じてスロットルボディ80を操作することができるので、後カバー部品14だけでなく前カバー部品13をも取り外さずに、スロットルボディ80を操作することが可能となる。よって、メンテナンス作業をさらに容易に行うことができる。
図2に示すように、シート4、シート下カバー12、およびサイドカバー15によって囲まれる空間105(図7参照)内に、CDIユニット100が配置されている。CDIユニット100は、車両側面視において開口55の後斜め上方に配置されている。そのため、開口55から吸い込まれた空気がCDIユニット100の周囲に流れやすくなり、CDIユニット100を上記空気で冷却することができる。したがって、CDIユニット100の温度上昇を抑制することができる。
図5に示すように、前カバー部品13は、車両側面視において後方に突出したV字状の他の凸部33と、車両側面視において凸部33の前方に位置し且つ後方に凹んだV字状の他の凹部34とを有している。図2に示すように車両側面視において、足載せ台10の後端部53は、凹部34の内方に配置されている。前カバー部品13は、略Z形状に形成されている。厳密には、左の前カバー部品13は反転したZ形状に形成され、右の前カバー部品13はZ形状に形成されている。前カバー部品13の下部37の一部は、足載せ台10の後端部53よりも下方に配置される。前カバー部品13の下部37は、孔41に締められるボルト(図示せず)によって、足載せ台10の後端部53よりも下方の部分である後端部54に固定される。このように、前カバー部品13の下部37を固定することができるので、取り付けられたときの前カバー部品13の剛性を高めることができる。
1 自動二輪車
2 車体フレーム
3 エンジンユニット
4 シート
10 足載せ台
12 シート下カバー
13 前カバー部品
14 後カバー部品
15 サイドカバー
31 前カバー部品の凸部
32 前カバー部品の凹部
35b 下縁部(前カバー部品の凹部の上縁部)
36a 上縁部(前カバー部品の凹部の下縁部)
36b 下縁部(前カバー部品の凸部の下縁部)
45 後カバー部品の凸部
45a 上縁部(後カバー部品の凸部の上縁部)
45b 下縁部(後カバー部品の凸部の下縁部)
51 横壁
52 縦壁

Claims (10)

  1. 車体フレームに揺動自在に支持されたエンジンユニットと、
    前記エンジンユニットの前方に配置された足載せ台と、
    前記エンジンユニットの上方に配置されたシートと、
    車両側面視において前記シートの前端部の下方且つ前記足載せ台の上方に配置され、少なくとも前記エンジンユニットの前方に配置されたシート下カバーと、
    車両側面視において前記シート下カバーの後方且つ前記シートの下方に配置され、少なくとも前記エンジンユニットの一部の側方に配置されたサイドカバーと、を備え、
    前記サイドカバーは、車両側面視において前記シート下カバーの後方に配置された前カバー部品と、車両側面視において前記前カバー部品の後方に配置された後カバー部品と、を有し、
    前記前カバー部品は、車両側面視において前方に突出したV字状の凸部と、車両側面視において前記凸部の後方に位置し且つ前方に凹んだV字状の凹部と、を有し、
    前記後カバー部材は、車両側面視において前方に突出したV字状の凸部を有し、
    前記前カバー部品と前記後カバー部品とは、車両側面視において前記前カバー部品の前記凹部に前記後カバー部品の前記凸部が入り込み、且つ、前記前カバー部品の前記凹部の上縁部および下縁部が、それぞれ前記後カバー部品の前記凸部の上縁部および下縁部に車幅方向の外方から重ねられるように組み付けられ、
    前記前カバー部品は、前記後カバー部品を取り外すことなく取り外し可能に形成され、
    前記シート下カバーよりも車幅方向の外方且つ前記シート下カバーよりも後方に位置する横壁と、
    前記横壁から上向きに延びる縦壁と、を備え、
    前記前カバー部品の前記凸部の下縁部は、前記横壁から上方に離間し且つ前記縦壁から車幅方向の外方に離間している、スクータ型自動二輪車。
  2. 前記前カバー部品の前記凹部の上縁部および前記後カバー部品の前記凸部の上縁部のうちいずれか一方は、車幅方向の内方に凹んだ挿入溝を有し、他方は、車幅方向の内方に向かって延び且つ前記挿入溝に挿入される挿入片を有し、
    前記前カバー部品の前記凹部の下縁部および前記後カバー部品の前記凸部の下縁部のうちいずれか一方は、車幅方向の内方に凹んだ挿入溝を有し、他方は、車幅方向の内方に向かって延び且つ前記挿入溝に挿入される挿入片を有し、
    前記各挿入溝の幅は、前記各挿入片の厚みよりも大きい、請求項1に記載のスクータ型自動二輪車。
  3. 前記後カバー部品の前記凸部の上縁部は、車幅方向の内方に凹んだ挿入溝を有し、前記前カバー部品の前記凹部の上縁部は、車幅方向の内方に向かって延び且つ前記挿入溝に挿入される挿入片を有し、
    前記後カバー部品の前記凸部の下縁部は、車幅方向の内方に凹んだ挿入溝を有し、前記前カバー部品の前記凹部の下縁部は、車幅方向の内方に向かって延び且つ前記挿入溝に挿入される挿入片を有し、
    前記各挿入溝の幅は、前記各挿入片の厚みよりも大きい、請求項1に記載のスクータ型自動二輪車。
  4. 少なくとも一部が前記前カバー部品の車幅方向の内方に配置されたメンテナンスされる部品を備えている、請求項1に記載のスクータ型自動二輪車。
  5. 前記エンジンユニットは、前記部品として、一部が前記前カバー部品の側方に位置し且つ他の部分が露出した伝動ケースと、前記伝動ケース内に収容されたベルト式無段変速機と、を有している、請求項4に記載のスクータ型自動二輪車。
  6. 前記部品は、一部が前記前カバー部品の側方に位置し且つ他の部分が露出したエアクリーナである、請求項4に記載のスクータ型自動二輪車。
  7. 前記横壁は、前記足載せ台の一部を形成し、
    前記足載せ台は、前記横壁から後方に延びる後端部を有し、
    前記前カバー部品を取り外したときに、車両側面視において、前記足載せ台の前記後端部と前記後カバー部品とが離間している、請求項1に記載のスクータ型自動二輪車。
  8. 車両側面視において、前記前カバー部品と前記縦壁との間に開口が形成され、
    前記開口の内側に、前記開口を通じて挿入されるツールによって操作される車両部品が配置されている、請求項1に記載のスクータ型自動二輪車。
  9. 前記シート、前記シート下カバー、および前記サイドカバーによって囲まれる空間内に配置された電装品を備え、
    車両側面視において、前記前カバー部品と前記縦壁との間に開口が形成され、
    前記電装品は、車両側面視において前記開口の後斜め上方に配置されている、請求項1に記載のスクータ型自動二輪車。
  10. 前記前カバー部品は、車両側面視において後方に突出したV字状の他の凸部と、車両側面視において当該他の凸部の前方に位置し且つ後方に凹んだV字状の他の凹部と、を更に有し、
    前記横壁は、前記足載せ台の一部を形成し、
    前記足載せ台は、前記横壁から後方に延びる後端部を有し、
    車両側面視において、前記後端部は前記他の凹部の内方に配置されている、請求項1に記載のスクータ型自動二輪車。
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