JP2016158821A - 浴室用カウンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】清掃性を向上させることができる浴室用カウンタを提供することを目的とする。【解決手段】浴室の壁面に取り付けられ第1の上面を有する支持材と、前記支持材に下面を支持され複数の側端面を有する天板であって、前記複数の側端面の全てが前記壁面および浴槽から水平方向に離間して設けられる天板と、前記支持材の上方に設けられ前記第1の上面を覆い前記支持材に対して着脱自在とされたカバーと、を備えたことを特徴とする浴室用カウンタが提供される。【選択図】図1

Description

本発明の態様は、一般的に、浴室の壁に取り付けられる浴室用カウンタに関する。
家庭の浴室において身体を洗う作業を楽にするために、浴室用カウンタが浴室の壁に取り付けられている。使用者は、浴室用カウンタを利用することにより洗面器を洗い場よりも上方に置くことができる。
ここで、トップ部材、ボディ部材、及びブラケットの3つの部材で構成されたカウンターがある(特許文献1)。特許文献1に記載されたカウンターでは、ブラケットは、壁面へ固定され、トップ部材を支持している。トップ部材は、トップ面よりも一段低く形成した溝形成部を後方側に有しており、溝形成部の上面が排水溝の底面となる(特許文献1、図5参照)。
しかし、特許文献1に記載されたカウンターでは、トップ部材と壁面とが成す角部において入隅が形成されてしまう。特許文献1のカウンターでは、排水溝の前後方向の幅が比較的狭いため、入隅を掃除することは困難であり、入隅にこびりついた水垢や石鹸カスを落とすことは容易ではない。したがって、入隅の掃除に手間がかかる。
これに対して、カウンタが浴槽および壁面から離れて設けられたカウンタ付き浴室がある(特許文献2)。特許文献2に記載されたカウンタ付き浴室では、支柱がカウンタを長手方向に貫通しカウンタを支持している。しかし、特許文献2に記載されたカウンタ付き浴室であっても、支柱がカウンタを貫通しているため、カウンタの側端面と支柱とが成す角部において入隅が形成される。そのため、入隅にこびりついた水垢や石鹸カスを落とすことは容易ではなく、入隅の掃除に手間がかかるという点においては、改善の余地がある。
特開2011−67340号公報 特開2013−179987号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、清掃性を向上させることができる浴室用カウンタを提供することを目的とする。
第1の発明は、浴室の壁面に取り付けられ第1の上面を有する支持材と、前記支持材に下面を支持され複数の側端面を有する天板であって、前記複数の側端面の全てが前記壁面および浴槽から水平方向に離間して設けられる天板と、前記支持材の上方に設けられ前記第1の上面を覆い前記支持材に対して着脱自在とされたカバーと、を備えたことを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、天板の全ての側端面が浴槽および壁面から水平方向に離間しているため、天板と浴槽との間および天板と壁面との間において入隅が形成されることを抑えることができる。
これにより、水が入隅に溜まることを抑え、水垢や石鹸カスなどによる汚れが入隅に発生することを抑えることができる。また、入隅が形成されることを抑えることができるため、例えばシリコーンなどのシール材を入隅に塗布する必要がなく、浴室用カウンタの見栄えはより良好である。
また、天板の全ての側端面が浴槽および壁面から水平方向に離間しているため、例えば清掃者は、汚れが付着した天板の側端面を端から端まで洗剤およびスポンジなどの清掃用具でより簡単に擦り洗いすることができる。
さらに、浴室用カウンタは、カバーを備える。カバーは、支持材の上方に設けられ、支持材の上面を覆う。そのため、カバーは、支持材の上方から流れてきた水、あるいは支持材の上方から飛散してきた水が支持材の上面にかかることを抑えることができる。これにより、支持材が汚れることを抑えることができる。
例えば、支持材が比較的複雑な構造を有し、支持材の清掃が困難である場合でも、その支持材を清掃する手間を省くことができる。なお、比較的複雑な構造としては、例えば、天板を支える耐荷重性を確保するためのリブが設けられた構造などが挙げられる。また、カバーが支持材から着脱自在とされている。そのため、カバーが汚れた場合には、例えば清掃者は、カバーを支持材から取り外し、十分なスペースを有する場所でカバーをより簡単に清掃することができる。これにより、浴室用カウンタの清掃性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記カバーは、前記カバーが変形することを抑制する変形抑制手段を有することを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、カバーが変形抑制手段を有するため、天板の上面に載置されていた例えばシャンプーのボトルなどが、天板の側端面と、壁面と、の間を通してカバーの上面に落下しても、カバーが凹状に変形することを抑えることができる。そのため、水がカバーの上面に溜まりやすくなることを抑制することができる。これにより、カバーの上面が汚れやすくなることを抑制し、カバーを清掃する手間を低減することができる。
第3の発明は、第2の発明において、前記変形抑制手段は、前記カバーの下端が前記第1の上面と当接することで前記カバーが変形することを抑制する構造を有することを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、変形抑制手段は、より簡単な構造でカバーの変形を抑制することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、前記カバーは、前記天板から前記壁面へ向かって下方へ傾斜した第2の上面を有することを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、カバーの上面に流れてきた水は、カバーの上面を伝って下方へ流れる。そのため、水がカバーの上面に溜まることを抑制し、カバーを清掃する手間を低減することができる。
第5の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明において、前記カバーの前後方向の長さは、前記複数の側端面のうちの前記壁面と対向する前記側端面と、前記壁面と、の間の長さよりも短いことを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、例えば清掃者がカバーを支持材から取り外す際に、カバーを傾けることなく上方へ移動させ、洗いやすい場所まで移動させることができる。これにより、清掃者がカバーを移動させる際に、カバーの上面に付着している水が支持材に落下する量を抑えることができる。これにより、清掃者がカバーを取り外す際に、支持材に付着する水の量を抑えることができる。
第6の発明は、第1〜5のいずれか1つの発明において、前記支持材のうちで前記天板と前記壁面との間に存在する部分の横方向の長さは、前記天板の横方向の長さよりも短いことを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、支持材のうちで天板と壁面との間に存在する部分の横方向の長さを天板の横方向の長さよりも短くするため、支持材の上面を覆うカバーのうち、天板と壁面との間に存在する支持材の上面を覆う部分、すなわち、水がかかりやすい部分の横方向の長さをより短くすることができる。これにより、カバーの上面において水が溜まる面積を小さく抑えて清掃面積を小さく抑えつつ、カバーを小さくすることで、カバーを取り外した際のカバーの清掃性を向上させることができる。
本発明の態様によれば、清掃性を向上させることができる浴室用カウンタが提供される。
本実施形態にかかる浴室用カウンタが設置された浴室を表す模式的斜視図である。 本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態の具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的分解図である。 本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的断面図である。 本具体例の支持材を表す模式的平面図である。 本具体例の第1のカバーを表す模式的平面図である。 本実施形態の他の具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施形態にかかる浴室用カウンタが設置された浴室を表す模式的斜視図である。
図2は、本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図3は、本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図2は、図1に表した矢印A1の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図である。図3は、図1に表した矢印A2の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図1〜図3に表したように、本実施形態にかかる浴室用カウンタ300は、天板310と、支持材320と、第1のカバー340と、第2のカバー350と、を備え、浴室10の洗い場100の第1の壁面110に取り付けられている。第1の壁面110は、浴槽200と、浴槽200と対向する第2の壁面120と、の間に設けられ、浴槽200および第2の壁面120と接続されている。
第1の壁面110には、水栓400および鏡500が取り付けられている。水栓400は、例えば天板310の上に載置された洗面器に水を供給する。本願明細書において、「水」には、冷水のみならず、加温されたお湯が含まれる。
支持材320は、第1の壁面110に取り付けられている。より具体的には、支持材320の一端は、第1の壁面110に固定されている。支持材320の他端は、天板310の下面317を支持している。
天板310は、第1の側端面311と、第2の側端面312と、第3の側端面313と、第4の側端面314と、上面316と、を有し、支持材320により支持されている。図2および図3に表したように、第1の側端面311は、第1の壁面110と対向し、第1の壁面110から水平方向に離間している。第2の側端面312は、浴槽200の側面210と対向し、浴槽200から水平方向に離間している。第3の側端面313は、第2の壁面120と対向し、第2の壁面120から水平方向に離間している。第4の側端面314は、洗い場100と面し、浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間している。つまり、天板310の全ての側端面(第1の側端面311、第2の側端面312、第3の側端面313、および第4の側端面314)は、浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間している。
第1の側端面311と第1の壁面110との間には、隙間S1が存在する。第1の側端面311と、第1の壁面110と、の間の距離D1は、例えば約50ミリメートル(mm)程度である。第2の側端面312と浴槽200の側面210との間には、隙間S2が存在する。第2の側端面312と、浴槽200の側面210と、の間の距離D2は、例えば約70mm程度である。第3の側端面313と第2の壁面120との間には、隙間S3が存在する。第3の側端面313と、第2の壁面120と、の間の距離D3は、例えば約70mm程度である。
第1の側端面311、第2の側端面312、および第3の側端面313の拭き掃除をするために、距離D1〜距離D3は、より適切な距離に適宜設定されている。具体的には、距離D1〜距離D3のそれぞれは、スポンジ等の清掃用具を挿入しやすくするため、例えば約30mm以上であることがより好ましい。また、手の甲が拭き掃除の際に第1の壁面110、第2の壁面120、および浴槽200に当たらないようにするためには、距離D1〜距離D3のそれぞれは、例えば約50mm以上であることがより好ましい。天板310が洗い場100に比較的大きく張り出すことを抑えるため、距離D1は、30mm以上、50mm以下であることがより好ましい。
天板310の上面316は、略平坦である。例えば、使用者は、洗面器やシャンプーのボトル等を天板310の上面316に載せることができる。天板310の上面316には、排水のための傾斜が設けられていてもよい。この場合、経年により傾斜方向が変わらないよう、天板310の上面316を前方側に下降傾斜させておくことが好ましい。
図3に表したように、支持材320の横方向の長さD5は、天板310の横方向の長さD4よりも短い。
本願明細書において「横方向」とは、水平方向であって壁面110に平行な方向をいう。
第1のカバー340は、支持材320の上方に設けられ、支持材320の上面322(第1の上面:図4参照)を覆う。第1のカバー340は、支持材320に取り付けられている。第1のカバー340の取付構造の詳細については、後述する。第1のカバー340は、支持材320に対して着脱自在とされている。第2のカバー350は、支持材320の下方に設けられ、支持材320の下面および支持材320の側面を覆う。
本願明細書中において、「支持材」は、「第2のカバーによって覆われている支持材」を含む。これにより、前述した「第1のカバー340は、支持材320に対して着脱自在とされている」ことには、「第1のカバー340が、第2のカバー350に対して着脱自在とされている」ことが含まれる。
本願明細書において、「下方」とは、浴室用カウンタ300が第1の壁面110に取り付けられた状態において、鉛直方向であって天板310からみて支持材320の側の方向をいう。本願明細書において、「上方」とは、「下方」とは反対の方向をいう。本願明細書において、「前方」とは、浴室用カウンタ300が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第1の壁面110に垂直な方向であって第1の壁面110からみて浴室カウンタ300の側の方向をいう。本願明細書において、「後方」とは、「前方」とは反対の方向をいう。
本実施形態によれば、天板310の全ての側端面が浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間しているため、天板310と浴槽200との間、天板310と第1の壁面110との間、および天板310と第2の壁面120との間において入隅が形成されることを抑えることができる。
本願明細書において「入隅」とは、複数の面が互いに接続された箇所の内側の部分をいうものとする。あるいは、本願明細書において「入隅」とは、複数の面が互いに接続された箇所の凹んだ部分をいうものとする。
これにより、水が入隅に溜まることを抑え、水垢や石鹸カスなどによる汚れが入隅に発生することを抑えることができる。また、入隅が形成されることを抑えることができるため、例えばシリコーンなどのシール材を入隅に塗布する必要がなく、浴室用カウンタ300の見栄えはより良好である。
また、天板310の全ての側端面が浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間しているため、例えば清掃者は、汚れが付着した天板の側端面を端から端まで洗剤およびスポンジなどの清掃用具でより簡単に擦り洗いすることができる。
ここで、前述したように、天板310の第1の側端面311は、第1の壁面110から水平方向に離間している。そのため、第1のカバー340が設けられていない場合には、第1の側端面311が第1の壁面110と離間していない場合と比較すると、支持材320の上方から流れてきた水、あるいは支持材320の上方から飛散してきた水が支持材320の上面322にかかりやすい。水が支持材320の上面322にかかると、支持材320が汚れることがある。
これに対して、本実施形態にかかる浴室用カウンタ300は、第1のカバー340を備える。前述したように、第1のカバー340は、支持材320の上方に設けられ、支持材320の上面322を覆う。そのため、第1のカバー340は、支持材320の上方から流れてきた水、あるいは支持材320の上方から飛散してきた水が支持材320の上面322にかかることを抑えることができる。これにより、支持材320が汚れることを抑えることができる。
例えば、支持材320が比較的複雑な構造を有し、支持材320の清掃が困難である場合でも、その支持材320を清掃する手間を省くことができる。なお、比較的複雑な構造としては、例えば、天板310を支える耐荷重性を確保するためのリブ326が設けられた構造などが挙げられる(図4参照)。また、前述したように、第1のカバー340が支持材320から着脱自在とされている。そのため、第1のカバー340が汚れた場合には、例えば清掃者は、第1のカバー340を支持材320から取り外し、十分なスペースを有する場所で第1のカバー340をより簡単に清掃することができる。これにより、本実施形態にかかる浴室用カウンタ300の清掃性を向上させることができる。
また、支持材320の横方向の長さD5が天板310の横方向の長さD4よりも短いため、支持材320の上面322を覆う第1のカバー340の横方向の長さをより短くすることができる。これにより、第1のカバー340の清掃性を向上させることができる。
次に、本実施形態の具体例にかかる浴室用カウンタについて、図面を参照しつつ説明する。
図4は、本実施形態の具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的分解図である。
図5は、本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図6は、本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的断面図である。
図5は、図1に表した矢印A3の方向にみたときの本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図に相当する。図6は、図2に表した切断面A−Aにおける模式的断面図に相当する。
図4〜図6に表したように、本具体例にかかる浴室用カウンタ300は、天板310と、支持材320と、補強材330と、第1のカバー340と、第2のカバー350と、を備える。図6に表したように、支持材320の一端は、第1の壁面110に固定されている。支持材320の他端は、補強材330を介して天板310の下面317を支持している。
支持材320は、取付面321と、上面322と、を有する。上面322は、支持面322aと、傾斜面322bと、を有する。支持面322aは、支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において水平方向と略平行である。傾斜面322bは、支持面322aと取付面321とに接続されている。図6に表したように、傾斜面322bは、支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において天板310から第1の壁面110へ向かって下方へ傾斜した面を有する。
補強材330は、支持材320と、天板310と、の間に設けられている。補強材330は、脚部331を有し、支持材320の支持面322aに載置固定されている。補強材330は、天板310を支持するとともに天板310を補強する。
天板310は、樹脂製であり、上面視で矩形状の下面が開口した箱状に形成され、矩形状の補強材330の上面および側周面を囲むようにして、補強材330の上に載置される。このように、天板310は、支持材320によって補強材330を介して間接的に支持されてもよいし、支持材320によって直接的に支持されてもよい。
本具体例の第1のカバー340は、支持材320の傾斜面322bに取り付けられている。第1のカバー340は、傾斜面部341と、立面部342と、を有する。立面部342は、傾斜面部341と接続され、傾斜面部341の縁から傾斜面部341に対して略垂直方向に延在している。傾斜面部341は、支持材320の傾斜面322bに略沿う形状を有する。図5および図6に表したように、傾斜面部341は、第1のカバー340が支持材320に取り付けられた状態において、天板310から第1の壁面110へ向かって下方へ傾斜した上面341c(第2の上面)を有する。上面341cは、第1のカバー340の横方向における中心部から両端部へ向かって下方へさらに傾斜していてもよい。
第1のカバー340は、リブ(変形抑制手段)341bを有する。リブ341bは、第1のカバー340を補強し、第1のカバー340が変形することを抑制する。リブ341bの下端は、第1のカバー340が支持材320に取り付けられた状態において、支持材320と接触していてもよいし、接触していなくともよい。例えば、第1のカバー340は、物が第1のカバー340の上面341cに落下すると撓む。このときに、リブ341bの下端は、支持材320の上面322(本具体例では傾斜面322b)と当接し、第1のカバー340の変形を抑制してもよい。
ここで、支持材320に対する第1のカバー340の取付構造について、図面を参照しつつ説明する。
図7は、本具体例の支持材を表す模式的平面図である。
図8は、本具体例の第1のカバーを表す模式的平面図である。
図7は、支持材320の支持面322aに対して垂直な方向からみたときの支持材320を表す模式的平面図である。図8は、図4に表した矢印A4の方向にみたときの第1のカバー340を表す模式的平面図である。
図8に表したように、本具体例の第1のカバー340は、爪部341aを有する。爪部341aは、第1のカバー340の裏面に設けられている。第1のカバー340の裏面とは、第1のカバー340が支持材320に取り付けられた状態において、支持材320の傾斜面322bと対向する面である。図8に表した具体例では、第1のカバー340は、複数の爪部341aを有する。
一方で、図7に表したように、本具体例の支持材320は、例えばボルトなどの締結部材325により第1の壁面110に取り付けられている。締結部材325は、取付面321に設けられた孔(図示せず)を通して第1の壁面110に固定される。支持材320は、傾斜面322bに設けられた孔323aを有する。図7に表した具体例では、支持材320は、複数の孔323aを有する。
第1のカバー340の爪部341aが支持材320の孔323aと係合することで、第1のカバー340は、支持材320の傾斜面322bに取り付けられる。一方で、例えば清掃者は、第1のカバー340を上方へ持ち上げるよう力を加えることで、爪部341aを弾性変形させ、爪部341aと孔323aとの間の係合を解除することにより、第1のカバー340を支持材320から取り外すことができる。具体的には、使用者は樹脂製の天板310を外した後、第1のカバー340を取り外す。なお、第1のカバー340を取り付ける場合には、第1のカバー340を支持材320に取り付けた後に、天板310を載置すれば良い。
その他の構造は、図1〜図3に関して前述した浴室用カウンタ300の構造と同様である。
本具体例によれば、第1のカバー340がリブ341bを有するため、天板310の上面316に載置されていた例えばシャンプーのボトルなどが、天板310の第1の側端面311と、第1の壁面110と、の間を通して第1のカバー340の上面341cに落下しても、第1のカバー340が凹状に変形することを抑えることができる。そのため、水が第1のカバー340の上面341cに溜まりやすくなることを抑制することができる。これにより、第1のカバー340の上面341cが汚れやすくなることを抑制し、第1のカバー340を清掃する手間を低減することができる。
前述したように、リブ341bの下端は、支持材320の上面322と当接することにより第1のカバー340の変形を抑制する。そのため、リブ341bは、より簡単な構造で第1のカバー340の変形を抑制することができる。
前述したように、第1のカバー340の上面341cは、天板310から第1の壁面110へ向かって下方へ傾斜している。そのため、第1のカバー340の上面341cに流れてきた水は、上面341cを伝って下方へ流れる。そのため、水が第1のカバー340の上面341cに溜まることを抑制し、第1のカバー340を清掃する手間を低減することができる。
なお、本具体例の第1のカバー340は、単一の部品ではなく、複数の部品を有していてもよい。第1のカバー340が複数の部品を有する場合には、例えば清掃者は、第1のカバー340を支持材320からより容易に取り外すことができる。
図9は、本実施形態の他の具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的断面図である。 図9は、図2に表した切断面A−Aにおける模式的断面図に相当する。
本具体例では、例えば清掃者は、第1のカバー340aを傾けることなく略鉛直方向(略上下方向)に移動させることで、第1のカバー340aを支持材320から取り外すことができる。より具体的には、図9に表したように、第1のカバー340aの前後方向の長さD6は、天板310の第1の側端面311と、第1の壁面110と、の間の距離(長さ)D1よりも短い。この場合、図9に表したように、第1のカバー340aの立面部342と、天板310の第1の側端面311と、の間に、水密性を確保するためのパッキン360が設けられていてもよい。パッキン360は、例えば、ゴム製のものである。これにより、第1のカバー340aの支持材320からの取り外しを阻害することがなく、第1のカバー340aの立面部342と、天板310の第1の側端面311と、の間から、水が浸入して支持材320の傾斜面322bにかかることが抑制される。パッキン360は、例えば、着脱可能に設けられてもよいし、天板310に固定されていてもよい。
その他の構造は、図4〜図8に関して前述した浴室用カウンタ300の構造と同様である。
本具体例によれば、例えば清掃者が第1のカバー340aを支持材320から取り外す際に、第1のカバー340aを傾けることなく上方へ移動させ、洗いやすい場所まで移動させることができる。これにより、清掃者が第1のカバー340aを移動させる際に、第1のカバー340aの上面341cに付着している水が支持材320に落下する量を抑えることができる。これにより、清掃者が第1のカバー340aを取り外す際に、支持材320に付着する水の量を抑えることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴室用カウンタ300、支持材320、第1のカバー340、340a、および第2のカバー350などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや第1のカバー340、340aの設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。例えば、天板310は、直接的に支持材320で支持されていてもよいし、図4〜図6に関して前述したように補強材330を介して間接的に支持材320で支持されていてもよい。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 浴室、 100 洗い場、 110 第1の壁面、 120 第2の壁面、 200 浴槽、 210 側面、 300 浴室用カウンタ、 310 天板、 311 第1の側端面、 312 第2の側端面、 313 第3の側端面、 314 第4の側端面、 316 上面、 317 下面、 320 支持材、 321 取付面、 322 上面、 322a 支持面、 322b 傾斜面、 323a 孔、 325 締結部材、 330 補強材、 331 脚部、 340、340a 第1のカバー、 341 傾斜面部、 341a 爪部、 326、341b リブ、 341c 上面、 342 立面部、 350 第2のカバー、 360 パッキン、 400 水栓、 500 鏡

Claims (6)

  1. 浴室の壁面に取り付けられ第1の上面を有する支持材と、
    前記支持材に下面を支持され複数の側端面を有する天板であって、前記複数の側端面の全てが前記壁面および浴槽から水平方向に離間して設けられる天板と、
    前記支持材の上方に設けられ前記第1の上面を覆い前記支持材に対して着脱自在とされたカバーと、
    を備えたことを特徴とする浴室用カウンタ。
  2. 前記カバーは、前記カバーが変形することを抑制する変形抑制手段を有することを特徴とする請求項1記載の浴室用カウンタ。
  3. 前記変形抑制手段は、前記カバーの下端が前記第1の上面と当接することで前記カバーが変形することを抑制する構造を有することを特徴とする請求項2記載の浴室用カウンタ。
  4. 前記カバーは、前記天板から前記壁面へ向かって下方へ傾斜した第2の上面を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の浴室用カウンタ。
  5. 前記カバーの前後方向の長さは、前記複数の側端面のうちの前記壁面と対向する前記側端面と、前記壁面と、の間の長さよりも短いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の浴室用カウンタ。
  6. 前記支持材のうちで前記天板と前記壁面との間に存在する部分の横方向の長さは、前記天板の横方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の浴室用カウンタ。
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