JP6547937B2 - 浴室用カウンタ - Google Patents

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Description

本発明の態様は、一般的に、浴室の壁に取り付けられる浴室用カウンタに関する。
家庭の浴室において身体を洗う作業を楽にするために、浴室用カウンタが浴室の壁に取り付けられている。使用者は、浴室用カウンタを利用することにより洗面器を洗い場よりも上方に置くことができる。
ここで、トップ部材、ボディ部材、及びブラケットの3つの部材で構成されたカウンターがある(特許文献1)。特許文献1に記載されたカウンターでは、ブラケットは、壁面へ固定され、トップ部材を支持している。トップ部材は、トップ面よりも一段低く形成された溝形成部を後方側に有しており、溝形成部の上面が排水溝の底面となる(特許文献1、図5参照)。
しかし、特許文献1に記載されたカウンターでは、トップ部材と壁面とが成す角部において入隅が形成されてしまう。特許文献1のカウンターでは、排水溝の前後方向の幅が比較的狭いため、入隅を掃除することは困難であり、入隅にこびりついた水垢や石鹸カスを落とすことは容易ではない。したがって、入隅の掃除には手間がかかる。
これに対して、カウンタが浴槽および壁面から離れて設けられたカウンタ付き浴室がある(特許文献2)。特許文献2に記載されたカウンタ付き浴室では、支柱がカウンタを長手方向に貫通しカウンタを支持している。しかし、特許文献2に記載されたカウンタ付き浴室であっても、支柱がカウンタを貫通しているため、カウンタの側端面と支柱とが成す角部において入隅が形成される。そのため、入隅にこびりついた水垢や石鹸カスを落とすことは容易ではなく、入隅の掃除に手間がかかるという点においては、改善の余地がある。
特開2011−67340号公報 特開2013−179987号公報
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、清掃性を向上させることができる浴室用カウンタを提供することを目的とする。
第1の発明は、浴室の壁面に取り付けられる支持材と、前記支持材に下面を支持され複数の側端面を有する天板であって、前記複数の側端面の全てが前記壁面および浴槽から水平方向に離間して設けられる天板と、を備え、前記支持材は、前記壁面に接続された傾斜面部と、前記傾斜面部と前記天板との間を接続する立面部と、を有し、前記傾斜面部の上面は、前記壁面に接続され前記支持材が前記壁面に取り付けられた状態において前記天板から前記壁面へ向かって上方へ傾斜した第1の斜面を有し、前記立面部は、前記支持材が前記壁面に取り付けられた状態において前記天板から前記壁面とは反対方向に下向きに傾斜することを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、天板の全ての側端面が浴槽および壁面から水平方向に離間しているため、天板と浴槽との間および天板と壁面との間において入隅が形成されることを抑えることができる。
これにより、水が入隅に溜まることを抑え、水垢や石鹸カスなどによる汚れが入隅に発生することを抑えることができる。また、入隅が形成されることを抑えることができるため、例えばシリコーンなどのシール材を入隅に塗布する必要がなく、浴室用カウンタの見栄えはより良好である。
また、天板の全ての側端面が浴槽および壁面から水平方向に離間しているため、例えば清掃者は、汚れが付着した天板の側端面を端から端まで洗剤およびスポンジなどの清掃用具でより簡単に擦り洗いすることができる。
さらに、支持材が壁面に取り付けられた状態において、第1の斜面は、天板から壁面へ向かって上方へ傾斜している。そのため、支持材の上面を流れる水は、壁面には到達し難い。そのため、第1の斜面は、支持材の上面を流れ壁面に到達する水の量を低減することができる。そのため、水が支持材と壁面との間の角部に溜まり、汚れが角部に付着することを抑制することができる。これにより、浴室用カウンタの清掃性を向上させることができる。
また、支持材が壁面に取り付けられた状態において、第1の斜面は、天板から壁面へ向かって上方へ傾斜している。そのため、支持材上面と壁面とのなす角度が大きく、仮に支持材と壁面との間の角部に汚れが付着した場合でも、例えば清掃者は、支持材と壁面との間の角部を清掃しやすい。これにより、浴室用カウンタの清掃性を向上させることができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記上面は、前記支持材が前記壁面に取り付けられた状態において、前記天板よりも後方側かつ前記第1の斜面よりも前方側に配置される第2の斜面であって前記天板から前記壁面へ向かって下方へ傾斜した第2の斜面を有することを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室カウンタによれば、支持材の上面は、支持材が壁面に取り付けられた状態において、天板よりも後方側かつ第1の斜面よりも前方側に配置される第2の斜面であって、天板から壁面へ向かって下方へ傾斜した第2の斜面を有する。そのため、天板から第2の斜面に流れ落ちた水は、第2の斜面を流下する。これにより、第1の斜面よりも前方側にある支持材の上面において、水が溜まる面積を小さくすることができる。したがって、支持材の上面に水が溜まり、汚れが支持材の上面に付着することを抑制することができる。これにより、浴室用カウンタの清掃性を向上させることができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記支持材は、前記壁面に取り付けられ前記天板を支持する支持材本体と、前記支持材本体の外周を覆うカバーと、を有することを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、カバーが支持材本体の周囲を覆うことにより、支持材本体は、比較的複雑な構造を有することができる。比較的複雑な構造としては、例えば、天板を支える耐荷重性を確保するためのリブが設けられた構造などが挙げられる。つまり、支持材本体の周囲をカバーで覆うことにより、支持材の周囲を平面や曲面などの面により形成することができる。これにより、支持材本体の耐荷重性を確保しつつ、支持材を比較的容易に清掃することができる。
第4の発明は、第1〜3の発明において、前記支持材のうちで前記天板と前記壁面との間に存在する部分の横方向の長さは、前記天板の横方向の長さよりも短いことを特徴とする浴室用カウンタである。
この浴室用カウンタによれば、水がかかりやすい支持材の上面の面積を小さく抑えることで、支持材の上面に水が溜まる面積を小さく抑えることができる。これにより、支持材において水垢や石鹸カスなどによる汚れが発生する面積を抑えることができるため、支持材を清掃する手間を低減することができる。
本発明の態様によれば、清掃性を向上させることができる浴室用カウンタが提供される。
本実施形態にかかる浴室用カウンタが設置された浴室を表す模式的斜視図である。 本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態の天板の側端面に付着した汚れを表す模式的平面図である。 天板の手入れ方法の一例を例示する模式的平面図である。 本実施形態の変形例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態の他の変形例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本実施形態の具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的分解図である。 本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施形態にかかる浴室用カウンタが設置された浴室を表す模式的斜視図である。
図2は、本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図3は、本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図4は、本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図5は、本実施形態にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図2は、図1に表した矢印A3の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図である。図3は、図1に表した矢印A1の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図である。図4は、図1に表した矢印A2の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図である。図5は、図1に表した矢印A4の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図1〜図5に表したように、本実施形態にかかる浴室用カウンタ300は、天板310と、支持材320と、を備え、浴室10の洗い場100の第1の壁面110に取り付けられている。第1の壁面110は、浴槽200と、浴槽200と対向する第2の壁面120と、の間に設けられ、浴槽200および第2の壁面120と接続されている。
第1の壁面110には、水栓400および鏡500が取り付けられている。水栓400は、例えば天板310の上に載置された洗面器に水を供給する。本願明細書において、「水」には、冷水のみならず、加温されたお湯が含まれる。
支持材320は、第1の壁面110に取り付けられている。より具体的には、図5に表したように、支持材320の一端は、例えばボルトなどの締結具372により第1の壁面110に固定されている。支持材320の他端は、例えばネジなどの締結具371により天板310の下面317に固定され、天板310の下面317を支持している。図2に表したように、支持材320が締結具372により第1の壁面110に固定された位置は、天板310の下面317よりも下方である。
本願明細書において、「下方」とは、浴室用カウンタ300が第1の壁面110に取り付けられた状態において、鉛直方向であって天板310からみて支持材320の側の方向をいう。本願明細書において、「上方」とは、「下方」とは反対の方向をいう。本願明細書において、「前方」とは、浴室用カウンタ300が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第1の壁面110に垂直な方向であって第1の壁面110からみて浴室カウンタ300の側の方向をいう。本願明細書において、「後方」とは、「前方」とは反対の方向をいう。
天板310は、第1の側端面311と、第2の側端面312と、第3の側端面313と、第4の側端面314と、上面316と、下面317と、を有し、支持材320により支持されている。図3および図4に表したように、第1の側端面311は、第1の壁面110と対向し、第1の壁面110から水平方向に離間している。第2の側端面312は、浴槽200の側面210と対向し、浴槽200から水平方向に離間している。第3の側端面313は、第2の壁面120と対向し、第2の壁面120から水平方向に離間している。第4の側端面314は、洗い場100と面し、浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間している。つまり、天板310の全ての側端面(第1の側端面311、第2の側端面312、第3の側端面313、および第4の側端面314)は、浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間している。
第1の側端面311と第1の壁面110との間には、隙間S1が存在する。第1の側端面311と、第1の壁面110と、の間の距離D1は、例えば約50ミリメートル(mm)程度である。第2の側端面312と浴槽200の側面210との間には、隙間S2が存在する。第2の側端面312と、浴槽200の側面210と、の間の距離D2は、例えば約70mm程度である。第3の側端面313と第2の壁面120との間には、隙間S3が存在する。第3の側端面313と、第2の壁面120と、の間の距離D3は、例えば約70mm程度である。
第1の側端面311、第2の側端面312、および第3の側端面313の拭き掃除をするために、距離D1〜距離D3は、より適切な距離に適宜設定されている。具体的には、距離D1〜距離D3のそれぞれは、スポンジ等の清掃用具を挿入しやすくするため、例えば約30mm以上であることがより好ましい。また、手の甲が拭き掃除の際に第1の壁面110、第2の壁面120、および浴槽200に当たらないようにするためには、距離D1〜距離D3のそれぞれは、例えば約50mm以上であることがより好ましい。天板310が洗い場100に比較的大きく張り出すことを抑えるため、距離D1は、30mm以上、50mm以下であることがより好ましい。
天板310の上面316は、略平坦である。例えば、使用者は、洗面器やシャンプーのボトル等を天板310の上面316に載せることができる。天板310の上面316には、排水のための傾斜が設けられていてもよい。この場合、経年によって傾斜方向が変わらないよう、天板310の上面316を前方側に下降傾斜させておくことが好ましい。
図2に表したように、支持材320は、上面322を有する。上面322は、第1の斜面322aと、第2の斜面322bと、を有する。第1の斜面322aの一端は、第1の壁面110に接続されている。第1の斜面322aの他端は、第2の斜面322bに接続されている。支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第2の斜面322bは、天板310よりも後方側かつ第1の斜面322aよりも前方側に配置されている。第2の斜面322bの一端は、第1の斜面322aに接続されている。第2の斜面322bの他端が延長された部分は、天板310の下面317に接続されている。
支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第1の斜面322aは、天板310から第1の壁面110へ向かって上方へ傾斜している。第1の斜面322aと、第1の壁面110と、の間には、角部391が存在する。支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第2の斜面322bは、天板310から第1の壁面110へ向かって下方へ傾斜している。
図2に表したように、第1の斜面322aが第2の斜面322bと接続された部分327は、平面が他の平面と接続された構造ではなく、湾曲した構造を有していてもよい。言い換えれば、第1の斜面322aが第2の斜面322bと接続された部分327は、平面が他の平面と接続された部分に生ずる線を有しておらず、ラウンド部を有していてもよい。
ここで、任意の角部において入隅が形成されている場合であって、入隅の角度(角部の角度)が90度以下である場合には、入隅を掃除することは困難である。入隅にこびりついた水垢や石鹸カスを落とすことは、容易ではない。また、そのような入隅の掃除には手間がかかる。
本願明細書において「入隅」とは、複数の面が互いに接続された箇所の内側の部分をいうものとする。あるいは、本願明細書において「入隅」とは、複数の面が互いに接続された箇所の凹んだ部分をいうものとする。
これに対して、本実施形態によれば、天板310の全ての側端面が浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間しているため、天板310と浴槽200との間、天板310と第1の壁面110との間、および天板310と第2の壁面120との間において入隅が形成されることを抑えることができる。
これにより、水が入隅に溜まることを抑え、水垢や石鹸カスなどによる汚れが入隅に発生することを抑えることができる。また、入隅が形成されることを抑えることができるため、例えばシリコーンなどのシール材を入隅に塗布する必要がなく、浴室用カウンタ300の見栄えはより良好である。
また、天板310の全ての側端面が浴槽200、第1の壁面110、および第2の壁面120から水平方向に離間しているため、例えば清掃者は、汚れが付着した天板310の側端面を端から端まで洗剤およびスポンジなどの清掃用具でより簡単に擦り洗いすることができる。
前述したように、支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第1の斜面322aは、天板310から第1の壁面110へ向かって上方へ傾斜している。そのため、第1の斜面322aが第1の壁面110と垂直に接続された場合、あるいは第1の斜面322aが天板310から第1の壁面110へ向かって下方へ傾斜した場合と比較すると、支持材320の上面322を流れる水は、第1の壁面110には到達し難い。そのため、第1の斜面322aは、支持材320の上面322を流れ第1の壁面110に到達する水の量を低減することができる。そのため、水が支持材320と第1の壁面110との間の角部391に溜まり、汚れが角部391に付着することを抑制することができる。これにより、本実施形態にかかる浴室用カウンタ300の清掃性を向上させることができる。
また、支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第1の斜面322aが天板310から第1の壁面110へ向かって上方へ傾斜しているため、支持材320と第1の壁面110との間の角部391の角度は、90度よりも大きい。そのため、仮に角部391に汚れが付着した場合でも、例えば清掃者は、角部の角度が90度以下である場合と比較すると、角部391を清掃しやすい。これにより、本実施形態にかかる浴室用カウンタ300の清掃性を向上させることができる。
また、支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第2の斜面322bが天板310から第1の壁面110へ向かって下方へ傾斜しているため、天板310から第2の斜面322bに流れ落ちた水は、第2の斜面322bを流下する。これにより、第1の斜面322aよりも前方側にある支持材320の上面322において、水が溜まる面積を小さくすることができる。したがって、支持材320の上面322に水が溜まり、汚れが支持材320の上面322に付着することを抑制することができる。これにより、浴室用カウンタ300の清掃性を向上させることができる。
さらに、図2に表したように、第1の斜面322aが第2の斜面322bと接続された部分327がラウンド部を有する場合には、その部分327がラウンド部を有していない場合と比較すると、例えば清掃者は、その部分327を清掃しやすい。これにより、本実施形態にかかる浴室用カウンタ300の清掃性を向上させることができる。
図4に表したように、支持材320のうちで天板310と第1の壁面110との間に存在する部分の横方向の長さD5は、天板310の横方向の長さD4よりも短い。
本願明細書において「横方向」とは、水平方向であって壁面110に平行な方向をいう。
これにより、水がかかりやすい支持材320の上面322の面積を小さく抑えることで、支持材320の上面322に水が溜まる面積を小さく抑えることができる。これにより、支持材320において水垢や石鹸カスなどによる汚れが発生する面積を抑えることができるため、支持材320を清掃する手間を低減することができる。
図6は、本実施形態の天板の側端面に付着した汚れを表す模式的平面図である。
図6は、図1に表した矢印A1の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
天板310の上面316には、例えば洗面器が載置される。そのため、界面活性剤を含んだ水が天板310の上面316に流れることがある。天板310の上面316に流れた水は、天板310の略全体の周囲から側面を伝って洗い場100へ落下する。そのため、図6に表したように、水垢あるいは石鹸カスなどの汚れDは、天板310の側端面に残留しやすい。例えば、汚れDは、側端面の下端に残留しやすい。
図6は、汚れDが第3の側端面313と第4の側端面314との間に残留した例を表している。汚れDが残留する箇所は、第3の側端面313と第4の側端面314との間には限定されない。汚れDは、第1の側端面311と、第2の側端面312と、第3の側端面313と、第4の側端面314と、の少なくともいずれかに残留することがある。
次に、天板310の手入れ方法について、図面を参照しつつ説明する。
図7は、天板の手入れ方法の一例を例示する模式的平面図である。
例えば清掃者は、洗剤等を含ませた清掃用具Cで天板310の側端面を擦り洗いすることによって、天板310の側端面の下端に付着した汚れDを落とすことができる。このとき、第1の側端面311と第1の壁面110との間の距離D1、第2の側端面312と浴槽200の側面210との間の距離D2、および第3の側端面313と第2の壁面120との間の距離D3のそれぞれは、30mm以上である。そのため、図7に表したように、例えば清掃者は、清掃用具Cを掴んだ手指Fを隙間S1、S2、S3に容易に差し込むことができる。
支持材320の一端は、天板310の下面317のうち第1の側端面311、第2の側端面312、第3の側端面313、および第4の側端面314から離れた位置に取り付けられている。そのため、天板310の全ての側端面と支持材320との間において入隅が形成されることはなく、天板310の全ての側端面の下方には、空間が存在する。
これにより、例えば清掃者は、天板310の全ての側端面を力を入れて擦り洗いすることができる。また、天板310の側端面に付着した汚れは、入隅に付着した汚れよりも容易に擦り落とすことができる。したがって、天板310の側端面の下端などに付着した水垢や石鹸カスなどの汚れDをより簡単に落とすことができる。これにより、天板310の側端面にカビが発生することを抑制することができる。
次に、本実施形態の変形例にかかる浴室用カウンタについて、図面を参照しつつ説明する。
図8は、本実施形態の変形例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図8は、図1に表した矢印A3の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図に相当する。
本変形例の浴室用カウンタ300aは、天板310aと、支持材320と、を備える。支持材320は、図1〜図5に関して前述した通りである。
図8に表したように、本変形例の天板310aの第1の側端面311は、曲面を有する。本変形例の天板310aの第4の側端面314は、曲面を有する。また、第1の側端面311および第4の側端面314のそれぞれと、天板310の上面316と、の間には、角部は存在しない。第1の側端面311および第4の側端面314のそれぞれと、天板310の下面317と、の間には、角部は存在しない。
これらは、第2の側端面312および第3の側端面313についても同様である。
本変形例によれば、天板310の側端面が曲面を有することにより、例えば清掃者は、拭き掃除をより一層手軽に行うことができる。また、支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第1の斜面322aは、天板310aから第1の壁面110へ向かって上方へ傾斜している。これにより、本変形例にかかる浴室用カウンタ300aの清掃性を向上させることができる。
図9は、本実施形態の他の変形例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。 図9は、図1に表した矢印A3の方向にみたときの浴室用カウンタを表す模式的平面図に相当する。
本変形例の浴室用カウンタ300bは、天板310bと、支持材320と、補強材330と、を備える。図9に表したように、天板310bの上面316と、天板310bの側端面と、の間にはラウンド部が設けられている。天板310bの下面317と、天板310bの側端面と、の間にはラウンド部が設けられている。
補強材330は、天板310bと、支持材320と、の間に設けられている。補強材330は、天板310bの撓みを抑える。図4に表したように、支持材320のうちで天板310と第1の壁面110との間に存在する部分の横方向の長さD5が天板310の横方向の長さD4よりも短い場合でも、補強材330は、天板310bの撓みを抑えることができる。
なお、補強材330は、支持材320と一体化されていてもよい。
本変形例のように、支持材320が補強材330を介して天板310bを支持する例は、本実施形態の範囲に含まれる。
補強材330は、天板310の下面317のうち第1の側端面311、第2の側端面312、第3の側端面313、および第4の側端面314から離れた位置に取り付けられている。そのため、例えば清掃者は、汚れが付着した天板310bの側端面を端から端まで洗剤およびスポンジなどの清掃用具Cでより簡単に擦り洗いすることができる。また、支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第1の斜面322aは、天板310bから第1の壁面110へ向かって上方へ傾斜している。これにより、本変形例にかかる浴室用カウンタ300bの清掃性を向上させることができる。
次に、本実施形態にかかる浴室用カウンタの具体例について、図面を参照しつつ説明する。
図10は、本実施形態の具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的分解図である。
図11は、本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図である。
図12は、本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的断面図である。
図11は、図1に表した矢印A3の方向にみたときの本具体例にかかる浴室用カウンタを表す模式的平面図に相当する。図12は、図3に表した切断面A−Aにおける模式的断面図に相当する。
図10〜図12に表したように、本具体例にかかる浴室用カウンタ300は、天板310と、支持材320と、補強材330と、を備える。支持材320は、支持材本体360と、第1のカバー340と、第2のカバー350と、を有する。図12に表したように、支持材本体360の一端は、第1の壁面110に固定されている。支持材本体360の他端は、補強材330を介して天板310の下面317を支持している。
補強材330は、支持材本体360と、天板310と、の間に設けられている。補強材330は、脚部331を有し、支持材本体360の上に載置されている。補強材330は、天板310を支持するとともに天板310を補強する。
支持材本体360は、取付面361と、上面362と、を有する。上面362は、支持面362aと、傾斜面362bと、を有する。支持面362aは、支持材本体360が第1の壁面110に取り付けられた状態において水平方向と略平行である。傾斜面362bは、支持面362aと取付面361とに接続されている。
支持材本体360のうちで天板310と第1の壁面110との間に存在する部分の横方向の長さD7は、天板310の横方向の長さD6よりも短い。また、第1のカバー340および第2のカバー350が取り付けられた状態であっても、支持材320のうちで天板310と第1の壁面110との間に存在する部分の横方向の長さは、天板310の横方向の長さD6よりも短い。これにより、水がかかりやすい支持材320の上面の面積を小さく抑えることで、支持材320の上面に水が溜まる面積を小さく抑えることができる。これにより、支持材320において水垢や石鹸カスなどによる汚れが発生する面積を抑えることができるため、支持材320を清掃する手間を低減することができる。
本具体例の第1のカバー340は、支持材本体360の傾斜面362bに取り付けられ、支持材本体360の傾斜面362bを覆う。第2のカバー350は、支持材本体360の下方に設けられ、支持材本体360の下面および支持材本体360の側面を覆う。つまり、第1のカバー340および第2のカバー350は、支持材本体360の外周を覆う。なお、支持材本体360の外周を覆うカバーは、第1のカバー340および第2のカバー350を有することには限定されず、1つの部材により形成されていてもよい。あるいは、支持材本体360の外周を覆うカバーは、3つ以上の部材を有していてもよい。
第1のカバー340は、傾斜面部341と、立面部342と、を有する。立面部342は、傾斜面部341と接続され、傾斜面部341の縁から傾斜面部341に対して略垂直方向に延在している。傾斜面部341は、支持材本体360の傾斜面362bに略沿う形状を有する。
傾斜面部341は、上面343を有する。上面343は、第1の斜面343aと、第2の斜面343bと、を有する。第1の斜面343aの一端は、第1の壁面110に接続されている。第1の斜面343aの他端は、第2の斜面343bに接続されている。第2の斜面343bの一端は、第1の斜面343aに接続されている。支持材320が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第2の斜面343bは、天板310よりも後方側かつ第1の斜面343aよりも前方側に配置されている。第2の斜面343bの他端が延長された部分は、立面部342を介して天板310の下面317に接続されている。
図11および図12に表したように、支持材本体360が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第1の斜面343aは、天板310から第1の壁面110へ向かって上方へ傾斜している。第1の斜面343aと、第1の壁面110と、の間には、角部391が存在する。支持材本体360が第1の壁面110に取り付けられた状態において、第2の斜面343bは、天板310から第1の壁面110へ向かって下方へ傾斜している。
第1のカバー340は、リブ(変形抑制手段)345を有する。リブ345は、第1のカバー340を補強し、第1のカバー340が変形することを抑制する。リブ345の下端は、第1のカバー340が支持材本体360に取り付けられた状態において、支持材本体360と接触していてもよいし、接触していなくともよい。例えば、第1のカバー340は、物が第1のカバー340の上面343に落下すると撓む。このときに、リブ345の下端は、支持材本体360の上面362(本具体例では傾斜面362b)と当接し、第1のカバー340の変形を抑制してもよい。
本具体例によれば、第1のカバー340および第2のカバー350が支持材本体360の周囲を覆うことにより、支持材本体360は、比較的複雑な構造を有することができる。比較的複雑な構造としては、例えば、図10に表したように、天板310を支える耐荷重性を確保するためのリブ363が設けられた構造などが挙げられる。つまり、支持材本体360の周囲を第1のカバー340および第2のカバー350で覆うことにより、支持材320の周囲を平面や曲面などの面により形成することができる。これにより、支持材本体360の耐荷重性を確保しつつ、支持材320を比較的容易に清掃することができる。また、図1〜図5に関して前述した効果と同様の効果が得られる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴室用カウンタ300、300a、300bおよび支持材320などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などや支持材320、支持材本体360、第1のカバー340、および第2のカバー350の設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10 浴室、 100 洗い場、 110 第1の壁面、 120 第2の壁面、 200 浴槽、 210 側面、 300、300a、300b 浴室用カウンタ、 310、310a、310b 天板、 311 第1の側端面、 312 第2の側端面、 313 第3の側端面、 314 第4の側端面、 316 上面、 317 下面、 320 支持材、 322 上面、 322a 第1の斜面、 322b 第2の斜面、 327 部分、 330 補強材、 331 脚部、 340 第1のカバー、 341 傾斜面部、 342 立面部、 343 上面、 343a 第1の斜面、 343b 第2の斜面、 345 リブ、 350 第2のカバー、 360 支持材本体、 361 取付面、 362 上面、 362a 支持面、 362b 傾斜面、 363 リブ、 371、372 締結具、 391 角部、 400 水栓、 500 鏡

Claims (4)

  1. 浴室の壁面に取り付けられる支持材と、
    前記支持材に下面を支持され複数の側端面を有する天板であって、前記複数の側端面の全てが前記壁面および浴槽から水平方向に離間して設けられる天板と、
    を備え、
    前記支持材は、前記壁面に接続された傾斜面部と、前記傾斜面部と前記天板との間を接続する立面部と、を有し、
    前記傾斜面部の上面は、前記壁面に接続され前記支持材が前記壁面に取り付けられた状態において前記天板から前記壁面へ向かって上方へ傾斜した第1の斜面を有し、
    前記立面部は、前記支持材が前記壁面に取り付けられた状態において前記天板から前記壁面とは反対方向に下向きに傾斜することを特徴とする浴室用カウンタ。
  2. 前記上面は、前記支持材が前記壁面に取り付けられた状態において、前記天板よりも後方側かつ前記第1の斜面よりも前方側に配置される第2の斜面であって前記天板から前記壁面へ向かって下方へ傾斜した第2の斜面を有することを特徴とする請求項1記載の浴室用カウンタ。
  3. 前記支持材は、
    前記壁面に取り付けられ前記天板を支持する支持材本体と、
    前記支持材本体の外周を覆うカバーと、
    を有することを特徴とする請求項1記載の浴室用カウンタ。
  4. 前記支持材のうちで前記天板と前記壁面との間に存在する部分の横方向の長さは、前記天板の横方向の長さよりも短いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の浴室用カウンタ。
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