JP2016156956A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】交流電圧の転写方向への電圧の時間と、転写方向と逆方向の電圧の時間とを変更する場合でも、転写不良を低減して記録材上での良好な画像を得る。
【解決手段】像担持体31と転写部材36との当接で形成された転写ニップNにおいて像担持体上のトナー像を記録材Pへ転写するために電圧を出力する転写バイアス出力手段39と、転写バイアス出力手段を制御する制御部60を有し、転写バイアス出力手段から出力される電圧は、少なくとも像担持体上のトナー像を記録材へ転写する際に、トナー像を像担持体側から記録材側に転写させる転写方向の電圧と、転写方向の電圧と逆極性の戻し方向の電圧とが交互に切り替わるものであり、制御部は、電圧の1周期中における戻し方向の電圧が印加される時間をA、電圧の1周期の時間をBとしたとき、A/Bの値を変更するとともに、A/Bの値を小さくするほど、切り替わる電圧の周波数を小さくする。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、像担持体と対向する位置に形成される転写ニップに転写材を搬送し、転写バイアスを印加することで、像担持体の表面上のトナー像を転写材に転写している。かかる構成において、記録材として、和紙のような表面凹凸に富んだものを用いると、表面凹凸にならった濃淡パターンを画像中に発生してしまう。この濃淡パターンは、記録材表面における凹部に対して十分量のトナーが転写されずに、凹部の画像濃度が凸部よりも薄くなることによって生じるものである。そこで、転写バイアスとして、交流電圧に対して直流電圧を重畳した重畳バイアスを転写バイアスとして印加する場合に、交流電圧の転写方向への電圧を転写方向と逆方向の電圧よりも長く印加することで、転写性を向上させることが知られている(例えば特許文献1)。
しかしながら、交流電圧の転写方向への電圧の時間と、転写方向と逆極性の戻し方向の電圧の時間とを変更する場合、すなわち、転写方向への電圧の時間と、交流電圧の1周期中における逆極性の戻し方向の電圧が印加される時間を変更する場合、周波数を考慮しないと、転写不良が発生する場合があるがわかった。
本発明は、転写方向への電圧の時間と、交流電圧の1周期中における逆極性の戻し方向の電圧が印加される時間を変更する場合でも、転写不良を低減して記録材上での良好な画像を得ることを、その目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置では、トナー像を担持する像担持体と、像担持体に当接して転写ニップを形成する転写部材と、像担持体上のトナー像を転写ニップで記録材へ転写するために電圧を出力する転写バイアス出力手段と、転写バイアス出力手段を制御する制御部を有し、転写バイアス出力手段から出力される電圧は、少なくとも像担持体上のトナー像を記録材へ転写する際に、トナー像を像担持体側から記録材側に転写させる転写方向の電圧と、転写方向の電圧と逆極性の戻し方向の電圧とが交互に電圧切り替わるものであり、制御部は、電圧の1周期中における戻し方向の電圧が印加される時間をA、電圧の1周期の時間をBとしたとき、A/Bの値を変更するとともに、A/Bの値を小さくするほど、切り替わる電圧の周波数を小さくするように転写バイアス出力手段を制御することを特徴としている。
本発明によれば、電圧の1周期中における戻し方向の電圧が印加される時間Aと電圧の1周期の時間Bを変更する場合でも、周波数を考慮するので、転写不良を低減して記録材上での良好な画像を得ることができる。
本発明にかかる画像形成装置の一形態であるプリンタの概略構成図。 図1のプリンタにおけるK用の画像形成ユニットの概略構成を示す拡大図。 図1に示すプリンタの制御系の一形態を示すブロック図。 2次転写バイアスの周波数を変更する一構成例を示すブロック図。 制御部によって制御されて転写バイアス出力手段から出力される2次転写バイアスの電圧波形の一形態を示す図。 逆極性の電圧時間/電圧1周期時間の変化と転写バイアスの周波数を変化させたときの比較例と実施例1,2の内容を示す図。 逆極性の電圧時間/電圧1周期時間の変化と転写バイアスの周波数を変化させたときの比較例と実施例1,2の転写性の評価結果を示す図。 逆極性の電圧時間だけを変化させたときの記録材の凹部での転写性の確認結果を示す図。 画像形成装置で用いる2次転写用の転写バイアス出力手段と電圧供給の別な形態を示す拡大図。 画像形成装置で用いる転写用の転写バイアス出力手段と電圧供給の別な形態を示す拡大図。 画像形成装置で用いる転写用の転写バイアス出力手段と電圧供給の別な形態を示す拡大図。 画像形成装置で用いる転写用の転写バイアス出力手段と電圧供給の別な形態を示す拡大図。
以下、本発明を適用した画像形成装置となる、電子写真方式のカラープリンタ(以下、単に「プリンタ」という)の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタを示す概略構成図である。同図において、プリンタは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像を形成するための4つの作像部となる画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kを備えている。プリンタは、転写装置としての転写ユニット30、光書込ユニット80、定着装置90、給紙カセット100、制御部60を備えている。
4つの画像形成ユニット1Y、1M、1C、Kは、画像形成物質となる互いに異なる色のY、M、C、K色のトナーを用いる以外は同様の構成になっている。このため、Kトナー像を形成するための画像形成ユニット1Kを例に画像形成ユニットの構成を説明する。図2に示すように、画像形成ユニット1Kは、像担持体としてのドラム状の感光体2K、ドラムクリーニング装置3K、帯電装置6K、現像装置8K等を備えている。画像形成ユニット1Kは、これら構成要素が共通のケーシングに保持されてプリンタ本体に対して一体的に脱着可能とされていて、それら構成要素を同時に交換可能に構成されている。
感光体2Kは、ドラム状の基体の表面上に有機感光層が形成されたものであって、駆動手段によって図中時計回り方向に回転駆動される。帯電装置6Kは、帯電バイアスが印加される帯電ローラ7Kを感光体2Kに接触あるいは近接させながら、帯電ローラ7Kと感光体2Kとの間に放電を発生させることで、感光体2Kの表面を一様帯電させるものである。本プリンタでは、トナーの正規帯電極性と同じマイナス極性に一様帯電させる。より詳しくは、約−650[V]に一様に帯電させる。本実施形態において、帯電バイアスには直流電圧(直流成分)に交流電圧(交流成分)を重畳したものを採用している。帯電ローラ等の帯電部材を感光体2Kに接触あるいは近接させる方式に代えて、帯電チャージャによる帯電方式を採用してもよい。
帯電装置6Kで一様帯電せしめられた感光体2Kの表面は、光書込ユニット80から発せられるレーザー光によって光走査されてK用の静電潜像を担持する。K用の静電潜像の電位は約−100[V]である。このK用の静電潜像は、Kトナーを用いる現像装置8Kによって現像されてKトナー像になる。そして、後述する中間転写体でありベルト状の像担持体たる中間転写ベルト31上に1次転写される。
ドラムクリーニング装置3Kは、1次転写工程(後述する1次転写ニップ)を経た後の感光体2Kの表面に付着している転写残トナーを除去するものである。ドラムクリーニング装置3Kは、回転するクリーニングブラシローラ4Kで転写残トナーを感光体2K表面から掻き取り、クリーニングブレード5Kで転写残トナーを感光体2K表面から掻き落とす。ドラムクリーニング装置3Kによってクリーニングされた後の感光体2Kは、除電装置で残留電荷が除電されることで初期化されて次の画像形成に備えられる。
現像装置8Kは、現像剤担持体としての現像ローラ9Kと現像剤撹拌部材としての第1スクリュー部材10Kと第2スクリュー部材11Kを主に備えていている。現像装置8Kは、現像ローラ9Kと第1スクリュー部材10Kと第2スクリュー部材11Kとがケーシング12Kによって支持されていて、回転駆動するように構成されている。
現像ローラ9Kは、ケーシング12Kに設けられた開口を通じて、感光体2Kと対向していて、第1スクリュー部材10Kから供給されるKトナーを感光体2Kとの対向位置にある現像領域に搬送する。現像ローラ9Kには、トナーと同極性であって、感光体2Kの静電潜像よりも大きく、且つ感光体2Kの一様帯電電位よりも小さな現像バイアスが印加されている。これにより、現像ローラ9K上のKトナーは感光体2Kの静電潜像に転移して、静電潜像をKトナー像に現像する。
図1に示すY、M、C用の画像形成ユニット1Y、1M、1Cにおいても、K用の画像形成ユニット1Kと同様にして、感光体2Y、2M、2C上にY、M、Cのトナー像をそれぞれ形成する。
画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの上方には、潜像書込手段としての光書込ユニット80が配設されている。光書込ユニット80は、パーソナルコンピュータ等の外部端末から送られてくる画像情報に基づいてレーザーダイオード等の光源から発したレーザー光により、感光体2Y、2M、2C、2Kを光走査する。この光走査により、感光体2Y、2M、2C、2K上にY、M、C、K用の静電潜像が形成される。光書込ユニット80としては、LEDアレイの複数のLEDから発したLED光によって感光体2Y、2M、2C、2K上に光書込を行うものを採用してもよい。
画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kの下方には、転写ユニット30が配設されている。転写ユニット30は、中間転写ベルト31の他に、駆動ローラ32、2次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34、4つの1次転写部材となる1次転写ローラ35Y、35M、35C、35K、転写部材としてのニップ形成ローラ36、ベルトクリーニング装置37等を備えている。
無端状の中間転写ベルト31は、そのループ内側に配設された駆動ローラ32、2次転写裏面ローラ33、クリーニングバックアップローラ34、及び4つの1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kによって張架されている。本実施形態において、中間転写ベルト31は、駆動手段によって図中反時計回り方向に回転駆動される駆動ローラ32の回転力により、図1において反時計回り方向に無端移動する。
1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kは、無端移動する中間転写ベルト31をそれぞれ感光体2Y、2M、2C、2Kとの間に挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト31のおもて面と、感光体2Y、2M、2C、2Kとが当接する部位にY、M、C、K用の1次転写ニップが形成されている。1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kには、1次転写電源によってそれぞれ1次転写バイアスが印加されている。これにより、感光体2Y、2M、2C、2K上のY、M、C、Kの各トナー像と、1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kとの間に転写電界が形成される。Y用の感光体2Yの表面に形成されたYトナーは、感光体2Yの回転に伴ってY用の1次転写ニップに進入する。そして、転写電界やニップ圧の作用により、感光体2Y上から中間転写ベルト31上に移動して1次転写される。Yトナー像が1次転写された中間転写ベルト31は、その後、M、C、K用の1次転写ニップを順次通過する。そして、感光体2M、2C、2K上のM、C、Kのトナー像が、Yトナー像上に順次重ね合わせて1次転写される。この重ね合わせの1次転写により、中間転写ベルト31上には4色重ね合わせのトナー像が形成される。この4色重ね合わせのトナー像は、あるカラー印刷時に形成され、単色印刷の場合には、特定の色のトナー像だけが特定の感光体から中間転写ベルト31上に転写される。
本プリンタでは、このような1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kに対して、1次転写バイアスを定電流制御で印加する。なお、1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kに代えて、転写チャージャや転写ブラシなどを1次転写部材として採用してもよい。
ニップ形成ローラ36は、中間転写ベルト31のループ外側に配設されており、ループ内側の2次転写裏面ローラ33との間に中間転写ベルト31を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト31のおもて面と、ニップ形成ローラ36の表面とが当接する部位に転写ニップとして2次転写ニップNが形成されている。図1に示す例では、ニップ形成ローラ36が接地されていて、2次転写裏面ローラ33には転写バイアス出力手段としての2次転写用の電源39によって電圧としての2次転写バイアスが印加される。これにより、2次転写裏面ローラ33とニップ形成ローラ36との間に、マイナス極性のトナーを2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に向けて静電移動させる2次転写電界が形成される。
転写ユニット30の下方には、記録材Pを複数枚重ねた状態で収容している給紙カセット100が配設されている。給紙カセット100は、最上位の記録材Pに給紙ローラ100aを当接させており、これを所定のタイミングで回転駆動させることで、その記録材Pを給紙路に向けて送り出す。給紙路の末端付近には、レジストローラ対101が配設されている。レジストローラ対101は、中間転写ベルト31上の4色重ね合わせトナー像又は特定色のトナー像に同期させ得るタイミングで回転駆動され、記録材Pを2次転写ニップNに向けて送り出す。2次転写ニップNで記録材Pに密着せしめられた中間転写ベルト31上の4色重ね合わせトナー像又は特定色のトナー像は、2次転写電界やニップ圧の作用によって記録材P上に一括2次転写されて、記録材Pの白色と相まってフルカラートナー像又は特定色のトナー像となる。
2次転写ニップNよりも記録材搬送方向下流側となる図1中右側方には、定着装置90が配設されている。定着装置90は、発熱源を内包する定着ローラ91と、これに所定の圧力で当接しながら回転する加圧ローラ92とによって定着ニップを形成している。フルカラー又は特定色のトナー像が転写された記録材Pは、定着装置90内に送り込まれ、定着ニップに搬送されることで、加熱や加圧の影響によってトナー像中のトナーが軟化されて、フルカラー画像または特定色画像が定着せしめられる。定着装置90内から排出された記録材Pは、定着後搬送路を経由した後、機外へと排出される。
2次転写ニップNを通過した後の中間転写ベルト31には、記録材Pに転写されなかった転写残トナーが付着している。この転写残トナーは中間転写ベルト31のおもて面に当接しているベルトクリーニング装置37によってベルト表面からクリーニングされる。
電源39は、2次転写ニップN内に挟み込んだ記録材Pに対して中間転写ベルト31上のトナー像を転写するために電圧である2次転写バイアスを出力するものである。電源39は、少なくとも直流電源と交流電源とを有しており、2次転写バイアスとして、直流電圧(直流成分)に交流電圧(交流成分)を重畳せしめた重畳バイアスと、直流電流(直流成分)のみの2次転写バイアスを出力する構成とされている。
2次転写バイアスの供給形態としては、図1に示す形態に限定されるものではなく、電源39からの重畳バイアスをニップ形成ローラ36に印加しつつ、2次転写裏面ローラ33を接地してもよい。この場合、直流電圧の極性を異ならせる。すなわち、図1に示すように、マイナス極性のトナーを用い且つニップ形成ローラ36を接地した条件で、2次転写裏面ローラ33に重畳バイアスを印加する場合には、直流電圧としてトナーと同じマイナス極性のものを用いて、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーと同じマイナス極性にする。
これに対し、2次転写裏面ローラ33を接地し、且つ重畳バイアスをニップ形成ローラ36に印加する場合には、直流電圧としてトナーとは逆のプラス極性のものを用いて、重畳バイアスの時間平均の電位をトナーとは逆のプラス極性にする。
2次転写バイアス(重畳バイアス)の供給形態としては、2次転写裏面ローラ33やニップ形成ローラ36の何れか一方に印加するものに限定されるものではない。例えば、個別に設けた2つの電源の一方から直流電圧を何れか一方のローラに印加するとともに、他方の電源から交流電圧を他方のローラに印加するようにしてもよい。
2次転写バイアスの供給形態としては、「直流電圧+交流電圧」と「直流電圧」とを2次転写裏面ローラ33またはニップ形成ローラ36の一方のローラに切替えて供給可能としても良い。
2次転写バイアスの供給形態としては、「直流電圧+交流電圧」と「直流電圧」とを切替える場合は、次のようにする。個別に設けた一方の電源から「直流電圧+交流電圧」を何れか一方のローラに供給可能とし、個別に設けた他方の電源から「直流電圧」を他方のローラに供給可能として、適宜電圧供給を切替えるようにしてもよい。
2次転写ニップNに対する2次転写バイアスの供給形態としては様々あるが、この場合の電源としては、図1に示す電源39のように「直流電圧+交流電圧」を供給できるものや、「直流電圧」と「交流電圧」とを個別に供給できるもの、「直流電圧+交流電圧」と「直流電圧」を1つの電源で切替えて供給できるものなど、その供給形態に対応させて適宜選択して用いればよい。
電源39から出力される2次転写バイアスとしては、定電圧制御あるいは、定電流制御をして出力するようにしてもよい。定電圧制御とは、電源39が出力する電圧の大きさを一定にする制御である。定電流制御とは、電源39が出力する電流の大きさを一定にする制御である。これら定電圧制御及び定電圧制御は、例えば制御部60によって電源39の出力を制御することで達成することができる。
電源39は、直流電圧だけからなる電圧を出力して第1のモードとしての直流転写モードと、直流電圧に交流電圧を重畳させた電圧を出力する第2のモードとしての交流転写モードに切替え可能な構成としている。プリンタは、電源39の交流電圧の出力をオン/オフすることでモード切替えが可能とされている。この電源39のオン/オフ制御は、制御部60によって行われる。
たとえば、記録材Pとして、ザラ紙のような表面凹凸の大きなものを用いずに、普通紙のような表面凹凸の小さなものを用いる場合には、凹凸パターンにならった濃淡パターンが出現しない。このため、直流転写モードにして、2次転写バイアスとして、直流電圧だけからなるものを印加する。また、ザラ紙のような表面凹凸の大きなものを用いるときには、交流転写モードにして、2次転写バイアスとして、直流電圧に交流電圧を重畳せしめたものを出力する。すなわち、使用する記録材Pの種類(記録材Pの表面凹凸の大きさ)に応じて、2次転写バイアスを直流転写モードと交流転写モードに切替え可能としてもよい。
2次転写バイアスを2次転写裏面ローラ33に印加し、且つニップ形成ローラ36を接地した本プリンタでは、2次転写バイアスの極性がトナーと同じマイナス極性になっているときには、2次転写ニップN内において、マイナス極性のトナーを2次転写裏面ローラ33側からニップ形成ローラ36側に静電的に押し出す。これにより、中間転写ベルト31上のトナーを記録材P上に転移させる。一方、重畳バイアスの極性がトナーとは逆のプラス極性になっているときには、2次転写ニップN内において、マイナス極性のトナーをニップ形成ローラ36側から2次転写裏面ローラ33側に向けて静電的に引き寄せる。これにより、記録材Pに転移させたトナーを中間転写ベルト31側に再び引き寄せる。
本プリンタにおいて、2次転写バイアスの直流成分は、電圧の時間平均値(Vave)、すなわち、直流成分の電圧たる時間平均電圧値(時間平均値Vave)と同じ値である。電圧の時間平均値(Vave)とは、電圧波形の1周期にわたる積分値を、1周期の長さで割った値である。
ところで、記録材Pとして、ザラ紙の1つである和紙のような表面が凹凸に富んだものを用いると、表面の凹凸にならった濃淡パターンを画像中に発生させ易くなる。このため、2次転写バイアスとして直流電圧だけからなるものではなく、交流電圧に対して直流電圧を重畳した重畳バイアスを印加することが既に知られている。
しかし重畳バイアスを2次転写バイアスとして印加する場合に、記録材表面の凹部上に形成された画像箇所に複数の白点が発生し易くなることを本発明者は発見した。このため、特許文献1において、2次転写バイアスの交流バイアスの像担持体側から記録材側に転写させる転写方向の電圧を、転写方向の電圧と逆極性の戻し方向の電圧(以下「逆極性の電圧」よりも長く印加することで、凹凸紙における転写性が向上することを提案している。すなわち、逆極性の電圧が印加される時間をA、交互に印加される電圧の1周期の時間をBとしたとき、A/Bを変化させることを提案している。
白点発生の検証については、特許文献1の段落0057〜0061において明らかにされ、A/Bを変更することで白点の発生を抑えられる点については、特許文献1の段落0062〜0073において既に明らかにされている周知なことなので、ここでの説明は省略する。本実施形態において、A/Bの値はデューティー比である。
ここで、本発明者は、A/Bを変化させる実験を行っていたところ、A/Bを変化させる際に、周波数を適切な値にしないと記録材Pの凹部への転写不良を起こすことを見出した。
そこで、本実施形態に係るプリンタでは、中間転写ベルト31上のトナー像を記録材Pへ転写する際に、トナー像を中間転写ベルト31側から記録材P側に転写させる転写方向の電圧と、転写方向の電圧と逆極性の戻し方向の電圧とが交互に切り替わる交流電圧を用いる2次転写バイアスの周波数を変更するようにした。すなわち、2次転写バイアスの1周期中における逆極性の電圧が印加される時間をA、2次転写バイアスの1周期の時間をBとしたとき、A/B(デューティー比)の値を変更するとともに、A/Bの値を小さくするほど、切り替わる2次転写バイアスの周波数を小さくするように構成した。
図3は、プリンタの制御系の一部を示すブロック図である。同図において、制御部60は、演算手段たるCPU60a(Central Processing Unit)、不揮発性メモリたるRAM60c(Random Access Memory)、一時記憶手段たるROM60b(Read Only Memory)、フラッシュメモリ60d等を有している。プリンタ全体の制御を司る制御部60には、様々な構成機器やセンサ類が通信可能に信号線を介して接続されているが、図3においては、本プリンタの特徴的な構成に関連する構成機器だけを示している。
操作パネル50は、図示しないタッチパネルや複数のキーボタンなどから構成されていて、タッチパネルの画面に画像表示可能であり、タッチパネルやキーボタンによって操作者による入力操作を受付け、入力情報を制御部60に送信する機能を備えている。
1次転写電源81(Y、M、C、K)は、1次転写ローラ35Y、35M、35C、35Kに印加するための1次転写バイアスを出力するものである。2次転写用の電源39は、2次転写ニップNに供給する2次転写バイアスを出力するものである。本実施形態では、2次転写裏面ローラ33に印加するための2次転写バイアスを出力する。この電源39は、制御部60によってその出力が制御される。なお、ここでは、電源39の出力制御にプリンタ全体の動作を制御する制御部60を用いているが、制御部の形態としては、プリンタ全体の動作の制御部とは個別に、電源39の出力制御用の制御部を設けた形態であっても良い。
本実施形態においては、2次転写バイアスの交流成分における電圧の時間平均値Vaveが、同じく交流成分の最大値と最小値の中心電圧値(電圧の最大値と最小値の中心値)Voffよりも転写側であることを前提としている。それを実現するためには、交流成分の中心電圧値Voffを挟んで転写方側の面積よりも、戻し方向側の面積の方が小さい波形にする必要がある。電圧の時間平均値Vaveは、電圧波形の1周期にわたる積分値を、1周期の長さで割った値である。使用する電源39からの電圧の最大値を戻しピーク値Vr、最小値を転写方向ピーク値Vtとしたとき、転写に用いる電圧の最大値Vrと最小値Vtの差をピークツウピーク電圧値Vppとする。
図4は、2次転写バイアスの周波数を変更する一構成例を示すブロック図である。プリンタは、電源39から出力される電圧の周波数を変更可能な周波数変更手段61を備え、ている。電源39は、直流電源39Aと交流電源39Bを備えている。交流電源39Bは、インバータなどの周波数変更手段61を介して直流電源39Aの出力側と接続されている。直流電源39Aと交流電源39Bと周波数変更手段61はそれぞれ信号線を介して制御部60と接続されていて、制御部60によって制御されるように構成されている。制御部60は、電源39を制御することで、2次転写バイアスである「直流電圧」又は「直流電圧+交流電圧」を切替るとともに、周波数変更手段61を制御することで、2次転写バイアスの「交流電圧」の周波数を変化する。
次に電源39から出力される波形パターンについて説明する。図5は、2次転写バイアスの波形パターンの一例を示す。図5に示す波形パターンは、矩形波であって、中間転写ベルト31上のトナー像を記録材Pへ転写する際に、トナー像を中間転写ベルト31側から記録材P側に転写させる転写方向の電圧と、転写方向の電圧と逆極性の戻し方向の電圧とが交互に切り替わるものである。そして、電圧の1周期中における戻し方向の電圧が印加される時間をA、電圧の1周期の時間をBとしたとき、Aを変更することで、A/B(デューティー比)の値を変更可能にしたものである。
(実験1)
以下、図5に示す波形パターンを用いた実験について説明する。
この実験には、株式会社リコー製、ImagioMPC7500の構成を使用した。この実験では、装置の電源は用いずに外部の電源から2次転写バイアス(2次転写用の電圧)を印加するようにした。なお、2次転写バイアスの電源39としては、ファンクションジェネレーター(横河電機FG300)で重畳電圧の波形を作り、それをアンプ(Trek High Voltage Amplifir Model10/40)で増幅して出力するものを用いた。中間転写ベルト31にトナー像を転写する記録材Pとしては、特殊製紙株式会社製のレザック66(商品名)175kg紙(四六版連量)と、レザック66 215kg紙(四六版連量)とを使用した。レザック66は、(株)NBSリコー社製のFC和紙タイプ「さざ波」よりも紙表面の凹凸の度合いが大きい紙である。紙表面の凹部の深さは最大で100[μm]程度である。
実施例1,2と比較例の内容を図6に示す。比較例と実施例1,2においてA/Bの値の変化は同一としている。
(比較例)
比較例はA/Bの値を変化させるとともに、A/Bの値に関わらず周波数を一定にしたものである。ここでは周波数を1000Hzとした。
実施例1では、A/Bの値を変化させるとともに周波数も変更した。具体的には、A/Bの値が小さくなるにつれて周波数を1000Hzから段階的に小さくし、最終的には500Hzまで下げた。
実施例2は、A/Bの値を変化させるとともに周波数も変更した。具体的には、A/Bの値が小さくなるにつれて、実施例1よりも小さい周波数帯において周波数を小さくした。ここでは、500Hz〜400Hzまで段階的に下げた。
図7は、比較例と実施例1,2における凹凸状の記録材での転写性の評価結果を示す。
◎と○は転写不良なし、△は一部転写不良の発生あり、×は許容範囲外の転写不良ありの状態を示す。
図7から、実施例1,2において、A/Bの値は小さい方が良好な画像が得られる傾向にあるが、比較例はA/Bがある値以下の場合に転写性が逆に悪化している。実施例1,2の条件においては、A/Bの値が小さい方が転写性は向上し、比較例で破綻している条件A/Bの値(0.1、0.05)であっても良好な転写性が得られている。
すなわち、重畳バイアスからなる2次転写バイアス(電圧)の1周期中における逆極性の電圧が印加される時間であるAと、電圧の1周期の時間であるBの割合である、A/Bの値を変更する場合、A/Bの値を小さくするほど、切り替わる電圧の周波数を周波数変更手段61で小さくするように周波数変更手段61と電源39とを制御することで、転写不良を低減して記録材P上での良好な画像を得ることができる。また、A/Bの値を変更させたとき、Aの値の変化が小さくなるように周波数を変化させるように制御部60で電源39と周波数変更手段61の出力を制御するとよい。
A/Bの値を変更のさせる方法としては、Aを変更するのではなく、A/Bの値を変更する際に、Aの値を一定に保つように、周波数を小さくするように周波数変更手段61と電源39を制御部60で制御してもよい。つまり、電圧の1周期中における戻し方向の電圧が印加される時間であるAを一定にして、電圧の1周期の時間であるBを延ばす、あるいは、1周期中における転写方向の電圧の印加時間を延ばすように電源39を制御部60で制御すればよい。
(実験2)
本実施形態の効果を発揮する原因解析のために以下の実験も行った。
この実験では、実試1で用いた株式会社リコー製、ImagioMPC7500をプリンタとして使用し、記録材Pとしては、レザック175kgに画像面積率100%のベタ画像を、Aを変更しながら転写し、同レザック紙の凹部のみの転写性を確認した。図8は、転写性の確認結果を示す。図8では、転写性を1−5の数値で段階的に評価している。評価内容は、1から5に向かう従い転写ランクが良い評価としている。
図8では、戻し方向の電圧が印加される時間であるAの値がある値(時間0.05)以下から凹部での転写ランクが低下し始めている。この原因はAC交流バイアスにおける凹部転写性向上のメカニズムと関係する。すなわち、凹部の転写性向上のメカニズムは、特許文献1に既に記載されているように、一旦転写したトナーを逆電界によって再び中間転写ベルト31に戻し、その他のトナーに衝突させて付着量を低減させるというものである。ここでAの値が短い場合は、逆電界がかかる時間が短く、トナーが中間転写ベルト31側に戻りきる前に転写方向の電界が印加されてしまい、トナー同士の衝突が発生しない。
一方、特許文献1に記載のようにA/Bの値は基本的に小さい方の転写性が良くなるため、できるだけ小さく設定したいが、それによってAの値が小さくなりすぎると凹部に転写しない。このため上述したように交流電圧の周波数を小さくすることでAの値を確保することができる。図8の評価結果から、Aの長さは0.1msec以上するのが好ましいといえる。
本発明が適用される画像形成装置の形態としては、図1に示すものに限定されるものではない。本発明は、中間転写ベルト31に代えて、ドラム形状の中間転写ドラムを用いる画像形成装置にも適用可能である。また、ニップ形成ローラ36に代えて、転写部材としてベルト形状のニップ形成ベルトを用いる画像形成装置にも適用可能である。また、本発明は、感光体ドラムに当接して転写ニップを形成する転写ローラと、転写ニップ内に挟み込んだ記録材に対して感光体ドラム上のトナー像を転写するために電圧を出力する電源と、電源からの出力を制御する制御部とを有する画像形成装置、いわゆる直接転写方式の画像形成装置にも適用可能である。
本発明が適用される画像形成装置の別な形態について説明する。図9に示す転写装置としての転写ユニット30Aは、転写ユニット30に換えて画像形成装置に搭載可能なものである。この転写ユニット30Aでは、画像形成ユニット1Y、1M、1C、1Kに対向配置した像担持体である中間転写ベルト31の内側ループ内に配置された2次転写裏面ローラ33に、転写部材として2次転写搬送ベルト36Cを対向配置して接触させたものである。この形態では中間転写ベルト31の移動方向が図1とは逆方向となっている。
2次転写搬送ベルト36Cは駆動ローラ36Aと従動ローラ36Bに巻き掛けられていて、2次転写搬送手段360を構成している。中間転写ベルト31と2次転写搬送ベルト36Cは2次転写裏面ローラ33と駆動ローラ36Aとの対向部において当接していて、2次転写ニップNを形成している。2次転写搬送ベルト36Cはレジストローラ対101によって2次転写ニップNに向かって給紙された記録紙Pを受け取り搬送するものである。
本実施形態において、駆動ローラ36Aは接地されているのに対し、2次転写裏面ローラ33には2次転写バイアスを供給する電源39によって2次転写バイアスが印加されている。この電源39から供給される2次転写バイアスにより、2次転写ニップNにおいて、中間転写ベルト31に転写されたトナー像を中間転写ベルト31から2次転写ベルト36C側に向けて静電移動させる転写電界が形成される。中間転写ベルト31上のトナー像は、2次転写電界やニップ圧の作用によって、2次転写ニップNに進入した記録紙Pに転写される。
2次転写バイアスの印加形態としては、2次転写裏面ローラ33に印加するものではなく、2次転写裏面ローラ33を接地し、2次転写搬送手段360の構成としてバイアス供給ローラ36Dを2次転写ベルト36Cのループ内側に2次転写ベルト36Cと当接させて配置し、バイアス供給ローラ36Dと電源39とを接続して、バイアス供給ローラ36Dに2次転写バイアスを印加するようにしてもよい。
図10に示す転写装置としての転写ユニット30Bは、転写ユニット30に換えて画像形成装置に搭載可能なものである。この転写ユニット30Bは、画像形成ユニット1M、1C、1Y、1Kに対向配置して、転写部材たる転写搬送ベルト310を複数のローラ部材に巻きけて配置したものである。転写搬送ベルト310は、図示しないレジストローラによって給紙された記録紙Pを吸着して後述の転写ニップN1に搬送するものであり、図中反時計周りに回転移動走行するように構成されている。転写搬送ベルト310のループの内側には、転写バイアスが電源39からそれぞれ供給される転写ローラ350M、350C、350Y、350Kが各色の感光体2M、2C、2Y、2Kと対向するように配置されている。転写ローラ350M、350C、350Y、350Kは、転写搬送ベルト310を各色の感光体にそれぞれ当接している。本実施形態では、各感光体2M、2C、2Y、2Kと転写搬送ベルト310の当接部が転写ニップN1として形成されている。
本実施形態では、各感光体は接地されているのに対し、転写ローラ350M、350C、350Y、350Kには、それぞれ電源39によって転写バイアスが印加される。これにより、転写ニップN1においてトナー像を感光体2M、2C、2Y、2Kから転写ローラ側に向けて静電移動させる転写電界が形成される。
記録紙Pは図右下側から搬送され、バイアスを印加された紙吸着ローラ351と転写搬送ベルト310の間を通過することで転写搬送ベルト310に吸着した後、各色の転写ニップN1へ搬送される。各感光体上の各色のトナー像は、転写電界やニップ圧の作用によって、転写ニップN1へ搬送された記録紙Pに順次転写され、記録紙Pにフルカラートナー像又は特定色のトナー像が形成される。
本実施形態では、転写ローラ350M、350C、350Y、350Kにそれぞれ個別な電源39から転写バイアスを印加するようにしたが、1つの電源39から転写ローラ350M、350C、350Y、350Kに分配するようにしてもよい。
上記実施形態では、本発明が適用される画像形成装置としてフルカラー画像を形成するものを前提に説明したが、本発明はカラー画像を形成するものに限定されるものではない。例えば、図11に示すように単色、例えばブラックの画像形成ユニット1Kが備えるブラックの感光体2Kに対して転写部材として転写ローラ352を対向配置したモノクロの画像形成装置に適用することもできる。
転写ローラ352は、ステンレスやアルミニウム等からなる芯金上に導電性のスポンジからなる抵抗層が積層されて構成されている。抵抗層の表面にフッ素樹脂等からなる表層を設けてもよい。
転写ローラ352と感光体2Kとは当接していて、両者の間に転写ニップNが形成されている。感光体2Kは接地されているのに対し、転写ローラ352には、電源39によって転写バイアスが印加される。これにより、転写ローラ352と感光体2Kとの間に、感光体2Kに形成されているトナー像を感光体2Kから転写ローラ352側に向けて静電移動させる転写電界が形成される。感光体2上のトナー像は、転写電界やニップ圧の作用によって転写ニップN2に向けて送り出された記録紙Pに転写される。
図12に示す形態は、1つの感光体2Kに対向配置されて接触する転写部材として転写搬送ベルト353を用いたものである。転写搬送ベルト353は駆動ローラ354と従動ローラ355との間に巻き掛けられて支持され、駆動ローラ354によって図中矢印で示す方向に移動するように構成されている。転写搬送ベルト353は、駆動ローラ354と従動ローラ355との間の位置で感光体2Kとその一部が当接していて、転写ニップN3を形成している。転写搬送ベルト353は、転写ニップN3に向かって給紙された記録紙Pを受け取り搬送するものである。
転写搬送ベルト353のループ内側には、転写バイアスローラ356とバイアスブラシ357とが配置されている。これら転写バイアスローラ356とバイアスブラシ357は、転写ニップN3よりもベルト移動方向の下流側の位置で、転写搬送ベルト353の内側に当接するように配置されている。
本実施形態では、感光体2Kは接地されているのに対し、転写バイアスローラ356とバイアスブラシ357には、電源39によって転写バイアスが印加されている。これにより、転写ニップN3においてトナー像を感光体2Kから転写搬送ベルト353側に向けて静電移動させる転写電界が形成される。感光体2K上のトナー像は、転写電界やニップ圧の作用によって、転写搬送ベルト353により搬送されて転写ニップN3に進入した記録紙Pに転写される。
本実施形態では、転写バイアスローラ356とバイアスブラシ357の両方を備え、それぞれ転写搬送ベルト353に接触するように設けたが、これら転写バイアスローラ356とバイアスブラシ357は必ずしも両方必要なわけではなく、いずれか一方だけを設ける形態であってもよい。また、転写バイアスローラ356またはバイアスブラシ357は転写ニップN3の直下に設けてもよい。
このように図9から図12に示した形態においても、画像形成装置の制御部60によって2次転写バイアス、あるいは転写バイアスを、電圧としての重畳バイアスからなる2次転写バイアス(転写バイアス)の1周期中における逆極性の電圧が印加される時間であるAと、電圧の1周期の時間であるBの割合である、A/Bの値を変更する場合、A/Bの値を小さくするほど、切り替わる電圧の周波数を小さくするように電源39を制御することで、転写不良を低減して凹凸のある記録紙P上での良好な画像を得ることができる。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、画像形成装置としては、プリンタではなく、複写機、ファクシミリ単体、あるいは、複写機、プリンタ、ファクシミリ、スキャナのうちの少なくとも2つの機能を備えた複合機であってもよい。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
2K、31、310 像担持体
36、36C、350(Y、M、C、K)352、356、357 転写部材
39 転写バイアス出力手段(電源)
60 制御部
61 周波数変更手段
A 転写方向の電圧と逆極性の戻し方向の電圧が印加される時間
B 2次転写バイアス(電圧)の1周期の時間
N、N1、N2、N3 転写ニップ
P 記録材
特開2013−127592号公報

Claims (6)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体に当接して転写ニップを形成する転写部材と、
    前記像担持体上のトナー像を前記転写ニップで記録材へ転写するための電圧を出力する転写バイアス出力手段と、
    前記転写バイアス出力手段を制御する制御部を備え、
    前記転写バイアス出力手段から出力される電圧は、少なくとも前記像担持体上のトナー像を前記記録材へ転写する際に、前記トナー像を前記像担持体側から記録材側に転写させる転写方向の電圧と、前記転写方向の電圧と逆極性の戻し方向の電圧とが交互に切り替わるものであり、
    前記制御部は、前記電圧の1周期中における前記戻し方向の電圧が印加される時間をA、前記電圧の1周期の時間をBとしたとき、A/Bの値を変更するとともに、A/Bの値を小さくするほど、前記切り替わる電圧の周波数を小さくする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記A/Bの値を変更したとき、前記Aの値の一定に保つように、前記周波数を小さくする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記A/Bの値を変更させたとき、Aの値の変化が小さくなるように前記周波数を変化させる請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記Aの長さは、0.1msec以上である請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記転写バイアス出力手段から出力される電圧の周波数を変更可能な周波数変更手段を備え、
    前記制御部は、前記周波数変更手段を制御して前記切り替わる電圧の周波数を変化させる請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記転写バイアス出力手段から出力される電圧は、直流成分と交流成分を重畳したものである請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
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