JP2016155565A - 薬剤シート用包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】薬剤を取り出す操作性能を損なうことなく、子供などによる偶発的又は不用意には薬剤が取り出せない保護機能を兼ね備えた、薬剤シート用包装体。【解決手段】薬剤シート用包装体10は、薬剤シート50に対向する面を有するベースシートと、薬剤シートがポケットの列方向にスライド可能なように該薬剤シートの両側部を挟持する折返部12、13とを備えている。ベースシートの所定位置には、薬剤シートに形成されているポケット51a、51b、・・・の1列に対応して、薬剤を外部に取り出すための孔15a、15bが形成され、薬剤シートをスライドしたとき、ベースシートの孔と薬剤シートのポケットとの位置が合う複数のスライド位置において、薬剤シートを保持する保持部が、折返部に形成されている。保持部は、折返部の縁に波状に形成された複数の凹部21a、22aを備え、ポケットの外縁の一部が凹部に弾性的に嵌合する。【選択図】図5

Description

本発明は、薬剤を封入した薬剤シートを収容可能な薬剤シート用包装体に関する。
経口投与の薬剤として処方される多くの医薬品は、所要回数分の薬剤を封入したPTP(Press Through Package)シートにより疾病者(薬の服用者)に渡される。PTPシートには個々のポケット(「ブリスタ」ともいう。)にそれぞれ1個の薬剤が封入されている。疾病者は1回分に必要な個数だけの薬剤を、ポケットを潰して取り出し、その取り出した薬剤を服用している。
このようなPTPタイプの薬剤シートは利便性があり、日常の生活を送ることができる疾病者が家庭内で薬剤を服用する場合も多い。しかし、家庭内に持ち込まれる処方薬の中には、例えば抗がん剤など、副作用のリスクが高い薬も含まれることがある。そのような危険な薬剤に対しては、子供や幼児などが不用意に取り出したり、誤飲したりしないように、薬剤シートを特別な場所などに保管するなど、十分注意して管理する必要がある。
従来、子供などが簡単に薬剤を取り出せないように対策を施した包装体や器具が提案されている。
例えば特許文献1には、薬剤シートのホイル面(薬剤が取り出される側の面)に対向する保護パネルを一体的に備えたブリスターパックが開示されている。この保護パネルは、薬剤を封入するポケットの配列に実質的に等しい孔の配列を備え、該孔がポケットから部分的にオフセットされる第1の位置と、該孔がポケットに位置合わせされた第2の位置との間でスライドが可能となっている。また、薬剤シートと保護パネルとの間に形成されたスプリングウェブにより、薬剤シートを前記第1の位置に付勢するようにしてある。
また、例えば特許文献2に記載のブリスターパックを保持する器具は、ブリスターパックを収容するハウジングに、複数のポケットに対応する開口部が配列して形成されたベース部が備えられ、ブリスターパックが、ポケットとベース部材の開口部とがずれた第1の位置と、ポケットと開口部とが位置合わせされた第2の位置との間で移動可能となっている。また、特許文献2の器具には、ポケットを前記第1の位置にロックするロック機構が備えられ、更に該ブリスターパックを前記第1の位置にロックするロック位置から、前記第2の位置に移動可能な非ロック位置へと操作可能な操作手段が備えられている。
米国特許出願公開第2004/0188314号明細書 特開2009−507728号公報
しかし、特許文献1に記載のブリスターパックでは、スプリングウェブの付勢力に抗して薬剤シートを孔の半径分の距離だけ移動させることで、全てのポケットが孔の位置に一致してしまうため、比較的に簡単に薬剤が取り出せてしまう。
また、特許文献2に記載のブリスターパックを保持する器具によれば、ブリスターパックが第1の位置であるロック位置にあるときには薬剤を取り出すことができない。しかし、服用者がブリスターパックから薬剤を取り出すためには、先ずブリスターパックをロック位置から非ロック位置に移動させ、次に非ロック位置から前記第2の位置へ移動させる必要があり、薬の服用者にとっては薬剤の取り出し操作が煩雑である。
上述したように、家庭内で使用される薬剤シートは、子供などが悪戯などで不用意に薬剤を取り出せないようにする、いわゆるチャイルドレジスタンス機能を備える必要性がある一方で、服用者にとっては簡単な操作で薬剤を取り出せるほうが、利便性が高いともいえる。上述した従来の特許文献1及び2に記載の薬剤包装体や器具は、このような薬剤の取り出し性能に関する相反する課題を解決するものではなかった。
本発明は、このような薬剤の取り出し性能に関する課題に鑑みてなされたものであり、薬剤を取り出す操作性能を損なうことなく、偶発的又は不用意には薬剤が取り出せない保護機能を兼ね備えた、薬剤シート用包装体を提供することを目的とする。
本発明は、薬剤を封入するポケットが複数配列された薬剤シートを包装するための薬剤シート用包装体であって、前記薬剤シートに対向する面を有するベースシートと、前記ベースシートの幅方向両端で前記薬剤シートのポケット面に向けて折り返され、前記薬剤シートが前記ポケットの列方向にスライド可能なように該薬剤シートの両側部を挟持する折返部と、を備え、前記ベースシートには、前記薬剤シートに形成されているポケットの1列に対応して、薬剤を外部に取り出すための孔が形成され、前記薬剤シートをスライドしたとき、前記ベースシートの孔と前記薬剤シートの何れかの列のポケットとの位置が合う複数のスライド位置で前記薬剤シートを保持する保持部が、前記折返部に形成されていることを特徴とする薬剤シート用包装体である。
薬剤シート用包装体は、前記薬剤シートをスライドしたとき、前記ベースシートの孔と前記薬剤シートの何れかの列のポケットとの位置が合う第1のスライド位置と、前記ベースシートの孔が前記薬剤シートによって少なくとも部分的に塞がれる第2のスライド位置とにおいて交互に節度感が生じるように、前記薬剤シートを前記各スライド位置に保持する前記保持部が、前記折返部に形成されていることが好ましい。
薬剤シート用包装体は、前記保持部が、前記薬剤シートのポケットの列の間隔と同じピッチの空間的な周期で、前記折返部の縁に波状に形成された複数の凹部を備えていることが好ましい。
薬剤シート用包装体は、前記保持部が、前記薬剤シートのポケットの列の間隔の1/2ピッチの空間的な周期で、前記折返部の縁に波状に形成された複数の凹部を備えていてもよい。
薬剤シート用包装体は、前記薬剤シートが前記各スライド位置にあるとき、前記ポケットの外縁の一部が前記凹部に弾性的に嵌合していることが好ましい。
薬剤シート用包装体は、前記ベースシートの前記折返部が形成されていない一端部に、前記薬剤シートがその一端部よりも外方へスライドするのを規制するストッパ部が形成されていることが好ましい。
薬剤シート用包装体は、前記ストッパ部が、前記ベースシートの前記一端部の位置で、前記薬剤シートのポケット面に向けて折り返された第2の折返部により形成されていることが好ましい。
薬剤シート用包装体は、前記孔の外縁に沿って、前記ベースシートの前記薬剤シートに対向する面から突出するリブが形成されていることが好ましい。
薬剤シート用包装体は、前記孔が、前記ベースシートの前記薬剤シートに対向する面から突出する台状部に形成されているものでもよい。
本発明によれば、薬の服用者による薬剤を取り出す操作性能を損なうことなく、子供などによって偶発的に又は不用意には薬剤が取り出せない保護機能を兼ね備えた、薬剤シート用包装体を提供することができる。
本発明の一実施形態による、薬剤シート用の包装体の平面図である。 図1の包装体の展開図である。 図1のIII−III位置で切断した場合の包装体の断面図である。 一例として、各列に2個のポケットが5列配列された薬剤シートの平面図である。 図1の包装体のエンド位置に薬剤シートがある場合の平面図である。 包装体に備えられる保持部の製造条件の実施例を説明するための図である。 図1の包装体において、薬剤シートが第1のスライド位置にある場合の平面図である。 図1の包装体において、薬剤シートが第2のスライド位置にある場合の平面図である。 他の実施形態による、薬剤シート用の包装体の側面図と平面図である。 更に別の実施形態による、薬剤シート用の包装体の平面図である。 更に別の実施形態による、薬剤シート用の包装体の平面図である。 図11のXII−XII位置で切断した場合の包装体の断面図である。 更に別の実施形態による、薬剤シート用の包装体の平面図である。 更に別の実施形態による、薬剤シート用の包装体の展開図である。 図14の包装体の平面図である。
本発明に係る薬剤シート用包装体について、以下図面を参照しながら好適な複数の実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態による薬剤シート用の包装体10の平面図、図2は、包装体10の展開図である。更に図3は、図1のIII−III位置で切断した場合の包装体10の断面図である。
包装体10は、例えば図2の展開図で示される1つのシート状成形体から形成される。このような、シート状成形体は、可撓性(曲げ弾性)を有する熱可塑性透明樹脂シートから一体形成される。包装体の本体であるシート状成形体(透明樹脂シート)の実施例としては、例えばシート厚が0.1〜1.0mm(好適には、0.25〜0.8mm)のA−PETを用いることができる。試作したシート状成形体の機械的特性を示す引張弾性係数は2020MPaである(シート厚0.3mm、ISO527−3:2012(JIS K 7127)試験法により測定した実測値)。
完成品として図1に示される包装体10は、図2の展開図で示されるシート状成形体を適宜のプレス成形法(真空成形又は熱成形等)により加工し、所定箇所を折り曲げる工程を経て形成される。すなわち、包装体10は、薬剤シート50のホイル面(薬剤を取り出す側の面)に対向する面11aを有するベースシート11と、ベースシート11の幅方向(図1及び図2においては左右方向)両端で折り返され、薬剤シート50をスライド可能にその両側部を挟持する第1の折返部12、13とを備えている。また、包装体10は、ベースシート11の長手方向(つまりスライド方向)の、上記第1の折返部12、13が形成されていない一端部(図1及び図2においては上端部)に、ストッパ部としての第2の折返部14が形成されている。
ここで、本実施形態の包装体10が包装する薬剤シート50には、通常、複数のポケット51a、51b、52a、52b、・・・が配列して形成されている。図4の例では、2×5の合計10個のポケットが示されている。また、薬剤シート50を横切るように、等間隔に複数のスリット(ミシン目)57、57、・・・が形成されている。薬剤シート50には、このようなスリット57、57、・・・による切れ目が、ポケット51a、51b、52a、52b、・・・、55a、55bを1列ごとに区切っている。
なお、本明細書において、ポケットの「列」とは、スリット57、57、・・・によって区切られた1つ又は複数のポケットの配列をいうものとする。この定義によれば、図4の薬剤シート50には、各列に2個のポケットが5列配列されている、ということができる。
また、包装体10に包装された薬剤シート50のスライド方向(長手方向)と、ポケット51a、51b、52a、52b、・・・、55a、55b及びスリット57、57、・・・の列方向とは一致しているともいえる。なお、本発明の薬剤シート包装体は、スリットが形成されていない薬剤シートも取り扱うことができる。ただし、そのような薬剤シートであっても、「ポケットの列方向」とは、該薬剤シートが「スライドする方向」をいうものとして解釈できる。
ベースシート11には、薬剤シート50に形成されているポケットの1列に対応して、薬剤を外部に取り出すための孔15a、15bが開口形成されている。例えば、1列に2個のポケットが形成された薬剤シート50(例えば図4参照)を包装する包装体10においては、図1に示されるように2個の孔15a、15bが形成される。また「ポケットの1列に対応して」とは、薬剤シート50の1列のポケットの数と孔の数が一致しているだけでなく、1列に形成されたポケットの間隔と孔の間隔が一致していること、及び、孔を通して薬剤が取り出せるように、孔の直径が薬剤の直径よりも大きく、ポケットの直径と実質的に同一の寸法に形成されていることを含む。
また、図5に示すように、本実施形態の包装体10によれば、ベースシート11の長手方向における孔15a、15bの位置が、薬剤シート50の一端部がストッパ部(折返部14)に接するエンド位置のときに、該薬剤シート50の他端部によって、孔15a、15bの全部又は一部が塞がれる位置に形成される。この位置では、薬剤シート50の一端部が、ベースシート11と折返部14との間に入り込み、その位置よりも薬剤シート50が外方へスライドするのを規制している。これにより、薬剤シート50が包装体10から不用意に取り外されることを防止することができる。また、薬剤シート50の一方向のみのスライド操作で薬剤の取り出しが可能となるため、服用者による薬の取り出し操作性を簡易化しかつ良好にしている。
また、本実施形態の包装体10によれば、図3に示したように、個々の孔15a、15bの外縁に沿って、ベースシート11の面11aから薬剤シート側に突出するリブ24a、24b(裏面から見ると凹溝)が形成されている。このようなリブ24a、24bにより、孔15a、15bの周囲の剛性を増すことができ、特に薬剤を取り出すためにポケットを押し潰す方向に力が作用しても、ベースシート11の曲りやその変形量を小さく抑えることができる。
ベースシート11は、包装する薬剤シート50の短手方向幅よりも若干広い幅を有している。そのベースシート11の幅方向両端に、薬剤シート50のポケット面(薬剤を封入するブリスタが形成されているホイル面とは反対側の面)に向けて折り返される第1の折返部12、13が形成されている。ベースシート11の面11aと第1の折返部12、13とを区切る折り曲げ線12a、13aは、薬剤シート50の長手方向よりも若干長い、溝のような薄肉化したスリット、又は、ある適当なピッチで貫通と非貫通との組合せによるミシン目からなる。これにより、折返部12、13にある一定の外力が加えられると、折り曲げ線12a、13aに沿って容易に折返部12、13を内方に折り返すことができる。薬剤シート50が包装体10に包装された状態では、該薬剤シート50の両側部が折返部12、13により挟持される。これにより、薬剤シート50は、包装体10内において、折返部12、13の長手方向に沿って、スライド可能に保持される。
また、折返部12、13の縁には、波状に形成された複数の凹部21a、21a、・・・、22a、22a、・・・を備える保持部21、22が形成されている。保持部21、22は、左右対称に形成され、凹部21a、21a、・・・、22a、22a、・・・の中に薬剤シート50のポケット51a、51b、52a、52b、・・・、55a、55bの左右両外縁の一部を弾性的に嵌合させる。例えば、図6に示す製造条件で、包装体10(特に保持部21、22)を形成することで、薬の服用者が薬剤シート50をスライドさせたときに、各嵌合位置で適当な節度感を与えることが可能となる。
この保持部21、22により、薬剤シート50は、何れか1列のポケットと孔15a、15bの位置とが揃う第1のスライド位置(例えば図7に示す第1の嵌合位置)と、隣接する2列のポケットの中間で孔15a、15bの全部又は少なくとも一部分を塞ぐ第2のスライド位置(例えば図8に示す第2の嵌合位置)とにおいて、安定的に保持される。
ここで、図7の第1のスライド位置(第1の嵌合位置)の例では、ベースシート11の孔15aと薬剤シート50のポケット52aとの位置が合い、ベースシート11の孔15bと薬剤シート50のポケット52bとの位置が合っている状態が示されている。図8の第2のスライド位置(第2の嵌合位置)の例では、ベースシート11の孔15aがポケット53aとポケット54aとの間の薬剤シート50で塞がれ、ベースシート11の孔15bがポケット53bとポケット54bとの間の薬剤シート50で塞がれている状態が示されている。
折返部12、13の縁の凹部21a、21a、・・・、22a、22a、・・・は、上述した第1及び第2のスライド位置との間の距離、すなわち薬剤シート50のポケットの列の間隔の1/2ピッチの空間的な周期で波状に形成されている。これにより、薬剤シート50をスライドさせると、順次交互に繰り返される第1及び第2の各スライド位置で、ポケット51a、51b、52a、52b、・・・の左右両外縁の一部が凹部21a、21a、・・・、22a、22a、・・・に弾性的に嵌合する。
これにより、薬の服用者は、薬剤シート50をスライドさせるだけで、薬剤が封入されている何れか1つの列のポケットを、ベースシート11の孔15a、15bの位置に合わせた第1のスライド位置(第1の嵌合位置)に保持することができ、そしてその位置でポケットを押し込むことで、容易に薬剤を取り出すことができる。
また、本実施形態によれば、ベースシート11の孔15a、15bが、薬剤シート50のポケットの1列に対応して1列分(本実施例の場合は2個)しか形成されていない。そのため、1列の薬剤を取り出した直後や、ベースシート11の孔15a、15bが塞がれる第2のスライド位置(第2の嵌合位置)に薬剤シート50が保持された状態では、服用者が、薬剤の封入されているポケットを孔15a、15bの位置に合うように、薬剤シート50を意図的にスライドさせない限り、薬剤を取り出すことができない。つまり、服用者が意図的にスライド操作しなければ、薬剤を取り出すことができないので、仮に子供などにより悪戯されたとしても、薬剤が不用意に又は偶発的に取り出されてしまうような危険性を極めて小さくすることができる。
[薬剤シート用包装体の他の実施形態]
次に、本発明の薬剤シート用包装体の変形例をいくつか説明する。
図9は、他の実施形態による包装体60の側面図と平面図である。図9の変形例では、ベースシート11の長手方向の一端部(図9においては上端部)のストッパ部が、ベースシート11から細長く堤状に突出した凸部31として形成されている。このような、凸部31によっても、図示しない薬剤シートがベースシート11の一端部よりも外方へスライドするのを規制することができる。これにより、薬剤シートが包装体60から不用意に取り外されることを防止することができる。
次に図10は、更に別の実施形態による包装体70の平面図である。この変形例では、薬剤シート50の一端部が折返部14に接するエンド位置のときに、薬剤シート50の他端部よりも、ベースシート11の孔15a、15bがスライド方向側(図10では下方側)に位置するように形成されている。この実施形態によれば、薬剤シート50を、薬剤を取り出すことができる第1のスライド位置へスライドさせる距離が、上述した実施形態よりも長くなり、したがって子供などによる偶発的な薬剤取り出しの危険性を更に小さくすることができる。
次に図11は、更に別の実施形態による包装体80の平面図である。また、図12は、図11に示したXII-XIIの位置で切断した場合の包装体80の断面図である。この変形例では、薬剤を取り出すための孔15a、15bが、ベースシート11の薬剤シートに対向する面11aから突出する台状部32に形成されている。このような台状部32を形成することにより、孔15a、15bの周囲の剛性を増すことができ、特に薬剤を取り出すためにポケットを押し潰す方向に力が作用しても、ベースシート11の曲がりやその変形量を小さく抑えることができる。
次に図13は、更に別の実施形態による包装体90の平面図である。この変形例では、ベースシート11の両側で折り返される折返部12、13の縁に、波状に形成された複数の凹部21a、21a、・・・、22a、22a、・・・を備える保持部21、22が形成されている。凹部21a、21a、・・・、22a、22a、・・・の中に薬剤シート50のポケット51a、51b、52a、52b、・・・、55a、55bの左右両外縁の一部が弾性的に嵌合することで、薬剤シート50をスライドさせた各嵌合位置で適当な節度感を生じさせることが可能となる。
この実施形態による凹部21a、21a、・・・、22a、22a、・・・は、薬剤シート50のポケットの列の間隔と同じピッチの空間的な周期で波状に形成されている。このような凹部21a、21a、・・・、22a、22a、・・・からなる保持部21、22により、包装体90に包装された薬剤シート50は、何れか1列のポケットと孔15a、15bの位置とが揃う複数の嵌合位置で、安定的に保持される。
これにより、薬の服用者は、薬剤シート50をスライドさせるだけで、薬剤が封入されている何れか1つの列のポケットを、ベースシート11の孔15a、15bの位置に合わせた嵌合位置に保持することができ、そしてその位置でポケットを押し込むことで、容易に薬剤を取り出すことができる。また、ベースシート11の孔15a、15bは、薬剤シート50のポケットの1列に対応して1列分(本実施例の場合は2個)しか形成されていない。そのため、薬剤を取り出した後の空のポケットの列と孔15a、15bの位置とが揃った嵌合位置に薬剤シート50が保持された状態では、服用者が、薬剤の封入されているポケットを孔15a、15bの位置に合うように、薬剤シート50を意図的にスライドさせない限り、薬剤を取り出すことができない。つまり、服用者が意図的にスライド操作しなければ薬剤を取り出すことができないので、仮に子供などにより悪戯されたとしても、薬剤が偶発的に取り出されてしまうような危険性を極めて小さくすることができる。
また、図14及び図15は、更に別の実施形態による包装体91の展開図及び平面図である。これらの図に示されるように、包装体91のベースシート11は、第2の折返部14の反対側の辺に第3の折返部17が形成されてもよい。この実施形態によれば、薬剤を取り出す際に、先ず折り返された状態の第3の折返部17を薬剤シートとベースシート11との間隙に挿入させてから、薬剤シートをスライドさせる新たな動作が必要となる。そのため、薬剤シートの包装時のチャイルドレジスタンス機能をより向上させることができる。また、この実施形態による包装体91は、ベースシート11の4辺を折り返した状態で薬剤シートを保持できるので、上記した3辺を折り返す態様よりも比較的安定した形での保持が可能となるという効果も期待できる。
以上説明した、各実施形態の薬剤シート用の包装体10、60、70、80、90によれば、薬の服用者による薬剤を取り出す操作性能を損なうことなく、子供などによって偶発的に又は不用意には薬剤が取り出せない保護機能(チャイルドレジスタンス機能)を兼ね備えることができる。
10 包装体
11 ベースシート
12、13 第1の折返部
14 第2の折返部
15a、15b 孔
21、22 保持部
21a、22a 凹部
24a、24b リブ
50 薬剤シート
51a、51b、 ポケット
57 スリット
60、70、80、90、91 包装体(変形例)

Claims (9)

  1. 薬剤を封入するポケットが複数配列された薬剤シートを包装するための薬剤シート用包装体であって、
    前記薬剤シートに対向する面を有するベースシートと、
    前記ベースシートの幅方向両端で前記薬剤シートのポケット面に向けて折り返され、前記薬剤シートが前記ポケットの列方向にスライド可能なように該薬剤シートの両側部を挟持する折返部と、を備え、
    前記ベースシートには、前記薬剤シートに形成されているポケットの1列に対応して、薬剤を外部に取り出すための孔が形成され、
    前記薬剤シートをスライドしたとき、前記ベースシートの孔と前記薬剤シートの何れかの列のポケットとの位置が合う複数のスライド位置で前記薬剤シートを保持する保持部が、前記折返部に形成されていることを特徴とする薬剤シート用包装体。
  2. 前記薬剤シートをスライドしたとき、前記ベースシートの孔と前記薬剤シートの何れかの列のポケットとの位置が合う第1のスライド位置と、前記ベースシートの孔が前記薬剤シートによって少なくとも部分的に塞がれる第2のスライド位置とにおいて交互に節度感が生じるように、前記薬剤シートを前記各スライド位置に保持する前記保持部が、前記折返部に形成されている、請求項1に記載の薬剤シート用包装体。
  3. 前記保持部が、前記薬剤シートのポケットの列の間隔と同じピッチの空間的な周期で、前記折返部の縁に波状に形成された複数の凹部を備えている、請求項1に記載の薬剤シート用包装体。
  4. 前記保持部が、前記薬剤シートのポケットの列の間隔の1/2ピッチの空間的な周期で、前記折返部の縁に波状に形成された複数の凹部を備えている、請求項2に記載の薬剤シート用包装体。
  5. 前記薬剤シートが前記各スライド位置にあるとき、前記ポケットの外縁の一部が前記凹部に弾性的に嵌合している、請求項3又は4に記載の薬剤シート用包装体。
  6. 前記ベースシートの前記折返部が形成されていない一端部に、前記薬剤シートがその一端部よりも外方へスライドするのを規制するストッパ部が形成されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の薬剤シート用包装体。
  7. 前記ストッパ部が、前記ベースシートの前記一端部の位置で、前記薬剤シートのポケット面に向けて折り返された第2の折返部により形成されている、請求項6に記載の薬剤シート用包装体。
  8. 前記孔の外縁に沿って、前記ベースシートの前記薬剤シートに対向する面から突出するリブが形成されている、請求項1〜7の何れか1項に記載の薬剤シート用包装体。
  9. 前記孔が、前記ベースシートの前記薬剤シートに対向する面から突出する台状部に形成されている、請求項1〜7の何れか1項に記載の薬剤シート用包装体。
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