JP3234137U - 包装用箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】PTPシートの収容物を確実に取り出すことができ、高いチャイルドレジスタント効果を有する包装用箱を提供する。【解決手段】PTPシート140を取り付ける外箱12と、外箱の中に摺動可能に収容される内箱14を備える。外箱には、PTPシートから取り出された収容物144が内部空間に落下する押出用透孔48と、内箱が摺動方向に引き出される挿通口13と、内部空間に落下した収容物が通過して外に出る外箱取出口58と、内箱の摺動を止める封止片72を備える。内箱には、外箱の押出用透孔に連通した時にPTPシートから取り出された収容物が、内箱の内部空間に落下する内箱透孔108と、外箱の外箱取出口に連通した時に内箱の内部空間に落下した収容物が通過して外に出る内箱取出口122と、外箱の封止片に一致した時に係止される内箱切断線110を有する。【選択図】図1

Description

この考案は、PTPシートに取り付けられ、PTPシートから取り出した収容物が内部空間を通過して取出口から出る包装用箱に関する。
従来、カプセルや錠剤等の薬剤の包装形態としてPTPシートがある。PTPシートは、合成樹脂で作られたプラスチック成形体を有し、プラスチック成形体には、薬剤を収容する突出部と、突出部の周縁部に形成されたフランジ部が一体に成形されている。フランジ部の、突出部と反対側の面にアルミ箔等の破断可能な蓋材シートが貼り付けられて突出部が閉鎖され、薬剤を密閉している。
また、PTPシートから薬剤等を取り出す際に、蓋材シートから収容物が飛び出して落としたり、紛失する場合があり、収容物の取り出しを工夫した包装用箱がある。例えば、特許文献1に開示されている包装用箱は、PTPシートを取り付ける箱体と、箱体の内部空間に設けられたガイド部材を備えている。箱体には、PTPシートから取り出された収容物が内部空間に落下する透孔と、内部空間に落下した収容物が通過して外に出る取出口が設けられ、ガイド部材は、内部空間に落下した収容物を取出口に導く受け板部が設けられている。この包装用箱によれば、PTPシートから取り出した収容物は、箱体の内部空間に落下し、箱体の取出口から出るため、収容物を落としたり紛失したりすることが無く、安全である。
特開2016−13840号公報
上記背景技術の場合、収容物を簡単に手等で受けて使用することができ、便利なものである。しかし、チャイルドレジスタント機能を付けることは考えられていない。近年、収容物が高価な錠剤や取り扱いに注意する成分が含まれている錠剤の場合に、子供の誤飲や暴露を防ぐために収容物を取り出しにくくするチャイルドレジスタント機能を付けることが求められている。
この考案は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、PTPシートの収容物を確実に取り出すことができ、なおかつ高いチャイルドレジスタント効果を有する包装用箱を提供することを目的とする。
この考案は、錠剤等の収容物を内側に収容した複数の突出部と前記突出部の周囲に設けられたフランジ部を有するプラスチック成形体に、破断可能な蓋材シートが貼り付けられて前記突出部の開口部が閉鎖されたPTPシートを取り付ける外箱と、前記外箱の中に摺動可能に収容される内箱とを備え、前記外箱には、前記PTPシートから取り出された前記収容物が内部空間に落下する押出用透孔と、前記内箱が摺動方向に引き出される挿通口と、内部空間に落下した前記収容物が通過して外に出る外箱取出口と、前記内箱の摺動を止める封止手段が設けられ、前記内箱には、前記外箱の前記押出用透孔に連通した時に前記PTPシートから取り出された前記収容物が前記内箱の内部空間に落下する内箱透孔と、前記外箱の前記外箱取出口に連通した時に前記内箱の内部空間に落下した前記収容物が通過して外に出る内箱取出口と、前記外箱の前記封止手段に一致した時に係止される被封止手段が設けられている包装用箱である。
この包装用箱は、前記内箱の、摺動方向の位置により、収容状態と、押出状態と、取出状態が切り替えられる。前記収容状態では、前記内箱の前記被封止手段が前記外箱の前記封止手段に一致して摺動が係止される。そして、前記内箱の前記内箱透孔は前記外箱の前記押出用透孔に連通せず、前記内箱の前記内箱取出口は前記外箱の前記外箱取出口に連通しない。前記押出状態では、前記内箱の前記内箱透孔は前記外箱の前記押出用透孔に連通し前記PTPシートから押し出された前記収容物は前記内箱の内部空間に落下可能となる。そして、前記内箱の前記被封止手段は前記外箱の前記封止手段に一致せず前記内箱が摺動するものであり、前記内箱の前記内箱取出口は前記外箱の前記外箱取出口に連通しない。前記取出状態では、前記内箱の前記内箱取出口は前記外箱の前記外箱取出口に連通して前記内箱の内部空間に落下した前記収容物が通過して外に出すことが可能となる。そして、前記内箱の前記被封止手段は前記外箱の前記封止手段に一致せず前記内箱が摺動するものであり、前記内箱の前記内箱透孔は前記外箱の前記押出用透孔に連通しない。
前記内箱には、前記押出状態にセットする押し出しライン等の目印と、前記取出状態にセットする取り出しライン等の取出用印が印刷されている。
また、前記外箱に設けられた前記封止手段は、前記外箱の側方に突出する帯状の封止片と、前記封止片の基端部から離れた位置に設けられ前記封止片の先端が差し込まれる外箱切断線が設けられ、前記封止片の長手方向は、前記内箱の摺動方向に交差し、前記外箱切断線は、前記封止片の長手方向に交差している。前記内箱に設けられた前記被封止手段は、前記収容状態で前記外箱切断線に一致する内箱切断線である。前記収容状態では、前記封止片の先端が、互いに一致する前記外箱切断線と前記内箱切断線に差し込まれて前記内箱の内部空間に達して、前記内箱の摺動を係止する。なお、前記封止片が前記外箱切断線と前記内箱切断線に差し込まれた時、前記外箱取出口は前記封止片に覆われて封止される。
前記外箱の前記挿通口には、前記外箱の内側に折り返された係止片が設けられ、前記内箱の前記外箱の前記挿通口とは反対側に位置する端部付近には、前記係止片に対向する方向に折り返された被係止片が設けられ、前記内箱が前記挿通口から所定長さに引き出された時、前記係止片と前記被係止片が当接し、それ以上の引き出しを止めて抜け落ちを防ぐ。
前記外箱は、互いに平行に連接され筒体に組み立てられる側面が設けられ、前記側面の一つは前記PTPシートの前記プラスチック成形体側の面が取り付けられるもので前記突出部が差し込まれる外箱透孔が形成され、前記外箱透孔が形成された前記側面には、前記PTPシートの前記蓋材シート側の面に重ねられ前記突出部に対向する前記押出用透孔が形成され前記側面とで前記PTPシートを挟んで保持する押さえ片が折罫線で区切られて設けられている。
この考案の包装用箱は、PTPシートの収容物を確実に取り出すことができ、なおかつ高いチャイルドレジスタント効果を有する。PTPシートから収容物を取り出す操作は、子供にとっては困難であるが、使用者にはわかり易く、高齢者等であっても取り出し操作が容易である。
この考案の一実施形態の包装用箱の収容状態の左側面(a)と正面図(b)と背面図(c)である。 この考案の一実施形態の包装用箱の押出状態の左側面(a)と正面図(b)と背面図(c)である。 この考案の一実施形態の包装用箱の取出状態の左側面(a)と正面図(b)と背面図(c)である。 この実施形態の包装用箱の外箱の展開図である。 この実施形態の包装用箱の内箱の展開図である。 この実施形態の包装用箱の分解斜視図である。
以下、この考案の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図6はこの考案の一実施形態を示すもので、この実施形態の包装用箱10は、後述するPTPシート140を取り付ける外箱12と、外箱12の中に摺動可能に収容される内箱14とを備えている。
まず、外箱12について説明する。外箱12は、紙製等の一枚のシートを打ち抜いて形成された箱体形成片16を組み立てて設けられている。図4は、箱体形成片16を表面から見た展開図であり、箱体形成片16は、側面18,20,22,24が、互いに平行に連接して形成されている。側面18,20,22,24は、連接方向と直交する幅方向の長さは互いに同じ長さであり、それと直交する長さは、側面18,22が短くて互いにほぼ等しく、側面20,24が長くて互いにほぼ等しい。側面18の側縁部には、外箱12の組立状態で側面24の裏面に糊付けされる糊付片26が設けられている。糊付片26、側面18,20,22,24は、各々折罫線28,30,32,34で区切られている。
側面20は、後述するPTPシート140のプラスチック成形体142側の面に重ねられてPTPシート140を保持する。側面20には、PTPシート140のプラスチック成形体142の突出部142aが嵌合される円形の外箱透孔36が設けられている。外箱透孔36は、5個並べられた列が2列、互いに平行に形成され、合計10個の外箱透孔36が設けられている。10個の外箱透孔36は、側面20の中心よりも、側面同士の連接方向に対して平行な一方の端部20aにやや近い位置に設けられている。端部20aと反対側の端部20bと、側面18との境界である折罫線30とが交差する角部付近には、コの字形の外箱切断線40が設けられている。外箱切断線40は、側面20の厚みを貫通する全切線であり、折罫線30に対して平行な直線と、この直線の両端から折罫線30に向かって延出する一対の短い直線で形成されている。折罫線30には、外箱切断線40よりも少し端部20aに近い位置に、折罫線30を折り曲げ易くして、確実に折り曲げるための切れ目42が設けられている。側面20の表面には、収容物に関する情報等が印刷された印刷部38が設けられている。例えば、端部20bに近い位置に、使用者の名前や、服用した日付、一回に服用する数等を記入する欄が印刷されている。また、外箱透孔36の折罫線30側の列の近傍に、各外箱透孔36毎に、端部20aに近い方から数字の5〜1が印刷されている。
側面20の端部20aには、側面20の裏面に重ねられPTPシート140の蓋材シート146側の面を押さえて保持する押さえ片44が折罫線46で区切られて設けられている。押さえ片44の形状は、折罫線46に対して平行な方向の長さは側面20とほぼ等しく、折罫線46に対して直角な方向の長さは側面20よりも短い矩形である。押さえ片44には、折罫線46で側面20に折り重ねた時に、外箱透孔36に対向する押出用透孔48が10個設けられている。
側面20の端部20bには、矩形の外蓋片50が折罫線52で区切られて設けられている。外蓋片50の形状は、側面18,20,22,24が筒体に組み立てられた端部に位置する開口を閉鎖する矩形であり、折罫線52に対して平行な方向の長さは側面20とほぼ等しく、折罫線52に対して直角な方向の長さは、側面18,22の、側面20に連接する方向の長さとほぼ等しい。
側面18の、側面20の端部20bに連続する端部には、変形した矩形のフラップ54が折罫線56で区切られて設けられている。側面18の、側面20の端部20aに連続する端部18aは、折罫線30から離れるにつれて折罫線56に近づくように傾斜している。折罫線28は、折罫線30より短くなり、側面18は、長方形ではなく、変形した四角形である。側面18の端部18aには、何も延設されていない。側面18の、折罫線56に近い位置で、切れ目42に近い位置には、外箱取出口58が設けられている。外箱取出口58は側面18を貫通する透孔であり、折罫線28に沿う直線部と、この直線部の両端に連続し折罫線30に向かって膨出する曲線で形成されている。外箱取出口58は、折罫線28には達し、折罫線30には達しておらず、折罫線30から離れている。
側面22の、側面20の端部20bに連続する端部には、変形した矩形のフラップ60が折罫線62で区切られて設けられている。側面22とフラップ60は、側面18とフラップ54の線対称の形状である。側面22の、側面20の端部20aに連続する端部22aは、折罫線32から離れるにつれて折罫線62に近づくように傾斜している。折罫線34は、折罫線32より短くなり、側面22は、長方形ではなく、変形した四角形である。側面22の端部22aには、何も延設されていない。
側面24の、折罫線62に連続する端部には、外蓋片50の裏側に重ねられる台形状の内蓋片64が折罫線66で区切られて設けられている。側面24の、折罫線66と反対側の端部24aには、矩形の係止片68が折罫線70で区切られて設けられている。係止片68の形状は、折罫線70に対して平行な方向の長さは側面24とほぼ等しく、折罫線70に対して直角な方向の長さは側面24よりも短く内蓋片64よりは長い所定の長さの矩形である。
側面24の、折罫線34と反対側の側縁部24bには、折罫線66に連続する部分に、内箱14を係止する封止手段である封止片72が、折罫線74で区切られて設けられている。封止片72は、側縁部24bから直角に突出する帯状であり、突出方向の長さの途中には、折罫線74に対して平行な2本の折罫線76,78が所定間隔離れて設けられている。折罫線74と折罫線76の間隔は、側面18,22の、側面20に連接する方向の長さよりわずかに長い。折罫線76と折罫線78の間隔は、側面20の、折罫線30と外箱切断線40の間隔とほぼ等しい。折罫線78から先端までの長さは、折罫線76と折罫線78の間隔よりも短い任意の長さであり、先端は丸められている。封止片72の表面の、折罫線76と折罫線78の間には、開け口を表示する印刷部38が設けられている。
次に、内箱14について説明する。内箱14は、紙製等の一枚のシートを打ち抜いて形成された箱体形成片80を組み立てて設けられている。図5は、箱体形成片80を表面から見た展開図であり、箱体形成片80は、側面82,84,86,88が、互いに平行に連接して形成されている。側面82,84,86,88は、外箱12の側面18,20,22,24で組み立てられた筒体の内側に摺動可能な隙間を有して収容されるように、側面18,20,22,24よりも各々僅かに小さく形成されたものであり、連接方向と直交する幅方向の長さは互いに同じ長さであり、それと直交する長さは、側面82,86が短くて互いにほぼ等しく、側面84,88が長くて互いにほぼ等しい。側面82の側縁部には、内箱14の組立状態で側面88の裏面に糊付けされる糊付片26が設けられている。糊付片26、側面82,84,86,88は、各々折罫線28,90,92,94で区切られている。
側面84は、外箱12に内箱14が収容された時に、外箱12の側面20の裏側に重ねられるものであり、側面同士の連接方向に対して平行な一方の端部には、外蓋片50の内側に重ねられる矩形の外蓋片96が折罫線98で区切られて設けられている。外蓋片96の、折罫線98とは反対側の端部には、台形状の被係止片100が折罫線102で区切られて設けられている。被係止片100の折罫線102に対して直角な方向の長さは、外蓋片96よりも少し長い所定の長さである。側面84の、折罫線98と反対側の端部には、矩形の外蓋片104が折罫線106で区切られて設けられている。側面84には、内箱透孔108が2個設けられている。内箱透孔108は、外箱透孔36と同じ形状であり、折罫線98に対して平行な方向に並べられ、並ぶ間隔は、外箱12の外箱透孔36が折罫線52に対して平行な方向に並ぶ間隔とほぼ等しい。折罫線90と折罫線98が交差する角部付近には、外箱12に係止される被封止手段であり外箱12の外箱切断線40と同形状のコの字形の内箱切断線110が設けられている。内箱切断線110は、外箱12に内箱14が収容され、側面84が側面20の裏側に重ねられ、折罫線98が側面20の端部20b、つまり折罫線52に一致した時に、外箱切断線40と一致する位置にある。側面84の、折罫線106に近い位置には、取出用印として、折罫線106に対して平行な直線である取り出しライン112が印刷されている。取り出しライン112の長手方向の中間には、折罫線106側に、取り出しライン112をわかりやすくする三角形のマークが印刷されている。
側面82の、側面84の折罫線98に連続する端部には、変形した矩形のフラップ114が折罫線116で区切られて設けられている。側面82の、折罫線116とは反対側の端部には、変形した矩形のフラップ118が折罫線120で区切られて設けられている。折罫線116の近傍には、内箱取出口122が設けられている。内箱取出口122は側面82を貫通する透孔であり、折罫線28と折罫線90に連続する矩形である。内箱取出口122の位置は、外箱12に内箱14が収容され、側面84が側面20の裏側に重ねられ、取り出しライン112が側面20の端部20aに一致した時に、外箱取出口58に連通する位置である。なお、内箱取出口122は、内箱切断線110の横にあり、つまり内箱切断線110の、折罫線116に対して平行な位置付近にある。折罫線120の近傍には、取り出しライン112が延長して印刷され、折罫線28に達している。
側面86の、側面84の折罫線98に連続する端部には、変形した矩形のフラップ114が折罫線116で区切られて設けられている。側面86の、折罫線116とは反対側の端部には、変形した矩形のフラップ118が折罫線120で区切られて設けられている。折罫線120の近傍には、取り出しライン112が延長して印刷され、折罫線94に達している。
側面88の、折罫線116に連続する端部には、外箱12に内箱14が収容された時に外蓋片96の裏側に重ねられる台形状の内蓋片124が折罫線126で区切られて設けられている。内蓋片124の形状は、折罫線126に対して平行な方向の長さは、側面88より短く、内蓋片124の、折罫線94の延長線とは反対側の端部には、ガイド片128が折罫線130で区切られて設けられている。折罫線130は、折罫線126に対して直角に位置し、ガイド片128は、折罫線130を基端として折罫線126に対して平行に突出する帯体であり、先端部は、側面88の折罫線94とは反対側の側縁部88aから外側に所定の長さに突出している。側面88の、折罫線126と反対側の端部には、外蓋片104の裏側に重ねられる台形状の内蓋片132が折罫線134で区切られて設けられている。
側面88の表面には、折罫線126に対して平行な目印の直線である押し出しライン136が印刷されている。押し出しライン136は、互いに所定間隔を開けて5本設けられ、折罫線134に近い方から数字の1〜5が線上に印刷されている。押し出しライン136の位置は、外箱12に内箱14が収容され、側面88が側面24の裏側に重ねられ、内箱透孔108が、外箱12の側面20の数字1が印刷された外箱透孔36に連通する時に、数字1が印刷された押し出しライン136が側面24の端部24aに一致する位置である。数字2〜5が印刷された各押し出しライン136の位置は、同様に、内箱透孔108が、外箱12の側面20の数字2〜5が印刷された外箱透孔36に連通する時に、数字2〜5が印刷された各押し出しライン136が側面24の端部24aに一致する位置である。
次に、包装用箱10の包装方法について説明する。包装用箱10は、収容物である錠剤144が入れられたPTPシート140を取付けて包装するものである。ここで、PTPシート140について説明する。PTPシート140は、プラスチック成形体142が設けられ、プラスチック成形体142には、錠剤144を収容する突出部142aと、突出部142aの周縁部のフランジ部142bが設けられている。ここでは、5個の突出部142aが並べられた列が2列、互いに平行に形成され、合計10個の突出部142aが設けられている。プラスチック成形体142のフランジ部142bには、突出部142aの突出方向と反対の面に薄いアルミ製の蓋材シート146が貼り付けられ、突出部142aが閉鎖されている。
次に、包装用箱10の組立方法について説明する。ここでは、図4が包装用箱10の外箱12の箱体形成片16の表面を見たものであり、図5が包装用箱10の内箱14の箱体形成片80の表面を見たものであり、いずれも表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、外箱12の組立方法について説明する。まず、側面20の裏側にPTPシート140を当てる。この時、PTPシート140のプラスチック成形体142側を側面20に重ねて外箱透孔36に突出部142aを嵌合させて表側に突出させる。押さえ片44の裏面の、周縁部付近に糊148を塗布し、折罫線46を正折りしてPTPシート140を挟むようにして側面20の裏面に押さえ片44を糊付けする。押さえ片44は側面20より小さいため、側面20の裏面に折り返した時に外箱切断線40を覆うことが無い。次に、折罫線70を正折りして、係止片68を側面24の裏面に折り重ねる。糊付片26の表面に糊150を塗布し、折罫線28,30,32,34を各々90°に正折りし、筒体とし、糊付片26を側面24の裏面に糊付けする。この時、折り返した係止片68と側面24との間に差し込むようにして糊付けする。内蓋片64の表面に糊152を塗布し、フラップ54,60を、折罫線56,62で90°に正折りし、内蓋片64を折罫線66で90°に正折りし、その後外蓋片50を折罫線52で90°に正折りし、内蓋片64の表面に外蓋片50を糊付けし、筒体の一方の開口が閉鎖され、図6に示すように立体形状となる。外蓋片50と反対側の開口は、内箱14収容される挿通口13となる。
次に、内箱14の組立方法について説明する。まず、糊付片26の表面に糊154を塗布し、折罫線28,90,92,94を各々90°に正折りし、筒体とし、糊付片26を側面88の裏面に糊付けする。そして、一対のフラップ118を折罫線120で各々90°に正折りし、内蓋片132を折罫線134で90°に正折りし、外蓋片104の裏面に糊156を塗布して折罫線106で90°に正折りし、内蓋片132の表面に外蓋片104を糊付けし、筒体の一方の開口が閉鎖される。反対側の開口は、まずガイド片128を折罫線130で適した鈍角で正折りし、内蓋片124を折罫線126で90°に正折りする。この時、ガイド片128の先端は、側面82の裏面の、内箱取出口122の近傍に当接する。さらに、一対のフラップ114を折罫線116で各々90°に正折りし、外蓋片96を折罫線98で90°に正折りし、被係止片100の裏面に糊158を塗布し、被係止片100を折罫線102で90°に正折りし、側面88の表面に糊付けする。これにより、図6に示す立体形状となる。
組み立てた外箱12の挿通口13に、組み立てた内箱14を入れる。この時、内箱14の外蓋片96側を先頭にして入れ、側面84が側面20の裏側に来る方向にする。内箱14に押されて係止片68は側面24に正折りされる。なお、内箱14の被係止片100が係止片68を通過すると、係止片68は、被係止片100が糊付けされる側面88に先端が当接する。このため、内箱14を挿通口13から所定長さに引き出すと、係止片68の先端が、被係止片100の先端に当接するため、抜け落ちを防止する。
次に、包装用箱10の使用方法について説明する。図1に示すように内箱14の外蓋片96が外箱12の外蓋片50の裏側に隙間なく当接し深く重なる位置は、収容状態である。収容状態では、内箱14の内箱切断線110は、外箱12の外箱切断線40に一致するので、封止片72を、折罫線74,76でコの字形に折り曲げて外箱12の側面18と側面20に沿って巻き回し、封止片72の先端を外箱切断線40に差し込む。封止片72の先端は、外箱切断線40と内箱切断線110を通過して内箱14の内側に差し込まれ、内箱14は摺動不可能となる。この時、外箱12の外箱取出口58は、封止片72で覆われる。内箱14の内箱透孔108は外箱12のいずれの外箱透孔36とも一致せず、PTPシート140の突出部142aを押しても錠剤144を取り出すことができない。また内箱14の内箱取出口122は外箱12の外箱取出口58とも一致しない。PTPシート140から錠剤144を取り出すことができないこの収容状態で、運搬や保管を行う。
PTPシート140から錠剤144を取り出す時は、まず図2に示す押出状態にする。押出状態は、先ず封止片72を、外箱切断線40,110から引き抜いて、内箱14を摺動可能とし、内箱14を挿通口13から少し引き出す。内箱14の側面88に印刷された押し出しライン136の、例えば数字1が印刷された押し出しライン136を外箱12の側面24の端部24aに一致させる。すると内箱14の内箱透孔108は、外箱12の外箱透孔36のうち、数字1が印刷された外箱透孔36に一致し連通する。この状態で、数字1が印刷された外箱透孔36に嵌合されたPTPシート140の突出部142aを押す。錠剤144は、PTPシート140の蓋材シート146に押し付けられ、蓋材シート146が破断し、錠剤144がPTPシート140から出て内箱14の内箱透孔108を通過し、内箱14の内側空間に落下する。なお、押出状態では、内箱14の内箱切断線110は外箱12の外箱切断線40に一致せず、封止片72で封止することができない。また、内箱14の内箱取出口122は、外箱12の外箱取出口58に一致しない。数字1が印刷された外箱透孔36以外の外箱透孔36は、側面84で閉鎖され、錠剤144を押し出すことができない。
落下した錠剤144は、図3に示す取出状態にして取り出す。取出状態は、内箱14の側面84に印刷された取り出しライン112を、外箱12の側面20の端部20aに一致させる。すると、内箱14の内箱取出口122は外箱12の外箱取出口58に一致し連通するので、外箱12を外箱取出口58が下を向くように傾け、内箱14の内側空間にある錠剤144を、外箱取出口58から外側に落下させて、掌等で受け取る。内箱14の内側空間は、ガイド片128が内箱取出口122に向かって傾斜して位置しているため、内箱取出口122近傍の角部に錠剤144がとどまることが無く、ガイド片128に沿って内箱取出口122から円滑に出すことができる。なお、取出状態では、内箱14の内箱切断線110は外箱12の外箱切断線40に一致せず、封止片72で封止することができない。内箱14の内箱透孔108は外箱12の外箱透孔36に一致せず、PTPシート140から錠剤144を押し出すことができない。
錠剤144を取り出した後は、図1に示す収容状態に再度戻す。2回目に錠剤144を取り出す時は、押出状態で数字2が印刷されている押し出しライン136を外箱12の側面24の端部24aに合わせ、数字2が印刷されている外箱透孔36に位置する錠剤144を取り出す。同様の操作で、順次数字3〜数字5の錠剤144を取り出して使用する。
この実施形態の包装用箱10によれば、取り扱いに注意が必要な錠剤144や高価な錠剤144を安全に保持し、簡単な操作で確実に外箱取出口58から取り出すことができる。錠剤144を保管する時は、収容状態にして、錠剤144をPTPシート140から押し出すことを防ぎ、不用意に力が加えられても安全である。また、高いチャイルドレジスタント効果を有し、封止片72を外すことや、内箱14を摺動させて押出状態と取出状態に切り替えることが、子供にとっては困難であり誤飲を防ぐことができる。錠剤144を取り出す時は、外箱12の外箱取出口58から出てくるため、予め外箱取出口58の下に手を置くだけで錠剤144が自然に手の中に入り、錠剤144を床に落としたり紛失したりすることが無く、使用しやすいものである。従って、高齢等の理由により小さい錠剤144を摘まむことが難しい人にも、錠剤144を簡単に手等で受けて服用することができる。内箱14には、押出状態にするための押し出しライン136と、取出状態にするための取り出しライン112が大きく印刷されているため、使用者にはわかり易く、錠剤144の取り出し操作が容易である。押し出しライン136に印刷された数字と同じ数字の外箱透孔36に位置する錠剤144は押し出し可能となり、その他の数字の錠剤144は押し出すことができず、錠剤144の数を多く押し出すことが出来ず服用する錠剤144の個数を間違えることを防ぐ。外箱透孔36と同じ側面20に、使用者の名前や服用方法を記入する印刷部38が設けられているため、容易に確認することができる。内箱14が摺動する挿通口13は、側面24側が短く形成され、収容状態でも内箱14の側面82,86,88の一部が露出するため、引き出しやすい。さらに、封止片72には、開け口を示す印刷部38が設けられ、開封しやすい。
なお、この考案の包装用箱は、上記実施の形態に限定されるものではなく、収容する錠剤の数は適宜変更可能であり、PTPシートの突出部の数に合わせて外箱と内箱の透孔の数を変更して対応することができる。服用する錠剤の数に合わせて、押し出しラインや内箱透孔の数を適宜変更することができる。PTPシートの素材は、いろいろなものに対応することができる。収容される錠剤は、薬剤に限らず他の商品でも良い。外箱と内箱を作るシートの素材も紙以外でも良い。箱体の各部材の形状は自由に変更可能であり、蓋片や封止片、係止片、ガイド片等の形状も適宜変更可能である。
10 包装用箱
12 外箱
13 挿通口
14 内箱
18,20,22,24 側面
36 外箱透孔
38 印刷部
40 外箱切断線
44 押さえ片
48 押出用透孔
58 外箱取出口
68 係止片
72 封止片
100 被係止片
108 内箱透孔
110 内箱切断線
112 取り出しライン
122 内箱取出口
136 押し出しライン
140 PTPシート
142 プラスチック成形体
142a 突出部
142b フランジ部
144 錠剤
146 蓋材シート

Claims (5)

  1. 収容物を内側に収容した複数の突出部と前記突出部の周囲に設けられたフランジ部を有するプラスチック成形体に、破断可能な蓋材シートが貼り付けられて前記突出部の開口部が閉鎖されたPTPシートを取り付ける外箱と、前記外箱の中に摺動可能に収容される内箱とを備え、
    前記外箱には、前記PTPシートから取り出された前記収容物が内部空間に落下する押出用透孔と、前記内箱が摺動方向に引き出される挿通口と、内部空間に落下した前記収容物が通過して外に出る外箱取出口と、前記内箱の摺動を止める封止手段が設けられ、
    前記内箱には、前記外箱の前記押出用透孔に連通した時に前記PTPシートから取り出された前記収容物が前記内箱の内部空間に落下する内箱透孔と、前記外箱の前記外箱取出口に連通した時に前記内箱の内部空間に落下した前記収容物が通過して外に出る内箱取出口と、前記外箱の前記封止手段に一致した時に係止される被封止手段が設けられ、
    前記内箱の摺動方向の位置により、収容状態と、押出状態と、取出状態が切り替えられ、
    前記収容状態では、前記内箱の前記被封止手段が前記外箱の前記封止手段に一致して摺動が係止され、前記内箱の前記内箱透孔は前記外箱の前記押出用透孔に連通せず、前記内箱の前記内箱取出口は前記外箱の前記外箱取出口に連通せず、
    前記押出状態では、前記内箱の前記内箱透孔は前記外箱の前記押出用透孔に連通し前記PTPシートから押し出された前記収容物は前記内箱の内部空間に落下可能となり、前記内箱の前記被封止手段は前記外箱の前記封止手段に一致せず、前記内箱の前記内箱取出口は前記外箱の前記外箱取出口に連通せず、
    前記取出状態では、前記内箱の前記内箱取出口は前記外箱の前記外箱取出口に連通して前記内箱の内部空間に落下した前記収容物が通過して外に出すことが可能となり、前記内箱の前記被封止手段は前記外箱の前記封止手段に一致せず、前記内箱の前記内箱透孔は前記外箱の前記押出用透孔に連通しないことを特徴とする包装用箱。
  2. 前記内箱には、前記押出状態にセットする目印と、前記取出状態にセットする取出用印が印刷されていることを特徴とする包装用箱。
  3. 前記外箱に設けられた前記封止手段は、前記外箱の側方に突出する帯状の封止片と、前記封止片の基端部から離れた位置に設けられ前記封止片の先端が差し込まれる外箱切断線が設けられ、前記封止片の長手方向は、前記内箱の摺動方向に交差し、前記外箱切断線は、前記封止片の長手方向に交差し、
    前記内箱に設けられた前記被封止手段は、前記収容状態で前記外箱切断線に一致する内箱切断線であり、前記収容状態では、前記封止片の先端が、互いに一致する前記外箱切断線と前記内箱切断線に差し込まれて前記内箱の内部空間に達して、前記内箱の摺動を係止する請求項1記載の包装用箱。
  4. 前記外箱の前記挿通口には、前記外箱の内側に折り返された係止片が設けられ、前記内箱の前記外箱の前記挿通口とは反対側に位置する端部付近には、前記係止片に対向する方向に折り返された被係止片が設けられ、前記内箱が前記挿通口から所定長さに引き出された時、前記係止片と前記被係止片が当接し、それ以上の引き出しを止めて抜け落ちを防ぐ請求項1記載の包装用箱。
  5. 前記外箱は、互いに平行に連接され筒体に組み立てられる側面が設けられ、前記側面の一つは前記PTPシートの前記プラスチック成形体側の面が取り付けられるもので前記突出部が差し込まれる外箱透孔が形成され、前記外箱透孔が形成された前記側面には、前記PTPシートの前記蓋材シート側の面に重ねられ前記突出部に対向する前記押出用透孔が形成され前記側面とで前記PTPシートを挟んで保持する押さえ片が折罫線で区切られて設けられている請求項1記載の包装用箱。
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