JP5589125B1 - 包装体及び包装体用カバー体 - Google Patents

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【課題】 PTPシートに収容された収容物の取り出しが容易にできる包装体及び包装体用カバー体を提供することを課題とする。
【解決手段】 PTPシートと、前記PTPシートの外側を覆うカバー体とを備えた包装体であって、前記PTPシートは、一面側に開口を有する収容部を含む基材部と、前記収容部の開口を塞ぐように前記基材部の一面側に配置されたシート状の蓋材とを備え、前記カバー体は、前記PTPシートの前記蓋材側を覆う第一シート体と前記基材部側を覆う第二シート体とを含み、前記第二シート体は、前記収容部の開口周縁と二点で交わるような仮想直線上に相当する位置において厚み方向に貫通する切込み部を有し、前記第一シート体及び第二シート体は、前記PTPシートを覆った状態で、前記仮想直線に沿って第二シート体側に折り曲げ可能に構成されている包装体等を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、包装体、及び包装体用カバー体に関する。
従来より、プレススルーパック(PTP)シートとよばれる包装体が、医薬用錠剤等の薬品、サプリメント、食品等の包装体として使用されている。
該PTPシートは、収容物を収容可能な凹状の収容部を備えたシート状の基材部と、該基材部の一面側であって前記収容部が開口する面側に配され前記収容部の開口を塞ぐ蓋材とから構成され、前記収容部を外側から押して変形させることにより内部の収容物が蓋材を突き破って取り出されるように構成されている。
また、かかるPTPシートを薬品や食品等用の包装体として使用する場合に、PTPシートの外面側にカバー体を配置して使用することがある。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、PTPシートの両面を覆うシート状のカバー体が記載されている。かかるカバー体の表面には、例えば、収容物に関する使用上の注意等を表示することができる。また、カバー体を装着することで、サイズの小さいPTPシートであっても、該PTPシートを紛失することや、PTPシートごと服用してしまう誤飲事故等を防止することができる。
特許文献1には、かかるカバー体を用いた包装体において収容物を取り出す場合に、PTPシートの収容部及び開口に相当する位置のカバー体を切り取り、PTPシートの収容部と、開口に相当する箇所の蓋材とを露出させて、前記収容部を外側から押すことにより収容物によって蓋材を突き破り、収容部を取り出すことが記載されている。
特許文献2には、カバー体の一部を切断し、カバー体の内部からPTPシートを取り出して、PTPシートから収容物を取り出すことが記載されている。
しかし、従来の包装体では、収容物を取り出す際には収容部を指等で押して内部の収容部を押し出す必要があり、取出し作業が煩雑であるという問題がある。
特開2001−46467号公報 特許5186247号公報
本発明は、上記の問題点等に鑑み、PTPシートに収容された収容物を容易に取り出すことができる包装体及び包装体用カバー体を提供することを課題とする。
本発明に係る包装体は、
PTPシートと、前記PTPシートの外側を覆うカバー体とを備えた包装体であって、
前記PTPシートは、一面側に開口を有し内部に収容物を収容する収容部を含む基材部と、前記収容部の開口を塞ぐように前記基材部の一面側に配置されたシート状の蓋材とを備え、
前記カバー体は、前記PTPシートの前記蓋材側を覆う第一シート体と前記基材部側を覆う第二シート体とを含み、
前記第二シート体は、前記収容部の開口周縁と二点で交わるような仮想直線上に相当する位置において厚み方向に貫通する切込み部を有し、
前記第一シート体及び第二シート体は、前記PTPシートを覆った状態で、前記仮想直線に沿って第二シート体側に折り曲げ可能に構成されている。
前記第二シート体は、前記収容部の開口周縁と二点で交わるような仮想直線上に相当する位置において0.5mm〜5mmの幅を有して厚み方向に貫通する切込み部を有している。
本発明に係る包装体は、前述のように構成されていることにより、前記PTPシートから前記収容物を取り出す際には、前記カバー体が前記PTPシートに装着された状態で、まず、前記仮想直線に沿って第二シート体側にカバー体を折り曲げることができる。この時、前記カバー体の前記第二シート体は、前記仮想直線上に相当する位置において厚み方向に貫通する切込み部を有しているため、該切込み部に沿って第一及び第二シート体を第二シート体側に折り曲げると、折り曲げ部分においてシート体の存在によって折り曲げが阻害されるおそれが低い。
また、前記切込み部は第二シート体の前記収容部の開口周縁と二点で交わるような仮想直線に相当する位置に形成されているため、前記仮想直線に沿って第二シート体側に折り曲げると、前記PTPシートは、前記仮想直線に沿って前記蓋材と反対の方向に折り曲げられる。すなわち、前記収容部は押しつぶされて内部の収容物によって蓋材が突き破られて、PTPシートから収容物を容易に取り出すことができる。
前記第一シート体は、前記収容部の開口に対応する位置に開口する取出孔を有していてもよい。
前記第一シート体が、前記収容部の開口に対応する位置に開口する取出孔を有している場合には、前記開口から収容物を取り出す際に、開口に対応する位置において前記第一シート体を破ることなく前記取出孔から収容物を取り出すことができ、より容易に収容物を取り出せる。
前記第二シート体は、前記収容部を露出させる貫通孔を有していてもよい。
前記第二シート体が、前記収容部を露出させる貫通孔を有している場合には、収容部を貫通孔から外部に突出させた状態でカバー体をPTPシートに装着させることができる。すなわち、カバー体を装着した状態でも収容部の位置を確認しやすいため、より、収容物を取り出しやすい。
本発明に係る包装体用カバー体は、
一面側に開口を有し内部に収容物を収容する収容部を有する基材部と、前記収容部の開口を塞ぐように前記基材部の一面側に配置されたシート状の蓋材とを含むPTPシートの外側を覆う包装体用カバー体であって、
前記PTPシートの蓋材側を覆う第一シート体と、基材部側を覆う第二シート体とを備え、
前記第二シート体は、前記収容部の開口周縁と二点で交わるような仮想直線上に相当する位置において厚み方向に貫通する切込み部を有し、
前記第一シート体及び第二シート体は、前記仮想直線に沿って第二シート体側に折り曲げ可能に構成されている。
前記第二シート体は、前記収容部の開口周縁と二点で交わるような仮想直線上に相当する位置において0.5mm〜5mmの幅を有して厚み方向に貫通する切込み部を有している。
本発明によれば、PTPシートに収容された収容物を容易に取り出すことができる。
(a)本実施形態の包装体を収容部側から見た図、(b)同蓋材側から見た図、(c)X−X線断面図、(d)Y−Y線断面図。 (a)PTPシートを収容部側から見た図、(b)同蓋材側から見た図、(c)Z−Z線断面図。 (a)カバー体又は包装体用カバー体を第二シート体側から見た図、(b)同第一シート体側から見た図、(c)変形例のカバー体又は包装体用カバー体を第二シート体側から見た図。 包装体から収容物を取り出す状態を示す概略斜視図。 変形例のカバー体又は包装体用カバー体を一面側から見た図。 変形例のカバー体又は包装体用カバー体を一面側から見た図。
以下、本発明に係る包装体及び包装体用のカバーの実施形態について、図面を参照しつつ詳しく説明する。
まず、本実施形態の包装体10について説明する。
本実施形態の包装体10は、図1に示すように、PTPシート1と、前記PTPシートの外側を覆うカバー体2とを備えた包装体10である。
前記PTPシート1は、一面側に開口を有し内部に収容物Cを収容する収容部1bを含む基材部1aと、前記収容部1bの開口を塞ぐように前記基材部1aの一面側に配置されたシート状の蓋材1cとを備え、前記カバー体2は、前記PTPシート1の前記蓋材側を覆う第一シート体2Aと前記基材部側を覆う第二シート体2Bとを含み、前記第二シート体2Bは、前記収容部1bの開口周縁と二点で交わるような仮想直線L上に相当する位置において厚み方向に貫通する切込み部Sを有し、前記第一シート体2A及び第二シート体2Bは、前記PTPシート1を覆った状態で、前記仮想直線に沿って第二シート体2B側に折り曲げ可能に構成されている。
本実施形態のPTPシート1は、前記収容部1bを外側から押して変形させることにより内部の収容物Cが蓋材1cを突き破って取り出されるように構成されているプレススルーパックとよばれる包装体の一種である。
具体的には、前記PTPシート1は、図2に示すように、上面視矩形状のシートからなる基材部1aを備え、該基材部1aは、前記シートの中央部に形成された窪み状の収容部1bと、該収容部1bの開口周縁から外向きに延設されたシート状のフランジ部1dとを備えている。
前記収容部1bの形状は、例えば、円形の開口を有する椀状等、収容部1b内部に収容される収容物に応じて任意の形状であってもよい。
本実施形態のPTPシート1の前記収容部1bは単数であってもよく、あるいは複数であってもよい。PTPシート1が複数の収容部1bを有する場合には、各収容部1bが、開口の周縁から延設されるフランジ部1dによって連結されている構成であってもよい。
収容部1bの内側空間には、薬、食品、化粧品等の収容物Cが収容されている。
収容部1bは、該収容物Cを前記開口から外側へ押し出し可能に構成されている。具体的には、収容部1bは指等によって変形可能な材質で形成されており、該収容部1bを外側から押すことで、収容部1bが変形して、内部の収容物Cが前記蓋材1cに押し付けられ、該収容物Cは蓋材1cを突き破って、収容部1bから取り出されるように構成されている。
前記基材部1aは1つの部材から形成されていてもよく、あるいは、複数の部材から形成されていてもよい。
前記基材部1aが1つの部材からなる場合には、例えば、1枚の原反シートを加工することで基材部1aの前記収容部1bとフランジ部1dとが一体的に形成されていてもよい。
具体的には、収容部1bを形成するための収容部形成用凸状治具を用いて、前記原反シートの該当箇所を一面側から該治具で押圧し、押圧されて窪んだ部分が収容部1bとして形成され、押圧されていない平らな部分がフランジ部1dとして形成された基材部1aであってもよい。
また、例えば、前記収容部は、凹状に形成された金型を用いて原反シートの該当箇所を真空引きすることにより形成されていてもよく、原反シートの該当箇所に向かって圧縮空気を吹き付けることにより形成されていてもよい。
前記基材部1aが複数の部材から形成される場合には、収容部の形状に成形された部材と、フランジ部用のシート部材とを、収容部の開口に当たる位置で連結することで、基材部1aが形成されていてもよい。
前記基材部1aの材質としては特に限定されるものではないが、例えば、合成樹脂等が挙げられ、中でも、成形性、シール性等の観点から、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂が好ましい。
前記基材部1aの前記フランジ部1dの厚みは、特に限定されるものではないが、例えば、0.005mm以上0.03mm以下程度である。
かかる範囲の厚みであれば、適度な強度を付与しやすいため好ましい。
前記収容部1bの厚みは、特に限定されるものではないが、例えば、0.05mm以上1mm以下程度である。
かかる範囲の厚みであれば、適度な強度を保ちつつ変形容易に形成しやすいため好ましい。
本実施形態の蓋材1cは、基材部1aと一致する大きさ及び形状のシート部材から形成されている。尚、蓋材1cは、前記開口を塞ぐことができる大きさ及び形状であれば、基材部1aと一致する大きさ及び形状であることには限定されない。
前記蓋材1cは前記基材部1aの一面側に、前記収容部1bの開口を塞ぐように配置されている。具体的には、蓋材1cの一面側と、前記基材部1aのフランジ部1dの一面側とを接着剤、ヒートシール、接着テープ等の接着手段によって接着することで、該蓋材1cは前記基材部1aの一面側に、前記収容部1bの開口を塞ぐように配置される。
前記蓋材1cの材質は、前記基材部1aに接着可能な材質であれば特に限定されるものではないが、例えば、合成樹脂、紙、金属箔等のシート部材が挙げられる。あるいは、これらのシート部材の中の複数種類が積層されたラミネートシート部材であってもよい。
中でも、前記基材部1aの前記フランジ部1dとヒートシール可能な材質であることが好ましく、例えば、基材部1aと同じ材質の熱可塑性樹脂(ポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等)や、これらの熱可塑性樹脂とアルミ箔等の金属シートとが積層されたラミネートシート部材等が挙げられる。
前記蓋材1cが、熱可塑性樹脂からなる場合には、前記基材部1aと蓋材1cとをヒートシールすることで接着してもよい。
本実施形態において前記蓋材1は、前記基材部1aの外周縁と、蓋材1cの外周縁とが一致するように、基材部1aと重ねて接着されることで、前記収容部1bの開口を塞ぎ、収容部1bの内側の空間を密閉する。
前記蓋材1は、前記収容物Cによって突き破ることが可能に構成されている。
かかる蓋材としては、例えば、前記収容物Cによって突き破ることが可能な程度の強度を有する材質のシート部材等を用いた蓋材や、開口に当たる位置にミシン目等が形成されることで強度を低下させた蓋材などが挙げられる。
本実施形態のカバー体2は、図3に示すように、同じ大きさ及び同じ形状の二枚のシート体である第一シート体2Aと第二シート体2Bとを有している。
図1(c)、(d)に示すように、該第一及び第二シート体2A、2Bは積層され、該第一及び第二シート体2A、2Bの間に前記PTPシート1を挟むようにして、カバー体2は前記PTPシート1の外側を覆うようにして装着される。
前記第一シート体2Aの中央部は円形の取出孔2aが形成されており、該取出孔2aと前記収容部1bの開口とが対応するように、前記PTPシート1の前記蓋材1c側に第一シート体2Aが配置される。すなわち、第一シート体2Aは、蓋材1cを突き破った収容物Cが前記取出孔2aから取り出されるように構成されている。
前記第二シート体2Bの中央部には円形の貫通孔2bが形成されており、前記収容部1bが該貫通孔2bから突出するように、前記PTPシート1の外面に第二シート体2Bが配置される。すなわち、カバー体2を装着した状態で、前記収容部1bは外部に露出しており、外側から収容部1bの位置を確認することができる。
前記第二シート体2Bには、前記貫通孔2bの開口周縁の対向する位置から、さらに両側方に向って、一対の切込み部S1、S2が形成されている。
該一対の切込み部S1、S2は、カバー体2がPTPシート1に装着された場合に、前記収容部1bの開口周縁と二点で交わるような仮想直線L上に対応する位置に形成されている。すなわち、一対の切込み部S1、S2は、収容部1bの開口部分を横切るような位置にある同一直線上に相当する位置に形成されている。
尚、本実施形態において切込み部とは、前記仮想直線上のある点において第二シート体2Bを厚み方向に貫通する箇所をいう。
かかる切込み部としては、例えば、前記仮想直線に沿って切り込みが形成された切込み部であってもよく、あるいは、前記仮想直線に沿った方向を長手方向とし、所望の幅を有するような長方形状の貫通部によって形成された切込み部であってもよく、あるいは、点状或いは短い線状の貫通部が複数個、前記仮想直線上に配置されている切込み部であってもよい。
あるいは、図3(c)に示すような、比較的短い長方形状の貫通部が前記仮想直線上に複数所定間隔を有して形成されていることで構成されている切込み部であってもよい。
要は、切込み部を含めた線で第2シート体Bを折り曲げた場合に、折り曲げ箇所においてシート体同士が折り曲げの邪魔になることを緩和できるような切込み部であればよい。
本実施形態の切込み部S1、S2は、仮想直線に沿って長く延び、且つ所望の幅を有する細長い長方形状の貫通部からなる。
細長い長方形状の切込み部Sが形成されている場合には、折目となる箇所に比較的長い貫通されている箇所が形成され、且つ、折目となる線に対して交差する方向においてシート体の存在しない箇所が形成されるため、よりカバー体を折り曲げやすくなり、特に、第二シート体2Bが比較的厚みのあるシート状材料から形成されている場合でも、折り曲げが容易にできる。
前記切込み部の幅は、カバー体2をPTPシート1に装着した状態で、前記切込み部Sに沿って第二シート体2B側に折り曲げた場合に、切込み部Sの周縁どうしが突き当たって折り曲げを阻害しない程度の間隔に形成され、すなわち、0.5mm〜5mm、好ましくは1.5mm〜4mm程度の幅の切込み部である。
第二シート体2A、2Bの大きさや形状は、特に限定されるものではないが、例えば、装着されるPTPシート1よりも大きく形成されることが好ましい。
すなわち、カバー体2をPTPシート1に装着した場合に、PTPシート1の基材部1aの外周縁が、カバー体2の第一及び第二シート体2A、2Bの外周縁の内側に位置するような大きさであることが好ましい。
カバー体2をPTPシート1よりも大きくすることにより、PTPシートが比較的小さいものであっても収容物の取り出しが容易に行なえる。また、比較的小さいPTPシートの紛失を抑制できる。さらには、収容物が内服薬である場合にはPTPシート1ごと飲み込む等の事故を防止できる。
本実施形態のカバー体2の第一シート体2A及び第二シート体2Bの材質は、カバー体として、PTPシート1に外側に装着した場合に、形状を保持できる程度強度を有するものであれば、特に限定されるものではないが、例えば、合成樹脂シート、紙シート、金属箔シート、及びこれらが積層されたラミネートシート等が挙げられる。
中でも、紙シートが、強度の観点から好ましい。
また、第一シート体2A及び第二シート体2Bの厚みは、カバー体2をPTPシート1に装着した状態で、前記切込み部Sに沿って第二シート体2B側に折り曲げ可能な程度の厚みであれば、特に限定されるものではない。また、第一シート体2A及び第二シート体2Bの厚みは同じであっても良く、違っていても良い。
例えば、第一シート体2A及び第二シート体2Bの合計の厚みは、材質が紙シートである場合には、0.4mm〜1.6mm、好ましくは0.6mm〜0.8mm程度の厚みあること等が挙げられる。
本実施形態のカバー体2の第一シート体2A及び第二シート体2Bの外面には、印刷等によって、各種情報が表示される表示部(図示せず)が形成されていてもよい。
かかる表示部に表示される情報は、特に限定されるものではないが、例えば、収容物Cについての注意書きや、包装体の開封方法、宣伝広告等が挙げられる。
具体的には、収容物Cが内服薬等の場合には、服用の時期や、服用方法、服作用等の注意書き等を記載することなどが挙げられる。
次に、本実施形態の包装体10から収容物Cを取り出す場合について説明する。
まず、包装体10を、第一シート体2A、すなわち、PTPシート1の蓋材1c側が下を向くように持つ。そして、図4に示すように、前記切込み部S沿いにカバー体2を上方、すなわち、第二シート体2B側に二つ折りする。
この時、折り曲げ位置には切込み部Sが形成されているため、第二カバー体2Bを折り曲げた際に、折り曲げ位置において第二シート体2Bの存在によって折り曲げが阻害されるおそれが低い。よって、スムースにカバー体2を折り曲げることができる。
また、カバー体2を折り曲げることで、内部のPTPシート1は、収容部1bの開口上を通る位置において前記蓋材1cと反対の方向に折り曲げられる。よって、前記蓋材1cは緊張した状態、すなわち、収容物Cによって突き破りやすい状態になる。
また、収容部1bは、開口上を通る位置において第二シート体2A側に折り曲げられ、変形される。よって、収容部1bを指等でわざわざ変形させることなく、あるいは、すでに変形している収容部1bを軽く指等で変形させるだけで、容易に内部の収容物Cを蓋材1c側に移動させ、蓋材1cを突き破り、収容物Cを開口から取り出すことができる。
尚、このとき、収容部1bは、前記貫通孔2bから外側に露出しているため、カバー体2の外側から、収容部1bの位置を確認しながら変形させることが容易にできる。
以上のように、本実施形態の包装体10は、容易に収容物Cを取り出すことができる。
尚、PTPシート1及びカバー体2は予めカバー体がPTPシートに装着された包装体10として製造されてもよく、あるいは、前述のようなPTPシートと、該PTPシートに使用可能な包装体用カバー体とが別々に製造されて、使用時に包装体用カバー体をPTPシートに装着するように構成されていてもよい。
本実施形態の包装体用のカバー体としては、前述のような本実施形態のカバー体2と同様に構成されたものが挙げられる。
すなわち、一面側に開口する収容部1bを有する基材部1aと、前記収容部1bの開口を塞ぐように前記基材部1aの一面側に配置されたシート状の蓋材1cとを含むPTPシート1の外側を覆う包装体用カバー体であって、前記PTPシート1の蓋材側を覆う第一シート体2Aと、基材部側を覆う第二シート体2Bとを備え、前記第二シート体2Bは、前記収容部1bの開口周縁と二点で交わるような仮想直線L上に相当する位置において厚み方向に貫通する切込み部Sを有し、前記第一シート体2A及び第二シート体2Bは、前記仮想直線Lに沿って第二シート体側に折り曲げ可能に構成されている包装体用カバー体である。
本実施形態の包装体用カバー体は、例えば、使用時に目的とするPTPシートに装着するように構成されているため、PTPシートと包装体用カバー体とを別々に保管することができ、コンパクトに保管することができる。
本実施形態のカバー体及び包装体用カバー体としては、例えば、第一シート体と第二シート体とが、別々のシート体として製造され、PTPシートに装着する際に、第一シート体と第二シート体とが接着されるものであってもよい。
或いは、図5に示すように、第一シート体と第二シート体とが一辺において連結された一枚のシート状に形成されていてもよい。この場合には、前記一辺で二つ折りしながら、PTPシートに装着することができる。
或いは、図6に示すように、第一シート体の両側方に、該第一シート体の両辺において、第二シート体を分割した分割シート体が連結された一枚のシート状として形成されていてもよい。この場合には、前記両辺から各分割シート体が該第一シート体の一面側に向かって折り曲げられることで、カバー体及び包装体用カバー体として構成される。
本実施形態の前記PTPシートの収容部は、基材部の中央部に一箇所形成されていたが、収容部の個数は複数であってもよい。
この場合、カバー体の取出孔及び貫通孔は、複数の収容部に対応するように複数形成されていることが好ましい。
本実施形態の前記カバー体及び包装体用カバーの第二シート体2Bは、収容部を露出させるような貫通孔2bを含むものであるが、かかる貫通孔2bを有することには限定されるものではない。例えば、第二シート体として、収容部1bの外側を覆うようなシート体からなるカバー体であってもよい。
本実施形態の前記カバー体及び包装体用カバーの第一シート体2Bは、前記収容部1bの開口に対応する位置に開口する取出孔2aを有しているが、かかる取出孔2aを有していることに限定されるものではない。
例えば、第一シート体2Bの前記収容部1bの開口に対応する位置に、切り取り用のミシン目等を形成しておき、収容物Cを取り出す際に、これらのミシン目から第一シート体の一部を切り取ることで開口を露出させてもよい。あるいは、第一シート体の前記収容部1bの開口に対応する位置をハサミや手で切り取ることで同様に開口を露出させてもよい。
本実施形態の前記カバー体及び包装体用カバーにおいて、前記切込み部は、折り曲げる方向である第二シート体にのみ備えられていることには限定されるものではない。但し、第二シート体側にのみ切込み部が備えられている場合には、前記仮想直線に沿って第二シート体側にカバー体を折り曲げた際に、第一シート側から不用意にPTPシートが飛び出すおそれがない。
本実施形態の前記カバー体及び包装体用カバーを、紙シート等のように、簡単に切断することができるシート材から構成した場合には、PTPシートから収容物を取り出した後に、カバー体及び包装体用カバーを切断することで、PTPシートとカバー体とを別々に廃棄することが簡単にできる。
尚、本実施形態にかかる包装体及び包装体用カバー体は以上のとおりであるが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は前記説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1:PTPシート、1a:基材部、1b:収容部、1c:蓋材、
2:カバー体(包装体用カバー体)、2A:第一シート体、2B:第二シート体、
10:包装体、S:切込み部、C:収容物

Claims (6)

  1. PTPシートと、前記PTPシートの外側を覆うカバー体とを備えた包装体であって、
    前記PTPシートは、一面側に開口を有し内部に収容物を収容する収容部を含む基材部と、前記収容部の開口を塞ぐように前記基材部の一面側に配置されたシート状の蓋材とを備え、
    前記カバー体は、前記PTPシートの前記蓋材側を覆う第一シート体と前記基材部側を覆う第二シート体とを含み、
    前記第二シート体は、前記収容部の開口周縁と二点で交わるような仮想直線上に相当する位置において0.5mm〜5mmの幅を有して厚み方向に貫通する切込み部を有し、
    前記第一シート体及び第二シート体は、前記PTPシートを覆った状態で、前記仮想直線に沿って第二シート体側に折り曲げ可能に構成されている包装体。
  2. 前記第一シート体は、前記収容部の開口に対応する位置に開口する取出孔を有している請求項1に記載の包装体。
  3. 前記第二シート体は、前記収容部を露出させる貫通孔を有している請求項1又は2に記載の包装体。
  4. 一面側に開口を有し内部に収容物を収容する収容部を有する基材部と、前記収容部の開口を塞ぐように前記基材部の一面側に配置されたシート状の蓋材とを含むPTPシートの外側を覆う包装体用カバー体であって、
    前記PTPシートの蓋材側を覆う第一シート体と、基材部側を覆う第二シート体とを備え、
    前記第二シート体は、前記収容部の開口周縁と二点で交わるような仮想直線上に相当する位置において0.5mm〜5mmの幅を有して厚み方向に貫通する切込み部を有し、
    前記第一シート体及び第二シート体は、前記仮想直線に沿って第二シート体側に折り曲げ可能に構成されている包装体用カバー体。
  5. 前記第一シート体は、前記収容部の開口に対応する位置に開口する取出孔を有している請求項4に記載の包装体用カバー体。
  6. 前記第二シート体は、前記収容部を露出させる貫通孔を有している請求項4又は5に記載の包装体用カバー体。
JP2013140689A 2013-07-04 2013-07-04 包装体及び包装体用カバー体 Active JP5589125B1 (ja)

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